経済制裁発動を要求する緊急国民集会(6)
櫻井よしこさん司会
今日私たちは、経済制裁を実施せよという目的でここに集いました。何故私たちは経済制裁の発動を求めるのか、ふたつ大きな理由がございます。ひとつはもちろん、10名方々の安否情報と現状復帰でございます。もうひとつは、いままで私たちが特定失踪者と呼んで来た、数多くの方々についての情報を得る事にあります。
この特定失踪者の問題、未帰還者の問題を一貫して調べてくださっております、荒木和博さん。特定失踪者問題調査会代表の荒木さんに基調報告をお願いたします。その前に、中川経済産業大臣、本当にありがとうございました。
公務のためにここで退席なさいます。中川大臣どうぞよろしくお願いします・・・(中川大臣退出)
では特定失踪者問題調査会代表の荒木さん、どうぞよろしくお願いたします。
6 特定失踪者問題調査会 荒木和博 代表の報告
特定失踪者調査会荒木代表の報告
ご紹介頂きました、特定失踪者調査会の代表をいたしております荒木でございます。
少々お時間をいただきまして基調講演というかたちで現況についてお話ししようと思います。
今回の集会は北朝鮮のウソを暴くというひとつの大きな目標でございますが、北朝鮮という国家は存在そのものが虚偽でございます。(拍手)「きんせいちゅう」という山賊の親分がキムイルソンという伝説の英雄の名前を語って使ってスターリンによっ国の指導者に仕立て上げられインフラは大日本帝国の作り上げたものを使い、軍の中核は中国共産党からもらい全てを人からもらって作った国家が朝鮮民主主義人民共和国という国家です。
今の金正日は生まれたときにはキム ユーラというロシアの名前使っている。そして白頭山の麓で生まれたと言われていますが、そして生家まであると言われていますが実際は生まれたのはソ連の中であります。こういうふうにウソで固めて作った国でありますから北朝鮮の言うことは最初から全てウソであります。(拍手)改めてこのウソを暴露する必要はありません。北朝鮮は最初から全てウソだと思ってしまえばいいのです。
さて、特定失踪者問題調査会ができましてから1年8ヶ月の間、活動をやって参りました。私どものリストにありますのは登記中のケースも含めて約420件にのぼります。公開いたしましたのは、本日先ほど公開をいたしましたが公開0番台リストというのが208名、そのうち33名~今日一人山形出身の布施 範行(ふせ のりゆき)さんについて1000番台リスト=拉致の可能性が高いリストの中に入れましたので~33人名が現在1000番台リストということでございます。この数は今後更に増え続けることは間違いがございません。
現在の政府の認定が15人、そして1000番台リストが33人、その間に寺越さんたち6人が入っております。それをたしただけで現在54人でございますが、おそらく我々の1000番台リストはかなり増えます。我々のところにも警察にも、ご家族が周りをはばかって言わないケース、ルートは相当な数あるのは相当な数あるのは間違いございません。田中実さんたちのように家族がいなくてそもそもみつからない、拉致をされていることすら気がつかないというケースも相当量ございます。ですから拉致をされている被害者の数はどんなに少なくても100人、おそらくはそれを遙かに上回る数の人たちが、日本人が拉致をされていると言うことでございます。
皆さんご存じのように、8月20日に、藤田進さん(昭和51年に失踪したしました埼玉県川口市出身の)の写真をテレビ等々でご覧になったと思います。(写真を見ながら)こちらがわれわれのところに届けられました藤田進さんの高校生当時の写真、そしてこれが北朝鮮から出てきた写真でございます。この写真はもともとTBSが入手したものですが、このあともうひとつの別の写真をテレビ朝日が入手をいたしました。この写真は東京歯科大の橋本正次教授が鑑定をしてくださいまして、同一人物に間違いがないというふうに言われました。われわれは直ちにこれを拉致の認定を頂きたいとお願いしたわけですが、未だに拉致認定というのはされておりません。
先日自民党の拉致問対策本部に参りましたときに私の隣に座った外務省の斉木審議官が私に『藤田さんの写真は作り物だという話がありますが、本当ですか』ということを聞かれました。で、そこでご説明をしたのですがこの二つの写真は、こちらの写真(北朝鮮脱北者からTBSが入手した写真)を今お見えの弟さん(藤田隆司さん)がご覧になっても最初お兄さんだとわかりませんでした。この二つの写真は重ねると中心はぴったりくるんですが、写真を写している距離が違うために、目とか鼻とか口ぴったりきても、そのまま耳のところに来るとずれるんです。写真を撮った距離が違う。
それからこれは隆司さん自身が最初疑問に感じていたことなんですが、こちら(高校生時代の写真)は一重まぶたです。こちら(北朝鮮からの写真)は二重まぶたです。『兄貴は一重なのに何故この写真は二重なんだろう』という疑問があったわけですけれど、これは橋本先生の説明ですぐに解りました。つまりもともと奥二重という二重まぶただったんですがこれが引っ込んでいるために一重まぶたに見えだけである。そして、それが年をとって前に出てきたために二重まぶたになったということです。元元と二重まぶただったのです。もしこれが造作した写真だったらわざわざそのようなことをする必要は全くない。
それからこの写真はみてもすぐわかるように北朝鮮の写真であればたいていみんなついている金日成バッチがついておりません。もし造作した写真なら金日成バッチをつけているのが当然であって、それがついていないと言うことは(ついていない理由についてはいろいろ調べておりますが)逆にこの写真が本物である証拠であります。
しかもこの写真の人物、藤田進さんを安明進さんは金正日政治軍事大学でみております。安明進さんは市川修一さんと話を交わしたときに横にいたの人物というのが藤田進さでございまして、安明進さんもこの写真は何回もみていたけれどやはりわからなかった。この写真ではなくもう一枚の写真(TV朝日の写真)をみてそれでこの人だと言うことがわかった。それで写真の鑑定というものは非常に注意を要するものだと我々も感じております。
現在特定失踪者問題調査会のところにには10数人分の写真があります。今それを分析をしておりますが、残念ながらいまの時点でまだ藤田進さん以外に合致すると言うところまで結論を出しているところはございません。そのうちそういうことになる方が出るかもしれませんけれども、いまのところは残念ながらまだでていないと言うことでございます。
われわれは北朝鮮から逆にですね、ガゼ情報を流してきたりして混乱されることも考慮にいれながらそういうことに引っかからないようにして慎重にこの調査を続けております。
しかしともかくこうした写真が出てきたと言うこと自体が北朝の中で何かがやはり動いていることの証拠でございまして、これか先まだまだ写真が出てくる可能性があれば、又別の物が出てきて、そのうちうまくすれば本人がでてくると言う可能性もないとは言えないと思います。
その場合にどうやってその人達の安全を確保するかということ真剣に考えていかなければならないことでございます。そういう意味から言いますと政府は藤田さんを含めての話ですが、拉致被害者が遙かに多くいるのを判っていながら未だに10件15人という壁というものを崩していない。小泉総理、日本政府の思いというのは、一体何なのか、10件15人で何とか食い止めようとしていることに他ならないわけでございまして、そのようなことは絶対に許せることではないのです。
現在我々の調査で公開された方の中で4名非公開の方の中から3名の方が日本国内で見つかっております。我々も本当は発表した数から言えば、もっとたくさんの方が日本国内で見つかるものだと思っておりました。逆にこれだけやって420人のうちわずか7人しか見つかっていないということにこの問題の深刻さを非常に感じております。
そしてみなさんもニュースでご覧になったと思いますが、特定失踪者のおひとり石川千佳子さんにつきましてこれは殺人事件だという報道がなされました。これについて、まだ確定したわけではありませんので、可能性としてはあると思いますが最後の確認をするまでともかくやっていきたい。
そしてその前3月に、山梨県甲府市で昭和59年失踪しました山本美保さんについて、その失踪当時に山形県に漂着した遺体が山本美保さんであると山梨県警が発表しました。しかしこれにつきましては、現時点で我々の調査ではで県警が発表した現時点でのDNAの鑑定書以外に山形県の遺体と山本美保さんを結びつけるものは只のひとつも存在していなと言う判断でございまして、我々は我々なりの調査をこの問題を最終的な真相究明に至るまでやりたいと思っております。
拉致の根というのはきわめて深いです。我々は調査すればするほどそれを非常にこれは恐ろしいことだと感じております。日本国内に今も北朝鮮の工作員、それから土台人と呼ばれる在日朝鮮人の協力者、そして日本人の協力者、拉致に関わった人が沢山おそらく存在しております。この中にも何人か入ってきているかもしれません。(笑)
これは今帰ってきている人のように海岸でやる拉致というのは非常に例外的なものであります。最初はまず説得して『判った、じゃぁ北朝鮮に行って働こう』といって来てくれれば(北朝鮮は)一番ありがたいのであります。そうして連れて行かれた人もおそらくいると思うのです。その次は『わかったチョットぐらいなら行っても良い』と言って行った人を騙して連れて行って返さない。これは有本恵子さんなんかもこのケースに当てはまると思います。そしてその次は騙してどこかに連れて行ってあとは暴力的に連れて行く。そして最後は歩いている人を無理矢理に連れて行く、と言うような形で、その間は非常にシームレスにつながっております。ですから数は非常に多いことになっています。
それからなんだかの表現のもとに日本に送り返されている拉致被害者もおります。我々もそのような話を聞いております。これがしかし本当にそうなのかどうかは、確認が今のところ出来ておりませんが、何人か少なくとも拉致をされてから日本に帰ってきて工作活動に従事している日本人がいると言う風に思うのです。
それから向こうにいる拉致被害者も一定数は今でもおそらく対日工作に関わっています。それは工作機関の中に隔離されているのではなく一般の社会で暮らしている人と言う風におもいます。
ここで我々しっかり認識しておかなくてはならないのですが、拉致された人はいかなる工作活動に利用されていたとしても、それは一種の緊急避難でありまして、絶対に我々はこれを文句を言って非難するにはあたりません。我々はこの間助けてこれなかったのですから。その人たちが、生きているためにそういう活動をしていてもこれは全くしかたがないことだということだけは理解をして頂きたい。
これからこういう話はいっぱい出てきます。もしそういう話が出てきたときに、あの人はこういう事をやっていたではないかなどとは絶対に思わないで頂きたい。
それから、ここにはたくさんの特定失踪者のご家族がいらっしゃいます。その前で非常に言いにくいことではありますが、その中で何人かは殺されていると言う風に思います。それについては我々も、ご家族だけでなくある程度覚悟をして行かなくてはならない。政府認定者の中で8人ですが、北朝鮮が『8人死んでいる』というのはこれは私はウソだとおもいますが、しかし今も向こうに居る訳ですからこれから先どうなるか解らない。我々がやらなくてはいけないのは、そういう状態の同胞を助け出すと言うことであります。(大拍手)
北朝鮮は8人が死んだと言っているわけですが、もしこれが本当に死んだのだったとしたら、それは自然死をしたなどとはまず考えられません。殺したに決まっている。そして病死だとしても、北朝鮮に拉致されたことによるストレスに決まっているのです。
死んだんだから、国交正常化する、こんなアホな国は世界中にありません。(拍手)
死んだんであれば、国交正常化どころか 報復をしなければならない。
根本には経済制裁を政府がとっくにやっていて、それに対してここに集まった我々は経済制裁を求めるのではなく武力制裁を求める集会を行っているはずです。
ここでいくつか提案があります。
政府に対しては、ともかく構造を変えて頂きたいということを思います。これは構造を変えるには立法府のご努力も必要であります。現在までのような警察が捜査をして、そしてそれを立件できるところまでいったらこれを認定する、そして外交交渉に持っていって、帰国をさせると言うような構造でやっているようではほとんどの拉致被害者は殺されてしまいます。そんなことは絶対にしてはいけない。警察は一生懸命やっている、現場の第一線は一生懸命やっている、それであっても、上がそうであれば、どうしようもない。
この何十年もやっていて、15人の人しか認定できないと言うこと自体がこの国の構造の間違いでございます。こんなこと民間企業だったら絶対に許されるはずがないのであります。
ともかく構造を変えて頂きたい。その為にはひとつは今我々がやっている情報を集積していただきたい。いわゆる情報機関をしっかりと作って頂く。その方向に向かっていろんな形で情報を集める努力をして頂く。(その)努力を絶対にやって頂きたい。我々特定失踪者問題調査会は拭けば飛ぶような団体ですが我々もそこに向かって頑張っていく。
それからもうひとつ、これは実際に取り返すという時になった、救出するという時になったらの話です。藤田進さんが北朝鮮居ると判ったところで、非常に悔しい想いをしなければばらならないのは、だから取り返せると言うことではないということです。居るのが判った。じゃぁ、よし、これを取り返せるというのであれば我々もいいのですけれど、今、只、判った、だかその判ったことさえすら認定をされない状態でありまして、これも構造として変えなくてはならない。これはどういう風にする必要があるかと言えば、それは軍隊しかないんです。軍隊しか方法はないと私は思っています。
こないだの2回あった爆破事件等々を考えますと今また北朝鮮で何が起こるか判らないのです。大混乱になったときに救いに行くのは、こんなもの消防署でも、八百屋のおじさんでもいけないわけでね、やはり軍隊がいくしかない。そのことのために行かないんだったら何兆円もの高い金を使って自衛隊を持っておく必要がない。私自身も予備自衛官の一人ですがこういうのを税金泥棒といいます。絶対にちゃんと使ってですね、基本的人権を蹂躙された国民を取り返すためにちゃんと自衛隊は動くいうこと以外救う道はないのです。
政府が認定しようがしまいが、あるいはご家族が届け出をしようがしまいがですね、拉致被害者は拉致被害者です。それは全員全てを取り返さなくてはなりません。そしてこの責任は国家にある。国家とは何であるか。民主主義の国でありますから我々自身であります。
国会が国会議員が悪い、外務省がダメだ、警察がけしからん、これだけ言ってれば我々の責任が無くなるわけではありません。とりかえさなければここにいるみなさん、我々も、もちろん含めてですけれども、国民一人一人の責任です。
あとになってから私は日本に住んでいて、何人も亡くなってしまってから、私は警察をこんなに非難していました、外務省にこんなにFAXを送りましたとか言っても、そんなものは拉致された人たちにとってなんの慰めにもなりません。どういう手を使っても取り返すということが必要であります。
合わせて4月30日の集会にも申し上げましたが、もう一回5人の方々にこの場を借りてお訴えをしておきたいと思います。今蓮池薫さんがこういう事を言ったとか、あるいは、地村冨貴恵さんがああいったとかいう噂があっちからこっちから聞こえてくる。そのだいたいのものが流言飛語でございます。しかし、本人達がしゃべらなくてはこういう噂とか憶測がどんどん飛んでしまう。本人達がしゃべるのに非常に勇気がいるのはわかります。しかし本人達も今帰ってきているわけですし、ご家族も帰ってきているわけですから、やはり一緒に金正日政権と戦って頂きたい。そして取り返すために決断して頂きたい。
最後に全ての日本国民、そして外務省の方々にもお訴えをしたいと思うんです。北朝鮮の今の独裁体制を倒すことが出来なければ、拉致をされた日本人全てが返ってくることはありません。他の国の拉致被害者も取り戻すことができません。帰国者(帰国事業で返った)も向こうの国で苦しい思いをしながら死んでいかなければならない。そしてアジアの平和も、核問題等々でおわかりの通り、常に攪乱をされ続けます。北朝鮮は朝鮮戦争が休戦になったあとも、戦争はずっと続けているんです。そしてこの日本は北朝鮮から戦争されているのです。我々は今、戦争の中にいるのです。このアジアを平和な地域にしなければならない。日本にはその力がある。そしてその責任があると思います。
今日こうやって暑い中かお集まりの皆さん是非ともご協力をお願い致しまして私からの話は終わらせて頂きます。
今日私たちは、経済制裁を実施せよという目的でここに集いました。何故私たちは経済制裁の発動を求めるのか、ふたつ大きな理由がございます。ひとつはもちろん、10名方々の安否情報と現状復帰でございます。もうひとつは、いままで私たちが特定失踪者と呼んで来た、数多くの方々についての情報を得る事にあります。
この特定失踪者の問題、未帰還者の問題を一貫して調べてくださっております、荒木和博さん。特定失踪者問題調査会代表の荒木さんに基調報告をお願いたします。その前に、中川経済産業大臣、本当にありがとうございました。
公務のためにここで退席なさいます。中川大臣どうぞよろしくお願いします・・・(中川大臣退出)
では特定失踪者問題調査会代表の荒木さん、どうぞよろしくお願いたします。
6 特定失踪者問題調査会 荒木和博 代表の報告
特定失踪者調査会荒木代表の報告
ご紹介頂きました、特定失踪者調査会の代表をいたしております荒木でございます。
少々お時間をいただきまして基調講演というかたちで現況についてお話ししようと思います。
今回の集会は北朝鮮のウソを暴くというひとつの大きな目標でございますが、北朝鮮という国家は存在そのものが虚偽でございます。(拍手)「きんせいちゅう」という山賊の親分がキムイルソンという伝説の英雄の名前を語って使ってスターリンによっ国の指導者に仕立て上げられインフラは大日本帝国の作り上げたものを使い、軍の中核は中国共産党からもらい全てを人からもらって作った国家が朝鮮民主主義人民共和国という国家です。
今の金正日は生まれたときにはキム ユーラというロシアの名前使っている。そして白頭山の麓で生まれたと言われていますが、そして生家まであると言われていますが実際は生まれたのはソ連の中であります。こういうふうにウソで固めて作った国でありますから北朝鮮の言うことは最初から全てウソであります。(拍手)改めてこのウソを暴露する必要はありません。北朝鮮は最初から全てウソだと思ってしまえばいいのです。
さて、特定失踪者問題調査会ができましてから1年8ヶ月の間、活動をやって参りました。私どものリストにありますのは登記中のケースも含めて約420件にのぼります。公開いたしましたのは、本日先ほど公開をいたしましたが公開0番台リストというのが208名、そのうち33名~今日一人山形出身の布施 範行(ふせ のりゆき)さんについて1000番台リスト=拉致の可能性が高いリストの中に入れましたので~33人名が現在1000番台リストということでございます。この数は今後更に増え続けることは間違いがございません。
現在の政府の認定が15人、そして1000番台リストが33人、その間に寺越さんたち6人が入っております。それをたしただけで現在54人でございますが、おそらく我々の1000番台リストはかなり増えます。我々のところにも警察にも、ご家族が周りをはばかって言わないケース、ルートは相当な数あるのは相当な数あるのは間違いございません。田中実さんたちのように家族がいなくてそもそもみつからない、拉致をされていることすら気がつかないというケースも相当量ございます。ですから拉致をされている被害者の数はどんなに少なくても100人、おそらくはそれを遙かに上回る数の人たちが、日本人が拉致をされていると言うことでございます。
皆さんご存じのように、8月20日に、藤田進さん(昭和51年に失踪したしました埼玉県川口市出身の)の写真をテレビ等々でご覧になったと思います。(写真を見ながら)こちらがわれわれのところに届けられました藤田進さんの高校生当時の写真、そしてこれが北朝鮮から出てきた写真でございます。この写真はもともとTBSが入手したものですが、このあともうひとつの別の写真をテレビ朝日が入手をいたしました。この写真は東京歯科大の橋本正次教授が鑑定をしてくださいまして、同一人物に間違いがないというふうに言われました。われわれは直ちにこれを拉致の認定を頂きたいとお願いしたわけですが、未だに拉致認定というのはされておりません。
先日自民党の拉致問対策本部に参りましたときに私の隣に座った外務省の斉木審議官が私に『藤田さんの写真は作り物だという話がありますが、本当ですか』ということを聞かれました。で、そこでご説明をしたのですがこの二つの写真は、こちらの写真(北朝鮮脱北者からTBSが入手した写真)を今お見えの弟さん(藤田隆司さん)がご覧になっても最初お兄さんだとわかりませんでした。この二つの写真は重ねると中心はぴったりくるんですが、写真を写している距離が違うために、目とか鼻とか口ぴったりきても、そのまま耳のところに来るとずれるんです。写真を撮った距離が違う。
それからこれは隆司さん自身が最初疑問に感じていたことなんですが、こちら(高校生時代の写真)は一重まぶたです。こちら(北朝鮮からの写真)は二重まぶたです。『兄貴は一重なのに何故この写真は二重なんだろう』という疑問があったわけですけれど、これは橋本先生の説明ですぐに解りました。つまりもともと奥二重という二重まぶただったんですがこれが引っ込んでいるために一重まぶたに見えだけである。そして、それが年をとって前に出てきたために二重まぶたになったということです。元元と二重まぶただったのです。もしこれが造作した写真だったらわざわざそのようなことをする必要は全くない。
それからこの写真はみてもすぐわかるように北朝鮮の写真であればたいていみんなついている金日成バッチがついておりません。もし造作した写真なら金日成バッチをつけているのが当然であって、それがついていないと言うことは(ついていない理由についてはいろいろ調べておりますが)逆にこの写真が本物である証拠であります。
しかもこの写真の人物、藤田進さんを安明進さんは金正日政治軍事大学でみております。安明進さんは市川修一さんと話を交わしたときに横にいたの人物というのが藤田進さでございまして、安明進さんもこの写真は何回もみていたけれどやはりわからなかった。この写真ではなくもう一枚の写真(TV朝日の写真)をみてそれでこの人だと言うことがわかった。それで写真の鑑定というものは非常に注意を要するものだと我々も感じております。
現在特定失踪者問題調査会のところにには10数人分の写真があります。今それを分析をしておりますが、残念ながらいまの時点でまだ藤田進さん以外に合致すると言うところまで結論を出しているところはございません。そのうちそういうことになる方が出るかもしれませんけれども、いまのところは残念ながらまだでていないと言うことでございます。
われわれは北朝鮮から逆にですね、ガゼ情報を流してきたりして混乱されることも考慮にいれながらそういうことに引っかからないようにして慎重にこの調査を続けております。
しかしともかくこうした写真が出てきたと言うこと自体が北朝の中で何かがやはり動いていることの証拠でございまして、これか先まだまだ写真が出てくる可能性があれば、又別の物が出てきて、そのうちうまくすれば本人がでてくると言う可能性もないとは言えないと思います。
その場合にどうやってその人達の安全を確保するかということ真剣に考えていかなければならないことでございます。そういう意味から言いますと政府は藤田さんを含めての話ですが、拉致被害者が遙かに多くいるのを判っていながら未だに10件15人という壁というものを崩していない。小泉総理、日本政府の思いというのは、一体何なのか、10件15人で何とか食い止めようとしていることに他ならないわけでございまして、そのようなことは絶対に許せることではないのです。
現在我々の調査で公開された方の中で4名非公開の方の中から3名の方が日本国内で見つかっております。我々も本当は発表した数から言えば、もっとたくさんの方が日本国内で見つかるものだと思っておりました。逆にこれだけやって420人のうちわずか7人しか見つかっていないということにこの問題の深刻さを非常に感じております。
そしてみなさんもニュースでご覧になったと思いますが、特定失踪者のおひとり石川千佳子さんにつきましてこれは殺人事件だという報道がなされました。これについて、まだ確定したわけではありませんので、可能性としてはあると思いますが最後の確認をするまでともかくやっていきたい。
そしてその前3月に、山梨県甲府市で昭和59年失踪しました山本美保さんについて、その失踪当時に山形県に漂着した遺体が山本美保さんであると山梨県警が発表しました。しかしこれにつきましては、現時点で我々の調査ではで県警が発表した現時点でのDNAの鑑定書以外に山形県の遺体と山本美保さんを結びつけるものは只のひとつも存在していなと言う判断でございまして、我々は我々なりの調査をこの問題を最終的な真相究明に至るまでやりたいと思っております。
拉致の根というのはきわめて深いです。我々は調査すればするほどそれを非常にこれは恐ろしいことだと感じております。日本国内に今も北朝鮮の工作員、それから土台人と呼ばれる在日朝鮮人の協力者、そして日本人の協力者、拉致に関わった人が沢山おそらく存在しております。この中にも何人か入ってきているかもしれません。(笑)
これは今帰ってきている人のように海岸でやる拉致というのは非常に例外的なものであります。最初はまず説得して『判った、じゃぁ北朝鮮に行って働こう』といって来てくれれば(北朝鮮は)一番ありがたいのであります。そうして連れて行かれた人もおそらくいると思うのです。その次は『わかったチョットぐらいなら行っても良い』と言って行った人を騙して連れて行って返さない。これは有本恵子さんなんかもこのケースに当てはまると思います。そしてその次は騙してどこかに連れて行ってあとは暴力的に連れて行く。そして最後は歩いている人を無理矢理に連れて行く、と言うような形で、その間は非常にシームレスにつながっております。ですから数は非常に多いことになっています。
それからなんだかの表現のもとに日本に送り返されている拉致被害者もおります。我々もそのような話を聞いております。これがしかし本当にそうなのかどうかは、確認が今のところ出来ておりませんが、何人か少なくとも拉致をされてから日本に帰ってきて工作活動に従事している日本人がいると言う風に思うのです。
それから向こうにいる拉致被害者も一定数は今でもおそらく対日工作に関わっています。それは工作機関の中に隔離されているのではなく一般の社会で暮らしている人と言う風におもいます。
ここで我々しっかり認識しておかなくてはならないのですが、拉致された人はいかなる工作活動に利用されていたとしても、それは一種の緊急避難でありまして、絶対に我々はこれを文句を言って非難するにはあたりません。我々はこの間助けてこれなかったのですから。その人たちが、生きているためにそういう活動をしていてもこれは全くしかたがないことだということだけは理解をして頂きたい。
これからこういう話はいっぱい出てきます。もしそういう話が出てきたときに、あの人はこういう事をやっていたではないかなどとは絶対に思わないで頂きたい。
それから、ここにはたくさんの特定失踪者のご家族がいらっしゃいます。その前で非常に言いにくいことではありますが、その中で何人かは殺されていると言う風に思います。それについては我々も、ご家族だけでなくある程度覚悟をして行かなくてはならない。政府認定者の中で8人ですが、北朝鮮が『8人死んでいる』というのはこれは私はウソだとおもいますが、しかし今も向こうに居る訳ですからこれから先どうなるか解らない。我々がやらなくてはいけないのは、そういう状態の同胞を助け出すと言うことであります。(大拍手)
北朝鮮は8人が死んだと言っているわけですが、もしこれが本当に死んだのだったとしたら、それは自然死をしたなどとはまず考えられません。殺したに決まっている。そして病死だとしても、北朝鮮に拉致されたことによるストレスに決まっているのです。
死んだんだから、国交正常化する、こんなアホな国は世界中にありません。(拍手)
死んだんであれば、国交正常化どころか 報復をしなければならない。
根本には経済制裁を政府がとっくにやっていて、それに対してここに集まった我々は経済制裁を求めるのではなく武力制裁を求める集会を行っているはずです。
ここでいくつか提案があります。
政府に対しては、ともかく構造を変えて頂きたいということを思います。これは構造を変えるには立法府のご努力も必要であります。現在までのような警察が捜査をして、そしてそれを立件できるところまでいったらこれを認定する、そして外交交渉に持っていって、帰国をさせると言うような構造でやっているようではほとんどの拉致被害者は殺されてしまいます。そんなことは絶対にしてはいけない。警察は一生懸命やっている、現場の第一線は一生懸命やっている、それであっても、上がそうであれば、どうしようもない。
この何十年もやっていて、15人の人しか認定できないと言うこと自体がこの国の構造の間違いでございます。こんなこと民間企業だったら絶対に許されるはずがないのであります。
ともかく構造を変えて頂きたい。その為にはひとつは今我々がやっている情報を集積していただきたい。いわゆる情報機関をしっかりと作って頂く。その方向に向かっていろんな形で情報を集める努力をして頂く。(その)努力を絶対にやって頂きたい。我々特定失踪者問題調査会は拭けば飛ぶような団体ですが我々もそこに向かって頑張っていく。
それからもうひとつ、これは実際に取り返すという時になった、救出するという時になったらの話です。藤田進さんが北朝鮮居ると判ったところで、非常に悔しい想いをしなければばらならないのは、だから取り返せると言うことではないということです。居るのが判った。じゃぁ、よし、これを取り返せるというのであれば我々もいいのですけれど、今、只、判った、だかその判ったことさえすら認定をされない状態でありまして、これも構造として変えなくてはならない。これはどういう風にする必要があるかと言えば、それは軍隊しかないんです。軍隊しか方法はないと私は思っています。
こないだの2回あった爆破事件等々を考えますと今また北朝鮮で何が起こるか判らないのです。大混乱になったときに救いに行くのは、こんなもの消防署でも、八百屋のおじさんでもいけないわけでね、やはり軍隊がいくしかない。そのことのために行かないんだったら何兆円もの高い金を使って自衛隊を持っておく必要がない。私自身も予備自衛官の一人ですがこういうのを税金泥棒といいます。絶対にちゃんと使ってですね、基本的人権を蹂躙された国民を取り返すためにちゃんと自衛隊は動くいうこと以外救う道はないのです。
政府が認定しようがしまいが、あるいはご家族が届け出をしようがしまいがですね、拉致被害者は拉致被害者です。それは全員全てを取り返さなくてはなりません。そしてこの責任は国家にある。国家とは何であるか。民主主義の国でありますから我々自身であります。
国会が国会議員が悪い、外務省がダメだ、警察がけしからん、これだけ言ってれば我々の責任が無くなるわけではありません。とりかえさなければここにいるみなさん、我々も、もちろん含めてですけれども、国民一人一人の責任です。
あとになってから私は日本に住んでいて、何人も亡くなってしまってから、私は警察をこんなに非難していました、外務省にこんなにFAXを送りましたとか言っても、そんなものは拉致された人たちにとってなんの慰めにもなりません。どういう手を使っても取り返すということが必要であります。
合わせて4月30日の集会にも申し上げましたが、もう一回5人の方々にこの場を借りてお訴えをしておきたいと思います。今蓮池薫さんがこういう事を言ったとか、あるいは、地村冨貴恵さんがああいったとかいう噂があっちからこっちから聞こえてくる。そのだいたいのものが流言飛語でございます。しかし、本人達がしゃべらなくてはこういう噂とか憶測がどんどん飛んでしまう。本人達がしゃべるのに非常に勇気がいるのはわかります。しかし本人達も今帰ってきているわけですし、ご家族も帰ってきているわけですから、やはり一緒に金正日政権と戦って頂きたい。そして取り返すために決断して頂きたい。
最後に全ての日本国民、そして外務省の方々にもお訴えをしたいと思うんです。北朝鮮の今の独裁体制を倒すことが出来なければ、拉致をされた日本人全てが返ってくることはありません。他の国の拉致被害者も取り戻すことができません。帰国者(帰国事業で返った)も向こうの国で苦しい思いをしながら死んでいかなければならない。そしてアジアの平和も、核問題等々でおわかりの通り、常に攪乱をされ続けます。北朝鮮は朝鮮戦争が休戦になったあとも、戦争はずっと続けているんです。そしてこの日本は北朝鮮から戦争されているのです。我々は今、戦争の中にいるのです。このアジアを平和な地域にしなければならない。日本にはその力がある。そしてその責任があると思います。
今日こうやって暑い中かお集まりの皆さん是非ともご協力をお願い致しまして私からの話は終わらせて頂きます。
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