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2004年9月17日 (金)

経済制裁発動を要求する緊急国民集会(3)

3 拉致議連会長平沼赳夫氏の挨拶 (ぴろんさんテキスト化による)


ご紹介を頂きました、拉致議連の会長をさせていただいております、平沼赳夫でございます。まず冒頭、本当にお忙しい貴重なお時間をお割きいただきまして、この問題解決のために沢山の皆様方が全国からお集まりをいただきました事、主催者の一員として心から御礼を申し上げたいと思います。

2年前、ある意味では電撃的に小泉総理が訪朝しました。そして、膠着状況にあったこの問題に動きがあった事は事実です。そして、その間色々な事がありましたけれども、我々、国民の皆様方、家族会、救う会の皆様方、あるいは未帰還者の皆様方の熱い思いの中で、国会議員としてまず経済制裁を出来る手立てを考えなきゃいけない。行動を起こさなきゃいかん、こういう事で与野党が力を結集して、ご承知のように予算より先に外為法の改正、皆様方のお力添えで仕上げる事が出来た訳であります。

そして更に特定船舶入港禁止法案も、これも皆様方のお力添えと、与野党を超えた国会議員の力の結集で成立させる事が出来ました。その制裁法案が出来たら北朝鮮の態度が変わり、それが2度目の小泉訪朝に結びついた訳です。言うまでも無く外交というのは、硬軟を使い分けてこそ強力な力を持つということが、外交を動かすという事であります。従って停滞していたこの問題に対して、北朝鮮サイドから2度目の小泉訪朝。その背景には、私はこの法案の成立が非常に大きく作用した、このように思っております。

5月に小泉総理が訪朝する、こういう事が具体化して来た。
家族会・救う会の皆様方は、2度目行くんだったらぜひ総理に会いたい、それは当たり前の気持ちであります。しかし総理は行く前には誰にも会いたくない、こういう事であります。議連としてもどうしてもせっかく訪朝するんだったら、私共の話を聞くべきだと、こういう事で申し入れをいたしました。結果はご承知だと思いますけれど、会長の平沼だけだったら15分時間を割く、こういう事で私は総理訪朝の3日前に首相官邸に行って、総理とじかに対峙をさせていただきました。その時私が申し上げたのは、首相を前にして大変僭越な言い方かも知れないけれども、この動きが出たということは外為法の改正をはじめとして、経済制裁の法案が出来たという事が大きな原動力だと思う。総理はその通りだと思う、と言いました。そこで、せっかく行かれるんだったら5人のご家族の方々が帰られると言う事で、事成れりではありません。10人の方々、そして400人を超えると言われている未帰還者の方々、当時は特定失踪者と言っておりましたけれども、その方々の事にまで目処をつけて硬軟使い分けてしっかりやって来ていただきたい。この事を私は申し上げました。

そして訪朝された後、我々3団体はホテルに朝から晩まで陣取って、そしてその成り行きを、本当に神経を尖らせて注視していました。ご承知のように中間報告が入ってきました。それは、5人の方々(家族)は帰国する。それはそれで評価をする。しかし、午後にも予定されていた会談が午前中で終わってしまった。そして10人の方々には再調査をするという事。新官房長官の報告では、未帰還者の方々に対しての言及は無かった。非常に我々は遺憾と思って、そして官房長官に詰め寄った。

しかし午後の会談というのはご承知のように、これも大事な事ですけれど、ジェンキンスさんの処遇で費やされた。私はその時、ご家族の皆様方や救う会や未帰還者の皆様方のその心を思って、テレビの前で安易な妥協過ぎる、こういう事を申し上げました。少し言葉は過ぎたかも知れないけれども、この程度の外交だったら俺でも出来る、と私は言いました。(拍手)

マスコミの調査では、国民の6割以上方々が大変評価する、こういう事になる。私の所にはその国民の方々から罵詈雑言に近いメールが沢山来ました。それと同時に4割くらいは、議連のお前が言った事は正しいという、激励のそういうメールも私の所に来たわけであります。そして、日が経つにつれてその数が逆転して、これが私は国民の皆様方の正常な判断だと思っています。(拍手)

我々議連に課せられた事は、ひとつは国会の中に常設の特別委員会を作るという事。参議院はもうすでにそれが出来ました。しかし、この臨時国会では我々は最優先事項として衆議院にも特別委員会、これを必ず設置するように努力をいたします。

日朝平壌宣言が正常に履行されている限りにおいては経済制裁はしない、ある意味では安易なカードを切ってしまった。
しかし考えてみると第一回の訪朝の後、北朝鮮はIAEAを脱退する、査察官を退去させる、これは日朝平壌宣言の精神に反する事をしている訳ですから、すでに正常に履行されていない。この事を我々は心から明記しなければなりません。
そして今又、この9月末に実務者レベルの協議を再開しよう、こう言って申し入れているけれども非常にその対応は不誠実です。この事ひとつ取ったって私どもは正常に履行されているとは思えません。(拍手)私共としては、今日この国民大集会のスローガンである経済制裁発動、この事に関して議連として意見を集約し、行動を起こして行かなければならない。

皆様方のこの熱意あふれるお気持ちに心から感謝を申し上げまして、議連の会長としてのご挨拶に代えさせていただきます。(拍手)


司会 櫻井よしこさん
平沼会長、本当にありがとうございました。衆議院にもぜひ特別委員会を設置して下さり、この問題を引き続き担当してくださるよう、お願い申し上げます。今国会中にお願いをいたします。

次に経済産業大臣の中川昭一さんにお願いしたします。中川大臣は前の拉致議連会長でいらっしゃいました。現在は拉致議連の顧問でいらっしゃいます。
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