横田めぐみさんを救うぞ東京集会(5)
西岡力副会長のお話
西岡でございます。
北朝鮮は2年前にめぐみさんは93年の3月に自殺した、と聞いております。そのことを証明する資料として証拠として、北朝鮮側が出してきたものが、実はこのチラシの下に写真をつけてあるんですが、めぐみさんが入院していたとされる、ピョンヤン市の45号院という病院の死亡台帳というものなんですね。
これは2年前の調査団が行った時に、この死亡台帳の現物を調査団は見せられているんですね。しかし、その現物自体は持って帰ってきてなくて、そこで撮った写真が横田家に提供されて、それをお借りしましてここに載せているわけです。ですから、日本政府も持っている写真なんです。この死亡台帳に横田さんの名前、朝鮮でつけられた名前ですけども、入ってるんだから死んだんですよ、と言うのがひとつの説明だったわけです。
そしてもうひとつですね、死亡確認書というものが当時提供されたわけです。(めぐみさんの死亡確認書のコピーを掲げる)
死亡確認書と朝鮮語で書いてありますけど、こちらに日本語訳がつけておきましたけども。日付が93年3月13日と書いてあるんですね。3月13日に作られた書類だということですね。ということになっていて、死亡年月日も3月13日と書いてあるんですけども、下に書いてあるこれは、その書類が作られた日付、なはずですよね?
めぐみさんについては一方的に死亡したと言ってるわけですけども、遺骨は最初は病院の庭に埋めたけれども、その年のお盆にご主人であるキムチョルジュ氏が持って行ってしまって、今どこにあるかわからない、という説明で示されていないわけです。ですから死亡を証明するものはこの死亡確認書と、死亡台帳しかないわけですね。
しかし、これが本当に滅茶苦茶な物でして、見ていただくと分かるんですけども、この赤い写真をぜひ見ていただきたいんですけども。これ、朝鮮語で7文字、字があるんですね。3文字目、4文字目、5文字目のところに青い線で消してありますよね?
ハッキリ見えますでしょう?そしてその上に何か2文字書いてありますよね?消してあるところに何が書いてあるかと言うと「患者入退院台帳」と書いてあるんです。入退院を消して死亡という風にしてあるわけなんです。
さっき横田さんたちと話をしたんですけども、偽造するんだったらこれ剥がして書き直すくらいの手間は作ってもいいじゃないかと。(笑い声)
それが死亡台帳だというわけなんです。そしてこのページの中にめぐみさんの名前が出てたと、言う事なんですけども、4番目の欄ですね。1月29日と書いてある2番目のところに、リュウミンスクと書いてあるんですけども。キムチョルュジュが夫であるとか書いてありまして、1月29日そして93年3月13日となってるんですね。ですから13日に死んだという意味なんだろうと思うんですが。
しかし、この通し番号が3の上から236、237、238、239と来て、その次の人も239なんですね。通し番号がダブってるわけです。ちょっとよく見ていただくと分かるんですが、インキの色もですね、240まで色が濃いですよね。その後ろ、(色が)薄いんですよ。
だいたいこれは精神病院だって言ってる訳なんですよね?精神病院でなんでこんなにたくさん死亡者が出るのか?っていうことですよね?台帳があるほど、死んだ人が何でいるのか?これが末期がんの病棟だったら分かりませんけども、1月29日に入院したという事だと思うんですが。1月29日に入院した人が4人いるんですけども、4人死んでるという事なんです、精神病院で。こんなことを証拠だといって出して来た訳です。
これで信じろということ自体、滅茶苦茶なわけで。そういった点では全く信じることは出来ないというか、わざわざ我々に生きていると教えてくれるために出したんじゃないか?と思われるくらい、ずさんな物なわけですね。
そして、実はもうひとつこちらの死亡確認書もでたらめだと言うことが、分かったわけです。2度目の北朝鮮との実務者協議で、93年の10月まで入院していた記録が見つかったというんですね。3月13日付けで死亡確認書つくってるんですよ?日付書いてあるんですから。古い記録で、今確認書を作ったというなら、まだ調査が行き届いてなかったと言う事で分かりますけども、この死亡確認書の日付が3月13日で書いてあるわけですよね。
当時3月13日で死亡確認書が作られてて、それをコピーして日本にくれたことになっているのに、別のところで10月まで入院していたという記録が見つかったというんです。「偽造しました」ということを北朝鮮、認めたわけです。つまりそうするともう、何もないんですよ。もともとインチキだと思ってましたけども。今この瞬間に、めぐみさんが93年の3月に死んだという北朝鮮の言うことを証明する証拠・資料は、何もないわけです。
北朝鮮の方は死んだと思わせたいんです。死んだと思わせたいんです。本当に証拠が出てくれば、家族会が遺族会になっちゃうんですよ。2年前の9月17日に遺族会になりそうになったわけですね。遺族会になってしまったら、あと保障の問題と葬儀をどうするとかそういう事になって、いろんな事故や事件が起きますけどもね、終わりになるんです。しかし家族会であるから、まだ現在進行形のテロでなんだと、帰って来れてないんだと言う事になるんですね。
北朝鮮は終わらせたいんです。
でも証拠を出せないんですよ。
出したのもこの二つしかないんです。
後は口で言ってる事だけなんです。
口でいろいろ言ってるわけなんです。
出てきたものはこの死亡台帳と称する物と、この紙の束ですね。
それと紙が一枚です。
それも3月13日付なのに、今回10月まで入院していたと。死んだ人を入院させる国なのか?北朝鮮は?(笑い)と言うことなんです。私たちは「横田めぐみさんは生きている、今こそ経済制裁を!」と言ってますけども、ある人たちなどはもう死んでいるという情報があるんだと。家族が納得しないだけなんだと、言うような事を一部言ってるようですけども、無いんですよ。
つまりですね、何か大きな事件とか事故とかが起きますよね?と、遺体が出て来ないことがありますよね?それでも生命保険が下りたり、葬式をしたりするんですね。でも家族は信用できない、信じられないと言ってると。感情的にはそうだろうけども、どう見たってあそこのトンネルが崩れたんだから、あのビルが崩れたんだから、あそこの中にいたのは間違いが無いんだから、生きてることは有り得ない、と言う事はありますよね?
しかし家族は納得できない、とテレビなどで言ってると。そういうイメージが出来てしまったら、負けなんです。家族の人たちが納得できないといってる、そりゃ家族の立場を思ったらそうだろう、と。しかし外交と言うものは論理でやるものだと、死んだ人は生き返らないんだとか、最近言ってる人たちが出て来てるようですが。
しかしその家族が納得できないというレベルでの話ではなくて、今は証拠は何も無いんです。めぐみさんが北朝鮮に拉致されたということを証明する証拠はある。93年の3月13日に死んだという証拠は何も無いんです。そして、精神病だったということを言ってますけれども、実は今日ここに、わざわざ昨日ソウルから来てくれたんですけど、安明進さんがいるんですが。
後で話をしてもらいますけど、安さんは政治軍事大学で88年の10月に、めぐみさんを拉致した犯人と話をしている。
チョンと言う教官ですけど、名前まで聞きましたんで(丁勝浩と、演台の後ろのホワイトボードに板書する)スンホという名前を、工作機関の中では使っていたと。その人が、「あの女の子は私が拉致したんだ」と。18歳の時と後一回、「お父さんお母さんに会いたいと言って、精神に不調をきたして915号病院に入院した」と言ったんだそうです。そしたら安さん達が「いやあんなにきれいじゃないか、明るいじゃないか、おかしい、入院したとは思えない」と言ったら、「いやもう全部治ったと聞いてる」と。
このチョン教官と言う人は、自分が拉致した人だから関心があって聞いてる訳です。その年に学校に戻って来たんです。チョンジンの連絡所で現役だったんですけども、再教育しろていうんで戻って来てたんです。そしてその後も安さんは何回も目撃してる訳なんです。
ところが北朝鮮は2年前の調査の時も、今回の再調査でも、なんにも証拠は示さないんだけども、金正日政治軍事大学で目撃されたと言うのは嘘だと、2回強調してるんです安明進は嘘つきだと、言うのが北朝鮮の主張なんです。
最初北朝鮮は安明進は南の人間だと言ったんです。北にはいないと言ってた。だけど北のことがあまりにもたくさん詳しいもんだから、それは言えなくなって、今度は北朝鮮の見解は中学校の先生で、教え子をレイプして(笑い)殺人してしまって、北朝鮮にいられなくなって逃げてきた凶悪犯罪人だと。いう風に北朝鮮は言ってる訳です。
しかし、安さんが97年に名前を出してめぐみさんを目撃したと言ってくれなかったら、我々もここまで来れなかった。あのころ最初は隠れてた訳です。安さんも書いてますけど、横田のご両親と会って責められると思った、というんですね。安さんたちが拉致したじゃないか!と。ところが「証言してくれてありがとう」と手を握って言われたので、自分も泣いたと。そして悪の側に加担していてはいけないと。命の危険があるけれども、しかしこんな両親を、お父さんお母さんを苦しめている北朝鮮の拉致は、やっぱり許せないんだ、と。名前を出して証言をして、そして本まで書いてくれたわけです。(拍手)
その安さんにですね、めぐみさんをどこで見たのか?どういう風だったのか?そして絶対生きていると思う、という話を聞きたいと思います。
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西岡でございます。
北朝鮮は2年前にめぐみさんは93年の3月に自殺した、と聞いております。そのことを証明する資料として証拠として、北朝鮮側が出してきたものが、実はこのチラシの下に写真をつけてあるんですが、めぐみさんが入院していたとされる、ピョンヤン市の45号院という病院の死亡台帳というものなんですね。
これは2年前の調査団が行った時に、この死亡台帳の現物を調査団は見せられているんですね。しかし、その現物自体は持って帰ってきてなくて、そこで撮った写真が横田家に提供されて、それをお借りしましてここに載せているわけです。ですから、日本政府も持っている写真なんです。この死亡台帳に横田さんの名前、朝鮮でつけられた名前ですけども、入ってるんだから死んだんですよ、と言うのがひとつの説明だったわけです。
そしてもうひとつですね、死亡確認書というものが当時提供されたわけです。(めぐみさんの死亡確認書のコピーを掲げる)
死亡確認書と朝鮮語で書いてありますけど、こちらに日本語訳がつけておきましたけども。日付が93年3月13日と書いてあるんですね。3月13日に作られた書類だということですね。ということになっていて、死亡年月日も3月13日と書いてあるんですけども、下に書いてあるこれは、その書類が作られた日付、なはずですよね?
めぐみさんについては一方的に死亡したと言ってるわけですけども、遺骨は最初は病院の庭に埋めたけれども、その年のお盆にご主人であるキムチョルジュ氏が持って行ってしまって、今どこにあるかわからない、という説明で示されていないわけです。ですから死亡を証明するものはこの死亡確認書と、死亡台帳しかないわけですね。
しかし、これが本当に滅茶苦茶な物でして、見ていただくと分かるんですけども、この赤い写真をぜひ見ていただきたいんですけども。これ、朝鮮語で7文字、字があるんですね。3文字目、4文字目、5文字目のところに青い線で消してありますよね?
ハッキリ見えますでしょう?そしてその上に何か2文字書いてありますよね?消してあるところに何が書いてあるかと言うと「患者入退院台帳」と書いてあるんです。入退院を消して死亡という風にしてあるわけなんです。
さっき横田さんたちと話をしたんですけども、偽造するんだったらこれ剥がして書き直すくらいの手間は作ってもいいじゃないかと。(笑い声)
それが死亡台帳だというわけなんです。そしてこのページの中にめぐみさんの名前が出てたと、言う事なんですけども、4番目の欄ですね。1月29日と書いてある2番目のところに、リュウミンスクと書いてあるんですけども。キムチョルュジュが夫であるとか書いてありまして、1月29日そして93年3月13日となってるんですね。ですから13日に死んだという意味なんだろうと思うんですが。
しかし、この通し番号が3の上から236、237、238、239と来て、その次の人も239なんですね。通し番号がダブってるわけです。ちょっとよく見ていただくと分かるんですが、インキの色もですね、240まで色が濃いですよね。その後ろ、(色が)薄いんですよ。
だいたいこれは精神病院だって言ってる訳なんですよね?精神病院でなんでこんなにたくさん死亡者が出るのか?っていうことですよね?台帳があるほど、死んだ人が何でいるのか?これが末期がんの病棟だったら分かりませんけども、1月29日に入院したという事だと思うんですが。1月29日に入院した人が4人いるんですけども、4人死んでるという事なんです、精神病院で。こんなことを証拠だといって出して来た訳です。
これで信じろということ自体、滅茶苦茶なわけで。そういった点では全く信じることは出来ないというか、わざわざ我々に生きていると教えてくれるために出したんじゃないか?と思われるくらい、ずさんな物なわけですね。
そして、実はもうひとつこちらの死亡確認書もでたらめだと言うことが、分かったわけです。2度目の北朝鮮との実務者協議で、93年の10月まで入院していた記録が見つかったというんですね。3月13日付けで死亡確認書つくってるんですよ?日付書いてあるんですから。古い記録で、今確認書を作ったというなら、まだ調査が行き届いてなかったと言う事で分かりますけども、この死亡確認書の日付が3月13日で書いてあるわけですよね。
当時3月13日で死亡確認書が作られてて、それをコピーして日本にくれたことになっているのに、別のところで10月まで入院していたという記録が見つかったというんです。「偽造しました」ということを北朝鮮、認めたわけです。つまりそうするともう、何もないんですよ。もともとインチキだと思ってましたけども。今この瞬間に、めぐみさんが93年の3月に死んだという北朝鮮の言うことを証明する証拠・資料は、何もないわけです。
北朝鮮の方は死んだと思わせたいんです。死んだと思わせたいんです。本当に証拠が出てくれば、家族会が遺族会になっちゃうんですよ。2年前の9月17日に遺族会になりそうになったわけですね。遺族会になってしまったら、あと保障の問題と葬儀をどうするとかそういう事になって、いろんな事故や事件が起きますけどもね、終わりになるんです。しかし家族会であるから、まだ現在進行形のテロでなんだと、帰って来れてないんだと言う事になるんですね。
北朝鮮は終わらせたいんです。
でも証拠を出せないんですよ。
出したのもこの二つしかないんです。
後は口で言ってる事だけなんです。
口でいろいろ言ってるわけなんです。
出てきたものはこの死亡台帳と称する物と、この紙の束ですね。
それと紙が一枚です。
それも3月13日付なのに、今回10月まで入院していたと。死んだ人を入院させる国なのか?北朝鮮は?(笑い)と言うことなんです。私たちは「横田めぐみさんは生きている、今こそ経済制裁を!」と言ってますけども、ある人たちなどはもう死んでいるという情報があるんだと。家族が納得しないだけなんだと、言うような事を一部言ってるようですけども、無いんですよ。
つまりですね、何か大きな事件とか事故とかが起きますよね?と、遺体が出て来ないことがありますよね?それでも生命保険が下りたり、葬式をしたりするんですね。でも家族は信用できない、信じられないと言ってると。感情的にはそうだろうけども、どう見たってあそこのトンネルが崩れたんだから、あのビルが崩れたんだから、あそこの中にいたのは間違いが無いんだから、生きてることは有り得ない、と言う事はありますよね?
しかし家族は納得できない、とテレビなどで言ってると。そういうイメージが出来てしまったら、負けなんです。家族の人たちが納得できないといってる、そりゃ家族の立場を思ったらそうだろう、と。しかし外交と言うものは論理でやるものだと、死んだ人は生き返らないんだとか、最近言ってる人たちが出て来てるようですが。
しかしその家族が納得できないというレベルでの話ではなくて、今は証拠は何も無いんです。めぐみさんが北朝鮮に拉致されたということを証明する証拠はある。93年の3月13日に死んだという証拠は何も無いんです。そして、精神病だったということを言ってますけれども、実は今日ここに、わざわざ昨日ソウルから来てくれたんですけど、安明進さんがいるんですが。
後で話をしてもらいますけど、安さんは政治軍事大学で88年の10月に、めぐみさんを拉致した犯人と話をしている。
チョンと言う教官ですけど、名前まで聞きましたんで(丁勝浩と、演台の後ろのホワイトボードに板書する)スンホという名前を、工作機関の中では使っていたと。その人が、「あの女の子は私が拉致したんだ」と。18歳の時と後一回、「お父さんお母さんに会いたいと言って、精神に不調をきたして915号病院に入院した」と言ったんだそうです。そしたら安さん達が「いやあんなにきれいじゃないか、明るいじゃないか、おかしい、入院したとは思えない」と言ったら、「いやもう全部治ったと聞いてる」と。
このチョン教官と言う人は、自分が拉致した人だから関心があって聞いてる訳です。その年に学校に戻って来たんです。チョンジンの連絡所で現役だったんですけども、再教育しろていうんで戻って来てたんです。そしてその後も安さんは何回も目撃してる訳なんです。
ところが北朝鮮は2年前の調査の時も、今回の再調査でも、なんにも証拠は示さないんだけども、金正日政治軍事大学で目撃されたと言うのは嘘だと、2回強調してるんです安明進は嘘つきだと、言うのが北朝鮮の主張なんです。
最初北朝鮮は安明進は南の人間だと言ったんです。北にはいないと言ってた。だけど北のことがあまりにもたくさん詳しいもんだから、それは言えなくなって、今度は北朝鮮の見解は中学校の先生で、教え子をレイプして(笑い)殺人してしまって、北朝鮮にいられなくなって逃げてきた凶悪犯罪人だと。いう風に北朝鮮は言ってる訳です。
しかし、安さんが97年に名前を出してめぐみさんを目撃したと言ってくれなかったら、我々もここまで来れなかった。あのころ最初は隠れてた訳です。安さんも書いてますけど、横田のご両親と会って責められると思った、というんですね。安さんたちが拉致したじゃないか!と。ところが「証言してくれてありがとう」と手を握って言われたので、自分も泣いたと。そして悪の側に加担していてはいけないと。命の危険があるけれども、しかしこんな両親を、お父さんお母さんを苦しめている北朝鮮の拉致は、やっぱり許せないんだ、と。名前を出して証言をして、そして本まで書いてくれたわけです。(拍手)
その安さんにですね、めぐみさんをどこで見たのか?どういう風だったのか?そして絶対生きていると思う、という話を聞きたいと思います。
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