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2004年10月14日 (木)

横田めぐみさんを救うぞ東京集会(6)

 安明進氏のお話

(安明進氏登壇、会場から大きな拍手) 

(日本語で)こんばんは(会場からも「こんばんは」の声)

(以下、西岡氏の通訳による安氏の証言)
今、お話がありましたけれども、北朝鮮は金正日政治軍事大学などはないし、安明進という男はそこ出身の工作員ではないし、犯罪者だと言っていますが、実は私西岡はソウルに行って安明進さんの先輩、同じ政治軍事大学の出身の人に何人も会って、政治軍事大学があって、安明進さんはそこの25期生だという事を聞いている訳です。

また、この間テレビを御覧になった方もいらっしゃると思いますが、私は中学校の先生ではなくて、工作員教育を受けて工作員教育を受けたものしか出来ないような色々な事を、テレビの中でお見せしたこともある訳です。

横田めぐみさんがなぜ生きていると思えるのかという事について話をして、最後にめぐみさんのお父さんお母さんにお話したいことがあります。

私は1988年から90年の末までは確実で、91年の始めに見たんじゃないか?と言うような記憶もあります。その時めぐみさんを何回も見て、チョン教官があれは前に過去精神病で入院していたことがあると言っていたが、その言葉が信じられないくらい、大変明るくて朗らかなそういう姿をずっと目撃していた。

実は私は本の中で、チョン教官から前に精神病で入院したことがあると言われてたと、書いたんですね。今となっては私がそれを書いたことによって、北朝鮮が逆利用して、精神病だった、自殺したと言うことに利用したんじゃないか?という気がしてるんです。

帰国された5人の方々が帰ってきた直後からですね、他の人の事は何も言わないでめぐみさんの事はどんどん色々と話されるという事について、なんかちょっとおかしいなと思ってました。

北朝鮮のことを良く知ってる人は皆分かると思いますけれども、北朝鮮でカラー写真が何時ごろから一般化したのか?
ということを考えると、北がこの写真はめぐみさんの写真だといって出してきた、このカラー写真があるわけなんですけども。
93年に一般的にカラー写真はなかった。もっと最近の物ではないか?と思われる。

蓮池さんが、ミョウコウ山に行ってる時の写真は白黒写真になってるですね。時期的にも色んな事が合わない訳なんです。
この写真の顔はですね、北朝鮮の中では子供が小さいお母さんのスタイルではなくて、もうちょっと子供が大きくなったときの中年の主婦の顔です。

考えてみてください。北朝鮮が拉致を認めるときは、大変な危険が伴う大きな賭けだったわけですね。しかし日本の金が欲しくて、拉致を認めるという事をしたわけです。私としてはですね、まさか北朝鮮が拉致を認めるだろうか?と、もう大変な衝撃的な出来事でした。

もしも本当に93年にめぐみさんが死んでいたとすれば、遺体を発掘して遺骨を日本へ提供することはそんなに難しい事ではない。もう死んでしまった人の遺骨を掘り起こして両親に送る事と、それをすれば日本から莫大な資金が入ってくる・・・だとすれば、なんでそんな簡単なことが出来ないのか?

遺体が無いからです。

そして自分の奥さんの死について、一番詳しく説明できるはずの夫が出て来ない。小さな子供だけが出て来て、日本の世論を刺激するような心理的な作戦を展開している。

特にですね、北朝鮮では外国人との結婚というのは大変珍しいんです。特に3号庁舎の工作員という立場であれば、国内のどの女性でも自由に結婚相手として選ぶことが出来る、大変身分の高い地位にいるわけです。

そのような工作機関のエリートがですね、北朝鮮の言うとおりなら、精神病で何度も入退院を繰り返している、病気の拉致被害者と結婚する。こんなことは本当にもう、理屈に合わない話である。

日本人の皆さんは、日本のような常識が通じる社会で生活していらっしゃいますから、北朝鮮も常識が通じる国だと思ってしまう側面があるわけです。ですから北朝鮮の言うことの中で、一部は根拠があるんじゃないか?とか、思ってしまう面があるわけですけども、北朝鮮というのは常識が通じない国で、嘘をついてる。

考えてみてください。ちょっと前までは93年3月に死んだと言う死亡確認書まで出しておいて、10月に入院していたと後で言うと。日本という国をどこまで馬鹿にしているのか?という事です。

そして、私や金賢姫を嘘つきだと、あるいはでっち上げを言ってると北朝鮮は言ってるわけなんですが。誰も拉致について証言をしてなかったときに、私はこの本を書いて。実は大変身辺の危険を覚悟して、この本を書いたわけです。わざわざ身辺の危険を覚悟して嘘を書くか?と言うことです。

残念な事は日本政府が、もちろん北の発表をその通り信じてはいないと思いますけども、彼らの言うことに執着して関心を持って、それに対応しようとしているような姿を見る時に残念です。

もちろん日本の皆様は日本人として日本の政府を信用していらっしゃるでしょうし、私もそれを信じたいという立場ですけども、最近の日本政府の色々な動きを見ると、本当に拉致問題を完全に解決しようと思ってるのか?あるいは国交正常化を優先しようとしてるのか?疑問に感じることがあります。

今、めぐみさんのお父さんお母さんに申し上げたいことはですね、北朝鮮の発表は最初から最後まで信じる必要は無い、信じないでください。誰かが来てもうだめでしたよと、いくら色んな事を言ってきてもそんな事は全部信じないでください。

いままでずーっと色んな嘘ばっかりついてきた国。そして莫大な日本からの資金が欲しくてたまらないのにも関わらず、遺骨が出すことの出来ない国の情報を、どうして信じることが出来るのでしょうか?

むしろ北朝鮮としては、めぐみさんのご両親を何とかして心理的に参らせて、もう運動をするのをやめる様にしてしまえば世論も下がると。ターゲットにして、モデルケースにして、いろんな心理的な攻撃を仕掛けてきているんじゃないか?という風に思うんです。

私も北朝鮮にずっと生まれて住んできた人間として、あるいは韓国にいる6000人の脱北者は、北の政府の言うことは信用できない・信じてはならないと、皆言うんです。

むしろ日本政府は、最近一部北朝鮮の言うことを信用して、それに対応しようとしているような印象を受けるんですが。もちろん韓国政府は完全に向こう側に行ってしまったんですが。しかし皆さん方は、北の言うことは絶対信用できないと。そのような目覚めた意識を持っていれば、もっともっと多くの人たちを取り戻すことが出来る。

時間があればもっと色んな話をしたいんですけども。例えばですね、めぐみさんは工作機関にいたわけですから、一般病院には入院しないんです。951号病院という工作機関用の病院が工作機関の中にあるんです。というような話などいっぱいあるんですけども、とにかく、北朝鮮の言うことは全く信用できない絶対信じちゃならない、ということを強くお父さんお母さんに強調して、私の話を終わりたいと思います。(大きな拍手)

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