増元るみ子さんを救うぞ東京集会(6)
~西岡力副会長のお話1 ~
西岡でございます。
今日、先ほどここで記者会見をしまして、家族会と救う会としてですね。
11月25日に一度、北朝鮮が今回出してきた出してきた情報の疑問点・矛盾点というのを指摘したんですが。
そのPart2というのを作りまして、それを記者会見をする前の今日の午後4時に政府に提出しまして、午後5時に記者会見をして公開をいたしました。
ここで何回も言ってるんですけども。
基本的に北朝鮮は、日本政府が認定していてまだ帰って来られない拉致被害者10人について、死亡したとか未入国と言ってますけども。
それを証明できる物証をひとつも提供してないんです。
10人についても、ひとつも無いんです。
「そして何も無くなった」という感じです。
今回の結果がそうなった訳なんです。
その事はすでに明らかなんですが、それにもう一押ししようと思って。
実は帰国した5人の方々から、かなりいろんな事を、家族会・救う会はずっと聞いておりまして。
そのことを事前に公開すると、北朝鮮がそれに会わせて情報を修正してきたりする事がありますので。
実際めぐみさんの死亡時期については、あきらかに毎日新聞が、日本政府が北朝鮮にぶつける前に書いてしまったという事のために、1年北朝鮮がずらしてきたという経緯もありましたので。
大変情報の扱いを慎重にしてきたんですが。
今回の実務者協議でかなりのやり取りがあって、北朝鮮が知る事になった情報についてはもう隠しておく意味もありませんし。
また北朝鮮が絶対に修正することが出来ない決定的な矛盾については、今明らかにしたほうがいいだろうと言うことがありまして。
まだ明らかにしない方が良いだろうと思ってる部分もあるんですが、今日は合計8点、話を(政府に)持っていきました。
今日、飯塚さんがここに来てらしゃいますので、田口八重子さんについてですね。
大きな点があるんですけど、それは最後にご挨拶いただく時に飯塚さんの方から話してもらうので、私はここでは増元るみ子さんについて、今日発表した物について、皆さんにご報告します。
とにかく!
何回も言いますけども、死亡の物証は無いんです!
10人についてひとつも無いという事は、生きてるということなんです。
10人いるんですからね、一人くらい物証があっても良いじゃないですか、変な話ですけど。
無いんですよ。
めぐみさんの遺骨と称するものだけが最後に残ってたんです。
10人のうち9人は(物証が)無くなっちゃって、死亡診断書が捏造と認めましたからね。
一個(物証が)残ってたんですけど、それも二人分(骨が)入ってたと、両方(めぐみさんとは)違ってたと。
と、言う事ですから(物証が)無いんです。
死亡と言ってるけど、向こうは死亡と思わせたいんですよ。
ここにいる人皆、遺族会にしたいんですよ、家族会じゃなくてね。
遺族会になったら、お葬式をして終わりになっちゃうんですよ。
増元さんも2日間、9月17日のあと、気力がなくなったと言いますけども、遺族会になったら気力なくなっちゃいますよね。
北朝鮮は遺族会を作ろうという事を2年前からずっとやって来てるんですけども、出来ないんですよ。
向こうがしいたのに、出来ないんですよ。
向こうにいるんですよ?人が、向こうが管理してたんです。
10人のうち一人だけ出せないけど9人分(物証が)ある、ってのなら分かります。
半分くらい(物証が)あるってのも分かりますけども。
ひとりも無いんですから。
死んだという証拠が何にも無いんですから。
つまり、昨日までの段階で100点満点のうち、90点分はバッテンだったんです。
ひとり分の10点が残ってて、それも無くなったから0点になったんです。
何かですね。
コンテナがあったりして、今回たくさんの物証が来て、それを一生懸命政府が精査していて、どうなんだろうかなぁ?と、思わされちゃったんですけども。
実は今回、増元るみ子さんについて言えば今回無くなったんです。
増元るみ子さんの死亡診断書というのが2年前出てきたんです。
死んでますという書類だったんです。
その書類は、死んだ日の次の日だったかな?
お医者さんが現場でるみ子さんを診て、心臓麻痺で死んだと書いてる。
死んだ日と次の日付けで書いてあります。
つまり検死したお医者さんが、遺体の脈を取って死にましたって、その場でサインして作った死亡診断書な訳です。
日本でもそうですよね?
死亡診断書を役所に持っていくと、死亡手続きが受け付けてくれるんですよ。
遺体を持っていかなくても良いんですよね?
社会的にはお医者さんのサインがある死亡診断書があれば、死亡ということになって保険が下りたり戸籍へ死亡届が出されたりするんですよ。
遺体を持っていかなくて良いんですよ。
それが医者というものなんですよ。
その死亡診断書を、北朝鮮は2年前8枚出したんです。
るみ子さんのも入ってたわけです。
ところが今回それが初めから無かったんだと。
だから、言われて作ったんだと言ってる。
2年前になんで昔の物を作るのか?ってことですよ。
2年前に慌ててコピーをとるのを失敗したというんなら、分かりますけども。
そうじゃなくて作ったと。
元々無かったんです。
検死した医者の診断書なるものも捏造だったんです。
これは遺骨の捏造も酷いですけど、もっと酷いと僕は思ってる。
医者がちゃんとサインをしてるんですからね。
病院のハンコを押してある。
8枚出てきたんですから。
全員について捏造だったんです。
死亡診断書を全員について捏造する。
つまり、昨日(遺骨の鑑定結果が出て)日本中が怒りましたけど、実は実務者協議終わって薮中さんが帰ってきたときに、同じくらい怒っても良かったわけです。
死亡診断書が捏造だったというのが分かったのは、あの日だったんですから。
増元さんたちにしてみれば、あの日に死亡の物証が無くなった日だったんです。
コンテナが帰ってきた日と言うのは、実は増元るみ子さんたちの物証がすべて無くなった日なんです。
何にも無いんです。
北朝鮮が認めたんです。
そして逆に、蓮池祐木子さんは招待所で、拉致されたあと結婚する前は、男同士・女同士一緒に2人のペアでいさせられたんです。
蓮池さんと地村さんは一緒だったんです。
で、めぐみさんは曽我さんと一緒だったんです。
そして祐木子さんがるみ子さんと一緒だったんです。
それから富貴恵さんが田口さんと一緒だったんです。
だから一緒にまず暮らしていて、さっきスイカのお漬物を作ったとか、歌を歌ったとか。
一緒の招待所にいたわけです。
そこで、夜中に静かになった時だと思いますよね。
「るみちゃんは、どこから上陸したの?どこから拉致されてきたの?」と聞くわけですよね?
当然聞きますよね?
そしてその時に、「クタクタになって、上陸したときは自分でも歩けなくて、工作員に両手を持ってもらったんだ」と言う話を、るみ子さんは祐木子さんに話したわけですよ。
でその時に、上陸地点は「南浦(なんぽ)」だと言ってるわけです。
北朝鮮は海州(へじゅ)だと言ってるんですけどね。
南浦だと(るみ子さん)本人は言ってるのを、祐木子さんが聞いてるわけです。
ところが今回も(北朝鮮は)海州だと言ってるんです。
もうひとつるみ子さんについて言うと、北朝鮮は今回もですね。
さっき照明さんもちょっと言いましたけど、79年の7月20日に市川さんと結婚したと言ってるんです。
79年の7月20日に。
しかし79年の10月まで、同じ招待所で祐木子さんといたんです。
そこに市川さん、いなかったんです。
女は女同士の招待所なんです。
そして10月になってから祐木子さんは、薫さんと結婚したんです。
で、そこを出て行ったんです。
それまで一緒に暮らしたんですから、(他人から)聞いた話じゃないんです。
全然違ってるわけです。
北朝鮮は前回(結婚したのは)4月って言ったけど、今度は7月だと変えたんですけど、10月まで独身だったと。
「私と一緒に同じ家に暮らしてましたよ」と、言う意味なんです。
祐木子さんは、(他人から)聞いたとかそんな話じゃなくて、一緒に暮らしてたから分かるんです。
スイカの話なんて誰だって分からないですよね。
私だってスイカの皮、白いなんて分かりませんよね。
そういうことを知ってる人が言ってる話で。
それは嘘をついてると言う事です。
死亡診断書まで捏造する国ですから、嘘つくんですね。
で、もうひとつ今日僕はちゃんと初めて聞いたんですけど。
だから今日のペーパーには書けなかったんですけども。
平野さんが先ほど言ったように、招待所の中のおばさん・家政婦の人が、「祐木子さんのことを知ってる日本人がいたよ」と。
「その人が子供がいたよ」と、いう話をした訳ですね。
知ってるという場合に、祐木子さんはるみ子さんとしか一緒になってなくて、その後薫さんと一緒になってる訳ですから。
薫さんと一緒にいる時に、(おばさんから)話を聞いてるんだから、それ以外の人じゃなくちゃいけないわけで。
そうすると一緒にいた人といったら、るみ子さんしかいないだろうと。
北朝鮮は子供はいないと言ってるけど、子供はいたという話を聞いてると。
招待所のおばさんたちっていうのは、お互いいろんな招待所で、拉致された人たちの世話をする人たちは知ってるわけですね。
金賢姫の招待所のおばさんが「大工仕事の上手な日本人の夫婦がいた」と言ってますよね?
あれは地村さんたちの事だったわけです。
そういうふうにお互いを知ってるわけ、別の話が出てきてるわけですから、子供が生まれたと言うのは分かるわけなんです。
と言う事は嘘なんです。
そして何よりも安明進さんという、めぐみさんを目撃したと言う亡命工作員の人が、88年から92年まで、「るみ子さんを見た」と言ってるんです。
「市川さんも同じところにいた」と言ってるんです。
るみ子さんについては、当初は安明進さんは記憶がないといってたんですけども。
実は日本の警察には、1998年の段階で「るみ子さんに良く似た人を見てました」と言ってるんです。
だけど、市川さんみたいにタバコ貰ったり話をしてないから、めぐみさんみたいに・・・めぐみさん独身に見えたんですって、一番可愛かったんですって。
るみ子さんは結婚しておばさんタイプだったんだそうです。(笑い声)
(増元さんたちのほうへ向って、頭を下げる)
それであんまりじろじろ見てなかった。
年がちょっと違いますから、「申し訳ないけど」と後で言ってましたけど。
めぐみさんの事はじろじろ見て、セクハラ紛いのからかいをやったりしたそうなんです。
昼間なのに日本語で「こんばんは」と話しかけたりした、そういってましたけど。
こんどはこっちが、すみません。(横田夫妻の方に向って頭を下げる)(笑い声)
そう聞いてるんですけど、だから顔を覚えていたんだと。
るみ子さんの事は似た人がいたなと思ってた。
だけどこの間、全身の写ってる写真を見てもらったら、「足に見覚えがある、ちょっと太かった」と。
で、めぐみさんと良く一緒に歩いていた人のひとりだと。
安さんの記憶力と言うのは大変な物がありますから、つまり絶対に生きているんですよ。
反対に市川さんが安明進に見られていて、安明進の証言は嘘だとしなくてはいけないから、死んだとしてるんです。
市川さんとるみ子さんがタラップをおりてきて、安明進が下にいて、「あぁ、タバコありがとう」とかってなっちゃうから。
金正日政治軍事大学があると、そこがテロリスト養成学校だと。
拉致を命令したのは金正日だってことが全部ばれちゃうんです。
麻薬をやってると。
日本のやくざを呼んで、技術指導をして覚せい剤を作ったとかですね。
全部本当だということになっちゃうわけです、あの本に書いてある事が。
それは認められないから、金正日の責任に関する部分は絶対認められないから、安明進さんが見たと言ってる人や、あとで飯塚さんが説明されると思いますけど、金賢姫の証言は絶対本当だと言えないんです。
それは北朝鮮と言う独裁国家が、絶対に認められない一線なんです。
拉致は認められるけど、独裁者の責任は認められないんです。
それを我々は認めさせなくちゃいけない。
いよいよ戦いは本丸に向ってまして。
死亡か生存かと言うことについては勝ったんですね。
この2年間の論争で、北朝鮮が出して来た物証なる物や証明書なる物は、全部捏造だと証明しきったんです。
何にもないんですからね。
あとは彼らが口で言ってる事だけですから。
死にましたとかね、事故がありましたとか。
私は医者ですとかね、私は目撃しましたとか。
病院のハンコだって、医者のサインのある書類まで捏造する国で。
口で言ってる事なんて信用できるはずがないじゃありませんか。
そういうところまで、しかし私たちは今この2年間で追い詰める事が出来てる。
それは日本全体の力だと思いますけど。
前回の松木さんの骨を鑑定してくださった、橋本先生と言う骨相学の専門家がいたり。
今回は帝京大学の最高水準の技術で、高熱で焼いてあってもミトコンドリアが出てきて、DNA鑑定が出来て。
もうはっきりとふたりの物があって、偽物だと分かったわけです。
そして私も一助としてですね、死亡診断書をこうやってかざして見たらば、ハンコの位置が同じだとか・・・それだけ私見つけたんですけども。(笑い声と拍手)
そういう風に言って皆で、そしてこういう記者会見をして、皆で情報を出したらば、めぐみさんの写真を出したら、今度は影がおかしいと専門家が言ってきてくれて。
僕らじゃないですよね?
専門家が色々言ってきてくれて。
言論の自由がある国は弱いように見えて強いんです。
独裁国家はひとりの決済がないと全部動かない。
何でこんな嘘をつくのか?ってことですけど。
つまり、金正日の責任は認められないんですよ、国益とか自分の国の立場よりも。
「金正日の責任は絶対に認める」というペーパーを書いたら、そこで山送りか処刑ですから。
実務者がそういう計画書を書けないわけなんです。
金正日がサインしないと全ての事が動かないわけですけども。
そしたらば金正日政治軍事大学にいて、金正日の子供のうちの一人に日本語の教師をやってる可能性が大変高いめぐみさんの存在を出したらば、金正日の私生活が分かっちゃうと。
そしたらば死んだと言う事にしましょうと。
一度「よし、死んだという事にしよう」と言うサインをしたら、死んだ事になっちゃう。
で、「日本の調査団が来たら適当に言っておけ」と。
病院に行って「こういう女性が入院して死んだんだぞ」と言ったら、しょうがないから、死亡診断書作らなきゃならないんです。
死亡台帳も作らなきゃならないんです。
紙がないからしょうがないから表紙を書き換えたりするわけです。
前回実はですね、死亡診断書をどうやって取ってきたかといいますと、斎木さんが。
外務省の斎木審議官が団長で、一番最後の日に机を叩いて、「死亡診断書くらいあるだろう?」と。
「口で言ったりしてる事だけでは駄目だ」と、「遺骨が全部流れているなら持って来い!」って言ったんだそうです。
そしたら2時間後に持って来たんです。(笑い声)
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西岡でございます。
今日、先ほどここで記者会見をしまして、家族会と救う会としてですね。
11月25日に一度、北朝鮮が今回出してきた出してきた情報の疑問点・矛盾点というのを指摘したんですが。
そのPart2というのを作りまして、それを記者会見をする前の今日の午後4時に政府に提出しまして、午後5時に記者会見をして公開をいたしました。
ここで何回も言ってるんですけども。
基本的に北朝鮮は、日本政府が認定していてまだ帰って来られない拉致被害者10人について、死亡したとか未入国と言ってますけども。
それを証明できる物証をひとつも提供してないんです。
10人についても、ひとつも無いんです。
「そして何も無くなった」という感じです。
今回の結果がそうなった訳なんです。
その事はすでに明らかなんですが、それにもう一押ししようと思って。
実は帰国した5人の方々から、かなりいろんな事を、家族会・救う会はずっと聞いておりまして。
そのことを事前に公開すると、北朝鮮がそれに会わせて情報を修正してきたりする事がありますので。
実際めぐみさんの死亡時期については、あきらかに毎日新聞が、日本政府が北朝鮮にぶつける前に書いてしまったという事のために、1年北朝鮮がずらしてきたという経緯もありましたので。
大変情報の扱いを慎重にしてきたんですが。
今回の実務者協議でかなりのやり取りがあって、北朝鮮が知る事になった情報についてはもう隠しておく意味もありませんし。
また北朝鮮が絶対に修正することが出来ない決定的な矛盾については、今明らかにしたほうがいいだろうと言うことがありまして。
まだ明らかにしない方が良いだろうと思ってる部分もあるんですが、今日は合計8点、話を(政府に)持っていきました。
今日、飯塚さんがここに来てらしゃいますので、田口八重子さんについてですね。
大きな点があるんですけど、それは最後にご挨拶いただく時に飯塚さんの方から話してもらうので、私はここでは増元るみ子さんについて、今日発表した物について、皆さんにご報告します。
とにかく!
何回も言いますけども、死亡の物証は無いんです!
10人についてひとつも無いという事は、生きてるということなんです。
10人いるんですからね、一人くらい物証があっても良いじゃないですか、変な話ですけど。
無いんですよ。
めぐみさんの遺骨と称するものだけが最後に残ってたんです。
10人のうち9人は(物証が)無くなっちゃって、死亡診断書が捏造と認めましたからね。
一個(物証が)残ってたんですけど、それも二人分(骨が)入ってたと、両方(めぐみさんとは)違ってたと。
と、言う事ですから(物証が)無いんです。
死亡と言ってるけど、向こうは死亡と思わせたいんですよ。
ここにいる人皆、遺族会にしたいんですよ、家族会じゃなくてね。
遺族会になったら、お葬式をして終わりになっちゃうんですよ。
増元さんも2日間、9月17日のあと、気力がなくなったと言いますけども、遺族会になったら気力なくなっちゃいますよね。
北朝鮮は遺族会を作ろうという事を2年前からずっとやって来てるんですけども、出来ないんですよ。
向こうがしいたのに、出来ないんですよ。
向こうにいるんですよ?人が、向こうが管理してたんです。
10人のうち一人だけ出せないけど9人分(物証が)ある、ってのなら分かります。
半分くらい(物証が)あるってのも分かりますけども。
ひとりも無いんですから。
死んだという証拠が何にも無いんですから。
つまり、昨日までの段階で100点満点のうち、90点分はバッテンだったんです。
ひとり分の10点が残ってて、それも無くなったから0点になったんです。
何かですね。
コンテナがあったりして、今回たくさんの物証が来て、それを一生懸命政府が精査していて、どうなんだろうかなぁ?と、思わされちゃったんですけども。
実は今回、増元るみ子さんについて言えば今回無くなったんです。
増元るみ子さんの死亡診断書というのが2年前出てきたんです。
死んでますという書類だったんです。
その書類は、死んだ日の次の日だったかな?
お医者さんが現場でるみ子さんを診て、心臓麻痺で死んだと書いてる。
死んだ日と次の日付けで書いてあります。
つまり検死したお医者さんが、遺体の脈を取って死にましたって、その場でサインして作った死亡診断書な訳です。
日本でもそうですよね?
死亡診断書を役所に持っていくと、死亡手続きが受け付けてくれるんですよ。
遺体を持っていかなくても良いんですよね?
社会的にはお医者さんのサインがある死亡診断書があれば、死亡ということになって保険が下りたり戸籍へ死亡届が出されたりするんですよ。
遺体を持っていかなくて良いんですよ。
それが医者というものなんですよ。
その死亡診断書を、北朝鮮は2年前8枚出したんです。
るみ子さんのも入ってたわけです。
ところが今回それが初めから無かったんだと。
だから、言われて作ったんだと言ってる。
2年前になんで昔の物を作るのか?ってことですよ。
2年前に慌ててコピーをとるのを失敗したというんなら、分かりますけども。
そうじゃなくて作ったと。
元々無かったんです。
検死した医者の診断書なるものも捏造だったんです。
これは遺骨の捏造も酷いですけど、もっと酷いと僕は思ってる。
医者がちゃんとサインをしてるんですからね。
病院のハンコを押してある。
8枚出てきたんですから。
全員について捏造だったんです。
死亡診断書を全員について捏造する。
つまり、昨日(遺骨の鑑定結果が出て)日本中が怒りましたけど、実は実務者協議終わって薮中さんが帰ってきたときに、同じくらい怒っても良かったわけです。
死亡診断書が捏造だったというのが分かったのは、あの日だったんですから。
増元さんたちにしてみれば、あの日に死亡の物証が無くなった日だったんです。
コンテナが帰ってきた日と言うのは、実は増元るみ子さんたちの物証がすべて無くなった日なんです。
何にも無いんです。
北朝鮮が認めたんです。
そして逆に、蓮池祐木子さんは招待所で、拉致されたあと結婚する前は、男同士・女同士一緒に2人のペアでいさせられたんです。
蓮池さんと地村さんは一緒だったんです。
で、めぐみさんは曽我さんと一緒だったんです。
そして祐木子さんがるみ子さんと一緒だったんです。
それから富貴恵さんが田口さんと一緒だったんです。
だから一緒にまず暮らしていて、さっきスイカのお漬物を作ったとか、歌を歌ったとか。
一緒の招待所にいたわけです。
そこで、夜中に静かになった時だと思いますよね。
「るみちゃんは、どこから上陸したの?どこから拉致されてきたの?」と聞くわけですよね?
当然聞きますよね?
そしてその時に、「クタクタになって、上陸したときは自分でも歩けなくて、工作員に両手を持ってもらったんだ」と言う話を、るみ子さんは祐木子さんに話したわけですよ。
でその時に、上陸地点は「南浦(なんぽ)」だと言ってるわけです。
北朝鮮は海州(へじゅ)だと言ってるんですけどね。
南浦だと(るみ子さん)本人は言ってるのを、祐木子さんが聞いてるわけです。
ところが今回も(北朝鮮は)海州だと言ってるんです。
もうひとつるみ子さんについて言うと、北朝鮮は今回もですね。
さっき照明さんもちょっと言いましたけど、79年の7月20日に市川さんと結婚したと言ってるんです。
79年の7月20日に。
しかし79年の10月まで、同じ招待所で祐木子さんといたんです。
そこに市川さん、いなかったんです。
女は女同士の招待所なんです。
そして10月になってから祐木子さんは、薫さんと結婚したんです。
で、そこを出て行ったんです。
それまで一緒に暮らしたんですから、(他人から)聞いた話じゃないんです。
全然違ってるわけです。
北朝鮮は前回(結婚したのは)4月って言ったけど、今度は7月だと変えたんですけど、10月まで独身だったと。
「私と一緒に同じ家に暮らしてましたよ」と、言う意味なんです。
祐木子さんは、(他人から)聞いたとかそんな話じゃなくて、一緒に暮らしてたから分かるんです。
スイカの話なんて誰だって分からないですよね。
私だってスイカの皮、白いなんて分かりませんよね。
そういうことを知ってる人が言ってる話で。
それは嘘をついてると言う事です。
死亡診断書まで捏造する国ですから、嘘つくんですね。
で、もうひとつ今日僕はちゃんと初めて聞いたんですけど。
だから今日のペーパーには書けなかったんですけども。
平野さんが先ほど言ったように、招待所の中のおばさん・家政婦の人が、「祐木子さんのことを知ってる日本人がいたよ」と。
「その人が子供がいたよ」と、いう話をした訳ですね。
知ってるという場合に、祐木子さんはるみ子さんとしか一緒になってなくて、その後薫さんと一緒になってる訳ですから。
薫さんと一緒にいる時に、(おばさんから)話を聞いてるんだから、それ以外の人じゃなくちゃいけないわけで。
そうすると一緒にいた人といったら、るみ子さんしかいないだろうと。
北朝鮮は子供はいないと言ってるけど、子供はいたという話を聞いてると。
招待所のおばさんたちっていうのは、お互いいろんな招待所で、拉致された人たちの世話をする人たちは知ってるわけですね。
金賢姫の招待所のおばさんが「大工仕事の上手な日本人の夫婦がいた」と言ってますよね?
あれは地村さんたちの事だったわけです。
そういうふうにお互いを知ってるわけ、別の話が出てきてるわけですから、子供が生まれたと言うのは分かるわけなんです。
と言う事は嘘なんです。
そして何よりも安明進さんという、めぐみさんを目撃したと言う亡命工作員の人が、88年から92年まで、「るみ子さんを見た」と言ってるんです。
「市川さんも同じところにいた」と言ってるんです。
るみ子さんについては、当初は安明進さんは記憶がないといってたんですけども。
実は日本の警察には、1998年の段階で「るみ子さんに良く似た人を見てました」と言ってるんです。
だけど、市川さんみたいにタバコ貰ったり話をしてないから、めぐみさんみたいに・・・めぐみさん独身に見えたんですって、一番可愛かったんですって。
るみ子さんは結婚しておばさんタイプだったんだそうです。(笑い声)
(増元さんたちのほうへ向って、頭を下げる)
それであんまりじろじろ見てなかった。
年がちょっと違いますから、「申し訳ないけど」と後で言ってましたけど。
めぐみさんの事はじろじろ見て、セクハラ紛いのからかいをやったりしたそうなんです。
昼間なのに日本語で「こんばんは」と話しかけたりした、そういってましたけど。
こんどはこっちが、すみません。(横田夫妻の方に向って頭を下げる)(笑い声)
そう聞いてるんですけど、だから顔を覚えていたんだと。
るみ子さんの事は似た人がいたなと思ってた。
だけどこの間、全身の写ってる写真を見てもらったら、「足に見覚えがある、ちょっと太かった」と。
で、めぐみさんと良く一緒に歩いていた人のひとりだと。
安さんの記憶力と言うのは大変な物がありますから、つまり絶対に生きているんですよ。
反対に市川さんが安明進に見られていて、安明進の証言は嘘だとしなくてはいけないから、死んだとしてるんです。
市川さんとるみ子さんがタラップをおりてきて、安明進が下にいて、「あぁ、タバコありがとう」とかってなっちゃうから。
金正日政治軍事大学があると、そこがテロリスト養成学校だと。
拉致を命令したのは金正日だってことが全部ばれちゃうんです。
麻薬をやってると。
日本のやくざを呼んで、技術指導をして覚せい剤を作ったとかですね。
全部本当だということになっちゃうわけです、あの本に書いてある事が。
それは認められないから、金正日の責任に関する部分は絶対認められないから、安明進さんが見たと言ってる人や、あとで飯塚さんが説明されると思いますけど、金賢姫の証言は絶対本当だと言えないんです。
それは北朝鮮と言う独裁国家が、絶対に認められない一線なんです。
拉致は認められるけど、独裁者の責任は認められないんです。
それを我々は認めさせなくちゃいけない。
いよいよ戦いは本丸に向ってまして。
死亡か生存かと言うことについては勝ったんですね。
この2年間の論争で、北朝鮮が出して来た物証なる物や証明書なる物は、全部捏造だと証明しきったんです。
何にもないんですからね。
あとは彼らが口で言ってる事だけですから。
死にましたとかね、事故がありましたとか。
私は医者ですとかね、私は目撃しましたとか。
病院のハンコだって、医者のサインのある書類まで捏造する国で。
口で言ってる事なんて信用できるはずがないじゃありませんか。
そういうところまで、しかし私たちは今この2年間で追い詰める事が出来てる。
それは日本全体の力だと思いますけど。
前回の松木さんの骨を鑑定してくださった、橋本先生と言う骨相学の専門家がいたり。
今回は帝京大学の最高水準の技術で、高熱で焼いてあってもミトコンドリアが出てきて、DNA鑑定が出来て。
もうはっきりとふたりの物があって、偽物だと分かったわけです。
そして私も一助としてですね、死亡診断書をこうやってかざして見たらば、ハンコの位置が同じだとか・・・それだけ私見つけたんですけども。(笑い声と拍手)
そういう風に言って皆で、そしてこういう記者会見をして、皆で情報を出したらば、めぐみさんの写真を出したら、今度は影がおかしいと専門家が言ってきてくれて。
僕らじゃないですよね?
専門家が色々言ってきてくれて。
言論の自由がある国は弱いように見えて強いんです。
独裁国家はひとりの決済がないと全部動かない。
何でこんな嘘をつくのか?ってことですけど。
つまり、金正日の責任は認められないんですよ、国益とか自分の国の立場よりも。
「金正日の責任は絶対に認める」というペーパーを書いたら、そこで山送りか処刑ですから。
実務者がそういう計画書を書けないわけなんです。
金正日がサインしないと全ての事が動かないわけですけども。
そしたらば金正日政治軍事大学にいて、金正日の子供のうちの一人に日本語の教師をやってる可能性が大変高いめぐみさんの存在を出したらば、金正日の私生活が分かっちゃうと。
そしたらば死んだと言う事にしましょうと。
一度「よし、死んだという事にしよう」と言うサインをしたら、死んだ事になっちゃう。
で、「日本の調査団が来たら適当に言っておけ」と。
病院に行って「こういう女性が入院して死んだんだぞ」と言ったら、しょうがないから、死亡診断書作らなきゃならないんです。
死亡台帳も作らなきゃならないんです。
紙がないからしょうがないから表紙を書き換えたりするわけです。
前回実はですね、死亡診断書をどうやって取ってきたかといいますと、斎木さんが。
外務省の斎木審議官が団長で、一番最後の日に机を叩いて、「死亡診断書くらいあるだろう?」と。
「口で言ったりしてる事だけでは駄目だ」と、「遺骨が全部流れているなら持って来い!」って言ったんだそうです。
そしたら2時間後に持って来たんです。(笑い声)
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