小川 晴久さんのお話(2)
最後に私の悩みについて書いておきましたけれど。
どういう悩みかというと、強制収容所の手記などが翻訳されて出版されておりますけれど、こういうものがねずみ算式に読まれていかないんですね。私は、ねずみ算式に読まれていくんだと思っていたんです、最初は。
(それを読んで)驚いて、親しい人に知らせなくてはならないと広がっていくと思っていたんです。どうもそうではない。
最近わかりました、その理由が。人間は不幸なことから、目をそらしたい。不幸なことを見つめ続け、その認識を深めると言うことは、人間の本能には反する。
だから私は友人達に訴えるんですけれど、年賀状で400人ぐらいの友人に。
昨年若い人たちと
『北朝鮮・隠され強制収容所』とか、
ミネソタ弁護士会の『北朝鮮の人権』を
やっと訳しました。それを「読んでください」と頼みますね、年賀状で、400人。反応してくれた人は10人ぐらいです。反応してくれた人はホントに心の優しい人たちだと思うんですけれど。でも何故かと考えると、やはり人間には、不幸からは目を背けたいという気持ちがあるんですね。
でも、そんなことでは、拉致問題も、何も解決しないんですよ!
どうしたら良いかと言いますと、やっぱり努力するしかないんですね。
手記などを読んだ人が、一時期はいろいろ動きますよね。でもやっぱり疲れてしまうんですよ。なかなか解決しないから。
その時に考えたのは、『勉強することだ』ということです。
何を勉強するかというと、『命というのはものすごく大切なものなんだ』という勉強、『人権を確立するためには、どれほど困難な歴史があったかということの勉強』それから『最近20年間のアメリカの努力』についてです。
アメリカは憎まれていますね。イラクの戦争とかいろいろ。私も学生時代に左翼に入って活動した人間ですから「アメリカ帝国主義」というイメージしかないんです、アメリカに対して。
だけどアメリカはイギリスから分離独立した国ですよね。
ベトナム戦争でホーチミンが指導したときの、ホーチミンの合い言葉はなんだと言えば、「独立と自由ほど尊いものはないんだ」という言葉です。これはアメリカの独立宣言の言葉ですよ。ホーチミンは、アメリカの独立宣言の精神を持って、アメリカのものすごい空爆と戦ってあの時アメリカを追い出しちゃったんですね。
そう言うこともあってアメリカは今は大国で、世界一の強い国ですが、『人権』とか『自由』とか『民主主義』については歴史がある訳ですね。その歴史を我々は勉強してこなかった。アメリカ批判一辺倒。
説明つきませんよ、2001年にアメリカ人権委員会ができたこと、昨年『北朝鮮人権法』というものすごく立派な人権法が成立したこと。満場一致だそうです、上院下院! アメリカ議会で、満場一致です。
レベル、ものすごく高いです、アメリカ北朝鮮人権法は。内文なんて、事実認識では北朝鮮の人権状況を全て認定していますよ。
顧みて、日本政府はどうですか?
日本の国会議員はどうですか?
日本の政党の北朝鮮の人権状況への認識はどうですか?
ものすごく遅れています。(深い落胆と憤りとを込めて)
この認識の遅れは何処に表れているかと言いますと、NHKが報道しないこと。
日本国民の認識レベルは民法テレビとか、週刊誌とかの、手記とか、難民の証言とかの、その域を出ていません。
日本人のこの認識の遅れは、アメリカの国会議員達の認識に比べて、ほんとに恥ずかしいぐらい低いですね。
そういうことを考えると、何を勉強しなければならないかというと、『命に関する勉強』『人権の歴史に関する勉強』特に最近は、『アメリカのこの20年間の人権、民主主義を普及するという努力』ですね。
これについて勉強しなければならない。
6回の国際会議を支えてくれたひとつのスポンサーは、ナショナル・エンダウメント・フォー・デモクラシー(NED~National Endowment for Democracy~米国民主主義基金)というアメリカのNGOです。それは アメリカ議会のもとにできているNGOです。
このNGOが、国際会議の費用の半分を持ってくれている。そう言う点でも、アメリカに対するイメージには悪いイメージもあります、悪いアメリカもありますが、しかし、人権を守るというアメリカもあるわけなんですね。
その点、私は今の日本国憲法ははっきり言って、与えられた憲法だと思うんです。こんなにありがたい憲法はありません。世界人権宣言の双子です。それを我々は、力で勝ち取っていないために、(人権意識が遅れている。)今北朝鮮の人権問題を通して、日本国憲法の精神を守っていくべきなのです。
北朝鮮に家族のいる在日は何も言えないんです。北朝鮮に家族のいない日本人、たくさんいるでしょう、私も含めて。彼等の言いたいことを聞いて、それを変わりに語っていくことです。それは日本国憲法の人権条項の精神を守っていく活動でもあります。
以上です。
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どういう悩みかというと、強制収容所の手記などが翻訳されて出版されておりますけれど、こういうものがねずみ算式に読まれていかないんですね。私は、ねずみ算式に読まれていくんだと思っていたんです、最初は。
(それを読んで)驚いて、親しい人に知らせなくてはならないと広がっていくと思っていたんです。どうもそうではない。
最近わかりました、その理由が。人間は不幸なことから、目をそらしたい。不幸なことを見つめ続け、その認識を深めると言うことは、人間の本能には反する。
だから私は友人達に訴えるんですけれど、年賀状で400人ぐらいの友人に。
昨年若い人たちと
『北朝鮮・隠され強制収容所』とか、
ミネソタ弁護士会の『北朝鮮の人権』をやっと訳しました。それを「読んでください」と頼みますね、年賀状で、400人。反応してくれた人は10人ぐらいです。反応してくれた人はホントに心の優しい人たちだと思うんですけれど。でも何故かと考えると、やはり人間には、不幸からは目を背けたいという気持ちがあるんですね。
でも、そんなことでは、拉致問題も、何も解決しないんですよ!
どうしたら良いかと言いますと、やっぱり努力するしかないんですね。
手記などを読んだ人が、一時期はいろいろ動きますよね。でもやっぱり疲れてしまうんですよ。なかなか解決しないから。
その時に考えたのは、『勉強することだ』ということです。
何を勉強するかというと、『命というのはものすごく大切なものなんだ』という勉強、『人権を確立するためには、どれほど困難な歴史があったかということの勉強』それから『最近20年間のアメリカの努力』についてです。
アメリカは憎まれていますね。イラクの戦争とかいろいろ。私も学生時代に左翼に入って活動した人間ですから「アメリカ帝国主義」というイメージしかないんです、アメリカに対して。
だけどアメリカはイギリスから分離独立した国ですよね。
ベトナム戦争でホーチミンが指導したときの、ホーチミンの合い言葉はなんだと言えば、「独立と自由ほど尊いものはないんだ」という言葉です。これはアメリカの独立宣言の言葉ですよ。ホーチミンは、アメリカの独立宣言の精神を持って、アメリカのものすごい空爆と戦ってあの時アメリカを追い出しちゃったんですね。
そう言うこともあってアメリカは今は大国で、世界一の強い国ですが、『人権』とか『自由』とか『民主主義』については歴史がある訳ですね。その歴史を我々は勉強してこなかった。アメリカ批判一辺倒。
説明つきませんよ、2001年にアメリカ人権委員会ができたこと、昨年『北朝鮮人権法』というものすごく立派な人権法が成立したこと。満場一致だそうです、上院下院! アメリカ議会で、満場一致です。
レベル、ものすごく高いです、アメリカ北朝鮮人権法は。内文なんて、事実認識では北朝鮮の人権状況を全て認定していますよ。
顧みて、日本政府はどうですか?
日本の国会議員はどうですか?
日本の政党の北朝鮮の人権状況への認識はどうですか?
ものすごく遅れています。(深い落胆と憤りとを込めて)
この認識の遅れは何処に表れているかと言いますと、NHKが報道しないこと。
日本国民の認識レベルは民法テレビとか、週刊誌とかの、手記とか、難民の証言とかの、その域を出ていません。
日本人のこの認識の遅れは、アメリカの国会議員達の認識に比べて、ほんとに恥ずかしいぐらい低いですね。
そういうことを考えると、何を勉強しなければならないかというと、『命に関する勉強』『人権の歴史に関する勉強』特に最近は、『アメリカのこの20年間の人権、民主主義を普及するという努力』ですね。
これについて勉強しなければならない。
6回の国際会議を支えてくれたひとつのスポンサーは、ナショナル・エンダウメント・フォー・デモクラシー(NED~National Endowment for Democracy~米国民主主義基金)というアメリカのNGOです。それは アメリカ議会のもとにできているNGOです。
このNGOが、国際会議の費用の半分を持ってくれている。そう言う点でも、アメリカに対するイメージには悪いイメージもあります、悪いアメリカもありますが、しかし、人権を守るというアメリカもあるわけなんですね。
その点、私は今の日本国憲法ははっきり言って、与えられた憲法だと思うんです。こんなにありがたい憲法はありません。世界人権宣言の双子です。それを我々は、力で勝ち取っていないために、(人権意識が遅れている。)今北朝鮮の人権問題を通して、日本国憲法の精神を守っていくべきなのです。
北朝鮮に家族のいる在日は何も言えないんです。北朝鮮に家族のいない日本人、たくさんいるでしょう、私も含めて。彼等の言いたいことを聞いて、それを変わりに語っていくことです。それは日本国憲法の人権条項の精神を守っていく活動でもあります。
以上です。
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