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2005年4月23日 (土)

平島筆子さんの問題にrついて(三浦小太郎氏)

三浦小太郎さんの投稿文を転載許可を頂いて掲載します。

~平島さんの問題で  三浦小太郎~

平島筆子さんの件で、今の所もっともまとまった報道からの引用と、あと私見を書いておきます。

(平島さんは)2002年11月に脱北、中国潜伏中に実名で週刊誌に手記を公開。また、平島さんの脱北を援けた韓国側の男性が、ソウルの日本大使館に身代金を要求したなどとも伝えられ、外交問題に発展。結局日本政府が外交ルートを通じて、中国側に身柄の引渡しを求め、帰国が実現した。(中略)平島さんは帰国後、日本政府に北朝鮮の脱出者の受け入れ拡大を求め、実名でテレビに出演、衆議院議員会館で自分の悲惨な生活体験を語るなど、活発に活動していた。

しかし、公安関係者によると、平島さんには最近、北朝鮮からたびたび国際電話がかかってきたという。北朝鮮に残した自分の長男が昨年亡くなった事や、3人いる孫の一人が、『夢にも思わなかった』大学に通っている事を知らされたと記者会見でも説明している。
東京都葛飾区内でひとり暮らしていたが、支援者によれば、平島さんは中国の瀋陽で家族に会うからと、知り合いの平沢勝栄衆議院議員に航空券を買ってもらい、14日に帰国する予定で7日に瀋陽入りした。だが、11日後の18日、瀋陽ではなく北京に板。支援者は『日本の生活にも不慣れな家族が、どうやって北京に行き、北朝鮮大使館を探し当てたのか』と首をかしげる。平島さんに働きかけた『組織』があったのは間違いない。
脱北者支援を行っているNGO、北朝鮮難民救援基金の加藤博事務局長は、『子どもや孫が北朝鮮にいるという弱点を握られ、筋書きに従って会見で喋らされたのだろう』と推測する。支援者も『日本では生活保護を受けて暮らしていたが、孤独感からホームシックになっていたようだ。そこにつけこまれたのかもしれない。』と話す。
加藤氏は、『北朝鮮側は、平島さんから日本の脱北者仲間のことや、援助団体について聞き出し、潰しにかかるはずだ』とした上で、日本人拉致被害者についてこう危惧した『北朝鮮は、日本も平島さんを拉致したではないか、と反論の道具に利用するに違いない』」
(4月20日中日新聞『ニュースの追跡』から)

以下、私見を付け加えますが、母親として、孫に会いたいという想いは強いはず。そこを雨と鞭で攻められたことはほぼ明らかですね。正直、総連か北よりの関係者からの誘導があったことは事実でしょう。
中国に、不慣れな脱北者が一人で行くというのは、もう私の感覚から行けば罠にかかりに行くようなものです。瀋陽で誰に合ったかはともかく、その場で中国の黙認下で北の工作員か誰かに説得され、かつ強要されて北京の北朝鮮大使館に『誘導拉致』されたら、もう後はシナリオを読まされるだけですから・・・

ただ、私が個人として本当に反省しているのは、平島さんは日本では平沢勝栄議員が保護しており、それは確かに生活保護の確保や様々な保証面ではよかったのですけれども、同時に、市民団体とは少し距離が出来てしまっていたんですね。あえて言えば、こういう誘いを受けた時に、本心で相談できる支援者が周囲にあまりいなかった。孤独感と子供たちを救い出したいという思い、それが出来なければせめて顔を見たいという思いにさいなまれていた時に、中国で会えるかもしれないという誘いが来て、一か八か何とかなるという思いで行動してしまったのかもしれません。勿論、これは一つの解釈であって、証拠に基づくものではないのですが。

私たちのケアがたりなかったことは深く反省しております。同時に繰り返しますが、この問題で一番深刻なのは、在日の脱北者、日本人妻で、平島さんと親交のあった方々の情報は、細かい所まで北朝鮮に伝わるということですね。これを彼等は酷く心配しています。それでなくても家族が北に残るため口が重い彼らを、ますます追い詰めることになりかねません。
北朝鮮人権法の制定を求める立場としては、この事件がマイナスに響いていることは承知しています。しかし同時に、日本に帰国した日本人妻、脱北者に対して、お金だけではなくメンタルな部分のケア体制が不十分なことがやはりこのような事態を生んでいる面もあるのです。それを支援団体だけで行うのはもう限界に来ています。私も多く反省すべき点がありますが、同時に脱北者の受け入れ体制がどうしても必要なこともご理解いただければと思います。
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