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2005年4月18日 (月)

家族の絆と、国との絆

家族の絆と、国との絆
         アンデスの声さん  2005年4月18日

今週後半から一時帰国予定だったので「よおし、24日の国民集会に参加できるぞ」と土日返上で業務をこなしてきたが野暮用が入って日程がずれ込み無理になった。どうか、盛況で実りある集会になることを、祈っています。

最近、当地の知人がアメリカとフランスへ移住した。自国での将来に見切りを付け、むこうに住む家族・親族をたよって国を去った。「日本に行って働きたい」という相談もしばしば受ける。日本の事情を知らなくても、街中を走り回るピカピカの日本車や店のデジカメ・電器コーナーを席巻している日本製品に日本がとても豊かで輝く国に思えるようだ(当地の日本ブランド製品の多くはmade in Chinaなのだが)。良い仕事、より豊かな暮らしを望んでコトバができなくても文化が違っても平気で国境を越えたがる彼等の感覚は、我々日本人とやや異なる。彼等が国との絆よりも大切にするのが家族や知人・友人との絆である。中東ベドウィン社会でも国よりも血縁ベースの部族への帰属意識がずっと強く、アラビア半島の地図に一部国境が描かれていないのもそのため、サウジアラビアの国名も“サウジ家が(ようやくたまたま)統一したアラビア”の意味、彼等にとって国家は道具としての組織体に過ぎない、が、人間は一人では生きていけない、国が頼りないとなおさら人は人との絆、家族や部族との絆をより求めるのだろう。

日本に何年も暮らした日本事情に詳しいガイジンがかつて私に「日本人の親戚のつきあいって年賀状とお葬式の時くらいでしょう、私たちはいつも普段から親戚や友人との関係を大切に育てているわよ」と語った。我々はそうまで日々努力して人間関係を創り出さなくとも、ムラ社会や職場組織への帰属意識と同様、海外へ出てもただ日本人というだけで一種安心感を覚える、日本国籍であることが一種家族体のような意識を我々にもたらしてきた。そういう、自分を無条件に護ってくれるハズだった国から見捨てられた時、国の脆弱さに気づく。国は国民が創り出し声を上げきちんと支え動かさないと、何もしてくれないものだと。国に見放された個人に残るのは親子・家族の絆だけだが、特定失踪者にはその絆さえ希薄だった者も多く、そしてそういう人が特に狙われた。国家が見捨てた彼等を我々国民も見捨てるなら、彼等を救う絆はもう残されていない。

NHKニュースで、今日も街頭で国民集会への参加を懸命に呼びかけている高齢の横田夫妻の姿を見て、ふとそう思った。

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コメント

なかなか読む時間がなくてようやくじっくり読むことができました。

いろいろ考えさせられました。



読んでて「何で自分のサイトにブルーリボン画像貼り付けてるのか」というところの根っこの部分を改めて掘り起こされました。

いろんなものが世の中の変化に伴い失われていったけど、この拉致問題を解決しないと、日本の絆というか、取り返しのつかないものを無くしてしまうのでは?という危機感が根っこにあるからではないかということに改めて気が付きました。



国の相変わらずの無為無策っぷりには腹が立ちますけど、そういう状況を作っている責任の一端は我々国民なんですよね。

国が何でもやってくれると期待するのではなくて、声上げていかないと(自戒も込めて。)。このままじゃいずれ日本という国の存在価値すらなくなってしまうでしょう。

(たまに「無国籍になりたい」という人たちをみかけますけど、無国籍で平気でいられるほど、人はまだまだ成熟しとらんと思います。)



なんだかわけわかめな文章ですみません(^^;)


投稿: amacchi | 2005年4月22日 (金) 11時33分

トラックバックありがとうございました。

アンデスの声さんの投稿は、いつも楽しみにしております。洞察力のある独自の視点からの鋭い指摘に、いつも驚嘆させられます。

米国に長く住んでいる知り合いが「人と人との繋がりという面では、日本の方が心地いい」と言っていました。私も2年程米国に住んでいたので、何となくその人の言いたいことが分かります。

日本のいい所は、家族じゃない隣人やご近所の人との繋がりが強いところではないでしょうか。そういう意味では、北に拉致された方々も、我々のご近所さんであり、家族同様に大切な人々です。絶対に奪い返さねばなりません。

投稿: 縦不回光 | 2005年4月20日 (水) 20時56分

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