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2005年5月25日 (水)

総連50周年に際して声明文(北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 )

 朝鮮総連は「帰国事業」という巨大な誘拐・拉致に責任を取れ
       ――朝鮮総連結成50周年に際して――


50年前の1955年5月25日、在日本朝鮮人総連合会(以下朝鮮総連と略す)は結成された。この組織が行った最大の活動といわれるのがいわゆる「帰国事業」である。北朝鮮帰国者の生命と人権を守ることを目的とする私たちの会として、朝鮮総連の50周年に際し次のことを指摘し、反省を求めるものである。

1. 朝鮮総連は結成間もない1958年から本国の指示にそって「帰国事業」に着手し、“地上の楽園”という甘言で9万3千人もの在日朝鮮人と日本人配偶者を北朝鮮に送った。着いたところは地獄であった。一部の帰国者を除いて多くの在日朝鮮人帰国者には職業選択の自由はなく、北朝鮮当局の指示どうりに過酷な労働現場に配置され、水道や電気すらない家に押し込められ、配給だけの乏しい粗末な食べ物で餓えに苦しむ生活が待っていた。秘かに北朝鮮を脱出して日本に戻ってきた帰国者や日本人妻たちの口からそれらの事実がしだいに明らかになり始めている。「帰国事業」とは朝鮮総連が組織を挙げて行った巨大な誘拐・拉致に他ならなかった。朝鮮総連は、在日朝鮮人帰国者と日本人配偶者をだまし、地獄の苦しみを与えた責任を自覚し、彼らの救済のために組織を挙げて取り組む必要がある。

2. 北朝鮮当局と朝鮮総連は、帰国者を人質にして多額の金品を脅しとっている。身内に帰国者をかかえた豊かな在日朝鮮人は、その財産を狙われ、2億、3億という巨額の献金を要求された例も枚挙にいとまがない。帰国者をわざと強制収容所にいれて献金を強要する悪質な例も少なくない。在日朝鮮人の財産調べに朝鮮総連が手を貸していることも伝えられている。朝鮮総連は北朝鮮当局の恐喝政策の共犯となっている。あなた方はこれら恥ずべき仕事に対して反省を感じないのか。

3. いま日本には、北朝鮮を脱出してきた帰国者と日本人配偶者が100人近くにのぼっている。これからもますます増える傾向にある。何十年ぶりかに帰ってきた日本ではあるが生活や子弟の教育などでさまざまの困難を抱えている。彼らの窮状を見かねて心有る日本人と在日韓国・朝鮮人の手で「脱北帰国者支援機構」もこのほど発足した。自民党、民主党などでも脱北帰国者を支援する法律を作る動きも進んでいる。

  しかし誰よりも積極的にこの動きに加わるべき組織は朝鮮総連である。いまも北朝鮮で地獄の苦しみにある何十万人もの在日朝鮮人帰国者を希望するところに行かせるよう本国当局に進言すべきである。またすでに日本に戻ってきた帰国者の生活と教育、就職斡旋などで朝鮮総連は組織を挙げて支援する責務がある。

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」は、朝鮮総連結成50周年に際し以上のことを指摘して朝鮮総連に強く反省を促すとともに、その実行を注視するものである。

        2005年5月24日

             北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会

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