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2005年5月 9日 (月)

母として、娘としての思い(曽我ひとみさん)

蒼き星々詩に込める想いより

現在の心境~母として、娘としての思い

 5月22日。
あの日から早いもので20日という日が過ぎてしまいました。
「時間」として見れば早いようだが、私にとってはあまりにもたくさんの出来事が次々と起こり、時には自分を見失ってしまいそうな事もありました。涙でくれた時間もどのくらいあっただろうか。

 当日のことを思い返してみる。
5人のあまりにも違う立場。報告を待っていた5人。
その時のあの部屋の静けさ。その中でただ1つ聞こえていたのは、時々開いたり閉まったりするエレベーターのドアの音だけ。今でも私の心の中から離れない。(いつか、いつか)と落ち着かない気持ちを抑えながら沈黙の中で、時間だけが過ぎていった…。

 ついに報告を聞いた。
悲しさの海を彷徨(さまよ)っていた。100%(パーセント)の期待はなかったが、やはりショックだった。つらい時間だった。

 それからどのくらいたったのだろうか。
ふと気が付くと4人に「おめでとう」の言葉を掛け忘れていた事を…。

 その後会見を行うことになった。
周りの人たちはとても心配してくれたが、私の気持ちは固まっていた。(会見は5人一緒にやるんだ。5人はいつでも、どこまでも一緒だと…)

 張りつめた気持ちのまま会見は終わった。
とても疲れた。部屋に戻ると自然と目がいくニュース…。

 次の日1人で佐渡に帰ってきた。
周りの人たちもみんな心配してくれている。
何も話はしないが私には十分温かい気持ちが伝わってきた。
しかし、私自身どうすることもできなかった。
誰を責める訳でもない。責めようとも思わない。
ただ私1人ではどうしようもない現実に心を痛めていた。

 そんな日々を過ごす中、全国から励ましの手紙や心のこもった荷物がたくさん届いた。
毎日毎日、手紙を1枚1枚読ませてもらいました。みなさんの心がうれしくて、読んでは涙しました。おじいさん、おばあさん、お父さん、お兄さん、お姉さん、弟、妹となる皆さま方からの手紙。こんな私に、こんなたくさんの方々から届くとは…。私ってとても幸せ者だと思いました。

 私にとって日本は、みんなが温かく励まし合いながら仲良く暮らす大きな家族です。

届いた物の中には、娘たちにとオルゴール、服、鏡、かばんなど、また勉強に使ってと参考書や本、それから音楽を聴いて元気を出してくださいとCD、その他花や食品など、ここに書ききれない程数多くありました。どれもこれもひと言で「ありがとうございました」とだけでは感謝の気持ちを表すことができないものばかりです。そしてそれらは今の私にとって大変ありがたいものであります。このような皆さま方の気持ちは、家族と会った時に必ず伝えたいと思っています。

 またあまりにもたくさんの手紙や荷物なので、お一人お一人に返事を書くことが時間的に困難です。この場をお借りして心よりおわび致したいと思います。本当にありがとうございました。

 今、目の前に来ている幸せをつかむために、自分なりにも一生懸命やっていきたいと思います。
母として娘としてこれからまだまだやらなければならないことがたくさんあります。

 お母さん、会いたいです。娘として母に会って「こんなに優しいお母さんに苦労を掛けてしまってごめんなさい」と謝らなくてはと思います。町中をいないと分かっていながら捜す、娘としての私。少しでも早くこの気持ちを母に伝えたい思いでいっぱいです。私に母親としての大切なことを教えてくれた母。今度は私が娘たちにしっかりと教えていきたいと思います。

 美花へ。
6月1日はあなたの21歳の誕生日でしたね。
ママは朝起きてテレビの上に飾ってあるあなたの写真に向かって「美花、21歳の誕生日おめでとう。
今年も一緒に祝ってあげることができなくてゴメンネ。
もう少し我慢してネ」と声を掛けた。
そして仕事が終わってからあなたの誕生日プレゼントを買いに行きました。
かばんとネックレスを買いました。
このプレゼントを1日も早くあなたに渡せる日が来ることを願っています。

 ブリンダへ。
今度のあなたの誕生日には家族4人そろって祝うことができればいいね。
その時は家族みんなでプレゼントを買いに行こうね。
その日が1日でも早く来るようにママは毎日祈っています。

 これからまだまだ険しい道もあると思いますが、皆さま方の力をお借りしながら1つの家族がもっともっと大きな幸せをつかむまで温かく見守っていただきたいと思います。
私も母親として妻として娘としての役割をしっかりと愛情を持って果たしたいと思います。
「いつでも、どこでも4人一緒に暮らしたい」と心より思っております。



平成16年6月15日

 曽我 ひとみ

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