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2005年6月13日 (月)

横田早紀江さんのことば(2005/6/10)

参議院拉致特別委員会 参考人として(平成17年6月10日)

私は、横田めぐみの母でございます。

めぐみが行方不明になって20年という長い間、ほんとうにめぐみの姿は消えたままで、どうしてめぐみがいなくなったのかと言うことが判らない、長い、長い苦悩の日々をすごして参りました。
そして考えたこともない「北朝鮮の工作員によって拉致をされて平壌にめぐみさんがいます」と言う情報がはいったのが20年たってからのことでした。

「どうしてこんなに長い間、このように大変なことがわからなかったんだろう」と、私たちはそれでも「めぐみが生きていたんだ」と言う喜びで、「すぐにでもあえる」という想いで大変喜びましたけれども、今日のようにもう、9年目になる救出活動の中でまだ、これから24日、座り込みというような~年老いた皆様が一生懸命に、遠いところからお出かけになって、3日間も座り込みをしなければならない~このような状況がどうしていつまでも続いていくのかということが不思議でなりません。

私たちは増元さんのお父様がおっしゃったことば「私は日本を信じる、だからお前も日本を信じろ」と増元輝明さんに病の中からおっしゃった、言葉が忘れられないのです。

これは、ほんとに国民全部が思わなければならない言葉だとだと思います。
 

そしてめぐみたちはまだ元気であちらにいるはずです。そして、あの国が如何に凶暴であり人の命をなんとも思っていないような国であるかということは、もう世界中がわかっています。ブッシュさんが「悪の枢軸」といわれるとおり、ほんとに人の命など何とも思っていない国に、たくさんの日本の何の罪もない若者たちが29年間も監視をされ、そして向こうの思ったように動かなければ、強制収容所なり、それこそ銃殺刑にされるかもしれないような状況の中で、一刻、一刻を、助けを待っているのです。

まだまだおぼれたままでいるのです。おぼれた人がいれば、私たちはすぐにでも手を差し伸べるのではないでしょうか?ほかのいろんな用事をまず於いて、大事な用事があっても、それを於いて、まず飛び込んで助けるのが人の心ではないでしょうか?

どうしてこんなに立派なお父様お母様がこの国にいらっしゃるのに、そして、外交官や政治家、首相、いろんな方がその役職の中にあって、ひとつひとつの大事なときにチャンスしっかりと捉えて外交をしてくださり、日朝実務者協議の時でもやはりそうすし、首脳会談の時でもやはり、小泉さんがお一人の人として、父親として言うべき事を言い、しっかりと「子供たちを返しなさい」と「許せない」とはっきりと言葉に出して、金正日に迫って、怒ってほしかったとわたしは思っています。

そして骨が返ってきたときも、このようなことがウソであったら、~自分の子供がとなりのおじさんに連れて行かれて、そのような形で表されたら、そのお父さんはどうするでしょうか?そのおうちの窓を蹴破り、ドアを蹴飛ばしてでも、そのお父さんに食って掛かって首筋を捕まえて、ものすごい勢いで怒るのが本当ではないでしょうか?

  命は同じです。  
見えるところにあっても、見えないところにあっても、
救いを求めているひとりの大切な命が、
今も、わめいて、叫んで助けを求めているのです。

 
お米を支援したとき、また、金正男がこちらに不法入国したとき。。。
また、私たちがジュネーブの強制失踪者調査会に伺ってお話をさせて頂いたとき、出された書面はたった一枚でありました。11行に簡単に書いてあるだけでした。北朝鮮からは何枚も日本を誹謗する書類が届いておりました。

このような大事なとき、ひとつひとつのチャンスを一人一人のそれにかかわっている方々が、本当に命がけで、「自分の子供だったら」という思いで、助けを求めているものを救わなければという思いで、必死に動いていただけば、こんなに長い間助けることが出来なかったと言うことは無かったと私は思っています。

私たちはほんとうに心身疲れ果てておりますけれども、子供たちが助けを求めている間は、どんなことがあっても、たおれることは出来ません。そして小泉さんにしっかりと怒っていただきたい。「経済制裁を発動いたします」と、はっきりと言って頂きたい。「日本の国民の総意での怒りを、私が負って怒っているんです」と北朝鮮に態度を示していただきたいと、私は思っています。

そのような毅然とした姿勢がなければ外国の諸国はなんと思うでしょうか?一人二人の命でも必死になるアメリカ、こんなにたくさんの人がまだ嘆いても動かない、真剣さを感じられない、そのような国(日本)を世界はどのように見るでしょうか?

私たちは、普通の主婦でしかありませんでしたけれど、このことを通して本当にめぐみたちのこの苦しみを通して、たくさんのことを学ばせていただくことができました。

必ずこの拉致問題がかわいそうなことだけで終わってしまったという事がないように今からでも遅くはないのです。一人ひとりが力を合わせて、心を込めて、日本のこと思って頑張れば必ず成功に導かれると私は信じています。

国際的なお力を借りながら、ひとつひとつのチャンスを、どんなときでも大事に扱って動いていただけることをお願いしたいと思います。

ありがとうございました 。

ビデオライブラリーから、参議院の拉致問題特別委員会 日付6月10日で検索してください。(金木犀)

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