あさり原産地表示プレリリースまとめ
蒼き星々掲示板みつばさん投稿から
農水省から 「アサリの原産地表示の根拠確認状況(4月末まで)について」が公表された。
今までのプレリリースの内容に加えて、分析(というとオーバーですが)します。
項目の内容をアルファベットに置き換えたり、4回のプレリリースを記号(1)(2)(3)(4)で表します。
農水省プレリリースに記載されている調査状況の概要の表ですが、次のように記号化します(前回通り)。
A:国内の産地名が表示されていたもので、仕入伝票等との不整合がないもの
B:原産地として外国名が表示されていたもので、仕入伝票等との不整合がないもの
C:産地表示の欠落その他不適正表示があったもの
D:産地表示をしていたが、表示根拠がなかったもの
(1)は1月下期分のプレリリース、(2)は2回目のプレリリースで1月15日~2月28日調査、(3)は3回目のプレリリースで1月15日~3月31日調査、(4)は4回目のプレリリースで1月15日~4月末まで調査のもの。数字は各プレリリースの値です。
調査商品数 A(%) B(%) C(%) D(%)
一般調査 小売り
(1) 821 626(76.2) 160(19.5) 19(2.3) 16(2.0)
(2)1700 1215(71.5) 396(23.3) 38(2.2) 51(3.0)
(3)2280 1550(68.0) 624(27.4) 44(1.9) 62(2.7)
(4)2828 1988(70.3) 770(27.2) 51(1.8) 19(0.7)
流通
(1) 120 86(71.7) 34(28.3) 0 0
(2) 173 127(73.4) 45(26.0) 0 1(0.6)
(3) 234 149(63.7) 72(30.8) 0 13(5.5)
(4) 234 149(63.7) 72(30.8) 0 13(5.5)
遡及調査 流通 (2) 638 362(56.7) 183(28.7) 30(4.7) 63(9.9)
(3)1882 1045(55.5) 529(28.1)172(9.2)136(7.2)
(4)2174 1249(57.4) 595(27.4)187(8.6)143(6.6)
プレリリース内の数字は、積算値になっており、「調査」の影響度がわかりにくい。調査毎にどうであったかを調べるには、調査回をNとして、
数字に関して(N+1)-Nで調べられる。下記がその結果です。
一般調査 小売り (1) 821 626(76.2) 160(19.5) 19(2.3) 16(2.0)
(2) 879 589(67.0) 236(26.8) 19(2.2) 35(4.0)
(3) 580 335(57.8) 228(39.3) 6(1.0) 11(1.9)
(4) 548 438(79.9) 146(26.6) 7(1.3) ?
流通 (1) 120 86(71.7) 34(28.3) 0 0
(2) 53 41(77.4) 11(20.8) 0 0
(3) 61 22( 27 0 0
(4) 0 0 0 0 0
遡及調査 流通 (2) 638 362(56.7) 183(28.7) 30( 4.7)63(9.9)
(3)1248 683(36.0) 346(27.7)142(11.4)73(5.8)
(4) 292 204(70.0) 66(22.6) 15( 5.1) 7(2.4)
4回目「小売り」のDで積算値なのに前回より小さな値が掲載されており、農水省の何らかのカウント変更か掲載ミスと思われる(注意書きは無い)。
各プレリリースの数字をピックアップすることで二次加工、積算から期間内データに変換することで三次加工になりますが、これによりなにがわかるかというと、「遡及調査 流通」のDを見て頂くと%が各回を追う毎に低減している事が明白になります。中間流通業者の手で行われていた産地偽装が農水省の遡及調査で明るみになった。生産者と末端販売者の努力を無にする行為は許されない。プレリリースの最後に「6 今後の対応」で、「・・今後は、現在継続中の中間流通業者等に対する遡及調査を中心に調査を行うとともに・・」と述べているのは妥当と思う。よくやった農水省!これからも頑張って下さい。
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農水省から 「アサリの原産地表示の根拠確認状況(4月末まで)について」が公表された。
今までのプレリリースの内容に加えて、分析(というとオーバーですが)します。
項目の内容をアルファベットに置き換えたり、4回のプレリリースを記号(1)(2)(3)(4)で表します。
農水省プレリリースに記載されている調査状況の概要の表ですが、次のように記号化します(前回通り)。
A:国内の産地名が表示されていたもので、仕入伝票等との不整合がないもの
B:原産地として外国名が表示されていたもので、仕入伝票等との不整合がないもの
C:産地表示の欠落その他不適正表示があったもの
D:産地表示をしていたが、表示根拠がなかったもの
(1)は1月下期分のプレリリース、(2)は2回目のプレリリースで1月15日~2月28日調査、(3)は3回目のプレリリースで1月15日~3月31日調査、(4)は4回目のプレリリースで1月15日~4月末まで調査のもの。数字は各プレリリースの値です。
調査商品数 A(%) B(%) C(%) D(%)
一般調査 小売り
(1) 821 626(76.2) 160(19.5) 19(2.3) 16(2.0)
(2)1700 1215(71.5) 396(23.3) 38(2.2) 51(3.0)
(3)2280 1550(68.0) 624(27.4) 44(1.9) 62(2.7)
(4)2828 1988(70.3) 770(27.2) 51(1.8) 19(0.7)
流通
(1) 120 86(71.7) 34(28.3) 0 0
(2) 173 127(73.4) 45(26.0) 0 1(0.6)
(3) 234 149(63.7) 72(30.8) 0 13(5.5)
(4) 234 149(63.7) 72(30.8) 0 13(5.5)
遡及調査 流通 (2) 638 362(56.7) 183(28.7) 30(4.7) 63(9.9)
(3)1882 1045(55.5) 529(28.1)172(9.2)136(7.2)
(4)2174 1249(57.4) 595(27.4)187(8.6)143(6.6)
プレリリース内の数字は、積算値になっており、「調査」の影響度がわかりにくい。調査毎にどうであったかを調べるには、調査回をNとして、
数字に関して(N+1)-Nで調べられる。下記がその結果です。
一般調査 小売り (1) 821 626(76.2) 160(19.5) 19(2.3) 16(2.0)
(2) 879 589(67.0) 236(26.8) 19(2.2) 35(4.0)
(3) 580 335(57.8) 228(39.3) 6(1.0) 11(1.9)
(4) 548 438(79.9) 146(26.6) 7(1.3) ?
流通 (1) 120 86(71.7) 34(28.3) 0 0
(2) 53 41(77.4) 11(20.8) 0 0
(3) 61 22( 27 0 0
(4) 0 0 0 0 0
遡及調査 流通 (2) 638 362(56.7) 183(28.7) 30( 4.7)63(9.9)
(3)1248 683(36.0) 346(27.7)142(11.4)73(5.8)
(4) 292 204(70.0) 66(22.6) 15( 5.1) 7(2.4)
4回目「小売り」のDで積算値なのに前回より小さな値が掲載されており、農水省の何らかのカウント変更か掲載ミスと思われる(注意書きは無い)。
各プレリリースの数字をピックアップすることで二次加工、積算から期間内データに変換することで三次加工になりますが、これによりなにがわかるかというと、「遡及調査 流通」のDを見て頂くと%が各回を追う毎に低減している事が明白になります。中間流通業者の手で行われていた産地偽装が農水省の遡及調査で明るみになった。生産者と末端販売者の努力を無にする行為は許されない。プレリリースの最後に「6 今後の対応」で、「・・今後は、現在継続中の中間流通業者等に対する遡及調査を中心に調査を行うとともに・・」と述べているのは妥当と思う。よくやった農水省!これからも頑張って下さい。
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