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2005年7月19日 (火)

パネルディスカッション(2)

宮崎緑さん
わかりました。原口さんいかがでしょう?

原口一博氏
今日の会、本当にありがとうございます。
私は2002年の7月1日に金正日が出した、いわゆる経済改善処置、これに着目しております。
その直後に小泉首相が平壌を訪れられました。

つまり数々の飢饉、経済節制、多くの国民の餓死と言うものを経て、改革開放、そちらにに舵をとろうとした。ところが、それは何を意味するかと言いますと、党主導で行われたと言われますが、それは軍にとっては非常におもしろくない。一方で、私達は今年の初めの最高人民会議、(これが一党独裁の国の最高意思決定機関、だけど実質的には金正日総書記の意思を確認するだけの機関だと言われていますが)これが延期をされました。これに着目しました。

もし金正日体制が専軍政治の中で核開発をし、ミサイル開発をし、そして世界から瀬戸際外交、孤立をしようとすれば、軍の方の予算に力を入れるはずです。「そうでなはない」と、いわゆる経済改革を協調の中でやるとすれば、そうじゃない予算がでるとはずだということで着目していました。

それが延期をされました。この延期の意味というのは何なのか?
只今両先生がおっしゃいましたとおり、北朝鮮の体制の中で、縮小する経済、縮小する利権の中で、様々なせめぎ合いがあるのかなと思っています。それは西岡先生が最初おっしゃった、厳しい情報統制、洗脳教育といったものが逆に厳しくなってきているのではないかとと(いうことです。)

ここに朝鮮労働党出版社がだした、2005年の『異色的な生活風潮を流布させる敵どもの策動を徹底的に打ち破ることについて』(という資料があります。)つまり国内の情報が統制できなくなって、様々な風俗やあるいは習慣や、あるいはお金に対するモジベーションがでてきて、それを抑えられなくなっているので、如何に異色的な生活風潮を抑え、髪型もきちんとし、労働党、つまり、一党独裁政治に、従順な人になるかということがここに書かれているわけでございます。

私は、今、大きな岐路に立っているだろうなという風に思います。金正日総書記にとっては、二つのシナリオがあると思います。このまんま専軍政治(専軍政治の中で軍をきっちり掌握しているかと言うことについて、あとで他の先生にお聞きしたいと思いますが)専軍政治を続けて、そして国際社会から孤立を深め、国民を飢えさせるのか、それとも拉致の問題に誠実に対応して、核を放棄して経済改革をする、そのそのどっちかと思います。

後ろのシナリオをとったときに、金正日政権にとって危険なことは何か?それは軍によるクーデターです。

今年の初めに官僚機構である内閣が、たしか外貨の中から20%を農業改革に入れるんだと言う話をしました。これで又、複雑になっているのは、外貨というのは今まで党と軍が持っていた大きな利権です。その利権に官僚機構がくちばしを入れるようになった。これでまた余計複雑な様相を呈している。

もし平和解決、拉致問題解決のシナリオを取ろうとするなら、一時的に金正日総書記は、軍によるクーデターの危険を排除できなくなります。

しかし、是非冷静に考えてみて欲しい。
アメリカの軍や、多くの国際社会の軍事行動を彼が何処までコントロールできるのか。それよりもむしろ、自分の国内のクーデターと反乱をコントロールするほうが容易ではないか。そういう理性的な立場に立った時には、選択肢は自ずと決まっている。拉致問題を解決する。

最後にただ何故、ここまで疲弊をした、インフラもほとんど統一化されていない、スクラップ化している、農業生産も厳しい。しかし、何故のびているのか?中韓の援助ですか?私はそれだけではないと思います。

こないだ松原議員が、国会で『日本からの送金はいくらか』ということを聞きました。答弁は『3億円から4億円』と言う話でした。

冗談じゃありません。
一兆4000億も、北朝鮮系の金融機関に私達は国民の税金を入れています。そのうちの一兆円が返ってきません。私も国会で取り上げましたけれども、莫大な債権放棄をして、そこに国民の税金を入れて、国民の税金で拉致の工作員を雇い、国民の税金でミサイルを作り核を開発させているのだとしたら、こんな愚かな話はない。

私は公安の諸君、日本政府、重要な立場にある人は、このことを知っている(と思っています)。知っていて何故それを追求しないのか?知っていて何故それを止めないのか。ここに大きな問題があると思っています。
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