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2005年9月26日 (月)

マスコミ・一般参加者による質疑応答

拉致被害者は生きている!東京集会12  

★Q(日本テレビ ザ・ワイド)

はい、宜しいですか?このままで。
安明進さん、先ほどから敵工地の名前が出てるんですけれども、(西岡氏より「社名を仰ってください」の声)日本テレビのザ・ワイドと申します。
敵工地の事はご存じないということですが、安明進さんが知っている敵工局と言うのはどういう所で、そこにはどんな人たちがいて、何をするところなのか、教えていただけますか?

★A 安明進さん(通訳・西岡氏 以下同様)

敵工地、と言う言葉は聞いた事はありません。
多分、薫さんの記憶違いか、あるいは翻訳上の問題か何かではないかと思うんですが、敵工局と言うのは人民局の総参謀局の傘下にある一つの部署です。
敵工局の担当は心理戦を担当する部署でして、例えば板門店で米軍や韓国軍と接触する兵士たちは全部敵工局の所属です。
また韓国に対して板門店から拡声器で放送していたりしたんですが、それもすべて敵工局の要員です。
そしてまた総参謀局の配下に偵察局と言う部署があるんですが、偵察局の要員たちは小さな手帳のようなものを持っていて。
そこには簡単な会話が朝鮮語を英語や日本語に翻訳して「お前どこから来たのか?」とか等を見れるような手帳があるんですが。
それは偵察要員用の手帳は敵工局が作ります。

★Q(日本テレビ ザ・ワイド)

その組織の中に田口八重子さんを始めとする日本人がいる可能性はあり得ないんですか?

★A 安明進さん

私はそちらに入った事がないのでですね。
断定的なことは言えないんですが、しかし敵工局に日本人拉致被害者がいるとすれば、それは朝鮮人民軍の偵察局も独自に70年代から工作船を持っていたので、必要があれば自分達が拉致をしてきて確保してるんじゃないかと思います。
その可能性はあります。
しかし田口八重子さんのように、労働党の3号庁舎が拉致してきた人間が敵工局に回されると言う事は、私の知ってる範囲ではあり得ない事だと思います。

★Q(日本テレビ ザ・ワイド)

その組織上ありえないというのはどういうことですか?

★A 安明進さん

秘密機関同士はお互いに牽制しあっている。
特に党と軍の間は協力関係は一切ないので、組織上あり得ないと言うことです。

★Q(新潟日報)

新潟日報の○○と申します。
拉致被害者6人が太陽里に集められたと言う話を聞きましたが、安さんは太陽里に行って・・・ありますか?(音声が小さく一部聞き取り不可能)

★A 安明進さん

知りません。

★Q(日経新聞)

すみません。
日経新聞ですが、田口さんが敵工局にいないとなると、田口さんは今どこで何をしているというふうに推測されますか?

★A 安明進さん

91年に確認されたその場所。
ハム教官が言っていた招待所、その近くにいるんではないかと思います。
秘密機関の中で動かすと言うのはそんな簡単な事ではないので、今もそこにいるんではないかと推測します。

★Q(日経新聞)

日本語教育を今もしていると、そういう事になりますか?

★A 安明進さん

日本語教育は、北の工作機関がなくならない限り続くだろう。
北の工作員が外で悪い事をするときに日本人に成りすましてするので、工作機関がある限り工作員の日本語教育は続くだろうと思います。


一般からの質疑応答 他

★Q(一般参加者 女性)

いつも心に思ってるんです。
どうして日本政府は、「どうしました?」と聞いてるじゃなくて、「返せ」と言えないんでしょうか?
それをいつも・・・(会場の一般参加者より「日本人が反日分子だからですよ、官僚も、自民党も」の声)
日本人が反日だからですか?

★A 安明進さん(通訳・西岡氏)

その質問に私が答えて良いのでしょうか?
実はですね、中国人や朝鮮人の中では日本人についてこういう評判があるんですね。
よく言えば大変礼儀正しいと。
悪く言えば、あいつらは何をしても「すいません」と謝ってくると。(くすくす笑い)
だから何をしても大丈夫なんだと言う風に見られているというのは事実です。
やはり自分の敵が自分の事を攻撃してきているのに、堂々とけしからんと言わないと言う。
それが日本人の礼儀なのか何なのか分かりませんが、その民族性はちょっとおかしいんではないか?と。
と言うふうに思います。

皆さん方のために、日本の事悪口を言いたくて言ってるんじゃなくてですね。
それは日本のためになる、皆さん方の為になると思うので申し上げているんです。
そして、日本がちゃんと自己主張出来る国になれば自分の事を守る国になれば、金正日は長続きできない、と。(大きな拍手)

この席を借りて一つ申し上げたい事があるんですが、私は拉致された日本人を全員助け出さなければならないと思っています。
そのために戦っていますが、それだけではなくて金正日によって苦しめられているのは北朝鮮の人民も同じなんです。
この豊かな食べ物の余っている日本からすれば想像もできないかもしれませんが、300万人にも上る北朝鮮の私の同胞が餓え死にさせられたんです。
その人たちも一緒に助けなければならない。
私は拉致被害者を救う為に戦っていきますけども、皆さん方にも拉致被害者を救う為と、そして北の私の同胞を救う為にも力を尽くしていただきたいと心からお願いいたします。(大きな拍手)

★西岡力氏のお話

その事と関連して実は今安さんとも相談しているんですが。
実は今脱北者の仲間で今、自由北韓放送と言うですね。
短波ラジオ放送を、来年の1月から北朝鮮向けに脱北者が放送局を作って送ると言う計画があって準備をしているんですね。
韓国の中で左翼の学生や北朝鮮に近い人たちが、その放送局を何度も襲撃して放送局が維持できなくなって、転々と引越しをして、そして韓国当局も実は良い顔をしていない中で脱北者の力で自由の声を北朝鮮に届けようと活動をやっていまして。
私もその放送局まで活動を9月に行って見てきまして、普通の食堂の地下でトイレも無いところにいるんですね。
そこでしかし、どんなテロにあっても自分達の声を北朝鮮に入れたいんだと。
北では今、実は短波放送を聴いている人は多いと。
脱北者が北朝鮮の思考方式で北の方言で言うと信じてくれると、と言っていまして。
その放送の一部で日本人拉致の情報も是非くださいとか、日本人は絶対に拉致問題では妥協しませんとか、言う事を流してもらう事はできないかと言う話もしてるんですが。

もちろん拉致問題でその放送を利用するだけではなくてですね。
北の人民に自由の情報を入れて彼らを助けるために、実は韓国の中で厳しい戦いをしている安さんの仲間の人たちもいますので。
その人たちを近く日本に呼んで、彼らに何か協力できることはないか?と言う集いも考えておりますので、また詳しい事が決まりましたらご連絡しますけれども。
自由北韓放送ということで覚えていただいてですね。
キム・ソンミンさんという軍人出身の脱北者がいるんですが、その人たちをぜひ記憶の隅に入れていただいて、またご連絡しますのでご協力をいただければと思います。(拍手)

★司会 平田氏

安明進さん、西岡さんありがとうございました。(拍手)
また最後まで本当に真剣にお付き合い頂きましてありがとうございました。
安明進さんが言っておられましたように、私たちがすぐに相手のことを信じると言うのはある意味で大変良き文化ですが、日本人同士ではそれで良いとしても、国際交渉の最前線に立つ外交官であるとか報道の方とかいろんな方がいらっしゃいます。
そういう方には外国の事を良く分かってお付き合いをしてもらわなければならないと言う、今日はそういうアドバイスもありました。
そういうことをですね、心にかけて、これからも頑張っていきたいと思います。
本日はありがとうございました。(拍手)

・・・集会終了・・

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