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2005年10月 8日 (土)

第12回藤沢集会(5)

『ノルベルト・ホラツェン医師のお話1 通訳:野口孝行氏(北朝鮮難民基金)』

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(日本語で)こんにちは。(拍手)

(以下、野口氏による通訳)
皆さんこんにちは。
私が日本語が喋れなくて直接会話が出来なくてすみません。
私はですね、丁度韓国から帰ってきたばかりです。
韓国と言うのは一般的に今、アンチアメリカでどちらかというと金正日の体制を褒め称えて、大学の教授たちは金日成・金正日の体制、あの人たちを褒めているような状況です。

今ですね、韓国では北朝鮮のプロパガンダだと言いますか、どちらかと言うと北朝鮮を擁護するような論調が、テレビやラジオ・新聞などにすごく蔓延しています。
間違わないで欲しいのはですね。
朝鮮半島といっても私は平壌にいたわけでなく、ソウルの話をしている訳です。

今ですね、韓国はこれまで以上に北朝鮮的な考えが充満していて、本当に北朝鮮のような状況になっています。
韓国と言うのは私にとって余り居心地の良い所ではないと。
住んでいるのもちょっと居心地が悪いと言う、感じるようになっています。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私は北朝鮮に住んでいまして、そこでフレンドシップメダルと言うメダルを貰いました。(メダルの入った箱を開けて会場に披露する)
そしてまたそこで一般の民衆がとても親切で、そういった悪魔的な考えを持つような悪意のある人たちでなくですね。
とても良い人達、そういう人たちと接触したいと思って暮らしていました。

このようなですね、一般の北朝鮮の人たちはですね。
やはり金正日の体制の中でとても悩んで苦しんでいます。
そういうような状況はもちろん知っていましたから、私はですね。
上の人間でなく、ちゃんとお医者さんとして一般の人たち。
一般に北朝鮮が宣伝しているような西側の帝国主義者とかですね。
そういった立場ではなく、お医者さんとして一般の人と接してみて、その結果フレンドシップメダルと言う物を一応貰ったわけです。

そういうわけで友達として友人としてそういったメダルを貰ったわけですから、友達だったらその国の悪口と言うか批判めいた事もですね。
する事も当然だと言うふうに思って、そのメダルを貰った結果そういうふうに意識を持つようになりました。
その結果ですね。
私はVIPのビザも貰い、また北朝鮮で運転免許証も貰いました。

で、これを使ってですね。
私は言論の自由と言うか、言いたいことも言う為に利用して、また自分なりに表現しようとして、これらの特権というか、頂いた運転免許証などを使いましていろんな所に移動していたわけですが。
これは本当に間違いだったと。
結果的に私は処罰されるという事になってしまいました。
結局ですね、こう言ったメダルはですね。
本当のフレンドシップではなくてプロパガンダ、最終的には私は本当のフレンドシップではなかったので、北朝鮮から追い出されることになってしまいました。

その後、追い出された後、私は韓国の方に向いました。
それはどうしてかと言うと韓国では言論の自由もあるし、そういう所で私が撮って来たビデオとか写真とかですね。
日記だとかそういう物を公表できる物だと思って、そこで北朝鮮による人権侵害について発表したい物だと思って韓国へ行きました。
そうやって韓国に行ったわけですが、これで私は大間違いだったと言うことがすぐ分かりました。
私自身ちょっとナイーブだったなと思っています。
結局ですね、韓国の政治家、またメディアにしても政府に対しても本当にガッカリする事になりました。

北朝鮮ではですね、結局色々な監視下と言うか抑制下に置かれていたわけで、自分の車も破壊され軟禁状態みたいな感じになったわけですが。
一度も暴力的なことを受けた事はありませんでした。
しかし私は韓国では3回も殴られるという、そういう事に陥りました。

私は韓国で色々なデモンストレーションをしました。
その中には北朝鮮から逃げてきた脱北者の人たちとも一緒にデモンストレーションをやったんですが、結局政府がいつも行う事は機動隊を呼んでですね。
私たちのデモンストレーションを妨害する事しかなく、政府からは一切のサポートも得られないし、助けも得られない。
本当に希望が無いような状況でした。

皆さんもご存知の通り、前の大統領は金大中です。
今は韓国の大統領は盧武鉉ですね。
この二人は以前韓国の中の軍国的主義的な政権、独裁主義的な政権に立ち向かって闘っていた民主主義に対する同志だったんですが、この人たちが北朝鮮の人権侵害の問題に関しては全く言及することがありません。

国連のですね。
ジュネーブではですね。
韓国というのは、人権に関する投票が合った場合はいつも棄権して一切投票なんかはしません。
6カ国協議で韓国政府は人権の問題が交渉のテーブルに来る事を極力避けるように動いていますし、また自国の拉致被害者の問題を持ち出すことを一切しません。

ほとんどですね。
毎日のように韓国では、秘密資金が韓国から北朝鮮に行っていると言うようなニュースが流れています。
例えばですね。
金剛山の観光の問題で、何かお金が行ったんじゃないか?とかですね。
ケソンの工業地帯の開発に関して、そういった裏のお金が動いたんじゃないか?とかいうようなニュースが毎日のように流れています。

これはですね、言ってみれば、Silent(サイレント ・・・聞き取れず)って言うんですか。
言葉、静かな北による南の占領だというように言って良いんだと思います。
南の方はSunshine policy(サンシャイン ポリシィ)という、太陽政策と言ってそういった政策を掲げていますが、実は北から見ればこれはただの友好の政策であって、陰謀なんかが渦巻きながら北はもう南を占領してしまったじゃないかと言うような感じです。
私はですね。
北による、北での洗脳とか工作活動を批判しますが、また同時に韓国でのそういった洗脳的な動き・工作をやっていくと言うような動きに対しても強く批判します。

メディアにはですね、ある種の偏見みたいな偏った報道がありまして、また左翼系のメディアなんかも一切北朝鮮に関する人権侵害の問題を扱う事もありません。
テレビのニュースなんかでも、日本の拉致被害者に関するニュースなんてのももちろん一切流れませんし、北での強制収容所の問題、またガス室での処刑、また公開処刑のニュースなんかも一切報道される事はありません。
その代わり北朝鮮で行われるアリランフェスティバルですとかね、そういったピョンヤンなんかで行われるどちらかと言うとポジティブなイメージがあるお祭りとかですね、そういうのはとても好意的に報道されるような状況です。
・・・続く・・・
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