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2005年11月21日 (月)

三多摩市民集会8 増元照明さん(1)

『増元照明 家族会事務局長のお話』

こんばんは。(会場より「こんばんは」の声)
今ご紹介を頂きました、家族会の増元です。
今ちょっと長時間に亘って重い話ばかりなので皆さんお疲れだと思いますけど、もう少しお付き合いください。

今わたしたち家族会と救う会で何をやっているか?
小泉さん任期中に国交正常化だけは何としても阻止しなければならない。
それだけの思いで、今年中、とにかく12月の22日の国民大集会まで各地で集会を催しています。
そこで国民の皆さんに喚起し、小泉さんの暴走だけは止めないといけないと思っております。
でも今回の組閣で、安倍さんが官房長官になられたので最悪のことだけはないだろうと。
それだけは期待して良いんではないかと思います。

小泉さんの人の上手い使い方と言うところなんでしょうけれども、前拉致議連の会長の中川さん。
最初の、新しい拉致議連が出来たのが2002年の3月です。
その時会長になられたのが石破さんです。
そして9.17以降最初のその会長であった石破さんを内閣に取り込みまして、その次に会長になられましたのが今農林水産大臣をされております中川さんです。
そしてその方を組閣の時に経産大臣に取り込まれました。
で、安倍さんは幹事長に選ばれました。
ほとんど小泉さんに批判的なことを言う人を内輪で囲っちゃって、中々言えなくしてしまった。
仕事を与えて忙しくして、拉致の問題にのめり込まないようにしているという状況があるんではないかと私は思っています。

平沼さんがその後会長になられたんですが、平沼さんは今度はポスト小泉として名を上げられたんですね、一回。
そしたら郵政民営化で、なんかはめられたんじゃないか?と私は思うんでありますけども、造反組と言われる方に拉致議連の会長、事務局長、それから副会長と、3人主だった方がいらっしゃいまして、結局皆さん方は自民党から出されております。
自民党内でこの拉致問題を強く言えるのは安倍さんだけになっている状況です。
非常に私たちは危惧しておりました。
どうなるんだろう?と。
小泉さんは昨年の8月17日でしたか、私の任期中に国交正常化をやると仰ったので、それも冠に拉致問題の解決を言わないで国交正常化をやると仰ったので、これはとんでもない事になったと思ったんですが。
今回の組閣で安倍さんを官房長官にしたので、もう拉致問題をおそらくどうでも良いとお考えになっているのかな?と思っております。

私は何回も言っているので、皆さんも聞かれていると思いますけど、小泉さんが拉致の扉を開けたのではございません。
これだけは何回も何回も言わせて頂きますが、ブッシュ大統領の2002年の一般教書、その前年からのならず者国家と言い始めて、そして悪の枢軸と言って。
ここにも現代コリアにも書いてありますけども、本当に今のままで核の開発をしていたら核攻撃も辞さないと言う、悪の枢軸と言う発言に怯えた金正日が日本と仲良くしなければならないと思ったんですね。
日本と仲良くすれば、アメリカと日韓、日米に楔を打つことが出来るし、良くすればアメリカの武力制裁のときに日本が止めに入ってくれるんじゃないか?
更にもう一つ、経済的な事情がありますから、国交正常化が成されれば一兆円強と言う二兆円と言うODAが行くと言う。
そうすれば磐石な金正日体制が出来ると言うわけです。
一石3鳥があった。
ですから金正日が拉致を認めて、国交正常化をしようと持ちかけたんです。

与党は1990年以降ずっと日朝国交正常化。
正常化と言うと荒木さんがよく言うんですけども、日本と言う不正常な国家と北朝鮮と言う不正常な国家が、国交を樹立してもそれは正常化とは言わないだろうと言ってるんですが。
確かにその通りです。
まず日本と言う国を正常に戻し、更に北朝鮮と言う国を正常に戻してから国交樹立をしないと国交正常化とは言わない事を私も確かにその通りだと思うんですけども。
これをとにかく自民党それから政権与党は目指して来ておりました。
ですから小泉さんにとっても渡りに船でしょう。

小泉さんはまさかなれないと思っていた総理になってしまった。
その次に何を望むかと言うと権力を握った人は後は名誉欲だと言うことらしいですね。
金大中がそうであったように、まさか私はノーベル平和賞まで狙ってないとは思うんですが、とにかく今高校の教科書に載る。
日ソの鳩山、日中の田中、そして日朝の小泉と。
それを望んで日朝国交正常化に走り始めたというのが事実だと私は思います。
金正日が入国を認めて一緒にやろうよと言って許可を降ろしたから小泉さんは(平壌へ)行けたんです。
小泉さん、日本政府が向こうに積極的に働きかけて、拉致問題をどうにかしろと言って向こうが答えるはずがありません。
それまで食料をやってもでっち上げだと言っていた国です。
それが急に2002年の9月17日に認めたのはアメリカの武力攻撃が怖かったからです。
それだけはまず間違いはないでしょう。
その後の小泉さんの動向を見ていると、私たちはそう納得せざるを得ません。

まさに2002年の9.17は日朝国交正常化のための第一歩があったということです。
それが日朝平壌宣言と言う奴ですね。
いまだに小泉さんは日朝平壌宣言、平壌宣言ですよね?
あれを遵守する限り経済制裁の発動はないと言ってますが。
日朝平壌宣言と言うのは、田中均さんと向こうのミスターXという実務者が、9.17の一月くらい前に草案をし、そしてそのまま変更なくサインがなされた物です。
あの9.17の日に「5人生存8人死亡2人不明」というその言葉を聞いて、なぜ小泉さんは追及してくれなかったのか?
いつ何処で、どうやって死んだのだ?と。
このままでは私はこの平壌宣言にサイン出来ないと、何故そこまで言って頂けなかったのか?
黙して唯々諾々と平壌宣言にサインをされました。
それは最初っから結局この平壌宣言ありき、それから国交正常化、そして多大の経済協力と言うそのラインが出来ていたからだと私は思っています。

その平壌宣言、拉致の拉の字も書いてない。
私がその読ましていただいてすぐ外務省の平松さん、当時のアジア課長ですが、に電話しました。
「どこに拉致の問題が書いてあるんですか?」と私聞きましたら、「いや書いてあります」と。
「どこなんですか?」「3番目に書いてあります」って言うんですが。
その3番目の文言を読みますと、「双方は国際法を遵守し互いの安全を脅かす行動をとらないことを確認した。また日本国民の生命と安全に関る懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国は日朝が不正常な関係にある中で生じた遺憾な問題が今後適切な措置をとる事を確認をした」
この日本国民の生命と安全に関る懸案問題が拉致だって言うんですね。
常にこうやって言葉をごまかしながら、私たちの国は北朝鮮に対し、接していってる。

前回の6者協議でもそうです。
そして今月行われた日朝協議でありますが、拉致と言う言葉は使われていません。
懸案問題と言うふうに、必ず懸案問題と言うふうに書かれているんです。
で、日本側からすると懸案問題と言うと拉致になるんですけど、北朝鮮側から懸案問題とすると36年の植民地支配になるわけです。
どっちからも解釈できるような言葉で日本政府は北朝鮮と交渉しているわけです。
ですから何もこれ以上、日朝の協議の中で拉致が進展する事は無いんではないか?と私は思っています。

更に私は今の外務省の体制って非常に強いと思ってるんです。
麻生さんはまた別個にしても、谷地事務次官。
あの方は昨年の12月に事務次官になられましたが事務次官になられたと同時に、「全て拉致被害者は生存を前提で私たちはこれから交渉します」と初めて日本政府の中で拉致被害者の生存を口にされたのはあの方が初めてなんですね。
で、これからは私たちは拉致被害者を返せと言う立場でやりますと言うふうに仰いました。
そして佐々江局長に代わられましたけど、更に斎木審議官。
斎木審議官は日本史上初めて北朝鮮に机を叩いて交渉した初めての外務省の職員です。
このラインがある限りは私はまだ外務省は安心できるんではないかと思っているんですが。

それにしても今回の日朝協議で分科会的なことをやったのは誰の差し金なのかちょっと分かりません。
本当に頭の良い方がそれを考えたのか分かりませんが、その理由として外務省が言うにはとにかく日朝協議を続けなければいけない。
話し合いをしなければいけないと言う事なんでしょうね。
その日朝協議を続けていけば、話し合いも重なって、そして拉致問題も話せるんではないかと。
でも私たちはもう切っても良いんではないか?と思ってるんです。
向こうに厳しい姿勢を見せて、席を立って帰ってくる。
「お前らそんな状況で誠実な態度で対応しているのか!馬鹿野郎!」と、そんな様な気持ちで席を立って帰ってくる。
それは一時期交渉が出来なくなるかもしれません。

しかし困るのは向こうであって、私たちも多少困るんです。
時間が経てば。
私たちは時間が無い時間が無いと言ってますから。
それは困るんですけれども、でもこれが拉致問題全体の解決の早道だと私は信じて疑いませんので。
いったんそれをやれば良いじゃないかと私は思うんですけども、常に話し合いの場に出てもらわねばならないと困ると、そういう低姿勢で言ってるのが日本政府です。
これは2000年の河野外務大臣の時からそうです。
10万トンの食糧支援をやると言ったとき、河野さんが言ったのは
「私たちが誠意を見せて相手の誠意を引き出す。私が責任を持ちますから」
で10万トンの食糧支援が行ったら、「拉致はでっち上げだ」と「行方不明者はいない」と言う回答を出してきたんです。

そのような国とまともな協議が出来るというふうに本当に思っているのかどうか?
私はちょっと信じられないんですけども、これが10数年も日朝の協議をやってて1990年からですから。
途中だいぶ抜けてますけども、北朝鮮のやり方を知ってる外務省の人たちが、これ以上まともな話が出来ると本当に思ってるのかなぁ?と、私は思うんですよね。
それでもまぁ外務相の人たちは役人ですから、結局政治家が決断をしなければ厳しい対応を取ることが出来ないと言う事です。
自分の職を賭してまで北朝鮮と喧嘩する事はできないでしょうからね。
そうすると飛ばされちゃいますからね。
そうすると可哀想ですから私たちもあんまり言えませんけれど。
でも結局は政治家の決断だと思います。

先月アメリカに私たちは行きました。
6者協議の合同宣言に署名したクリストファー・ヒルというあの弱腰の、国務省ですけれど、国務次官補。
国務省の人間も日本の外務省と同じらしいですね。
結局官僚と言うのは話し合いをしてそして安全にやるのが官僚の、何処の国でもそういう気質のようですね。
今それに対して、アメリカのネオコンが非常に怒って厳しい追求をしていると言うのが現状らしいです。
クリストファー・ヒルに対してもその上にいるライスに対しても、今回の6者協議での共同宣言、あれはなんだ?と。
あんな生ぬるい事で良いのか?と。
そういう厳しい追求をしているのがアメリカ国内です。

私たちが行った時に、私たちが会うのはだいたい強硬派の方たちばっかりなので、非常に私たちは安心して言えるんですけども、アメリカの国内で民主党の議員が何を考えているのかは未だにちょっと分かりません。
おそらくクリントンの時の対応を見てますと、さほど強硬な事は出来ないでしょうが、しかし民主党もクリントンの時に騙されてますから、1994年のジュネーブ合意で。
軽水炉の建設、その時には日本と韓国にお金を出せと言って、日本も10億ドルの拠出を約束させられておりましたけど。
アメリカは毎年10万トンの重油を上げていましたから、それでも密かに核開発を続けてきた。
アメリカとの約束も全て破棄し、そして朝鮮半島の非核化宣言と言うのにもサインしているんですけども、それも全部破棄して彼らは核の開発をやってきた。
アメリカは今見てるのは北朝鮮は核開発を止めないんではないか?という、その見方をしています。

でも今アメリカは、北朝鮮は何を望んでいるのか?
2008年のブッシュ大統領の任期まで、どうにかこうにか誤魔化し誤魔化し今の体制を維持してそして民主党の政権になるまで待つという。
自分達の喧伝作を考えているんではないか?というのがアメリカの政府の考え方です。
ですからそんな事は絶対に許さない、という民主党の中におりますので、そんなに泳がせておく事はないと思います。
ブッシュ大統領が先日中国へ行って人権問題に言及されておりましたけれども、アメリカも感じているように中国が一番ネックなんではないか?と言う事です。

6者協議、中国・ロシア・韓国・日本・アメリカで北朝鮮ですよね。
先日の国連総会の第三委員会、そこで北朝鮮の人権に関する非難決議が出ました。
賛成84カ国、反対22カ国、そして棄権が64カ国、62カ国かな?
ですから棄権を反対とすると、84対84なんですけども、賛成と反対で84対62だから可決されたんです。
それの22カ国反対した中にどこの国が入ってるか?
瑣末な事は良いんですけども中国・ロシアが入ってるんです。
更に棄権の中に韓国が入ってるんです。
6者協議の中の北朝鮮をのぞく3カ国が親北なんですね。
そして日本とアメリカが強硬姿勢だと。
北朝鮮を入れると4対2なんです。
6者協議の中で北朝鮮に対し厳しい姿勢をとる国が2カ国しかないわけですね。

国連では逆に84カ国が非難決議に賛成しているわけです。
22カ国の反対しかない。
ですから世界の、島田先生が書いたんですけども、世界の考え方とあの6者協議の中の考え方は間逆なんだと。
6者協議に期待することはほとんど出来ないと言う事を、私たちは知らなきゃいけない。
この6者協議の中でこの拉致問題とか人権問題とかが解決できるなんて思わない方がいいだろうと。
そうするとです。
どうすれば良いか?
日本の単独経済制裁に踏み切らざるを得ないだろうと、いう事があるんですね。

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