国民大集会(2005/12/22・日比谷)曾我ひとみさん
曾我ひとみさん
◆司会:櫻井よし子さん
私たちはこの拉致問題に取り組みはじめて、多くの心ない意見を聞いて参りました。
『拉致の証拠はどこにあるのか』、いろんな方から言われました。しかし、拉致被害者の方が姿を現したとき全員がわかったのでございます。拉致被害は本物であった。
今日は曾我ひとみさんにおいでいただいております。(拍手)
曾我さんはタイやレバノンの拉致被害者と何年も暮らしました。
お母さんのミヨシさんも未だに消息がわかりません。
曽我さんどうぞ、その思いを伝えていただきたいと思います。
◆ 曾我ひとみさん
みなさんこんばんは。(拍手)
今日はお忙しい中、本当に天気も悪くて寒いのに、こんなにたくさんの人たちがこの集会に集まってくれて、本当に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
今年の2月に私の父は、--長い間ずっとずっと母の帰りを待ちち続けていました--しかし最後に一目会うこともなくこの世を去ってしまいました。
(北朝鮮は許せん!そうだ!と会場から声)
今まで長い間父と一緒に暮らすことができず、帰ってきて、ほんのつかの間でしたけれど、その父から、一つだけ本当に、大きな事を学びました。それは、私が弱音を吐いて、『もう母には会えないだろう』と言っていました。しかし父は『どんなことがあってもあきらめてはいけない』、そして『最後まで希望を持ち続ければ、絶対に母は帰ってくる』と最後の最後まで私に言い聞かせてくれました。
私がこうして、日本に帰ってきて、もう3年になります。このことは家族会の皆様方はじめ国民の皆様方の本当に暖かいお気持ちの現れだと、毎日毎日思っております。
今の私は、日本にいるご家族の気持ちも本当によくわかります。母のことを考えると・・、最近ではテレビでお<母さん>、<母>と言う言葉を耳にするだけで、本当に切なさがこみ上げてきます。そして私は拉致被害者でもあります。だから、拉致被害者のことも本当によくわかります。
朝、昼、晩、いつになったら、またふるさとに帰ってみんなと一緒に楽しく暮らせるのだろう?無惨にも失ってしまった、青春をきっと取り戻したいと、私はいつも思っていました。
まだまだこの問題は、長い道のりが必要かもしれませんが、私たち家族にも被害者にも時間がありません。この一時間、一分が、本当にみんなにとって大切な時間です。
今までも、皆様方に本当に応援していただいていますけれど、これからは、これまで以上に、もっともっと手を大きく広げて、みんなが一つになって、また昔の、楽しい生活にかえって、たくさんの人たちの笑顔がみたいと思います。
そのためには、皆様方の力が本当に必要です。どうかこれからも、よろしくお願いします。(長い拍手)
◆司会:櫻井よし子さん
曽我さんありがとうございました。
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