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2005年12月

2005年12月31日 (土)

年の終わりに想う

アンデスの声 さん 投稿日:12月31日(土)

新年を外地で迎えるのは11度目である。暦の違うイスラム国は別として、欧米圏でも祝い騒ぐのは深夜12時だけ、家に親族知人が集まり時報を合図にクラッカーを鳴らし、男同士は握手し肩をたたき合い、女とは抱擁・キス、そしてシャンパンで乾杯、通りでは爆竹・花火・クラクションが鳴る、で、おしまい。華やかさだけでなく、清々しく厳かな心持ちで新年を迎える日本人の精神とはだいぶ趣が異なる。私は外地にいるときは現地方式につきあうが、夜中12時なると心の中に除夜の鐘が聞こえ、幼い頃の記憶、焚き火にあたりながら鐘を打つ順番を待つときの、凛然とした寺の境内の空気の感触が蘇る、それが、私の身体に流れる日本人の血だ。

ちょうどNHK紅白が始まった頃だが、当地はまだ31日の早朝、例年だと今日まで通常業務だが今年の今日は土曜で休みだから、これより部屋の大掃除をやる、ゴミやホコリが溜まったままじゃ新年を迎える気分にならぬ、が、周りの家の窓にはまだクリスマス飾りが残り“Feliz Navidad y Prospero Año Nuevo (= Merry Xmas & A Happy New Year)”のプレートが下がる、当地ではクリスマスから新年はケジメなくズルズルと過ぎてゆくものらしい。外地にいると日本では意識しなかった自分の中の日本人が顕れることがしばしばある、それを自覚しさらに日本にこだわり祖国と家族を懐かしむ。自分の意志で外地にいて自由に行動できる私ですらそうである。ましてや強引にさらわれ何十年も異国の地に閉じこめられ命を脅かされて続けている北朝鮮の日本人たちは、この新年を、いま、どこで、どんな想いで迎えようとしているのだろう。

「すべて話した」と語った蓮池さんたちは実行犯の名前も日本政府当局に話していた、そしてそれがなぜか今になって表に出た、下手をすれば自分の命の危険に関わる情報を、信ずべき頼るべき日本政府に伝えたあと、彼等はどのような気持ちで日本政府の対応を見守ってきたのだろう、普通なら武力行使も当たり前の国家犯罪であり、主犯も犯罪組織も特定され実行犯も判っているのに、いまだに誰も逮捕も断罪もされず責任すら取っていない、犯罪組織も犯人も幇助者もそのまま身の周り存在しているのである、これじゃポリさんご指摘の通り「全て一気に話せという方が土台無理」な話だ。帰国した被害者たちにとっては住む場所が北朝鮮から日本に変わっただけともいえる。ケジメがつかないまま、あと数時間で、ズルズルとまた新しく旧い年が始まる。

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先日一時帰国したときに(夏服のまま成田に降りたらどえらい寒くて震え上がった)、地元の若手郷土史家(一坂太郎氏)から聞いた話。

倒幕戦争に貢献した奇兵隊を長州藩は戊辰戦争が終結した明治二年に「目的は終わった」とあっさり解散し、不満で騒いだ兵士を自らの手で100名以上斬首刑に処している。幕末に命がけでロンドンに渡航した井上馨・伊藤博文は欧州列強の実力を知って急遽帰国し攘夷から開国に藩政方針を変えるべく命がけで訴えた。“そうせい候”と揶揄された毛利敬親も部下を信じ維新後は部下の決定に従い自分は隠居した。日露戦争を仕掛けた中心人物伊藤博文・山県有朋・桂太郎・田中儀一・児玉源太郎・乃木希典などは互いに幼な馴染み、いわば萩の町内会で日本の運命を決めあったようなものだが、特筆すべきことは彼らにはつまらぬ地元意識がまったく無く、伊藤は地元での演説で「長州藩への見返りなど一切考えぬ」と断言、その長州領民も日露戦争の日本海海戦で破れ海岸に流れついたロシア兵に食事を与え負傷兵を看護、敵兵に対しても敬意を払うこの姿勢はロシア本国に伝わり高く評価された、「正義」の摩擦は相手を認める努力無しには解決しない、日本人はこの100年の間にその大切な魂を失ったのではないか、等々。

一坂氏の話を聞きながら、国家民族の危機を前に冷静に情勢を読み命がけで対峙したかつての日本人と、現代日本人の“政治運動”の違いを思いました。㊨も㊧も運動が目的になるととたんに視野狭窄に陥ってしまう、今の日本人のほんとうの力は一見無気力無関心のような中間層にこそ潜在しているのではないか、亡国の芽は狭量な声ある声の中に芽生え、その声に中間層の声なき声が押し消された時に、国は滅びはじめるのではないか、と。

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2005年12月30日 (金)

地村・蓮池両氏 実行犯を証言

地村・蓮池両氏 実行犯を証言

地村さんと蓮池さんが、警察の調べや複数の関係者に明らかにしたところによりますと、地村さん夫妻は昭和53年7月7日、福井県小浜市の展望台で4人組の男に拉致されましたが、地村さんは「4人組の1人で実行犯を指揮していたのは、シン・グァンス元工作員だった」と話しているということです。シン元工作員は、昭和55年に大阪の原敕晁さんを拉致した実行犯の1人とみられ、警察庁が国際手配しています。昭和60年に韓国でスパイなどの容疑で拘束され、死刑判決を受けましたが、南北首脳会談での合意を受けて平成12年に北朝鮮に帰国しています。また、拉致被害者の横田めぐみさんと曽我ひとみさんに朝鮮語などを教えていたとされ、拉致の詳細を知る人物とみられています。一方、蓮池さん夫妻は昭和53年7月31日、新潟県柏崎市の海岸で3人組の男に拉致されましたが、この時「たばこの火を貸してくれ」と声をかけてきたのがパクと名乗る工作員だったということです。パク元工作員は、昭和36年に行方不明になった北海道出身の小住健蔵さんになりすましてパスポートなどを手に入れていたとして、昭和60年に指名手配されていました。パク元工作員は、小住さん名義のパスポートを使ってタイや韓国などに渡航し、北朝鮮の工作機関と連絡をとっていたとみられていますが、昭和58年にマレーシアに出国したまま行方がわからなくなっています。拉致被害者が、実行犯について証言したのは初めてで、警察も拉致事件解明の重要な手がかりになるとみて、関係者から事情を聴くなど捜査を進めています。



2005/12/30 NHKニュースより
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2005年12月24日 (土)

国民大集会(2005/12/22)進行表・大会決議文

12.22国民大集会進行表



大会決議文(松原仁議員が読み上げました)



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2005年12月23日 (金)

国民大集会速報

今日の東京は冷たい風が吹いて、日比谷公園も落ち葉が舞い上がって北陸、九州の寒波はいかばかりかと想像させる気候でした。

音声ファイルは話の花束でお聞きください。北朝鮮にむけ<しおかぜ>の短波にのせられた、ご家族のメッセージです。是非聞いてください。

今日の集会の特徴は世界の拉致被害者を救うための集会であったことです。
韓国、日本の拉致被害者家族に加え、タイのスカム・パンジョイさん(アノーチャさんのお兄さん)、レバノンのハイダールさん(シーハムさんの母)の参加を得て、国際的集会になったいうことです。初めて、外務大臣政務次官の山中燁子氏が壇上に上がりました。
また、中山恭子氏は、ご自分で希望なさって、観客席での参加でした。



 

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2005年12月22日 (木)

国民大集会(12.22日比谷)開会櫻井よし子さん

『櫻井よしこさん 開会の言葉』 

Sakurai

 
 
 
 
 
 
 
 
 
皆様こんばんは。(「こんばんは」の声、拍手)
寒い中をこの会場に、ウィークディの中を、師走の大変お忙しい中をお出でいただきましてありがとうございました。

めぐみさんたちの拉致が分かってこの運動が始まってから早くも足掛け9年になります。
来年3月には10年目に入ります。
そして二日後の24日には迅速で誠実な対応が無ければ日本政府としては厳しい対応を取ると、前官房長官が仰ってからこの24日で丁度一年になります。

北朝鮮は今24日から25日にかけて、北京で日朝交渉を行おうと向こうから話し掛けて参りました。
けれども交渉に応じると言う事は、何の進展も意味するものではありません。(「そうだ」の声、拍手)
私たちはあの金正日体制の北朝鮮が拉致問題を解決する気持ちもなく、単に時間を稼ぐのであればこれは絶対に許してはならないと思います。(拍手)
拉致の被害者の皆さん方が、寒い時も暑い時も絶望に陥りがちな状況の中で希望を失わずに一生懸命に、日本全国のみならず国連にもアメリカにもジュネーブにも、いろんな国に出かけていって訴えかけてきました。
そして今私たちは拉致問題が日本の直面する問題にとどまらず、世界各国の直面する問題である事を明らかにして参りました。

そして今北朝鮮がこれ以上の時間稼ぎをしないためにも、させないためにも、北朝鮮に強い態度で臨む事が最も重要であるかと思います。(拍手)
これほど物事がハッキリして来た今、拉致の被害者全員を日本人だけではなく、韓国の人もマレーシアの人もタイの人も、全ての国の拉致被害者を取り戻す為の最後のチャンスだと言うふうに私たちは受けとめて、小泉政権に厳しい経済制裁を取るように求めて行こうではありませんか。(拍手)

ただ今から「制裁発動せよ」「拉致被害者全員を救い出すための経済制裁発動をせよ」
この趣旨で国民大集会を開催いたします。
司会は櫻井よしこです。
どうぞよろしくお願いします。(拍手)

家族会の会長の横田滋さんは、体調を少しばかり崩しておられまして、元気なんですけども大事を取って今日はお休みをさせていただきました。
そこで家族会を代表いたしまして、副代表の飯塚繁雄さんにご挨拶を頂きたいと思います。
田口八重子さんのお兄様でいらっしゃいます。
よろしくお願いします。(拍手)
話の花束ぴろんさんのテキストです。

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国民大集会(12.22日比谷)2飯塚繁雄さん

『飯塚繁雄 家族会副代表 開会の辞』 Iizuka_1

皆様、年末のお忙しい時に、このようにたくさん大勢の方がお集まりいただきまして本当にありがとうございます。
また日頃からこの拉致問題に深いご理解を頂き、かなりな色々な面でご支援を頂きまして本当にありがとうございます。
感謝いたします。(拍手)
本来ならば、ただ今司会の方からお話しがあったように、代表である横田代表がご挨拶すべき所でございますけども、すでにご承知の通り過酷な日程、この活動の日程によりまして体調を崩し、検査入院と言う事で入院して今静養中でございまして。
奥様から聞きますと、元に戻ったからしばらく様子を見ようと言う事でございますので、皆さんにもぜひよろしくと言う事でお伝えを致します。

更に我々の家族もですね。
そのように毎年毎年歳をとって行きます。
長い間、まだかまだかと言うような念願の気持ちを持ちながら、いつの間にか1年経ち2年経ち3年経ち、もう家族会が結成されてから8年も経つこの時期に、まだまだ問題の解決の糸口が見えない、言う事でございます。
更には北朝鮮に実際に連れて行かれている被害者の皆様、すでに数十年目のこの厳寒の季節を迎えます。
毎年毎年寒さを堪えながら、「いつ日本に帰れるか?」というふうに今この日、この時間もじっと我慢して待っていると、言う状態を私たち思い浮かべるに辺り、本当に我々はいても立ってもたまらない。
そういう気持ちでございます。

我慢と言うのは何年のことなんでしょう?
もう我慢の限界はとっくに過ぎています。
そういう中で我々あるいは被害者の方々、大勢の方々がこの我慢を強いられているわけですけども、我々生身の人間でございます。
やはりその環境、あるいは年齢、あるいは病気になるかもしれません。
それを思いながら解決を望んで活動をしておりますけれども、なかなかそれが実際には良い結果が出て来ないと、言うのが現状でございます。

私たち長い間この日本人拉致被害者を奪還しようと言う事で活動してまいりましたけれども、全国の救う会の方々、あるいはそれに伴う支援団体の皆様、そして中央・地方の議員の先生方、更には皆様の絶大なるご支援によりまして、ようやくここまでこの問題を解決しようと言う気運が盛り上がって参りました。
我々はこの盛り上がりを全ての解決に向けて今後も持続させたい気持ちではございますけども、今まで活動を続けながら2002年の9月の17日に日朝の首脳会談が行われ、北が拉致を認め、更には5人の被害者が帰って来、更にはそのご家族も帰ってきましたけど、これは言ってみれば皆様の大きな声がそうさせたと。
その実績が皆様のおかげで得られたことになるかと考えています。
しかしながらこの拉致の問題の本質である、まだまだ我々の家族を含めた大勢の方々が北朝鮮に囚われの身になっている。
この問題を解決しなければいけないということは、もうすでに世論もそう思っております。
私たち当然ですけどもそれが中々なされない。

この北朝鮮の対応につきましては全てウソの報告が来ております。
横田めぐみさんの骨と言われる物から始まり、我々家族、その他の人に対する報告書も全くの捏造であります。
そういう事を考えますと私たちは、これは絶対被害者は皆生きているというふうな確信を持っております。
そういうつもりでこの運動も・・・(聞き取れず)のある者を絶対に返してもらう、奪還する、助け出す。
そういう強い気持ちで今後も闘って参りたいと思います。
一刻を争う問題であります。
しかも国の重要課題でもあります。
何をさておいてもこの問題を解決しない限りは他の問題は解決できないというふうにも考えております。

去年の12月24日、政府は北朝鮮の対応が不誠実だと言う事で、日本はそれに対する厳しい対応を取らざるを得ないという事を言及しておりましたがすでに1年になろうとしています。
その間、何もやってはいなかったと私たちは感じます。
確かに日朝協議その他、今継続中でございますけども、日朝協議にしましてもいわゆる北と日本の懸案事項という形でその中の一部として拉致問題と言う形になっておりますけども、もちろん日本国としてはこの拉致問題を第一、最優先と言う形で交渉していただき、更には生きてる日本人を全部返しなさいと。
言うふうに大きな圧力を持って要求していくと言う事が大事だろうと言うふうに考えています。(拍手)

やわな交渉では全くこの問題はただ長引くだけで、(拍手)北朝鮮の思う壺です。(「そうだ」の声)
そのうちある所で幕引きと言う形で変な日朝正常化が行われる。
この事を我々一番心配しております。
ですから今この細い糸がつながれていますけれども、この糸を手繰ってこの日本人拉致問題あるいは韓国、更には世界各国の皆様の被害者を取り戻すと言う所に是非つなげて行って頂きたいと、言うふうに考えます。
従いまして今回この経済制裁をせよと言う我々の強い声、皆さんの声、これをきちっと受けとめていただいて北朝鮮に対する日本人の怒りだというメッセージを強く与えていって頂きたいというふうに、交渉団の人にもお願いしたいと思います。

今この問題も国際化され、国連の人権委員会でも総会でも北朝鮮の非難決議は多数の賛成によって可決され、世界の国からも北朝鮮はけしからんという圧力が加わったわけでございます。
そういうことも含めて内外から圧力を加えて、北朝鮮が「ごめんなさい、返します」と言うふうな声を出すまで私たちは強い態度で闘っていきたいと思います。(拍手)
引き続き皆様の絶大なるご支援を頂き、我々も頑張ってまいりますので、よろしくお願いします。
ありがとうございました。(拍手)

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国民大集会(12.22日比谷)3平沼赳夫氏

『平沼赳夫 拉致議連会長の挨拶』 Hiranuma

 ◆司会櫻井よしこさん
では次に、拉致議連会長として目覚しい活躍をしてくださり、私たちを強力にサポートし続けてくださっている平沼赳夫衆議院議員にご挨拶をお願いします。(拍手)

 ◆平沼赳夫衆議院議員

皆様方こんばんは。(「こんばんは」「頼みますよ」の声、拍手)
師走の寒い中、拉致問題に大変関心をお持ち頂き、また憤りをお持ちいただいている皆様方が、こうしてお集まりを頂きました事に主催者の一人として本当に心から御礼を申し上げたいと思います。
本当に皆様方ありがとうございました。(拍手)

拉致問題に関して我々国会議員も議連として経済制裁をするための法律を2本、ご承知のように作らせて頂きました。
しかし残念な事でありますけれども、閣議で決定するという条件が付いておりまして、総理大臣にやる気が無いんです。
けしからん事だと私は思っています。(拍手)
色々な理由付けがあります。
経済制裁をすると北朝鮮からテポドン・ノドンが飛んでくる。(薄笑いの声)
こんな事を言っている人もあります。

しかし考えてみてください。
経済制裁法案を作ると日本が言った時に、テポドン・ノドンが飛んでくる。
こう言った国が北朝鮮じゃないですか?
法律が出来てもそんな事態は起こらなかった。
そんな心配する必要ありません。(「そうだ」の声、小さく拍手)
やはり法律が出来てるんですから毅然とやるべきことが今一番大切な事だと思います。(拍手)

客観的な事を色々考えて見ますと、小泉総理は国交正常化に重きを置いているとしか考えようがありません。(「そうだ」の声)
しかし国交正常化をする前に断じてやっておかなければならない事は、10名の行方不明者、そして400名を越える特定失踪者、この問題の全面解決を無しに国交正常化をすべきではありません。(拍手)

我々は家族会の皆様方や救う会の皆様方や特定失踪者のご家族の皆様方のご要望に、力を合わせてお応えさせて頂きました。
ひとつは衆議院・参議院に特別委員会を作る事。
その特別委員会で経済制裁の決議をする事。
そして今申し上げたように法律を作る事。
これはクリアをして参りました。

しかし今申し上げたように、ヘッドがやる気が無いんです。
従って立法府の国会でもう一つやらなければならないと私は思っています。
それは閣議の決定、それを待っていたら埒が開きませんから。
要は新しい法律をもう一つ作って、そしてテロ行為ですとかあるいは不誠実な対応があったときには、閣議の決定より優先をする法律を作る事なんです。
こうこうこういう事があって不誠実な対応であったら、閣議で決定をする以前に優先的に閣議はその行動をするという法律を作る。
この準備を私どもはしようと思っています。(拍手)

その法律の中には具体的に、こうこうこういう場合には閣議の決定に拘らず経済制裁を発動する。
こういう法案をみんなの力を合わせて努力をして作っていく。
そういうことをしない限りですね。
本当の解決は私は図れない。
そのように思っているわけでありまして、我々として全力を挙げてこの問題に取り組んで行きたい。
このように思っています。(拍手)

今日は皆様方はもうご承知だと思いますけども、この運動も非常に国際的になって参りました。
お隣の韓国から被害者の代表の方も来られておりますし、またタイ国にも同じような拉致被害があったと。
アノチャさんと言う女性が北朝鮮に拉致されている。
そしてご兄妹のパンジョイさんもここに来られております。
レバノンでも同様の問題がありまして、その被害者のお母様であるハイダールさんもここに来られています。
国際的な連携の中で力強くこの問題を展開していく事も、大きな私はポイントだと思っております。(拍手)
そういう意味でこの国民大集会に、韓国、タイ、更にはレバノンからご参加を頂いたという事は非常に大きな意味があると思っておりまして、(拍手)我々議連と致しましても国際的な連携の下でこの問題解決の為に汗をかかせて頂きたい。
このように思っている次第であります。(拍手)

今日お集まりの本当にこの問題を心配してくだすっている良識ある日本国民の皆様方が、更なる危機感を持って我々の運動に連帯をして頂くことが家族の皆様方にとり、救う会の皆様方にとり、また400名を超える本当に毎日を不安とそして悲しみで暮らされている特定失踪者の皆様方。
その方々に本当に大きな力になるわけでございまして、我々も全力で頑張って参りますので、どうか今日お集まりの皆様方の更なるお力を衷心からお願いを申し上げまして、私の挨拶に代えさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。(拍手)

 ◆司会櫻井よしこさん

平沼さんありがとうございました。
では次に拉致議連前会長で現職の大臣であります、中川昭一さんにお願いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。(拍手)

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国民大集会(12.22日比谷)4中川昭一氏

 ◆『中川昭一 農林水産大臣の挨拶』  
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 皆さんこんばんは。(「こんばんは」の声)
今櫻井よしこさんからご紹介いただきました、中川昭一でございます。
年の瀬も押し詰まりまして、また大変寒い中をこうやって気持ちを一にする皆さんにお集まりいただいて、私も議連のメンバーの一人としまして、心から皆様方にありがとうございます。
そしてまた、本日を契機に目的達成の為に一緒に頑張りましょうと、こういう事を申し上げたいと思います。

先日横田めぐみさんの写真展、この中にも大勢の方が行かれておられると思いますけれども、写真一枚一枚が、あるいはいろんな物一つ一つが、さっき平沼会長が良識であると言いましたけれども、先輩には失礼ですけど常識以前で、当たり前の普通の人であればあの写真展に行ってですね。
考えずに会場を出ることは私は出来ないだろうというふうに思いました。(拍手)

中でもめぐみさんが拉致される直前にお父さんお母さん、拓也さん哲也さんに送ったハガキ、「もうすぐ帰るからね」
あのハガキは私は本当にその場で涙が出てまいりました。
あれからもう30年近くであります。
普通の人間であれば自分の子供があるいはきょうだいが、ある日突然いなくなれば多分気が狂ったように探すんですね。

私にも親がおりますし、子供もおります。
しかもそれがですね、事故でもなくそして事件であると。
しかもその事件が国家による犯罪であると、言うことが明らかになった訳でありますから、これは国家対国家としての犯罪の糾明・解決。
そしてもちろん被害者の全員の救済と相手国に対する責任の全うに到達するまで、この運動は進めていかなければならないと思います。

そういう中で私は平沼経済産業大臣の後を受けて経済産業大臣になりまして、今お話のありました飯塚さんや平沼会長からもお話がありましたが、貿易の責任担当大臣でございました。
対話と圧力と言う政府の決定事項でありますから、貿易担当大臣として何とかそのバランスを取る。
つまり対話だけではなくて圧力を強めていかなければならないと努力をいたしましたが、誠に残念ながら力不足でございました。

その後、今度は農林水産大臣を現在やっております。
食料担当でございます。
私は北朝鮮の国民の多くの皆さんは、この東京よりもはるかに寒くて、そして満足な食料も無い。
大勢の気の毒な皆さん方には、100歩譲って食料を援助しても良いと実は思っているんです。
一般の人たちには食べ物が無いんですから。

しかし今年、あるNGO団体が日本の食料を送ったら、その後ビデオを見ますと平壌の自由市場で日の丸付いたまま、その米が高く売られているという映像を見た瞬間に、私は先ほど100歩譲ってと申し上げましたけど、改めてこの拉致の問題が解決しなければ、そして圧力として効果があるんであれば、私は自分の責任において、つまり職を堵してひと粒たりとも向こうに食料は送らない。(大きな拍手)
改めて決心をしたわけでございます。
決してこれが問題解決に直接つながるかどうか分かりませんけれども、前進になるであろう事を私は信じておりますし、ご家族の皆さんの拙なる希望である事を我々はしっかり受けとめていかなければ行けないと思っております。

今日ここに来る前にご家族の方から頂いたトータル100通を超える手紙やハガキを、改めてサァーっと今読み返してこの会場に参りました。
ある方のおハガキの中には「人の世の侘しさを感じます」という一言に、私は一瞬目が留まってしまいました。
人の世の侘しさを感じながら30年近く過ごして来られた。
失礼ですけれども、私よりもずっと年配の方々が大勢いらっしゃいます。

横田滋さんは緊張の糸がちょっと切れて体調を崩された。
しかし奥様からのおハガキでは順調に快復しておりますけれども、私も横田会長を良く存じ上げていますので、じっとしていられない方ですから、この際少しじっくり体調快復して、そして元気でめぐみさんに会って貰わなければ困るわけですから。(拍手)
ゆっくり休んで頂きたい。
そして改めてここぞと言う時にまた、今まで以上に元気になってリーダシップを発揮して頂きたいと思います。

先ほどからの飯塚副会長や平沼会長のお話を聞いていると、本当に私自身の責任の重さと言う物を、またご期待に応えられないという申し訳なさを痛感している所であります。
私は今日は農林水産大臣としてあるいは国会議員として、というだけではなくて一人の普通の人間としてこの問題を解決せずにはおれない、許しては置けないと言う気持ちで来ましたので。
これは皆さん気持ちは同じだと思いますので、平沼会長の下、家族会また支援団体の皆様方と私の出来る範囲の事を、全力を挙げてやる事をお誓いを申し上げましてご挨拶とさせていただきます。(大きな拍手)

司会:櫻井よしこさん

ありがとうございました。
ご自分の責任において、ひと粒の米もあの金正日政権には渡さないと言うお言葉、本当に心強く仰っていただきました。(拍手)
日本政府はようやく拉致問題解決に取り組もうとしているのか。
その兆しが人権担当の政務官の任命でございます。
山中あき子(火へんに華)さんに今日はお出で頂いております。
どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

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国民大集会(12.22日比谷)5山中燁子氏

『山中あき子(あき=火へんに華) 外務大臣政務官の挨拶』

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ただ今ご紹介頂きました、外務大臣政務官の山中あき子と申します。
拉致問題は我が国国民の尊厳・人権・そして基本的な自由、と言う根幹にかかわる重要な問題です。
政府として拉致問題の一日も早い解決の為、全力を尽くすと言うのが当然、言うまでもございません。
そして以下の点、まず生存者の帰国。
それから安否不明の拉致被害者の皆様の具体的な、そして真相の究明。
そして三つ目は拉致実行犯の引渡しという、速やかな実現に向けて引き続き最善の努力をしていくつもりでおります。(拍手)

北朝鮮の懸案解決に向けた政府の基本的な考え方は、対話とそして圧力です。
北朝鮮が拉致問題に真摯に取り組むよう、日本政府としても引き続き圧力となる施策を施しながら日朝間の、政府間の対話などを含めた対話をも通じて解決を図っていきたいと思っております。
この24日25日に北京において日朝政府間の協議を行いますが、(「もう耐えられない!」の野次)拉致問題の解決に向けての進展が見られるよう最善の努力を尽くす考えです。
拉致問題の解決なしには北朝鮮との国交正常化は無い。(拍手)
との政府の方針にはいささかの変わりもございません。(「外務省はおかしいんだ!」の野次)

また拉致問題の解決の為には国際社会の理解と支持を得る事は極めて重要です。
今月16日にはニューヨークの国連総会・本会議において、北朝鮮の人権状況決議が賛成多数で採択されました。
この決議は外国人拉致の問題を含め、北朝鮮の人権状況に深刻な懸念を表明し、そして人権状況の改善について国連の特別報告者への北朝鮮側の協力を求める物であり、我が国も共同提案国として努力をしてきた決議案でございます。(「家族は・・・!(聞き取れず)」の野次)
北朝鮮での人権決議の国連総会の採決と言うのは今回が初めての事になります。(「遅いんだよ!」の野次)
国際社会が連携して拉致問題を含め、人権状況の改善にむけて様々な努力を北朝鮮側に要求するものとして、この解決のテコになるものと考えております。

また本日各国の関係者の方々にもお出で頂いておりますが、北朝鮮による拉致被害者の存在する可能性のある国々との連携は、これまでよりも尚一層情報交換、そして意見の交換を行っていき連携を図っていく所存でございます。
最後になりますが、本日ご参加の家族の皆様方のそのお気持ちをきちんと胸に留めさせていただきまして、(「ほんとかぁ?」の野次)人権問題を担当する外務大臣政務官と致しまして(「早くやれ!」の野次)拉致問題の解決の為に(「命をかけて!」の野次)全力を挙げて取り組む覚悟でございます。(拍手、野次の声多数)

★櫻井よしこさん
山中さんありがとうございました。
政府は齋賀富美子・人権担当大使も任命をしております。
私たちにとってはいささか遅いと言う感もありますけど、しかし人権大使を任命したと言う事は前向きに評価をしたいと思います。
中川大臣が退出を致します。
盛大な拍手をお願いします。(大きな拍手)

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国民大集会(12.22日比谷)6 メッセージ・来賓紹介

『来賓紹介とスザンヌ・ショルティーさんからのメッセージ紹介』 
  (櫻井よし子さん)

さてここで、かつてアメリカで講師を勤められてきた梅原克彦さん。
現在仙台市長でいらっしゃいますけれども、ご紹介をしたいと思います。
日本から拉致被害者の家族の皆さん方がアメリカを訪れましたときにですね。
ずい分といろんな形で手伝いをしてくださったり助けてくださったりしました。
今日は来賓としていらしております。
梅原さんどうぞ。

★梅原克彦氏、壇上で会釈

もう一方とっても重要な方をご紹介したいと思います。
この人無しには本当に拉致被害者はどう言うふうにしていったら良いか、分からなかった時がたくさんございます。
中山恭子さんです。(とても大きな拍手)
元内閣官房参事の・・・(聞き取れず、とても大きな拍手)
中山さん、本当にありがとうございます。(とても大きな拍手)
今日は壇上に上がっていただきたかったんですけど、どうしてもこの下で良いと言う事で、中山さんらしいお人柄です。(とても大きな拍手)
どうもありがとうございます。(とても大きな拍手)

★中山恭子氏、会場前列の座席より立ち上がり後ろを振り向いて会釈

さて私の手元にですね。
アメリカの人権団体であります、「北朝鮮自由連合」の代表のスザンヌ・ショルティーさんからのメッセージが届いております。
英語で来ておりますけれども、日本語でここでご紹介をさせていただきます。

・・・ここよりメッセージ朗読・・・

東京のこの国際会議にご出席の皆様方。
私のメッセージを送らせて頂くその機会を与えてくださいまして本当にありがとうございます。
私たちはアメリカにおいて、あの北朝鮮の強権レジームに対してあの人権を踏みにじる金正日政権に対して自由を推薦している運動をしている者であります。

私たちは島田先生や増元さんなど、度々アメリカを訪れてくださった家族会の皆様方、救う会の皆様方と共に一生懸命に北朝鮮におけるこの人権問題の改善の為に取り組んで参りました。
私たちの願いはこの努力を通じて、拉致被害者の方々を家族と共に一緒にしていくこと。
そして邪悪な北朝鮮の金正日政権の悪事を暴き続けていく事。
北朝鮮の国民の人権を守り、そして拉致された全ての人たちをあの邪悪な政権から取り戻す事。

また脱北者を冷酷非情にも北朝鮮に追い戻す、あの中国政府の悪事をも暴き続ける事であります。(大きな拍手)
大国(?ハッキリ聞き取れず)中国であるにも拘らず、国際条約に違反するような行動は断じて許されないのであります。(「そうだ」の声、拍手)
私たちは今日この会場にお集まりの日本の皆様、韓国の拉致被害者の皆様方、タイの方々、レバノンの方々、そして世界の方々と連携をして参ります。
私たちの心は常に皆様方と一緒にあります。
共に希望を失わず拉致被害者全員を取り戻すために頑張ろうではありませんか。

スザンヌ・ショルティーさん(拍手)

・・・朗読終了・・・
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国民大集会(2005/12/22・日比谷)曾我ひとみさん

曾我ひとみさん

◆司会:櫻井よし子さん
私たちはこの拉致問題に取り組みはじめて、多くの心ない意見を聞いて参りました。
『拉致の証拠はどこにあるのか』、いろんな方から言われました。しかし、拉致被害者の方が姿を現したとき全員がわかったのでございます。拉致被害は本物であった。
今日は曾我ひとみさんにおいでいただいております。(拍手)
曾我さんはタイやレバノンの拉致被害者と何年も暮らしました。
お母さんのミヨシさんも未だに消息がわかりません。
曽我さんどうぞ、その思いを伝えていただきたいと思います。

◆ 曾我ひとみさん 
 
   みなさんこんばんは。(拍手)
今日はお忙しい中、本当に天気も悪くて寒いのに、こんなにたくさんの人たちがこの集会に集まってくれて、本当に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

今年の2月に私の父は、--長い間ずっとずっと母の帰りを待ちち続けていました--しかし最後に一目会うこともなくこの世を去ってしまいました。
(北朝鮮は許せん!そうだ!と会場から声)

今まで長い間父と一緒に暮らすことができず、帰ってきて、ほんのつかの間でしたけれど、その父から、一つだけ本当に、大きな事を学びました。それは、私が弱音を吐いて、『もう母には会えないだろう』と言っていました。しかし父は『どんなことがあってもあきらめてはいけない』、そして『最後まで希望を持ち続ければ、絶対に母は帰ってくる』と最後の最後まで私に言い聞かせてくれました。

私がこうして、日本に帰ってきて、もう3年になります。このことは家族会の皆様方はじめ国民の皆様方の本当に暖かいお気持ちの現れだと、毎日毎日思っております。

今の私は、日本にいるご家族の気持ちも本当によくわかります。母のことを考えると・・、最近ではテレビでお<母さん>、<母>と言う言葉を耳にするだけで、本当に切なさがこみ上げてきます。そして私は拉致被害者でもあります。だから、拉致被害者のことも本当によくわかります。
朝、昼、晩、いつになったら、またふるさとに帰ってみんなと一緒に楽しく暮らせるのだろう?無惨にも失ってしまった、青春をきっと取り戻したいと、私はいつも思っていました。

まだまだこの問題は、長い道のりが必要かもしれませんが、私たち家族にも被害者にも時間がありません。この一時間、一分が、本当にみんなにとって大切な時間です。
今までも、皆様方に本当に応援していただいていますけれど、これからは、これまで以上に、もっともっと手を大きく広げて、みんなが一つになって、また昔の、楽しい生活にかえって、たくさんの人たちの笑顔がみたいと思います。

そのためには、皆様方の力が本当に必要です。どうかこれからも、よろしくお願いします。(長い拍手)

◆司会:櫻井よし子さん
曽我さんありがとうございました。
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国民大集会(12.22日比谷)8 スカム・パンジョイさん

 『スカム・パンジョイさんの訴え(タイ人拉致被害者・アノチャさんの兄)』

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★櫻井よしこさん

では次にタイから拉致されましたアノチャさんのお兄さん、スカム・パンジョイさんにお願いします。
アノチャさんは1978年に拉致されまして、曽我さんと一緒に暮らしておりました。
パンジョイさんの通訳を務めてくださるのは海老原智治さんでタイのアヤプ大学の講師を務めておられます。
ではどうぞよろしくお願いをします。(拍手)

★スカム・パンジョイさん(通訳:海老原智治氏)

日本の支援団体の皆様、今回私を招聘いただきまして、また私の妹の救出の為にご支援頂きまして大変ありがとうございます。(拍手)
私の妹であるアノチャ・パンジョイは非常に性格の良い子でありまして、家族を非常に愛して、きょうだいを非常に愛する者、人間でありました。
それから例えば、出稼ぎに行った先から帰って来る時には家族にたくさんのお土産を持ってきまして、家族に配るという事をしていました。
その度に持ってきた服ですとか食べ物、それを帰ってくる度に私たちは受け取った物でした。

妹であるアノチャは非常に積極的な性格で人を恐れない、物怖じしない性格でありました。
また美しく着飾る事を好む、そのような女性でありました。
また旅行、それから遠くに出かけること、そのような物を非常に好む性格でありました。

妹のアノチャが失踪したという事を知ったとき、突然失踪しまして、しかし私はそれをどこに伝える事も出来ませんでした。
と言いますのは一つの理由はその当時のタイでは、連絡と言うものが非常に不便な時代でして、どこに伝える事も出来ず、また当局に訴え出ると言う事も致しませんでした。
そのために探すと言う事も私には出来ませんでした。
ただただ、いつ帰ってくるのかと、そう思いながら待つばかりでした。

私が妹が失踪したと言うのを知ったのは次のような経緯によります。
1978年の11月に、妹と親しくしているタイ人の友人から突然手紙が参りました。
その手紙には、
「お兄さん、バンコクのアノチャさんが尊敬して敬っている人のお宅まで会いに来てください。お話したい事があります。」
そのようなことがありまして、私はその妹が親しくしていた尊敬していた方の家まで会いに行きました。

そのときバンコクまで私は会いに行きまして、妹の友人であった方に話を伺いました。
そこで伝えられました事は、妹が1978年の5月21日にマカオで失踪したと言う事でした。
で、その時には、マカオ人の女性二人とほぼ近い時間にいなくなったという事が伝えられました。
私はそれを聞いたところでもうどうする事も出来ませんでした。
ただそれを聞いて驚いて、ただそのまま家に帰ることしか出来ませんでした。

私は妹がそういう境遇に陥ってしまった事を知って非常に悲しい思いをしました。
妹は連れ去られて一体何をさせられているのか?全く分かりません。
妹の学歴は小学校の4年生卒でしかありませんでした。
そのような者を連れて行ってどうしたのか?
全く私には分かりませんでした。
で、妹が健在である事をジェンキンスさんの手記で今年知るまで、そういう思いをずっと抱えて参りました。

この件につきましては日本政府の方々、日本の支援者の方々、それからタイ政府の方々が私および私の妹を助け出すためにご努力いただいております。
これは何よりも代えられない私の幸せであります。
このご支援を頂いている支援者の皆様と言うのは、非常に心の温かい方々ばかりであると私はそう信じております。(拍手)

私は今日、このようなお土産を日本の支援団体の皆様に持参して参りました。
これは私の出身地であり妹の出身地でもあるチェンマイから持参したものです。
ここには中央に女性のレリーフがあり、左右に手が掲げられております。
この中央の女性は妹を象徴しており、二つの手は妹を救うと言う気持ちを表しております。
左にありますこの手は日本の皆様方、こちらにありますもう一本の手はタイの支援者の国民の方々。
この二つのご支援によって妹が早く帰ってくることを願ってこのような物を持って参りました。(拍手)

★櫻井よしこさん

どうもありがとうございます。
右手に立って写真を掲げていらっしゃった方は息子さんでございます。
向って左に立っておられた方は、日本で言えば町長さんと言うんでしょうか郡長さんでいらっしゃいまして、同行してくださいました。
本当にありがとうございました。(拍手)
次にレバノンから拉致されましたシハームさんのお母さんのハイダールさんにお願いをいたします。(拍手)

(↓写真左より スカムさんの息子さん、通訳の海老原さん、スカムさん、スカムさんの住む土地の郡長さん)
Sukamu

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国民大集会(12.22日比谷)9 ハイダールさん

『ハイダールさんの訴え(レバノン人拉致被害者・シハームさんの母)』

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★島田洋一 救う会副会長

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

救う会の島田です。
簡単にご紹介しますけれども、娘さんのシハームさんが北朝鮮に拉致されている被害者であります。
それからもうお一方、レバノンのフリーのジャーナリスト・マレック・ゲダムさん。
お母さんを助けて拉致問題の取材等もしておられます。

実はお母さん、こうして日本のテレビなんかに映されて、それを北の連中がモニターしてですね。
レバノンに帰ってから狙われるんじゃないか?というのを大変恐怖感を感じておられるんですが。
我々日本の家族会・救う会もそうですが、我々は大勢人数がおりますけども、レバノンでたった一人で北朝鮮拉致に対して闘っておられると言う状況ですので。
もし日本の集会に出てテレビに出て、お母さんが襲われる事があれば、我々日本人が許さないと・・・(大きな拍手が沸き起こり、後は聞き取れず)

時間の関係もありますので、ごく簡単に娘さんが連れ去られた経緯を一言二言言いますと、日本の有本恵子さんの場合と大変良く似ています。
北朝鮮の工作員がですね。
日本の日立で良い仕事があるんだと騙して、レバノン人の若い女性4人を1978年に連れ出したと。
日本に行くはずが北朝鮮に連れて行かれてしまったと、こういう状況であります。

お母さんアラビア語で喋られますけれども、マレックさんがそれを私に英語で通訳して、私が(日本語で)。(笑い声)
伝達するのに齟齬があるものですから、一応原稿で進めたいと思います。

★ハイダールさん
(通訳:アラビア語→英語 マレック・ゲダム氏 :英語→日本語 島田洋一氏)

日本から電話が来るはずがいくら待っててもかかって来ないので、だんだん不安が募ってまいりました。
お母さん、当時イタリアで働いておられたんですが、イタリア警察に相談に行った所、まぁ「警察がじゃあ捜しましょう」
その数ヵ月後、何と娘は日本ではなく北朝鮮にいるというニュースがやって来ました。
私はパニックに陥って訳が分からなかったんですけども、北朝鮮なんて国が果たして存在するのか?
地図の上でどこにあるのかさえ分からない。
全くどうやって連絡を取って良いのか分からない。
そういう状況でもう一度警察に訪れて助けを求める。
それしか私には出来ませんでした。

それから更に数ヶ月が経って、レバノンから知らせがあったんですが、娘のシハームがレバノンに帰って来たという事でありました。
私は早速会いました。
娘の顔が見られて幸せだったんですけれども、非常に精神的に参っている様子で健康状態も悪いと。
心配になって一体何があったんだ?と言う事を聞いたところ、娘が泣きながら、実はあるアメリカ人男性の子供を身ごもっているのであると、そのように告白されました。
私は衝撃を受けてパニックに陥ったわけですけども、しかしここは自分を納得させなければならないと努力し、いわゆる夫とそして赤ん坊が北朝鮮に出来たと。
家族が出来てアメリカ人の夫も良くしてくれるようだから、ある人との子供が出来たらその人と一生共に暮らすのが娘の考え方だと私は分かっています。
だから北朝鮮に戻るという事を私は許しました。

娘を再び北朝鮮に帰らせたというのは、大変な恐るべき私の誤りでした。
北朝鮮がどういう国か知っていたら、決して行かせなかった筈であります。
娘は27年間も(北朝鮮に)いますけど、その間数度しか会っていない。
一度北朝鮮に私行った事あります。
更に不幸な様子で、彼女の家がどこなのか?お母さんは知らされない。
娘の家を訪れる事も許されなかった。
常に北朝鮮の男、人間が4人付いていて私たちの行動を監視していた。
最後に空港に見送りに来た娘さんは大変激しく泣いたと、いう事であります。
年に一度くらいお母さんの誕生日に電話が来るそうですけど、ただお母さん大丈夫か?と聞いて、自分達は大丈夫だと言うだけであって。
彼女が話せない状況だというのは私分かってますから、質問をこちらからしようとはしません。
しかし健康状態が悪化しているという事を、色々な所から聞いていて大変心配です。
このままだと私が傍に居れないまま娘が死んでしまうのではないか?
あるいは私が死ぬときに娘が傍に居れないのではないか?
そういうような事を考えてしまう。

北朝鮮は私の娘の人生を破壊しました。
海外で働いてお母さんを楽にさせたいという娘の夢に付け込んで彼女の人生を壊したのです。
同時に私の人生をも北朝鮮は壊しました。
仕事から引退した後は娘と暮らしたいと言うのが私の夢でしたけれども、今私はレバノンにたった一人でいます。
娘も夫に先立たれて、遠く離れたところで子供3人と暮らしています。
娘シハームは私にとってたった一人の子供です。
私の願いは娘とそして孫と一緒に過ごしたい。
それだけであります。
レバノンには私を支えてくれる人がいない状況ですので、娘を取り戻すという望みはほとんど捨てかけていました。
しかし、今回こうして日本の皆様と知り合う事が出来、再び私は自分の娘をいつかは取り返せるという希望を持つ事ができました。
皆さんと共に北朝鮮によって引き離された全ての家族が共に暮らせるようになるよう、私も頑張ります。
どうもありがとうございました。(拍手)

★櫻井よしこさん

ハイダールさん、ありがとうございました。
次に韓国からのゲストをご紹介します。
朝鮮戦争のときに拉致された人々、朝鮮戦争拉致被害者家族協議会を代表しまして、前理事長の金聖浩さんにお願いします。(拍手)

(↓写真は左より ハイダールさん、通訳のマレック・ゲダムさん 島田洋一副会長)
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国民大集会(12.22)金聖浩さん

◆司会櫻井よし子さん
次に韓国からのゲストをご紹介します。朝鮮戦争の時に拉致された人々、朝鮮戦争拉致被害者家族協議会を代表いたしまして前理事長の、金聖浩(キムソルホ)さんにお願いします。

◆金聖浩(キムソルホ)さん

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自由と平和を愛している、そして拉致被害者を救うために集まった日本の皆さんこんばんは。(拍手)

北朝鮮による拉致テロは朝鮮戦争から始まりました。

当時金日成は韓国を共産統一する目的で戦争を起こしました。そして占領した韓国のあらゆるところで8万2959名の人たちを拉致しました。
これは金日成の秘密命令によって行った拉致犯罪でした。拉致された韓国の人たちは、戦争遂行のために拉致されたんです。だけど北朝鮮は今(ま)でも拉致を認めていません。韓国の政府もほとんど同じ立場にたっています。本当に恥ずかしくて心を痛く思います。(拍手)

金日成に続いて、金正日も韓国を共産統一するための方策を進めて、日本を始め、タイ、レバノンなどの世界の多くの国の人たちを拉致しました。
金正日は自分の独裁王国を強化するために自由と平和と人権の絶対的価値を破壊しました。(拍手)
このような犯罪は絶対に許すことができません。(拍手)

拉致問題の解決というのは、アジアの全ての国の自由と平和、正義と人権を守ることだと思います。(拍手)

このようなことは経済制裁をしながらも、解決しなければならない緊急な問題です。(拍手)

悪魔的なテロ集団に対して経済支援をすると言うことは、ガンのような悪い細胞に栄養を与える結果と同じ事だと思います。(拍手)

いち早く拉致被害者を救うことと、北朝鮮住民を救うことは、経済制裁とともに、国連の安保理までも持ち込んでゆくばかりだと思います。(拍手)

自由と言うことは何もしないでただで守ることはできません。(拍手)

freedom is not free(フリーダム・イズ・ノット・フリー)

自由を愛する日本を始め拉致被害を受けた全ての国と連携して戦いましょう。(拍手)

拉致被害者が故郷に帰るその日まで、アジアの自由と人権、平和がもたらされるその日まで、<うちでしやまぬ>の心構えでがんばりましょう。(拍手)
どうもありがとうございました。(拍手)

◆司会櫻井よし子さん
金さんありがとうございました。

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国民大集会(12.22)安明進さん

◆司会:櫻井よし子さん
日本人、レバノン人、タイの人、韓国の人、これほど多くの悲しみと苦しみを与えている憎むべき北朝鮮の金正日政権について非常によく知っている元工作員の安明進さんにお話を伺いたいと思います。

◆安明進さん(日本語で、一生懸命お話になりました)
みなさまこんばんは。Photo_43

今日は本当に大勢の方々が非常に貴重な話をしますから、私に与えられた時間を少しでも節約するために日本語で話します。まだまだ不十分な日本語ですが、(拍手)まだほんとに不十分な日本語ですが、殺人マンでbadである金正日の巣窟から拉致された日本人と皆様の兄弟を救出し、かわいそう(な)私の2000万同胞たちを救いたいと(いう)私の気持ちは皆さまがよくご存じだと思います。(拍手)

私は1987年3月から、1993年5月まで北朝鮮のスパイ養成機関である『金正日政治軍事大学』でスパイ教育を受けながら、拉致された日本人だけではなく、いろんな外国から拉致された外国人を目撃しました。
私は彼たちが、自分の意志で北朝鮮という暗黒の国に、自分の意志で入ってきたとは絶対思わないです。(拍手)

彼らみんなが世界いろいろな国から、北朝鮮のスパイたちに拉致されたと、私は確信して、1997年からあの事実を、本を通じて、マスコミを通じて言ってきました。
もちろん1997年当時は、ほとんどの日本の方々が信じなかったんですが、時間が(たって)金正日も認めたし、私はなく他の人たちによっても、世界いろいろな国から拉致された被害者と、金正日のほんとに多い拉致犯罪がどんどん、どんどん、明らかになりました。

みなさま、金正日は日本人(だけ)ではなく世界いろいろな国から大勢の外国人を拉致しました。実は、今北朝鮮にいる2300万の北朝鮮人民も、金正日に拉致されたと私は思います。(拍手)

このような歴史の・・・政権が今、世界最高の先進国であると自負する日本の一番近い距離にあるという事実だけでも、日本の国家とみなさまに本当に恥ずかしい事だと、私は思います。金正日政権の残酷性と危険性に絶対に顔を背けてはならないのです。

これはみなさまの安全と幸福を実現するためにです。
一日も早く、金正日政権を壊させることだけが、拉致された日本の被害者といろんな世界の被害者たちを救出する道だと私は確信します。

みなさま、北朝鮮に対する、経済制裁はかわいそう、本当にかわいそう(な)私の2300万北朝鮮人民にかけられる経済制裁ではなく、
彼たちを、飢え死にさせる、なぶり殺し、凍え殺し、銃殺している金正日政権に対する経済制裁です。本当によろしくお願いします。(拍手)

◆司会:櫻井よし子さん
安さん本当にありがとうございました。
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国民大集会(12.22日比谷)11崔祐英さん

『崔祐英 韓国・拉致被害者家族協議会会長の訴え』

★櫻井よしこさん

韓国には朝鮮戦争のときに拉致された人に加えて、その後拉致された多くの人たちがいます。
その休戦後拉致された人々、その被害者の家族会を代表して崔祐英さんにお願いします。
崔さんは今韓国で黄色いハンカチ運動を広げています。
崔さん、お願いします。(拍手)

★崔祐英さん(※ご自身による日本語での訴え)
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皆様こんばんは。(「こんばんは」の声)
今回の国民大集会に私を招待していただいた横田滋代表、平沼会長、佐藤会長にご感謝いたします。(拍手)
拉致された私のお父さん、それから日本の拉致された方、またタイ・レバノンの方々が寒い冬を北朝鮮にいる事を考えると胸が痛いです。

今年10月26日にはお父さんの60回目のお誕生日で、イムジン河と言うところの松の木にイエローハンカチをかけました。
それがマスコミに放送されて韓国のあちこちでイエローリボンの運動が始まりました。(拍手)
イエローハンカチの意味は「あなたを忘れないでいつまでも待っている」と言う意味です。
韓国の教会や市内、それからアパートにイエローリボンの運動をして、ハンナラ党の朴槿恵(パク・クンヘ)代表も参加しました。

11月8日から10日までソウルの北朝鮮の人権国際大会でも、イエローリボンの運動をしました。
北朝鮮はこのイエローリボン運動に対して脱北者はいないと、イエローリボン運動を非難しました。
12月に南北首脳会談が開いて、我が国が脱北者に対して言及してたんですけど、北朝鮮はそれを無視してしまいました。
私は我が政府が北朝鮮より力が弱い、力が無いと落胆して、国民として悲しいし寂しかったんです。

このような状況の中で日本の被害者家族会の代表として増元事務局長がアメリカに行って、韓国の拉致問題に対しても北朝鮮の人権大使に言及していただいてご感謝いたします。(拍手)
また国民大集会にいらっしゃった皆さんにもご感謝いたします。(拍手)
この会場の応援の力を受けて韓国の状況が難しくても、私たちは金正日政権の中で拉致された家族を取り戻す為に頑張ります。
どうもありがとうございました。(拍手)
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国民大集会(12.22日比谷)14横田早紀江さん

『横田早紀江さんの訴え』
★櫻井よしこさん
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世界12カ国、少なくともこれだけの国々から被害者が出ています。
こうした事が今明るみに出る事が出来ましたのも、実は日本から始まった地道な運動あってこその事でございます。
家族の皆さん方、救う会の皆さんがたが本当に一生懸命にこれまで活動してきました。
その思いを込めてめぐみさんのお母さんの早紀江さんにお願いしたいと思います。(拍手)

 
 

★横田早紀江さん

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皆さんこんばんは。(「こんばんは」の声)
今日は本当にお寒い中、こんなにたくさんの方がお集まりくださり本当にありがとうございます。
(会場より「お父さん大丈夫かぁ?」の声)はい、すみません。
本当にご心配をおかけいたしておりますが、私たち本当に不器用な夫婦なもので、一生懸命になったあまりちょっと過労気味だったんですけども、やはりちょっと無理があったのか体調を崩しまして、静かに静養をしましてしばらく健康回復に努めたいと思います。
非常に順調に快復しておりますので、どうぞご心配なく、ありがとうございました。(拍手)

たくさんの国から多くの被害者の方々が、一緒に集うことが出来ました。
本当に9年前の活動の事をいつもお話させて頂きますけども、銀座とか有楽町でいくらチラシを配っても、たくさんの人が通られる日本の町の中でも、誰一人取って頂けないような時期、本当に寒い中で皆様と一緒に頑張っていましたけど。
こんな事をしていてもどうなるんだろう?と思っていました。

あの頃から比べますと、今本当に北朝鮮の金正日の悪い思いが、こんなにたくさんの国々の人たち。
日本だけでなく、たくさんの十何カ国の国からもたくさんの拉致被害者が出ている。
その事がこんなに明るみに出てきて、そして国民の皆様の心の中にも本当にこんなに恐ろしい事が現実にあったんだという事がはっきりと刻み付けられたって言う。
このような大きなことになったという事を、本当にありがたい事だと思っています。(拍手)

中々信じられないような事でありました為に、私たちも非常に躓きながらやって参りましたけれども、本当に救う会の皆様方、そして国会議員の先生方、皆さん方の本当に温かいご支援の中でいろんな知恵を働かせてくださって。
今回またしおかぜと言う家族の者たちの声を、北朝鮮の閉鎖された中で、中々向こうから情報が出てこない、こちらからも届けられないという事で、短波放送を通じて家族の声を届けるという事まで考えてくださって。

まぁどこでそれが通じるか分かりませんが、私も昨日めぐみに呼びかけました。
「横田めぐみちゃん!」とはっきりと言いました。
「お母さんですよ、頑張ってますか?」
「必ず助けてあげるから、必ず帰って来れるから、元気でいなさい」
と一生懸命に叫びましたけど。

ちらっとどこかで、一言だけでもその声が聞こえたときにどんなに力づけられるだろうと、他の方たちの声も皆そうだと思いますから。
その声を頼りにでも元気でいて欲しいと思っていますし。(拍手)
必ず皆が本当に元気で帰ってくるように。
日本の暖かい皆様がどんなに大きな喜びで、大きな声で喜んでくださるかと。
その事を待ち望んでこれからも頑張って参りますので、どうか世界平和のためですこれは、日本の国のことだけではありません。
本当に世界の平和の危機が存在している事が世界の恐怖でありますから、世界が平和になるために皆さんと一緒に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。(拍手)

★櫻井よしこさん

13歳だっためぐみちゃんはすでに41歳になっているはずです。
本当に長い時間が過ぎてしまいました。
もう一回心引き締めて私達頑張りましょう。

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国民大集会(2005/12/22日比谷)15荒木和博さん

特定失踪者問題調査会代表 荒木和博さん

ご紹介頂きました荒木でございます。時間が有りませんので、できるだけ簡単に申し上げます。私は前回のこの日比谷の集会で『来年の末までに問題を全て解決する』というふうに申し上げました。もう残り一年しかございません。ともかくできることを全てやっておかなければならないということで、10月30日から<しおかぜ>--さきほど横田早紀江さんからお話を頂きましたけれど--短波放送を開始致しました。(ポスターを見て頂ければかいてございますが)最初30分間の放送でございましたが、12月8日から1時間30分にのばしまして(会場から拍手)お名前の読み上げ=家族会の皆様を含め276人のお名前の読み上げと家族の方々から書いて頂いたメッセージを私が代読しております。来年年が明けましたら家族会の皆様、特定失踪者のご家族の中で吹き込みをして頂いた方、直接の声のメッセージを北朝鮮に流して参ります。

なおかつ今はこのメッセージの中で北朝鮮で聞いている方に是非とも--勿論身辺の安全の問題もありますが--その安全の問題がクリアされるのであれば何とかして情報をだしてもらいたいと繰り返し繰り返して申し上げておりまして、その情報をキャッチするということについて、今回のしおかぜの短波放送と言うだけでなくて、情報のこんどは受信のほうもですね、いろんな手を使いまして、新年から始めていこうと思っております。
明日、調査会理事会がございますので、そこで決定して実現をしていくつもりでございます。

いずれにしろ時間がございません。
『対話と圧力』と言いますけれども、『対話と圧力』というのは北朝鮮が横田めぐみさんの偽遺骨を出してきたらこちらからは『そんなとを言っていたら金正日を本当の遺骨にしてやる』という、これが本当の『対話と圧力』でございます。(拍手)

おそらくこの拉致問題が明らかになっていったら、我々が今想像もしていないようなことが次から次にと出てくると思います。それに我々自信が耐えていけるかどうかという事もございますが、こういうときには、順序を追って、話をしているようなのんびりしたことは必要ではございません。必要なのは戦うことだけであります。(拍手)

幸いにしてご挨拶頂きました、平沼議連会長も先の選挙の時に先頭きって戦われました。(拍手)とにかくのんびり話し合いをしているのではなく、戦うという姿勢を、是非とも持っていなくてはならないと思っています。その意味で、今必要なのは国会議員の先生方も戦うことでございます。ゆっくりお話しすると言うことではなく相手をどうやって叩きつぶしていくかということでございましてその意味でも、残念ながら今ここにはおりませんけれど西村眞悟議員にも是非はやいところ戦列に復帰してもらいたい。(長い拍手)

この中には警察の方もおられると思いますが、そこのところ是非よろしくお願いします。(会場笑いと拍手)なおかつ、もしそれができないのではあれば、北朝鮮から金をもらった国会議員を全部根こそぎですね・・・してもらいたい。(拍手・笑い)

ともかく、来年の末までに、全ての拉致被害者救出するために、全力をあげて戦います。どうかよろしくお願い致します。ありがとうございました。

司会櫻井さん
小泉さんは郵政民営化のためには殺されても良いと仰いました。そんなことで殺されるより拉致問題のために殺された方がいい・・(会場、拍手)

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荒木さんの戦う姿勢を理解してください。荒木さんの真意を読みとって頂きたいと思います。
追記
関連リンク
話の花束音声ファイル
話の花束音声ファイル2
しおかぜ通信 

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国民大集会(12.22日比谷)16竹下珠路さん

特定失踪者家族の紹介と竹下珠路さんの訴え
    ~特定失踪者・古川了子さんの姉~
★櫻井よしこさん

この会場には特定失踪者の被害者のご家族の方々がいらしています。
どうぞそこでお立ちになって頂きたいと思います。(拍手)
(会場一階席前列で特定失踪者ご家族の方々が立ち上がり、後ろを振り向いてそれぞれ会釈)
どうぞ皆さん、この方々のご家族全員を救い出すために(拍手)最後まで最後まで一生懸命力を尽くして行こうではありませんか。(拍手)
私たちは最後まで一緒に闘います。
ありがとうございました。(拍手)

さて古川了子さんもその特定失踪者のお一人でございます。
竹下珠路さん、ご家族を代表してこの特定失踪者の事についての思いを語っていただきたいと思います。
よろしくお願いします。(拍手)

★竹下珠路さんPhoto_40

皆様こんばんは。(「こんばんは」の声)
お寒い中ありがとうございます。
私は昭和48年7月7日七夕の日に、「今千葉駅にいる」という電話を最後に消息を絶った古川了子の姉、竹下珠路でございます。

今年の4月から、4月13日に日本国を相手に行政訴訟と言うのを起しました。
特定失踪者問題調査会、そして法律家の会の皆さんのご支援で、特定失踪者と言う問題が政府の中で少しも先方との北朝鮮との交渉テーブルに乗らない名前が乗らないという焦りの中から、何とか前進して欲しいという思いで行政訴訟を起こしました。

先だって12月の第4回の公判が行われましたが、日本国側の回答は一貫して、
「日本国は一生懸命やっている。拉致を認定しようがしまいが何も特段のメリットはない。同じなんだからこの裁判を棄却されたし」
という言葉に終始しております。
従って木で鼻を括ったような回答、暖簾に腕押ししているような本当に何とも良い様のない言葉がずっと続いております。
裁判と言うものは一人古川了子の裁判と言うのではなく、今皆様にご紹介していただいた特定失踪者の家族の皆の思いを私は背負っていると思います。(拍手)

特定失踪者失踪者と言う名前で拉致被害者とまだ言われない人たち。
しかし5年前は、今の拉致被害者の方々も同じだったと思います。
そして拉致被害者でない為に拉致被害者と言われないために、交渉テーブルに名前の乗らないその他の多くの人たちと一括りで言われてしまう、この切なさ辛さは壇上の皆さん。
そして他国からも家族からも拉致されたご家族の皆さん。
同じだと思います。

つい1日2日前の北朝鮮側の発表の中で、拉致問題は解決済みと言う言葉がまた流されておりました。
目前に控えた北京での交渉を前にしての話です。
今日本政府が多くのこの拉致被害者たち、その全員の帰還を願わずに強い姿勢を取らないで、誰が解決出来るのでしょうか?(拍手)
日本政府にしか出来ない事だと思うのです。

今、拉致の疑いが大変濃厚な特定失踪者は、昭和30年代40年代に多く発生しております。
これは金日成時代からの問題であろうと判断しております。
どうぞみなさん、この長い被害者。
そしてもう一刻の猶予もない被害者とその家族の、一日でも早く面会出来ますように、これからもどうぞどうぞ力強いご支援をお願いいたします。(拍手)

★櫻井よしこさん

竹下さんありがとうございました。

良く日本はアジアで孤立しているとか言われます。
中国からも韓国からも嫌われていると言われます。
私は決してそうは思いませんけれども、日本国がアジアのリーダーに真になろうとするならば、まさに自由と人権を重んじると言う旗印を掲げて、真っ先に北朝鮮のこの金正日政権に向けて立ち向かっていく事が大切であろうかと思います。(拍手)

どうしても小泉政権には、あれだけの国民の支持を受けた小泉政権には私たちの思いを反映して貰って、どんな事があっても24日、きちんとした回答が出てこなければ経済制裁を課して欲しいと思います。(拍手)
さて、ここで拉致被害者の皆さん方、お一人お一人からお声を聞きたいと思います。
増元照明さん、よろしくお願いたします。

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国民大集会(12.22)17しおかぜにのせた被害者家族の声

このテキストは蒼き星々サブボード に、つちのこ さんが投稿してくださったものです。
この場をお借りして、つちのこさんに感謝いたします。 

◇つちのこさんからのメッセージ
家族の声の部分だけテープ起こししてみました。ところどころ、聞き取れないところや意味が通じないところがありますが、そのまま投稿します。聞き間違いがあったら遠慮なく訂正指摘してください。

家族の紹介をする増元さん

Masumoto_3

みなさん、こんばんは。拉致被害者、増元るみ子の弟の照明です。

この会場にお集りのみなさんは、師走の忙しい中にお集りいただいていますし、寒い中お集まりいただいてますので、今、わが国が何をすべきかは既にもうご存知だと思います。ここで昨日、私たち家族が「しおかぜ」にふきこんだ北朝鮮にいる私たちの家族への思いをみなさまに聞いていただき、そして、北朝鮮に届けたいという私たちの気持ちを聞いていただき、心を一つにし、これからの救出運動に邁進したいと思います。
さきほど早紀江さんがおっしゃったように、向こうにいる被害者が私達の声を聞いて生きる希望を持ってほしいから、この声をふきこんでおります。

あいうえお順にはじめます。

有本恵子さんの母、嘉代子さん

Arimoto_2

こんばんは、有本恵子の母でございます。
昨日、「しおかぜ」にのせていただいて北朝鮮に送っていただく予定で私が読みあげましたものを、ここで読みあげさせていただきます。

恵子、元気ですか。恵子が北朝鮮に連れて行かれてから、毎日、毎朝、神様にお祈りしております。北朝鮮に連れて行かれて22年あまり、そして恵子が北朝鮮にいることがわかってから17年あまりになります。いまだに助けることができなくてごめんね。お父さんは恵子を助け出すために、夜も眠れないほど一生懸命どうすればいいかと考え、行動を起こしてきましたが残念ながら長い間かかってしまいました。
でも現在では大勢の国民の方々が私たち拉致された家族に支援してくださり一生懸命協力してくださるので心強く思っております。必ず助け出します。
こどももいると聞いております。こどもの成長をみまもりながらくれぐれも体に気をつけて気持ちをしっかりもって悲しいと思わず前向きに暮らしてください。
恵子が悲しむと私も悲しいです、お母さんも悲しいです。
おばあちゃんをはじめ、家族全員、無事に暮らしております。
姪や孫も中二(?)になりました。
きっと会える日がきます。きっと助け出します。私達も頑張ります。
恵子も頑張って、気をつけて、本当にくれぐれも気をつけて暮らしてください。

本当にみなさんありがとうございました。
最後まで、全員が帰るまで頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

田口八重子さんの長男 飯塚耕一郎さん

Kouichirou

すみません、おやじの方から八重子さんに送ったメッセージを読ませていただきます。
長文ですので、抜粋して一部だけこちらの方から読ましていただきます。

北朝鮮に、まだまだ多くの日本人が北に連れて行かれているのが実態です。多分、八重子も他の日本人を見かけたことがあるかと思います。北朝鮮はそれらの人たちはみな亡くなったと言っていますが、その報告は全てうそであり、私達はみな生存しているとかたくなに信じています。
もう少しです。頑張ってください。きっと日本に帰って来れるよう、日本の多くの国民もあらゆる手段をもって、活動しています。
そして、八重子とおまえの愛する二人のこどもが日本で抱き合う姿を早く見たい。私たち兄弟もみなそれが思い待ち焦がれています。

以上です。

市川修一さんの義姉 市川龍子さん

Ichikawa

こんばんは。
頑張って頑張って歯を食いしばって生きてきた母、12月20日で89歳の誕生日を迎えました。店から、母の歩数では20歩ぐらいのところに段差がありまして、その段差でこけまして、左の膝がものすごくふくれあがって、一番で病院に行きましたら80cc以上の内出血でやっと少し血を抜いて楽になったと言ったので、私だけ先に来ましたが鹿児島は88年ぶりの大雪で信じられないですが猛吹雪だということで主人達の車は一歩も前に進まない、おまけに飛行機も飛ばないということで、大任を私がおおせつかりました。
それで、「しおかぜ」に対しての短波放送は主人のことばです。代わりに読ませていただきます。

修一、元気でいるかい、兄ちゃんだよ。
27年も会っていないんだよね。増元るみ子さんと二人で出かけたままだよね。兄ちゃんはそのときの23歳の修一の顔しか頭にうかんでこないよ。お父さんお母さんも姉ちゃんも修一の帰りを首を長くして待っているんだよ。元気な体で修一を迎えてやりたいんだ。必ず通じるんだと確信して、その一念で毎朝毎晩家族全員で祈っているよ。
北朝鮮は寒い寒いところだと聞いている。サマーセーター一枚の格好で行方不明になり、拉致されたね。毛糸のセーターを一枚でも送ってやりたい気持ちでいっぱいです。修一、お父さんお母さんに、修一のこども、孫の顔みせてやれよ。きっと喜ぶぞ。
日本では、日本人全員が、無事に帰国できるようにと全国民が力を貸してくれています。
また国際でも各国が協力の声をあげています。兄ちゃんも頑張っているからね。
帰ってきたら酒をのもうな。待ってるぞ、頑張れよ、負けるなよ、生き抜けよ。

こういう主人の、あの北に向けてのメッセージでした。
私も一緒に「寒くはないかい、元気でいるかい、必ず帰って来てよ、待っているよ」と呼びかけます。
以上です。

松木薫さんの姉、斉藤文代さん

Matsuki

一生懸命よませていただきます。

薫、元気ですか。文姉ちゃんですよ。
薫がいなくなって家族は一日も薫を忘れることがありませんよ。26歳で薫がいなくなって、6月の13日で26年、もう52歳になったかと思うと涙が出ます。いろいろ苦労したんでしょうね。
薫は日本政府認定者の一人ですよ。薫は拉致被害者なんですよ。
文姉ちゃんは薫を、北朝鮮で絶対元気で日本に帰るまで頑張る人間だと信じております。日本の拉致された家族を救うための「家族会」「救う会」が結成されています。
文姉ちゃんは、みなさまといっしょに救出運動に参加させていただき、ねえちゃんも頑張っています。薫に会いたいのです。
母、スナヨも毎日会いたい、会いたいといっています。薫が好きなところてん、たくさん食べましょうね。熊本の九州学院の先生、生徒さん、また母のふるさとのながしま(?)、親戚みんな帰りを待っています。富士山でバイトをして頑張って一緒にいた方々も、帰りを待っています。
日本の国民のみなさまも薫の帰りを待っていますよ。くれぐれも薫が一日でも早く帰って来れるように、早く会いたいです。
文姉ちゃんも薫に会えるまで頑張ります。

増元るみ子さんの姉 平野フミ子さん

みなさんこんばんは。
泣かないで読みたいと思います。

るみ子、元気ですか!私の声わかる?姉ちゃんだよ。るみ子が突然いなくなってすでに27年たってしまいましたね。るみ子が北朝鮮にいることがわかって救出のための運動をしていますが、まだあなたを助けることができません。ごめんね。でも、きっと、必ず日本に帰れるから、希望を持って、頑張れ!気張れ!
父ちゃんもるみ子の帰りを待っていたけど、待てなかったみたい。きっと天国であなたを見守ってくれていると思います。安心してね。母ちゃんも膝の具合がわるいけど、るみ子の帰りを首を長くして待っているからね。
私には娘が一人います。若いころのるみ子に似ていますよ。会える日を楽しみにしてね。
照明はあなたたちのことを救出するために、日本国中、そして国際世論に訴えています。もうすぐだからね。日本国のみんなが応援してくれています。
そちらは寒いでしょう。体を大事に、そして、帰れるその日を待っててね。
じゃあね。
ありがとうございます。

横田めぐみさんの弟 横田哲也さん
Yetsuya

おねえちゃん、いや、めぐみちゃん、元気にしていますか。私達家族は一日たりとも忘れたことはないということをまず伝えておきたいと思います。そんな中でまだ救出にはいたらず、力不足で本当に申し訳ない。

私達は絶対に帰って来るまで手をゆるめないし、引き下がることは無いし、叫び続けていくから、もう少しだけ待っていてほしい。

広島で過ごした一家団欒というあの楽しい時間を一日も早く実現したいと思っています。

自由のない、辛く厳しい日々だと思いますが、絶対にあきらめないでほしい。僕たちも全力を尽くすから。

だれよりもめぐみちゃんを思う、弟の哲也より。

このメッセージが届くことを心から祈っています。

増元輝明さん
家族会のそのほかのメンバー紹介いたします。
寺越昭次さんの長男と三男の寺越昭男さん、内田光男さん(拍手)
田口八重子さんのお兄さんの本間勝さん(拍手)
横田めぐみさんの弟、事務局次長、横田拓也くん(拍手)
あと、有本恵子さんのお父さん有本明弘さん(拍手)
最後に、地村保志さんのお父さん地村保さんでした。(拍手)

したり顔で北朝鮮問題を言う人がいますけれども、私たち家族の切なる声を直接聞いていただきたいですし、この場にいる国会議員の先生方にも、切なる私たちの気持ちを知っていただけたと思います。
是非これからも拉致被害者を救出するために全力を傾けていだだきたいと思っております。
今日は本当にありがとうございました。

司会:櫻井よし子さん

しおかぜにのって、ご家族の皆さん方のメッセージ必ず届くと思います。
既にぴろん様が校了していて、重複になってしまいますが、やりかけで中止するのもよろしくないので、掲示します。

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国民大集会(12.22日比谷)18『出席議員紹介 古屋圭司氏

『出席議員紹介 古屋圭司拉致議連事務局長』

★櫻井よしこさん

ではここで拉致議連の事務局長を務めていただいております、先ほどの選挙で無所属になりましたが我らが希望の星です。
古屋圭司さんお願いします。

★古屋圭司 拉致議連事務局長(無所属 岐阜5区 )


拉致議連事務局長の古屋圭司でございます。
拉致議連の正式名称は「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出する為に行動する議員連盟」であります。
すなわち拉致被害者の立場に立って行動する議員連盟。
時には政府の行動が生ぬるければ厳しく追求する、迫る。
これが我々の責務であります。(「そうだ」の声、拍手)

先ほど会長の方からもお話がありましたように、私どもは一定の条件の下で経済制裁を強制的に発動する法案、これをですね。
各党にも拉致された人に対する対策本部がありますからこことも連携して、何が何でもこの法案を出したい。
こう思って、金正日に対して国家に対しての明確な意志を示す。
これが大切だと思います。(拍手)
そして何が何でも小泉総理にしっかり決断を促して行きたいと思っております。

私ども同志議員が今回の選挙で新人が33名入会をしていただきまして、現在は拉致議連の数は207名になりました。
ありがとうございます。(拍手)
それではここで今日、明日が休日ですので皆政治家は休日年末になりますと忘年会回りで大変なんですけども、それをあえてこちらにとどまっていただいた方が30名おりますので、是非皆さん覚えてください。
よろしくお願いします。
それでは紹介します。

まず挨拶頂きました平沼(赳夫)会長(無所属 岡山3区)、よろしくお願いします。
先ほども挨拶を頂きました顧問の中川(昭一)大臣(自民党 北海道11区)。
それと議連会長代行、中井洽(ひろし)先生(衆議院議員 民主党 比例東海)お帰りになられました。
議連副会長 漆原良夫衆議院議員(公明党 比例北陸信越)。
議連副会長・参議院議員 山谷えり子先生(自民党 比例)帰りましたね。
議連事務局長代理・衆議院議員 松原仁先生(民主党 比例東京(東京3区))。
議連副幹事長・衆議院議員 近藤基彦先生(自民党 新潟2区)、先ほどお帰りになられました。

衆議院議員 江藤拓先生(無所属 宮崎2区)。
衆議院議員 長島忠美(ただよし)先生(自民党 比例北陸信越)。
衆議院議員 赤池誠章(まさあき)先生(自民党 山梨1区)。
衆議院議員 高鳥修一先生(自民党 新潟6区)。
衆議院議員 馬渡龍治 (まわたりたつはる)先生(自民党 比例東海)お帰りになられました。

衆議院議員 松本和巳先生(自民党 千葉7区)。
衆議院議員 木原稔先生(自民党 熊本1区)。
衆議院議員 鈴木馨祐(けいすけ)先生(自民党 比例南関東)。
衆議院議員 若宮健嗣先生(自民党 比例東京)。
衆議院議員 松本洋平先生(自民党 東京19区)。

衆議院議員 清水清一朗先生(自民党 比例東京)。
衆議院議員 石原宏高先生(自民党 東京3区)。
参議院議員 岸信夫先生(自民党 山口)
衆議院議員 渡辺周先生(民主党 静岡6区)。
衆議院議員 鷲尾英一郎先生(民主党 比例北信越(新潟2区))。

衆院議委員 後藤斎(ひとし)先生(比例南関東(山梨県3区))。
参議院議員 森裕子(ゆうこ)先生(民主党 新潟)、議連の副幹事長です。
参議院議員 柳澤光美(みつよし)先生(民主党 比例)。
参議院議員 津田弥太郎先生(民主党 比例)。
最後にですね、前拉致議連事務局長、前衆議院議員 江藤晟一(せいいち)先生。
捲土重来を目指して頑張っております。
よろしくお願いします。

紹介漏れございませんね?大丈夫ですね?
以上で頑張っております。
ありがとうございました。(拍手)

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国民大集会(12.22日比谷)19  決議文朗読 松原仁氏

『決議文朗読 (松原仁 拉致議連事務局長代理)』 

★櫻井よしこ

ではここで拉致議連事務局長代理の松原仁さんに大会声明を朗読していただきたいと思います。
よろしくお願いします。

★松原仁氏

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  国民大集会 決議案

今この瞬間も多くの拉致被害者たちが北朝鮮で「いつ帰れるだろうか」と指折り数えて待っている。

本大会には韓国、タイ、レバノンの被害者家族が参加された。
北朝鮮は朝鮮戦争中に8万2959人、戦後に486人の韓国人を拉致し消息すら知らせずにいるし、曽我ひとみさんたちの証言により拉致事実が確定したタイ人のアノチャ・パンジャイさん、レバノン人のシハーム・シュライテフさんをはじめ、マカオ系中国人、ルーマニア人、フランス人など多くの国からも拉致をしていたことが明らかになりつつある。
私たちはすべての拉致被害者を取り戻すため国際連帯を強めていくことを誓う。

さらに日本人拉致被害者が金正日が認めた13人以外にも、はるかに多くいることは間違いない。
本日も特定失踪者のご家族からの訴えがあったが、政府は日本人拉致の全貌を明らかにするため一層の努力をし、追加認定を続けて欲しい。

政府は昨年12月24日、「迅速かつ誠意ある対応がなければ、厳しい対応をとる」と制裁を予告したが、それから約1年経ついまも北朝鮮は「拉致問題は解決済み、めぐみさんの遺骨鑑定は日本のでっち上げ」と開き直りつづけている。
これはどう考えても「誠意ある対応」とはいえない。
しかし、小泉首相は未だに制裁発動を決断しない。

制裁発動は、拉致被害者全員を取り戻すという国家意思を示すことである。
それを躊躇していると、拉致問題を重視していないという大変危険なメッセージが発せられる。
国家意思を示すこと抜きに、被害者を救出できるのか。

日本政府に強く求める。
制裁法による送金・貿易停止、船舶入港禁止を行っていただきたい。
北朝鮮最高人民会議(国会)代議員を勤める総連幹部6人への再入国許可を取り消し、北朝鮮・総連への不公正な優遇措置の適正化を行っていただきたい。(拍手)
拉致被害者追加認定を継続して実行して欲しい。

金正日に要求する。
いますぐ、日本人拉致被害者を全員返せ。
韓国人拉致被害者、その他の外国人拉致被害者もすべて返せ。
核武装と戦争準備を止めて、北朝鮮民衆の生活向上に力を尽くせ。

平成17年12月22日
国民大集会 参加者一同

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

以上であります。(拍手)

★櫻井よしこさん

この盛大な拍手を持ちまして、国民大集会の決議案を了承していただいたとさせて頂きます。
ありがとうございました。

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国民大集会(12.22日比谷)20 閉会の辞 佐藤勝巳氏

『佐藤勝巳 救う会会長 閉会の辞』 

★櫻井よしこさん

ではここで救う会会長の佐藤勝巳よりご挨拶申し上げます。

★佐藤勝巳会長

全国協議会の会長の佐藤でございます。
私たちは運動を始めて間もなく10年になるわけですが、10年と言う歳月は今家族の皆さんが色々話をされましたように、大変重い10年であったと思っております。
10年の中で変化はなかったのか?と申しますと、日本は、いや日本の国民は大きくこの拉致問題を契機にして変わったと言うのが私の実感です。(拍手)

残念ながら北朝鮮が死亡したという人たち、あるいはその他の多くの拉致をされたと推定をされる人たちを、いまだ奪還を出来ないでおりますが。
しかし先ほど横田早紀江さんが述べましたように、運動を始めた時と言うのは誰も振り返って頂けなかったんです。

しかし今、議連の平沼会長から話がありましたように、国民の皆様のお力で制裁法案を二つ国会で成立をさせました。
しかし小泉総理の反対でこの制裁を発動出来ないでおります。
出来なければ出来るような法律をそれでは作ろうではないか?と言う動きが、議連の皆さんの中にも生まれて来ております。
決して壁にぶつかったからこの運動をやめると言う事にはなっておりません。

家族の皆さんが困難の中で10年近く頑張って来れた事は、今日ここにお集まりの皆さんを始めとし、その後ろ側にたくさんの日本の国民が「お前立ち頑張れよ」という声があるから頑張ってくる事が出来たし。
これから新しい展望が開ける事が出来ると確信を致しております。

今回のこの集会は今までの集会と違って大変な特徴を持っていることは、もうご参加の皆さんにはご承知の通りです。
それは拉致は日本人だけではなくて多くの国々、今12、13ということになっておりますが多分これからもっともっと多くの国々が金正日政権に拉致をされていると言う事が明らかになっていくと思います。

で、私たちはこれから国内においてはこの右の手で、制裁を発動しろと言う運動を引き続き行っていきます。
左の手では拉致をされた世界の国々とあるいは国民と連帯をして金正日政権を包囲していくという決意を表明して閉会の挨拶に代えさせていただきます。
ありがとうございました。(拍手)

★櫻井よしこ

ありがとうございました。
ではここで西岡より事務連絡がございます。
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国民大集会(12.22日比谷)21 事務連絡 西岡力氏 

『事務連絡 (西岡力常任副会長)』

この集会には大変な資金がかかっておりまして(笑い声)、外国のお客様をたくさん呼びました。
そしてこれからも外国と連帯する為には、増元さんにまた1月アメリカに行って貰う計画もあります。
マカオにも被害者がいると言う事で是非尋ねたいと思っております。
そのためにも旅費等経費が必要でございます。
是非、出口の所にカンパ箱が置いてありますので、今年1年、というより来年一年ですね。
勝負だと思っております。
軍資金を是非カンパしていただけますように、お願い致します。(拍手)

またこのパンフレットを作りました。
私たちの言いたいことはここに書いてあります。
予備がありますので必要な方は是非持って行って下さい。
また足りなければ事務局に言っていただければ送ります。
是非お願い致します。

そして決議案の裏にですね。
1月19日によど号の犯人の黒田が帰って来そうだという情報がありますので、よど号事件のよど号犯と拉致問題という連続東京集会を1月19日に、東京の友愛会館で午後6時半から開きたいと思っています。
是非皆さん覚えて、有本さん達や斉藤(文代)さんにも来て頂きますのでご参加くださいますようにお願いします。
ありがとうございました。(拍手)

★櫻井よしこ

どうもありがとうございました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         関連情報のご案内
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆東京連続集会14のご案内

とき:平成18年1月19日(木)
ところ:友愛会館9階大会議室
登壇者:有本明弘・嘉代子(有本恵子さん父母)
     斉藤文代(松木薫さん姉)
     恵谷治(ジャーナリスト)
     川添友幸(救う会神奈川代表)
     西岡力(救う会常任副会長)
参加費:1000円
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆カンパ振込先

救う会全国協議会 http://www.sukuukai.jp/

郵便振替口座00100414701 「救う会」
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎

特定失踪者問題調査会 http://chosakai.jp/index.html

郵便振替口座 001609583587 特定失踪者問題調査会

 1.調査会の活動に対するカンパ
 特定失踪者問題調査会の活動に使わせていただきます〉
  ●直接のカンパ【(調査会への)カンパ】
  ●調査会が販売する物品の購入
   ・ポスター【ポスター第○版○枚(希望)】
   ・ネックストラップ【ネックストラップ○本(希望)】
ストラップ

   ・「しおかぜ」カンパつきハンドストラップ
       【カンパつきハンドストラップ○本(希望)】
  ●「しおかぜ」受信報告書によるカンパ
   ・ 郵便振替用紙を使ったカンパ(¥1000以上)で、通信欄に受信データ
    (日時、周波数、受信状態など)の記載されたものに限ってお礼の文書
    (ベリカード)を送付する。【受信報告書】

 2.家族支援基金へのカンパ
   〈特定失踪者のご家族の活動に限定して使わせていただきます〉
  ●【「家族支援基金」へのカンパ】

  お願い
   上記のカンパ・代金支払いについては、全て下記郵便振替口座で
   受け付けています。
   通信欄に上記【 】内のように明記していただくようお願いします。
   何も書かれていない場合、調査会の一般のカンパとさせて
   いただきますのでご了承下さい。

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国民大集会(12.22日比谷)22『櫻井よしこさん 閉会の言葉』

『櫻井よしこさん 閉会の言葉』
 

佐藤会長が先ほど申しましたように、今年のこの国民大集会は非常に大きな国際的は広がりを見せた点で極めて特徴のある会となりました。
それはジェンキンスさん曽我さんたちが情報を提供しそして本を書かれた。
その中で多くの私たちの知らない事実を明らかにしてくださったからです。
12カ国の人が被害に遭っている事が分かりました。
もはや拉致は日本だけの闘い、韓国だけの闘いだけではありません。
日韓両国に加えて、その他少なくとも10カ国の人々が同じ問題に直面しています。

国連でも初めて北朝鮮を名指しして人権に関しての非難の決議が行われました
今は国際的な対北朝鮮包囲網は狭まっています。
この包囲網を更に縮める為に、日本に戻ってきた蓮池さんや地村さんたちには、情報提供と言う意味で心からお願いしたいと私は思っています。(拍手)

そうする事が拉致の被害者を助けるのみならず、日本国が自由と民主主義、人道に基づいてこのアジアを舞台により良い政治の突破口を開き、自分の国の人間が拉致されていてもほとんど構わない。
脱北者を送り返してしまうような人道にもとる中国のような国に負けないよりよい社会を作る力となっていくだろうと私はおもいます。(拍手)

日本の被害者、タイの被害者、レバノン、ルーマニア・中国。
そして韓国、フランス、イタリア、オランダ、ヨルダン、マレーシア、シンガポール。
この人たちだけではありません。
アジアそして世界の為に、私たちは愛と友情と希望と人道主義と民主主義をもって闘おうではありませんか。(拍手)
皆さん本当にありがとうございました。(拍手)
拉致問題解決の為に最後までご家族の皆さんと一緒に闘うことを、議員の皆さん方と一緒に国民が心を合わせて闘う事を決意しようではありませんか。(拍手)

本当にありがとうございました。(拍手)
寒いのでどうぞ気をつけてお帰りください。(拍手)
ありがとうございました。(拍手)

本当にありがとうございました。(拍手)
どうぞ皆さん、お帰りは気をつけてください。(拍手)
ありがとうございました。(拍手)

・・・集会終了・・・
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国民大集会(2005/12/22)荒木和博さん

司会櫻井よし子さん
さてここで特定失踪者問題調査会代表 荒木和博さんに特定失踪者の問題についてお話し頂きたいと思います。

特定失踪者問題調査会代表 荒木和博さん



ご紹介頂きました荒木でございます。時間が有りませんので、できるだけ簡単に申し上げます。私は前回のこの日比谷の集会で『来年の末までに問題を全て解決する』というふうに申し上げました。もう残り一年しかございません。ともかくできることを全てやっておかなければならないということで、10月30日から<しおかぜ>--さきほど横田早紀江さんからお話を頂きましたけれど--短波放送を開始致しました。(ポスターを見て頂ければかいてございますが)最初30分間の放送でございましたが、12月8日から1時間30分にのばしまして(会場から拍手)お名前の読み上げ=家族会の皆様を含め276人のお名前の読み上げと家族の方々から書いて頂いたメッセージを私が代読しております。来年年が明けましたら家族会の皆様、特定失踪者のご家族の中で吹き込みをして頂いた方、直接の声のメッセージを北朝鮮に流して参ります。

なおかつ今はこのメッセージの中で北朝鮮で聞いている方に是非とも--勿論身辺の安全の問題もありますが--その安全の問題がクリアされるのであれば何とかして情報をだしてもらいたいと繰り返し繰り返して申し上げておりまして、その情報をキャッチするということについて、今回のしおかぜの短波放送と言うだけでなくて、情報のこんどは受信のほうもですね、いろんな手を使いまして、新年から始めていこうと思っております。
明日、調査会理事会がございますので、そこで決定して実現をしていくつもりでございます。

いずれにしろ時間がございません。
『対話と圧力』と言いますけれども、『対話と圧力』というのは北朝鮮が横田めぐみさんの偽遺骨を出してきたらこちらからは『そんなとを言っていたら金正日を本当の遺骨にしてやる』という、これが本当の『対話と圧力』でございます。(拍手)

おそらくこの拉致問題が明らかになっていったら、我々が今想像もしていないようなことが次から次にと出てくると思います。それに我々自信が耐えていけるかどうかという事もございますが、こういうときには、順序を追って、話をしているようなのんびりしたことは必要ではございません。必要なのは戦うことだけであります。(拍手)

幸いにしてご挨拶頂きました、平沼議連会長も先の選挙の時に先頭きって戦われました。(拍手)とにかくのんびり話し合いをしているのではなく、戦うという姿勢を、是非とも持っていなくてはならないと思っています。その意味で、今必要なのは国会議員の先生方も戦うことでございます。ゆっくりお話しすると言うことではなく相手をどうやって叩きつぶしていくかということでございましてその意味でも、残念ながら今ここにはおりませんけれど西村眞悟議員にも是非はやいところ戦列に復帰してもらいたい。(長い拍手)

この中には警察の方もおられると思いますが、そこのところ是非よろしくお願いします。(会場笑いと拍手)なおかつ、もしそれができないのではあれば、北朝鮮から金をもらった国会議員を全部根こそぎですね・・・してもらいたい。(拍手・笑い)

ともかく、来年の末までに、全ての拉致被害者救出するために、全力をあげて戦います。どうかよろしくお願い致します。ありがとうございました。


司会櫻井さん
小泉さんは郵政民営化のためには殺されても良いと仰いました。そんなことで殺されるより拉致問題のために殺された方がいい・・(会場、拍手)

=========================

荒木さんの戦う姿勢を理解してください。荒木さんの真意を読みとって頂きたいと思います。
追記
関連リンク

ぼやきくっくりさん
話の花束音声ファイル
話の花束音声ファイル2
笹団子の独り言さん
 外交のファンタジスタさん
なでしこ通信さん
退屈をブッつぶせ!さん

しおかぜ通信

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2005年12月19日 (月)

国民大集会関西大会

大阪ブルーリボンの会のホームページに16日の集会報告が載っています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 関西で初めての国民大集会に、来場者2700名!
ボランティア約200名も参加して、大きな盛り上がり!
22日(木)東京での大集会へしっかりとバトンタッチ!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



写真の転載許可を頂いたので、こちらでも紹介します。

  

  

関東のみなさん、大阪からバトンが廻ってきました。周りの人にも声を掛けて22日の集会を関西に負けない集会にしましょう。
◆―――――――――――――――――――――――――◆
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日比谷街頭活動初日

昨日は救うか神奈川主催で、桜木町、藤沢でチラシ配布の活動がありました。
詳細は電脳補完録さんで。
ニュースはこちら(http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/kanagawa/051219/kiji03.html

今日は、木枯らしの中今夕有楽町マリオン付近で街頭活動がありました。
田口八重子さんのご家族、飯塚綾子さん、埼玉の特定失踪者ご家族他10名程度でチラシ配布をしていました。
高齢のかたも参加していました。寒い中での活動、本当にご苦労様でした。
チラシは十分に残っているとお聞きしました。
夕刻、マイクもない活動なので、反応はもう一歩ですが、ボランティアの方が、一生懸命声をあげていました。明日以降は、メガホンも用意するはずです。どうか皆さんも応援に行ってください。
街頭では、22日にさんかできない人にも訴えることができます。チラシをみて日比谷に来てくれる方もあるはずです。
30分でも10分でも、参加してくださる方が多ければ、それだけ人々に伝わります。
どうか、お仕事帰りでもいいですから、有楽町に行ってください。
お願いします。

    

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  国民大集会に向けて街頭活動
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22日国民大集会に向けて、集会を案内し、世論に拉致を訴えるため街頭活動が行われます。

20日 (火)  有楽町マリオン前   夕方5時から7時まで
21日 (水)  新橋SL広場     夕方5時から7時まで

22日の国民集会のご案内のチラシを配布いたします。
お時間のある方はご協力をお願いいたします。
責任者 救う会 古藤  連絡先 09090071182

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2005年12月18日 (日)

北朝鮮問題」拡大版(『諸君』1月号より)

蒼き星々掲示板 安倍貞任さんの投稿より

北朝鮮問題」拡大版(『諸君』1月号より)  
  月報「北朝鮮問題」拡大版(『諸君』1月号より)

 中国に「植民地」化される哀れな北朝鮮

 援助の見返りは労働力。日本との国交正常化で肥え太ろうとする中朝の手に乗るな

 荒木和博 特定失踪者問題調査会代表・拓殖大学教授
 青木直人 ジャーナリスト


 荒木 1年ぶりの日朝協議に続いて、6カ国協議が再開され、北朝鮮をめぐる情勢は大きな曲がり角に来ています。ところが、新聞やテレビなどの報道をみていると、そもそも議論の前提に大きな誤解が潜んでいることが少なくありません。なかでも代表的なものを挙げてみましょう。

  一  「中国は同盟国である北朝鮮、およびその外交を支持している」

  二  「金正日独裁体制はなかなか崩壊しない」

  三  「アメリカは北朝鮮を軍事制裁する用意がある」

  四  「日本には6カ国協議をリードしていく力はない」・・・・・。


 こうした誤った前提に立ってどれだけ議論を積み重ねてみても、誤った結論しか出てこないのは当然です。今日は、月報『北朝鮮問題』拡大版として、中国を中心に東アジアの政治経済を深く取材している青木さんと、こういった『北朝鮮問題の常識のうそ』を指摘しながら、北朝鮮、そして東アジア外交において、日本がとるべき立場とは何か、論じて生きたいと思います。

 まず、「中国は同盟国として、北朝鮮および、その外交を支持している」というウソですが、確かに半世紀以上前の朝鮮戦争以来、中国と北朝鮮は安全保障上の利害を一にする同盟国でした。しかし、近年、その関係は大きく変わっています。

 青木 これまで中朝の同盟関係を象徴する言葉に、「血で結ばれた友誼」「中朝両国は唇歯の関係」というものがありました。これらは中朝関係についてのみ使われる特別の言葉で、ほかの国との関係で使われることはほとんどありません。

 荒木 「血で結ばれた友誼」とは、朝鮮戦争をともに戦った間柄を意味しています。「唇歯の関係」とは、唇と歯のように非常に近い関係であり、一方が滅びると他方も危うくなる、というわけですね。

 青木 この二つの言葉について、「人民日報」の過去50年分を検索してみたんです。すると、朝鮮戦争の後、1955年から59年までの間には、153件登場しています。60年代になると542件、70年代には763件と、両国の関係の深まりを表すように増えていくのですが、80年代になると279件に激減する。それ以降は、90年代が104件、2000年はわずか5件で、2001年からは1件も見当たりません。

 荒木 中国が経済開放政策を始め、冷戦が終焉すると、どんどん減っているのは象徴的ですね。

 青木 両国の関係はどう変わったのか。一言で言えば、同盟国として、少なくとも形の上では「水平の関係」にあったのが、「垂直の関係」、すなわち支配する中国と従属する北朝鮮という上下関係があらわになってきた。

 荒木 言い換えると、安全保障を軸としたイデオロギー的・軍事的同盟から、経済的支配と従属への大転換ですね。ここを見誤ると、6カ国協議などでの中国の行動がまったく読めなくなってしまいます。


 どんどん進む経済支配


 青木 こうした変化を如実に表していたのが、2005年10月の胡錦濤の北朝鮮訪問でした。まず際立っていたのが胡錦濤の北朝鮮に対する、冷淡とも思える態度です。そもそも胡錦濤は党総書記に就任してから3年もの間、1度も北朝鮮に足を踏み入れてなかった。しかも、金正日が熱望していた10月10日の朝鮮労働党60周年のセレモニーにも参加しなかった。

 荒木 金正日は中朝の伝統的な同盟・友好関係を演出したかったのですが、中国はそれを拒否したわけですね。

 青木 そうです。おまけに今回の訪朝は、ベトナムとセットでの2カ国訪問でした。これも、中国の歴代最高指導者たちが「唇歯の関係」の隣国、北朝鮮に単独訪問してきた”伝統”から考えると異例のことです。

 しかも、肝心の首脳会談は1回しか行われなかったうえに、会談の席で金正日はペーパーを出して読み上げるだけ。ここで金正日は6カ国協議出席を明言させられました。つまり、首脳会談は一種のセレモニーで、金正日には胡錦濤と実質的な交渉をする機会は与えられなかったことを意味します。中国側が自分たちの以降を一方的に通達するための場に過ぎなかった。

 荒木 中国側の冷淡さとは対照的に、金正日は大サービスでしたね。

 青木 空港までじきじきに出迎えたばかりか、見送りもした。しかも空港に赤絨毯まで敷いて、閲兵式を行い、沿道には万単位の平壌市民を並べて、旗を振らせた。金正日がここまで一方的に頭をたれる「叩頭外交」を行ったのは初めてじゃないでしょうか。

 荒木 金正日は、中国に対しても、時折非礼とさえいえるような対応をしてきましたからね。5年前の2000年10月に、中国の国防相だった遅浩田が北朝鮮を訪れましたが、ちょうど当時のオルブライト米国務長官の訪朝と重なったために、金正日は先に到着した遅浩田をほっぽらかして、オルブライトとだけ会談した。遅・金会談が実現したのはなんとオルブライト画帰国してからだった(笑)。

 青木 胡錦濤訪朝の前に、中国外務省の孔泉という報道官が、総書記訪朝の目的について、「新しい状況下における関係を強化するため」と答えていますが、この「新しい状況下」というのがキーワードなんです。

 これまで北朝鮮は、中国からの無償援助を当然のように受け取ってきました。それを中国側は「これからはそうはいかない、見返りを払ってもらう」と詰め寄ったのです。しかし北朝鮮にはお金はない。その代わり「資源と安い労働力を差し出せ」というのが、小泉のいう「新しい状況下」にほかなりません。

 さきほど、今回の胡錦濤訪朝が、ベトナムとの2カ国訪問で、ベトナムからトンキン湾油田開発の合意を取り付けています。つまり資源外交の一環として両国を訪問したのです。

 今中朝の国境地帯などで、両国の合弁による資源開発が進んでいます。これは形の上では中朝の共同使用ということになっていますが、その実態は、中国が資本と技術と輸送インフラを提供し、北朝鮮の資源と労働力を使うというものです。ちょうど西側先進諸国と中国の経済関係を、北朝鮮にあてはめたようなものですね(笑)。

 荒木 なるほど、確かに北朝鮮では中国製品はステイタスですからね(笑)。

 青木 胡錦濤に先んじて、呉儀副首相が訪朝したときに、「中国は北朝鮮の資源開発に20億ドルの投資を行うと約束した」という報道がありました。もし、この話が事実だとすると、中国にとっては非常に大規模の投資になる。

 たとえば、北朝鮮に茂山という町がありますね。日本が朝鮮半島を併合していた当時、北朝鮮最大級の鉄鋼山を開発した。ところが資金とエネルギー不足のため、私が6年前に言ったときには、工場からまったく煙が出ていなかった。それが今では、中国が北朝鮮に50年間の共同開発を認めさせ、茂山で採鉱した鉄鉱石を中国に運んでいます。中国との国境を流れる豆満江の対岸に、中国の精錬工場があって、そこを茂山と連動させている。長白山の麓や東海岸の元山でも、同様の工場が中国のイニシアティブで稼動しています。

 荒木 要するに国交を越えて、北朝鮮に中国の経済圏が広がっているわけですね。

 青木 実態に即して言えば、北朝鮮は中国の経済的植民地となっているといったほうがいいかもしれません。さらに中国がもくろんでいるのは、北朝鮮の開発を、上海などの沿海部に比べて開発が遅れている中国東北部、すなわち旧満州地域とリンケージさせることです。

 2002年の秋に発足した胡錦濤―温家宝体制にとって、最大の国内課題のひとつが東北部の再建です。吉林省、黒龍江省、遼寧省のいわゆる東北3省は、満州時代に日本が建設した工場群が基盤として残っており、中国最大の重工業地帯でした。鄧小平の経済開放政策が始まるまではGDPが広東省の2倍あったのに、今では2分の1になってしまいました。外資の進出が遅れているからです。

 その再建のためには外資を呼び込むしかない。外資を呼び込むにはまずインフラを整えなければならない。今、中国は中ロ国境から大連まで中朝国境沿いに鉄道を敷くなど、旧満州のインフラ整備を必死で進めています。そこに北朝鮮開発も絡めようとしている。そして、北朝鮮の次に狙っているのは、実は海の向こうにある日本なのです。

 ロシアと北朝鮮の国境地帯に羅津という港があります。この開発もずっとペンディングになっていたのを、これまた中国は50年の共同使用を認めさせて開発に乗り出しました。その真の狙いは、この羅津を将来的には対日貿易の拠点にすることです。吉林―羅津―日本海側の港と結べば、中国東北部と日本経済は最短距離でつながることになる。

 もうひとつ中国が狙っているのは、北朝鮮の安い労働力ですね。安いといわれる中国の、さらに20分の1の賃金水準ですから、上海や北京などといったコストが高くなった沿海部に対して、東北経済圏は十分競争力を持ちうる。

 注目すべきは、中国の保有する共同使用の権利が50年ときわめて長い設定になっているということです。これが何を意味するかというと、これからの50年間、中国は北朝鮮という国家を存続させつつ、完全に押さえ込む、ということですね。

 荒木 北朝鮮はまさに“国家バーゲンセール”といった状態にあります。10月29日付の「朝鮮日報」によれば、北朝鮮が韓国に対し、「靴を6千万足、服を3万トン、石鹸を2万トンよこせ。その代わり、北朝鮮の鉱物を何でもいいから持っていってよい」といってきた、という。

 青木 何でも売り払うといえば、“首都平壌“すら中国に買い上げられてしまいかねない。というのは、中国に有名な温州商人という投機集団がありますね。彼らは非常に商才があって、経済自由化で巨額の利益を上げてきた。実は、中国のここ数年の不動産バブルの仕掛け人は、この温州商人だといわれているのですが、彼らが平壌市内の一等地の使用権を確保しつつある、といわれています。数年前、平壌の第一百貨店の50年間の営業権を手に入れ、最近では第二百貨店の営業権を握った。その後も、土地や建物の使用権を次々入手している。温州商人が平壌に目をつけたのは、北朝鮮の自由化プラス日朝国交正常化を見込んでのことです。「北朝鮮の核恫喝などの外交政策も転換し、日本をはじめとして世界の国々との国交が成立すれば、平壌が国際都市となって、外貨が入ってくる。ことに日本から多額の経済援助が見込まれるだろう」と、彼らは読んでいる。

 こうした中国の思惑に、北朝鮮は従うほかない。今回の訪朝でも、金正日が胡錦濤を、中国側からの無償援助で作られた大安のガラス工場に案内し、「これだけの援助をしてくれる国はない。心から感謝する。10月を中朝援助友好の月としたい」と最大級のリップサービスを行う場面がありました。それを中国のテレビがニュース映像として繰り返し放映する。さらに胡錦濤が歓迎のパーティで「これからの北朝鮮はどんどん発展していく」と発言しました。つまり、中国の経済支配を受け入れ、自由化していけば豊かになる、と、きわめて露骨に表現したわけですね。

 北朝鮮経済は乾き切った砂のようなものですから、中国からお金が入っても、ごく一部のものが潤うだけで、すうっと消えていく。平壌市内でハンバーガーショップがオープンしたとか、パソコンショップができたと報道されていますが、その消費者層は中朝貿易の権益を握った連中ですね。こうした新興富裕グループに対して北朝鮮の人民軍が食い込んで、上納金を取り立てたり、親族などに中国との商売をやらせて、利権を貪っているのが現状です。

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北朝鮮問題」拡大版(『諸君』1月号より)

蒼き星々掲示板 安倍貞任 さんの投稿より 

北朝鮮問題」拡大版(『諸君』1月号より)

 中国のアキレス腱

 荒木 これまでの中国にとっての北朝鮮という存在は、経済よりも安全保障が優先されてきました。そもそも朝鮮戦争にしても、多大の人的、経済的被害を出し、収支からすれば合わないけれども、安全保障上、「北朝鮮が滅びれば次はわが国」という、文字通り「唇滅びて歯寒し」という危機感から参戦したわけです。以後、半世紀以上の間、「中国は朝鮮戦争であれだけの犠牲を払って北朝鮮を守ったのだから、絶対に北朝鮮を守り続ける」と主張してきた。それだけに、青木さんが指摘されたような経済優先への転換は、中朝関係の安保・共産イデオロギー重視の大前提を覆すものでもあります。

 では、その大転換を前提とした上で、北朝鮮の外交はどのように変わるのか。まずいえることは、当面の間、核やミサイルで周辺諸国を脅しつつ、自分の言い分を通そうとする北朝鮮の“跳ね上がり外交”を中国は決して許さないということです。

 青木 同感ですね。中国から見れば、日米韓、そしてソ連と文字通りの四面楚歌だったかつての冷戦時代とはまるで違って、いまや韓国、ロシアは完全なる友好国に変わってしまった。アメリカとは多少ギクシャクはしていますが、ニクソン訪中以来、カギカッコつきの「友好国」にはなっている。「政冷」の日本にしても、経済定期関係は深まる一方です。いまや日米からの投資こそが、中国の命綱なのですから。北朝鮮の“跳ね上がり外交”に巻き込まれて日米と対決する、などという選択は、中国が今の経済最優先路線をとり続ける以上、ありえない。

 荒木 もし日本が北朝鮮に本気で「何が何でも経済制裁を行う」と決意を固めたとします。そのとき、中国が日本との経済関係を捨ててまで、北朝鮮の立場を擁護するかといえば、疑問ですね。

 青木 中国は言葉の上ではひとまず反撥するでしょうが、本気で日本と対立するという選択肢は、実は今の中国にはありません。

<日本が制裁をすると、中国が反撥する、中国の北朝鮮への支援がより増加するから制裁に意味はないと、いっていた人が多かったけど、それは誤りということをよく理解してください>

 中国経済の根幹は、資本の面でも技術の面でも、日本をはじめとする自由世界の外国企業が支えている。その外国企業に逃げられたら、もうお手上げなんです。失業者が増大して、大問題になるでしょう。日本では経済界を中心に「中国は巨大な市場だ。早く行かないと乗り遅れる」という声が大きいようですが、実際に中国を取材すればするほど、中国経済の内実はぼろぼろ、あちこちが綻びていて、「張子の虎」もいいところです。

 もうひとつ、中国のアキレス件は、先にも触れた東北部です。北朝鮮と国境を接しているこの東北部が不安定化することこそ、中国共産党首脳部にとって最悪の事態といっていい。中国の重工業の中心であり、最大の農業地帯でもある東北部は、いわば中国社会主義のシンボル的存在ですが、経済成長に取り残された不満がたまっている。しかも北京に地理的にも近く、民族的にも“異民族”の満州人や朝鮮人が多い。

 すでに大規模な暴動やデモはいくつか起きていて、2002年には中国最大の大慶油田で労働者2万人のデモがありました。このとき、瀋陽軍区の戦車部隊がスタンバイしたといわれています。この大慶は、文化大革命のころには「工業は大慶に学べ、農業は大寨に学べ」という有名なスローガンが唱えられたほどの社会主義工業のシンボルだったのです。そこの労働者に人民解放軍が発砲でもしたら、中国国内に与える動揺は、それこそ1989年の天安門事件をも上回るでしょう。人民軍が労働者に銃口を向けるのですから、中国共産党にとってはレーゾンデートルの崩壊以外の何物でもない。

 北朝鮮が“跳ね上がり外交”を行って、朝鮮半島が混乱することは、東北部の社会安定にも悪影響を及ぼしかねず、中国政府にとって非常に望ましからざる事態なのです。



 “南吉林省”か傀儡政権か

荒木
 もし北朝鮮が跳ね上がり、ミサイルや核を使った“恐喝外交”を再び展開したら、中国の選択肢は大きく3つしかないでしょう。

 ひとつは北朝鮮を切って、日米とともに制裁に回ることです。かつてのようにイデオロギーと安全保障を紐帯とした同盟関係ならば、この選択はほぼ不可能だったでしょう。しかし、中国の北朝鮮政策が経済の論理を取り込んだ今、中国は場合によっては北朝鮮を切ることがありうる。

 ふたつ目は、直接支配です。いわば北朝鮮全体を“南吉林省”にしてしまう。

 そして三番目は、まったく信頼のおけない金正日を排して完全な傀儡政権をつくることです。これは「金正日独裁体制は容易には崩壊しない」と考えている人にとっては非常識に聞こえるかもしれませんが、中国は非常に警戒している。オルブライト訪朝のエピソードでもわかるように、いつアメリカと通じるかもしれない。もし中国が北朝鮮に本格的にコミットするとすれば、これまでにも不安定な外交戦術をとってきた金正日を、政権から追い出すことになると思います。いずれにしても、青木さんの著書のタイトルではありませんが、「北朝鮮処分」が行われることになる(笑)。


青木
 金正日を追い出した場合は、後釜は誰だと?


荒木
 巷間言われているような「金王朝による世襲」はありえないと、私は思います。もともと金正日自身が、父からの継承というよりは、お互いを利用し合う形で軍などの支持を受け、かろうじて地位を保っている状態ですから、世襲が可能なほどの求心力は持っていません。中国の意向が重きをなすことを勘案すれば、息子たちの出番はまずないでしょう。

 胡錦濤訪朝直前の10月22日に、対中国の窓口だった元首相・延亨黙が死去しましたが、彼が生きていれば有力な候補の一人だったと思います。国防委員会の中で唯一非軍人、行政テクノクラートで、中国の意向をくむことができる人物だった。私は、もともと胡錦濤は北朝鮮にはあまり行きたくなかったんじゃないか、とみています。しかし、この延亨黙が死んだことで、自分が直接手を突っ込まないと、北朝鮮は持たないと考えたのではないか。延死後では、実力を伴った後継者になりうる候補は、元総参謀長だった呉克烈あたりしかいませんね。後はせいぜい謹慎処分を受けている張成沢あたりかな。

 いずれにしても、直接支配にせよ、傀儡政権にせよ、北朝鮮への支配を強化することは、中国にとっては大きな負担となる。国家の体をなしていない、解体寸前の国を抱えていかなければならないのですから。その意味では、胡錦濤が訪朝して、垂直的な支配の方向を鮮明にしたことは、ひとつ間違えば、自分の足元をすくう羽目にもなりかねません。


青木
 確かにある意味では、非常にリスキーですね。本音を言えば、どこの国も北朝鮮にはかかわりたくないんですよ。中国にしても、何も好きこのんで「北朝鮮処分」をやるのではなくて、北朝鮮が経済的にも社会的にも解体しつつある状況をこのまま放置したら、自分のところにも火がつくから、てこ入れするしかなくなっている。どうせ面倒をみなければならないなら、これまでのような無償援助を続けるのも損だし、東北開発も行き詰まっている。なんとか北朝鮮の安い資源と労働力を利用してやろう、という助平根性を出したわけです。北朝鮮は、いわばかつての日本にとっての満州なんです。日露戦争の莫大な犠牲があったので、国も世論も満州を放棄できなかったように、中国、なかんずく人民解放軍は北朝鮮という地域を手放すことはできない。しかし、金正日をはじめとする現在の政権を守り続けるか、といえば疑問ですよね。


荒木

 今の北朝鮮を見ていると、日韓併合にいたる前の大韓帝国の末期にそっくりですね。皇帝は統治能力を持たず、好感の中であるものは清につき、あるものはロシアを頼り、あるものは日本と結ぶ。それで、鉱山の採掘権などを、ロシアに次から次へと売り飛ばしていた。違うのは今は日本人が、右から左まで誰も併合を望んでいないことくらいかな(笑)。


青木 私は文革末期の中国にも似ていると思うんですね。そもそも軍部の力を支えに国民を抑えつつ、一方で政権内部の中心勢力はナンバー2の林彪失脚など内ゲバでほとんど自滅していった。1969年の中国共産党第九回大会では、中央委員の約四割を軍人が占めていましたからね。その結果、軍が最大の権益を握るようになった。これはまさに今の北朝鮮が行っている先軍政治(軍が党や政府を指導する)そのものなんですよ。

 ただ、北朝鮮と中国が異なるのは、中国では文革の失敗の後、鄧小平のような優れたリーダーが登場し、経済テクノクラートを使って、市場開放政策を実施したことです。また文革前の第八回大会で決定された経済向上という路線がとにもかくにも残っていた。ところが北朝鮮には鄧小平のようなリーダーもいなければ、経済テクノクラートも育っていない。だいたい、改革や開放という概念がありませんから。


荒木

 文革前の毛沢東には、少なくとも自分が国の指導者だという当事者意識がありました。しかし、今の北朝鮮には金正日をはじめとして、統治者としての責任意識のある人間は育っていません。だから、外国の力に頼るしかないのでしょうね。

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2005年12月16日 (金)

小泉外交1

 蒼き星々掲示板への 安倍貞任さんの投稿より

読売新聞:『小泉外交』

これから紹介するのは昨年11月18日から計25回にわたって読売新聞に連載された「小泉外交」です。
この連載記事は、2度に小泉首相訪朝について検証しています。あるがままの姿の小泉訪朝を描いていると思います。
過去のことについて一度振り返ってみるのもよいことだと思いますし、支持・批判という立場の乗り越えて、比較的に事実に即した訪朝外交の検証記事に触れることで新たな事実の発見があるかもしれません。

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小泉外交1
対北要求3点セット

小泉政権発足から3年余。日本外交は劇的な展開を見せた。異例の首相訪朝、米同時テロやイラク戦争への対応・・・・・。激動する国際情勢の下、日本はどこに向かっているのか。「政治の現場」第5部は「小泉外交」に光を当てる。


「このまま相手のペースでずるずると時間だけがたっていっていいのか」

(11月)17日の党首討論で、民主党の岡田代表が小泉首相に迫った。日朝実務協議での北朝鮮の不誠実な対応への怒りがこもっていた。

国民の「対北朝鮮観」を根底から変えた2002年9月の小泉訪朝。発端は前年の10月にさかのぼる。

外務省の田中均アジア大洋州局長が、北朝鮮の「ミスターX」と極秘積極を始めた。Xは「国防委員会所属の軍関係者」とされるだけで、未知の相手だった。

福田官房長官が田中に指示した。

最初のころは原則の応酬が続いた。

X「日本は植民地支配で、600万人の朝鮮人を強制連行し、耐え難い苦痛を与えた。その責任をどう取るのか」

田中「日本にとって、日本人拉致問題は極めて深刻な問題だ。拉致問題の解決なしに日朝関係が改善することなどあり得ない」

極秘会談は、人目を避けるため週末や祝日に、月2回のペースで中国の北京、大連などで行われた。

転機は2002年2月に訪れた。北朝鮮が、拘束していた日本人の元記者を、田中の要求に応じる形で無条件で釈放したのだ。

「ミスターXは金正日総書記に直結しているクレディビリティ・チェック(信頼性確認)は合格だ」

日本側はこう判断し、「条件次第では小泉首相の訪朝もあり得る」と伝えた。

交渉はヤマ場を迎えた。「日本は一体いくら金を出してくれるのか」

ミスターXは執ように、過去の「補償」を金額で示すように迫った。田中が「金額など言えるはずがない」と拒否すると、「私は命がけだ。自決用の拳銃を用意している」「田中さん、我々と戦争しますか」などと脅し文句まで口にした。

田中は、中国、韓国との国交正常化の経緯を詳しく説明し、次の3項目を受けいれるよう説得した。

一、北朝鮮が拉致の事実を認めて謝罪し、拉致被害者の情報を開示する。

一、「過去の清算」は、経済協力による「日韓方式」で解決する。

一、日本側は経済協力の金額は明示しない。

この「3点セット」を、小泉は「絶対に譲れない線」と判断していた。

「次の交渉で、もう一度、同じことを言ってくれ」

田中にも再三指示した。

北朝鮮が譲歩し、日朝首脳会談の筋書きが固まったのは7月のことだった。

しかし、2ヶ月後に実現する小泉訪朝までには、なお大きな課題が残っていた。北朝鮮を「悪の枢軸」と批判する米国との調整だった。
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小泉外交2

 蒼き星々掲示板への 安倍貞任さんの投稿より
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小泉外交2  

 会議に出席した多くの人側が目を疑った。

 2002年8月21日、外務省の次官室で開かれた幹部会議。
 谷内正太郎総合外交政策局長(現外務次官)
 藤崎一郎北米局長
 海老原紳条約局長

 彼らに配られたのは、国交のない北朝鮮との首脳会談を前提とした「日朝平壌宣言」の原案だった。

 当時、田中均アジア大洋州局長らによる日朝極秘交渉の報告を受けていたのはわずか5人。首相官邸は小泉首相、福田官房長官と古川貞二郎官房副長官。外務省では川口外相と竹内行夫次官だけだった。

 「秘密裏にやってきて申し訳ない。首相も了承していたことだ」

 竹内は冒頭、幹部たちに釈明した。
 宣言案が「拉致」に言及していないことに谷内が気づいた。
 「拉致問題はどうなっているんだ」

 田中は「それは別途、やっていますから」とだけ答えた。

 海老原が「米国には連絡したのか」と質問すると、田中は否定した。気まずい空気が流れた。

 「核や弾道ミサイルの問題で、相当突っ込まれるだろうと、出席者の一人が懸念した。

 パウエル米国務長官が約3週間前のブルネイでの日米外相会談で、「北朝鮮には従来とは違う形式の核疑惑がある」と川口に警告していたためだ。

 同盟国の米国にまで、小泉訪朝を伏せていたのは、「事前に漏れれば、つぶれる」と判断していたからだ。
 日本側の秘密主義が日米関係をきしませた。

 結局、米国に訪朝計画を伝えたのは小泉本人だった。アーミテージ国務副長官との8月27日の会談で打ち明けた。正式発表のわずか3日前のことだった。

 アーミテージらは、小泉の前では異議を唱えなかったが、28日の日米戦略対話の休憩中に、竹内にこう注文をつけた。

 「訪朝は慎重に進めてほしい。今後は、米国にもきちんと連絡してほしい」

 米政府内には、日本が北朝鮮の核疑惑を脇に置いたまま国交正常化を進めるのではないか」との疑念も広がった。それを抑え込んだのは、ブッシュ大統領だった。

 ブッシュは「金正日は嫌いだ」と公言してはばからない。9月12日のニューヨークでの日米首脳会談では、「北朝鮮の大量破壊兵器、ミサイル、通常兵力はおろそかにできない」と指摘した。しかし、その後で小泉訪朝支持を明言し、「グッドラック」と小泉にエールを送った。

 アーミテージは翌年春、訪米した外務省幹部に米政権の内情を明かした。

 「我々は実は、小泉訪朝に反対だった。だが、大統領が『ジュンイチロウが決めたことだから』と言うので、それ以上、何も言えなかった」

 歴史的な日朝首脳会談は9月17日に行われた。その2日後の19日、小泉はブッシュに電話し、「金正日は米国との対話を望んでいる」と伝えた。

 米国がケリー国務次官補の訪朝を決断したのは、この電話会談によるところが大きかったという。

 ケリー訪朝は、しかし扉が開きかけた日朝関係に冷水を浴びせる形となった。

 北朝鮮の姜錫柱・第1外務次官は10月4日、ケリーに対しウラン濃縮の事実を認め、「我々は核抑止力を持つ」と言明した。米朝関係はもちろん、日朝関係も一気に緊迫した。北朝鮮は翌1月、核拡散防止条約(NPT)の脱退を宣言した。

 米国のプリチャード・前朝鮮半島和平担当特使は今年(2004年)1月、田中にこう語った。

 「小泉訪朝は絶妙のタイミングだった。もう少し遅ければ、米政府は本気でつぶそうと動いただろう」

 小泉政権になって日米関係は「史上最高」と言われる。だが、一皮めくれば危うい局面もあった。

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2005年12月15日 (木)

冬の月・望郷

寒くなりました。
日本海側では概ね雪の予想もあります。
新潟の町、柏崎、佐渡、福井、石川は明日は白い雪が降り積もるのでしょうか。

東京も冬めいてきました。
木々はいつの間にか葉を落とし、アイスブルーの少し冷たい空に
そのシルエットをくっきりと浮かび上がらせています。
昨夕、梢、遼に白い月が静かに寒空に浮かんでいました。





北の空はどんなふうでしょうか?
寒さはいかばかりかと・・・

  有本恵子さんは、両手をすりあわせながら、祖国を思っているでしょうか?
  松木薫さんは故郷熊本の家族を心配しているでしょうか?
  石岡亨さんは 北海道の冬を思い出しているでしょうか?
  市川修一さんは鹿児島の海岸を思い出しているでしょうか?
  増元 るみ子さんは、お父様のことを思い出しているでしょうか?
  曽我 ミヨシさん は、ひとみさんのことを気遣っているでしょうか?
  田口八重子さんは幼かった二人の子どもが寒くないかと心配しているでしょうか?
  古川了子さんは?小住健蔵さんは?、寺越さんは? 久米裕さんは?
  加藤さんは 原 敕晁さん 小住健蔵さんは何を思って待っているのでしょうか?

横田 めぐみさんはこの白い同じ月を見上げているでしょうか?

ちょっと寂しい冬を感じさせる風景をみながら、被害者のみなさんのことを考えました。

多くの大切な命が、帰国を願って待ち続けています。
長い年月、囚われの日本人達が声にならない声で叫び続けています。
懸命に生き待ち続ける被害者、取り戻そうとする家族....
その双方の命あるうちに、必ず再会できるように。

めぐみさん、お父様は幸い大事はないと聞きました。
滋さんがどうか一日も早く回復なさるように。
生きて貴女と会える日が一日も早いことを祈ります。

白い月は北の空にも浮かんでいますね。
遠く離れていても同じ月を見、同じ星を見ているのですね。
もうすぐ、きっと肩を並べて空を見上げることができるように、私たちも努力します。
どうか、どうか、待っていてください。

生きて抱き合えるようにと、願って止みません。
同じ願いを持つ日本人の一人として、私はその支援の輪の片隅に一緒にいたい。
僅かな支援を、仲間と共に続けたいと願っています。
たった一つの願いを共有する皆さん、国民大集会に行きましょう。
家族に会いたいというごく普通の願いを叶えてあげるために、どうか声をあげてください。

心からお願いを致します。

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『小さな雪の町の物語』

杉 みき子 文
佐藤 忠良 画    

最初の一説
おしゃれな少女が自分にいちばんよく似合う衣装や身のこなしを本能的に知っているように、
土地というものも、どこの土地にせよ、それぞれ自分の身をかざるにふさわしい季節を持っている。

この町は、自分にもっともふさわしい衣装として、冬という季節をえらんだ。

くもり日の似合う町である。長いがんぎに寄りそわれた木造の家なみは、この町に城のあった数百年のむかしから、少しの変化もなく、低い空の下でまどろんでいるように見えた。

九月の末家々のきんもくせいがいっせいに匂いはじめるころから、冬の予感がはじまる。
それはいわば短かったまぶしい季節の最後のかがやきで、その高い香りが長くはつづかず雨に散らされ、
がんぎの果てにそびえるいちょうの木が、なまなましいレモンイエローに染まって、暗紫色の空をそこだけあざやかに切りとる頃、
ことしの雪のうわさがひとびとの口にのぼりだす。

大好きな絵本

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2005年12月11日 (日)

■「家族」と「国家」

家族と国家
                荒木和博

 先日来小学生の女の子を狙った凶悪事件が大きな問題になっています。子供を持つ親であれば誰しも「うちの子が被害にあったら」という思いにさいなまれたのではないでしょうか。いわんや栃木の事件はまだ犯人が逮捕されていないのですからなおさらです。

 こういう言い方をすると冷たいと言われるかも知れませんが、事件を防ぐために何もしてあげられなかった者としては、亡くなったお子さんたちにできることは、せめてその現実を受け止め、それを教訓として、次の事件がおきないように努力することしかないように思います。それにしてもあらためて、安全とか平和というのが当然のものではないということが身にしみて実感されます。

 ところで、この事件について「うちの子が被害にあっていたら」と思うのと、他人事と考えて単に「可哀想に」と思うのでは、その後の対応は当然全く異なります。拉致問題についても同様であり、昔、自分にかかわりのないところで起きた事件ととらえるのか、あるいは自分や自分の家族が今後同様の被害に遭う可能性があると考えるのかで、その対処は全く異なってきます。

 残念ながら現在政府は前者の次元で問題を処理しようとしています。これはあくまで個別の事件としての取扱いです。後者は国家の安全保障の問題なのですが、この点は徹底して隠蔽ないし無視し続けているのが現状です。しかし、北朝鮮が国家の基本方針である対南赤化統一を目指して行ってきた工作活動の一環として拉致を行っていることを考えれば、この問題の本質はあくまで後者であって前者ではありません。

 その意味から考えれば政府が「ご家族の意向」と強調することは、裏を返すと個別の事件という側面を強調して国家の安全保障にかかわる問題という側面を隠そうとしている(意識的か無意識かは別として)ことにほかなりません。ご家族が納得すればそれでおしまいということになるわけで、実際9.17のときの政府からご家族への嘘の報告は、まさにそれを狙ったものでした。

 先日横田滋家族会代表が体調を崩され、講演をキャンセルしたとの話を聞きました。ご夫妻とは時折集会などでご一緒しますが、極めてハードなスケジュールをこなし続けておられ、傍で見ていても「お身体が持つのだろうか」という思いをしたことが一度二度ではありません。

 そうは言いながら、私もときにはお願いしてしまうことがあるので偉そうなことは言えませんが、今後集会を企画しておられる方にぜひお願いしたいのは、もっとも要請の集中する横田さんご夫妻をお呼びすることは、可能な限り控えていただきたいということです。また、勝手な話ながら、それ以外のご家族もご両親はどなたも高齢であり、無理はさせられません。例えば増元さんのように年齢的にも立場上もフットワークの良い方は別として、可能な限りのご配慮をお願いしたいと思います。「横田さん夫妻が来なければ人が集まらない」ということであれば、集会の規模を変更するなり、別の企画を入れるなりして対応されるべきではないでしょうか。

 少女殺人事件の被害者のご両親を引張り回して凶悪犯罪を防止しようという訴えをしてもらおうと言ったらどう思われるでしょうか。いわんやことは国家の問題です。北朝鮮という独裁国家による犯罪の被害者の家族であり、また、日本国が守ってあげられなかったという意味では政府の不作為の被害者の家族です。その点をどうかご理解下さい。

 「そうは言っても」という側面があることは承知しています。私自身、今後も、ご家族にお願いすることはあると思います。しかし、この問題は根本的には「家族」次元の問題ではないことを、一人でも多くの方にご理解いただきたく思う次第です。

2005年12月12日調査会ニュースより
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2005年12月 7日 (水)

『ラジオライフ 2006年 1月号』

お知らせ
『ラジオライフ 2006年 1月号』に拉致関連の特集記事が掲載されました。

巻頭カラーページ。荒木さんの写真入り。RENKの撮った写真も紹介されています。
『命をかけて自国の歴史を後世に残す』一読の価値あり思います。
アマチュア無線などに興味をお持ちの方、是非お買い求めになって読んでください。

しおかぜの放送もあっての掲載ですが、この手の専門誌が拉致をこれだけ特集していることを嬉しく思います。
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■カラー緊急特集第1弾
   これが知られざる北朝鮮の実態だ
●拉致された被害者に向けた日本語ラジオ放送
●北朝鮮国民が自ら告発!命をかけた隠し撮り
●金正日を神格化するプロパガンダ芸術とは?

http://www.radiolife.com/RLOnline/index.html
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【拉致問題解決に対する立ち位置・主張を伝える為の 10 個の質問】

大介さんの回答を残します。

10この質問  投稿者: 大介  投稿日:11月30日(水)

問1.拉致被害者家族会が北朝鮮への経済制裁を訴える事に違和感を持つ。(#ご家族に対して、どれだけその心情を汲み取り、感情移入しているか?)

→家族が経済制裁を求めるのは当然。囚われている被害者の肉親として、できうる限りの方策を思案し、提示することはまっとうなことである。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問2.例え拉致問題が解決しなくとも、今後、同じ出来事が自分の身に降り掛かるとは思えない。(#拉致問題を、どれだけ身近なものとして捉えているか?)

→拉致が自分の実に降りかかる可能性は低い。しかし、外国人犯罪に巻きこまれる可能性はありうる。
国際化の時代、外国の顔色をうかがって、国に見捨てられたくはないものだ。
ついでに、何か事件に巻き込まれて、政治圧力でもみ消されるような悲惨なめには合いたくない。
そうしたことからも、自分のこととして考えられる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問3.小泉政権による対拉致問題への取り組みは、生ぬるいと考える。(#拉致問題に取り組むにあたり、急進的な思考に立脚した論考を積極的に行うスタンスにあるかどうか。)
→当初、総理が拉致事件の全容解明と、被害者の全員の帰国を目指して、北朝鮮に出向いたのではないかと期待した。
しかし、時がたつにつれて、対話と圧力の対話が強調され、さらに国交正常化に対する姿勢が見うけられるように見える。
テロとの戦いを前面にイラクに自衛隊を出した総理は、北朝鮮のテロに毅然としていないように見えるのは、世論調査からも明らかだ。
責任ある立場の人間は、何時カードを切るのか、考えなければならないのは当然だ。
しかし、ピョニャンから帰ってきて、真っ先に、矛をしまいこむような姿勢を打ち出し、公言するのは、世界中に腰抜けであることを、知らしめるようなものであった。
現にジェンキンス氏と家族の帰国いらい、被害者とその家族の奪還は果たされていないどころか、北朝鮮の態度は硬化し、偽の遺骨を送りつけ、拉致は解決した、賠償金よこせと、それこそ解決済みの戦後賠償を持ち出してきている。
生ぬるいですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問4.小泉政権による対拉致問題への取り組みが、拉致問題の解決へ大きく寄与していると考える。(#政府の取り組みに対して、どれだけ信頼を置いているか?)


政府は世論の動向によって判断を保留しているように思えるほど、また米国を始めとする公っ過酷狭義参加国の動向に神経を使っているように感じる。
自主性があまり伝わってこないことが、信頼度を下げている。
しかし、これまでの総理は拉致に目を背けてきたが、小泉総理は違った。
しりつぼみにならぬよう、これからでもいいから、毅然と下外交手腕を見せてもらいたいと言う希望はある。
何につけても、これほど世論が注目するようになったことは、よいことだ。
しかし、総理の訪朝はきっかけであったが、被害者家族の、懸命な努力は、痛々しく見えるほどだ。
政府の取り組みは、結果が乏しいぶん、評価も低くせざるえない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問5.国際社会における米国との連携が、拉致問題の解決へ大きく寄与していると考える。(#他国との連携のあり方をどう考えるか?)

→北朝鮮が軍事力をカードにするかぎり、日米安保は重要である。
また中国や韓国は反日であり、ロシアは平和条約を締結していない。
パワーバランスの観点からも、米国との同盟関係はフル活用する必要がある。
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問6.北朝鮮問題は日本の安全保障としての核の問題が第一優先事項。ここで対応を間違うと数千万人の単位で被害が出るから。数十人、最大でも数百人の拉致被害は優先順位では二番目だ。(#現実主義的思考の度合いは?)

→拉致も核もどちらも重要だ。
その時々で、手立てを打つ必要があれば、戦略的に行えばよい。
核で言えば、実際に北が使用したなら、独裁政権は破滅するだろうが、米国は本当に攻撃するか、中国の勢力はどれほどか、シミュレーションはしているか?
主権を侵害されたことについて、ならず者国家に一歩も譲歩する必要はない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問7.拉致被害認定者である残り 11 人の帰還を以って、「拉致問題の解決」と考える。(#何を以って「拉致問題の解決」とするのか?)

→被害者は全員帰さなければならない。
もちろんその家族も自由意思が働く情況が必要だ。
さらに、犯罪被害に対する賠償と、その指導者実行者の罪が罰せられなければならない。
正常でない国と国交正常化はありえない。
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問8.日本人拉致被害者のみならず、その他外国人の拉致被害者、また、北朝鮮国内における人権問題の解決も併せて目指していくべきだ。(#自国以外における北朝鮮問題をどの様に捉えているか?)

→もちろn必要だ。拉致は人権侵害でもある。
北朝鮮喪法治国家を名乗っているようだから、日本人だけ特例と言う訳にはいくまい。
他国の被害者や自国民に、人権侵害が続けられているならば、日本人にもまた新たな犯罪を企てる危険性が否定できない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問9.北朝鮮の体制が崩壊しない限り、この問題は解決しないのでは?(#北朝鮮体制の現状に対する認識、体制崩壊への方法論)

→北朝鮮は巧みに韓国中国ロシア対、日米の構図を利用している。
中国ロシアの弱点は北朝鮮同様人権問題であろう。
被害国である日本は北朝鮮の人権問題をもっと積極的に世界に発信する必要がある。
また、過去の日本の戦争犯罪について、誇張歪曲をきちんと正して、特定アジアの、日本に対するネガティブ人権侵害キャンペーンを打ち破り、北朝鮮とそれを支える国の人権問題提起の有効性を高めることができる。
そのためには、政府マスコミ、世論が一丸となって発信し続けることが大切。
世界に理解が得られれば、北朝鮮に対する経済制裁の有効性は高まり、北を独裁政権を支える、韓国中国の力を弱めることができる。
後は、ちゃくちゃくと薦められているが、ミサイル包囲網。
追尾撃滅技術の向上と、法律整備が必須。
特に、警察自衛隊を連携させた、テロへの備えは磐石でなければならないし、米軍との強調はなくてはならない。
相手の恫喝に右往左往するようではならぬ。
攻め込まれない情況を作ることだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
問10.この運動をきっかけに日本の愛国心の高揚を図り、他の様々な問題に対しても応援に向かい団結していくべきである。(#「運動」のあり方に対する考え方、日本国においての拉致問題の位置付けをどの様に考えるか?)

→これは効果覿面と言いたいところだが、愛国心を持つかどうかは、その人しだいだろう。
そんなにいやなら、日本から出ていけばいいのにと言う人も多いのは事実だが。
しかし、特定アジアが、日本の拉致事件解決の主張に対して、歴史問題を持ち出し、それをマスコミが報道すると言うマッチポンプ常態は、打開する必要がある。
まず、相手の言っている解決済みの戦後賠償については、はっきりとその矛盾点を指摘し、押し通す必要がある。
また、蔓延する自虐的日本の歴史認識について、客観的事実はどうであったか、多くの日本人が共有することによって、特定アジアの間違った歴史認識に屈することはなくなるだろう。
交渉の場で、特定アジアの歴史カードを無力化することで、人権問題未解決国家の不利が露呈することに繋がるだろう。
結果的に愛国心をもつ日本人が増えるのはよいことである。

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2005年12月 6日 (火)

古川了子さん第4回行政訴訟報告会1

『川人博弁護士による裁判報告』



では始めさせていただきます。
ちょっと関係者、荒木さん初めどうしても重要な用事(救う会の幹事会他)があって参加できないということがいらっしゃっるんですが、私の方で、司会を兼ねて報告をさせていただきます。
で、今日の法廷で、裁判官がかなり長い時間喋っていました。
ポイントについて改めてご説明申し上げます。

被告国側は、「本件は裁判になじまない。早々に裁判を打ち切って、訴えを却下してくれ」ということを、これまで一貫して言ってきたわけですが、はっきりと裁判を打ち切ってくれと、国が一週間ほど前の書面で出してきました。
何も喋らないで、答えないで、裁判終わらせてくれってね(苦笑)、こんなひどい話はないんですけども。
まあとにかく裁判は訴えを却下、認めないということで終了してもらいたい、とこういうことを言ってきた。
裁判所(正確には裁判長、以下同じ)は、今日だいぶ国側の代理人(訟務検事)とやりとりしてましたけど、こういうことなんですね。

国側は、事実関係についても、イエスともノーともはっきり言わないで、とにかくこの裁判については「法的利益がない」という言葉を使っていますが、裁判になじまないということで、訴えを認めないで欲しいとこういうことを言っているわけです。
例えばですね、こういうことなんですね。
田中実さんですね、神戸の田中実さんについて、今年4月の末に政府が拉致認定をしたわけです。
16人目の拉致被害者認定をして、そしてその後すぐに、北京ルートで彼を引き渡すようにと要求した。
これはもう、外務省あるいは政府関係者が認めていることで、新聞報道もされてるわけです。
にも関わらず、拉致認定しても、しなくても差別はしていないというわけですよね。
じゃあ同じように、古川了子さんについては、北京ルートで引き渡すよう言ったのかと、言っていないわけですから・・・。

要は、政府が認定してもしなくても、何ら差別はしていないと。
こういうことを一貫して言っているわけですけども、これは田中実さんを新たに認定して、すぐに北京の北朝鮮大使館にその名前を通告して、帰国させるようにということを交渉したという一事をもっても、明らかに差はあるわけです。拉致認定することの意味は明確なわけです。
ところがですね、この裁判では、北京ルートで田中実さんの引渡しを要求したか、否かについても、この裁判所の書面では答えないんですよ、答えない。
それについて繰り返しこちらが主張しても、国側は、イエスともノーとも言わない、そういうことがあったか、なかったかも言わないんですね。

ということで、裁判所が繰り返し「それについては認めるのですか? 認めないのですか? ということも含め聞いていました。
こちらも言いましたけども、そういうことです。
結局その事実を認めると、否認定者に対しては、差別的な扱いをしていることが明らかになるから困る。
かといって認めないわけにはいかない。
実際やってしまったことですからね。
ですので、皆さんが聞いていましても、おそらくおかしなこと言ってんなとお考えになったと思いますが、それが国側の態度でございました。これが今日の訴訟の前半戦ですね。

後半もですね、もうこちらとしては、国の方は、これ以上やっても何もはっきりしたことは言わないんですから、証人調べに入っていただきたい、とこういうわけです。
裁判というのは、前半にお互いに書類を出して言い分を言う、と。
後半に証人の調べをするというのが、だいたいの手続きなんですね。
それで我々としては、訴訟が始まって半年以上経っているわけですから、証人の調べに入っていただきたいということで、予め、安明進さん、荒木さん、増元さん、そして竹下さんの証人のお名前を出して、裁判所に証人の決定をするよう求めました。

今日安明進さんに今日傍聴していただきまして、私どもとしては、今日安さんのいらっしゃる時に次回の日にちも決めたいと。
それが最も安さんの日程もいろいろありますし、それがはっきり決めやすいと思いまして、そういうことで要求したわけですが、裁判所としては、今日そこまで決断できなかったのでしょう。
それで陳述書といいまして、だいたい裁判でどういう話しをするつもりなのかについて、予め裁判所に出すというのが、最近の裁判所では、慣例化されてきているんですね。
そんなもんで、こちらが申請している4人について、およそこういう趣旨の話しをしますということを予め書いて、それを裁判所に出して欲しい、と。
これを陳述書というのですけれども、これを裁判所が求めてきたのですね。

で、これ以上やっても今日は無理だろうと判断しましたので、次回来年1月26日(木)に期日が入ります。
それまでに4人の陳述書を出しまして、26日には必ず証人決定をしたい、というふうに思います。
まさか陳述書を出させた上で、誰も証人を聞かないということは、そんなことはしないと思うんですけれども、油断したら、何が起こるかわかりませんので、次回は、いよいよ証人決定の日だということで、是非皆さんのご注目をいただき、支援をいただきたい、と思っているわけでございます。
従いまして、順調にいきますと、証人尋問は来年3月ということになります。
ちょっと2月は厳しい。
3月中の火曜日か木曜日、入る曜日としては、そういうことになろうかと思います。
これが、だいたいの法廷の説明でございます。
時間の関係もあると思いますので、安明進さんからごあいさつをいただきたいと思いますが、通訳を宋允復(守る会:北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会事務局次長)さんにお願いしております。それではよろしくお願いします。

・・・・・・・・・・・
このエントリーのテキストは、原良一氏の手によるものです。

(写真:右から二人目が川人弁護士)
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古川了子さん第4回行政訴訟報告会2

『安明進氏のあいさつ(宋允復氏の通訳を再構成)』



皆さんとお会いできて嬉しいです。
安明進と申します。
韓国、北朝鮮、日本と裁判の傍聴は始めての経験でございます。
大変厳かな感じで、当初の想像とは異なるものでした。
言葉も必ずしも全部聞き取れていない(裁判の傍聴では、荒木氏の通訳を受けていたが、場所がら大きな声では話せなかったので)ので、最初は上手く進行しているのかなと思ったんですけど、聞いてみますと、日本国側が、裁判そのものをまともに受け止めていないことについて、大変残念に思っております。

96年半ばに、私が日本人拉致被害者について証言しました。
当時は日本政府もそうですし、日本国民の多くも、まともに信じてもらえず、嘘ではないか、デタラメな話しではないかという扱いだったのですが、今回、裁判での国側の対応を見ますと、またその段階から始めなければならないのかなという失望感に陥っております。
96年当時は、日本国民全体を説得しなければならない大変困難な労力を要する闘いになるなと思ったのですが、今現在は日本国民の多くは、私の話しをきちんと受けて止めていただいている状況で、逆に最も容易と考えていた日本政府が、一番難しい相手として立ちはだかっているので、非常に困惑しております。

古川了子さん、北朝鮮にいる時は、名前を存ぜず顔だけを知っていて、今隣にいらっしゃっる方がお姉さん(竹下珠路さん)と存じますが、お顔を拝見すると、本当に当時の古川さんの面影が甦ってまいります(竹下さん目礼)。
私自身、古川了子さんに関しては、自信を持って本にも書きましたし、証言もしてまいりましたが、こうして日本政府が拉致認定しないのを見ますと、そもそも自国民を拉致されるがままにしていた日本国政府の責任というものに向き合おうとしない、また向き合うことを厭う体質が現れているのかなあ、という感じが致します。

古川了子さんが、仮に3年後4年後、あるいは5年後に北朝鮮政府が、拉致を認めて日本に戻ってくる段になったとして、私自身は話すべきことは全部話しました、と言う事で、顔向けはできると思いますけれども、その時に日本政府は、今回の裁判の対応を通じて取っている対応を、何と申し開きをするんだろうか、古川さんに会わせる顔があるのだろうか?
そして古川さんのために闘っている皆様も、古川さんを取り戻せた時に、どのような報告ができるかということを、心に留めていただきたいと思います。

私は、先輩の工作員たちが犯した悪事を大変申し訳ないという気持ちから、また金正日と闘うという思いから、こうして証言を続けております。わたくしなりに申し上げるべきことは、申し上げておりますし、今後も闘い続けていきますが、日本政府、そして皆様も金正日の悪と闘い続けるということ、そして自国民を守れず、拉致されてしまった日本の国のあり方とも闘うという思いから、最後まで退くことなく闘い続けていただきたい。
私自身が、この間証言し続けてきたことも、次々と事実であったことが明らかになっておりますし、金正日の悪行を暴くことにもなっております。最後まで信じて皆様も退くことなく闘い続けてください。(拍手)

司会(川人弁護士)

それでは、裁判の進行についてのご質問でも結構ですし、安明進さんに対するご質問でも結構ですし、あるいは調査会も杉野さん(杉野正治、特定失踪者問題調査会常務理事)に伺ってお答えいただきますので、ご質問あれば、あと若干の時間がございますのでお願いします。

宋允復氏より安明進氏の発言の補足

安明進さんのことで、言い残していたことがありまして、北朝鮮は、拉致した人間を殺すことができないと思う、と。今も生きていると、信念をもってやっていただきたい、と、必ず帰ってくると。
その方々が、生還した暁には、これだけのことを何とかやりましたよ、と言えるように、私もやりますし、皆様もお願いします、とのことです。

・・・・・・・・・・・
このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

(写真:右が安明進氏、左が通訳の宋允復氏)

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古川了子さん第4回行政訴訟報告会3

『原田敬三弁護士(原告弁護団のお一人、最年長?)のお話』

介入という言葉が、裁判で出ましたので補足しますと、被告国側は、一切言わないというのを通していたわけですね。
裁判所の発言は、多少違いはあるけれども、例えば交通費の支給とか細かいことをあるんですけど、それは法的利益ではないんだ、と。
実はこういう構成の仕方もあるんだよと、それで事実の違いを認めて、でもそれは、多少の技術上の違いであって、法的な利益のレベルに達していないんだ、という対応をしてみたらどうですか、ということを、実はあの言葉の中で、被告国側にアドバイスしていたわけです。

それで私は、介入していると(苦笑しながら)言うと、裁判長は俄然、色めきたちましたけど。
基本的には、裁判所の誘導に、被告の指定代理人訟務検事は気がつかないままで、そういうことも、場合によっては後ほど検討すると、言わないまま、裁判所とのやりとりで終わってしまった。
まあ逆に、裁判所とのやり取りに終わらせてしまって、被告がそういうことも考えるということを言わせなかったのも、結果としてよかったのではないかということです。
そしてもう一つ、やはり裁判所が、かなり被告寄りだということを、傍聴された方にわかってもらいたいということで、敢えて裁判所に憎まれ口を利く、と。
まあ私の方が、あの裁判官よりだいぶ年上ですし、別に裁判官に睨まれてもいいということで(笑)、何よりも、複数弁護団の有利な点で、一人や二人でやっても、なかなかあれだけの憎まれ口を利くことは難しいんで、弁護団というのは、どこかでそういう役目を持っているというか、以上です。

・・・・・・・・・・・
このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

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古川了子さん第4回行政訴訟報告会4

『生島馨子さん(特定失踪者・生島孝子さんの姉)のお話』

★司会(川人博氏)
何か、ご質問。ご意見あれば(Q:感想言わさせてよろしいでしょうか?)、どうぞ・・・。

★生島馨子氏(特定失踪者・生島孝子さんの姉)

古川さんや調査会の方にご迷惑かからないように、初めにお断りしておきますが、裁判を傍聴した私個人の感想を、少し言わせていただきます。
毎回傍聴していて、非常に厚い壁に弁護団の方たちが、立ち向かってくださる、とてもありがたく思ってるんですけど・・・。
日本政府がこれ程までに冷たいということを、マスコミは報道してくれないわけですよね。
裁判の途中経過なんてのは、普通の裁判であまり報道されないのが普通でしょうけれど、結果じゃなくて途中経過は。

それにしてもこの問題は、日本の国民が、すごく関心を持ってて、それなりの理解の仕方をしてると思うんですよ。
私に言わせると、国民は誤解をしているくらいじゃないか思うくらいなんですよね。
それは、日本政府は、こういう地道に行政訴訟まで起こしてるのに、あんなに木で鼻をくくったような対応を、三回も、四回もしているということを、国民の人は知らないと思うんですね。
一方で、前回の裁判の後で、ジェンキンスさんのご本の中から、タイだのシンガポールだのに拉致された方がいるということで、あちらのタイ政府なんてのは、即対応して北朝鮮に(抗議を)やってくれましたよね。それを思うと日本の政府というのは、凄く差があるなと思うんですね。

それから少し古い話しになりますが、安明進さんが、国会で参考人として選挙の直前でしたが、陳述してくださいましたよね。
その時に、横田めぐみさんだの、市川修一さんなんかと同列に並べて、古川了子さんを病院で見ました、と。
それから藤田進さんもタバコをもらいました、と言ってくださったわけですよね。
それに対して、何の反応もないんですよね、日本政府は。
国会という場で、正式に言ったわけですよね、まあ、立法府と行政府の違いはあるかもしれないけど。
相変わらず無視していると。

それから、ここのところは、聞き流してほしいんですが、救う会なんかも、それに対して何の反応も示さない。
それで、一般の人は、国会でああいうふうに証言をされたから、一緒に運動されてる、救出運動が、一緒になされていると思っていると思うんですよ。
そこら辺の所が、正確に伝わっていかないというのが、非常に今まで不満に思ってたんですよね。
これは、裁判のことはあまり宣伝はできないから、難しいとは思いますけれど、非常にどこに怒りをぶつけたらいいかわからないような、同じ家族としてはやるせない思いですね。

ちょっと話しは飛びますが、ここ最近、偽装マンション問題で、電波ジャックされたみたいに朝から晩までやってますよ、どこの局も。
ホントにひどい、あんなふうに…。
でも私たち特定失踪者、特にウチなんかもう34年です。
拉致された本人は34年、生命の危険を感じながら生きてるかもしれない。
家族は、人生をみんなダメにしてしまったんですよ。
それなのにね、この日本政府の冷たさね、マンション問題で人の命が大切です、大切ですって、マスコミで叫んでますよね、放送でやってますよね。
だけどこちらもね、34年生命を脅かされた人が何人もいる。
百人いるのか、400人いるのかわからないけれど、例えば、数の問題じゃなくって、一人の命って、国に守られて然るべきだと思うんだけど、そこら辺が何か、非常に世の中にもっと知ってもらいたいという焦りがあります。

そして、安倍さんが官房長官になった時のコメントの中に、「特定失踪者も含めて、生きていると思われる人が全員帰ってくるまでは、日朝国交正常化というのはありえない」とおっしゃったんですね。
それ聞くとね、あ、安倍さんて頼りになるなと思うかもしれないけど、私にしてみれば、逆なんですね。
特定失踪者っていう氏名の人はいないんですよ。
だから例えばね、古川了子さんだ、藤田進さんだ、加瀬テル子さんだ、佐々木悦子さんですか。
そういうふうにね、人の名前が一人でも出てくるんならいいけれど、特定失踪者なんていうふうに一括りにされてね、そいでね、皆さん運動してくださる、支援してくださる人たちは、「安倍さんが言ってくれたから、安倍さんが頼りになるんだ」って言うけれど、私個人としては、あまり信用できません。

話しが飛びましたけど、皆さん、どうしたら世の中に知ってもらえるか、本当に支援する方にそれを問いたいと思います。

・・・・・・・・・・・
このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

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古川了子さん第4回行政訴訟報告会5  

『一般傍聴者(川人弁護士の教え子)の感想』

★司会(川人氏)
どうもありがとうございました。
他にご質問か、なにか意見は? 何か、ご質問、ご意見等ありましたら、木内君、学生を代表して感想は? 急に感想っていうのも何だけど。

★木内達也氏(漢字は推定、川人氏の教え子)

川人先生のゼミで、先生にお世話になっております、東京大学文科二類の木内達也と申します。
普段大学で勉強してても、実際に裁判とかは見に行ったことはなかったので、国が冷たいっていう話しも、いろんな所で聞くことはあるんですけど、実際の裁判で目の当たりにしてみると、あんなに同じことを繰り返して突っぱねることもやるんだな、というのがわかったので、非常に勉強になりました。

★司会(川人氏)
まあいいよ。じゃあ、伊藤君、

★伊藤氏(漢字は推定、川人氏の教え子)

同じゼミに属している、東京大学文科一類の伊藤といいます。
僕も初めて、裁判を目の前で見たんですけど、思ったよりも、もっとかっちりしたイメージかと思ったら、すごく裁判官の方とお話しされてて、ちょっとイメージ違ったなあというのと、それから僕も、全然1年生なもので、まだ不勉強なもので知識がないんですが、素直に見ていてやはり国の態度が、不誠実だと感じました。
僕も将来は、政治方面に興味を持っているので、その時にあんな不誠実な態度というか、はっきり言えない立場はわかるんですけど、やっぱりちゃんと誠実に答えることが大切だなと思いました。

それから、僕は、ゼミの中で「マスメディア・パート」というのに属しているんですけど、ですから今のお話しで、たぶん世間の人は、テレビとかそういうものに映っているものだけを真実として無意識に受け取っちゃうと思うんですけど、一般の人々に知られていないこととか、どうやったら世の中の多くの人々に、本当に伝えたいことを知ってもらえるかっていうのは、メディアの責任というのは考えさせられました。
今日は勉強になりました。ありがとうございます。

・・・・・・・・・・
このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

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古川了子さん第4回行政訴訟報告会6  

『二瓶和敏弁護士のお話、もう一度原田弁護士のお話他』

★二瓶和敏弁護士(原告弁護団のお一人)

代理人の二瓶です。
今日はですね、裁判所のやりとり見てまして、非常にやっぱり不誠実極まりないという感じが物凄くしてるわけなんですけども。
まあ一応裁判官はですね、ある程度国の代理人に対してですね、私から見れば、いろいろ問題はあるんですけども、かなり突っ込んだ形で認否について、どうするんだということを求めてたということがありましたんで、私は、根が優しいもんですから(笑、「良く言いますよ」など異議も(^^))。

とにかくねえ、国はけしからんと思いますね。
所謂「生の事実」って言ってましたよね。
それが訴訟要件にかからないから、認否する必要はないんだと。
あるいは、法律的な認知にならないんだと。

しかしこれはですね、法律家の考え方から言いますとね、「生の事実」についてどうであるかということから、訴訟要件があるかないか、あるいは法的認知にそれが評価されるかどうかということですから、評価の問題とは、事実が前提なんですね。その前提を逃げちゃってるんだ、あいつらね。
だから非常にけしからん話しで、だから裁判官が「法律家ならお判りでしょ」って、確かに答えないってことで、民事訴訟が進むってことはありうるわけですよ。
で、一般的に言えば、それは不利益に取り扱うというのが、裁判の一般原則なんですね。

しかし、そういうテクニック的な問題じゃなくて、事実について認否するというのが、国の最低の責任だと私は思うんですよね。
それをまったく避けて、逃げ回っているというのが、一貫していて、「逃げてるんじゃないか」と言ったら裁判官はまたですね、「その言葉は…」と言って(苦笑)、あの裁判官は、決して公正中立とはいえない。
やはり、国側にかなり軸足があるんじゃないか? ということは、皆さん見ておく必要がある、と。

そうしますとですね、裁判官を批判してもしょうがないですけど、わたくしは、国が一番けしからんと思いまして、この訴訟について、国がどういう態度を取ってるかということについてね、マスコミに報道してもらうとかですね、あるいはそれができないのであれば、次回は証人決定ということですから、当然それに向けてですね、国がどういう態度をしてるか? ということを、ビラ配りするとかですね、そういうのもやっぱ、行動として考えた方がいいんじゃないか、と。
それは裁判所の前でね当日撒いてもいいですし、その前に撒くとかいろいろありますけども、そういうこともちょっとね、原告弁護団、あるいは特定失踪者問題調査会、また皆さん含めてですね、行動提起を考えてみたいというようなことで、今日、裁判を、同じことを禅問答みたいなことを言ってて、本当にイライラするというのは、皆さんの気持ちだと思うんですね。それをやはり何らかの形で行動に移すということが、非常に重要じゃないか、ということを強く感じました。

★原田弁護士

私は、裁判官はけしからんという立場です(笑)。
例えば、新聞に出ているようなことを、普通の民事裁判で、被告が否定した場合ですね、露骨に裁判官は「あんた何を言ってるんですか? 新聞に報道されてることでしょう」と「それも認めないんですか?」と露骨に責めたてるんですよね。
ところがね、あの裁判官、一生懸命顔を立ててるんだか、鼻息を伺ってんだか、全然通常の、ごく常識的な普通の裁判官のやるべき訴訟指揮もしていません。
それから例えば外交官交渉でね、田中実さんの交渉で、やったかどうかについては、相手が認めるか、認めないか自由でしょう、と。

じゃあ理論的に外交官交渉したことについて、担当されたのは、アジア局長なんですかね、斎木審議官なんですかね、では斎木審議官をあの裁判所に呼んで調べる腹があるかというと、そりゃないんですよ。あくまで逃げるという姿勢のためにね、ああいうことを言っている。
しかも外交秘密もあるでしょうと、これも証拠に基づかない意見ですね。
今までの答弁書に何も書いてないんです。
外交上の配慮があるんでね、答えられないなんて一言も言ってない。
勝手に裁判官がですね、証拠に基づかない予断と偏見でやるっていうのはですね、この裁判官が言ってる裁判の手続きは、こうやって厳格にやらなきゃいかんということと、全然別の次元の、実は予断と偏見を持ってやっているという意味で、私は、引き続きあの裁判官の訴訟指揮については、目を光らせていきたいと、以上です。

★二瓶弁護士

まああそこは、行政訴訟を専門にやってる部なんですよね。
だからどちらかというと、国の行為について、訴えられたことについての適法性について判断してるってとこですから、これは東京地裁ですとか、大阪ですかね、名古屋それ以外は、そういう専門部はないんですけど、まあどちらかっていうと国寄りに考えてるということは、我々の常識というか、そういうことですから、きちっと監視の目は、厳格にやってかなくちゃいけない。
さっきから微妙な操作はあるということでございますので、まあ一つよろしくお願いいたします。

★司会(川人氏)

まあ行政部というのは、昔はね、国が負けることは殆どなかったのですが、この間はですね、この何年かを見ると時々国が負けるんですよ。
ですので我々としては、この間もですね、難民の問題とか、アフガンや、イラクの関係の難民の問題とか、そういう関係含めて時々、この東京地裁でもいい判決が出る、という傾向、昔は殆どありませんでしたけど、最近はそういう傾向があります。

従いまして、非常に壁は厚いし、裁判官の姿勢もそう簡単ではないんですけども、何とか裁判をきちっと進めて、拉致被害者の救出のためのいい判決を取るように全力を尽くしたい、とそのように考えております。
それで次回が証人決定になると思います。
もし、次回証人決定しないというか、すべて証人を却下するっていうことになったら、これはちょっと黙っておれないですね。
その場合は、いろいろな対抗処置があると思いますけど…。
まさかとは思います。
しかしまあ、そういう可能性もゼロではないんです。
ゼロではないです。
国側の主張をすべて認めたら、もう証人調べは一切しないということも、論理的にはゼロではない。
我々としては、その点は警戒しながら、何としても証人決定を次回に得て、遅くとも3月には証人調べを行うと、いうふうにしたいと思います。

時間もなくなってきたのですが、安明進さんに直接伺いたいことありましたら、通訳の方もいらっしゃいますので、ありましたらどうぞ何かお聞きください。よろしいでしょうか?
(質問が出ないので)そうしましたら、竹下さんの方からごあいさつ、あと調査会も、先に調査会の方から・・・

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このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

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古川了子さん第4回行政訴訟報告会7  

『杉野正治 特定失踪者問題調査会常務理事のお話』


調査会の杉野でございます。
今日皆さん、本当にありがとうございました。
先程二瓶先生の方から「禅問答のようだ」という話しがありまして、まさにその通りだなと思ったんですけど、まあ時間もかかりますし、こちらの言ったことにまともに答えないと、そういう政府の態度でありました。

それを見ていて私思ったんですけど、まるで北朝鮮と対話してる(失笑)みたいだな、とそんな気がしてなりませんでした。
今北朝鮮の戦略といいますか、言えるのは、とにかく時間を何とか稼ぎたい。
まともに話しはしたくない、という感じだと思います。
日本政府もおそらく同じようなことだと思います。
だとすると日本政府は、まったくこの問題について、拉致問題について解決をしようと、拉致被害者を救おうという気がないと言われても、これはもういいんだというふうに思います。

先程、二瓶先生からもご提案ございましたように、これはもう、だとすると日本政府に対しても我々は、誠実な対応を取っていただけるように、やはり何らかの運動をしていかなければなりませんし、またこの裁判のことを、メディアの方などを通じる、あるいは国民の方々に直接訴えるという形で、もっともっと、先程生島馨子さんおっしゃられたように、知っていただくことが必要であろうと思います。
まあこうやって、ゆっくり、ゆっくり進んでいく間も、拉致被害者の方、今日は日本も寒いですけど、おそらく北朝鮮も寒いでしょう。

今日は伺うところによると特定失踪者佐々木悦子さんのお誕生日でございます。
そうやって皆さん歳を重ねていかれる。
日本国内のご家族の方も、歳を重ねておられる。
もっともっと、解決に向けてスピードアップをしていかなければいけません。
なおかつ犠牲が少ないように、できれば犠牲がゼロになるように、我々はまず救出ということを前提にして考えていかなければいけない。
と思いますので、皆様の方にも引き続きご協力をお願いしたいと思います。(まばらな拍手)

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このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

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古川了子さん第4回行政訴訟報告会8

 『竹下珠路さん(特定失踪者・古川了子さんの姉)のお話』



本当に寒い中、遠くからお越しいただきまして本当にありがとうございます。
家族と致しましては、この裁判は、一人古川了子の問題だけではなく、生島孝子(1972年11月1日失踪)さん、佐々木悦子(91年4月22日失踪)さん、大屋敷正行(69年7月27日失踪)さん、山本美保(84年6月4日)さん、そして日本中の、たくさんの特定失踪者としか今は呼ばれていない拉致被害者の問題、家族にとって大変大きな裁判だと思っております。

日本政府のあの態度は、すべての生島さんの妹さんとか、そういう人たちに対する態度であって、これはほんとに許すことはできないし、このまま許すことはできない。
なんとしてもこの裁判で、裁判長がこちらを向いてくださるように、わたくしも、そして弁護士の先生方にお願いしながら、また支援の皆様にお願いしながら、頑張っていかなければいけないなと思っております。
何をしたらいいのか教えていただきながら、先程二瓶先生の方から、具体的なビラ配りと言うことも含めて、アイディアもいただいておりますので、なんとかこれからまた、いろいろなご支援の皆様とも相談して、頑張っていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)

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このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

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古川了子さん第4回行政訴訟報告会9

『もう一度安明進氏、調査会の杉野氏のお話』

★安明進氏

わたくしも、もっと力を尽くしてがんばる所存です。
日本政府も含めてしばしば誤解されることですが、北朝鮮が、拉致被害者は既に亡くなったとか、日本側でも殺してしまったのではないかとお考えになる方もいらっしゃるようですが、北朝鮮は、拉致被害者を殺すことはできません。被害者は必ず生きていますし、戻ってきます。
ところが、既にこういう人がいたという明らかな証言がある人についてまで、日本政府の認定がここまで手間取るというか、躊躇する状況であっては、先程も申し上げましたが、一体彼らが生きて戻ってきた時に、どういう対応をするつもりなのだろうと思います。
最後まで私の証言を信じていただいて、闘っていただきたいということでございます。(拍手)

★司会(川人氏)
あのすみません、杉野さんの方からもう一つ、短波放送の話しが抜けました。

★杉野氏

再び杉野でございます。お知らせということで、裁判とは直接関係はないわけですけど、今調査会の方で「しおかぜ」とい銘打ちまして、北朝鮮の方に短波放送を10月30日から流しております。
聞くところによると、日本全土でも聞けるということなんですけれども、どうやら平壌でも聞けた、という情報も入っております。
何とか、ここにもいらっしゃいますけどご家族の声、それから日本人が待っているんだという、探しているんだと、絶対に助け出すという声を、拉致被害者に伝えたいということで始めていまして、現在、毎日30分間放送しておりますけれども、これが12月8日から、放送時間を1時間半に延長することが決まりました。
時間が、夜の11時から12時の1時間と、それから早朝の4時から4時半、これで毎日放送いたします。

特定失踪者の公開されている方の、お名前、生年月日、どこでいなくなったとかそういう情報の読み上げが一つと、それからご家族の皆様にメッセージをいただきまして、それを読み上げるということ、それから、これはこれから作業をしていくわけですけど、ご家族の皆さんの直接の声を、電波に乗せて北に送りたいと・・・。
あるいは、これは案外広範囲に電波が行ってるみたいですので、例えば、英語で解説をすれば、そこに来た旅行者が聞いているとか、あるいは韓国語で話していて、それを解する人たちがそれを聞いていて、日本では、こういう問題が起こっているということを、知ることができる。
そういうことを狙って、これから番組作りをやっていきたい、と。

周波数は5890MHz、短波放送が聴けるラジオであれば、実は私も聞きましたけれども、かなり良く聞こえます。
お天気ですとかに随分左右されるみたいですけど、アンテナを真上に立てれば、かなり聞こえる。
日本全国で聴けたという報告が入っております。
なぜか、今日本国内での反響が、非常にあって、北朝鮮以外でも、中国ですとかからも聞こえましたとのお便りをいただいておりますので、是非拉致被害者の耳に届けるように、もっともっと工夫をしていきたい、と思っております。ご協力お願いします。

★司会(川人氏)

これは当然ながら、国営ではございませんので、広範なカンパによって、このラジオ放送は(杉野氏:「その大事なことを言い忘れて・・・」)成り立って(笑)、何か大事なことを言わなかったんですが、放送を継続するために資金援助を、皆さんにご協力をお願いしているということですので、またその点もご配慮してください。

どうも長い時間ありがとうございました。
次回は、ほんとに重要な裁判の期日となります。
次回どういう判断になるか、証人を何時どういうふうに聞くのか? あるいは、まったく聞かないという危険もゼロではない。
非常に重要な期日となりますので、次回の裁判に向けて、裁判所にもわかるような宣伝とか、様々な世論形成をしたいと思いますし、法廷の当日においても、より重要な局面になると考えておりますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。
今日は長い時間、ありがとうございました。(拍手)

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このエントリーのテキストは原良一氏の手によるものです。

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2005年12月 2日 (金)

山梨県民集会 記録

横田夫妻、韮崎で講演 拉致問題、早期解決訴え(2005年12月2日 読売新聞)


 北朝鮮による日本人拉致の問題を考える県民集会が、韮崎市文化ホールで30日夜に開かれた。拉致被害者・横田めぐみさんの父で、「拉致被害者家族連絡会」代表の横田滋さんと妻の早紀江さんも講演、拉致問題解決への協力を呼びかけた。横田夫妻が県内で講演するのは初めて。

 滋さんは「拉致問題には国際的な関心が高まっており、北朝鮮に対する国際的包囲網を敷くことで、1日も早く解決できるよう願っている」と話し、「国民が、同胞を助けようと思うことが何より大切」と呼びかけた。

 早紀江さんは「自分が41歳の時に拉致されためぐみが今年で41歳になる」と28年間の思いを振り返ると、「なぜ普通の人たち、子供たちがこんな恐ろしい思いをしなければならないのか。こんなに屈辱的で悲惨なことはない。拉致された人たちがあの国の土に埋もれてしまわないように、どうか力を貸して欲しい」と涙ながらに訴えた。集まった1000人を超える県民は、時折ハンカチで目を押さえながら聞き入っていた。

 集会には、中島真人参院議員や赤池誠章衆院議員も出席。中島参院議員が「小泉首相は日本人の命を守るために、3回でも4回でも訪朝して欲しい」とあいさつしたほか、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は早期の経済制裁発動を呼びかけた。

 最後には、出席者全員で童謡「ふるさと」を合唱。被害者が1日も早く故郷の土を踏めるように願った。

美保さんの会から転載許可を得て写真転載(12/2/13:13)
  

赤池議員             横田ご夫妻

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2005年12月 1日 (木)

山梨県民集会速報

30日行われた山梨県民集会の様子です。1000席のホールは満席、立ち見も多くあふれるほどの様子でした。

先の衆議院選挙で当選した、赤池誠章衆議院議員をはじめ、山下滋夫山梨大学教授、山梨県議会議員のみなさん、多くのボランティアのみなさんのお力を結集した、すばらしい集会でした。

会場の警備なども丁寧に行われていました。、超満員の会場、山梨県の力を結集した総合力がこの大成功をうんだものと思います。
関係者のみなさんの周到な準備の賜物、いろいろとご苦労もあったと思います。本当にありがとうございました。心から感謝します。



   
全体 

特定失踪者問題調査会代表 荒木和博さん
 
森本美砂さん(特定失踪者山本美保さんの妹) 


壇上の横田夫妻、荒木さん

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