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2006年1月23日 (月)

■北朝鮮で外国放送の受信急増

調査会ニュースから
■北朝鮮で外国放送の受信急増

 韓国のインターネットサイト「Daily NK」は1月20日付のニュースで脱北者からの情報として、最近北朝鮮で外国のラジオを聴く人が急増していると伝えています。「しおかぜ」についてではありませんが、放送が受信される可能性が高いことを示すものとして注目されます。

 Daily NKの原文(韓国語)は下記にあります。
http://www.dailynk.com/korean/read.php?cataId=nk04500&num=17631

 また、韓国保守派の論客である趙甲済・元「月刊朝鮮」編集長のサイトにも「北朝鮮、海外対北放送聴取者大幅に増加」との記事が掲載されています(下記アドレス、韓国語)。
http://www.chogabje.com/board/view.asp?C_IDX=11737&C_CC=AZ


 Daily NKに書かれている脱北者(複数)の証言の要点は以下の通り。

・国境地域の都市は外国ラジオを聴く人間が10軒に5~6軒程度いる。

・KBS(韓国放送公社、日本のNHKにあたる)とFENが良く受信され、短波ラジオを持っている人は自由アジア放送(RFA)をよく聞く。

・昨年12月10日頃「開かれた北韓放送」(韓国のNGOが「しおかぜ」と同様の方式で行っている対北短波放送)を聞いて、その中で北韓人権大会を(ソウルで)開催すると聞き、信心が生まれた。

・VOAも聞いた。「米国の声」と言ったが朝鮮語で行っていたので大変驚いた。諜報放送(宣伝放送の意味か?)だと思ったが、内容は良かった

・自分が大学に通っていたとき、寄宿舎の同室8名の中で私1人を除いた残り7人全てが国境地域出身者でラジオを持っていた。血書を書いて杯に血を注いで一緒に飲み秘密を守る誓いをした後に皆で聞いた。ある友人は日本製短波ラジオを持っていたがそれが一番よく聞こえた。

・脱北してから北朝鮮に戻った人間は外部の情報がいつも欲しくなるため、ラジオを聴かなければ我慢できなくなる。

・ラジオを聴いて摘発されれば電子製品を没収される程度で終わる。テレビ、冷蔵庫、ビデオなどすべてのものを没収されて罰金も課される。これも重い処罰だが、かつてのように厳重ではない。ただ、聞いている現場を摘発されれば、そのときは無条件で政治犯になる。

・罰金は時によって異なる。「コヤンイ」(猫)煙草何箱かやって、15万ウォン位渡してやれば大体処理されると思えばいい。「これからはやるなよ」と、咳払いをして見逃す。
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