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2006年2月

2006年2月27日 (月)

自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション

「自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション 講師:佐藤守氏」

~~ ぴろんさんによるレポート ~~

2月24日行われました、戦略情報研究所主催の講演会「自衛隊による拉致被害者救出のシュミレーション」レポート

本日は会場で配られた資料の内、「自衛隊独自での作戦は可能か?」の部分をお伝えいたします。

―――――――――――――――――――――――――――――

・・・資料紹介・・・

◆自衛隊独自で作戦は可能か?

(1)困難なもの
 ・情報の欠如・・・拉致被害者の掌握
 ・言語能力。
 ・拉致被害者との連絡手段・・・協力者の確保は?
 ・作戦実行上・・・地理不案内、作戦発起基盤の確保。(洋上か、陸上か?)
(2)一部可能なもの
 ・空自・・・適基地攻撃、上空掩護、輸送支援。
 ・陸上基地確保は困難?
 ・海自・・・上陸支援
 ・陸自・・・実行部隊
      例:中央即応集団・・・国際待機部隊常時1000人待機
               (将来は4~5000人)
        空挺団・・・特種作戦群300人
 ・救出作戦の基本構想は「邦人救出作戦」

・・・資料紹介終了・・・

まず、佐藤氏は始めにこれは「フィクション」であり、講演参加者全員での「作戦会議」であると前置きをして講演はスタート。
結論として陸海空独自で作戦をやれるか?という事に関しては極めて悲観的であると、開口一番お話になりました。
最大の問題は「情報」であるとの事です。
空自が目標を攻撃する事はたやすくとも、目標を救出することはそもそも非常に難しい事である、と言う指摘もされました。

資材と命令さえあれば、目的遂行のために命を厭わない人材は自衛隊には大勢いるんだそうです。
ただし現状では、例えば野党の強硬な意見によりせっかく装備されているファントムの空中給油機をお金をかけて外し飛行距離が短くされる、というような冗談のような事が平気で行われています。
ですので、現状では資材の整備と言う面で自衛隊に対し様々な足枷がかかっているのが偽りのない所でしょう。
それでも自衛隊員の士気は高く、命令があれば作戦遂行の為に出撃をし目標を攻撃するという。
でも帰りの燃料が足りないので、戦闘機は日本海上でフレームアウトして救助を待つと言うのです。
その救助も救難艇は日本海の途中までしか行けないので、日本海に出漁しているイカ釣り船に連絡をしておいてもらい漁船に救助してもらう方が確率が高い・・・のだそうで。(涙)
そして無事帰還した後は、おんぼろの戦闘機に乗って再び出撃をする・・・なんともお粗末で情けない話ですが、これが日本の防衛を担う自衛隊の偽りのない現実なのだそうです。
それでも、こんなに不当な状況に追いやられていても隊員たちの士気は非常に高く、彼らは任務遂行のために命懸けの出撃を厭わないという。

この救出作戦で一番の問題は、拉致されている人たちを、敵方に気付かれずにパーフェクトに無事救出出来るか?と言うことです。
また、作戦遂行に当たっては、韓国の協力が絶望的に得られないと言う歴然とした事実が、どこまで行ってもネックになります。
救出作戦遂行のためにはどこかに作戦発起基盤を作らねばならないが、韓国国内にこれを作るのは難しい事。
陸上に基盤を作れなければ、陸自の能力・装備を生かした陸上からの救出作戦が行使出来ないことにつながります。

救出対象の拉致被害者が今・どこに・どのような形でいて、自衛隊が決死の救出作戦を決行するときに、定時定点に集まってもらえるのかどうか?
これが非常に難しい。

次に言語能力についての問題があります。
現地に入って行った場合、誤射乱射と言う事も考えられる。

作戦遂行上一番重要なのは、拉致された人たちとどのように連絡を取るか?と言う点です。
自衛隊は携帯や無線などいろいろな装備を持っているので、後方のオペレーションセンターとのリアルタイムでの連絡はいくらでも可能だが、肝心の被害者の皆さんとはどのような手段を取るのか?
情報伝達のための協力者の確保は出来るのかどうか?
拉致被害者の人々に救出オペレーションがある事を極秘裏に知らせて、尚且つ情報が漏れないようにして、定時定点に何気なく素知らぬふりで集まって頂く・・・と言う事は可能なのかどうか?

作戦実施上、地理不案内と言う問題も有ります。
まず作戦の基盤を置く場所が非常に限られていると言う事。
陸続きの作戦基盤を作る事が一番安定するのだが、38度以南の韓国の協力は当てには出来ないので韓国国内に作戦発起基盤の設置をし、作戦を行使する事は極めて難しい。
本来であれば陸上に基盤を確保し、極秘に一気呵成に救出作戦を決行するのが望ましいが、それは非常に難しいであろうと言う事です。
韓国の協力が得られない場合は、海上に航空母艦を置いて基盤を設置する事になります。
アメリカを通じて韓国に協力を仰いでも駄目な場合でも、それでも被害者救出の為にあらゆる策を行使するが、あとは陸海の作戦の協調の問題であるとも。

救出対象の被害者がどこにいるのか?
多くの被害者は平壌周辺にいると思われるが、それ以外の地域にいる事も考えられます。
その情報をどうやって収集するのか?
こちらに100人いるがこちらにも数人いるという事になれば、涙を呑んでどちらかを切るという判断を迫られる場面も考えられます。
この辺、いざ救出の目標をどうやって絞るのか?

航空自衛隊が可能な事について。
ファントムは上記で説明したように飛行距離が足りません。
爆撃の為出撃したとしても帰りの燃料が足らず、日本海上に落下しイカ釣り漁船に助けてもらう事になると。
F1も同じく飛行距離が足りないのでお役御免であると。
F15は飛行距離は確保できるが、搭載できる爆撃装置は簡単な物になるそうです。
これをどう使うかは作戦部長の判断にかかってくるが、ともかくF15を集めてきて大挙して攻撃をする。
空中給油が出来れば尚の事良い・・・のだそうですが・・・お馬鹿な野党のせいで大事な給油装置は見事に外されてますし(呆)
また航空自衛隊の任務としては陸・海の作戦を上空より援護したり、あちこち飛び回って陽動作戦をすることが上げられます。
おそらく北朝鮮側の防空能力は限りなくゼロに近く、戦闘機は燃料不足などで動けないだろうから、突如として平壌上空を陽動作戦で飛び回れば金正日はビビッて上海まで逃げていくかもしれないが、そうなれば後がやりやすいとも。(笑)

こういう部隊が使えるのは韓国に陸上基地があればこそなのですが、それがなければやはり海上に海上自衛隊の航空母艦を置いてそこから作戦を行使する事を考えねばならない。
韓国に前進基地が出来れば、ここから密かにヘリを持っていったりといろいろな活動が考えられるのだが、いかんせん、韓国の協力は得られないと言うのがここでもネックです。
もちろん作戦行使の際には後ろにアメリカのキティちゃん(=佐藤氏は時々お茶目な表現を使います。これはキティホークの事ですよね(笑))にも来ていて貰う必要もある。
日本の小泉総理とブッシュ大統領は仲が良いので、こういうバックアップをしてもらう事は出来るのではないかとの指摘もありました。

救出作戦は言うまでもなく、陸上自衛隊が作戦遂行の主体となります。
しかしここは、某片山さつき氏の防衛予算削減により陸自は5000人も人を減らされ、一人当たりの負担はそれ以前の3倍くらいに増えてるんだそうですが、それでも陸自の面々は弱音を吐かないのだそうです。
軍隊は最終的には人である、と。
陸自は米軍との共同訓練をしたり、陸海空とも今までにない訓練をしているそうです。
それ以前はこういう訓練をしようものならすぐに政治問題となり、幕僚長の首がいくらあっても足りないくらいだったが、皮肉な事にビンラーディンのお陰で本来の軍隊の仕事が出来るようになってきた、との事。

国内には日本人だと思っていたら実は北朝鮮にルーツを持ち、北の手引き行為を平気でする人が大勢いる事。
そういう人がテレビにもたくさん出ている事。
そういう人たちが当初の拉致問題を徹底して潰していた事。
日本はいままで余りに能天気でありました。
バブルだ金だと浮かれ、拉致などどうでも良いと言う気風がありました。
警察はいくら現場で捕らえても上が潰すからやる気がなかった。
今頃やっと何回目かの告訴をやっているが何回やればいいのだろう?と思うが、しかし日本人はやっと目覚めて北朝鮮に対して本気になりつつあるので、非常に明るい希望を持つ。

この作戦はなるべく早くやりたいが、いつ出来るかは別として、日本の陸上自衛隊は作戦を着々と進めつつあると言う事。
何度も言うが、自衛隊は本来の軍隊になりつつあるということだそうです。
日本の自衛隊は今までは玩具の軍隊であったが、米軍は付き合えば付き合うほど彼らは本物であるとの強い指摘もあり。

防衛庁の邦人救出作戦は半島有事の際にどうするか?ということをかなりの所まで詰めている。
朝鮮半島は今のところ南が北に吸収される形になっているが、その公算は極めて少ない。
が、邦人をどう救うか?と言う事は依然として残っている。
そして韓国との協力関係維持を前提とするのだが、私のここでの考えでは韓国との協力は出来ないだろうと。
日米韓の共同作戦を前提にしたのが防衛庁の邦人救出作戦だが、拉致被害者救出作戦をハッピーエンドにするにはやはり疑問がある。
これを後ほど皆様とのご意見でどうしたらいいか、考えたいと思います。

・・・レポートその2に続く・・・

参考
百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため話の花束

Blue jewel 資料(by金木犀)

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書籍紹介『「反日」の超克』

酔夢ing Voice

でおなじみの西村幸祐先生が新刊を出されます。
上記バナーをクリックしてください。
リンク先で先生ご自身が、内容を紹介されています。
戦略情報研究所の集会にもお越しになっていて、その折、この著書についても教えていただきました。

Nishimurahannichi3

『「反日」の超克』
上記画像をクリックしてリンク先で予約が出来ます。
内容の詳細は上記リンク『酔夢ing Voice』で紹介されています。
以下拉致関係を中心にご紹介しておきます。

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プロローグ――忍び寄る反日全体主義とどう向き合うか

第一章●歴史との対話歴史の地下水脈・皇室の危機
〈垂直の歴史観〉の恢復を

第二章●『マンガ嫌韓流』現象とは何か新しい言語空間からの逆襲

第三章●「亡国の法案」人権法案がもたらす災厄

第四章●拉致問題解決へのロードマップ

第一節  なぜ拉致問題を解決できないのか
拉致被害者に向けたラジオ放送が始まる
「しおかぜ」プロジェクトに込められた想い
全力で取り組まない政府
拉致の可能性がある失踪者は千名以上
増元氏落選に見る日本人の危機意識の薄さ
西新井病院という疑惑の施設
実名記者会見の不発を図った男
北朝鮮と結びつく数々の事実
六カ国協議は米中ロのアジア核支配構造を話し合う場
日本の唯一の意志表示は経済制裁発動

第二節 金正日と闘う医師、ノルベルト・フォラツェン
北朝鮮の実態を見た男
韓国メディアが示す積極的な敵意
「ソウルは北に乗っ取られた」
外交の弱さは恥ずべきことだ
日本人は人権意識は高いが「お行儀が良い」

第五章●「靖国問題」という虚妄

第六章●「ニューヨークタイムズ」オオニシ東京支局長の反日プロパガンダ
日本はアジアにおける民主主義後進国?

第八章●朝日の「安倍・中川NHK政治介入疑惑」捏造報道

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〈垂直の歴史観〉ということばは、石原都知事が東京フォーラムで行われた第五回国民大集会で使われていました。
参照:第五回国民大集会ゲスト挨拶

天皇制問題からアジアの諸問題、朝日新聞問題も含めて興味深い著書です。
拉致問題にも多くのページを割いていらっしゃいます。

是非、皆さんも読んで頂きたい本です。
お読みになった方の感想もお待ちしています。

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2006年2月26日 (日)

国を守るために

昨日の佐藤守さんの講演を聞いていて、痛切に感じたのは『情報』ということです。
実際日本の持っている情報は、国家機密であっても、防衛上の資料であっても、総連を通じて確実に北朝鮮に流れているでしょう。

よど号犯の妻たちは、防衛大学近辺で情報を集めたり何らかの工作活動をしていたことは明らかです。核開発技術も、他国を経由して北朝鮮に流れているわけで、日本の情報はほとんど筒抜けといってもいいのかもしれません。

それに比べて、日本は北朝鮮の軍事的状況は、ほとんど米軍頼りであり、拉致被害者の情報となると、帰国者と脱北者や安明進さんの証言以外は、何の情報収集もできていないわけです。

国内の拉致情報にしても、政府は民間機関である特定失踪者調査会とも情報交換さえ行われていないのです。(私は、藤田進さんの情報を斉木さんが「本当なのか」と聞いたことが忘れられません)

諜報機関の設置は、砂川昌順さんが各所の集会で訴えていますが、一向にその方向にも向きません。中国拡大の動きや、竹島問題も含めて、表向きの外交レベル以外にも、近隣諸国の情報を収集し蓄積する機関がどうしても必要だと強く思います。

繰り返しますが、拉致被害者の情報は北朝鮮から与えられたもの以外、僅かなのです。
どうやってその所在を確認するのでしょう。救い出すためには、まずその情報が必要なのに。

拉致査察にしても、何の情報も持たずに行えば、相手の思う壺の結果を導き出されてしまう(死亡の確認)わけで、何の意味も持たなくなってしまいます。

日本は、自虐史観と平和、人権、平等、弱者保護という言葉で、防衛上の機密さえ簡単に流出する状況を作ってきたのではないでしょうか?人権、平和、平等という言葉の陰で、他国に利を与え続けてきた人たちがいます。

今夕放送された、TBS報道特集の中でも、有本恵子さんのお父様が、多くの北朝鮮にパイプを持つ議員に働きかけたが、反応があったのは安陪さんだけだったとおっしゃっていますね。彼らは、日本を守る気持ちがなかったのですね。その犠牲が拉致被害者ではありませんか?

一昨日のNHKラジオ番組ではロシアの危険性について語られていました。『プーチン大統領は、政敵を次々にシベリア送りにし、憲法を変えて継続して実質的独裁政権を続けるつもりではないか』という話です。ロシアは北方領土を返還するつもりはない。
韓国は竹島に建物を建て、老夫婦を住み着かせ、あろうことか竹島の日に自治体の長がその表札を掛けに訪れている。

中国は、北朝鮮清津を軍事上の前線基地にしてしまっている。(佐藤守さんのお話による。SAPIO参照)尖閣列島を含め太平洋上のアジア地区にも着実に拡大展開路線を維持している。

そして、それを押さえようという動きには、日本の先の戦争を引き出し、南京大虐殺とか、靖国を持ち出し問題をすり替えてくる。

こういった東アジアの状況を考えれば、我々は自らを守る手段として情報収集に力を入れる必要があると痛切に感じます。

私たちは、この国を子供たちにきちんとした形で渡さなければなりません。
今、拉致問題を簡単に集結させることは、上記に述べた状況を容認することになります。
私たちは今、危機的状況にあることを、もう一度考えなくてはならないと思います。

政府には強い対応を求めます。

日本は好感度のもてる国という評価が最近ありました。
世界から、好感度のもてる国と見られて喜んでばかりはいられません。
好感度のもてる国=御しやすい国 でないように厳しい外交、強い自己主張も必要ではないでしょうか?
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荒木和博さんからのメッセージ

2月26日付け調査会ニュースより

■相次ぐ「不審な情報」

                       荒木和博

 今度は田口八重子さんの拉致にまで辛光洙が関わっていたとの話が出てきました。その前は、辛光洙の配下で動いた工作員が79年に東京で辛光洙に会っていたとの報道で、これはソウル地裁の判決文にある76年9月~80年3月に平壌で密封教育を受けていたという内容を否定する情報として流されました。

 これまでにも何度か書いてきましたが、昨年末以来報道されてきた辛光洙と「朴」に関わる情報は極めて怪しげなものばかりです。配下の工作員が辛光洙に会ったという情報も、このことに詳しい(その工作員に直接会ったことある)人物は「絶対にありえない」と否定しています。

 下司の勘ぐりと言われるかも知れませんが、これまでの経緯や昨今の情報からあらためて想像すると、私は次のようなことが行われているのではないかと感じています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 横田めぐみさんか誰か、拉致被害者を北朝鮮が返す。その代わり日本側は拉致事件の実行犯を辛光洙や「朴」らに限定する。それによって拉致事件の進展を印象づけるとともに、北朝鮮による主権侵害という、拉致事件の本質を隠す。これは北朝鮮の犯罪行為を過小に見せるとともに、日本政府の不作為も隠すことになる。あるいはこのとき裏でカネが動くのかも知れない。

 そして、一部の被害者が帰国した場合、4年前と同じようにマスコミは帰国した人だけを追い回すことになる。国民の関心も帰国した人だけに注がれるために、それが家族会の被害者であれば家族会を分断し、運動自体にブレーキをかけることができる。当然「小泉政権はよくやったではないか」という世論が起きるため、第2次小泉訪朝のときの「家族会バッシング」のように、それを不満とする人たちは家族であろうが一般の支援者であろうが分断され、帰国できた人以外の全ての拉致被害者のことがそれによって事実上棚上げされる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

 「誰か被害者を返して」というのはついこの間思いついたことなのですが、こう考えると色々なことがつながります。しかし、こういうことが動いているのだとすれば、表面上を繕って本質を覆い隠そうとするものであり、到底許されるべきことではありません。辛光洙や「朴」がスーパーマンのごとく何でもやるなどということはありえない、そんなことは北朝鮮のやってきたことをある程度体系的に見ていれば誰にでも分かるはずのことです。

 今月の月刊『文藝春秋』に元安企部捜査官の高洙吉氏が「辛光洙『取調べ捜査官』独占手記」と題して書いていますが、高氏は辛光洙に限らず安企部が日本の捜査当局に自分たちの得た日本人拉致の情報はすべて提供したが、捜査当局は拉致に非常に懐疑的だったと書いています。この種の話は私自身他の人からも聞いていますし、一方で日本の警察でも現場に行けば、かつて拉致と思われる事件を上にあげたら握り潰されたという話を聞いたのは一度や二度ではありません。

 また9.17第1次小泉訪朝の折、政府は家族に「5人生存、8人死亡」という情報を確定情報として伝えました。そして、マスコミへのリークなどを行い、「死亡」を既成事実化しようとしました。また、一昨年3月に特定失踪者山本美保さんの件について山梨県警が発表した「山形の漂着遺体とDNAが一致した」との発表も、その後出てくる遺体の体格や遺留品などの情報は、どう考えても別人の遺体であるのに、警察は「山本美保が自殺した」という理由を探すのには熱心でも、疑問を解くような事実は一つも発表していません。その二つのことに直接関わった唯一の人間として、私は国家権力というものを無批判かつ思考停止状態で信じるのはいかなる時代でも危険だと、体験を通して実感しています。

 ともかく、この問題は明確な主権侵害であり、現在のような事件捜査と外交交渉、そして裏取引だけでは絶対に拉致被害者をとりかえすことはできません。解決とは全被害者の帰還であり、それ以外の一切の妥協はすべきでありません。ここで妥協をすれば、現在の被害者の問題に留まらず、日本の安全自体が危機に瀕することになります。「改革」をするなら、まさにこの部分こそが改革すべきことです。

 全然別の話ですが、先の大戦で、昭和17年6月のミッドウェー海戦での敗北を隠してしまったことは、大きな過ちでした。それまで日本軍は比較的正確にこちらの損害も伝えていたといいますが、ミッドウェーでの大敗北に驚いた海軍首脳は、これを徹底して隠蔽します。「国民の士気に影響する」とかいう理由をつけたのでしょうが、それ以上に、責任の大きさの余り、誰もその責任を負おうとしなかったことが最大の原因だと思います。陸軍も、トップは知っていたのですが、普段喧嘩をしている割にこういうときは口をつぐんでしまいました。

 そして一つの嘘はまた次の嘘で覆い隠さねばならず、またその嘘は次の嘘で隠さねばならなくなります。その結果があの敗戦です。もちろん、戦時中ですからどんな国でも情報統制は行われますし、そもそも「歴史のイフ」と言ってしまえばそれまでですが、あのとき日本のおかれた状況を、ある程度でも国民が共有できていたら、その後の選択ももっと違ったものになっていたのではないかと悔やまれます。私は拉致問題に関する政府の不作為も同様のものがあったと思っているのですが、昨年末からの報道を見ていると、このミッドウェーの敗戦後とフラッシュバックしてくるのです。杞憂であって欲しいとは思いますが。

 僭越ながら、このニュースを読んでいるジャーナリストの方々に切にお願いします。垂れ流されるリーク情報だけを無批判に報道することは、ジャーナリズムの自殺行為です。それが私たちにとって有利な情報か、不利な情報かはどうでもいいことです。あるいは明らかになることで私たちが否定されることがあるかも知れません。しかし、真実を追究していれば大きな過ちは避けることができるはずです。ジャーナリストの皆さんが自分の目で見、歩いて掴んだ情報をしっかり精査するという当たり前のことを、もういちど原点に戻ってやっていただきたいと思います。先人が血のにじむ努力をして築き上げ、そしてまた次の世代に渡していかなければならない、日本を、この自由な社会を守るために。

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2006年2月25日 (土)

『自衛隊による拉致被害者救出のシミュレーション』配付資料

講演で配付された資料から一部

――――――――――――――――――――
はじめに
フィクションであること!
講演ではなく参加者参加による『作戦会議』にしたい!
――――――――――――――――――――

◆自衛隊独自で作戦は可能か?

(1)困難なもの
 ・情報の欠如・・・拉致被害者の掌握
 ・言語能力
 ・拉致被害者との連絡手段・・・協力者の確保は?
 ・作戦実行上・・・地理不案内、作戦発起基盤の確保。
    (洋上か、陸上か?)
(2)一部可能なもの
 ・空自・・・適基地攻撃、上空掩護、輸送支援。
 ・陸上基地確保は困難?
 ・海自・・・上陸支援
 ・陸自・・・実行部隊

   例:中央即応集団・・・国際待機部隊常時1000人待機
               (将来は4~5000人)
      空挺団・・・特種作戦群300人
 ・救出作戦の基本構想は『邦人救出作戦』

◆作戦成立のキーポイント
 ・韓国の協力は得られるか?
 ・関係官庁の共同作戦
 ・米軍との共同作戦は?
 ・秘密保全は?

◆望ましい形態
米軍との共同作戦
   ※情報・・・かなりの精度で得られる
   ※支援・・・輸送、基地提供(韓国内)物資
   ※実行・・・部隊掩護

◆作戦実行上のポイント
  ○被害者への通報、誘導、集合
   協力者の獲得は?

  ○救出部隊の進出法
   陸上基地(在韓米軍基地?) 無理だろう
   海上基地(海上艦艇)    できる
     輸送手段→ヘリ(C130)→集合地点(収容)
     → 離脱 → 帰還

  ○上空掩護、対空火砲攻撃
  ○作戦掩護・・・空自(AWACS、KC、F15)

◆編成組織の一例
◆通信系の一例
◆目標の確認
◆洋上前進基地の一例
◆作戦の概要

日本国民の一致団結
国内外における『秘密保全』

『百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため』
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「自衛隊による拉致被害者救出のシミュレーション」

本日行われました戦略情報研究所講演会「自衛隊による拉致被害者救出のシミュレーション」に参加してきました。
佐藤守先生のブロクはこちら→(http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/)です。


集会後の佐藤先生

具体的なシュミレーション、装備、作戦、問題点、作戦実行のポイントなどについてお話になりました。

会場には、被害者ご家族、増元照明さん、飯塚繁雄さん、また恵谷 治さん(ジャーナリスト)、西村幸祐さん(ジャーナリスト)のお姿もありました。報道関係者や専門家も参加していたようです。

パワーポイントを使った解説は素人にもわかりやすく、一つの考察として非常に興味深いものでした。

質疑応答では、
自衛隊にも、北朝鮮の工作活動が行われていないか?
情報は守られているか?
現実的には、このシュミレーションはできるのか?
日本側が秘密裏に金正日を連れ出したほうが早いのではないか?

などの話が軽い笑いも含めて語られました。

西村幸祐先生が『こういうシュミレーションが考えられていることを伝えることも一つの圧力になる』との趣旨でお話になりました。

内容の一部は追ってご紹介します。

荒木先生と佐藤守先生    


佐藤守先生と西村幸祐先生
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2006年2月23日 (木)

北朝鮮当局によって拉致された被害者等の帰還に関する基本法(案)

蒼き星々掲示板参加者のJay さんが、一昨年私案としてご提示くださった『北朝鮮当局によって拉致された被害者等の帰還に関する基本法(案)』をご紹介します。ご意見がありましたら掲示板のほうに書き込んでください。

※<Jayさんからひとこと>
誤解されては困るのだが、この問題は最終的には軍事的手段による解決を排除していません。


 北朝鮮当局によって拉致された被害者等の帰還に関する基本法(案)


(目的) 
第一条 この法律は、北朝鮮当局による国家的犯罪行為によって拉致された被害者等を安全に帰還させることを目的とする。

(定義) 
第二条 この法律において、「被害者」とは、北朝鮮当局によって拉致された日本国民として内閣総理大臣が認定した者をいい、「被害者の配偶者等」とは、被害者の配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。以下同じ。)、子及び孫であって被害者でないものをいい、「被害者の家族」とは、被害者の配偶者、子、父母、孫、祖父母及び兄弟姉妹をいう。
2 内閣総理大臣は、前項の認定をしようとするときは、あらかじめ、関係行政機関の長と協議するものとする。
3 内閣総理大臣は、前項の認定をしようとするときは、拉致被害者家族並びにそれを支援する民間団体と協議するものとする。

(国等の責務) 
第三条 国は、安否が確認されていない被害者及び被害者の配偶者等の安否の確認並びに被害者及び被害者の配偶者等の帰国又は入国のため、関係機関を網羅した統合的な組織を設置するものとする。
2 前項の統合的な組織には、警察庁、都道府県警察本部、公安調査庁、防衛庁、外務省、法務省、検察庁その他関係機関を含むものとする。
3 前項の組織の長は、内閣総理大臣とする。
4 地方公共団体は、前項の国の組織と協働して被害者等の帰還のために必要な施策を講ずるものとする。

(拉致事件の解決) 
第四条 拉致事件の解決とは、第二条において認定された被害者等が全員帰国又は入国することを意味するものとする。
2 国は、北朝鮮当局と交渉するにあたっては、被害者等の安全な帰還を第一の目標として努める。

(解決への方策) 
第五条 国は、被害者等の救出のため、北朝鮮当局に対し、日本国関係機関の北朝鮮領域内立ち入りを認めさせるように努める。
2 国は、被害者等の救出のため、広範囲にわたる被害者等の住所、居所又は現在地地点を特定するため、公的機関、強制収容所等への法的捜査権を認めさせるように努める。
3 国は、被害者救出のため、北朝鮮当局の関係機関が保有する必要な文書等の証拠保全のため、必要な努力をする。
4 前項の目標達成のため、交渉の過程において、現状において認定又は推定された北朝鮮当局による犯罪行為を企画し実行した者の罪を問わないことも検討する。

(関係施策) 
第六条 前条の目標を達成するため、関係法律を活用し、経済制裁を含め、北朝鮮当局との合意を得るように努める。
2 前条の目標達成するため、北朝鮮への経済支援は、原則として、人道的支援のほかは行わない。
3 本法律の執行は、将来の北朝鮮当局との国交回復を妨げるものではない。

(関係機関の責務) 
第七条 国の防衛、警察の任にあたる機関は、本法律の目的に沿って行う施策の結果起こりうる危機を回避するため、国民の安全のために最大限の努力をするものとする。
2 国民の安全に関する情報は、前記統合的組織から適宜発し、国民の地域防衛、自己防衛等に資するものとする。
3 国及び地方公共団体は、拉致事件等の犯罪行為の再発防止のため、国内外国人組織及び団体の規制について、公共の安全の観点から適切な措置を採る。

(国際的協力) 
第八条 国は、国際連合の各機関並びに友好国との連携を密にし、拉致事件解決に関する国際的な情報交換に努める。
2 国は、アメリカ合衆国議会において成立し、大統領署名によって発効した「2004年北朝鮮人権法」に係る諸施策との整合性を保つように努める。

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「拉致基本法(私案)」ver. 2 

蒼き星々掲示板参加者の閑居 さんが、一昨年私案としてご提示くださった『拉致基本法』をご紹介します。ご意見がありましたら掲示板のほうに書き込んでください。

――――――――――――――――――――
「拉致基本法(私案)」ver. 2  
         2004/10月28日(木)
――――――――――――――――――――
(重要な変更点は下線付きで表示し、「(D)注釈」を加筆)

※保存の段階で下線は消失しており、表示されておりません。

(A)事実:以下のことが数々の証拠によって事実と認定される。 
  (A-1)北朝鮮による日本人拉致は、金正日(敬称略)が自ら指令し北朝鮮政府によって実行された。
  (A-2)拉致被害者多数がいまだ北朝鮮政府によって抑留されている。
  (A-3)北朝鮮の統治体制が非民主的であることが、北朝鮮政府による日本人拉致を始めとする反社会的行為の重要な一因である。

(B)懸念:以下のことが事実であろうと懸念される。 
  (B-1)北朝鮮政府による日本人拉致は現在も行なわれている。それを防ぐ方策は確立されていない。
  (B-2)北朝鮮政府による日本人拉致には、日本国内居住者が多数共犯者として加わっている。それら共犯者は、現在も日本国内で自由に活動し、日本と北朝鮮とを自由に行き来している。
  (B-3)未帰還の拉致被害者が居る間に日朝間の国交が結ばれれば、北朝鮮政府は、在朝の日本の外交官や報道人から拉致被害者を隠すために、拉致被害者を僻地の強制収容所に移す等の措置をとる。収容所の居住環境と人権状況は劣悪である。

(C)規定:以上の事実と懸念および日本国憲法に基づき、以下の通り定める。
  (C-1)拉致事件は、北朝鮮政府が日本人被抑留者とその家族すべてを日本に帰還させ(第一次解決)、かつ然るべき補償を為し(第二次解決)、かつ日本国内の核心的拉致共犯者の逮捕が終了する時点を以て最終解決するものとする。
  (C-2)日本国政府は、拉致事件を最終解決に導く義務を有し、この義務を誠実に履行しなければならず、この義務を誠実に履行する旨を国内外に公知させなければならない。
  (C-3)日本国政府は、拉致事件の第一次解決までは、北朝鮮と国交を締結してはならない。
  (C-4)日本国政府および地方公共団体は、拉致事件の第一次解決までは、人道支援以外の経済的支援を北朝鮮に与えてはならない。人道支援は、災害・飢餓等の人命に関わる緊急事態時に限る。
  (C-5)日本国政府および地方公共団体は、拉致事件の第二次解決までは、北朝鮮政府への支援を行なう国、団体あるいは個人への経済的、税制的あるいは出入国管理上の優遇措置をとってはならない。
  (C-6)日本国政府は、拉致事件の最終解決まで、拉致事件を専一に担当する大臣を任命しなければならない。担当大臣は、拉致事件の最終解決のための組織と予算と方策の決定および拉致事件解決のための北朝鮮との交渉のすべてについて権限を有し責任を負う。
  (C-7)担当大臣は国連機関などを通じ、拉致事件の第一次解決のために国際的協力を得るよう努めなければならない。
  (C-8)担当大臣は警察庁内に、拉致事件を広域的かつ継続的に捜査するための本部を、拉致事件最終解決まで常置しなければならない。この広域捜査本部の長は警察庁長官が務める。
  (C-9)日本国政府は、北朝鮮の統治体制を民主的なものに変えることを以て対北朝鮮外交の基本方針としなければならない。
  (C-10)日本国政府は、拉致事件の再発を防止するための組織編制と法整備の計画を1年以内に作成し、国会での承認を受けなければならない。

(D)注釈と例:上記規定(C)は以下のことを含意する。 
  (D-1)「国交締結」と「国交締結交渉」とは異なるので、規定(C-3)は国交締結交渉を禁ずるものではない。
  (D-2)現在地方公共団体が朝鮮総連の施設の固定資産税を免除しているのは、規定(C-5)の「税制的優遇措置」に当たる。
従って、朝鮮総連が北朝鮮政府に送金した場合、北朝鮮政府を支援したことになるので、拉致事件の第二次解決まではこの固定資産税免除を取り消される。
  (D-3)日本国政府が在日朝鮮人に特別居住権を与え再入国を容易にしているのは、規定(C-5)の「出入国管理上の優遇措置」に当たる。
従って、朝鮮総連の幹部が北朝鮮の国会に出席したり日朝国交交渉に参加したりすると、北朝鮮政府を支援したことになるので、拉致事件の第二次解決までは、特別居住権を取り消されたり再入国不許可となったりする。
  (D-4)日本のNGOや個人が北朝鮮の公的施設に物品を贈与したり北朝鮮政府主催の行事に参加したりそれを後援したりすると、北朝鮮政府を支援したことになるので、規定(C-5)により、拉致事件の第二次解決までは、経済的、税制的あるいは出入国管理上の優遇措置を受けられない。
贈与するのでなく正当な価格で売却する場合は、規定(C-5)は適用されない。
在日朝鮮人が北朝鮮の親戚知人等の個人に物品を贈与するのは、北朝鮮政府への支援に当たらないので、規定(C-5)は適用されない。
  (D-5)規定(C-5)は、優遇措置を禁ずるのであって、優遇ではない通常の措置は禁じられない。
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「拉致基本法(私案)」

蒼き星々掲示板参加者の閑居 さんが、一昨年私案としてご提示くださった『拉致基本法』をご紹介します。ご意見がありましたら掲示板のほうに書き込んでください。

――――――――――――――――――――
「拉致基本法(私案)」ver. 1.01  
         2004/10月28日(木)
――――――――――――――――――――
事実:以下のことが数々の証拠によって事実と認定される。(A)
  (A-1)北朝鮮による日本人拉致は、金正日(敬称略)が自ら指令し北朝鮮政府によって実行された。
  (A-2)拉致被害者多数がいまだ北朝鮮政府によって抑留されている。
  (A-3)北朝鮮の統治体制が非民主的であることが、北朝鮮政府による日本人拉致を始めとする反社会的行為の重要な一因である。

(B)懸念:以下のことが事実であろうと懸念される。 
  (B-1)北朝鮮政府による日本人拉致は現在も行なわれている。それを防ぐ方策は確立されていない。
  (B-2)北朝鮮政府による日本人拉致には、日本国内居住者が多数共犯者として加わっている。それら共犯者は、現在も日本国内で自由に活動し、日本と北朝鮮とを自由に行き来している。
  (B-3)未帰還の拉致被害者が居る間に日朝間の国交が結ばれれば、北朝鮮政府は、在朝の日本の外交官や報道人から拉致被害者を隠すために、拉致被害者を僻地の強制収容所に移す等の措置をとる。収容所の居住環境と人権状況は劣悪である。

(C)規定:以上の事実と懸念および日本国憲法に基づき、以下の通り定める。
  (C-1)拉致事件は、北朝鮮政府が日本人被抑留者とその家族すべてを日本に帰還させ然るべき補償を為し、日本国内の核心的拉致共犯者の逮捕が終了した時点を以て解決するものとする。
  (C-2)日本国政府は、拉致事件を解決に導く義務を有し、この義務を誠実に履行しなければならず、この義務を誠実に履行する旨を国内外に公知させなければならない。
  (C-3)日本国政府は、拉致事件が解決するまでは、北朝鮮と国交を結んではならない。
  (C-4)日本国政府および地方公共団体は、拉致事件が解決するまでは、人道支援以外の経済的支援を北朝鮮に与えてはならない。
  (C-5)日本国政府および地方公共団体は、拉致事件が解決するまでは、北朝鮮政府への支援を行なう国、団体あるいは個人への経済的、税政的あるいは出入国管理上の優遇措置をとってはならない。
  (C-6)日本国政府は、拉致事件が解決するまで、拉致事件を専一に担当する大臣を任命しなければならない。担当大臣は、拉致事件解決のための組織と予算と方策の決定および北朝鮮との交渉のすべてについて権限を有し責任を負う。
  (C-7)担当大臣は国連機関などを通じ、拉致事件解決のために国際的協力を得るよう努めなければならない。
  (C-8)担当大臣は警察庁内に、拉致事件を広域的かつ継続的に捜査するための本部を、拉致事件解決まで常置しなければならない。この広域捜査本部の長は警察庁長官が務める。
  (C-9)日本国政府は、北朝鮮の統治体制を民主的なものに変えることを以て対北朝鮮外交の基本方針としなければならない。

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■スパイ「朴」の逮捕状

 ―――――――――――――
  ■スパイ「朴」の逮捕状
 ―――――――――――――  
   (調査会ニュース2006/2/23より)   

        荒木和博

 今日、警察当局が辛光洙と西新井事件のスパイ「朴」の逮捕状を請求するとのニュースが出ています。私は年末年始から出ている情報そのものについては懐疑的ですが、この2人が北朝鮮の工作員であることは明らかなのですから、逮捕状請求が色々な意味で一つの前進であることは間違いないと思います。

 ただし、注意しておかなければならないのは、このこと自体は「被害者救出」の前進ではないということです。逮捕状をとったところで日本の警察が北朝鮮に乗込んで辛光洙や「朴」を逮捕して連れてきて、その証言によって拉致被害者が帰ってくるという可能性はほぼゼロと言っていいでしょう。しかも、彼らがかかわったと報道された事件の中で、帰ってきていないのは横田めぐみさんと小住健蔵さんの2人だけです。

 あらためてご理解いただきたいのですが、最優先されるべきは拉致被害者の救出であり、事件自体の真相究明はその後の問題だということです。今真相を究明すべきことがあるとすれば、拉致被害者が北朝鮮のどこにいて、どうしているかということに尽きると思います。

 一般の方々の中で、警察が拉致問題を解決できると勘違いしている方がおられますが、警察が果たせる機能は拉致問題解決の一部でしかありません。事件捜査として成り立つものを調べるのが警察の基本であり、いわんや北朝鮮にいる人を助け出すことは警察の仕事ではありません。

 曽我ひとみさんの拉致も警察は気付いていませんでした。そして曽我さんが拉致だと分かったときも、気付かなかったことに対して警察庁長官も、新潟県警本部長も、誰も責任をとりませんでした。つまり、警察には(他の機関も同様ですが)誰が拉致被害者であるかを調べる責任もないということです。

 そして、外交交渉だけで拉致が解決しないことは先日の日朝協議でも明らかです。警察の捜査→認定→外交交渉という今のやり方と別のやり方を、少なくとも現行の対応に並行させない限り、拉致被害者は北朝鮮でその命を終えることになります。

 そうなったとき、誰がどう責任をとるのか。現行のやり方だけであれば、官邸と警察、外務省が取らされるのでしょうが、こんなことをしているうちに被害者が亡くなりでもしたら、その責任は議員バッチを外したり、役所を辞めたりすることですむものでないことはいうまでもありません。もちろん、救出運動に携っている私たちも相応の責任を負わなければならないでしょうが。

 年初の警察庁長官の言葉にもあるように、警察が今、拉致問題で積極的に取り組もうとしていることは明らかです。ならば、過去の事件もさることながら、現在有害行為を行っている工作員や日本人の協力者を1人でも多く摘発してもらいたいと思います。国民の安全を守るという意味では辛光洙や「朴」の逮捕状以上に効果があると思います。

 ともかく、何度でも言いますが、優先されるべきは「全員の救出」であることを、1人でも多くの方がご理解下さいますよう、お願いする次第です。

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制裁発動で明確な国家意思示せ

 ◆産経新聞「正論」欄に掲載された
          西岡力・救う会常任副会長の論文全文 


■日朝協議進まぬ責任は日本側にも 
          東京基督教大学教授・西岡力 
 
         制裁発動で明確な国家意思示せ

≪言語道断な北朝鮮の要求≫
 2月4日から8日まで、北京で日朝協議が持たれた。今回は並行協議と呼ばれ、「拉致問題など懸案事項」「国交正常化交渉」「核・ミサイル問題等の安全保障」のそれぞれに関する3つの協議が並行して行われた。

 日本側は拉致問題の解決を最優先で協議に臨んだが、北朝鮮側は解決への対応を一切見せず、それどころか脱北者を支援するNGO(非政府組織)関係者ら七人を「北朝鮮人を拉致した犯人」として引き渡しを求めるなど、言語道断の要求をしてきた。

 また、「強制連行」840万人と「従軍慰安婦」20万人の被害について補償すべきだなどと歴史的事実に反する要求を出し、ミサイル発射実験の留保を解除すると脅してきた。

 拉致問題協議の日本代表であった梅田邦夫外務省アジア大洋州局参事官は、協議における北朝鮮についての印象を次のように報告した。

 第1に、日本の世論をものすごく気にしている。

 第2に、日本の総連施設の固定資産税課税、RCC(債権回収機構)の取り立て、船舶検査の厳格化、朝鮮学校への補助金見直しなどを経済制裁と受けとめ、

 第3に、拉致問題の国際化を気にしている。

 今回の協議での北朝鮮の不誠実な対応は、米国の金融制裁に悲鳴を上げつつ日本がそこに全面的に加担することを恐れ、拉致の協議に応じつつ具体的進展は図らないという「時間稼ぎ」戦術をとってきた表れとみるべきだろう。

 確かに梅田参事官の報告通り、少しずつ日本からの圧力は効きはじめているが、まだ足りないというわけだ。

 筆者は1月12日付の本欄で、「北朝鮮国会議員を務める総連幹部の北朝鮮への自由往来中止、総連施設への固定資産税減免廃止を行うとともに、拉致を理由とする経済制裁発動に踏み切るべきだ。時間稼ぎが通用しないと金正日に分からせた後に、はじめて実質的な協議が始まる」と書いた。いまこそそれらを断行すべきだ。

≪拉致頻発の最中に税減免≫
 2月2日、福岡高裁は「救う会熊本」が熊本市長を相手に起こした訴訟で、「熊本市による朝鮮会館の課税減免措置は違法」とする画期的な判決を下した。

 そもそも、朝鮮総連とその組織員に対する課税行政は大変不透明だった。彼らは、自分たちは1976年に国税当局と5項目の合意を交わしており「団体交渉権を持っている」などとうそぶき、所得税、法人税の事実上の特権を得ていた。
その流れの中で1970年代以降、各自治体はきちんとした審査を行わないまま固定資産税の減免措置をとってきたのである。

 ちょうど同じ時期に多くの日本人が北朝鮮に拉致されていった。その中には原敕晁さん拉致事件のように、朝鮮総連組織員が積極的に加担した事件もあった。

 30年近くたった今も多数の拉致被害者が北朝鮮で捕らわれたままだ。それなのに、いまだに税務上の特権は認められている。

 熊本市長は15日、高裁判決を不服として上告した。熊本市からは松木薫さんという拉致被害者がいる。一体、市長は誰の味方なのか。

 一方、日朝協議で拉致問題が進展をみなかったことで、政府は、関係省庁で構成する「拉致専門幹事会」を「拉致問題特命チーム」に改名し、北朝鮮と朝鮮総連に対してあらゆる現行法を厳しく適用して「圧力」を一層強化する方針を決めたという。

 法令上は各種学校にすぎない朝鮮総連の民族学校に、自治体が出す補助金も中止すべきだ。総連が民族学校への補助金を求めるなら、まず金日成・金正日親子への神格化教育をやめるなど、法令の基準をきちんと満たすべきだ。

 また、総連傘下の在日朝鮮人歌劇団が公演をする際、自治体が後援し、一部では資金援助さえ行われて問題になっている。これも見直しが必要だ。

≪内部矛盾が高まる金政権≫
 政府は、北朝鮮への送金停止、万景峰92の入港禁止などの経済制裁は「最終手段」として当面ひかえる考えとも伝えられるが、事実とすれば、大変残念な決定だ。

 米国が金融制裁などで強力な圧力をかける中、金正日政権の内部矛盾は高まっている。日本から食料や経済支援を得るには、すべての拉致被害者を無事帰国させるほかないとの認識を、金正日本人はもちろん、政変が起きた場合に権力を握る可能性が高い軍や政治警察、党の最高幹部らに持たせなければならない。

 そのため日本が拉致を理由に経済制裁を発動し、明確な国家意思を示すことが絶対に必要なのだ。

救う会ニュース(2006/2/22付より)

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2006年2月22日 (水)

ノルベルト・フォラツェンさんからのメッセージ

北朝鮮を知り過ぎた医師  脱北難民支援記  ノルベルト・フォラツェン著 草思社

上記書籍について、支援者の方からご紹介を頂きました。
一分引用してご紹介をいたします。

―――――――――――――――――――――――――
 ◆先の二冊と同じく、北朝鮮の人々と、
 彼らを助けたいと思っているすべての人に捧げます。
―――――――――――――――――――――――――

日本のみなさんへ  ~独裁国家の悲劇を終らせるために~

早いもので朝鮮半島に来てから三年以上の月日が立ちました。かつては北に、そして今は南にいます。ドイツ緊急医師団(カップ・アナムーア)の医師として一年半(一九九九年七月~二〇〇〇年末)滞在した北朝鮮での日々から、私の生涯の課題が生まれました。それはこの地球で最後のスターリン主義独裁国家における人権のための闘い、子供や飢えている人々、虐げられている人々のための戦いです。

なぜこの闘いを? なぜ私は介入せずに入られないのでしょうか?
なぜなら、ひとりの人間だからです。私たち人間は、苦しんでいる人のことのことを心にかける義務があります。抑圧され、虐待されている人がいたら、手を差し伸べねばならないのです。たとえそれが直接私に関係がなかろうが、いやそれどころか、他の国家の主権を侵すことになろうとも。
これからも私は介入しないわかけにはいきません。それは私が医師だから、それも今すぐ助けに行かねばならない緊急医だからです。

今すぐに行動しなければなりません。北朝鮮で起こっている悲劇は、世界史における非常事態なのです。今、こうしているあいだにも、この国では人々が、飢え、拷問され、死んでいます。このよう事態にあっては、医師である私も政治的な使命を引き受け、行動しなければなりません。―――――今すぐ、緊急医として。緊急医というものは往々にして思い切った処理をする必要に迫られます。時と場合によっては、法すれすれのこともあるでしょう。けれども緊急医は青信号を待っているわけにはいきません。たとえ信号が赤であっても突っ走らなければならないのです。

私が行動を起こさずにいられない一番の理由は、おそらく私がドイツ人だからです。
父が、祖父が、ナチの残虐さにたいして沈黙していたと非難されるドイツ人、行動を起こすことも、決起することも、反抗することもなかったと非難されたドイツ人だからです。当時、二度とこういうことを繰り返してはならないといわれました。独裁政治の不正を知った以上、たとえ強制収容所の噂を耳にしただけにせよ、二度と再び手をこまねいているわけにはいきません。私は歴史から学ばねばならないのです。

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2006年2月18日 (土)

しおかぜサポーターグッズのご紹介

この記事と画像の転載に関しては、調査会の了解を頂いております。(2006/2/17追記)


 ハンドストラップ(携帯ストラップ)


  リストバンド


 ハンドタイルとマフラータオル(スポーツタオル) 
     

        ネックストラップ

参考:ブルーリストバンド(シリコン) Mサイズ(女性向き) Lサイズ(男性向き)各500円
――――――――
 送料について
――――――――
ネックストラップ、ブルーリストバンド、ハンドタオル(価格、各500円)
 送料:2本まで90円  5本まで140円  9本まで200円

カンパ付きハンドストラップ価格、1000円
 送料:2本まで90円  4本まで140円

マフラータオル 価格、1000円
 送料:1本まで200円  2本まで240円  4本まで390円

●ご注文アイテムの合計金額が5000円以上の場合は送料無料
● マフラータオルを含む複数アイテムをご注文いただき5000円以上にならない場色合は、マフラータオルの送料に準じます。

お申込み・お支払い
   郵便振替: 001609583587 特定失踪者問題調査会
   現金書留: 〒1120004 東京都文京区後楽2-3-8 第6松屋ビル401

お問い合わせ:特定失踪者問題調査会:0356845058
―――――――――――――――――――――――――――――
◆「しおかぜ」放送開始記念カンパ付きハンドストラップ
                   限定販売開始のお知らせ◆
―――――――――――――――――――――――――――――

 10月30日より、放送を開始した北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」は、国内はもとより海外からも想定外の反響をいただくことができ、これも多数の皆様からのご支援の賜と感謝いたしております。
 現在、さらに内容を充実させるため時間延長等の準備をしています。そのために、カンパ付きハンドストラップを限定3000本発売することになりました。
 この限定商品にはブルーリボンネックストラップでご好評いただいている鮮やかブルーに白抜き文字で
RESCUE! Abductees by N.Koreaの文字のアレンジを変えてプリント、さらにブルーリボンと「しおかぜ」のロゴが入ったモバイルクリーナーがセットされています。この売り上げ金は「しおかぜ」の運営資金として使われます。
 どうか皆様が短波放送「しおかぜ」のサポーターなってください。北朝鮮に強力な電波を送りましょう。

限定数:3000本
価 格:1000円(カンパ付き)送料別

お申込み・お支払い
   郵便振替: 001609583587 特定失踪者問題調査会
   現金書留: 〒1120004 東京都文京区後楽2-3-8 第6松屋ビル401
   通信欄にはかならず「記念カンパ付きハンドストラップ」とご記入願います。
   限定品につき、先着順でなくなり次第終了です。

お問い合わせ:特定失踪者問題調査会
――――――――――――――――――――――――――――――――――
特定失踪者問題調査会HP

「しおかぜ」支援サポーターグッズ(戦略情報研究所HPより)

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2006年2月15日 (水)

北朝鮮の対応について(2006/2/16)

[調査会NEWS 342](18.2.15) 調査会ニュースより

■「情報があれば特定失踪者の調査をする」との
                北朝鮮の対応について 


       特定失踪者問題調査会代表 荒木和博

 去る2月4日から8日にかけて行われた日朝協議で、北朝鮮側は「日本からの関連情報提供があれば調査する」と回答したと報じられている。これについて、以下の通り見解を明らかにしておきたい。

1、「詳しい情報提供」などというのは、誘拐犯が警察に「被害者の資料をよこせ」と言うのと同じことで、全く論評に値するものではない。情報提供を求めているのはこちらであって、犯罪者である北朝鮮当局が情報提供を求めるなど言語道断である。

2、ただし、話を聞きたいと言うことで宋日昊が東京を訪れるなら私たちとしても時間調整をする用意はある。また、自由に北朝鮮内部を調査できるのであればこちらで調査団を組織して北朝鮮に行くことも検討する。

3、そもそも、1000番台リストは私たちの調査過程における一つの目安であって、実際にはゼロ番台リストでも、2000番台リスト(非公開)でも、あるいは私たちのリストにない人でも拉致被害者は存在する。政府認定者の次は1000番台リスト、その次はゼロ番台リストということではなく、あくまで拉致被害者はすべてが同様に取り扱われ、救出されなければならない。

4、今回のことで注目されるのは、北朝鮮側がこれまで認めた13人以外に拉致被害者がいることを事実上認めたことだけである。ボールはあくまで北朝鮮側にあるのであって、時間稼ぎをすることは北朝鮮側にとって決して利益になるものではない。もちろん、私たちは北朝鮮当局者に利益を与えるつもりは毛頭ないが、時間をかければかけるほど自らの立場が窮地に追い込まれていくことを当局者は理解しておいた方がいいだろう。

 北朝鮮当局は今回の日朝協議でも「日本は840万人を強制連行し、100万人を虐殺し、20万人を慰安婦にした」という荒唐無稽な数字を繰り返し持ち出している。しかし、それを本気で信じているのなら、自分たちが相手にしているのが、まさにその日本人であるということをもう少し深刻に考えた方がいいだろう。忍耐にも限度があるのである。

                           以上
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2006年2月14日 (火)

ワシントンDCらち連絡会からのおしらせ

ワシントンDCらち連絡会からのお知らせです。
アメリカ在住のお友達、親戚などをお持ちの方は、是非このことを伝えて差し上げてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
募金をして、募金を集めて、
拉致救出コンサート集会を成功させよう! 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ReACH(ワシントンDCらち連絡会)は、お金のない会です。それぞれが、それぞれの時、それぞれの場で、それぞれのできる範囲で活動する会です。会費も会員規則もありません。しかし、ReACHは北朝鮮による拉致問題の解決を世界に訴えます。

4/22集会内容(ホワイトハウス前)

12:30 拉致被害者への手紙   読み手  被害者家族3名以上
01:00 世界中の北朝鮮による拉致被害者の名前の読み上げ  250名以上
01:30 ミニコンサート
   アミ-カさん、ハンター紀子さん
02:30 デモ行進  ホワイトハウス前の歩道を数周する
03:30 終了解散

◆お金がかかることがら
○ マイク、ステージの設置
○ プラカード、ビラ作りの材料
○ レバノンの拉致被害者の母であるハイダールさんに来てもらう

募 金

一人が$10、呼びかけ、10人が$100、呼びかけ、100人が$1,000
一人一人ができる範囲で、募金をお願いします。

◆ 小切手送付先: 
7709 Marshall Heights Ct,
Falls Chuech, VA 22043
Payable to: Mrs. Hideyo Yamada
Memo: 4/22fund

連 絡
ReACH 行事担当 山田
Tel: 7033001776
email:hidy0419@yahoo.co.jp

ReACH事務局  前島
Tel: 3013301238
email:maeshima@asanocpa.com

 (http://www.asanocpa.com/rachi/4_22fund.html)参照

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2006年2月13日 (月)

古川了子さん第5回行政訴訟報告会4

『藤野義昭弁護士(法律家の会共同代表)のお話』

★司会
私ども弁護団のほうで法律家の会の共同代表、藤野弁護士が北海道から来てますので一言。

★藤野弁護士

Photo_20
皆さんご苦労さんです。
今日は節目の口頭弁論になるんじゃないかと言う事で、私も東京関係の弁護士の皆さんにお世話になりっぱなしでまだ出頭した事がなかったんですけど、今日は出てきまして。
初めてこの裁判、出頭しました。

皆さんもお感じになったと思いますが、裁判長はですね。
あまりその積極的に原告側の言い分をですね。

取り上げようとしているふうには余り見えない方なんですが。
だからといって訴えを却下してですね。
ここでもう門前払いを食らわすと、言う勇気もないという事で、国側ももう少し真摯な対応を引き出した上で、その上で証人尋問に入って行こうと言う考えじゃないかな?と言うふうに感じました。
国側もですね。
まぁ私は国の代理人じゃありませんけども、中々これを国側として答弁するのも難しいかなと。

と言うのは書かれている事は全て真実でありまして、それについて余りそっけない答弁も出来ないんじゃないかな?
余計な気を回しておりますけども、ともかく一日も早くですね。
国側の態度も譲歩を引き出した上で、先ほど川人先生言われましたように証人尋問に入っていければと言う考えです。
どうぞよろしくお願いします。
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浦和街頭活動 2.12

今日は知っているだけで3カ所で署名活動が行われました。
水戸に行きたかったのですが、諸事情で、埼玉浦和へ行きました。







街頭では部活の試合で浦和にきていた中学生のグループが、署名してくれました。
「君たちの同じ年頃で拉致されためぐみさんを知っている?」と声をかけ、田口八重子さんのお兄さん本田さんの署名台へ。本田さんのわかりやすい説明を受けながら、気持ちよく署名してくれた、この中学生たちに、本当に「ありがとう」を。

今日の署名活動は20数名の参加、430筆あまりの署名を頂き、カンパもいつもより多かったようです。浦和の街に市民権を得たこの活動が更に広がりますように。

川口では市議が、拉致を訴えるチラシを10000枚印刷してくださるそうです。
チラシに紹介する失踪者も、田口さんを含め6人から2名増えるそうです。

参加者からは、今回の日朝協議の結と熊本の総連施設への課税訴訟の問題に対して、不満と憤りの声が多く上がっていました。
来月も第二日曜に行われます。
埼玉県民の方、お近くの方、どうぞ参加してください。

水戸、上野はどうだったでしょう?
偕楽園の梅も、上野の山の梅もほころんでいるのではないでしょうか?
Photo_1

国民の声を、政府に届けるために、みなさんもはがき、署名、メールを届けましょう。

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2006年2月12日 (日)

古川了子さん第5回行政訴訟報告会3

『竹下珠路さん(特定失踪者・古川了子さんの姉)のお話』
Photo_19

今日は朝早くから本当にたくさんの支援の皆様方、そして私たちと同じ仲間の被害者の家族の方々と一緒にビラをまくことが出来まして、今日、今こういう時間をもてる事が出来まして、本当にありがとうございました。

私たちは4月からこの裁判始まりましてから1年になるわけですけども、先生からも私たち教えて頂いた中で、日本の国が司法・立法・行政という3つの形で国が上手く動くんだというところで、行政の方々、今日の被告側の方々ですよね。
行政の立場の方々に対して司法の立場の裁判所の方々から、公正な意見といいますか。
行政側に添ったような意見ではなくて、きちんとこの拉致の問題を行政に対しても司法の立場の方々からきちんとしなさいと意見が出ていただけるって言うのは、その意見を私たちは引き出したいと思ってこの裁判をしているひとつの理由ではないかと思います。
その先がちょっとは明るく見えるのかなぁ?と思いまして。

より良くこの拉致の問題が解決する為に、確かに国民としてのベクトルは同じかもしれないんですけども、しかしそこの中で行政の方々があのように今までのように、本当に今回の陳述書のように頑なになってしまう事の日本の国全体としての不利益、それから私たちの被害者本人たちの不利益と言う物を考えますと、前へ進んで頂く提案を一つしていただけたのかな?と少し、少しですがホッとしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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古川了子さん第5回行政訴訟報告会2

『質疑応答』

★司会者
それではご質問当ありますでしょうか?
この裁判に関して、もちろん記者の方でもあるいは今日傍聴された方などからご質問等ございましたら受けたいと思います。

★生島馨子さん(特定失踪者・生島孝子さんの姉)
いいですか?
1月24日の被告側から出た意見書って言うのは、これ一種の回答なんでしょうかね?

★司会者
ちょっと二瓶先生の方からちょっと説明してもらえますか。

★回答 二瓶弁護士
1月24日に国からのね。
我々は4人の証人申請をしまして、それについては不必要である、と言う回答です。

★生島馨子さん
回答ですね?

★回答 二瓶弁護士
そうです。
それが今日26日ですから、急に来ましたので、今日口頭でそれに対する反論を行ったと言うことです。

従来どおり言ってる事はですね。
訴訟要件がないんだと。
その理由として認定しようとしまいと、法的な利益を受けるかどうかという事については変わりがないんだと。
だから認定されても認定されて無くても基本的には同じなんだと。
政府は一生懸命両方について真摯に交渉をしたり、取り扱ったりしているんだと。
だからこんな裁判はこれ以上進める必要はないと、簡単に言えばそういうことですよ。

それは従来どおりずっとその事を言ってですね、その考えを全然変えないわけですよね。
従って事実認定についての認否も一切しないし、主張も一切しない。
だからもちろん証人尋問なんかも必要ない。
こういう事でそれはとんでもない話であると。
認定されている認定されていないによってね。
取り扱いは極めて違うわけであるし、その事は国民が一番知っているわけですよ。
それを無視しているわけですよね。
国が拒否するということはとんでもない事ではないかと言う事で今日反論したと、こういう事です。

裁判所は同じ拉致問題解決するという事については、原告も被告も同じようなベクトルの中にいるんじゃないかと。
だからもう少し腹を割ってですね。
進行協議と言うことですけども、その中で具体的な証人尋問の順番とか、本当に必要でないと国は思っているのか?どうかとか。
そういう事に付いて真意を聞きたいというような感じでありました。
その前提としてはやっぱり証人尋問を積極的に国は拒否してますけどやらなくちゃいけないんじゃないかと。
裁判所はそういうニュアンスではないか?と我々は受けとめたので、裁判所の提案を一応受け入れたと。
こういうふうな事です。
今日の話ですね。

★生島馨子さん
再度いいですか?ごめんなさい。
細かい事で申し訳ないんですけども、裁判所の側はどちらかと言うと好意的に感じるんですが、被告の方が今までと同じ回答を再度、今日の日より前に出して来たって言うのは、何か全然新しい事でない、同じ事をもう一度言うというのは何か、意味があるんでしょうか?
かえって向こうが硬くなったんじゃないか?という気がするんですが。

★回答
証人申請をしたって言うのは今回具体的に初めてですから、それに対する意見って言うのは一応出てくるというのは予想されるんですね。
そういう意味で初めてなんですよ。
ただ、態度はね、全く変わりがなくて頑なですよね。
むしろ裁判所を通して国は誠意を持って裁判を進めていくようにですね。
こちらへ働きかけていく必要があるんじゃないか?

あともう一つ指摘しておきたいんですけども、やはり裁判所はですね。
今日国に対してああいう形で出たと。
進行協議と言う形で今後の進め方を考えたいということで、我々が申請した証人を却下するという事はしなかったですね。
我々はそれも予想していたわけですよ。
もしそれをすれば忌避しようと、裁判官をね。
いう所まで我々は考えてきたと。

しかしそれは最悪の事態ですから、そうならない事を願って我々は運動してきたわけですよね。
その中で皆さんが裁判所の前でビラを配ったりですね、配布したりして、この問題を一生懸命訴えたということはですね。
私は今日の結果に結び付いてるんじゃないかと言うふうに確信を致しました。
そういう点ではこれからますますですね。
国民に訴えていくという事がいかに大事かと言う事を痛感したと、いうことです。

★生島馨子さん
ありがとうございます。

★司会者
質問ございましたら、古川さんの件で、よろしいでしょうか?
そうしましたら竹下さんの方から挨拶を。

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古川了子さん第5回行政訴訟報告会1

『川人博弁護士による裁判報告』
Photo_18

本日は裁判所に傍聴に来て頂きました皆さん、どうもお疲れ様です。
あるいは取材の方もご苦労様です。
弁護士の川人の方から今日の裁判の経過について簡単にご説明いたします。

ご承知のように今日はですね、裁判の今後の進行を決める重要な日にちとして位置付けられておりました。
今日は第5回目の裁判の期日だったんですけども、私どもが今4人の方の証人の申請を求めております。

古川さんのお姉さんである竹下(珠路)さんご本人、それから北朝鮮で古川さんを目撃した安明進さん、そして家族会の事務局長の増元さん、調査会の代表の荒木さん。
この4人を申請をしております。
これはすでに前回昨年の段階で裁判所に証人を申請しておりましたんですが、今日までに国側はですね。
一人の証人も必要ないという事で意見を裁判所に出しておりました。
国側の言い分としてはもうこの裁判は、直ちに終わって貰いたいと。
こう言うのが国側の言い分だったわけです。

本日ですね。
そういう経過の中で裁判期日を迎えました。
裁判官がですね、言いましたのは結論としてはですね。
「進行協議期日」漢字で書きますとですね、(ホワイトボードに「進行協議期日」と板書)これ裁判用語で恐縮なんですが「進行協議期日」と言う物を設けたいと。
これはですね、法廷の中でのやり取りが裁判所の原則なんですけど、よく法廷と法廷の間などにですね。
やや実務的にこれからの細かい打ち合わせをすると言う期日があるんです。
それを「進行協議期日」と通常言います。
ここでですね。
より具体的に証人調べに関する協議をしたいと、いう事であったわけです。

裁判は若干の休廷を貰いましたのは、私共としては今日ですね。
是非証人決定を得てですね。
出来れば3月か4月には証人尋問を行うと、この様にしたかったわけですね。
裁判所の方がその前にですね。
進行協議期日を行いたいと言う事でしたので、どうするか若干弁護団で協議をしました。
結論としましてはですね。
私共が今日の裁判所のニュアンスを見る限りは裁判所としては、証人申請をするという事にある程度前向きと言うふうに受け取れるニュアンスがございました。
裁判所の方で4人の証人申請について我々は主張しているわけですが、それについてですね。
ある程度前向きなニュアンスの発言がありまして、実務的に打ち合わせをしたいとこういう事でございましたので、次回2月の27日午前11時ですが、この日の進行協議期日を受けるという事に致しました。

国側はそれを拒否するかどうか?と思いましたが、さすがに裁判所からの提案ですので国側もこれを拒否しなかった、と言う事で次回実務的な打ち合わせを行うという事になります。
従いましてですね、この日にですね。
今後の証人調べに関する具体的な話し合いが行われる可能性が高いと考えております。
もちろん正式に証人尋問が今日採用決定されたわけでは有りませんので、油断はもちろん出来ないと考えております。
従いまして、今後ともですね。
関係者の皆さんのご支援を頂きながら出来るだけ早くですね。
証人尋問が実施されるように弁護団としても努力をしたいと、その様に考えています。
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南越谷集会11

 『三角裕明 救う会埼玉事務局次長 閉会の挨拶』

Photo_17

本日は私たち故郷・埼玉県の拉致被害者家族の方たちにお話しを頂きました。
私たちは、私もですけど被害者たちに届けたいです。
私たち埼玉県の仲間たちは決して被害者たちの事を忘れる事は無いと。
また助けたい、助けに行きたいという事を埼玉県の仲間たち、また日本の仲間たちと連帯してですね。
この活動を続けていきたいと考えております。
また二度とこれ以上ですね。
同じ事が今後の日本に起きないように、家族とか地域社会とかですね。
連携を取り合ってシッカリとした日本の社会を作りたいと考える今日この頃であります。

あと最後に一つご協力のお願いなんですけど、皆さんの手元にも入ってますが古川了子さん。
特定失踪者で千葉から拉致された方ですが、この方の裁判が今進んでおりまして1月26日にですね。
4人の証人採用を求める裁判が行われるということでして、26日にですね。
9時15分、ビラ配りを東京地裁の前で行うという事であります。
26日9時15分、ビラ配布を東京地裁の前で行うと、いう事であります。
もしご都合付く方があったらばご協力の方お願いいたします。
以上です。(拍手)

★司会
最後に申し上げます。
昨年ですね。
埼玉の救う会で講演会を浦和の方で講演会を、県民集会を行いました。
初めて横田拓也君を呼んだんですけども。
僕はお父さんとお母さんが一生懸命やっていて子供はどうしているんかなぁ?と昔から思っておったんですけども、毎日のように官邸にメールを送っていたという話を聞きまして、やっぱり家族みんなでね。
(姉のめぐみさんを)救うために頑張っているんだなと知ったときに、やはり今日の話を聞いてこれは家族だけの問題じゃないと。
日本人の問題なんだと、と言う話の中で皆様にも出来るだけ、出来る事から始めて貰いたい。

特に何か分からない事があればですね。
毎月第二日曜日、浦和の伊勢丹の前で署名活動をやっておりますので、是非ご協力いただければと思っております。
2時から4時まで2時間ですので、是非ご協力いただければと思っております。
今日は本当に長い時間を、遅い時間をありがとうございました。
以上で本日の会を終了させて頂きます。
ありがとうございました。(拍手)

・・・集会終了・・・

※古川了子さんの裁判は、次回2月27日「進行協議期日」を設ける事になり、証人申請の判断は下されませんでした。
詳しくは下記のURLをご参照ください。

参考過去エントリー
★竹下珠路さんの声 古川了子さん第5回行政訴訟報告会より
http://piron326.seesaa.net/article/12311661.html

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南越谷集会10

『質疑応答』

★質問者1
何も知らないんで○○と申します。
経済制裁で、万景峰号を受け入れないようにして貰いたいと思ってるんですけどもね。
それは法律で出来ないんですか?

★回答 平田氏
いえ、出来ますよ。
特定船舶入港禁止法案と言うのを日本政府は作りました。
家族会・救う会の運動の結果ですね。
それと外為法の改正をしました。
それが制裁二法なんです。
その中で万景だけじゃなくて、北朝鮮の船舶は全部止めるという法律が出来てるのに、法律があるのに待てと言ってるんですね。
やらないんです、総理が。
これをやっちゃえば良いんですよ。
何でもないんです。

★質問者1
私個人だけじゃなく、ここにいる皆さんもそう願ってると思うんです。

★回答 平田氏
そうなんです。
ですからそれを是非やってくれというのを今私たちは署名でやっておりますので、是非お帰りになりましたらお近くの方からですね。
制裁を求める署名をやっていただければと思います。

★質問者1
やって頂けるような国会議員を選ばないと駄目ですね。

★回答 平田氏
そうですね。
前は北朝鮮を支持する国会議員がたくさんいたんですけども、さすがに随分変わって来ました。
あの今ですね、家族会・救う会で衆議院・参議院の選挙の時にアンケートをします。
制裁を支持しますか?という、例えばこの前の衆議院のときに、反対は5人でした。
殆どの、賛成が3分の2くらいあるんですが、残りがどちらとも言えないと言う人がたくさんいます。

★質問者1
そういう先生方では困っちゃうんですね。

★回答 平田氏
だけど、3年前の7月までは家族会も救う会も助けてくださいというキャンペーンしか出来なかったんです。
制裁と言うのはやっぱり言葉的にかなりきつい物ですから、誤解されても困るなぁと言う事で助けてくださいと言うキャンペーンばかりでしたけど、それじゃ駄目だと。
ともかく制裁してくれと、話し合っても駄目だよとあの国はと言う事で、1年で日本中の方がどんな新聞社やテレビ局が世論調査しても3分の2から4分の3くらいの人が支持をする、と言うところになりました。
本当に家族会の方が一生懸命訴えをされた結果だと思いますし、僕が聞いているのではアメリカの誰かがですね。
日本の家族会と言うのは日本のNGOで一番強いんじゃないか?って言ったらしいんです。
それはなぜかと言うと、常勤職員一人もいないから組織は強くないんですけど、日本人の意識に彼らは訴えてるよねと、言う所を見ているんですね。
アメリカの人は、え~?って思いましたけどね。

★質問者1
どうもすいませんでした。

★質問者1
すみません、もう一つ。
先ほど平田先生がレバノン、子供さんがいたからまた戻る。
その時国会議員の130名が・・・

★回答 平田氏
その130名(実際は133名)と言うのは日本人を拉致した辛光洙と言うのがいるんですね。
先ほど日本人4人を拉致したというのは分かってるんですが、めぐみさんも辛光洙が拉致したと言われています。

★質問者1
この年の内閣総理大臣は誰だったんですか?

★回答 平田氏
釈放の時ですか?

★質問者1
いや130人が・・・

★回答 平田氏
え~っとね、そのときは2000年直前くらいですね。
99年くらいですね。
まだホンの少し前ですよ。
85年に韓国でスパイ活動をしていて逮捕されて、99年ミレニアム恩赦で釈放でしたかね。
で、2000年に「非長期転向囚」として北に送られて英雄になって記念切手になってます。

★質問者1
そのとき家族会の人は?

★回答 平田氏
返すなと言う運動をしましたし、とんでもないと言いましたし、ありとあらゆる所に言ったんですが、駄目でしたね。
韓国がですね。
金大中政権になってから駄目になった。
今の盧武鉉政権はますます駄目で、韓国の家族会の人は物凄く動きにくいんです。
政府が妨害するくらいの状況で、救う会が出来ないんです。
家族会しかないんです。
本当に北と仲良くしましょうとか食料を送りましょうとかそんな事ばっかりやってましてですね。
今韓国の家族会は本当に可哀想なんです。
だから日本が突破口を開けば、他の国の拉致被害者も返せますのでなんとかこれをやらなきゃいけないですよね。


★質問者2
ICCと言う・・・・・・(聞き取れず)国際的に犯罪者を調べ上げて・・・

★回答 平田氏
それはそういう条約に入っている国にはあるかも分かりませんけど、入ってない国には・・・

★質問者2
総理がサインしていないんですけど、以前ブッシュ大統領が一旦はサインしましたけど、イラク戦争の前でしたから拙いと思ったらしくてブッシュさんが止めちゃったんですよね。
それに習って小泉総理はサインしないんです。
でもサインしなくてもそれは家族会とか救う会とかで訴えればして貰えるそうなんです。

★回答 平田氏
アメリカとの間には犯罪人引渡し条約があるんですけども、問題は韓国なんですね。
でこれ今動き出しました、昨日。

★質問者2
アメリカとか韓国とかに関係なく、例え総理が合意して無くても救う会とか家族会で出来るんじゃないですか?

★回答 平田氏
昨日日韓関係が動きまして、そういう事で第一歩を踏み出しましたので、とにかく犯人は韓国へ一反潜り込んでいますから、フランスとやったってしょうがないですからね。
韓国と犯罪人引渡し条約に調印まで持っていかなければいけませんので、その動きがやっと始まったということですね。


★質問者3
今の話に出ました辛光洙ですが政府の方は引渡し要求をしておりますが、実際に引き渡されたとしてですね。
今後彼の証言で拉致問題が前進するか?
あるいはかえって彼をスケープゴートにしたりしてですね。
拉致問題に悪影響を及ぼすか?
平田先生はどのようにお考えですか?

★回答 平田氏
それは今はですね。
北朝鮮は5人返しただけで全部解決済みと言ってるんですよ。
何も解決していないです。
だって犯人なんか一人も処罰されてないんですから。
いるはずなんですよ。
これは一部の英雄主義者と冒険主義者がやった事だと、俺は知らないと言うのが金正日の立場ですけど、なに言ってるんだと。
あんたがやったんでしょう?と、言う事ですから。
これは辛光洙より金正日なんですね、本当はね。
捕まえなきゃいけないのは。

だけどともかく、普通の交渉と制裁は別問題です。
拉致と言うのは相手が120%悪いんです。
交渉というのはお互いに譲り合ってですね。
五分五分でお互いに妥協してサインするんですけどね。
これは120%相手が悪くてこちらは何も悪くないんです。
にも拘らずそれをカードに使ってくる国があるんです。
それに日本が堪えきれずに交渉に応じているという程度なんです。
大変情けない事に。
もう少し日本がこれは全然別問題だと言って制裁をかけて「ごめんなさい、じゃあ返します」と言うところまで行かないと。
そのときが問題ですね。
犯人も一緒に帰せと言わなきゃいけないと思いますね。


★質問者4
よど号の犯人は二人帰って来るって聞きましたけど、二人帰って来るって言うのは、北朝鮮に何かそういう政治的なことがあってわざわざ返すのか?
それとも口減らしのために返すのか?
どんなふうな・・・・・・・(聞き取れず)先生はどんなふうに考えていますか?

★回答 平田氏
よど号の方はトップだった人(=田宮高麿)が20人拉致したと言ってます。
今分かってるのは3人ですけど、後17人拉致しているわけですね。
それによど号犯の奥さんがたくさん関っていて、その今仰った話は黒田(佐喜子)と森(順子)。
そういう妻たちの犯罪なんです。
これがマドリッドで石岡享さんと写真撮られているんですね。
現物の証拠がありますので、これは間違いなく犯人です。

ところが日本はまだそれに対して、今まで厳しい対応が無くてせいぜい旅券法違反。
日本に帰って来ても罰則になる事無く殆ど微罪でしか出来ないんです。
一昨日警備局長にお目にかかってその話をしましたところ、もちろんそれだけでは終わらせませんと。
拉致問題について徹底的に捜査しますと回答しました。
今までと随分違うなぁと思いましたので、すぐにそれを報道で発表しました。
従って帰って来られないと思います。
日本はちょっと変わったな、と言うのが北に通じれば今帰るべきでは無いと言う話が出て来るでしょうね。
よど号の家族みんな、日本いて北と行ったり来たり出来ますから。
全部情報ツーカーです。

だけどあんな悪い事していた家族でも、日本はこの人が犯人だと言う事が特定できないから、何にも出来ないんですよ。
何かこの国はおかしいんですよね?
普通の国なら絶対許されない事が許されてしまうという、そこだけはやっぱり正していかないと傷つく人がたくさん出てくるわけです。
それはやっぱり許せない事。
ただし、よど号犯と言うのは北にとって本当にお荷物です。
早く帰れ!と言う状況だと思います。


★質問者5
基本的に官僚はやれと言えば多分動くと思うんですけど、政治家が一番悪いんじゃないか?と。
例えば橋本龍太郎とか谷垣とか、中国人の女と仲良くしたりして脅しかけられるような状況があったり。
するともう何も出来なくなるという、そういう状況に陥ってたんじゃないかなと思うんですが。

★回答 平田氏
まさに仰る通りだと思いますね。
日本と言う国は先ほども言いましたけどね。
人の善意を信じる国でありまして、憲法にもそう書いてあるんです。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼する」となってるんです。
で、平和を愛さない国があったらどうするか?と言う事は誰も考えてないわけです。
相手が公正で無かったらどうするか?と言う事は、考えたくも無い。

必ず相手は平和的な人なんだと思い続けて60年生きて来たんですよ。
憲法でもそうやって子供に教えてるんですから。
とにかく戦争って言ったら目をつぶる、ケンカと言ったら目をつぶる。
そのうち悪い事をされても目をつぶって来たんです。
本当にそれでいいんですか?と。

平和を愛さない奴に対してはやっぱり厳しい処罰をしなきゃいけないわけですよ。
その毅然たる姿勢が政治家にも無かったということでしょうね。
政治家にも無いから、つまりこれは一種の平和病って言う病気なんです。
平和だけを愛して、平和でなくなった時にどうするか?って事は考えたくも無い。
でも平和をアピールする、人権をアピールする、環境をアピールする人はあの人はいい人だと思われるんですよね。
でも平和だけアピールして何も対応しない人と言うのは、実は人権の侵害を見逃す人なんです。
それじゃ駄目なんですよね。

★質問者1
言葉だけ平和平和と言って一般の人は喜んでいるけれど、やっぱり自分の国を自分で守らないからこういう事にね・・・

★回答 平田氏
きれい事を言うというのは、政治家としては多いと思いますから、でもそれじゃやっぱりいけなくて毅然とすべき時はした方がいいよと言う人が信じられる人じゃないかな?と私は思いますね。


★質問者6
日本の国はね。
アメリカの脅しだとか北朝鮮の脅しに非常に弱い。
脅しに弱い国ですよね。
この経済制裁について、今の政権政党がイマイチ及び腰だって言うのは先生は何が原因だと思いますか?

★回答 平田氏
簡単に言えばですね。
平壌に行っちゃった事なんです。
行って握手して約束して宣言までしちゃった事なんですね。
じゃあなたが行ったのは失敗だったのか?と、いう事になっちゃいますよね?

つまり交渉すべき相手で無い人と握手して交渉しちゃったんです。
交渉じゃないんです、要求しなければいけなかったんです、あの時は、返せと。
ところが共同宣言なんか出しちゃいましてね。
その後日本の首相は共同宣言の趣旨は守ってるとか、今のところはちゃんとやってくれているらしいとか。
そういう発言ばかりするもんですから、(北朝鮮の)日本担当者は何が起こってもですね。
金正日に対して日本の総理もこう言ってますよと、私は全然失敗してませんよと。
日本の総理が私を支持しているようなもんですからね。
そうやってずっとその地位を守っていられるわけなんです。

だけど制裁をかけると、向こうで一番悪い事をした奴がまず首を切られますよ。
そこから始まるんですね。
絶対首切られて無いです、北の担当者は。
お前良くやったと、5人返したけどね、50億円分の食料を取ったから、1人10億ぐらいの貢献はしたなと思われてますよ。
本当に情けない状況なんです。

・・・質疑応答終了・・・

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2006年2月10日 (金)

南越谷集会9

『本間勝さんの訴え(田口八重子さんの兄)』
Photo_5

どうも皆さんこんばんは。(「こんばんは」の声)
今日は東京も凄い大雪になりまして、私も長靴で今日は(笑い声)格好の悪いあれでおるんですけども、そういう寒い中皆さんこんなにたくさん来て頂いて、ありがとうございました。
私田口八重子、いわゆる飯塚八重子なんですけど、八重子の上から数えて3番目の兄の本間勝と申します。
この運動には、家族は7人いるんですけども、どうしても女って言うのは結婚した関係で結婚先のところに迷惑をかけるとかね。
いろいろありまして、男3人兄弟がこの運動に先頭に立ってやっております。

八重子は昭和30年に生まれて、私が19年生まれで干支でいうと一回り下なんですね。
そういった歳回りなんですけども、八重子はうちの飯塚の家族の中では非常に父ちゃんに一番、末っ子なんで可愛がられてたんですね。
そういった事で親父の方は父ちゃんは早く亡くなりまして、お袋の方は平成14年に亡くなったんですけどもね。
お袋は八重子が北朝鮮に拉致されていると言う事は分かってまして、「父ちゃんが生きて無くて良かったね」と言ってました。
と言うのは非常に可愛がっていましたから、八重子がそんな北朝鮮に拉致されていれば当然怒るであろうし、やっぱり悲しくもなると思うんですよね。
一番可愛がっている末っ子でしたから。
といった関係で「父ちゃんがいなくて良かったね」と、これもちょっと悲惨な話ですけどね。

また八重子の立場から行けば、今北朝鮮のどこにいるか分からないという事が現状なんですけども、親の墓参りもね。
親父は当然八重子が日本にいる時に死んでいますから、そういう墓参りも出来ないという事でね。
本当に本人にすればそういうお墓参りもしたいだろうし、きょうだいにも会いたいだろうし、その気持ちはどの家族も同じですけども、人一倍あると思うんですよ。

それで八重子はですね、どこにいるんだろうか?と言うことなんですけども、1990年代になると八重子がどこにいるかって言うのは情報的にはもう途絶えちゃうんですよね。
去年の5月に蓮池薫さんに私の兄貴、一番上の兄貴とですね。
新潟へ行きまして、お会いして、そういう八重子の情報?
話をつぶさに聞かせていただいたんですが、そういった中で八重子とはある時期、皆横田めぐみさんとか地村さんとか蓮池さんの家族なんかと一緒に収容されていて、顔も会わせてたと。
そういった事までは分かっている話なんですけども、それである日突然。

蓮池さんなんかは朝鮮労働党の情報部関係の組織に所属していると。
で、八重子はある時期から軍の組織なんですよね。
敵工地というちょっと意味の分からない組織の方に持っていかれていますよと、聞きまして。
言う事を言ってるんですね。
だから、私なんかは蓮池さんが本当は八重子の事もある程度先も知ってるんじゃないかなぁ?と思われるんですよね。
だからもう日本に帰って来た、家族も帰って来てるんですから、日本に工作員が多数潜伏していて平田先生が先ほど言いましたようにね。
いつやられるか分からない危ないよと。

そういった中にあってもね。
我々行方不明であろうと言われているような家族は、先に蓮池さんや地村さんの子供が帰ってくるまでは、私どもも消息不明のメンバーはちょっと運動は控えて、まず家族を取り戻そうじゃないかと言う事で、運動から一歩引いてやってたんですね。
そのお陰もあってあの人たちの家族は帰って来られたと思うんですよ。
私たちは当然並行的にガンガンやっていればね。
いくらかでも進展はあったのかな?と思うんですけども、やはり帰ってきた家族が、向こうにどういう人がいたと言うのは分かってますから、やはり人情的にその人たちに先に帰って来て貰おうというのは当たり前なんですよね。
だけど反面我々の家族からすればその時間がね。
本当にもったいなかったなと言う思いはしています。

もう4年目ですよね、今年でね。
2002年にそういった小泉さんが訪朝して頂いたお陰でこのようになって来たんですけども、本当に歯がゆい。
それと拉致家族のそういう政府に認定されているといってもね。
まだ多数の行方不明の方がおられるわけですよね。
そういった方が今「しおかぜ」の電波に乗って北朝鮮に荒木さんの声で、またご家族の声も今最近放送されるようになりましたけど、私も兄貴も八重子に呼びかけをやりました。
そういった形で1月から始めております。
本当に、聴いてくれれば良いなと。

日本でもね、私も3000円の短波ラジオを買って来たんですが、それでも鮮明に聴こえます。
皆さんも一度そういった特定失踪者の拉致不明者の家族の声を生で聴いて下さい。
本当にね、涙が出てきます。
「元気でいてね」「いつかは助け出すからね」「元気でいてよ」「こっちも元気だからね」
もう、そういう声ばっかりです。
当たり前ですよね。
早く助け出したい、まず向こうでも希望を失って倒れられたら元も子もないですから。
助けだすまではね、元気でいてね、ただそれだけですね。
民間でも周波でも電波でも利用してですね。
救出運動やってるのに政府の方は目に見える物をやってくれてないんですよね。
万景峰号を止めるとかね。
経済制裁をしろと言うこととか何も言ってないんですよ。
目に見える物は。

ただそういう法律は制定して頂きましたよ。
だけどそれは使わないんだという事を小泉さんものっけから馬鹿みたいな事を言ってますけど、そういったお陰で今だに制裁も出来ないでいると。
全くタイミングを失なっちゃってるわけですよね。
最近になって辛光洙?
要するに犯人だから日本に引き渡せと、引き渡さなければ経済制裁やるよと官房長官が言ってくれてますけどね。
そういうふうにだんだん目に見える極秘情報を出して下さっていますから、先ほどから言われているように今年が一つの山場になってくると思います。

そういった事で私たち川口の6人の失踪者と言われておりますけども、そういった家族の方と浦和の窓口、埼玉の救う会と川口のそういった救う会を立ち上げているんですけども、そういった仲間とですね。
署名活動をやってます。
毎月第2日曜日ですか。
やってますけども、2時間、2時から4時くらいの間までやってますので、そういったこと、また皆さんが来られる機会がありましたら一緒になってね、署名活動をやって頂けたら。
署名をやってくれてるのは今は若い中学生とか率先して署名してくれています。
あなたたちの年齢の横田めぐみさんが拉致されたんですよ、そういうのはもう理解しています。
子供が理解していて国の大きな力を持っている人が中々理解してくれないというのは本当に歯がゆい。

まぁ取り留めの無い話になりましたけども、引き続き我々の家族と失踪者の消息が分かるように。
日本ていうのは最近スパイ養成じゃないんですけども、偵察衛星を2機打ち上げましたよね?
で、近々また打ち上げますけども、そういった情報分析をまめにしてですね。
北朝鮮のどこに地理的に我々の日本人同胞を隠しているのか?というのをね。
早くさせて頂きたいなと思うんですよ。

また公共の電波を使って、しおかぜでなくて公共の電波を使って特定失踪者のそういう、昔のNHKに尋ね人という
時間がありましたよね?
まさにね、あれをやれば良いと思うんですよ。
月日は経っちゃってますけどね。
尋ね人の時間をやっておけばね。
そりゃ日本国内向けに言ってる情報ですから、当時拉致に関係した朝鮮総連の土台人とか言われている北朝鮮の家族がいて日本に在日していて、そういった弱みに付け込まれて協力させられているという、朝鮮総連の人なんかも多数いまだにいる訳ですから、当時の関係者がね。
そういった人たちが、もういい加減に返してやってよと言う事で情報を出してくれるかも分かんないですよね?
そういったのを期待して、尋ね人の時間と言うのを作って、400名以上の公開してもいいですよと言う失踪者の情報があるわけですから、そういうのを電波に乗せて国内向けにやれば良いと思うんですよ。

海外は今、いろんなタイとかね。
拉致されている国と一緒になって、戦おうと。
共に輪を広げてやっているわけですから、そちらの方はそちらの方で力も出てくると思うんですけど、まず日本国内の重い腰をやるべきじゃないかな?と思ってます。
ちょっと話長くなりましたけど、引き続き我々の家族、また日本人同胞が北朝鮮から帰れるように、一つご支援の方よろしくお願いします。(拍手)

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2006年2月 9日 (木)

南越谷集会8

『平田隆太郎 救う会事務局長の講演 その3』

日本と平和的な関係が続いていれば、アメリカも北に必要以上の制裁が出来ないわけです。
仲良くやってますよと、何も悪い事してませんよと。
周りの国も認めてますよ、隣の人ともうちは仲良くやってますよというと、第三者がケンカを売れない。
そういう状況を作ろうとして拉致被害者を返した。
日本政府が必死で頑張ったわけでもなんでもない、と私は思います。

その中で北側の提案を丸呑みして、2回訪朝したという。
しかしそれ以外の人はどうするのか?
家族は皆これで殺されたと思ったんですよね。
2回目の訪朝5月22の夜、直接総理から話を聞きましたけど、これでもううちの子は駄目かなと思うくらいショックを受けた一日だったんです。

そういう事があって、日本は今まで全く動いてないんですけど、ちょっと変わって来ました。
先ほど飯塚さんが仰ってたようにまず警察がかなり動きを始めました。
年末年始の情報を得てですね。
全国10機関の警察関係の会議を開いて、もう一回全部洗い直そうという事になっています。
それから警察の中に拉致担当室と言うのが出来ました。

それと先ほどの閣僚の専門幹事会と言うのがあるんですけど、これも先ほど仰ったように関係機関だけでなくて全省庁でもう一度調べなおして、どういう制裁が出来るかね。
前と同じ返事を持って来たら許さんぞと強気で言ってるようです、官邸の方から。
だけど小泉さんが何をしているか?と言う声は全く聞こえて来ないんです。
おそらく黙認しているというか。
アメリカがここまでやってて日本がやらないって言うわけには行かない時期なんですけどね。
当事者ですからね。
当事者が怒らなければいけないのに、アメリカがここまでやっててですね。
日本が何もしないわけにもいきませんので、まぁしょうがないなぁと言って許している、と言う状況だろうと私は思います。

それから日本は総連の摘発、在日本朝鮮総連の科学協会と言うのがあるんですね。
科協って言うんですけど、そこを捜索して藤田さんの事を理由にですね。
実はあれ、核・ミサイルの部品をここが全部輸出しているんですね。
そこに手を入れました。
明らかにアメリカに連動した動きです。
それから昔の朝銀の不良債権、ありましたよね?
これにも手をつけて、安倍官房長官は厳しい対応を取るのは当たり前だと、大阪の総連については売却するぞと言う姿勢をキッチリしています。

人権担当大使(=齋賀富美子氏)も作りました。
1年かかってやっと、1年ぶりに専門幹事会をやったばかりなのに今月もう一回やると。
それは次に北朝鮮にどういう事をするかと言うのを全部各省に持って来いというので、それを持ってこさせて会議をするんだそうです。
それからちょっとこの9月以降ですね。
かなり日本も変わって来たなと言う感じがします。

去年の12月にネグロポンテという国家情報長官と言うアメリカ人が日本に来て、警察庁の漆間長官とか安倍さんとかどうも総理もいってるらしいと。
この辺でかなり密接な打ち合わせをしているんじゃないかと私は思っておるんですけど。
北に圧力をかけるという形がこれから出てくるかも分からないし、また前のような日本に戻ってしまうかも分からない。
かなり微妙な時期ですが、私たちも家族会も今度こそは今年こそは何とかしてくれるんじゃないか?と思っていて、その意味ではちょっと山場になるかも分かりません。
言う状況です。

やっぱり帰って来た5人の人たちが喋り始めるといろんな事が出てくるんですけれど、受動的に話をしたりするんじゃなくて積極的にもうちょっと喋れればいいんですけれど、これはやっぱりあの国は脅しますからね、人をね。
お前の子供を殺すぞとかやりますから、日本の中にもまだ工作員は一杯いるわけですから、何をするか分からないと言う恐怖はあると思いますね。
だけどそれを乗り越えて毅然として対応していかないと、あなたの子供もやられますよという事に成りかねないわけです。

今日本もアメリカも北朝鮮に対して外圧を高めています。
武力行使をしようとはしていません。
言葉には出しますけどそれは脅しです。
外圧を高める事によって内圧が高まる。
内圧が高まる事でともかく拉致は早く返してしまえと、本来ならば出来ない選択をしてくる。
名前の分かっている人ではなくて全部返せと、言う事を強くこれから言っていかなければならないですね。
誰がどこに住んでいるかも分かりませんので、ともかく全部返せと。
全部返さなかったらただじゃ置かないよと、言うぐらいの姿勢でやらなきゃいけません。
そういう時期がひょっとして今年来ればですね。
名前の分かっている人意外に、名前の分かっていない、おそらく3桁に上がる日本人が帰ってくるだろうと思います。

日本人の場合、よほどの事がない限りとても大事にある意味でされていまして、監視している担当者がですね。
もしその人が死んだりするとこの人の責任になっちゃいますから、必死でやっている。
拉致被害者がともかく生きているような状況を作らなくちゃいけないですね。
その意味で制裁をかけて日本人がこの事で怒っているんだという事を知らせてですね。
早くこの問題を解決したいなと、家族会とか救う会とかですね。
いつまでもやってる必要はないんですね。
明日解散するって言うくらいが一番いいわけですね。
家族会が無くて良かったねと。
皆でどこかで武道館でも何でもいいですから、ああいう所で「よかったね集会」と言うのをやるのが希望ですけど、今のところはともかく救出をしてくれと言う集会ばかりやって来てます。
今年もこれからやります。

やりますが、それは最後に良かったねと言う集会をやって早く終わらせないと。
横田さんのお父さんも病気されましたし、このままではいきませんので、私たちも何とかしてですね。
この問題を早く解決しなきゃいけない。
そのためにはいくら交渉をしても知らん顔する国に対しては圧力をかけないとしょうがない。
制裁をかけて怒っているという事をもっと明示的に堂々とアナウンスする、国家としてですね。
えっと思ったら実はやってたんだ、なんていうのじゃ駄目なんですね。
そう言うのがまだ多いんです。
はっきりと北朝鮮の犯罪に対して大きな声で返せという、いう事を是非やって欲しいなと思います。
そこまで行かないと北も簡単には返さないでしょうし、そしてこれは日本人の為にも良くないんですね。

日本も世界で大変稀な変わった国です。
騙すよりは騙されたほうがいいよといってみんなお互いにやって来て、それで何とかなってくるという大変珍しい信頼関係のある国なんですね。
だけど日本の国内ではそれが通用しても外国では通用しない場合がたくさん有ります。
少なくても悪の最前線に接触する可能性のある人は、今までの日本人同士の付き合いでは駄目だと本当に気を引き締めてですね。
この人たち騙すかもしれない、あるいは・・・(聞き取れず)するかもしれないくらいの、悪意と言うものを前提にしながら友好関係を作っていかなければいけない。
言う事なんですね。
拉致された人たちも皆善意の人ばかりで、北につれて行かれて始めてこんな酷い事をされたと気が付くようでは困るんです。
備えはいつもしなきゃいけないと思います。

大変にこれから重要な時期を迎えつつあると思いますので、今後とも是非ご支援をいただければありがたいと思います。
どうもありがとうございました。(拍手)

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2006年2月 8日 (水)

南越谷集会7


『平田隆太郎 救う会事務局長の講演 その2』

日本の田んぼですとね。
だいたい一反歩10アールで、8俵以上の米が採れますね、平均ね。
トンで言うと1ヘクタール1町歩で5トン以上採れます。
北朝鮮では8俵どころか4俵も採れないです。
3俵位じゃないかと私思いますけど、それくらい痩せた土で生産をしています。
発表している数字は嘘ばかりです。
国連で発表しているのも嘘です。
あんなに採れません。
韓国が発表しているのもこれもおかしいよと、私韓国の国際会議で何度も言いまして、最後は韓国も平田先生の言う通りだと認めてくれましたけど。

たくさん採れたよと報告をしないと処罰されますから皆で嘘をつくんですね。
数字が最後一番上まで上がって行く時には実際にはもの凄く増えた数字になってしまう。
で、今度は分ける。
だんだんだんだんそれに基づいて分けていくと無くなっちゃうんですね。
そう言うのが中央集権国家です。
昔から、これは朝鮮半島2000年の伝統でして、今に始まった事では有りません。
昔からそういう分配をやっています。
従って、向こうがそうならこちらもそうだと言うことで、様々な対応・抵抗をして量をごまかす面積をごまかすいろんな事をしてごまかして対応をすると、いう事をやってます。
あるいは山に隠し畑を作るとかありとあらゆる手を使ってですね、食料を確保して来たと言う歴史です。

そういう中で拉致被害者の方々が本当に今でも苦労しておられる。
家族の方、どんどんどんどん歳をとられて、かなり多くの人が亡くなられて、それでも日本政府は動かない。
何とかこれをしなきゃいけない。
そういう状況なんですね。
先ほど飯塚さんが是非制裁をして欲しい、政府にお願いをしているんだという、この制裁と言うのは一体何なのか?
凄く怖いような言葉ですけども、ちっとも怖くないわけです。

日本的に言えば村八分なんです。
村八分と言うのは同じ村の中でこの人とは火事と葬式の時以外お付き合いをしないと言うルールですね。
悪い事をしたから、あんた悪い事をしたから、火事と葬式と言うのは人間の人道の最低のマナーですから、これだけは手伝うよと。
だけどこの二分以外の八分は一切ね、あんたとは付き合わない。
これが経済制裁なんです。
物・人・金の出入りはしませんよと。
あなたの国は悪い事をしたんだから、一切物や人や金の出入りはさせませんと、これが制裁なんですね。

一番極端なのは軍事行動をかけるという事なんですが、これは積極的な制裁ですけど、日本が今、家族会が主張している制裁は最も消極的な制裁。
こちらから何かしようって言うんじゃないんですね。
逆にあんた悪い人だからもうお付き合いしない、お付き合いしたかったらちゃんとしなさいよと言うのが、受身的・受動的な制裁、を今お願いをしているわけです。
それすら何か怖くて出来ないと言う人もいるし、結構テレビで喋っている専門家みたいな人までそういう事を言っています。

例えば日本が制裁をするとミサイルが飛んでくると言う人がいるんですね。
これは飛んで来ません。
ミサイルなんかをもし、海に撃つ分には全然構わないんですけど、陸に撃ったら偉い事になりますよ。
海に飛ばす分には米軍も日本の自衛隊も凄く喜ぶんです。
相手のミサイルの性能が全部分かっちゃいますから、全然怒らないんですけど、陸に撃ったらこれは即座に日米安保同盟が直ちに発動されて防衛体制を取ります。

金正日の目標と言うのは自分が生き続ける事ですから、国民がどうなろうと自分が生き続ける事が目標の人が自分が死ぬかもしれないような危ないリスクは絶対に犯さない。
だからミサイルは撃たないです。
ただ問題は日本人が撃つよと言うと怖いと思ってしまう。
これに日本人が凄く弱いんですね。
これを狙ってるんです。
東京を火の海にする、なんて言うんですよね。
これだけで目をつぶってね。
もう考えたくないっていう、そういう一種の病気にかかっている。
だけど自分の子供がやられたときにですね。
そんなこと言えますか?

隣の家のお父さんがうちの子供を拉致して行って返さない。
もういいやと、怖いから、とは行かないんですよね。
この時に毅然と対応しないと国家と言う、国の信用性が無くなるんです。
私たちは国家の中に生きてるわけで、その国家が人々の生命や安全を確保するというのは最大の目標なんですね、国家の。
それを無視したらもう国家じゃないんです。
今の日本と言う国はちょっと完全な国家ではなくて、一杯不完全な所がある国家。
そこが今問われている状況であろうと思います。
そういう状況の中で今度ミサイルが飛んでくるとかですね。
食糧支援をしなくなれば、例えば北の苦しい人が困るとか言う話がもっともらしく言われています。
これも嘘でございます。

北朝鮮で一番飢餓が発生したのは96年、7年、8年です。
私この時毎年北朝鮮に行っておりましたので、何となく分かるんですけど、8年が一番きつかったですね。
9年でほぼ良くなりました。
8年の頃は人民を弾圧する組織がある。
どんな村にもどんな小さな町にもあるんですけど、その人の配給が無くなっちゃったんですね。
で、弾圧組織が崩壊寸前だったんです。
そこへ外国の支援が入って弾圧組織がまず息を吹き返すんです。
そして再び弾圧を始めるもんだから凄く迷惑をしたと、脱北者が皆言っています。
何で支援したんだと、あの時支援しなかったらこの国はもう壊れている。
あんたたちが支援するから我々は迷惑をしたと。

あの人たちは日本人が思う以上に逞しく頑張る力は持っていますけど、それは長引かせちゃいかんのですね。
支援をすればするほど今でもこの苦しい状態が続く。
やるならもっと早くやってくれと言うのが彼らの気持ちです。
出来れば戦争してくれと、そしたら我々も飯が食えるようになるからと。
そういう状況で人道支援を切ってしまうと彼らが困ると言うのは、大変大きな間違いです。

日本は人道支援、制裁をかけると、例えば今6者協議とかいろんな日朝協議とかあって、核問題が一定の前進をするとなると、まずですね。
金出してよと言って来ますよね、日本に。
大抵日本に金出してと言われると、日本政府はハイってすぐ出すんですね。
ところが制裁をかけていると出せないんです。
とどうなるか?
韓国・中国が必死になってね。
早く拉致被害者帰せと、おまえそうしないと金貰えないよと、彼らも金出す気無いわけです。
日本から取ろうと思ってるんですから。
だからとにかく日本が制裁をかけておけば、必死になって中国政府が北朝鮮を説得すると言う逆のプロセスが生まれてくるわけです。

先ほど「しおかぜ」の話をですね、されましたけど、やっぱりいろんな形で日本が制裁をかけると、あ、日本人は拉致で怒ってるんだと。
これを知らないんです、北朝鮮の人は。
拉致で怒ってるんだと。
それも担当者しか知ってはいけないし、喋ってはいけないし、噂をしてはいけないという国なんですね。
そういう国でいろんな事を知らせるのは制裁をかけて、拉致で怒ってると言う事を知らせることなんですね。

例えば北の偉い人たちがですね。
日本からトロを輸入するんですね。
あるいは万景峰号かなんかで、大変レベルの高い、何でこんな物を輸出せないかんのか?と思うような高級の物をいろいろ輸出しています。
日本が制裁をかけるとそういう物が全部来なくなります。
そうすると北の偉い人たちがですね。
何が起こったんだ?と、どうも日本の担当者がしくじったらしいぞと、何も来なくなってるよ、船も止まってるよと。
一体なんなんだ?と言う事で拉致問題が一辺に広がっちゃうんですね。
噂になります。
そうすると頭の良い人は何を考えるかと言うと、「ははぁ、拉致被害者を保護すると何か良い事があるかもしれない」

私たちは誰がどこに住んでいるか?
あるいは失踪者の方のようにまだ拉致されたかどうか分からない人が一杯いるんです。
そういう中で安全を一番確保するのは制裁なんです。
日本人が拉致で怒っているという事を北の偉い人たちに皆知らせちゃう。
普通の人にもラジオで知らせちゃう。
これは金正日政権が崩壊したら、まず日本人を助けよう。
そういう人が出てくるわけですね、この効果として。
今のままでは誰も知らないわけです。
そんなものがあったの?と言う話になります。
だから経済制裁をきちっとかけて、やっていかなければいけないと思っています。

制裁の話ばかりではありますが、先ほど飯塚さんがいろいろ話をされましたように随分変わって来ました。
全く動かなかったんですけど、変わって来ました。
国連総会でまずタイのですね。
北朝鮮の特別担当者(=ウィティット・ムンタボン国連北朝鮮人権特別報告官)と言うものが専任されて、タイの誠実な大学の先生ですけど、その人が日本に来てくれてみんな家族の話を聞いてくれました。
国連にそれを報告してその結果ですね。
国連で11月にですね。
総会の委員会で北朝鮮非難決議が出ました。
12月になって、国連総会で北朝鮮一国を名指しで批判する。
こういうの物凄く北には効くんですね。
制裁までは行きませんけど非常に大きな出来事が一つ起こりました。

それからアメリカがちょっと、ちょっとじゃなくてかなり変わりました。
6月にアメリカのブッシュ大統領が脱北者の姜哲煥さんと言う人と会ってですね。
北朝鮮の収容所の本(「平壌の水槽」ポプラ社刊)を書いた人なんですけど、アメリカ人皆これ読んだほうが良いよと言ってですね。
宣伝したりしました。
それから9月に入っていよいよ皆さんご存知のバンコ・オブ・デルタという銀行に制裁をかけました。
アメリカは金融制裁から入りました。
これ北朝鮮に物凄く効いてるんです。
本当に今困り果てていると言う状態だろうと思います。

ここで偽札とかですね、偽タバコ、麻薬の密売で得た金を、皆ここで汚い金をきれいにするために必要だったんです。
それが出来なくなった。
それ以外の預金も引き出せなくなった。
バンコ・オブ・デルタは一日で取り付け騒ぎが起こって預金量の1割がなくなった。
あまりにもこれでは銀行潰れちゃうんで、北朝鮮とは取引しないと言う事を翌日発表しました。
これで取り付け騒ぎです。
それ以外に核ミサイルの部品とかそういう物に関っている北朝鮮系の会社に対して、取引停止の制裁をかけました。
これも凄く困ってるんです。

日本も実は同じ動きが9月以降出ているんですけど、アメリカがバンバンバンバン動き始めました。
国務省は今までですねともかく、日本の外務省もそうなんですけど話し合いでやる部署ですから、軍事的なものよりはまず話し合いをしましょうと、交渉しましょうという役所なんですね。
この役所の国務次官補がですね、武力行使の可能性を示唆したり始めました。
どこまで本気かな?と我々も見ていたんですが、かなり強気の発言、まだその選択肢の中には武力行使は入っていると示唆しております。

それからブッシュ大統領が12月にですね。
前は悪の枢軸と言ってたんですね、北朝鮮の事を。
大統領になって最初の一般教書(演説)でですね。
去年の11月に、北朝鮮の暴君。
暴力の暴に君主の君ですね。
と言う表現を使いました。
これは国一般ではなくて更に突っ込んで、お前が悪いんだと言う事を言ってるんです。
あれは北朝鮮の暴君だと、あいつが悪いんだという事をハッキリ言いました。
これはかなりね、これは変わったなと言うことなんですね。

ライス国務長官も北は危険な政権と言う言い方をしています。
危険な政権です。
かなり厳しい言い方をし始めました。
そして北が12月になって制裁を解除してよと、悲鳴を上げ始めました。
ことにマカオの銀行の制裁がきつかったみたいですね。
だけどヒル次官補はですね。
年末に北が偽ドルを作ってるのは紛れもない事実だと、ハッキリ証拠を示して言っております。

普通、偽札とか言うのは暴力団とかそう言うのが作ってるんですよね。
北は国家が作ります。
麻薬もそうなんですけどね。
人工衛星で見るとああいうのはすぐ分かりますからね、麻薬の栽培っていうのはね。
そういうのを国を挙げてやってる。
昔から外交官がですね、外交特権を利用してカバンに入れていくと見つかっちゃうんですね、麻薬と言うのは。
それで捕まってしまうという事件がたくさんありました。
それを今でもやってるという、それが主要な収入源。
収入源と言うのは、核・ミサイルを売る、軍需品を売る、偽札を売る、麻薬を売る、このくらいしか売るものが今無いんですよ。
それが止められちゃうと本当に外貨が入らないという状況になって来ました。

今年の1月に入って、実は年末にですね。
アメリカは北に対して、協議の再開に応じなければ武力行使も有り得ると伝えていた事が分かってきました。
12月の段階でやるぞと言う事をハッキリと言っております。
こういう制裁とかですね、武力行使の可能性を示唆した事が、金正日が中国へ行った理由なんですね。
泣きつきに行ったわけです。
何とかしてくれと、頼むよと、手を挙げているわけですね、中国に対して。

事実上この1年以上の間、北朝鮮の大きなですね。
金目になるような炭鉱とかウラン鉱とかですね、資源の山は皆売られています。
中国が買ってるんですよ、実は。
通行権まで買ってます。
北がノーチェックでこの道路はこういうふうに海の方へ移せると。
中国は今日本海に直接出られるルートまで確保しました。
これまで出来なかった事を北朝鮮としていて、そこまでありとあらゆる物を、もう売るものが無いので金に換えて、その金は全部金正日のポケットに入っているわけです。

その外貨を何とかしようと思ったら、銀行を止められちゃった。
これが今非常に辛い所なんですね。
それからそれ以外の銀行にも波及していく可能性があります。
そういう事で更に分かってきた事は偽札に付いてはやれと言ったのはブッシュ大統領。
いよいよこれは本気で動き出したなということです。
韓国に亡命している黄長ヨプ(=火へんに華)と言う人が、金正日の側近中の側近だったわけですけど、偽札は金正日が管理していましたよと言う事を言ってます。
まさに全ての物がトップの命令以外では動かないと言うことです。

従ってアメリカがそういう圧力をかけた。
当初、大統領に就任して悪の枢軸と言った事で実は5人が帰って来た。
日本政府が凄く頑張ったからではありません。
アメリカが9.11のテロの後ですね。
イラン・イラク・北朝鮮、これを悪の枢軸だと、これでビビッちゃったんですね。
何とかして対話の構図を作らなければならない。
今まで知らんよと言っていた拉致を認めて、その代わり日本から金を取ろう。
国交正常化資金ですね。
それを狙ってやったわけです。

・・・その3に続く・・・
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北朝鮮はきたない!国民の声を政府に!

制裁解除なら6カ国復帰/「遺骨」で専門家協議提案
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 【北京8日共同】北朝鮮の宋日昊・日朝国交正常化交渉担当大使は8日午後、北京の北朝鮮大使館で会見し、同国の核問題をめぐる6カ国協議に復帰する条件について「(米国による)金融制裁の解除だ」と述べ、米国に対し復帰の条件を整えるよう伝えることを日本に要請したと表明した。要請の理由に関しては「日米は同盟関係にある」からだと語った。

 拉致問題については、横田めぐみさんのものとして北朝鮮が提供した「遺骨」を別人とした日本の鑑定結果をめぐる対立が最大の課題との立場を強調。「(日朝の)専門家協議を日本に提案した。日本は回答しなかった」と言明した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
だいたい、北朝鮮の鑑定技術などあてにならないし。
アメリカに対する金融制裁解除要請を日本に伝えるなど、まるで子供にお使いを頼むがごとし。

どこまで、非常識、ウソの固まりなのでしょう。
このような、<国家もどき>とまともな会話などしている時が、空しい。


ご家族はいつもいつも、裏切られ続けています。
裾野にこの怒りを伝え、日本政府に決然たる態度を取らせなければなりません!

どうか、そのために、『蒼のはがき』を書いてください。
ご自分で作られても、こちら(mail@bluestars.org)にご請求いただいても結構です。

話の花束
著::善ポコのタコ部屋

上記サイトでも訴えてくださっています。

拉致問題に関心の持つサイト、ブロクを管理している皆さんにお願いします。
どうか、ご自分のサイトでも、蒼のはがきの運動を伝えてください。

詳細は蒼き星々TOPから、蒼のはがきキャンペーン
   Blue jewel:砂川 昌順さんの蒼のはがき

皆さんの声を、政府に伝えましょう。
年齢を重ね、いつもいつも耐えて待ち続けているご家族の代わりに、私達が声を伝えるべき時なのです。
どうぞ、御協力を御願いします。
心からお願いします。

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2006年2月 7日 (火)

南越谷集会6

『平田隆一郎 救う会事務局長の講演 その1』
 
Photo_6

皆さんこんばんは。(「こんばんは」の声)
救う会全国協議会の平田と申します。
私は草加に住んでいまして大変馴染みのあるところで、娘が越谷でこの近くに住んでいます。
先ほど海の無い埼玉でも拉致がという話でしたけど、実際にいっぱいあります。
また日本海側だけじゃないかと思っていますが実はそうではないですね。
太平洋側でも一杯拉致があります。
拉致と言うのがこれからどんどんどんどんと広がりと深さを持って来つつある事が、明らかになって来つつあります。

家族会ってのが出来たのが平成9年、9年前、足掛けで10年になります。
拉致はもうそれから更にず~っと前、約20年前からたくさん起こっています。
中々長い間、このことに日本人が気付いていなかった。
そして気付いてからも対応しなかった、と言う事が日本の国の一番大きな問題なんですね。
途中で気が付けばそれ以降の人は拉致が出来ないんですよね。
なんで途中で手を打たないのか?とこの国は。
そういう変わった国。
他の国ではちょっと考えられないくらい何もしない国なんですね。
本当にこんな事をしていて日本人の人権が守れるのか?
日本と言う国の主権が守れるのか?
この事が家族会の方々が立ち上がったことによってハッキリして来た、いうことも言えると思います。

家族の方々はですね。
ある日家族が失踪して大変衝撃的な日を迎えるわけですね。
失踪者の方々は本当に北朝鮮なのかどうか?と言うこともありましたが、家族会の方の側の人たちの方はあなたは北朝鮮に拉致されていますよ、と言う事で2回目のまた衝撃の一日と言うのがあって、そこから本当に苦悩の日々が長く続いているんです。
めぐみさんが拉致されていると分かったのが平成9年ですから、実際にはその前の年の暮れくらいから分かってるんですけど、それが横田めぐみと言う人だという事になってから、これは家族会作らなければいけないと言う事で急遽動きが始まったんですが。

今度は救出と言うのが日本の国は本当に動きが遅い国なんですね。
そこで家族の方が必死に訴えて、やっと拉致というのが殆ど知らない人がいないと言う状態になりました。
それから外国にもたくさん知られるようになって来ました。
しかしまだ日本政府は手を打つところまでは行かない。
しかしかなり変わって来たこともあります。
今日はその事を少しお話をしたいと思っております。

去年の10月にジェンキンスさんが本を書かれて、手記ですけれどもね。
日本ではこれは一つのきっかけになりましてですね。
ジェンキンスさんは米兵、逃亡した米兵4人が一緒に暮らしていたんですね。
この4人の米兵の奥さんが皆拉致被害者だったんです。
その事がハッキリして来ました。
ジェンキンスさんの奥さんは皆さんご承知のように、曽我ひとみさんですね。
それ以外にタイのアノーチェさんとかですね。
レバノンのシハームさんとか。
そういう新しい被害者が浮かび上がってくる。

後ルーマニアのドナさんと言う人がいるんですけど、そうなると韓国・日本だけかと思っていたら実際はヨーロッパ人もいる、中東もいる。
それから北東アジアかと思っていたら東南アジアにもいっぱい拉致被害者がいる、と言う事が段々段々はっきりして来ました。
タイのアノーチェさんについてはですね、この手記が出てから家族にその情報が伝わったんですね。
で、失踪前の写真と言うものが出て来た訳です。
それを見て今度は曽我さんが「あぁ、この人だ」と「本当に懐かしい気持ちがします」と、そういう証言を出していますね。
そうやってだんだん拉致が国際化していく、拉致問題が国際化していくという事が出てきました。

マカオで拉致された人たちも出てきました。
このアノーチェさんもマカオなんですけど、残り二人の人は当時まだマカオはポルトガル領ですけど、その後(返還されて今は)中国ですけど、中国人も拉致していた。
隣の国から、あの大きな国からも拉致しているんですね。
中国って言う国はまだ返せって言わないみたいなんですね。
金正日は平気で受け入れてですね。
あんなことをやっている。
実は中国人も拉致されていると言う事になります。
増元さんや西岡さんが行って被害者(の家族)に会ってきて、これは殆ど間違いないと、家族関係から何から全部一致すると言う事が分かってきました。

12月に入るとですね。
シンガポールでも拉致被害者が出てきた。
ここではシンガポール人1人とマレーシア人4人。
これがどんどんどんどん広がっていくんですけど、マレーシア人の1人を今度はジェンキンスさんが見たと、言う話が出てくるんですね。
次々に北朝鮮の悪事が去年の9月以降暴露されていくと言う過程が出て来ました。
これまでにですね。
名前の挙がっているのが12ヶ国。
日本、韓国はもう分かっていましたけど、タイ、レバノン、レバノンも前から分かっていたんですね。

一回レバノンは、日本と比べれば小さな国ですけれども、物凄い強い交渉をしてですね。
これを取り戻したんですね。
だけど一人の女性はおなかに赤ちゃんがいたもんですから、やっぱり家族と暮らしたいと言う事で帰っちゃった。
その後お母さんが一回尋ねて行くんですけども、中々会わせてくれない。
帰れない、自由も無いと言う状況に今あります。

それから、マレーシア、ヨーロッパでフランス、オランダ、イタリア、ルーマニア、こんな国からもいっぱい拉致をしている。
で、ヨルダン、中国、12ヶ国に広がって来ました。
私たちは大阪の集会でレバノン人の被害者のお母さんを招いて、その後12月の東京の集会にタイの家族、それから韓国の家族をお招きしてですね。
集会を致しました。

それからこの前増元さんと西岡さんがマカオへ行って、孔子の孔と書いてホンと読むんですが、ここの家族にも会ってきました。
ここでも話を聞くと全くこれは間違いが無いという事であります。
この3ヶ月くらいで北朝鮮による拉致事件が国際化をしたんです。
と言う事が言えると思います。

特徴的なのはこれらの事件ですね。
全部昭和53年、1978年に集まってるんです。
何でこの年にやられているのかという事になるんですけども、逆に言えば北朝鮮が国を上げて組織的な犯行をしたからこういう時期になるんですね。
この事が分かってきたのは安明進さんが証言をしてくれまして、その2年前76年にですね。
金正日が拉致して来いという命令、拉致指令を出します。
そこからじゃあどうやって拉致するか?と言う専門的な訓練が始まるんですね。
そして77年にめぐみさんが拉致されてますけども、本格化するのが78年。
ほとんどの人がこの年に拉致をされると、言う状況になっています。
これはもう金正日が命令したからに決まってるんですね。
あの国ではトップが命令しない限りそんな事は出来ません。
自分の判断では何も出来ない国なんですね。

私も何回も北朝鮮に行ってますけど、農業の事で私は調査に随分行ってるんですけど、農水省のですね。
局長さんとかと言う偉い人に話を聞くとね、一人の局長さんは何も答えられないんですね。
「今年米採れましたか?」「う~ん」てな感じですね。
もう一人の人は何でも答えてくれる。
つまりあんたは答えて良い人、答えて悪い人と言うふうに決まっていて、答えない人と言うのは答えても良い人の領域に関心を持ってはいけない。
我が国がどうなっているか誰も知らないと言う国です。

これはどこに話を聞きに行っても何も分かりません。
「とうもろこし採れましたか?」「う~ん」って。
10質問をして答えられないから、「私あなたに何を聞いたら答えてくれますか?」って11番目の質問を聞いたら、少し嬉しそうな顔をして「ジャガイモの事を聞いてください」なんて事を言うんですね。
そういう国なんです。
自分の領域以外の事に一切タッチをしてはいけないし、その中で喋れる人はごくわずか。

外国人と話をするのは禁じられています。
話をすると処罰されます。
3人で立ち話をしても処罰されます。
これは国家転覆を図っているかもしれないなどと言う恐怖心を持っているんですね、金正日は。
5人組を作っていまして、5人の家族で「昨日、となりのお父さんが帰って来なかったよ」と言う事を告げ口しないと処罰されます。
そういうがんじがらめの自由の無い国の中に、置かれている訳です。

そういう中で金正日がなぜ拉致を指令したのか?
丁度78年に起こった拉致の目的は殆どの人は工作員の教師、教官ですね。
当時現地化教育と言うのをやってまして、北朝鮮の工作員がその国に潜り込んでもバレない様に、言葉から文化からですね。
当時どんな歌が流行っているのか?
歌の暗記からありとあらゆる事を勉強する。
そういうプログラムを徹底してるんですね。
そこでたくさんの工作員を使って拉致を一斉に始めた。

最近この人もこの人もこの人も辛光洙が拉致していると言うのが出て来ていますけど、安明進さんは金正日政治軍事大学と呼ばれているところで6年、訓練しています。
6年も訓練をしてですね、一人拉致したらもうしなくていいよ何て事は有り得ないんです。
プロ中のプロになっているわけですから、何回もやらせると言う事は多分あっただろうと思います。
辛光洙はそのリーダー格ですから、しかも日本で生まれて日本の事を良く分かっていますから、そういうリーダー格になって拉致を指揮して来た。
おそらく実行したのは別にいるだろうと思われてますけど、指揮する側でやって来たんではないかと思われていますね。

こうやって外国人に化ける事が出来て何をするかっていう典型的な例が、大韓航空機事件の時の金賢姫。
マユミと言う日本人の名前で日本のパスポートで彼らはあっちこっち行って、そして蜂谷シンイチと言うスパイと一緒になって、大韓航空機を爆破しました。
87年でしたね。
これは88年に韓国であったソウルオリンピック、これを何とかしてね。
妨害をするという目的で87年にそういうことをしたわけですね。

それ以外にも拉致と言うのはいろんな目的があって、逆にたまたま日本に侵入して見られちゃった。
遭遇拉致と言うのがありましてね。
それはかなり古い時期からあるようです。
もう60年代くらいから、たまたまスパイ活動している最中に日本人にばったり出くわしてしまって拉致したと言うのがかなりの数あります。

しかし組織的になってくるのがそういう時期になります。
これは最終目標と言うのは、韓国に浸透して日本人になったりレバノン人になったり、いろんな国の人になりながら韓国に浸透して韓国で工作活動をして最後は韓国を吸収してしまう、と言うのが目的だったわけですね。
そのために一生懸命工作員を養成した。
安明進さんなんかは卒業して殆ど仕事もしないうちに韓国に脱出しましたから、そういう犯行は一切していないんですけど、どういう訓練を受けたかと言うのは全部知っていまして、しかも教科書にですね。
これは金正日将軍の指令でね。
大成功した事例と言う事で様々な事例研究を、教えてもらっているわけです。
それから俺がやったんだと言う教官からも、この事件は俺がやったんだと言う話も聞いている。

だけど長い間彼がそういう証言をしても、日本ではそれは疑惑であって拉致ではないと長くずっと言われて来ました。
しかしもう4年前になりますけど小泉訪朝で(拉致を)認めてからですね。
拉致と言うのを疑う人はいなくなったわけですね。
疑えなくなった。
嘘だと言っていた人は影が薄くなってしまいました。

当時は実行犯である辛光洙の釈放にですね。
130何人もの国会議員が、その人を助けてあげようという署名をしてますね。
そういうようなことがあった時期もありますけども、今はそれは出来ない。
実際に拉致があったんだと言う事がハッキリ分かってきました。

北朝鮮と言う国が私たちから見れば拉致と言うのが本当に人間としてやってはいけない行為ですが、北朝鮮では人民の命とか人権とか自由とか、何とも思ってないんですね。
300万人餓死したというのも、私の感じでは何とも思ってないんじゃないか?と思います。
それだけ食料を手当する人が減ったから良いんじゃないか?くらいの気持ちで金正日と言う人はいるんじゃないかとすら思います。

北朝鮮に行きますとですね。
主体思想塔と言うでっかい塔のところに行きますとね。
そっちに向かって、300人くらいのボーイスカウトみたいな人がいるんですね。
何やってるんだろう?って見ると全部軍人なんですよ。
背が低いもんですから、私ボーイスカウトかと思っちゃったんですね。
皆勲章つけた軍人さんで、皆痩せていて、皆背が低くて、どの人を見ても10センチくらい背が低い。

北朝鮮の人は皆背が低くて太った人がいない。
私が会った役所の局長さんでもいません。
皆痩せています。
軍人の偉い人でも痩せています。
太ってるのは皆さん良く知ってる人だけですね。
日本でも冗談でよく言うんですけど、北朝鮮に交渉に行くんだったら太った人ばっかりを出せばいいんですよと。
この人たちたくさんご飯を食べているんだなと言うのが一発で分かりますからね。

だけど悲しいかな、あの国ではよっぽど偉い人でも食事は極めて不自由な生活です。
ジェンキンスさんたちも本当に苦しい生活をしていたという事で、皆それぞれ創意工夫をして少し収入を得るんですけど、ジェンキンスさんは蜂を飼ってたんですね。
蜜蜂。
蜂蜜で何とか生計を立てて生きています。
本当にありとあらゆる所で皆が苦しい生活をして、命をつなぐという事を必死でやらなければかなりの体力の人でも生きていけない。
そういう状態です。

・・・その2に続く・・・
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2006年2月 6日 (月)

南越谷集会5

『新木博さん(特定失踪者・新木章さんの弟)の訴え)』

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こんばんは。(「こんばんは」の声)
私はですね。
昭和52年5月21日、川口市栄町に住んでおりまして、土曜日、土曜日だったと思うんですが、買い物に行くと言って家を出たきり現在まで行方不明、失踪したまま何の手がかりも無くいます、新木章の弟でございます。

兄と一緒に川口市の関係ですね、昭和46年には井上克美さん。
そして47年には鈴木賢(すずきまさる)さん。
そして51年には藤田進さん。
そして昭和52年には私の兄ですね。
53年が田口八重子さん。
そして(平成)13年が佐々木悦子さんと言う事で、6人もの人たちが川口市の関係で拉致されたものと思われて、田口さんは拉致された所は別ですけれども。

そんな中私の兄のですね。
兄と共通な6人の中に一緒の所がありまして、今更ながら北朝鮮に拉致されたものと確信をしているわけでございます。
拉致したにも拘らず、未だに北朝鮮の対応はですね。
全然、調査すると言ってもその後のそういった情報等は無いわけでありまして、得られる情報としては帰って来られた曽我さんたちの情報しかないわけで、それもなんら進展らしい情報も調査をするということも無いわけで、日本の政府の対応が余りにも生温いというかですね、そんな事も思っております。

そんな中で日本の政府を動かせるのも、私ども微力ではありますけども皆さんの力を借りてですね。
署名等をやりまして、それを元に何とか政府を動かしてまた北朝鮮を動かして、何とか早期に解決できるように微力ではありますけども頑張っております。
毎月1回浦和の駅前で署名活動をしているわけですけども、そんな中、最近多くの方が関心を持って頂いておりまして署名を頂いております。
力強くこれからも微力ではあるけれども、こうして何とか早期解決の為に役立つと思って活動をしています。

そして最近特定失踪者問題調査会の方で、先ほど佐々木さんの方から(お話)ありましたように「しおかぜ」の放送がありますけども、放送をしていただいております。
それが是非北朝鮮にいる兄にも届いてそれを聞いてもらっているのかと思って、何か良い情報はないかとそれを期待を持っている次第でございます。

まだ他にもたくさんまだ拉致されたと思われる人が大勢たくさんいるわけで、その人たちが一日も早く、生きておられる事を願って、また帰って来られる事を願って、またそれを確信しております。
その為に皆様方の多くの方々のご協力を願えればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
ありがとうございました。(拍手)
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2006年2月 5日 (日)

南越谷集会4

『佐々木アイ子さん(特定失踪者・佐々木悦子さんの母)の訴え』 

皆さんこんばんは。(「こんばんは」の声)
今日は雪の中、足元の悪い中大勢の方が来て頂いてありがとうございます。
私、特定失踪者問題調査会にお世話になっております、(佐々木)悦子の母です。
よろしくお願いします。
私は余り難しい話は出来ませんので、今日は悦子の失踪の件で話を聞いて頂きたいと思います。
よろしくお願いします。

私どもは二人の娘に恵まれまして、長女悦子、38年12月生まれ。
次女40年生まれ。
二人の娘共、小さい頃から元気で健康で何の心配も無く成長しました。
二人の娘、昭和61年には二人とも結婚。
親としての肩の荷が下りた思いで本当に穏やかな日々を送っておりました。

その時、悦子結婚5年目、平成3年4月22日月曜日。
浦和・埼玉銀行に勤めておりまして朝いつものように出かけ、自動車免許証・パスポート・銀行の社内預金なども手付かず。
本当に突然の失踪。
尋ね人、一般公開、警察にどんなにか足を運びました。
銀行の同僚の方や学校関係、知人、友人、大勢の方に協力お世話になりましたが、悦子に関する情報は有りませんでした。
自動車免許証の書き換えも駄目でした。
テレビ新聞のニュースで女性の死体などと目にするたびに、身の縮む思い。
身長・年齢と気になり、「あぁ、悦子ではなかった」と安堵の中、「ではその家族の方はどうなんだろう?」と複雑な気持ちになった事も何度も有りました。

悦子の事を口にすると言葉にすると本当に悲しいので、会話の無い寂しい日々を過ごしてきました。
そんなある日、主人が会社の帰り、ケーキを買って来たんです。
悦子の誕生日だったんです。
本人のいない寂しい誕生日を主人と二人で過ごした悲しい夜。
「悦子は今どこで自分の誕生日を過ごしているんだろう?」と悲しくなる事がありました。

悦子失踪から5年目、主人、体調を崩し入退院を繰り返し、最後の最後まで悦子の事を心配しつつ亡くなりました。
胃がんでした。
無念でなりません。
主人が無くなってからは主人の分まで悦子を探そうと、一生懸命私も頑張ったんです。
そんな時日本テレビ放送で、島田伸介さんの司会で「嗚呼ばら色の人生」という、行方不明者を探す、また再会の喜びを放送する番組でした。
私は何度も何度もテレビ局に出演依頼し、無事一回だけでしたが悦子の写真を胸に抱き一生懸命呼びかけました。
何か良い情報でもと心待ちしていましたが、悦子に関する情報は無く、半年後終了。

だんだん気持ちが落ち込んで、「もうこの世の中にいないんではないか?」と辛い日々。
北朝鮮拉致問題のニュースを耳にし、まさか埼玉の、海のない埼玉です。
悦子には関係ないと思っていましたが、最後の頼み、わらをも掴む思いと致しまして、特定失踪者問題調査会に相談しました。
荒木代表から「お母さん、今拉致問題が加熱していますから、家族の方に迷惑かかる事が有りますよ」と言われましたが、「よろしくお願いします」とお願いしました。

15年1月にはNHKで失踪者の名前が報道され、埼玉の浦和から失踪と言う事で報道の方が大勢家まで取材に見え、びっくりしました。
報道のお陰で5月には北朝鮮脱北者の方が悦子を目撃と、週刊誌フライデーに載りました。
脱北者の方も家まで来まして、悦子の事いろいろ聞く事が出来ました。
食べる物着る物、いろいろ聞きました。
「配給になるので心配ない」との事です。
「ただ、自由が無いだけです」と本当に悲しい事です。
「お母さん、元気でいれば必ず娘さんに会えますよ」と励まされました。
脱北者の目撃情報で拉致濃厚となり、今日も見えています新木(章)さんのご家族の方と一緒に、16年4月には県警の方に一斉告発することが出来ました。

今、特定失踪者問題調査会で北朝鮮に向け、短波放送「しおかぜ」を流しています。
夜11時から12時、朝4時から30分間、荒木代表が一生懸命呼びかけております。
ありがたく感謝しています。
正月から家族の方の声も流しています。
私も昨年12月13日に、録音してきました。
「悦子、お母さんです。あなたが行方知れずになってから14年、片時も忘れた事はありません」と熱い物がこみ上げて来るのを押さえ、呼びかけました。
でも、「お父さん亡くなりました」とは、余りにも辛く、伝えることは出来ませんでした。
私の声がどうか届きますようにと、日本の皆さんが救出に向けて応援してくれている事を一生懸命呼びかけました。
「どうか日本に帰るまでは一日一日を体に気をつけて頑張って」と。

私も悦子が日本の土を踏むまでは、この目で悦子を見届けるまでは死ねません。
頑張り続けます。
どうかこれからもよろしく、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。(拍手)
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◆この集会の音声ファイルは話の花束で。南越谷集会のテキストは、ぴろんさんの労作です。

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南越谷集会3

『飯塚繁雄 家族会副代表のお話』 

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皆さんこんばんは。(「こんばんは」の声)
いつもながらこの問題に関しまして、深いご理解とご支援を頂きまして本当にありがとうございます。

言ってみればここまでこの活動が進展したのも、本当に県民の皆さん・国民の皆さんのお陰であろうと言うふうに感じております。
しかもこの問題は後へは下がれない。
前に進むのみと言う状態になってきましたし、また正念場と言うのが来ると思いますけども、我々長い間活動してきまして、また1年経ってしまった。
また年が明けてしまったと、こういう思いでおるわけですけども。
ここにチラシに書いてあるように、私たちはいつまで待てばその被害者と家族と会えるんだろうか?
それまでお互いに元気でいられるんだろうか?
こういう疑問を常に持っております。

皆さんすでにご承知かと思いますけども、横田滋さん、代表がですね。
ちょっと体調を崩しまして、過酷な活動、日程・計画の中を完全にこなしたと言う事が、逆に本人の体を過労と言う形で入院させてしまったと言うのが実態ですけども。
皆様よろしくと言う事で一応体の方は多分近々入院が終わって自宅に帰れると、体自身は元に戻ったという事で、皆さんにご迷惑かけて申し訳ないというお話をされておりました。
しかしながら戻ったと言えども、やはりご高齢でありますし、またいつか同じような状態になってしまっては大変困るわけですけども、当面ですね。
3ヶ月くらいは静養ということで、自宅で静養して頂くように私たちも勧めております。

そういうことでは私もそうですけども、皆さん、被害者の家族の方々どんどんどんどん年をとっていきますね。
そういうことでは一刻も早くと、あるいは今年こそはと言う事を何度と無く訴えて参りましたけども、なかなか思うような進展がされない。
これにつきましては私どもとそれから皆様も、何でなんだろう?という疑問を多分お持ちだと思います。
我々認定された被害者だけではなくて、まだまだたくさんいるだろうとされている特定失踪者の皆さんも多分そういう気持ちで、本当にいつ帰って来るんだろう?と、いう様な思いでおられると思います。

これはですね。
拉致と言うことから関すれば、認定されていようがいまいが同じ状態、同じ犯罪の目に遭っているわけですね。
ですから解決と言う事は全体を見て日本人全員を取り返すと、これがひとつの我々の大きな目標でもあります。
場合によっては段階的にと言う形でも・・・(聞き取れず)と思うんですけど、5人の帰国者がまず帰って来まして子どもさんも帰って来られた。
そういう中で帰って来られた皆さんにいろんな情報を聞いて、我々の被害者あるいは他の日本人の話、全てお話をして頂けるだろうと期待はしていたんですけども、なかなか全部が全部分かってはいない状態でもあります。

暮れから正月にかけていろんなニュースでご存知の通り、北の工作員である実行犯である辛光洙がめぐみちゃんをも拉致をしたと、言う話も出てきますし、それから新たに朴と言う工作員の名前も出てきます。
この朴並びに辛光洙と言うのは、要するに拉致を仕切るくらいの上部にいたのではないか?と。
と言う事は蓮池さんやめぐみさんやそれだけでなくて、我々の被害者を含めて特定失踪者の人も含めた大掛かりな拉致計画があったんではないか?と、いう事を突き止めていきたいと思うんですけども。
残念ながら国際指名手配はするんですが、本人その者は北朝鮮に入っているんですね。
英雄扱いでいますから簡単に北朝鮮が日本の警察に渡す筈が無いと言う、そういう状態にもあるわけですね。
これは場合によっては、辛光洙を犠牲にしてですね。
金正日が「お前が全てやったんだ」と、「私が全部やりました」と言う事で決着が付く形も考えられますけど、今のところはそれも何とも言えない状態でございます。

今なんでそんなにいろいろ細かい情報が新たに積み上がってきたのか?と言う、何で今この時期にと言う懸念もありまして。
一つは日朝協議が開かれる時期でもありますし、更には6カ国協議が今停滞してますけども、その辺の開催についての何かの手を打って来ているのではないか?とか。
いろいろ懸念されますけども、我々はとにかく政府を信じてですね。
お願いしていくしか手が無いわけですけども、それにしても余り政府の態度と言うのは感心する物ではないと。
はっきり分かっていながらも何も手を出せないという状態が続いていましたけども、ここの所においてですね。
特に暮れから正月にかけて、例えばもちろん安部官房長官は前から言ってるように、この日朝協議並びに6カ国の話についても強い態度で日本は接するべきだということを唱えております。

それから麻生外務大臣もですね。
これは年末だったと思いますけども、ハッキリと「こんな北朝鮮に馬鹿にされてはいけない」と、「犯人と言う形ではハッキリしているんだから、我々政府としても強い態度で当たっていきます」と、言うふうに言ってくれましたし。
先日私ども警察庁に訪れて小林警備局長らに会ってですね。
いろいろお願い、要請をして来ました。
それよりも前にまた漆間警察庁長官もですね。
今年こそ、このまま読みますと、「今年勝負に出なければならないのが拉致問題である」と、言うふうにハッキリと言ってます。
それやこれやでいろいろお話を聞きますと、何か政府筋でもあるいは警察でも今までに無い発言がされてますので、ある意味今年は何か具体的な方向が見えてくるんではないか?と、言うふうに私たちも感じております。

小泉総理も任期中に何とか日朝正常化を実施して、いわゆる名誉ある総理大臣として名を残したいという気持ちも未だにあると思うんですけど。
それにしても言ってる事がなかなか辻褄が合わなくってですね。
例えば昨日の施政方針演説に関しましても、前と同じように「拉致問題の解決なくして正常化はありえない」という事で、その方法としては、やはり「対話と圧力です」と。
圧力についても「いろいろタイミングを見ながら相手の出方を見ながらかけていきたい」と、言うような事を言っておりますけども。
私たちとしては何がタイミングで何か圧力なのか分からないんですけど、とりあえず今、日朝協議と言う形は切れてないわけですから、当初今月の終わりごろと言う話も有りましたけどもどうも来月になりそうだと、言う事になって来ているようです。

その細い糸をですね。
我々は期待しているんですけども、一番心配なのは日朝の懸案の3項目の中に、いわゆる核・ミサイルの問題。
それから拉致の問題。
それと日朝正常化の問題と。
これを平行して審議・論議をしていくと、まぁいうふうな事を言ってますが、心配なのは正常化正常化の方にばかりに目を向けられて向こうのペースにハマってしまう、というそういった心配もあります。

その辺は安部官房長官にも問いただした所、それは無いと。
3つの項目並行に進めますけども、やはり横睨みをしながら拉致の問題はどこまで行ってるのか?どういう確認がされているのか?と言うことも睨みながら後の二つの方向も進めて行くと、言う事を約束をしてくれました。
もちろん我々も前からそういう話で拉致が最優先。
これは何をさておいても日本の、日本人の命の問題、人権の問題。
あるいは愛する家族を引き裂いた、引き裂かれたこの現実、この悲劇。
これをまず第一番に解決して欲しいと言う事でお願いをしてあります。

先日も要請文としてですね。
内閣総理大臣宛、それから警察庁長官漆間さん宛てに要請書を提出しましたけれども、要請文の中身につきましては、今までの経過・結果を示した後、こういう状態においてもあるいは日朝協議の前であっても、我々は北に対する制裁を強く望むと、早くしてくれと、言うような要請をしました。
それからいわゆる辛光洙の話も含めて、拉致実行犯の捜査に対して一層の力を尽くして欲しいと。
犯行の全貌を明らかにして頂きたい。
それから最近また話題になっているよど号の問題ですけども、よど号関係者が帰国した際には拉致問題について徹底した捜査をして頂きたい。

これでもちろん心配されるのは、よど号関係っていうのは犯罪と言うのはいわゆる旅券法違反とか、まるっきり軽い罪に対する捜査なんですね。
森(順子=よりこ)とか黒田(佐喜子)って人も帰って来るんですけども、これらについても旅券法違反だけではなくて、関連した拉致に関する情報を徹底的に搾り出すというような事も言われております。
そういうことでは今回帰って来た後の対応に関する経過・結果が期待って言うか、我々情報として是非欲しい所であります。

政府の方もですね。
1月中に専門幹事会を再度開いて、今までのように関係する省庁だけではなくて全各省をですね。
代表を全部集めてこの拉致問題についての論議をしていくと。
それで各省がいわゆる制裁を含めた北に対してどうするかと言う事を集めてですね。
それを日朝協議なりの一つの圧力として、提出して行こうじゃないかと。
いうような話もありましたので、そういう意味では今年になってですね。
各関係部署から何とかするぞと言う声が非常に聞かれてはいるんですね。
そういうことでは日朝協議いつ開くか分かりませんけど、それまでにそんな準備が進められて、それがどんな有利に進むか分かりませんけども我々としては今そこにしか期待が持てない。

あとその他の大きな圧力としてはご承知の通り、アメリカ政府の北に対する制裁としてマカオの銀行をですね。
北朝鮮の口座関係、銀行書類関係を全部抑えた。
ですから銀行決済が出来なくなってしまったわけですね。
その辺については現金で取引するしかないです。
要するに外貨の無い国ですから、いつも借金で過ごしているような国ですから、そういう意味では資本関係でも相当な圧力を加え、またそれが実際には効果をなして来ているという、と言うふうに私たちも感じております。

ですからアメリカがそこまでハッキリと具体的にしているのにですね。
日本がなぜ日本独自の制裁が出来ないのか?
その辺も疑問に思うわけです。
また例えばアメリカ政府から見ても、アメリカはこんなにやっているのに日本は何でやらないのか?と。
北に対して悪の枢軸とハッキリ言ってるアメリカが、日本がこのまま変に日朝正常化などをしますと逆にテロ支援国家と言う位置付けに評価されてしまう恐れもあるわけですよね。

そういうことも考えながら、ちょっと我々としては難しい問題ばかりがかぶさって参りますけども、我々全く素人です。
言ってみれば北に拉致された、言ってみれば被害者の可哀想な家族の集まりなんですね、家族会といえども。
更には特定失踪者百数十人、場合によっては300人と言う人がいると言う事もだんだん分かって来ておりますから。
そういう意味では私たちは、ある意味途中経過はどうでも良いと。
とにかく北がやったという事は100%ハッキリしている訳ですから、北に対して拉致した日本人を全部返せと言う強い交渉を、まぁ要求ですよね。
そういう時点から徹底的に要求なり制裁なり、解決の方向なりを出して頂きたいなとというふうに思っております。

今年もまた、いつになるか分かりませんけども、皆さんのお力を借りながら私たち家族皆さんとひとつですけども頑張ってですね。
何とか良い方向に行ける様に頑張るつもりでありますので、皆さんに置かれましてもいろんな面で更なるご支援をお願いしたいと思います。
よろしくお願いします。
どうもありがとうございました。(拍手)

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2006年2月 4日 (土)

横田滋さんからのメッセージ

Photo_11

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                    平成18年1月30日
記者クラブ各社御中
                   救う会事務局長 平田隆太郎
                1120013文京区音羽11711花和ビル905
               TEL.0339465780 FAX.0339465784
                         09000000000(平田携帯)

                  ご連絡

 家族会・横田滋代表が昨29日退院し、救う会・家族会関係、報道関係の皆様へ伝言を
いただきましたのでご連絡させていただきます。
 以上、宜しくお願いいたします。

                      平成18年1月29日
              様

  寒中お見舞い申し上げます。

 ご心配をおかけ致しましたが、本日、昭和大学藤が丘病院を退院することが出来ました。懸命に治療に当たって下さった病院関係者と励まし続けて下さった皆様方のお蔭と感謝しております。

 これまでの経過をご説明しますと、12月9日(金)に体調不良を憶え、日本鋼管病院を訪れたところ即入院となり、診察の結集①血小板減少、②溶血性貧血等が見られ、杭血小板剤の服用患者に極めて稀に発生する(4万人に1人の割合)、「血栓性血小板減少性紫斑病;TIP』という特定疾患と判明し、急遽、血漿交換療治が可能な昭和大学藤が丘病院の救命救急センター に転院、血漿交換を繰り返し行った結果一命を取り留め、その後も順調に快復し退院に至りました。

 これからは、通院による検査と自宅での療養で自力快復を図りますが、完治するまでには、3ヵ月程度の期間を要するとのことです。これまでにお引き受けした講演等にはお伺い致しますが、当分の間、新規分は辞退させて頂き、体を慣らしながら1日も早く運動に復帰出来るよう努めてまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
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お疲れがたまっている滋さん、十分休んでいただかなければなりません。

どうかみなさんもはがきを書いてください。
ご希望は、メールで承ります。

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南越谷集会2

『鈴木松蔵 救う会埼玉代表 挨拶』Photo_12

皆さん、こんばんは。
本日はですね、救う会埼玉・北朝鮮に拉致された日本人を救う会埼玉代表、私、鈴木松蔵でございます。
「拉致被害者家族の声を聞く会」を催しました所、遠方、足元の悪い所にも関りませず、大勢の皆さん参加して頂きまして本当にありがとうございました。
私ども救う会埼玉では平成12年4月から活動を開始したわけでございます。
今日まで毎月第2日曜日午後2時から、浦和駅前で街頭署名、また集会等を行って参りました。

皆さんご承知の通り、拉致問題、これは人権侵害であり主権の侵害であります。
何と致しましてもこの侵害された人権、そして日本国の主権を取り戻す事、これこそが私たち国民ひとりひとりに課せられている課題であります。
しかしながらこの人権侵害、拉致事件はなかなか解決していないわけでございます。
どうぞこれからも最後まで、解決するまで、皆様方と共に力を合わせて闘っていかなければならないと考えております。

拉致問題、小泉訪朝によりまして北朝鮮の人権侵害、拉致であると言う事で大きく進展を致しました。
そのとき私は「もうこれで拉致問題は終わった」と思ったのでございます。
我が日本国政府は拉致問題の解決の扉を開きました。
しかし拉致問題解決の出口を見つけて模索しているようには思えません。
何と致しましても最後の最後まで頑張って、この拉致被害者の救出をするまで頑張りたいと思います。
どうぞよろしくお願いしたいと思います。

最近北朝鮮の拉致実行者を刑事告訴、国際刑事警察機構へ指名手配と言う事で行われております。
救う会全国協議会等では早いうちからその様な事を言っていたわけでございますが、今やっと私たちの思うような形でほんの徐々にではございますが進んでいる。
拉致問題解決のために進んでいる、と言うのも事実でございます。
どうぞよろしくお願いしたいと思います。

拉致被害者家族の方、時間も経過しております。
非常に高齢な方もおります。
何としても一日も早く解決をしたい、こう思っておるわけでございます。
拉致被害者家族の皆さんの声を聞き、そして最後の最後まで、最後の拉致被害者が帰るまで活動を続けられるよう、どうぞよろしくお願いを致します。
簡単でございますが、一言申し上げましてご挨拶とさせて頂きます。
ありがとうございました。
よろしくお願いいたします。(拍手)

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南越谷集会1

「拉致被害者家族の声を聞く会」  
2006年1月21日(関東は雪の日でした)
        南越谷サンシティにて
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『古藤勝次 救う会埼玉副代長 開会の挨拶』

本日はですね、先ほども申したとおり大雪の中をですね。
来て頂きまして本当に嬉しく思います。

救う会埼玉としてはですね。
大宮・浦和・川口地区で今までいろいろな集会をしてやって来たんですけど、ただ、最近ちょっと限界も感じて来ておりましてですね。
埼玉の東部、非常にこの大切な場所でですね。
私どもの活動を、今までやって来なかったんですけども、是非やりたいと言う事で今回の(集会)を企画しました。

これを機にですね。
拉致問題に対しての皆さんの理解を求めましてですね。
是非皆さん方と一緒にこの運動を続けていきたいと思います。
是非今後とも一つ宜しくお願いします。(拍手)
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2006年2月 3日 (金)

■朝鮮会館の課税減免措置は違法、福岡高裁判決文

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  ■朝鮮会館の課税減免措置は違法、福岡高裁判決文
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平成18年2月2日判決
固定資産税等の免除措置無効確認等請求控訴事件

事実及び理由
 第3 当裁判所の判断
2 本件条例50条1項2号及び本件規則6条2号ウの減免理由の有無について
(争点(3))

(3)検討 註)同項全部抜粋。
 ア 地方税法における固定資産税等の納付義務者と減免事由

 地方税法343条1項は,固定資産税の納税義務者を固定資産の所有者と定め,同条2項は,この固定資産の所有者を,土地又は家屋については,登記簿等に所有者として登記又は登録されている者をいう旨定めている。また,同法702条1項は,都市計画税の納付義務者を土地又は家屋の所有者と定め,同条2項は,この所有者とは,当該土地又は家屋に係る固定資産税について同法343条(3項,8項及び9項を除く。)において所有者とされ,又は所有者とみなされる者をいう旨定めている。他方,同法367条が規定する固定資産税の減免のような地方税の減免は,地方公共団体が法令又は条例の規定により課税権を行使した結果,ある人について発生した納税義務を,当該納税者の有する担税力の減少その他納税者個人の事情に着目して,課税権者である地方公共団体自らがその租税債権の全部又は一部を放棄し,消滅させることによって解除するものであると一般理解されている。そうすると,固定資産税等の減免事由の存否は,当該固定資産の納税義務者とされている登記簿等に所有者として登記又は登録されている者について判断されなればならないこというまでもない。

 そこで,本件を見るに,本件減免措置の対象である1記載の土地及び朝鮮会館について,登記簿に所有者として登記されているのは朝日商事である。すなわち,本件減免措置の根拠としての減免事由の存否が判断されなければならないのは,この朝日商事についてということになる。しかし,前記前提事実から明らかとおり,朝日商事は,元々朝鮮会館を所有することを企図して設立されたにすぎず,会社としての活動は何ら行われていないものである。すなわち,朝日商事は,地方税法367条が定める「その他特別の事情がある者」に該当しないことはもちろん,本件減免対象部分を本件条例50条1項2号に定める「公益のために直接専用する」者に該当しないことも明白であるから,朝日商事が所有者として登記されている1記載の土地及び朝鮮会館については,その固定資産税の納付義務者である朝日商事に,地方税法367条及び本件条例50条1項2号に定める減免事由は何ら認められないことになる。しかるに,この点について,被控訴人からは何らの主張,立証もない。そうすると,本件減免対象部分が,被控訴人が本件減免措置の根拠の一つとして主張する,地方税法367条の下位規範である本件条例50条1項4号に定める「市長が特に必要と認める固定資産」,本件条例50条1項2号の下位規範である本件規則6条1項2号ウに定める「公民館類似施設」や「その他これらに類する固定資産」にそれぞれ該当するか否かを検討する
までもなく,本件減免措置は,既に違法といわなければならない。

 イ 本件条例50条1項2号の「公益のために直接専用する固定資産」と本件減免対象部分について

 仮に,上記「公益のために直接専用する固定資産」という減免事由の存否を納税義務者自身についてではなく,現実の利用者について判断すべきであるとしても,次のとおり,本件では,この減免事由は存在しないというべきである。すなわち,

 上記「公益のために直接専用する固定資産」とは,上記説示のとおり,地方税法367条の「その他特別の事情がある者」を受けて規定されているが,その内容については必ずしも明らかでない。しかし,地方税法及び本件条例がいずれも我が国法体系の中の法令である以上,この「公益のために」とは「我が国社会一般の利益のために」と解すべきことは,文理上からも,また,その対象が我が国内の固定資産である土地又は家屋等である以上,当然である。そこで,本件を見るに,上記認定の,朝鮮総聯の組織及び活動等,管理会と朝鮮総聯との関係等,朝鮮会館内の部屋に関する各事実,特に,朝鮮会館の大部分の部屋を,朝鮮総聯の地方組織である朝鮮総聯熊本県本部及び朝鮮総聯熊本支部,朝鮮総聯の傘下団体である商工会等や朝鮮総聯の事業体である朝鮮新報社が,朝日商事ないしは管理会から無償で借り受けて,その事務室,応接室,会議室として使用し,その室内には金親子の写真が掲げられている事実,朝日商事や管理会の役員には朝鮮総聯熊本県本部等の役員が就任している事実からすると,朝鮮会館全体が,朝鮮総聯の活動拠点として,そのために専ら使用されていることは明らかといわなければならない。すなわち,このような朝鮮会館の使用が「我が国社会一般の利益のために」ということができるかが問われることになる。この観点から見たとき,上記認定の朝鮮総聯の組織び活動等に関する事実からは,朝鮮総聯が,北朝鮮の指導のもとに北朝鮮と一体の関係にあって,専ら北朝鮮の国益やその所属構成員である在日朝鮮人の私的利益を擁護するために,我が国において活動をおこなっていることは明らかである。このような朝鮮総聯の活動が「我が国社会一般の利益のために」行われているものでないことはいうまでもない。被控訴人自身,既に,朝鮮会館の事務室のうち,朝鮮総聯の傘下団体である商工会等事務室やその事業体である朝鮮新報社事務室部分については本件減免措置の対象外としているが,このことは,その包括団体である朝鮮総聯の活動の評価としても同様というべきである。

 上記説示のとおり,本件減免対象部分の利用者である朝鮮総聯等の使用が上記「公益のために」という要件に該当しない以上,本件減免措置は,上記減免車由が存在しない違法な処分といわなければならない。

 ウ 本件規則6条2号ウの「公民館類似施設」と本件減免対象部分について

 上記「公民館類似施設」が社会教育法42条に規定する「公民館に類似する施設」を指すことは明らかであり,同法20条によれば,公民館は,実際生活に即する教育,学術及び文化に関する各種の事業を行う施設とされている。この公民館類似施設が,上記「公益のために直接専用する固定資産」を例示列挙したものであることはいうまでもない。これらのことからすれば,この公民館類似施設等とは,専ら上記の意味における公益的な活動を目的,内容とする施設を指すものと解するのが相当であり,公民館と同様に,一定の属性を有する者を対象とした施設ではなく,一定区域の住民を広く対象とした施設を予定しているものと解するのが相当である。そして,公平性が強く要請される課税事務において,このような減免事由が例外的に不公平な取扱いを正当化する要件であることに照らすと,この公益性の有無に関しては,当該固定資産で営まれる事業の目的及び内容,その設備内容,さらにはその利用実態等の具体的事実の存否を客観的資料でもって認定した上で,その事実をもとに厳格に判断されなければならない。

 そこで,本件減免対象部分についてみるに,まず,上記認定のとおり,定款によれば,管理会は,各種団体に対する事務所・会議室等の無償貸与,各種会合のための会場の無償貸与などの事業を行うとされているが,その使用目的においては,必ずしも教育,学術,文化等の公益活動であることを要する等の限定はされていない。また,朝鮮会館のうち,商工会等の事務室や朝鮮新報社の事務室部分については,被控訴人自身,上記のとおり現に公益のために使用されているとはいえないと判断しているが,これら課税対象部分と本件減免対象部分について,特に区分されて使用目的が定められているわけではない。このように,朝鮮会館の運営規則上,本件減免部分が専ら上記「公益のために」使用されるべきものとは定められていないのである。次に,朝鮮会館の利用状況についても,上記認定のとおり,本件減免を申請した朝日商事代表者,すなわち,管理会代表者で朝鮮総聯熊本県本部委員長でもある金末幸から熊本市の担当者に対してるる説明がされているものの,これを客観的に認めるに足りる資料の提出は全くない。逆に,上記認定の平成17年8月1日から同年9月2日までの利用状況を見る限り,特に,この期間が一般的には夏期休暇中の活動期間であると思われるにもかかわらず,朝鮮会館が上記「公益のために」利用された形跡は全く認められない。これらのことからすると,本件減免措置の当時も,朝鮮会館が必ずしも上記「公益のために」という目的,内容の施設としてふさわしい利用状況であったかについては,大いに疑問があることになる。結局,本件減免部分については,上記減免事由の存在を未だ認めることができないといわなければならない。

 エ まとめ

 以上のとおり,本件減免対象部分については,地方税法367条,本件条例50条1項2号,本件規則6条2号ウに規定する固定資産税の減免事由が存在するとは到底認められない。

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よど号犯人と拉致問題 東京集会13 質疑応答

『質疑応答』

★西岡力 副会長

大体時間にはなったんですが、どうしてもと言うご質問があれば。

★質問者1

ようするに実行犯って果たしてなんや?と、何やねんと。
人を探すのが実行犯、偵察するのが実行犯。
僕はみんな実行犯と思っているんですよね。

まずひとつ聞きたいのは朴ですけども、帰国していると話しましたよね?
彼はマカオで行方不明になっていますよね?

もう一つは朴の本名が分からない。
朴某氏って書くんですよね。
あとは警視庁がマークしているって言うのがありましたよね?
この人の名前が分からない。
その辺をどう思っていますか?

★恵谷治氏

まず、朴に関しては私もデータが少なくて、警察がどの程度知っているのかも私も知らないんですが。
今の所分かりません。
最初は実行犯と言う事で言えば、これは明らかに調査部も戦闘員も作戦部も全て一緒、全員が実行犯。
これは間違いが無いです。
ですから問題はですね。
この辛光洙が現場にいたと言うよりも、本当の被害者の目撃証言があるわけで、そうすることによって先ほど来言う調査部ところが関わっているっていうのが明確になると言うお話を今日したわけです。

★質問者1

お金はどこから出ていると思います?

★恵谷治氏

作戦費用っていうんですかね?
これはもう当然労働党が出している。
それともうひとつですね。
辛光洙はたくさん金を在日から巻き上げています。
これは脅し、先ほど言ったように「手紙を持って読め」
そのためにこれは明らかに何千万レベルで何回も出してたという供述があります。
ですからそのいわゆる維持費は国内で調達していますが、出発の段階でだいたい1万ドルあるいは2万ドルが支給されます。
これは証言でたくさんあります。

★質問者1

総連長野の人物から4000万上げてますよね?
これは2200万と1800万、2回やってますよね?
この辺りの人物名、ちょっと言えないですけども・・・

★西岡力氏

それはあとでちょっと。
他にご質問ありませんか?

★質問者2

私ちょっと思うんですけど、2000年て言うかね。
2000年入ってからも拉致があったんじゃないかな?って私思うんですよ。
何でかと言いますと、私友達に誘われまして2000年の8月なんですけど、ちょっと長野県内でね。
音楽とかそういう変わった祭りと言うかイベントみたいのがありまして、そこでちょっと政治討論と言う良く分からないイベントがありまして。
そこである人と部屋でいろいろ討論している時に、私が過去に中東方面とか自分で旅した事があるもんですから、その件をちょっと言いましたら後で、さっき・・・(聞き取れず)研究会とか言いましたけど、チュチェ研とか。
そこの関係かも分からないんですけど、アジア太平洋資料センターと言うのわかりますよね?
あるのは東京に、アジア太平洋資料センター。

そこの方が丁度いまして、そこの方にその後、いきなりバーラウンジと言うかそこに誘われたんですよね。
それで、いきなり私、パスポート今無いか?って言って来たんです。
私目が見えないんですよね、全然。
私海外に行ったという事を討論で言っちゃたもんですからね。
パスポート今無いか?って言われたんですよ。
それで切れてるけどすぐ作る事も出来るって言っちゃったんですよ。
そしたらね、「北朝鮮に行って、向こうの障害者の方と交流をしないか?」とか変な事を言ってたんですよ。(笑い声)
私は名前も分かってますけどね。(笑い声)
現にその事を言われましてびっくりしまして、はぁっ?って感じで驚きましてね。

それで最初の有本恵子さんのお母さんの話を聞いていますと、あぁこういう感じで連れて行かれたのかなぁ?と、つくづく思っちゃいまして。
それでなんていうか、こういう時に私は保留をしまして、連絡先を一応交換だけはしちゃいまして、それでその後結局その人物って言うのはね。
2000年の終わりかそれくらいに、例の重信房子が捕まったじゃないですか?
あの捕まった時に、その匿ったと言うか何か分からないんですけど、それも完全に捕まってるんですよ。
その人も。
それで、もしかしたらな?って言うか、私のほかにももう一人その後誘われた男の人がいたもんですからね。
その人は北朝鮮に行ってみたいとか変な事を言ったもんだからね。(笑い声)
えっ?というか、もしやというか、私はあれから断ったんですけど嫌だって言って。
一週間のコースだとかそういう事を言われましたけど、お金はこっちの方で出すとか言われましたけどね。
気持ち悪い話だって言うか、お金をそもそも向こうに出してもらうって自体が気持ち悪いなと、で結局断ったんですけどね。

それで、私今思うに、その頃もそういう事をまだよど号の連中は、さっき言ったかりの会でしたっけ?
ああいう、やってたんじゃないかな?って、2000年当時。
あるいは私はそう思えてならないんですけど、今でも。
その辺、ちょっと誰か・・・

★西岡力氏

他にご質問あればまとめて、もう時間が無いので。
あと一人どなたかいらっしゃれば。
短めに・・・

★質問者3

端的に言います。
今回工作員が拉致をした事が明らかになったじゃないですか。
それで思うんですけど、政府・警察が一生懸命動いてるのは分かるんですけども、経済制裁とか動いてるのは分かるんですけども、そしたら拉致した工作員の方。
取り締まる法律とかは、日本政府としてはちゃんと動いてるんでしょうか?
例えばスパイ防止法とかですね。

★西岡力氏

他に何かご質問はありますか?
じゃあ一応、これで・・・

先ほどの2000年の事はあとで考えて見ますが、多分、2000年の段階では韓国にかなりの直接工作が出来るようになっていましたので、日本人を拉致して、先ほど言った目的で拉致をするという事をするような、まだるっこしい事をしなくても、金大中政権ですのでちょっと考え難いなぁと。
だからよど号、日本の新左翼の人たちが何を考えていたのか?と言う事は分かりませんが、労働党としてそういう事をやっていたと言うのは朝鮮半島情勢全体から見ると、考え難いなぁと。

★質問者

いや、多分それは赤軍系だと思いますけども?

★西岡力氏

思いますけども。
あと今のスパイ防止法の事については、全く動きがないですね。

★質問者3

無いですか?

★西岡力氏

じゃあ、恵谷さん、何か最後に一言。

★恵谷治氏

いや、特に・・・

★西岡力氏

じゃあ次回の事を一応・・・

★平田隆太郎 事務局長

また今回も時間がですね。
恵谷さんにはもうちょっと話して欲しかったんですけども、また改めて機会を作ってやりたいと思います。
次回は2月の16日です。
木曜日この場所で行います。
で、次回は横田さん、飯塚さん、増元さんに話をして頂く。

このお3人の方は東京で集会をやると本当に3分か5分くらいしか時間が無くて、地方に行くと30分ぐらい喋れるもんですから、今度東京で少し長めに喋って頂こうと思いまして、そういうことを2月の16日に行いますので、また是非来て頂ければと思います。
本日はありがとうございました。(拍手)

・・・集会終了・・・
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よど号犯人と拉致問題 東京集会12 西岡力氏

『西岡力 副会長のお話』

ありがとうございます。
ちょっと私の方からも、今の拉致がどのような形で行われたのか?と言うのを頭の整理をしてみたので、その問題提起をさせて頂いて、そして質問があれば受けたいと思うんですが。

今恵谷さんがまず拉致の形としてですね。
3つ言ったんですね。
遭遇型がある。
拉致を目的にして入って来たんではなくて、別の目的で入って来て見られてしまった。
遭遇したと、そこで拉致が行われた。

マグジャビ型。
朝鮮語でむやみやたらと言う意味だと恵谷さんは言いましたけども、マグジャビ型と言うのは人定がされない段階で入って来てアベックなら若いアベックを連れて来いとか、言う形で連れて行った。
これがあったという事を証言しているのが安明進です。
聞いている。

それから3つ目が人定型だと。
工作員がまず人定をして、そして海岸に連れて行って戦闘員に渡す。
戦闘案内員ですね、今の言い方ですと。

そして今度は拉致の目的が今まで明らかになっている物は、4つあるいは5つあるんです。
ひとつは工作機密の隠蔽である。
ふたつめが身分の取得と。
三つ目が工作員の教官。
四つ目が工作員として使う。
これはよど号グループがそうですね。
五つ目に恵谷さんが検討の必要があると言ったのは、専門知識の取得。
これはまだ実例が上がってはいないんですが、しかしそれは想定されると言う事です。

そうするとですね。
遭遇型をAとして、マグジャビ型をBとして、人定型をCとする。
そして目的の方の工作機密隠蔽を1、身分取得を2、工作員用教師を3、工作員を4、専門知識を5とすると、Aの1、2、3、4、5と考えられる。

遭遇型ではAの1が明らかになっていて、それは寺越さんたち。
それ以外にAの2、3、4、5というのは今のところ明らかになっていません。

そして次のマグジャビ型をBとすると、BはBの3しか明らかになっていない。
工作員の教師とする。
この部分が一番問題になるわけです。
マグジャビ型で工作員の教師とするのがあったかどうか?

今表に出てるのは横田めぐみさん、地村さん、蓮池さん、市川・増元さん、曽我さん親子、富山のケース。
誰かにつれて行かれて海岸に行ったのでは少なくともない。
海岸の近くにいたわけです。
そして襲われている。
マグジャビ型とも思われる。

それから今度はCで人定型。
Cの1は無いんですが、Cの2で身分の取得では久米さんと小住さんと原さんが問題になる。
Cの3では田中実さんと田口八重子さん。
Cの4で松木さんと石岡さんと有本さんがやられて。
今のところCの5というのはまだ判明していない。

ここで問題になるのは、マグジャビ型があったのかどうか?
今マグジャビ型とも想定される横田さん、地村さん、蓮池さん、市川、増元さん、曽我ひとみさんと富山のケースですね。
具体的な犯人像が明らかになっているのは、地村、蓮池、曽我、富山のケースなんですね。
犯人が目撃されている、被害者が証言している。
このケースは皆4人と言ってるんです。
地村さんも、蓮池さんも、曽我さんも、富山の人たちも4人に襲われたと言っている。
4人の内3人が戦闘案内員で、一人が工作員であったと思われる。

地村さんは辛(光洙)がいたと言っている。
後3人いたと。
蓮池さんは朴がいた。
そして3人と。
曽我さんは3人の男が後ろから歩いてきて襲われたと言っている。
そして女性工作員、中年の女性と一緒に工作船に乗って清津まで連れて行かれて、清津から平壌まで一緒に行って、その女性工作員がある期間、教育係だったと言ってるんですね。
それはつまり女性が工作員で、3人が戦闘員。

富山も4人と警察は認定しているんですが、多分直に4人と聞いているんで、中に辛と似ている人間がいたわけで、少なくとも辛は当時40代ですから、40代の工作員がいて辛なのか他の男なのか知りませんが年取ったのがいて、そして戦闘員は20代だと思われます。
が、3人いたと。

安明進の話ではマグジャビ型で当初やった所、工作員の教官として使えない人もいたので、後で日本国内の組織に人定をさせてそれから上手くいった。
いう話を工作機関の教育の中で聞いているんですが、しかし人定型はマグジャビ型と並行してあるいは先に行われてますので、その説明だけでは教師のリクルートの部分だけについての説明なのか?限定的だと思いますが。

つまりBの3、マグジャビ型で工作員の教師を連れて来いという形があったのか?
あったとするとそこの部分については日本の国内の協力者の存在と言うのは余り考えられない。
工作員も日本の事情を知っている工作員が、数ヶ月とか、あるいは私は一緒に追って来たのかもしれないと見ている。
そこで土地勘のある人間と3人で、まぁ安明進に聞いたら、一人が一人を拉致するのは簡単なんだと。
二人拉致するのに予備で3人いて、日本の事情を分かっているのがもう一人いたんじゃないかと。

もう少し厳密にですね。
恵谷さんの仰っていた、何部の所属でどうなのかと言う事を当てていって、考えなければいけないけれども。
こういうふうに考えていくと、今日警察庁に行きまして警備局長が年末に拉致被害者から新たな証言を聞いたと。
その結果、拉致の実行犯は今まで考えているよりは限定されているんじゃないか?
同じグループが何回も拉致していたんじゃないかと、今思っている。
一つの班が何人いてどういう目的でやったのかもう一回洗い直さなければいけないという話をしていたんですが、その前に実行犯がマグジャビ型なのか、人定型なのか、遭遇型なのか。
目的が教師なのか、身分なのか、あるいは工作員として赤軍の仲間にしようとしたのか、全体像としてそれを考えていかなくちゃいけないんではないかなと。
今の段階で言えるのはこれ位じゃないかな、と私は整理しているんですが恵谷さんどうでしょう?

★恵谷治氏

いえ、もう、はいそうです。


『恵谷治氏の講演 その3』

いずれにせよ70年代そういう形でやったんですが、一番ポイントはですね。
80年によど号の、それまでにご存知のよど号の妻たちってのがどんどん日本に入って来ます。
80年にNHKでも報道された、名古屋から魚本(民子)が連れて行った男性がいたらしいんですが、どうやら帰って来ていると。
私もイマイチ判断出来ない、苦しいのはですね。
返す人間と返さない人間とどう違うのか?
それでいろいろ私も考えてですね。
ふと先ほど言った、調査部マターか連絡部マターか、つまり部署の違いがあるのかなぁ?と言うふうに考えました。

ご存知の安明進と言うのは有名な工作員といわれますが、彼は調査部でもなく連絡部でもなく作戦部という、金正日が大検閲をして以降、新たに設置された組織の人間です。
とにかくまだ結論は出ないんですが、そういうふうな視点で物を見る必要があった。
と言う事でもう一度話を戻しますと、拉致をこれまでしてきた部署を見ますと調査部か連絡部なんです。
それ以外は、証拠・事実としてはないんですが、可能性としては偵察局、軍です。
ただ具体例はまだありません。
今までハッキリしているのは調査部か連絡部なんです。

で、作戦部といいましたがもう一度、金正日が大検閲を行った後、紆余曲折はあったんですが77年までに固まったのはですね。
3号庁舎には連絡部、調査部、作戦部、統一戦線部、4つ目の統一戦線部。
これは皆さんもご存知だと思いますが、朝鮮総連を管轄する指揮する部署です。
この4つで確定されたと言うか、現在に至ってます。
その間いろいろ名前が変わりまして、その当時の部署、例えば大韓航空機爆破事件を起した金賢姫と言うのは調査部に属していまして、調査部と言うのが新聞報道でいろいろいろいろ言われたもんですから、その後は35号室と言う名前に変えてます。
しかしこれは誰が見ても調査部で、工作員も未だに調査部と古い名前で呼ぶケースが多いんですが、いずれにせよ3号庁舎には4つあります。

拉致の作戦計画、当然上からも来るんですが、この先ほど言った調査部と連絡部の二つの部署が、いわば競い合って拉致をやる。
その良い例がですね。
70年代、77年ぐらいだったかな?
ドイツに在住していた韓国人ピアニストと、ユン・ジョンヒという女優さんが奥さんでした。
彼らを金正日の指令で拉致をする。
ところがこれもザグレブ、ユーゴスラビアでその拉致は失敗します。
それは連絡部でした。

翌年今度は韓国の申相玉さん(映画監督)と崔銀姫さん(女優)の夫婦を、別々に拉致するんですがこの拉致をしたのは調査部です。
調査部は金正日から高く評価されたんですが、いろんな事があるんですが、一つ拉致についても競い合わせる。
先ほど言ったようによど号の連中は連絡部管轄。
しかし、拉致の作戦実行、作戦を担当するキム・ユーチョルと言うのは調査部の工作員だと。
この辺が未だにちょっとハッキリしないんですが、よど号の場合はそうだと。
もう一つの見方としてはですね。
調査部と連絡部の二つの違い、大きな違いと言うのは連絡部は基本的に対南工作を専門。
もちろん例外はありまして、先ほどのザグレブの拉致未遂が連絡部であったんですが、それは例外的です。
調査部と言うのは韓国以外、ですから日本であれヨーロッパであれアジアであれ、そういう所で様々な作戦をする。
こういう大きな違いがあります。

皆さんもご存知だと思いますが、金正日政治軍事大学というところで4年あるいは6年間教育を受けてですね。
成績の良い順から部署配置がされる。
彼らは卒業後、配置と言う。
つまり一応希望は出すんですが、自分の意思とは無関係に配置されます。
その場合ですね、優秀な順に調査部、連絡部、統戦部、で作戦部なんです。
それがいわば3号庁舎の格付けですね。
3号庁舎内の部署の格付けです。

つまり調査部が一番偉い。
で、例の安明進はですね。
彼は外交官になって海外に行きたかったんですが、調査部に入れば多分、彼は亡命しなかったんじゃないかと思うんです。
で彼はあれだけの能力があるから当然調査部に入れたんですが。(横で西岡氏が「彼は調査部だったんです、調査部の依託生だったんです」の声)
ごめんなさい、失礼勘違いしました。
入る段階で、決まってたんですね。
で、卒業後に作戦部に回されたもんで頭に来て亡命をしたと、異色の人間なんですが。

でなぜ今のような格付けが起こるかといいますとですね。
最初の頃にも言いましたが、作戦部というのは金正日政治軍事大学でもですね。
全員がやるんですが、とにかく一番体力的に頑張る。
もちろんいろんな無線だのいろんな事があるんですが、頭脳より体力が優秀な方が作戦部に回す。
作戦部は工作船、あの展示している工作船と言うのは作戦部管轄で、その船長も作戦部そこに乗ってる人間も作戦部の人間で、3号庁舎内では最も人員が多い部署です。

その作戦部の部長はゴ・コクレツという金正日と同級生、学校が同期だった非常に有能な男がいるんですが、彼が部長をしています。
しかし、末端の人間、例えば韓国にたくさん脱北者がいますが、その工作員と言うか、金正日政治軍事大学の卒業生の同窓会のような物があります。
その中でですね。
「お前出身は?」「調査部だ」と言うと一目置かれるんです。
「お前は?」「作戦部か」というような明らかなランクがあるんです。
ある人間が私に言ったんですが、「作戦部と言うのはタクシーの運ちゃんですよ、変わらんのだから」

つまり船を運用します。
陸上で車の場合もあるかもしれませんが、基本的に日本の場合は船を運用する。
これはこれで非常に重要な任務ですが、そこに辛光洙のような調査部の人間をゲストとして乗せます。
この間奄美沖といいますか、銃撃戦があって沈んだ中に誰が乗っていたかと言うのはまだハッキリしませんが、これは作戦部以外の人間が乗っていたと言うことだけはハッキリしています。
証拠があるんです。
まだ公表されていませんが。
ですからあの船が何らかの任務であったと言う事は間違いないんですが。
いずれにせよ作戦部が運用する工作船には定員がありまして、全て作戦部の所属の人間です。
そこに連絡部、あるいは調査部の人間を乗せて運びます。

拉致と言う物をもう一度具体的に考えて見ましょう。
辛光洙の場合、辛光洙はですね。
めぐみさんを拉致したあるいは地村さんをという証言が今出て来ていますが、ハッキリしているのは原敕晁さんを拉致した。
その時は80年の4月に宮崎の海岸から潜入します。
それからですね。
人選をし、情報を集め、原敕晁と言う人物をピックアップし、宮崎まで連れて行って一緒に北朝鮮に戻ります。
それが6月24日に北に到着するんですが、いわば2ヶ月、一人の人間を拉致するのに2ヶ月、少なくとも彼の証言です。
それが可能だったんですが、それにもう裁判でも分かってますが、彼が主導していろんな人間に当たって、協力者を集めて宮崎まで連れて行くわけですが。

いろんなケースはあると思うんですが、先ほど行った調査部なり連絡部なりの人間が拉致をするというのは、いわゆる暴力的にと言うかそういう事をするわけではなくてですね。
まず命令を受ける。
その命令に添った人物を選定する。
それから接触をする。
それである程度納得させてある場所まで連れて行く。
で、そこで今度は作戦部の人間に任すんです。
それはもっと言いますと、迎えに来た人間、これには船に乗っています作戦部の人間が。

その中で最初に言いましたが船に乗っている人間は全員工作員ではなくて、戦闘員といいます。
ゴムボートで上陸する、その人間を戦闘案内員と言います。
日本語的に言うと案内員と言うのは何かイメージが違うんですが、実際はですね。
自分は案内員をしていたというと非常に能力がある。
つまり敵地に入って日本側の警戒をチェックして、客である調査部の人間、工作員を潜入させる。
あるいは回収する。
それをやる人間ですから、優秀な人間が選ばれます。

ですから覚えているか、これは偵察局マターだったんですが、潜水艦が韓国の沖に座礁した事件があります。
一人だけ生き残りがいます。
何人か殺されて逃げ出して射殺されて、おそらく一人だけは逃げ帰ったと思うんですが、ひとり韓国に生き残っている人間がいます。
彼なんかに話をして、彼は案内員だったんですね。
偵察局の中で、偵察員であり、案内員であったんですが。
その案内員、「あなた案内員だったんですか?つまりそれだけの能力・力があるんですね?」と言うふうに彼にインタビューしたときにですね。
「お前は分かるか?」という位にですね。
その案内員と言う響きが日本人には非常に馴染みが無いんですが、それは余談としまして。

とにかく案内員が基本的に拉致をする。
暴力的に振り向かせるのは、蓮池さんは声をかけたのは朴だったと言う言い方をして、声をかけて振り向かせて後ろからバンと殴るのは作戦部。
それまであの男をやるぞというふうに、ずっと指揮をするのは調査部。
この違いを皆さんとにかく覚えていてください。

もう一つのポイントは、辛光洙の事件も出てきますが、総連の関係者です。
話したい事は半分も言えなくて。(笑い)
辛光洙、もっと言いますと原敕晁さんのケースは、本当にこれは辛光洙流のやり方で、すねに傷を持っている総連関係者を集めて、何とかしろと。
結果的に2ヶ月だった。
で、彼は非常に有能だったと。
もっと言いますと、検閲の後に彼らは呼び戻されて、有能で無い人間はそこで全て辞職させられたはずですから、彼は80年に戻ってくる。

ただ、ここでもう一つだけポイントは76年に償還されて80年の4月に日本に来た。
その間にめぐみさんの事件、あるいは地村さんをやったという事はですね。
ポイントは何か?と言いますと、先ほど言ったように、原敕晁さんを拉致するには潜入して人定して決行まで2ヶ月なんですね。
ですから76年から80年の間に、そのベテラン工作員がずっと教育を受けていたなんて事は有り得ないんですね。
数ヶ月で戻ってきて、拉致して戻る。
また作戦で来て戻ってるのは間違いない。
それが一つの例が未遂事件の時に、目撃されているということです。
ちょっと話が中途半端になりましたが、後は質問で受け答えたいと思います。

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2006年2月 1日 (水)

よど号犯人と拉致問題 東京集会11恵谷治氏の講演(3)

  『恵谷治氏の講演 その3』

いずれにせよ70年代そういう形でやったんですが、一番ポイントはですね。
80年によど号の、それまでにご存知のよど号の妻たちってのがどんどん日本に入って来ます。
80年にNHKでも報道された、名古屋から魚本(民子)が連れて行った男性がいたらしいんですが、どうやら帰って来ていると。
私もイマイチ判断出来ない、苦しいのはですね。
返す人間と返さない人間とどう違うのか?
それでいろいろ私も考えてですね。
ふと先ほど言った、調査部マターか連絡部マターか、つまり部署の違いがあるのかなぁ?と言うふうに考えました。

ご存知の安明進と言うのは有名な工作員といわれますが、彼は調査部でもなく連絡部でもなく作戦部という、金正日が大検閲をして以降、新たに設置された組織の人間です。
とにかくまだ結論は出ないんですが、そういうふうな視点で物を見る必要があった。
と言う事でもう一度話を戻しますと、拉致をこれまでしてきた部署を見ますと調査部か連絡部なんです。
それ以外は、証拠・事実としてはないんですが、可能性としては偵察局、軍です。
ただ具体例はまだありません。
今までハッキリしているのは調査部か連絡部なんです。

で、作戦部といいましたがもう一度、金正日が大検閲を行った後、紆余曲折はあったんですが77年までに固まったのはですね。
3号庁舎には連絡部、調査部、作戦部、統一戦線部、4つ目の統一戦線部。
これは皆さんもご存知だと思いますが、朝鮮総連を管轄する指揮する部署です。
この4つで確定されたと言うか、現在に至ってます。
その間いろいろ名前が変わりまして、その当時の部署、例えば大韓航空機爆破事件を起した金賢姫と言うのは調査部に属していまして、調査部と言うのが新聞報道でいろいろいろいろ言われたもんですから、その後は35号室と言う名前に変えてます。
しかしこれは誰が見ても調査部で、工作員も未だに調査部と古い名前で呼ぶケースが多いんですが、いずれにせよ3号庁舎には4つあります。

拉致の作戦計画、当然上からも来るんですが、この先ほど言った調査部と連絡部の二つの部署が、いわば競い合って拉致をやる。
その良い例がですね。
70年代、77年ぐらいだったかな?
ドイツに在住していた韓国人ピアニストと、ユン・ジョンヒという女優さんが奥さんでした。
彼らを金正日の指令で拉致をする。
ところがこれもザグレブ、ユーゴスラビアでその拉致は失敗します。
それは連絡部でした。

翌年今度は韓国の申相玉さん(映画監督)と崔銀姫さん(女優)の夫婦を、別々に拉致するんですがこの拉致をしたのは調査部です。
調査部は金正日から高く評価されたんですが、いろんな事があるんですが、一つ拉致についても競い合わせる。
先ほど言ったようによど号の連中は連絡部管轄。
しかし、拉致の作戦実行、作戦を担当するキム・ユーチョルと言うのは調査部の工作員だと。
この辺が未だにちょっとハッキリしないんですが、よど号の場合はそうだと。
もう一つの見方としてはですね。
調査部と連絡部の二つの違い、大きな違いと言うのは連絡部は基本的に対南工作を専門。
もちろん例外はありまして、先ほどのザグレブの拉致未遂が連絡部であったんですが、それは例外的です。
調査部と言うのは韓国以外、ですから日本であれヨーロッパであれアジアであれ、そういう所で様々な作戦をする。
こういう大きな違いがあります。

皆さんもご存知だと思いますが、金正日政治軍事大学というところで4年あるいは6年間教育を受けてですね。
成績の良い順から部署配置がされる。
彼らは卒業後、配置と言う。
つまり一応希望は出すんですが、自分の意思とは無関係に配置されます。
その場合ですね、優秀な順に調査部、連絡部、統戦部、で作戦部なんです。
それがいわば3号庁舎の格付けですね。
3号庁舎内の部署の格付けです。

つまり調査部が一番偉い。
で、例の安明進はですね。
彼は外交官になって海外に行きたかったんですが、調査部に入れば多分、彼は亡命しなかったんじゃないかと思うんです。
で彼はあれだけの能力があるから当然調査部に入れたんですが。(横で西岡氏が「彼は調査部だったんです、調査部の依託生だったんです」の声)
ごめんなさい、失礼勘違いしました。
入る段階で、決まってたんですね。
で、卒業後に作戦部に回されたもんで頭に来て亡命をしたと、異色の人間なんですが。

でなぜ今のような格付けが起こるかといいますとですね。
最初の頃にも言いましたが、作戦部というのは金正日政治軍事大学でもですね。
全員がやるんですが、とにかく一番体力的に頑張る。
もちろんいろんな無線だのいろんな事があるんですが、頭脳より体力が優秀な方が作戦部に回す。
作戦部は工作船、あの展示している工作船と言うのは作戦部管轄で、その船長も作戦部そこに乗ってる人間も作戦部の人間で、3号庁舎内では最も人員が多い部署です。

その作戦部の部長はゴ・コクレツという金正日と同級生、学校が同期だった非常に有能な男がいるんですが、彼が部長をしています。
しかし、末端の人間、例えば韓国にたくさん脱北者がいますが、その工作員と言うか、金正日政治軍事大学の卒業生の同窓会のような物があります。
その中でですね。
「お前出身は?」「調査部だ」と言うと一目置かれるんです。
「お前は?」「作戦部か」というような明らかなランクがあるんです。
ある人間が私に言ったんですが、「作戦部と言うのはタクシーの運ちゃんですよ、変わらんのだから」

つまり船を運用します。
陸上で車の場合もあるかもしれませんが、基本的に日本の場合は船を運用する。
これはこれで非常に重要な任務ですが、そこに辛光洙のような調査部の人間をゲストとして乗せます。
この間奄美沖といいますか、銃撃戦があって沈んだ中に誰が乗っていたかと言うのはまだハッキリしませんが、これは作戦部以外の人間が乗っていたと言うことだけはハッキリしています。
証拠があるんです。
まだ公表されていませんが。
ですからあの船が何らかの任務であったと言う事は間違いないんですが。
いずれにせよ作戦部が運用する工作船には定員がありまして、全て作戦部の所属の人間です。
そこに連絡部、あるいは調査部の人間を乗せて運びます。

拉致と言う物をもう一度具体的に考えて見ましょう。
辛光洙の場合、辛光洙はですね。
めぐみさんを拉致したあるいは地村さんをという証言が今出て来ていますが、ハッキリしているのは原敕晁さんを拉致した。
その時は80年の4月に宮崎の海岸から潜入します。
それからですね。
人選をし、情報を集め、原敕晁と言う人物をピックアップし、宮崎まで連れて行って一緒に北朝鮮に戻ります。
それが6月24日に北に到着するんですが、いわば2ヶ月、一人の人間を拉致するのに2ヶ月、少なくとも彼の証言です。
それが可能だったんですが、それにもう裁判でも分かってますが、彼が主導していろんな人間に当たって、協力者を集めて宮崎まで連れて行くわけですが。

いろんなケースはあると思うんですが、先ほど行った調査部なり連絡部なりの人間が拉致をするというのは、いわゆる暴力的にと言うかそういう事をするわけではなくてですね。
まず命令を受ける。
その命令に添った人物を選定する。
それから接触をする。
それである程度納得させてある場所まで連れて行く。
で、そこで今度は作戦部の人間に任すんです。
それはもっと言いますと、迎えに来た人間、これには船に乗っています作戦部の人間が。

その中で最初に言いましたが船に乗っている人間は全員工作員ではなくて、戦闘員といいます。
ゴムボートで上陸する、その人間を戦闘案内員と言います。
日本語的に言うと案内員と言うのは何かイメージが違うんですが、実際はですね。
自分は案内員をしていたというと非常に能力がある。
つまり敵地に入って日本側の警戒をチェックして、客である調査部の人間、工作員を潜入させる。
あるいは回収する。
それをやる人間ですから、優秀な人間が選ばれます。

ですから覚えているか、これは偵察局マターだったんですが、潜水艦が韓国の沖に座礁した事件があります。
一人だけ生き残りがいます。
何人か殺されて逃げ出して射殺されて、おそらく一人だけは逃げ帰ったと思うんですが、ひとり韓国に生き残っている人間がいます。
彼なんかに話をして、彼は案内員だったんですね。
偵察局の中で、偵察員であり、案内員であったんですが。
その案内員、「あなた案内員だったんですか?つまりそれだけの能力・力があるんですね?」と言うふうに彼にインタビューしたときにですね。
「お前は分かるか?」という位にですね。
その案内員と言う響きが日本人には非常に馴染みが無いんですが、それは余談としまして。

とにかく案内員が基本的に拉致をする。
暴力的に振り向かせるのは、蓮池さんは声をかけたのは朴だったと言う言い方をして、声をかけて振り向かせて後ろからバンと殴るのは作戦部。
それまであの男をやるぞというふうに、ずっと指揮をするのは調査部。
この違いを皆さんとにかく覚えていてください。

もう一つのポイントは、辛光洙の事件も出てきますが、総連の関係者です。
話したい事は半分も言えなくて。(笑い)
辛光洙、もっと言いますと原敕晁さんのケースは、本当にこれは辛光洙流のやり方で、すねに傷を持っている総連関係者を集めて、何とかしろと。
結果的に2ヶ月だった。
で、彼は非常に有能だったと。
もっと言いますと、検閲の後に彼らは呼び戻されて、有能で無い人間はそこで全て辞職させられたはずですから、彼は80年に戻ってくる。

ただ、ここでもう一つだけポイントは76年に償還されて80年の4月に日本に来た。
その間にめぐみさんの事件、あるいは地村さんをやったという事はですね。
ポイントは何か?と言いますと、先ほど言ったように、原敕晁さんを拉致するには潜入して人定して決行まで2ヶ月なんですね。
ですから76年から80年の間に、そのベテラン工作員がずっと教育を受けていたなんて事は有り得ないんですね。
数ヶ月で戻ってきて、拉致して戻る。
また作戦で来て戻ってるのは間違いない。
それが一つの例が未遂事件の時に、目撃されているということです。
ちょっと話が中途半端になりましたが、後は質問で受け答えたいと思います。

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みなさん、こんにちは
blue-jewel Voice です。
はじめにこのサイトについて説明をします。
Blue-jewel Voiceは拉致被害者救出のために、拉致関係の書籍の紹介、朗読を中心に、ご家族の声、インタビュー、街頭活動の模様などを集めていきます。

北朝鮮・拉致関係の書籍に関心があっても、なかなか読む機会のない方に内容の一部をお聞きいただくことで、読むきっかけになればと思います。
また、目の不自由な方にも、書籍の内容を少しでも知っていただきたいというのが趣旨です。

拉致事件に関心を持っていただくツールとしてご利用いただければと思います。

しろうとのつたない朗読ですので、お聞き苦しいところも多いかと思いますが、趣旨をお酌み取りいただき、どうぞご理解ください。

めぐみさんをはじめとする拉致被害者のみなさん、そして特定失踪者も含めて、全ての被害者の帰国まで、みなさんと心を共にしていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします。

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