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2006年2月 8日 (水)

南越谷集会7


『平田隆太郎 救う会事務局長の講演 その2』

日本の田んぼですとね。
だいたい一反歩10アールで、8俵以上の米が採れますね、平均ね。
トンで言うと1ヘクタール1町歩で5トン以上採れます。
北朝鮮では8俵どころか4俵も採れないです。
3俵位じゃないかと私思いますけど、それくらい痩せた土で生産をしています。
発表している数字は嘘ばかりです。
国連で発表しているのも嘘です。
あんなに採れません。
韓国が発表しているのもこれもおかしいよと、私韓国の国際会議で何度も言いまして、最後は韓国も平田先生の言う通りだと認めてくれましたけど。

たくさん採れたよと報告をしないと処罰されますから皆で嘘をつくんですね。
数字が最後一番上まで上がって行く時には実際にはもの凄く増えた数字になってしまう。
で、今度は分ける。
だんだんだんだんそれに基づいて分けていくと無くなっちゃうんですね。
そう言うのが中央集権国家です。
昔から、これは朝鮮半島2000年の伝統でして、今に始まった事では有りません。
昔からそういう分配をやっています。
従って、向こうがそうならこちらもそうだと言うことで、様々な対応・抵抗をして量をごまかす面積をごまかすいろんな事をしてごまかして対応をすると、いう事をやってます。
あるいは山に隠し畑を作るとかありとあらゆる手を使ってですね、食料を確保して来たと言う歴史です。

そういう中で拉致被害者の方々が本当に今でも苦労しておられる。
家族の方、どんどんどんどん歳をとられて、かなり多くの人が亡くなられて、それでも日本政府は動かない。
何とかこれをしなきゃいけない。
そういう状況なんですね。
先ほど飯塚さんが是非制裁をして欲しい、政府にお願いをしているんだという、この制裁と言うのは一体何なのか?
凄く怖いような言葉ですけども、ちっとも怖くないわけです。

日本的に言えば村八分なんです。
村八分と言うのは同じ村の中でこの人とは火事と葬式の時以外お付き合いをしないと言うルールですね。
悪い事をしたから、あんた悪い事をしたから、火事と葬式と言うのは人間の人道の最低のマナーですから、これだけは手伝うよと。
だけどこの二分以外の八分は一切ね、あんたとは付き合わない。
これが経済制裁なんです。
物・人・金の出入りはしませんよと。
あなたの国は悪い事をしたんだから、一切物や人や金の出入りはさせませんと、これが制裁なんですね。

一番極端なのは軍事行動をかけるという事なんですが、これは積極的な制裁ですけど、日本が今、家族会が主張している制裁は最も消極的な制裁。
こちらから何かしようって言うんじゃないんですね。
逆にあんた悪い人だからもうお付き合いしない、お付き合いしたかったらちゃんとしなさいよと言うのが、受身的・受動的な制裁、を今お願いをしているわけです。
それすら何か怖くて出来ないと言う人もいるし、結構テレビで喋っている専門家みたいな人までそういう事を言っています。

例えば日本が制裁をするとミサイルが飛んでくると言う人がいるんですね。
これは飛んで来ません。
ミサイルなんかをもし、海に撃つ分には全然構わないんですけど、陸に撃ったら偉い事になりますよ。
海に飛ばす分には米軍も日本の自衛隊も凄く喜ぶんです。
相手のミサイルの性能が全部分かっちゃいますから、全然怒らないんですけど、陸に撃ったらこれは即座に日米安保同盟が直ちに発動されて防衛体制を取ります。

金正日の目標と言うのは自分が生き続ける事ですから、国民がどうなろうと自分が生き続ける事が目標の人が自分が死ぬかもしれないような危ないリスクは絶対に犯さない。
だからミサイルは撃たないです。
ただ問題は日本人が撃つよと言うと怖いと思ってしまう。
これに日本人が凄く弱いんですね。
これを狙ってるんです。
東京を火の海にする、なんて言うんですよね。
これだけで目をつぶってね。
もう考えたくないっていう、そういう一種の病気にかかっている。
だけど自分の子供がやられたときにですね。
そんなこと言えますか?

隣の家のお父さんがうちの子供を拉致して行って返さない。
もういいやと、怖いから、とは行かないんですよね。
この時に毅然と対応しないと国家と言う、国の信用性が無くなるんです。
私たちは国家の中に生きてるわけで、その国家が人々の生命や安全を確保するというのは最大の目標なんですね、国家の。
それを無視したらもう国家じゃないんです。
今の日本と言う国はちょっと完全な国家ではなくて、一杯不完全な所がある国家。
そこが今問われている状況であろうと思います。
そういう状況の中で今度ミサイルが飛んでくるとかですね。
食糧支援をしなくなれば、例えば北の苦しい人が困るとか言う話がもっともらしく言われています。
これも嘘でございます。

北朝鮮で一番飢餓が発生したのは96年、7年、8年です。
私この時毎年北朝鮮に行っておりましたので、何となく分かるんですけど、8年が一番きつかったですね。
9年でほぼ良くなりました。
8年の頃は人民を弾圧する組織がある。
どんな村にもどんな小さな町にもあるんですけど、その人の配給が無くなっちゃったんですね。
で、弾圧組織が崩壊寸前だったんです。
そこへ外国の支援が入って弾圧組織がまず息を吹き返すんです。
そして再び弾圧を始めるもんだから凄く迷惑をしたと、脱北者が皆言っています。
何で支援したんだと、あの時支援しなかったらこの国はもう壊れている。
あんたたちが支援するから我々は迷惑をしたと。

あの人たちは日本人が思う以上に逞しく頑張る力は持っていますけど、それは長引かせちゃいかんのですね。
支援をすればするほど今でもこの苦しい状態が続く。
やるならもっと早くやってくれと言うのが彼らの気持ちです。
出来れば戦争してくれと、そしたら我々も飯が食えるようになるからと。
そういう状況で人道支援を切ってしまうと彼らが困ると言うのは、大変大きな間違いです。

日本は人道支援、制裁をかけると、例えば今6者協議とかいろんな日朝協議とかあって、核問題が一定の前進をするとなると、まずですね。
金出してよと言って来ますよね、日本に。
大抵日本に金出してと言われると、日本政府はハイってすぐ出すんですね。
ところが制裁をかけていると出せないんです。
とどうなるか?
韓国・中国が必死になってね。
早く拉致被害者帰せと、おまえそうしないと金貰えないよと、彼らも金出す気無いわけです。
日本から取ろうと思ってるんですから。
だからとにかく日本が制裁をかけておけば、必死になって中国政府が北朝鮮を説得すると言う逆のプロセスが生まれてくるわけです。

先ほど「しおかぜ」の話をですね、されましたけど、やっぱりいろんな形で日本が制裁をかけると、あ、日本人は拉致で怒ってるんだと。
これを知らないんです、北朝鮮の人は。
拉致で怒ってるんだと。
それも担当者しか知ってはいけないし、喋ってはいけないし、噂をしてはいけないという国なんですね。
そういう国でいろんな事を知らせるのは制裁をかけて、拉致で怒ってると言う事を知らせることなんですね。

例えば北の偉い人たちがですね。
日本からトロを輸入するんですね。
あるいは万景峰号かなんかで、大変レベルの高い、何でこんな物を輸出せないかんのか?と思うような高級の物をいろいろ輸出しています。
日本が制裁をかけるとそういう物が全部来なくなります。
そうすると北の偉い人たちがですね。
何が起こったんだ?と、どうも日本の担当者がしくじったらしいぞと、何も来なくなってるよ、船も止まってるよと。
一体なんなんだ?と言う事で拉致問題が一辺に広がっちゃうんですね。
噂になります。
そうすると頭の良い人は何を考えるかと言うと、「ははぁ、拉致被害者を保護すると何か良い事があるかもしれない」

私たちは誰がどこに住んでいるか?
あるいは失踪者の方のようにまだ拉致されたかどうか分からない人が一杯いるんです。
そういう中で安全を一番確保するのは制裁なんです。
日本人が拉致で怒っているという事を北の偉い人たちに皆知らせちゃう。
普通の人にもラジオで知らせちゃう。
これは金正日政権が崩壊したら、まず日本人を助けよう。
そういう人が出てくるわけですね、この効果として。
今のままでは誰も知らないわけです。
そんなものがあったの?と言う話になります。
だから経済制裁をきちっとかけて、やっていかなければいけないと思っています。

制裁の話ばかりではありますが、先ほど飯塚さんがいろいろ話をされましたように随分変わって来ました。
全く動かなかったんですけど、変わって来ました。
国連総会でまずタイのですね。
北朝鮮の特別担当者(=ウィティット・ムンタボン国連北朝鮮人権特別報告官)と言うものが専任されて、タイの誠実な大学の先生ですけど、その人が日本に来てくれてみんな家族の話を聞いてくれました。
国連にそれを報告してその結果ですね。
国連で11月にですね。
総会の委員会で北朝鮮非難決議が出ました。
12月になって、国連総会で北朝鮮一国を名指しで批判する。
こういうの物凄く北には効くんですね。
制裁までは行きませんけど非常に大きな出来事が一つ起こりました。

それからアメリカがちょっと、ちょっとじゃなくてかなり変わりました。
6月にアメリカのブッシュ大統領が脱北者の姜哲煥さんと言う人と会ってですね。
北朝鮮の収容所の本(「平壌の水槽」ポプラ社刊)を書いた人なんですけど、アメリカ人皆これ読んだほうが良いよと言ってですね。
宣伝したりしました。
それから9月に入っていよいよ皆さんご存知のバンコ・オブ・デルタという銀行に制裁をかけました。
アメリカは金融制裁から入りました。
これ北朝鮮に物凄く効いてるんです。
本当に今困り果てていると言う状態だろうと思います。

ここで偽札とかですね、偽タバコ、麻薬の密売で得た金を、皆ここで汚い金をきれいにするために必要だったんです。
それが出来なくなった。
それ以外の預金も引き出せなくなった。
バンコ・オブ・デルタは一日で取り付け騒ぎが起こって預金量の1割がなくなった。
あまりにもこれでは銀行潰れちゃうんで、北朝鮮とは取引しないと言う事を翌日発表しました。
これで取り付け騒ぎです。
それ以外に核ミサイルの部品とかそういう物に関っている北朝鮮系の会社に対して、取引停止の制裁をかけました。
これも凄く困ってるんです。

日本も実は同じ動きが9月以降出ているんですけど、アメリカがバンバンバンバン動き始めました。
国務省は今までですねともかく、日本の外務省もそうなんですけど話し合いでやる部署ですから、軍事的なものよりはまず話し合いをしましょうと、交渉しましょうという役所なんですね。
この役所の国務次官補がですね、武力行使の可能性を示唆したり始めました。
どこまで本気かな?と我々も見ていたんですが、かなり強気の発言、まだその選択肢の中には武力行使は入っていると示唆しております。

それからブッシュ大統領が12月にですね。
前は悪の枢軸と言ってたんですね、北朝鮮の事を。
大統領になって最初の一般教書(演説)でですね。
去年の11月に、北朝鮮の暴君。
暴力の暴に君主の君ですね。
と言う表現を使いました。
これは国一般ではなくて更に突っ込んで、お前が悪いんだと言う事を言ってるんです。
あれは北朝鮮の暴君だと、あいつが悪いんだという事をハッキリ言いました。
これはかなりね、これは変わったなと言うことなんですね。

ライス国務長官も北は危険な政権と言う言い方をしています。
危険な政権です。
かなり厳しい言い方をし始めました。
そして北が12月になって制裁を解除してよと、悲鳴を上げ始めました。
ことにマカオの銀行の制裁がきつかったみたいですね。
だけどヒル次官補はですね。
年末に北が偽ドルを作ってるのは紛れもない事実だと、ハッキリ証拠を示して言っております。

普通、偽札とか言うのは暴力団とかそう言うのが作ってるんですよね。
北は国家が作ります。
麻薬もそうなんですけどね。
人工衛星で見るとああいうのはすぐ分かりますからね、麻薬の栽培っていうのはね。
そういうのを国を挙げてやってる。
昔から外交官がですね、外交特権を利用してカバンに入れていくと見つかっちゃうんですね、麻薬と言うのは。
それで捕まってしまうという事件がたくさんありました。
それを今でもやってるという、それが主要な収入源。
収入源と言うのは、核・ミサイルを売る、軍需品を売る、偽札を売る、麻薬を売る、このくらいしか売るものが今無いんですよ。
それが止められちゃうと本当に外貨が入らないという状況になって来ました。

今年の1月に入って、実は年末にですね。
アメリカは北に対して、協議の再開に応じなければ武力行使も有り得ると伝えていた事が分かってきました。
12月の段階でやるぞと言う事をハッキリと言っております。
こういう制裁とかですね、武力行使の可能性を示唆した事が、金正日が中国へ行った理由なんですね。
泣きつきに行ったわけです。
何とかしてくれと、頼むよと、手を挙げているわけですね、中国に対して。

事実上この1年以上の間、北朝鮮の大きなですね。
金目になるような炭鉱とかウラン鉱とかですね、資源の山は皆売られています。
中国が買ってるんですよ、実は。
通行権まで買ってます。
北がノーチェックでこの道路はこういうふうに海の方へ移せると。
中国は今日本海に直接出られるルートまで確保しました。
これまで出来なかった事を北朝鮮としていて、そこまでありとあらゆる物を、もう売るものが無いので金に換えて、その金は全部金正日のポケットに入っているわけです。

その外貨を何とかしようと思ったら、銀行を止められちゃった。
これが今非常に辛い所なんですね。
それからそれ以外の銀行にも波及していく可能性があります。
そういう事で更に分かってきた事は偽札に付いてはやれと言ったのはブッシュ大統領。
いよいよこれは本気で動き出したなということです。
韓国に亡命している黄長ヨプ(=火へんに華)と言う人が、金正日の側近中の側近だったわけですけど、偽札は金正日が管理していましたよと言う事を言ってます。
まさに全ての物がトップの命令以外では動かないと言うことです。

従ってアメリカがそういう圧力をかけた。
当初、大統領に就任して悪の枢軸と言った事で実は5人が帰って来た。
日本政府が凄く頑張ったからではありません。
アメリカが9.11のテロの後ですね。
イラン・イラク・北朝鮮、これを悪の枢軸だと、これでビビッちゃったんですね。
何とかして対話の構図を作らなければならない。
今まで知らんよと言っていた拉致を認めて、その代わり日本から金を取ろう。
国交正常化資金ですね。
それを狙ってやったわけです。

・・・その3に続く・・・
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受信: 2006年2月10日 (金) 10時47分

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