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2006年3月15日 (水)

東京連続集会15(6)

『増元照明 家族会事務局長のお話 その2』

今北朝鮮との正式なパイプは外務省しかないそうです。
向こうもこの一本で今来ているという事でね、向こうもこの協議を続けたいと言う意向はあるというふうには感じていられるそうです。
飯を食うのもいいですけど、飯を食ってる間に次の協議の日程を決めたんですか?開催日を決めたんですか?と聞いたら、「こちらサイドからお願いすると弱みと取られてしまう」
「日本が焦っていると取られてしまうので、私たちからそういう決めると言う事は出来ないんです」と。
でもそうだったら、日朝協議1月までに行われると言われていたのに、2月の10日前になってしまった。
じゃあ次、2月中は当然出来ないでしょうし3月も駄目だと4月になるんですよ?
4月になったら春になるんですよ?と、そしたら今年中に被害者取り戻せないじゃないですか。

せめてこちらサイドから要請するんではなくて、次の開催はせめて期限切っていつまでに回答持ってきて、日朝協議持たないんだったら、それ以降粛々とやるからなと、それくらい言ってくれても良かったんじゃないですか?と、私のあの時の気持ちであったし、梅田さんにはそう言っておきました。
国民の皆さん、大多数の皆さんはそう思っていると思ってますのでそれだけは言って置きますけども、これからはどうなるか分かりません。
ただ、先ほど言ったように梅田参事官、非常に情のある方であるしキッチリとした方であるのは間違いの無い様ですので、日朝協議の場で最悪の事は起きないというふうには思っています。

後は小泉さんがどうやって決断するか?
どうやって見極めるか?
それだけの問題です。
で、昨年末に安倍さんが官房長官になってから、非常に我が国が北朝鮮に対する制裁って言うか、厳しい締め付けをある箇所ある箇所で結構やってます。
先ほど言ったようにRCCの再生機構の朝鮮総連に対するお金の返済命令とか、KEDOの500億円を北朝鮮に返せとか、今まで言わなかった事を言っているし、更にマカオの銀行に対する日本の金融制裁もかけている。
アメリカの連中と連携は上手くやってるんでしょうけど、ただこれは核の問題ではなくて核の問題もそうなんですが、結局北朝鮮の偽ドル札の問題で制裁をするわけですから、日本は拉致の問題を看板にして制裁をやるべきではないかと私は思うんですが。

国家の意思としてやってもらいたいと言うのが私たちの気持ちですし、効果有る無しと言うのは、もう効果有る無しではなくてやはり国として怒る、怒ってかけるのがまず道義的声明となっていくというか、当たり前の事です。
そういう圧力、拉致問題を看板にして制裁をひとつはかけていく。
一番良いのは万景峰号を止める事なんですけども、是非あれだけは止めて頂きたいと思っています。
今年また4月から入港するようですので新潟までまた日参しなければならない。
ちょっと体が、私は大丈夫なんですけど、ちょっと大変なもんですからそれだけは止めて頂きたいと言うのが気持ちです。

今年4月にはアメリカでまた公聴会が開かれると言う事ですよね。
家族会のメンバーで何人かで行くつもりです。
ワシントンにも拉致連絡会と言うのが出来まして、アメリカ在住の日本人を中心にこの拉致問題をアメリカ国内に訴える事をやられているようですから、そのイベントにも参加できれば私自身が参加しようかなと思っています。
そうやって国際社会に訴える事が、北朝鮮がたくさん嫌がっていることらしいですので。
先日、先ほど代表が仰ったように日本の世論を気にしていると言う事で、日本が制裁をどんどんどんどん、金融制裁のように厳しい政策を取っていく。
常に世界にこの問題を広げて、それを北のイメージそして北のプライドを傷付けていく事を非常に、梅田さんが言っていたがその事を気にしていたと言います。
それでは私たちはかえってどんどんどんどん出て行って、北のイメージとかプライドをズダズダにしていかなければならないだろうと思いますが。

ただ、北のプライドと言うふうに皆さん良く言葉を聞かれると思います。
朝鮮の人たちと言うのはプライドの高い人たちですから、そのプライドを傷つけないように。
そのプライドを傷つけちゃうと本当に厳しい戦いになる可能性がある。
それは避けて、プライドを傷つけないように下手に出ましょうというのを良く聞きますけど、北の人たちにプライドがあって、じゃあ私たち日本人にはプライドはないのか?と言うことですね。
私たちは私たちとして少しはプライドを持っているじゃないですか。
国民を拉致されて何もしないと言うそんなプライドのない国であって良いのか?という、(「そうだ!」の声)事なんですよ。(拍手)
それだけは皆さんに・・・(拍手で聞き取れず)北のプライドを考えるんだったら、まず日本のプライドをまず考えようよと。

そうやってこの拉致問題を解決する方向に持って行って頂きたいと言うのが、本当に私個人的な事です。
姉なんか52、今年53になりますけど、体は大丈夫だと思うんですけど丈夫な方だと思いますから、耐えてもらえているとは思うんですが、それでもね。
北朝鮮のこんな状況で20数年間、寿命がやはり日本の温暖な気候と違って、豊かなエネルギーそれから食料の中で生きてるのとは全然寿命が違ってくると思うんですよ。
寿命が縮む思いと言うのがありますけども、あれ実際にあると思いますけど、恐怖とかそういうストレスの中で生きてると人間の寿命と言うのはどんどんどんどん無くなって行くと思うんです。
で、北朝鮮の今の平均寿命で60くらいと言う話を今聞いていますけども、あと7年、8年くらいしかない。
日本に戻ってくればまた少しは伸びていくと思いますが、それでも縮まった寿命を早く取り戻していかないと彼らの後半の人生、非常に短い物になってしまうし。
24年間、日本で貧乏しながらも楽しく暮らしきましたが、27年向こうで厳しい、日本にいるよりも長い年月向こうで暮らしているんです。
その事を考えると、何をいつまでも北朝鮮の交渉に付き合っていなければならないのか。
本当に机を蹴って帰って来て欲しいし、そうやって北に厳しい姿勢を見せなければ交渉自体が上手く行かないだろうと言うのが私たちの気持ちです。

今、家族会が圧力団体になっているのではないか?と言われているそうですが、本当に圧力をかけられる団体だったらそうなってみたいですね。
それだけの力を持って小泉さんの政策に対して大きな影響力があるんだったら、私はなっても良いですよと言うふうに思いますけども。
私たちは普通の事を言ってるだけで、家族を取り戻すために日本として当たり前の事をやってくださいと言ってるだけで、それを圧力団体と捕らえる方がおかしいですよね。
本当に。(拍手)

実際に言ってる事は確かにきつい事なのかもしれないし、一般の人たちにとって私達が経済制裁しろとか言うのは、一部の極右勢力と手をつないでやっていると言うふうに思われがちの人もいるのかもしれませんけども。
でも私たちは9年間の闘いの中でも、今はこれしかないだろうと言うその思いで経済制裁の発動を。
政府の方たちが、小泉さんが次の具体的ステップの前に経済制裁の発動の前にこれをやってこうやってそして今年中に解決させますからと言う具体的な道筋をつけてくれたら、私たちにもそれならそれでお願いしますと言ってだまって経済制裁の発動なんか言いません。
そのほうが良いと思ったら、それに代わる代案があるなら示して頂きたい。
それを示して頂けないから私達が救う会が考えて、私たちもそれに同意する経済制裁の発動しかないだろうと、今思ってるわけです。
それを圧力として捉えられるのは残念ですが。

ただ先ほどもちょっと取材を受けて言ってみたんですけども、確かに北朝鮮が暴発する恐れはありますし、それは私は(ミサイルを)撃たないとは思いますが。
それの責任をじゃあどうするのか、私たちも考える事はあるんです。
本当に北は撃たないのか?
じゃあ撃ったらどうなるのか?
でもそれを、そうですね。
それを考えたら、本当にこのままで良いのか?
前にも言いましたけど、本当に北のミサイルが怖いから何も言えないような状況で良いのか?と言う。
何も言わないのか?
北がミサイルを撃つからといって九州を割譲するのか?
そのうち北海道もやれと言われてミサイルが怖いからやれというのか?
それはないだろう、と言うのが私の考えです。
そんな事をしたらこの国は国でなくなってしまいますし。
でも、普通の方たちの中でね、そういうふうに考える人たちもいるらしいんですよ。

先日志方さんて言う帝京大学の教授とご一緒になりましてお話を聞いたんですが、あの方北海道方面の総監、一番偉い時に、北海道の某横道って言う知事がいたんですけど、(笑い声)食事会を自衛隊の幹部とした。
「志方さん、あんたたちが北海道にいるから戦争が起きるから、あんたたちは北海道から出て行ってください」って言ったらしいです。
で、志方さん何を言ったか。
「私は日本の国のために働いているのであって、あなたのために働いているわけでは有りませんよ」というふうに、ちょっと切れかかったみたいですけど、そう仰ったそうです。
でも当時は冷戦構造だったですかね?崩壊したかどうか分からないけど。
「ソ連が攻めてきたら、あなた達がいるから戦争が起きるじゃないか。戦争が起きない為には、あなた達がいなければソ連がすんなり北海道を占領して、戦争がなくて終わるんです」
とマジで言ったらしいですよ?(笑い声)
私はそれを聞いてちょっと呆れてしまいましたけど、(笑い声)志方さんそのときに何を言ったか?
「でも、ソ連は共産主義ですから、まず占領してあなた達を連行して帰る。殺してしまいますよ」と。
「それは困るね」と仰ったそうですけど。

そういう所まで考えていない人たちが責任者でいると言う事。
そして民主党のグループを作っていらっしゃるわけですから、これは怖い事だなぁと思います。
こういう方たちも、でもいることはいるんです、ハッキリ言って。
そういう方たちにどうやって説明していけるのか?というふうに僕は思ってしまうんですが、私がこうやって経済制裁の発動って言うのも、そういうことをしたらミサイルが飛んでくるとかそういう事で怖がってしまったら、どうしようもないんだろうなと。
説明のしようがないんだろうなと言う、その点ではちょっと行き詰ってしまいますが。

今本当に言っておかなければならないのは、これが当たり前の家族の気持ちであり、家族を取り戻して欲しいと言うこれは人間として当たり前のことではないですか。
そして国は当たり前のことに、国民を護っていくのが国家なんですから。
国民が北朝鮮に連れ去られたらそれを取り戻すと言うのが当たり前の国ではないんですか?と言う事を言うしかないのでは。
そのために私たちはお願いしているのであって、政府にそのために真摯に動いて頂きたいと言うふうに思っています。
これは全ての国民の皆さんに分かって貰うのは、中々難しいんだろうなぁと言うのも実感です。

今年4月、まだ時間ありますか?
今年の4月までには、これは救う会の会長が仰ったんですが、アメリカが本気になって来たと。
マカオに対する金融制裁、アメリカは4月春くらいまでに金正日政権をどうにか排除しようという、その覚悟を持って来ているのではないか?と。
ですから今年1年、今年の春までに大きな何かあるだろうと言うのが、予想です。
その中で日本と連携しているんでしょう。
安倍さんが官房長官にいる間は上手くいくと思いますが。
それがもうひとつ親北派の動きと一緒にどうなるか?は今非常に攻めぎあってる状況だと思います。
アメリカの後ろ盾、アメリカの強い意思が働いたら、北朝鮮と言う小さな国が崩壊と言う方向に向かっていくでしょうし。
中国も金正日の首を挿げ替えて済むのであれば、その方向に行くのかもしれませんが。
我々は今年の4月にはるかに大きな動きがあるかも知れないので、その日を待ち望みながら皆さんと戦っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。(拍手)

話の花束ぴろんさんの労作です。

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