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2006年4月10日 (月)

北朝鮮をめぐる昨今の動きについて

[調査会NEWS 355](18.4.10)より

■昨今の動きについて
              荒木和博

 6カ国協議もどき(?)や韓国人拉致被害者とのDNA鑑定の照合の問題など、最近様々な動きが出ています。もし第3次小泉訪朝があるならばGWの前後に発表されるのでしょうし、一方で北朝鮮では3月の張成沢(金正日の義弟)訪中など、中国の介入がさらに強まっていることが分かります。偽札問題を中心とした米国政府の北朝鮮への圧力、胡錦涛訪中など、変数が非常に多いため、なかなか予測は難しいというのが正直なところです。もちろん、おわればどうにでも言えますが。

 はっきり言えることは、マスコミへのリークであれ何であれ、1人や1国の意向だけで動いているのではないということです。1世紀前もそうだったのですが、周辺大国の思惑や、それぞれの中の力関係が影響して、結果が出ていくため、台風の進路を予測するような感じではないかと思います。

 一見一枚岩のように見える中国でも、胡錦涛の勢力と江沢民らの勢力の葛藤もあるでしょうし、おそらくはそれらがさらに複雑に分れ、絡み合っているのだと思います。米国もしかり、日本も首相官邸と外務省と警察と議会と…というように、様々な動きの結果として現実が動いているのだと思います。

 ただ、状況は1世紀前と同じように、当事者である朝鮮半島の2つの政権、特に一番の主役であるはずの北朝鮮が当事者能力を失い、周辺の大国(ロシアは今余り関係ないので日米中の3国)のプレゼンスだけが大きくなっているのではないでしょうか。青木直人さんの著書『北朝鮮処分』の中には、処分される北朝鮮の話がほとんど出てきませんが、まさにそういうことかなと思います。

 今回日本にやってきた北朝鮮の代表団は、13日午後に朝霞にある陸上自衛隊の広報センターを見学するのだそうです。理由はよく分かりませんが、折角ですから、目の前で拉致被害者を救出する訓練か、特殊部隊を制圧する訓練でも見せてやったらいいと思います。防衛庁長官も、滑走路の方向をどうするかで頭を悩ませているより、気分転換を兼ねて気合いを入れたらいいのでは。いずれにしても、自己認識はともかく、日本の存在感が色々な意味で高まっていることは間違いありませんし、そうしていかなければならないと思います。

 蛇足で一言。キム・ヘギョンさんの父親が韓国人拉致被害者である可能性は高いようです。もちろん、確率の問題ですから最後まで100%とは言えないですし、私たちは山本美保さんのことがありますからDNAと言われても「はい、そうですか」と信頼することはできないのですが、親しかったはずの蓮池薫さんたちは少なくとも、この結果を裏づける、あるいは否定する情報をもっているはずです。ここまで話が煮詰っているのですから、一言マスコミに語ってくれてもいいような気がするのですが。

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受信: 2006年4月13日 (木) 15時29分

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