■訪米報告
■訪米報告
真鍋貞樹
4月22日、ホワイトハウス前のラファイエット公園で行われた拉致問題解決向けてのコンサートとラリーについては、日本での報道のように無事終了した。参加者は、日本からの参加者11名に加えて,韓国人、在米日本人など合わせて100名程度だった。
日本からの参加者は、家族会からは市川雄一さん、増元照明さん。特定失踪者ご家族としては、大澤孝司さんの兄昭一さんご夫婦、山本美保さんの妹の森本美砂さん。特定失踪者問題調査会からは私真鍋。また、武蔵村山市議会議員の、天目石要一郎さん、須藤博さん、支援者3人も参加した。
内容としては、概ね次のようなものである。
本イベントの主催団体であるReACHは、特定失踪者の大澤孝司さんのいとこ(在米)を中心として在米日本人によって結成されたものである。
◆―――――――――――――――――――――――――◆
この記事が参考になった方は、下記バナーをクリックしてください。
今回、大澤孝司さんをはじめとして、山本美保さん、古川了子さん、生島孝子さんら特定失踪者への手紙の朗読が最初にあった。
韓国からはチェ・ソンヨン拉北者家族会会長を中心に、脱北してきた韓国拉致被害者も参加し、訴えがあった。そして、タイのアノーチェさんの家族からの手紙の代読があった。
手紙の朗読と、失踪者全員の名前の朗読に続いて行われたコンサートは、在米の日本人女性歌手のアミーカさんを中心に行われ、さらに脱北者した女性歌手も加わって催された。
コンサート終了後、参加者全員でホワイトハウス前を行進し、拉致被害者の救出をアピールして全日程が終了した。
※特記事項
古川了子さんの拉致認定を求める訴訟において、政府側は終始「拉致被害者家族と特定失踪者家族は差別的な扱いをしていない」という表明を繰り返している。しかし、今回の訪米においても「差別的取扱い」が顕著に現れた。それは、家族会のメンバーには、内閣府拉致問題連絡調整室の室長ならびに室員が同行し、全ての日程の調整を行っている。例えば、在米日本大使との懇談、下院公聴会への同席などについては、家族会のメンバーは全て政府の調整によって参加することになっている。しかし、訪米した特定失踪者のご家族には政府からなんらの連絡も調整も行われていないことが判明したのである。しかも、今回訪米した特定失踪者のご家族は、外務省が北朝鮮に対してリストを渡した大澤孝司さんと山本美保さんのご家族である。
今回の22日のイベントの主催団体代表は、特定失踪者のご家族であり、そのイベントに家族会のメンバーが参加したものである。こうした特定失踪者のご家族の努力に対して、政府側はなんらの考慮も払っていなかったわけである。
これまで、特定失踪者問題調査会からは政府に対してこうした「差別的取扱い」を改めていくように、再三にわたり裁判や要請活動において求めてきたものである。特に今回、在米日本大使に対して特定失踪者の問題を訴える場も用意されなかったという事態は、政府が特定失踪者家族を「差別的取扱い」をしているなによりも証左となる。
この点について、6月28日に予定されている、次回古川了子さん拉致認定訴訟における証人として荒木和博特定失踪者問題調査会代表が指摘をしていく予定である。
■戦略情報研究所講演会
5月12日(金) 18:30~20:30
講師:青木直人氏(ジャーナリスト)
テーマ 「北朝鮮処分にどう備えるのか---全拉致被害者奪還のために--」
北朝鮮に介入を強める中国、胡錦涛訪米後、朝鮮半島抜きでさらに加速する「北朝鮮処分」、拉致被害者救出のため日本は対中及び対・中米関係でどう行動すべきか
参加費 2000円(お送りした講演会参加券がご利用になれます。参加券がない場合は一般参加費を頂戴します)
○予約等はありません。直接会場においで下さい。
○会場:UIゼンセン会館2階会議室(千代田区九段南4-8-16 tel03-3288-3549)
※市ケ谷駅下車3分 日本棋院斜向い (地図は下記をご覧下さい)。
http://www.uizensen.or.jp/doc/uizensen/access.html
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント