国民大集会(15) 趙甲済さん
『趙甲済 前「月刊朝鮮」編集長の訴え(通訳:西岡力氏)』
★司会 櫻井よしこ氏
さて次に、もうお一方、韓国からのゲストをお招きしたいと思います。
月刊朝鮮の前編集長であります。
趙甲済さんです。(拍手)
★趙甲済 前「月刊朝鮮」編集長(通訳:西岡力氏)
皆さん、こんにちは。
多分、私は現職の記者でありながらこのような席に立っていることについて、おかしいと思われる方もいるかもしれません。
私とそして月刊朝鮮はこの十数年間の間、北朝鮮の人権問題・脱北者問題そして拉致問題について、報道し続けて参りました。(拍手)
強制収容所から脱出した人の証言を元に、北朝鮮ではいまだにアウシュビッツのような収容所があるという事を報道いたしました。
安明進さんを一番最初にインタビューして重要な情報をたくさん報道いたしました。
また、韓国政府がすでに忘れられて無くしてしまっていた、朝鮮戦争中の拉致被害者そして殺された人たちの名簿を発掘いたしまして、それを本にして出版いたしました。
また戦後の400数十人の拉致被害者について、最初に問題提起をいたしました。
また実際拉致された被害者で、自力で中国に逃げた人3人を、我が月刊朝鮮の記者が助け出してソウルに連れてきました。(拍手)
このような活動を通じて月刊朝鮮は、北朝鮮の人権問題に関する情報を世界に輸出する媒体となりました。
ところが最近数年間、韓国の月刊朝鮮を除く他のマスコミや韓国社会は、北朝鮮の人権そして拉致問題について、日本の活動状況・日本の運動から学ぶ輸入国家になってしまいました。
なぜそうなったのか?
まさに1980年以降、北の人権問題に無関心で金正日政権に服従する左派政権が韓国に成立したからであります。
しかしこの部分で誤解の無いようにお願いします。
北の人権問題、そして日本人拉致問題・韓国人拉致問題について無関心で顔を背けているのは、政府とそして政府系の御用言論だけであって、大韓民国の国民はそうではありません。(拍手)
韓国の愛国心のある勇気のある人々は、日本の皆様よりもっともっと勇敢に積極的に、北朝鮮の人権問題・脱北者問題、韓国内で金正日政権に追随している勢力と勇敢に戦っています。
その成果を5月31日の韓国の統一地方選挙の結果によって皆さん方も確認できると思います。(拍手)
私が自信を持ってここで予言を出来るのは、5月31日の統一地方選挙におきまして、北朝鮮の人権問題に顔を背けてきた与党、ヨルリン・ウリ党は史上最悪の惨敗をするだろうと見ています。(拍手)
その与党の大敗北は、この間北朝鮮の人権問題に関心を示さず、金正日に服従して来た与党に対する国民の正義感と怒りの現れです。(拍手)
この間日本の国民の皆さんが、韓国全体が北朝鮮の人権問題・拉致問題に冷たいように誤解してしまったのは、実は政権とそれに癒着している御用言論が、国民の正しい声を外に伝えて来なかったからです。
そういう面で盧武鉉政権は大韓民国の健全な国民を代表していません。(拍手)
今日ここで確認できたのは、ただの一人の悪魔のために韓国人そして日本の皆さん、そして世界中の人たちが苦しめられているんです。
金正日の存在は、韓国・日本を含むアジア人、もっと広く人類全体に対する挑戦だと思います。(拍手)
金正日と人間は共存できません。(拍手)
この間、金正日政権の反人類的な犯罪が許されてきたのは、その事を防ぐ事が出来る人たちが関心を持たなかったからです。
私はユダヤ人のタルムードと言う本にこのような事が書いてあるのを覚えております。
「残忍な人間を同情する人間は、同情されるべき人に対して冷たい」(拍手)
今日、金正日政権が続く事を助けている人は、金正日の国際的な犯罪の共犯者です。(拍手)
なぜならば、まさに彼らが金正日政権の国際犯罪をやめさせる力を持っていながら、それをしないでいるという事だからです。(拍手)
私が今日ここに来たのは、真実があなた方を自由にすると言う心理を信じているからです。(拍手)
金正日が日本人を拉致したと言う真実を佐藤勝巳先生や西岡先生のような少数の偉人たちが(笑い声)、発見して道を変えていくのです。
今日はこの席は私には韓日人権協力の場面に考えられます。(拍手)
韓日人権協力は、韓日経済協力・韓日軍事協力よりも重要です。(拍手)
ここにいらっしゃる皆様方、そして私の心の中にあるのは人間の大切さ、そして愛であります。
私は最初から金正日を憎んでいたわけではありません。
金正日が行った悪行によって、北の人々がどれだけ苦しんでいるのかと言う事を知って、金正日を憎むようになったのです。(拍手)
ここにいらっしゃる皆さん方はそれぞれ国籍に従った愛国者だと思います。(拍手)
ある民族に対する憎悪心や過去に対する問題を刺激して、国家主義・国粋主義に行くのではなくて、人類に対する普遍的な愛を持って愛国者になるためにここに来たのです。(拍手)
皆さんが方心配している問題の解決は、金正日に対する圧力だけでは解決しないと思います。
この問題の解決は金正日政権の交代、そして韓国の左派政権の終息、そして中国の政策変化が行われて始めて解決するのです。(拍手)
ですから、この問題は拉致された日本人を取り戻すだけの問題から、もっと広いアジア全体の平和と繁栄の問題に拡大されなければならないのです。(拍手)
その意味で私たちは今歴史を変えている主人公であると思います。(拍手)
従いまして、私たちは必ず勝利をすると、今勝ちつつあると言います。
ありがとうございました。(大きな拍手)
★櫻井よしこ氏
趙甲済さん、金聖ミンさん、宋永仙さん、李美一さん、崔祐英さん。
韓国からいらした5人の方々、本当にありがとうございました。(拍手)
日韓両国が手を携えて一緒に頑張りたいと思います。
ありがとうございました。(5人の登壇者その場に立ち上がって会場に会釈、大きな拍手)
このテキストは話しの花束ぴろんさんの労作です。
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