国民大集会(6) 山谷えり子氏
『山谷えり子 内閣府大臣政務官 挨拶』
★司会 櫻井よしこ氏
では次に横田早紀江さんに同行してアメリカにも行かれました、山谷えり子内閣府大臣政務官にお願いをしたいと思います。(拍手)
山谷さんよろしくお願いします。(拍手)
★山谷えり子 内閣府大臣政務官
皆様こんにちは。
私は今、遺族会の皆様と先ほどまでお話をしておりました。
拉致、かくも酷い人権侵害、そして国家主権の侵害でございます。
「国よ国たれ、ときっと御霊も思ってくださっているから」というふうに励まされて、今ここにやって参りました。
このテキストは話しの花束ぴろんさんの労作です。
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私は今、内閣府大臣政務官、安部官房長官の担当政務をしております。
そして政府の拉致問題特別チームの一員でございます。
アメリカの下院での公聴会、そしてブッシュ大統領との会見、また野外集会での家族会・救う会の皆様の訴えは、大きな衝撃をアメリカにそして世界に向けてもたらしました。
下院の公聴会で拓也さんが、北朝鮮に囚われた直後のめぐみさんの悲しそうな写真を掲げた時、早紀江さんは「歌の好きな明るい少女でした」と仰られました。
私はその時歌の好きな明るい少女めぐみさんが、北朝鮮で曽我ひとみさんと、監視の目が厳しゅうございます。
布団にもぐりこんで二人で聞こえないように小さな声で、故郷やもみじを歌っていたと聞いておりますけれども、早く取り戻して大きな声で大好きな歌を歌わせてあげたい、と思いました。(拍手)
また私たちとともに何年も活動してくださっている女性、通訳の方が、早紀江さんの思いをひとつひとつ英語、練り上げてくださいました。
北朝鮮の工作船に閉じ込められて「お母さん助けて!」と、あの暗い海を運ばれていく時、
「Mother,help me! Mother,help me! Mother, save me!」
一つ一つの言葉を練り上げてくださいました。
アメリカの国会議員たちは泣いておりました。
そして傍聴席は満員でございました。
うぉ~という怒りを押し殺したような声が傍聴席から上がったのでございます。
ブッシュ大統領が、早紀江さんとの会見の前に早紀江さんの手を取られて深い祈りを捧げられました。
そして家族会・救う会の皆様が資料をお作りになられました。
田口八重子さん、市川修一さん、増元るみ子さん、一人一人の写真を御覧になり、そして家族からの一人一人のメッセージを丁寧に読み上げられながら、「一人一人の命が大事だ、必ず取り戻す」と言うご決意の下で会見をしてくださったのでございます。
「世界の全ての被害者を全て救い出す」「お願いします」と言う早紀江さんに、ブッシュ大統領は、「マム」と呼ばれてハグされました。
家族の絆、母である事の強さ、悪と戦う忍耐、自由の尊さ、それを守るために何よりも政治が頑張らなければならない事を、政治家に魂を吹き込んで早紀江さんは世界の母となって訴えられた瞬間だったというふうに思いました。(拍手)
政府と致しましては安否不明全員が生存しているとの前提の元に、即時早期帰国をこれから求めて参ります。
また北朝鮮がこれまでどおりの曖昧な対応を取り続けるならば、厳しい対応を取らざるを得ないという方針を明確にしている所でございます。
拉致問題の解決なくして国交正常化はありません。(拍手)
家族会・救う会、もう10年近くでございます。
国民大集会、皆様と何度お会いした事でございましょうか?
ホワイトハウスやアメリカの国会議員たちは、家族会・救う会のお話を聞かれて、
「事実を知ると同時に心に深く感じる事が出来た。
この心に深く感じる事、これが何よりも忍耐強い行動のために、問題解決のために大切な事だ、ありがとう」
と家族会・救う会の人を労われました。
私たちはこの10年間、雨の日も雪の日も日照の日も集会を開き、該当署名をし、訴えて参りました。
忍耐と言っても忍耐にも限りがございます。
かくも長きに渡る人権侵害、そして国家主権の侵害。
世界との連帯も広まっております。
「サミットの主要テーマにしようじゃないか」とアメリカの議員の人たちも力強くマスコミに向けて訴えて行動し始めてくださっています。
国会は間もなく終わります。
その後、政務官や副大臣は世界中にこれから拉致の6ヶ国語のパンフレットを持って、私たちは参るんです。
世界中に訴えて参ります。(拍手)
連帯を強め、皆様のお気持ち、心で深く感じている皆様のお気持ちを決して無駄にせず、政府一丸となって取り組んで行く事をお誓い申し上げます。(拍手)
★櫻井よしこ氏
本当に勇気付けられるメッセージ、山谷さん本当にありがとうございました。
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