福留貴美子さん拉致事件を考える集い(3)
『野村旗守氏(ジャーナリスト) 講演その2』
それをですね、裏付けると言うか、もしかしたらあったんじゃないか?と言う事を傍証にもならないかもしれないけれども、傍証になり得るんじゃないかと一時期騒がれたのが、月刊誌正論他にですね。
送りつけられてきた、元社会党員と名乗る人物の告発手記みたいな手紙が送りつけられていて、実は社会党の中に拉致補助グループがあって、その拉致補助グループが北朝鮮から資金運用を受けて、拉致被害者の選定に当たっていたと。
その下部要員がですね。
拉致被害者の選定に当たっていたと、言うような告発の手紙が正論他いろんな雑誌に届きまして。
実際に掲載したのが正論が殆どイニシャルで塗りつぶして殆ど何の事か分からなかったけれども、一応そういう手記を載せたと、言う経緯があってですね。
これがもしかしたらチュチェ研じゃないか?と言うような事を。
実はそこにチュチェ研と言う名前は出てこなかったわけですけども、我々と言うか捜査関係者、私は捜査関係者じゃないですけど、捜査関係者の間ではこれもしかしたらチュチェ研じゃないのか?というふうに一時期騒がれたんですよね。
今はもう余り話題にならなくなっちゃいましたけれども。
一時期はこれはもしかしたらチュチェ研じゃないかと言う事を、というか社会党の中にもチュチェ研グループというのがだいぶ入り込んでいて。
このチュチェ研と言うのが実態がわかり難いと言うのは、非公然活動の中でもそういった破壊活動とか分かりやすい活動はあまりやらないですね。
拉致の実行とか、それからどこかに爆弾を仕掛けるとか、そういった破壊活動をやらずに思想活動を普及していく。
日本には表現の自由・信仰の自由・思想の自由と言うのがありますから、憲法で保障されていますから、それをやるなと言うことは出来ないわけであって。
というのはこのチュチェ研と言うのは、はっきり言って取り締まりの対象にはなり難いグループだったから、だからこれは摘発されていませんけれども、先ほど言ったチュチェ研総帥のですね。
尾上健一と言う人物がいるんですけれども、この尾上健一氏が経営する白峰社という出版社が池袋にあって、白峰社と言うのは白い峰の会社の社。
白峰社と言う出版社があって、この出版社にあれは確か一時期・・・・(聞き取れず)日報さんでしたかね?
の旅券法違反に絡んで都内のチュチェ研関連施設に一斉にワッとがさ入れが入ったんですけど。
その時がさ入れをした捜査員に話を聞いたら、チュチェ研の尾上の事務所の会社の金庫の中から、朝鮮労働党から授けられた勲章が山のように出て来たと言う話があって。
この尾上がですね。
だいぶ拉致等にも関わっていたのではないか?と。
日本人の協力が無いと、あれだけこう、なんていいますか、見つかり難い人物・拉致被害者の選定が出来なかったんじゃないか?と言うようなことが今言われています。
チュチェ研がですね。
例えばどうやって人を増やしていくのか?と言うこと、それを実際の状況を書いたのがやはりこの八尾恵の「謝罪します」の中で八尾恵は、自分がどうやってオルグされたか?
仲間に引き入れられたか?と言う事を書いています。
それによるとチュチェ研のですね。
そのオルグの仕方と言うのは、「派遣と移住」という、要するに東京なり大阪なり大都市に拠点があって、それが八尾の場合尼崎でしたけど、尼崎の方にメンバーが派遣されていくと。
それで朝鮮映画を上演する会と言うチラシを配ってですね。
それで引っかかってきた若者たち、主に若者たちに映画を見せて、名前と住所を書いてください、と。
今日の映画の感想を聞かせてください、って言う事で名前と住所を書かせて、で電話番号を書かせて。
数日するとその上映会のメンバーから電話がかかってきて、「先日の映画の感想はどうですか?楽しかったですか?」と。
「感想を聞かせてください。出来れば話してみませんか?」と言う事で、そう言って電話をかけてきて近付いていくと。
で、見込みありそうだという事になったら、何人か仲間が出来たらそこに核が出来るわけですから、その仲間たち、「ちょっと一緒に暮らしませんか?」と言う事で、派遣されてきたメンバーがそこに住み着いちゃう。
移住しちゃってそこでまた細胞を作って普及活動を広げていくと言うような方法で、この尾上健一氏はですね。
70年代から80年代にかけて作ったチュチェ研組織が日本で約300あると、その功績が非常に認められて勲章を貰った。
オルグされたメンバー、何をやっていたか?と言うと、もしかしたらそういった例えば青年チュチェ研・教職員チュチェ研のようなメンバーが、ひょっとしたらこの拉致の関わりの中で行くと拉致被害者の選定と言う事でですね。
例えば名簿を集める。
拉致してもなるべく足の付かないような候補者を選んで、朝鮮労働党の方に送るといったような活動をしていたのではないか?というような話が出て来ています。
それともうひとつこのチュチェ研が関与した中で、何をやっているのか?と言うと、このチュチェ研の中核組織が金正日著作研究会と言う話は先ほど言いましたけれども、この金正日著作研究会の表の顔が「自主の会」という会がありまして。
この自主の会が主にどんな活動をしているか?と言うと、その中の大きな柱のひとつに、「アイヌと沖縄との連帯」と言うような事を謳っています。
日本の中の少数民族と連帯して、共に活動していこう、共に戦っていこうというような事を訴えています。
で、これどういうことか?っていうと、沖縄と言う事を非常に言うんですよね、彼らは。
沖縄に何があるか?といったら、これ米軍基地があります。
日本最大の米軍基地があって、東アジアというかアジア最大の米軍勢力が結集しているのがこの沖縄ですね。
で、私ちょっと沖縄関係の本を作った事があるんですけれども、沖縄でこのチュチェ研の事を調べていきますと、沖縄の米軍基地の中にこのチュチェ研が実はあります。
沖縄の基地の中に基地の職員の労働組合があるんですけども、その中にチュチェ研があります、実は。
尾上健一自身が「沖縄では基地の中で働く我々の仲間が、このチュチェ思想を広める為に日々頑張っています」と言うような事を北朝鮮で演説しているんですよね。
その文章を一度私インターネットの上で見つけた事があるんですけども、非常に血の気が引きました。
と言うのは北朝鮮の中の北朝鮮のメンバーがアジア、要するに北朝鮮の暴発の最大の防波堤と言うか、最大の抑止力になっている沖縄の米軍基地の中に、この北朝鮮の思想を信奉している信奉者が何人もいたら、これ一体どんな事が起こるんだろうか?と。
言う事を非常に不安になりまして、いろいろ調べきったわけじゃないんですけども
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント