国民大集会(4)中川昭一氏
『中川昭一 農林水産大臣 挨拶』
★司会 櫻井よしこ氏
さて、次に長年拉致議連の会長を務めてくださいました、今は農林水産大臣でいらっしゃいます。
中川昭一様の御挨拶をお願いしたいと思います。(拍手)
★中川昭一 農林水産大臣
皆様こんにちは、中川昭一でございます。
ちょっと遅れてまいりました。
申し訳ございません。
先ほどまで鹿児島で会合がございまして、大勢の皆さんの前で私の仕事を申し上げたんですけれども、鹿児島ですからどうしても最後に申し上げたい事がある。
農林水産大臣の直接の仕事ではないと思っていますが、一政治家としても、また一人間としても、鹿児島だからこそ申し上げなければいけない。
つまり増元さんの生まれ育ったところで、是非皆さん方に一日も早く増元るみ子さん始め、拉致された皆さん方帰ってくるように、地元のお仲間の皆さんにひとつ改めてお力を頂きたい。
そういうことをお願いをして、そして飛行機に乗ってただ今着いた所でございます。(拍手)
本当に増元さんとは私も同い年でございますので、同じ年、ほぼ近い物でありますから、しょっちゅうお会いををしているわけでございます。
今年も大勢の皆様がお集まり頂きまして、嬉しいと言う気持ちが半分。
また今年もこういう大会をやらなければならないのか?という気持ちが半分でございます。
私も会長をやった事がございますますし、今は平沼会長の下で一メンバーでございますけども、気持ちは全く変わっておりません。
それどころか、ますますこの問題に対しての取り組みをしなければいけない、と言う気持ちで一杯でございます。
先ほど西岡先生から、さあ政治家は何をやってくれるんだ?と言う事でございます。
我々議連を作ったのは今から4年前の事でございまして、御家族の皆さんから見るとたった4年です。
10分の1近い、短い時間でしかないわけでございまして、やっと政治家が動き出したのか?
政府が動き出したのか?そして国民の皆様大きな関心事になったのか?と言う事でございますから、まず私から皆さんにお願いしたいのは、やはり国民世論。
皆さん方の、国民の代表である皆さん方がこうやってお集まり頂いている。
この事がなんと言っても一番大きな私は解決の為のパワーだと思っております。
そういう意味でこういう国民全体の共通意識を表に出る形で、北朝鮮はもとより世界へ。
これは一政府、一団体の皆様が騒いでいるんじゃないんだと。
国民の世論なんだと言う事を解決するまで常に持ち続ける事が、私は一番の大きなポイントだろうと言うふうに思っております。
しかし民主主義国家でありますから、そういう前提がある以上は政治家も、まして内閣にいる私どもはしっかりと行動をしていかなければならないと思っております。
私の出来ることは何か?
改めて今西岡さんの話を聞きながら、心の中で問うておりました。
まず一つは、私も海外に行く機会が大変多ございますので、あるいは外国からのいろんなお客さんが来る事が大変多いわけでございますので、その機会にこの問題30数年前から現在に続いている。
普通の日本人が外国から盗まれていた。
そして苦しんでいる。
拉致された方も残されたご家族も、ということを私は常に申し上げているつもりでございます。
多くの外国の閣僚たちは知らないんですね。
今年の2月のアメリカの国務副長官ロバート・ゼーリックさんとお会いした時にも、改めて私からワシントンで。
そしてその後すぐに日本に参りましたので、私からもお伝えをしました。
またジュネーブに行く機会が多いわけでございまして、各国の閣僚と何回もお会いを致しまして、そのたびにこのお話をさせて頂いておりますし。
今お話があったとおり、日本だけでは残念ながら限界がありますので、アメリカ、あるいは韓国、あるいは該当関係国だけではなく、民主主義を愛し、そしてまともな国家そしてまともな人間の心があれば、私がお話をした殆ど全ての人が気の毒であり自分達に何が出来るか?と言う事を、言って頂いております。
4月の終わりに3年前に家族と一緒に行って、めぐみさんの写真を見て涙を流してくれた当時の国連人権特別代表・デメロさんと言う方にお会いをしました。
大変理解をして頂きました。
しかしその4ヵ月後、イラク担当になってバクダッドで爆殺されてしまいました。
私はジュネーブに行くたびに、そのデメロさんのお墓、ブラジル人なんですけどもジュネーブにもわざわざ、ジュネーブ市民のためのお墓にデメロさんは眠っておられます。
そこにお花とメッセージを今年も置いて参りました。
天国のデメロさんはこの拉致問題の解決についても、きっと我々に天国から力を貸してくれていると思っております。
私は現在農林水産大臣でありますから食料の担当でございます。
今官房長官のメッセージにありました。
政府全体として制裁にむけてやるべき事をきちっとやるべきである。
私もそういう指示であれば万が一にでも米一粒、日本海の向こうに送るという事に対しては、私は体を持って反対をしていく。(拍手)
出来れば、あの丸々と太った将軍様のために、北海道のメロンやあるいは新潟の美味しいお米やお寿司の材料を運んでいく。
これもストップしたいんですけれども。(拍手)
残念ながら、これは私の所管ではありません。
同僚の閣僚に是非私からもきちっと申し上げていかなければならないと思っております。
21世紀のこの時代です。
一部の人たちが自分達の国民を徹底的に苦しめて、そして他人の物を取っていく。
人間まで捕って行く。
そしてマスコミも無い、議会も無い、民主主義も無い。
そういう国がこのアジアの周りにあるんです。
いずれはその国はおかしくなるでしょう。
なってもらわなきゃおかしいんです。(拍手)
心に少しでも人間の気持ちがあれば、盗んで行った普通の日本人を「悪うございました」
まぁいうほどの気持ちがあればさっさと返すと思いますけども、とにかくきちっと返すまで、我々は戦っていかなければなりませんし、私は与えられた立場がどういう立場であろうと、この問題に全力を尽くして取り組んでいく事をお誓いを申し上げてご挨拶と致します。
ありがとうございました。(拍手)
★櫻井よしこ氏
あの金正日に米一粒たりとも送らないという、心強いお誓いの言葉であったと、私は解釈を致しました。
このテキストは話しの花束ぴろんさんの労作です。
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