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2006年6月29日 (木)

物語のようなショック

ブルーリボンの祈り Book ブルーリボンの祈り

著者:横田 早紀江,斉藤 真紀子,真保 節子,牧野 三恵
販売元:いのちのことば社フォレストブックス
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横田早紀江さんは、2003年に出版された「ブルーリボンの祈り」の序章で以下のように述べています。

―引用―――――――――――――――――――――――
~はじめに~  横田早紀江
金木犀の香りが街角に漂う秋、10月。
5日は、拉致された娘めぐみの39回目の誕生日。13才からの幾年間が、恐怖と寂しさに耐えながら、何度、金木犀の香りに日本の家庭や友人たちへの思いをかき立てられたでしょう。

今年は期せずして誕生日前日の四日に、昨年帰国なさった曾我ひとみさんから速達が届きました。『何かしら?』とあけて読むと、思いがけず、北朝鮮でめぐみと過ごした10月5日のことが書いてありました。拉致されてから2年目、めぐみの15才の誕生日にひとみさんとめぐみは、指導員の車で街をドライブし、二人ともご機嫌だったこと。賄いのおばさんの手により、お祭りの時よりもすごいご馳走が用意されていたこと。そこには肉、魚、野菜等々たくさんあって、二人とも少しお手伝いをしたこと。そのおばさんは、家でバースデー・ケーキを作って持ってきてくださり、『お母さんと一緒だったら、もっとおいしいご馳走を作ってくれたでしょうに、ごめんね』と言われたこと。そして、二人とも本当の娘以上にかわいがっていただいたことなどが書かれてあり、大変驚きました。いったいどのように過ごしているのかと想いを巡らし続けていた私達にとって、一時的ではあれ、このように優しい方に出会い、暖かい思いやりの中で過ごしていた娘の様子を知り、神さまのお守りを感謝しました。

          (中略)

私はこのように、まるで物語のようないろいろなショックを次々と受けながらも今日までやってこられたのは、さまざまな出会いがあったからです。

あの新潟での絶望の時に巡り会ったマクダニエル宣教師ご夫妻、事件直後、最初からかかわってくださった友人たち、何より大切な聖書との出会いがありました。
           (以下略)
参照:Blue-jewelVoice

――――――――――――――――――――――――――

今日の記者会見は、想定内の事ではあります。
それでも、きっと滋さん、早紀江さんにとっては、≪新たな物語のようなショック≫です。

金英男さんは、準備周到に用意された原稿を何度練習したのでしょう?よどみない会見をみながら、私は、平島筆子さんを思い出しました。彼女には、涙がありました。彼女は、ウソとわかっていても、北朝鮮に戻った以上、彼等の指示どうり語らざるを得ない、涙がありました。彼女は、泣きながら、「金正日マンセー」と叫びました。その声は震えていました。

寺越武志さんも中学生、15才で拉致をされました。彼も、表向き北朝鮮の代弁者ではありましたが、「そうせざるを得ない」苦悩も感じ取れました。

金英男さんは、よどみなく、「私は拉致されたのではない、北朝鮮政府に厚遇された。感謝している」と話しました。彼は、完全に洗脳されています。工作員としての教育を受けているんですね。

私は、金英男氏が哀れで仕方がない。
哀れです。痛々しいです。疑いもなくこの言葉を言っているのかどうかわかりませんが、彼は間違いなく自分の人生を北朝鮮に弄ばれている。

ここに三日ほどの間、横田夫妻のお疲れ、心労が日に日にたまっているように感じられます。北朝鮮は、どこまで人の心を弄べば気が済むのでしょう?

真心のない国家、北朝鮮。
それでも、早紀江さんは、耐えています。
≪物語のようなショック≫を乗り越えていく横田夫妻。

それを支えるのは、私達の責務です。
日本人としての責任ですよね、みなさん。

私達は今まで拉致を解決出来なかった日本人の責任を私達も果たさなければなりません。
この問題は次世代に引き継いではいけないのです。
今の時代に生きている私達が、解決に向け、関心を持ち、支えていきましょう。

今日の怒りを、はがき、メールに託してください。
蒼のはがき、送ります。メール(mail@blue-stars.org)までご連絡ください。
どうぞ、宜しくお願いします。

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コメント

TBありがとうございます。

再会した人同士の「人としての情感」を感じられず、
不自然さいっぱいで、シナリオも不出来、そして金さんは
悪いが役者ですらなかった。カルト宗教被害者のキツネ目
ではないけど、紙一重だと家人と話しておりました。
どうもご家族の雰囲気もちぐはぐしていて…

p.s.
蛇足、すみません。タグですけど、
≪物語のようなショック≫

で正しく表示がでると思います。blueを""で囲んでしまえば。

投稿: 枇杷 | 2006年6月30日 (金) 10時42分

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受信: 2006年6月30日 (金) 19時55分

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