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2006年7月

2006年7月31日 (月)

拉致パネル展とてんびん座公演

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「横田めぐみさん等の拉致被害者を救出する市民パネル展in鎌倉」
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日時:平成18年8月16日(13時~21時30分)・17日(10時~21時30分)
主催:北朝鮮による人権侵害を考える市民パネル展実行委員会
共催:北朝鮮に拉致された日本人を救う神奈川の会
後援:拉致被害者と家族の人権を考える湘南の会実行委員会
場所:鎌倉芸術館ギャラリー  

        http://kamakura-arts.jp/

案内図:http://kamakura-arts.jp/access/index.html
問合先:090(9816)2187
又はsukukaikanagawa@hotmail.com

◆劇団てんびん座アンコール公演

8/16、17の両日は、鎌倉芸術館で、劇団てんびん座の拉致問題を扱った演劇が公演されます。ゴールデンウィークに横浜で公演されたものが、好評で再演されるものです。
沢山のかたに拉致の悲惨さを知ってもらいたいという願いで行われる公演です。
お近くの方はどうぞこの機会にお出かけください。

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『この手に』
  ~横田めぐみを想う~

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あの子を返してください
13才のあの子を・・・
生き生きと ぴかぴかだった
あの子の命を・・・
二十九年の『とき』を
返してください

――――――――――
 チケット購入方法
――――――――――
前売¥2500
当日¥2800

全席自由・日時指定

◆チケットぴあ
 電話:0570(02)9999
ファミリーマートから申し込めます。

◆松林堂書店(鎌倉駅前)
  その場で購入できます。
―――――――――――――――
劇団てんびん座
TEL:0467-31-6565
FAX:0467-25-5777

tembinza@kamakuranet.ne.jp

http://www1.kamakuranet.ne.jp/tembinza/

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2006年7月30日 (日)

佐藤勝巳救う会会長による基調講演(2006/7/15)

北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進

第一部 集会 基調講演

佐藤勝巳救う会会長による基調講演

          (7月15日 砂防会館にて)

ご紹介いただきました佐藤でございます。
基調報告などと言う退任を仰せつかって大変恐縮しております。15分ということですから、今私が、こういう事が大切ではないかなと言うことを中心に話をさせて頂きます。

一つは、ご存じのように北朝鮮が7発のミサイルを発射をいたしました。
このミサイルの発射に伴っていろいろなことが展開されておりますが、拉致救出という意味では大枠としては、大変好ましい方向に向かっているいうふうに思います。

いまその根拠を述べさせていただきます。
昨日は北朝鮮問題については、私などより先輩のくわきり先生都の対談をしました。

それは、今回のミサイル発射によって金正日政権の最後の始まりが、始まったということです。
たぶんこの次ぎに金正日がやることは、2つ想定される。

一つは<b>≪テポドンⅡをもう一回もう一回発射をする≫</b>、もうひとつは<b>≪核実験を地下でやる≫ </b>この2つのいずれかである。

金正日の個性からして、どちらが可能性が高いかというと、地下の核実験の可能性がたぶん高いだろうと二人の意見は一致を見ました。

さて今回の7発のミサイルの発射はどういう目的があったんだろうと、大きな国家として、あるいは政権として命令をかけるような行動をする場合は、必ず対外的と対内的の2つの要因があります。

今テレビなどで、私は、ほとんど、桜チャンネルに申し訳ないんですがあんまりテレビなど見ていない人間なんで余りわからないんですけれども、たまにスイッチなどを入れると、対外的議論が非常に多いです。たとえば、米朝の二国間協議を狙って、北朝鮮はミサイルを打ち上げたんだと。その部分は余り町が廷内と思うんですが、国内的な要因はなにかという事についての言及はわりに少ないと思います。

私とくわきり理事長との間で意見の一致を見たことは、対内的要因は、金正日は、北朝鮮の国民から、大きく見放され、権威が失墜をいたしている。このままで行くと政権の維持はかなり難しいという判断があったと。これはこの二人の対談は、PRさせていただくと、次の現代コリアの巻頭の対談として載ります。

根拠は細かくあげられています。何故国民から金正日政権が信頼を失ったのか?
一つは昨年十月、国連の世界食糧計画からの援助=米野支援を断ったと。その他NGOの支援を全部断ったんです。

そして配給制度を実施する。実施して二ヶ月で破綻してしまいました。米の値段は以前に比べてものすごく高くなる。ドルとウォンの関係から申しますと、1ドル、今北朝鮮のウォンで3000ウォンと言われていますが、ここ1~2ヶ月で、4000、5000というふうにウォンの価値が下がっていっている。
つまり国民の給料、3000ウォンぐらいですから、(北朝鮮国民の月収が)一ドル以下というような状況が、あちこちに起きてきているという状態です。

こんなやつと一緒にいて、この国大丈夫かなというような考え方が、政治上層部の諸君にも生まれつつある。

で、落ちた権威をあげるために、先軍政治を執っていますから軍の権威を同時にあげる必要があるというのが、ミサイル発射の北朝鮮国内的要因であるとうのが二人の分析の結果でありました。

ですから国内的に見て、国民の支持を急速に失いつつある。
ああいうようなことをやらなければ、政権の維持は難しくなってきているということです。

では、我々日本人、あるいは北朝鮮以外の国から今の行為を見た場合、本当に権威などあがるのか?北朝鮮を取り巻く国際環境というのは、改善されるのかというと、ご案内の通りアメリカは「二国間協議、そんなことは論外」と。六者にでなさいと六者に出てきたら、まぁ、ヒルが二国間であってやっても良いよ ということです。

中国が今回の事件にどういう役割を果たしているかということですが、また、いろんな見方があるようですが、私の知る限り、中国は終始一貫してミサイル発射に反対をしてきたという信頼すべき情報を何度か複数から入手しております。

従って、中国の強力なプレッシャーをを無視して打ち上げた。
で、国連の制裁決議に伴い説得に入った。「NO」です。六者協議に出て行かないということで
中国のメンツは次々と潰れていっております。中国のメンツが潰れると言うことは、米中の交渉に於いてアメリカの相対的地位が高くなり、中国の地位が低くなっていくと言うことです。

今回の事件で最もダメージを受けたのが、韓国の盧武鉉政権です。あれは、客観的に見れば、北朝鮮がミサイルを作るのに一生懸命な時に、宥和政策で応援してきたというばかげたことであると言うことが、世界中に明らかになったと言うことです。

中国の問題に戻りますと、中国の今回の一連の動きで、金正日政権にほとんど影響力がないんだと言うことがわかったと言うことです。少なくとも今の時点で。中国が本気で影響力を発揮しようとするなら、重油を北朝鮮に売っているバルブを閉めれば良いんです。現に過去三日間閉めた事がありますから。いつ閉めたかと言いますと、六者協議に出てくる出てこないとごねたときに、中国側はバルブを閉めたんです。で、ようやく六者協議に北が参加をするという時です。

ですから・・・と油絶の権利は中国が、握ってていることは間違いないんです。
重油の輸送管のバルブを閉めることによってオーバーに言えば、北朝鮮は一週間も持たないというような、力関係。それをやった場合に政権が崩壊したら、難民が中国東北に殺到してくる。二年後に北京五輪を控えている中国にとって、北朝鮮の難民化はかなり強力な力関係まず存在いたしております。
かなり強力な力を持っているという力関係が、まず存在しております。
従って中国が気に入らないから、バルブを閉めると言うようなわけには、北京側の国益から判断してもそうは簡単な問題ではないと言うことなんです。

そう言う関連の中で、今国連に於いてどうするのかと、制裁をかけるのか、かけないのかと。
朝日新聞なんかをみていますと、安倍さんが、国連憲章7条とおう高いハードルをあげたことで、孤立を深めているというような趣旨の見出しを書いておりましたけれど、私はバカも休み休み言えと。日本の国連大使、並びに外務省が国連憲章7条をある国に、最初から制裁に決議をしたことは国連では全くないんです。

明らかに高いハードルをあげて、中国やソ連(ロシアのこと)拒否権行使をけん制して、どこかで落としどころを付ける、この次ぎに北が、ミサイルを発射する、あるいは今私が言ったような、地下核実験をやったときには、国連加盟国が全部制裁に反対できないような、状態を今から敷いておくという作戦であったというふうに見ております。ほぼそれは間違いないと思います。

そういう短期的なことではなく、もう少し長期的な対北朝鮮政策を視野に入れた、日本外交が今国連の舞台に於いて展開されているという第二次世界大戦後、我が国が初めて国際舞台に於いて主導権を持って北朝鮮に対する制裁発動を提案をしたという事は、これは画期的なこととして評価してよろしいことだと思います。

それからもうひとつ、5日に発射されたその日に、持ち回り閣議でマンギョンの入港を始めとする7項目の制裁案を即日発動したということも、これは、第二次世界大戦後、我が国がかつて行うことができなかった、我が国の安全が脅かされる、拉致の問題が解決をしないという理由をもって制裁を発動というのは、初めてのことでございます。

おそらく今回のことは、たぶん安倍さんが主導権をもってやったと思いますが、今回の処置を、中国が、韓国が、その他アジアの諸国がみた場合に、日本の外交というのは、今までと質的に違う動きを示しだしてきておる。教科書がどうの、靖国がどうのとかいうことを、気安く言っておったら、いや、言うことができないような政府になるのではないか、それは、圧倒的な国民が支持をしている、北朝鮮に制裁賛成、これ90%に近いんです、世論調査です。こんなことも我が国の戦後の政治で初めてのことです。90%を超えていることもある。このことが、これからの、日本のアジア外交に対して、我が国の安全保障に対して、今回の一連の処置が、いわば画期的だと言っても(いい)。(当たり前のことを当たり前にやっただけのことなんですが、)こういうことが、今進行しつつある。

この次もし、我々の予想通り地下で核実験をやったならば、これはもう、消滅の運命を辿るしかない。そう言う意味では拉致の問題は大きな意味で大変有利に進んでいると言うことです。

ただし、拉致された日本人が北朝鮮のどこにいるのかと言うことを、我が国の政府は本当に掌握しているのかどうか、していなければ、救出のしようがないんです。北に混乱が起きたと。拉致された人たち、それがどこにいるか全くわからなければ、アメリカのレインジャー部隊にお願いすることもできない。いる場所がわかんないんですから。それは困る。それに対して速やかな措置を、手だてを、こうずるべきである。

当面の拉致救出の緊急の課題は、それだろうと言う風に思っております。
与えられた時間が参りましたので、以上、私の問題提起をさせていただきました。
ご静聴ありがとうございました。

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東京連続集会20(2)

   『西岡力 副会長のお話 その1』

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西岡でございます。(拍手)
先週ですね。
3日間韓国に行って来まして、金英男さんの記者会見について韓国がどういう反応を示しているのか?という事を直接聞いて来ました。
また日韓の救出団体が対立している。
あるいは拉致問題で日韓が対立していると一部報道があったんですが、その辺についてもいろいろと話を聞いてきました。

先週の火曜日の10時にソウルで記者会見がありました。
産経新聞が報道をしていましたが、韓国には拉致被害者家族会が3つあるんですが、そのうち2つが会見を合同でしました。
崔祐英さんたちの家族会と、それから朝鮮戦争中の家族の李美一さんたちの家族会です。
私もそこに同席をしていました。

そこで二つの事が主張されたんですが、一点目は金英男さんの記者会見についての韓国の家族会の見解です。
真実が反映されていない会見である。
真実が反映されていない会見に対して韓国政府がこれは真実で無いと言っていない。
韓国政府の姿勢が大変問題である。
真実が反映しない会見が何回も繰り返されても拉致問題解決には繋がらない。
再会出来たこと事態については良かった事だと思うが、嘘を言わされているという事で拉致問題解決にとってはこれ以上の進展が見られなくなってしまった。
韓国政府がこれに対して何故反論しないのか?と。
金英男さんが可哀想だと。
韓国政府だけでも金英男さんが嘘を言わされているんだと言わなければ、彼が嘘を言わされているという事を分かってくれる人が世界中にいなくなってしまう。
韓国政府が言わないので私たちが会見をしました、と言うふうに言っていました。

そして二つめはですね。
実は今回の離散家族の再会の中に朝鮮戦争中の拉致被害者の名簿が当初入っていたんですね。
奥さんが朝鮮戦争中の家族会の会員で夫を待っていたんですが、夫と会えるというふうに北朝鮮側から通報が来たと。
ところが、そして会う準備をしていたら、出発の1週間前くらいになってこれは事務上のミスだったと。
同姓同名だけれども、男性がいたんだけれども、その男性の妻というのは申請した人間とは違うと。
いうふうに北朝鮮から通報が来たと。
いうことで、それに対して韓国政府が北朝鮮から行政上のミスだったと行って当事者の妻に繋いだだけだったので、朝鮮戦争中の被害者家族会は政府に抗議をして北朝鮮にもっと厳しく言えと。
北朝鮮は拉致被害者と気付いてなくて名簿に入れたのが、後で分かって拙いと思って中止したに違いないと。
もしもそうでないのならば、北朝鮮が言ってる通り朝鮮戦争中の拉致されたと言う人と同性同名の人が、離散家族にいるという事を証明しろと、言う記者会見だったわけです。

そしてもう一点目、韓国の大手のメディアは一切書いて無いんですが、左派のインターネットの新聞とそれから一部の左派系の国会議員の人がインターネットのニュースなどで、日本の救う会やそれを支える運動が極右反動勢力であって、それと連帯してはならないという事を言っていたんですが、それに対して韓国の二つの家族会は、今までも連帯して来たしこれからも連帯していきますと。
人道そして人権という観点では日本の運動と全く一致してやっていくことは出来ますと、いう話がありました。
まずその事をご報告しておきます。

そしてもうひとつですね。
韓国の当時の新聞を金英男さんが記者会見をしたときの新聞をちょっと調べてみまして、どういう見出しだったのか?
日本でも一部報道はされていますけども、これは記者会見の次の日の朝鮮日報です。
一番自由民主主義の立場に立っている一番部数が多い、韓国でも一番のクオリティペーパーですが、これはですね。
「金英男さん拉致では無い、嘘」と書いてあります。(笑い声)
かぎカッコつきで拉致ではないと書いてあって、その後嘘と書いてあります。
見出しで嘘と書いてある。
そしてその論説ではですね。
「北の企画ドラマ、母子対面」(笑い声)
企画ドラマ、これが朝鮮日報です。

同じ朝鮮日報でこれは解説ですけども、「北の工作員も拉致だと認めたのに・・・」(笑い声)
それで「北の政府は何故嘘を言っているのか?」と言って、解説記事が書いてあります。
そこには97年に安全企画部が金さんが拉致されたと確認した、と。
北は同じ時期に高校生5人を拉致した、と。
小さな船で寝ていたら、なんて納得できない、と。(笑い声)
63年に拉致された日本人も漂流して北に入ったと主張していた。
寺越事件まで紹介して解説を書いています。
それから韓国の、これも朝鮮日報ですけど、韓国の家族会のコメントとして「北の政治的なショーに過ぎない」と韓国の家族は言っている。

それからこれは東亜日報ですが、「海水浴場で拉致、南に侵入したスパイの陳述と違う」と。
それから東亜日報の社説は「28年ぶりの母子対面、涙の海を作ったのは北の拉致犯罪である」
責任は北朝鮮にある。

次は中央日報は専門家、「徹底した脚本に従った会見である」
脚本どおりの会見である。

それからですね、一番左派系の新聞でハンギョレ新聞と言うのが有るんですが、このハンギョレ新聞も一面でですね。
「金英男、拉致疑惑を否認」というふうに事実関係だけを書きまして、しかし中の記事では「突発入国、当事者の証言、他の証人が無いので真実が漂流」
真実が漂流している。(笑い声)
ボートが漂流しているんじゃない、真実が漂流している。
ハンギョレ新聞でも真実が漂流という見出しをつけたんです。

言う事でして、つまり北朝鮮は韓国の世論にめぐみさんはもう死んでいるんだと。
ところが日本の拉致運動いろんな政治的な動機を持っていて、意図的に北朝鮮を圧迫しているんだと印象付けようと今回の記者会見を企画したと思われるのですが、しかし韓国の左派新聞までが真実は漂流と言わざるを得ないくらい説得力を持たなかったと。
朝鮮日報は嘘と書いている。
一番左側のハンギョレ新聞も真実は漂流と書いている。
言う事で彼らの工作は失敗したと言えると思います。

北朝鮮の工作は、後で安明進さんに解説してもらった方が良いと思いますが、北朝鮮の工作が侮りがたいと思われるのは人間に対する工作をする。
人に対する工作は大変優れています。
ある特定の人間に対して接近してそういう人間を自分の側に(引き寄せるために)、弱みを握ったりあるいは喜ぶ物をやったり、それが情報だったり名誉だったりお金だったりいろんな事をしますけど、そういう事をやるのは上手いんです。
日本の自民党の政治家の人たちにそれをやられた人たちがたくさんいるという事は、自民党以外の政治家の人たちももちろんそうですが、ここで何回も議論してきたとおりですが。

実は金英男さんの家族と我々がソウルで会ったときには、北朝鮮に行きましょうなんて話は一言も出ませんでした。
ところが東京にいらっしゃった時には何回も横田さんに一緒に行きましょうと言った。
そしてその時に崔桂月さんは息子と孫に会いに行きましょうと言った。
その時点でまだ北朝鮮は金英男さん拉致を認めていなかった。
それなのにあの80歳のおばあさんが行けば息子に会えると横田さんに喋っている。
それは我々が5月にソウルに行って彼女たちが東京にいらっしゃるその間に、何かがあったんです。
韓国政府がその間にあの家族の所に話をして、会えるかもしれないという話をしたんです。

その事を実は金英子さんが日本のテレビの中で話している。
会えるかもしれないといわれて、国民大集会で経済制裁をしようと一緒にこぶしを振り上げたらば、拙いと。
いう事に、端的に言えばなったんだと思います。
北朝鮮が一番嫌っている(麻生)外務大臣と会ったら困ると。
安倍さんの事は会っても、私よく分かりませんが、突然キャンセルして外務大臣には会わなくなったと。
言う事ももちろん、家族会同士のいろんな争いも小さな物としてあるんですが、本筋とすると韓国政府がそういう事を言ったんです。
韓国政府がそういう事を言ったというのはどういうことか?というと、北朝鮮から会わせてやると通報が来たという事です。

北朝鮮と韓国政府を通して、韓国政府を通して崔桂月さんに話があったと。
あのおばあさんは会いたいんだと。
ならば会いたいということで会わせて、日韓の連帯を崩せば良いと。
そういう事は大変上手いんです。

そして記者会見をしたという事です。
後で安明進さんに聞きますけど、あそこで会見場を仕切っていたのは三号庁舎だと。
三号庁舎の人がですね。
さっき増元さんも言いましたけど、シナリオを書いたわけです。
めぐみが死んだという事を韓国人に納得させるような会見にしろという事だと思うんですが、それをお母さんたちを横に座らせて会見したと。
そこまではもう大成功ですよね?

韓国の記者たちも事前に刺激するような質問はするなといわれていて、会見をして何かを喋らせる事が優先ですからそのことのみ。
事前に質問を出して会見が出来たんです。
そして生放送で世界に発信できる。
夫にめぐみさんは死んだと言わせるって機会まで作ったんです。
そこまでは大したもんだったんです。

しかし失敗したのは何か?というと、つまり調子に乗りすぎたんですね。
上手くいっていて、そしてここまでは上手く行ったと。
韓国政府も味方にして、家族も味方にして出した。
しかし、世論というものが分からないんです。
韓国にも世論がある。
ところが分からないんです。

だから私が一番酷いと思ったのは、もちろん小さな船に乗ってって言ったところもおかしかったんですけども、その後着いた後にですね。
北朝鮮に着いた後、最初は緊張していたけど北朝鮮の人は優しくて、そして北朝鮮は大学教育が無料だと。
故郷に帰ってもうちは貧乏なので北朝鮮で教育を受けて行こうと思って残る事にして28年経ちましたと。(笑い声)
と言う事を、原稿があったわけです。
その原稿を母親の前で息子に読ませる。
お母さんを捨てました、と言う原稿を母親を横にして、28年ぶりに会えて泣いて喜んだ母親の前で読ませる。
言う事をやるわけですね。

つまりお母さんの愛情よりも、党の愛情の方が上だと言わなくちゃいけないわけです。
金正日の愛情の方が上だと言わなくてはいけない、と言う社会の常識を韓国の世論がどう思うか?と思えないんです。
家族を横においておけば家族がその記者会見に同席したんだから反論できない。
そこまでは良く考えているんです。
しかし、世論が分からない。

それは小泉訪朝の時もそうだったと思います。
平壌宣言までサインさせる所までは緻密にやられていましたよね?
しかし家族会が記者会見をして、普通の鉄工所のお父さんとか、銀行員を辞めたお父さんとか、市場でマグロ買ってる競のお兄さんとかが(笑い声)、日本では話をしたらば国民はそれを信じるんだという事が分からないんです。
総理がサインしている方が上なんです。
北朝鮮では。
トップがサインするんですから。
それが分からない。

今回も、つまり韓国の人たちはめぐみさんが死んだかどうか分からないわけです。
我々がめぐみさんが生きていると言う根拠について、韓国に宣伝出来ていません。
遺骨についてはネイチャーと言う雑誌が報道したと、韓国の新聞は大きく書いてるわけですね。
どちらか分からないという雰囲気です。
しかし、今回の会見が全く説得力を持たなかったのは、金英男さんが北朝鮮へ行くプロセスが全く、韓国の左派新聞でも真実は漂流と書かざるを得ないくらい説得力が無かった。
それで失敗をした。
そういうことです。

その会見を見て感じたことについて安明進さんが来ていますので、その話をしてもらって、ミサイルの話は私、後でしたいと思います。

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東京連続集会20(1)

   『増元照明 家族会事務局長のお話』

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こんばんは。(会場より「こんばんは」の声)

先週でしたか藤沢の集会で記者会見のことでは多少お話をさせて頂きましたが、とにかく茶番見てて辛かったと言うか馬鹿馬鹿しかったというか腹立たしかったと言うか、それが印象です。

代表御夫妻もその時仰っていましたけども、ある程度の予想出来た回答でした。
しかしいくら言い訳するにもあの言い訳はちょっと酷過ぎますね。
はっきり言って世界中の誰も信じないと思うんですが、でもそれをしゃあしゃあと言ってる北朝鮮の工作機関、三号庁舎でしょうね。
人材がいないということがこれでハッキリしたんですが、これ以降三号庁舎がこれに関わってくるともっと無茶苦茶になってしまうような。
ただ嘘を重ねていくと必ずほころびが出てくるという事で、その点ではどんどんやって貰えば良いんでしょうか?

ただ先ほど言ったようにそれを垂れ流しされると見ている家族が非常に腹立たしくなったり、特にヘギョンちゃんに嘘を言わせてる姿を、いつも早紀江さんが仰っていたんですが、辛いんです。
その姿をさせるために2ヶ月か3ヶ月か訓練させられて、そして北の言うように喋らなければならない状況というヘギョンちゃんを見るのは嫌なんです、と仰ってたので是非そのあたりの事を報道の方はしっかりと考えて頂きたいと思います。

毎日毎日、朝から晩まで彼らの嘘を垂れ流されると辛いです。
更にもう一つ言っていきますと日本の国民の中にも、信じはしないと思いますけども。
ただめぐみさんの死亡に関して報道で、「やっぱり死んでしまったんではないか?」と思う人が出てくる。
集中してこの拉致問題の考えをずっと理論しながら研究している人は、そんなに多くはないと思うんです。
ただテレビをつけてワイドショーを見て報道を見て考えている人たちが多いので、それを毎日のようにめぐみさんは死んだという報道だと、その中で段々と「やっぱり死んでしまったのではないかな?」と、そういう思いを抱く方たちが出てくる可能性があるので、あまりあの、本当でしたらもう、これ以上彼らの事をただ単に垂れ流すのは止めて頂きたいと思います。(「そうだ、そうだ」の声)

更に日本の記者に対する会見もされました。
これは金剛山での酷い会見が余りにも韓国内でも日本国内でも酷い報道がなされたから、やはりもう一回やっておかなければならないという思いでやったんでしょうが、行かれた記者の方が殆ど拉致の問題に対して今まで真剣に取り組んでいなかった方たちなんでしょう。
ただ向こうの用意された物を見せられて何ら反論もしていないのか。
その反論したと言うのが全然聞こえて来ないんですが。

例えば火葬場に連れて行かれたけども建物の内部には入れなかった、と。
「何故入れないのか?」くらいは言っても良いんじゃないでしょうか?
「何で入れないんだ、ちゃんと火葬場見せろ」と言っても良いんじゃないですか?
で、あの建物なんですけどいろいろと皆さん仰っているように煙突が無いとか、あの建物自体がですね。
松木薫さんの遺骨を納骨していた建物と全く同じ、というふうに斉藤文代さんから電話がありました。
平壌にひとつしか無いんでしょうけども、納骨堂と火葬場が一緒になっているのに余りにも小さい華奢な建物だったと私は思ってますので。

まず行った人が中を見せろと言って欲しかったですね。
それで彼らがどういうふうに対処するのか?
更に金英男氏の会見についても何ら追求したのかどうか?僕たちのところには入って来ていない。
ただ今回、実際北朝鮮が許可したのは日本の社会部の記者、新聞社の余り拉致の問題に詳しく無い人たちであろうと。
その中で記者会見が行われたのは非常に残念ですし、無理矢理な・・・(聞き取れず)もいるようですけども考えて頂きたいと私は思っています。

更に今度ヘギョンちゃんがああいうところに置かれてしまったので、今後ヘギョンちゃんの待遇、ちょっと心配はしているんですけども、我々としては日本に取り戻したいと思っているんです。
ただ金英男氏の家族も出て来ましたので、非常に難しい立場になってしまったなと言う感想を持っています。

更にテポドンです。
テポドンが7月5日、私は新潟の港に行きました。
新潟の港で万景号が入って来るのを抗議する集会に参加する為に新潟の港にいまして、7時くらいに電話で起されてテポドンの発射という事を言われました。
その時に不謹慎ですが、第一番目に思ったのは「やったぁ!」という、これで日本政府が全く制裁をしなければ、私たちの国はおかしくなるというか、国民が絶対に許さないだろうと思って制裁を課すというふうに思って喜んだと言うのが第一印象です。
正直な気持ちです。

日本の国土に落ちたわけでも無いし日本海に落ちたんですが、それでも制裁をするだろうという確信を持っておりました。
安倍官房長官でありますし。
案の定その日のうちに制裁がかかり、そして万景峰号の入港はなされませんでした。
早朝8時に港に行って「万景どうなってるんですか?」って聞いたら、沖の方で待機という状態であると。
夕方まではおそらく入らないでしょうと聞いたんで、それでその日のうちに制裁が決まるかどうか分からないけれど、夕方まで入らないんじゃないですか?という事で、夕方まであそこで待っているわけにはいかなかったので東京に帰ってきましたが。
東京に帰る車中の中で、制裁の発動が決定されたと言う。
しばらく1年近くは新潟に通わなくて済むなぁと。

半年と言っても半年過ぎたら冬に向かいますから、冬の日本海は万景峰号で航行するには非常に厳しい状況なんですね。
李英和さんでしたかね?確か。
万景を作って贈る時に、金日成があの万景峰号の設計に多少文句というか、もうちょっと大きくしろと天井を高くしろといって、多分・・・・・・(聞き取れず)たんでしょうけども、で非常にバランスが良くない。
だから凄い揺れるんですね。
あれで行った方はこの中にいられるかどうか分かりませんが、非常に揺れが激しくて在日の方もあれで行くのは大変だなと李さんも言ってらっしゃいました。

あれで行くよりは飛行機で行った方が全然良いんです。
料金も安いですし、楽ですし、平壌に直接入れますし、時間も短い。
ですからあれが止まった事を一番喜んでいるのは在日の方たちだと私は思っています。
あの船が止まったことによって、あの船で行かなくて済むんですから。
それは彼らにとって非常に良い事だと思っています。
他のある程度安くて済むという事ですのでそれはそれで良いんですが、万景峰号を止めたと言う事一点だけは評価しております。

しかし、さっきも言いましたけど何故拉致を冠につけなかったか?
つまり拉致問題の解決の為にも、というふうに言って頂きたかったし、1998年のテポドンの時も私はそう思ったんですが、我々はあの時も経済制裁の発動という事をずっと訴えてました。
確か1998年か97年、経済制裁の発動をして拉致問題をしてくださいとずっと訴えたんです。
それがテポドンが領空内を通って初めて日本政府は一応制裁をかけたんですね。
万景号は止めませんでしたけども、公務員の渡航禁止それからチャータ便の渡航禁止。
日本にいる北朝鮮の国会議員にはあんまりやってないんです。
厳しい制裁ではなくて軽い制裁をやってるんです。
でもそれでも制裁をかけたんです。

さらに1999年でしたかね。
テポドン2号、99年、もう一度撃とうとしたんです。
もう一度撃とうとしたときに、あの時の誰でしたかね?
誰が官房長官でしたかちょっと忘れましたが人・物・金を止めると言ったんです。(隣で西岡氏が「高村さん」の声)
高村さんというのは拉致はテロだと言った人ですが、人・物・金を止めると言ったんです。
あの時は日本独自で制裁をかけられる今の改正外為法とそれから特定船舶入港禁止法は無かったんです。
常に日本政府が言っていたのは単独で制裁はかけられないとずっと言ってたんです。
その最中です。
1999年、人・物・金を止めると言ったんですから。
え?と私思ったんですね。

全く実害の無いテポドンの上空通過で人・物・金を止めるとまで言えるのであれば、拉致被害者、あの時には政府認定は8件10人です。
8件10人の拉致被害者を政府が認定しているにも関わらず、それに対しては全く制裁をしようという姿勢が見えなかった。
ですから私は非常に腹が立って2000年の外務省前の座り込み、自民党の外交部会前の座り込みでもその事を申し上げました。
政治家の方たちも官僚の方たちも何か分かりませんけど、結局自分達が築こうとした信頼に対して裏切られて面子潰されたから制裁をかけるのか?という思いで、もっと実害のあるはっきりと制裁をかけて頂きたいとずっと言ってました。

2002年、9.17拉致問題が顕著化して、はっきり言って拉致問題解決のためには私たちは圧力が必要だと思っていたんですが、それ以降北朝鮮の不誠実な対応に対しても何ら制裁をかけようとしていなかったのに、テポドン一つ撃ったと同時に制裁をかけるという。
安倍さんだからかけられたという、それまで全然かけようとしないで、テポドン一つでかけるというのはちょっと私たちにとっては残念な気持ちです。
日本政府は拉致問題を最優先課題にするとずっと私たちに言い続けてました。
それが結局は最優先課題ではなかったと言う事をあの一点で私たちに教えて頂きました。
じゃ、今まで何を優先課題としてやってきたのか?
私たちはちょっと残念な気持ちが非常に強いです。
ただ、ただただって先ほどから言ってますけど、かけた事は解決に向かって繋がっていくだろうと思いますし、半年間の万景峰号、これが拉致問題も視野に入れてというふうに官房長官が訂正されましたので、日本国内では拉致問題の解決が無い限りはこの制裁を解除する事は無いだろうというふうに期待しています。

更に国連安保理での制裁決議の日は最初は威勢が良かったのに、さすがに中国・ロシアが中々拒否権を行使するかもしれないという状況の中ではちょっと難しくなるのかもしれません。
でも制裁決議は一応上程しても決議できるかどうかではなくて、どの国があのテロ国家の支援国家になるのか。
それを世界中に知らしめて頂きたい。
どの国があのテロ国家に支援しているのか?
あのテロ国家支援国として今存在するのかという事を国連の場でちゃんと知らしめて頂きたい。

更に申し上げれば、国連の機能が今まったく生きてないから拉致問題の解決も出来ませんし、中東の問題だって解決できないんではないですか。
話し合いで問題が解決するのであれば国連が主体になってこの拉致問題も取り組んでいかなければならないし、中東の問題にも取り組んでいかなければならないのに、全く機能していないというのは国連の存在意義さえ私たちに問題として考えさせられる状況になってくると思います。
今後安保理の決議がどうなるか?
私たちには不透明ですけが、もう国連だけ頼りにする時代ではないのかも知れない。
もし頼りにするとすれば国連の機能を変えるような声を私たちは上げていかなければならないと思います。
そのために私たちはあそこに2割の負担をしているんですから、国連が本当に全うに世界の平和を維持できるようなそういう機関に変えていかなければ金出さないよと言うくらいの声を上げていかなければならないと思います。(拍手)
これ拉致問題だけでないです。
このままでは国連の本当に存在意義がなくなると言う事をもっと強く国連に対して言って頂きたいと思います。
大島(国連大使)さんには。

今後日本が必ず制裁を解いて解除しないと思いますが、今後金融制裁、アメリカの金融制裁です。
これに付随するような形で日本国内にある貿易会社の資金凍結とか、北朝鮮の資金を凍結するとかそのくらいの事はやって頂かなければならないと思っています。
今アメリカの金融制裁が如何に効いているかというと、それは金正日政権を維持する人たち・金正日の回りにいる人たちの資金を凍結し、彼らに不自由を味わわせるからです。
今日本は万景号で彼らにメロンを食べさせる事はしなくなりましたが、もっと日本にある資金凍結進めていかなければならないと思います。
それが今後、彼らの核開発に使うお金が無いわけですからそれを止めることにもなりますし、ミサイルの開発にも非常に不便をもたらす事になると思いますので、平和のためにもそれはやるべきだと思っています。
そこで北朝鮮が拉致問題を解決しなければならないという状況まで、そして核とミサイルを放棄しなければならないという状況まで行かなければ本当の問題の解決までならないでしょう。

1997年私たちが家族会を結成しましてから、西岡さんも前からずっとそうでしょうけども、朝鮮総連や北朝鮮からずっと脅しの言葉をかけられております。
その脅しの言葉に私たちは一回も屈した事は無いんですが、向こうはあまり手を出さなかったと思います。
荒木さん、調査会の代表が良く仰っていますが、何回も何回も経験するとあのような脅しは「こんにちは」「こんばんは」、そういうのと全く同義語だと。(笑い声)
あんまり言われすぎるとその様に聞こえると。
我々もそういう感覚でいちいち北がどういう反応をしたかというのを、どういう言葉で言ってきたのかというのを、あんまり気にしないほうが良いと思います。

日本は毅然として自分達のやれる事を進めていけば、後は中国と韓国がどれだけ臣下であろうと、要は日本が独自の制裁政策・対北朝鮮政策を国民に納得するようにちゃんとやっていただければ、私はそれで文句はありません。
今後とも安倍官房長官に期待しながら話を終わらせて頂きます。
ありがとうございました。(拍手) 

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2006年7月26日 (水)

第14回藤沢集会(12)

   『川添友幸 救う会神奈川会長 閉会の辞』

さっきのてんびん座の件ですが、1月に私どものよど号の集会に来られまして、是非協力して頂きたいという事で、私が台本を預かりましてですね。
横田さんの方にお見せして修正・手直しをして頂きまして、うちの会も全面協力という形でですね。
5月に上演会を横浜の方で行いました。
報道等でもご存知だと思いますが、いろいろ嫌がらせだとか脅迫などを少し受けましてですね。
私たちの方も警備に入ったりする状況だったんですが、実は何も無かったと言う事でですね。
是非また見たいと言う声がてんびん座の方にかなり来たそうで、再度上演会をやる事になったということです。
今日チラシを一緒に入れたんですが、8月の16、17日にですね。
鎌倉芸術館の方で再度、アンコール公演ということをなさると言う事なので、私たちの方もこういう事で訴えて頂くのは重要だと思っていますので、お暇な方、お盆の時期なので人が集まるかどうか心配しておりますので、お時間のある方是非御参加して頂ければと思っておりますので。
団長の森さん来られるはずだったんですが、ちょっとお姿が見えませんので私の方が代わりに御紹介を致します。

それと次回以降の講演なんですが、10月の7日にここの会場で講演会を予定しております。
講師の方もチラシに書いてありますが、横田拓也さんに来て頂くということで了解して頂きました。
10月にどういう状況になるかまだ分かりませんし、安倍さんになるかもしれませんね、10月ですから。(笑い声)
そういうこともあるんである意味ちょっと総裁選挙も見据えてということでですね。
その辺の集会にしたいと思っていますんで、また宜しくお願いします。
本日長い間、2時から3時間以上だったんですが長時間の講演ありがとうございました。(拍手)

・・・集会終了・・・ 

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第14回藤沢集会(10)

   『パネルディスカッション その1』

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★司会進行 川添友幸救う会神奈川会長

1月の時もパネルディスカッションという形をやったと思うんですが、今回もやりたいと思って企画してみました。
やり方として私の言った事に対してですね、御家族の方お答えして頂くという感じを考えています。

まず一点目なんですが、皆様に最初お聞きしたいなと思っているのは今日の講演の中でも話が出ていたと思うんですが、ミサイル発射に関する政府の経済制裁発動に関してどういうふうに思われているか?と。
我々も経済制裁という事をずっと言って来たんですが、限定的な制裁発動になりました。
それに関してどういうふうに思われているか?という事をこちらの順で、寺越さんの方から。

★寺越昭男さん(寺越昭二さんの長男)

私、水曜日でしたかね、あの日。
仕事に出て丁度雨が降って仕事が無くなったんですよ。
仕事に行く途中車で「発射をした」と、「北朝鮮がミサイルを上げた」という事をラジオで聴きまして、「あれ、いよいよ上げたかなぁ」というふうに聴きまして。
仕事場へ行ったら今日は雨で休みだったと言う事もありましてそのまま帰って来たんですけど、帰って来たらすぐマスコミから取材がありまして、「こういう事でどうですか?」という事で聞かされたんですけども。

やっぱり経済制裁という事を良く考えてみると、拉致問題を解決する為に2法案。
特定船舶の入港禁止法案とそれから改正外為法と言う物が私は作られたように記憶しているんですけども、それがまさかミサイルを上げた事によって経済制裁が発動されると言う事は、本当に第一声が嬉しいと言うことよりも「なんで?」という方がやっぱり強かったですね。
マスコミには「有りがたいけれども、逆に言うと拉致問題の解決の為に発動して頂きたかった」というふうに私はコメントしたんですけども。
丁度コメントした後に増元さんのテレビが流れまして、私と同じ事を話していてやっぱり皆さん同じ事を考えておるな、というふうに思いましたけども。

★内田美津夫さん(寺越昭二さん三男)

私は本当にミサイル発射のすぐ後に素早い決定をしてくれたと。
私たちはこの拉致問題解決のためには、政府の方に経済制裁を発動して欲しいと以前からずっとお願いしてきたし訴えてきました。
形はどうであれミサイル発射のすぐ後、こういう言う形をとって毅然とした態度を取ってくれたという事は、本当に評価をしております。
今年警察庁長官の漆間長官が「今年は拉致問題解決について勝負の年だ」と、そういう発言もありますので形はどうであれ北朝鮮を追い詰めると、そういう第一歩になったということで、私は本当に嬉しく思っています。

★増元照明 家族会事務局長

先ほども言いましたけども、ミサイルを撃った時に「やったぁ!」と、これはちょっと不謹慎なのかもしれませんけども、これで制裁を課すだろうと。
これで課さなければまともな国じゃないと思っておりましたので、制裁を課したという事はようやく日本もまともな国になりつつあるのかな?という実感です。
だから評価はしています。

ただ先ほど言ったように拉致問題の解決の為に制裁を継続すると言う事を更に付け加えて頂きたかった。
そうでなければミサイル問題が解決したら、また制裁の解除をするのか?という事になりますので、それだけは付けて頂きたかったというふうには思っています。
昨日一応「拉致問題の事も懸案しながら制裁の発動をする」と官房長官も言葉で言われたので、それはそれでいいのかな?

あとは小泉さんが辞めてから時期総理になられる方に必ず半年ではなくて、その時点で拉致問題が解決していなければ継続して頂きたいと思っております。
この半年の間には解決して欲しいとも思ってもおります。

★真鍋貞樹 特定失踪者問題調査会専務理事

経済制裁が効果があるとか無いとかの議論がありますけれども、まず最初に日本の国家としてあるいは国民としてですね。
やはりこういったミサイルを発射するとか拉致するとか絶対に許さないと言うですね。
怒りの意味を示すと言う意味は非常に重要だと思います。
政治的な宣言としてですね。
非常に意味があると思います。

じゃあ二つ目、経済制裁が効果有らしめるためには何が必要か?という事ですが、現実に考えて日本だけの経済制裁は正門は閉めたけれども裏口と言いますかね。
後門、後ろの門は開けっ放しとそういう状況ですから。
現実的には中国とかあるいはロシアからですね。
いろんな人・物・金と言うのは実際に動いてるわけです。
それもアンダーグランドのレベルでですね。
そういったところまで止めない限りには実態面では厳しいものがあると思ってます。

その裏の世界はですね。
実は日本と北朝鮮の間にも現にあるわけですね。
表の経済交流だけでない部分、これ簡単に言えば麻薬とかあるいは偽札とかですね。
それから第三国経由とかいろんな物があるんですけれど、そこまでどうやって国際社会がアンダーグランドな物は許さないとか言う事をやれるかどうか?にかかっていると思います。

そのためには先ほど増元さんが言っておられましたけど、結局中国がどう出るか?によってこの効果の程は変わってくると思います。
ただ最初に申し上げましたように効果の有る無しに関わらず、そういう政治声明を出したという事に非常に重要な意味が有ると思っています。

★司会 川添氏

ありがとうございます。
じゃ次2点目をお聞きしたいと思うんですが、さっき(脱北者の)Aさんとの話に出ました北朝鮮人権法。
先の国会で成立しました。
北朝鮮人権法に関して救う会・家族会・調査会も含めてですね。
草案の作成に協力されたと言う経緯があったんですが、この法案が、さっき私も外交カードを言う言い方をしましたが、これに関してどういう評価をされるか。
同じようにじゃあ増元さんから、すみません真鍋さんからお願いします。

★真鍋貞樹氏

北朝鮮人権法の法文を見ますとですね。
先ほど申し上げました経済制裁と脱北者保護と言うのが大きな柱になってますけども、これは表向きそういうふうになっているという事をお話しておきたいと思います。

というのは、アメリカの人権法は何を持って最大の意図としているか?という事ですが、これは明確に北朝鮮の民主化です。
金正日体制が今のままである限り、ミサイルや拉致や偽札などは終わらないと。
いかにどのようにして北朝鮮と言う国家をごくごく普通の国に転換させて行く事ができるのか?というのが隠された意図であると言う事です。

日本側の北朝鮮人権法と言うのはそういった意図が全く見えていないようですけれども、少なくとも我々が考えなければいけない物は、今の金正日体制では絶対に駄目だと言う事です。
どんな事があってもあの体制を残す限りいろいろな問題は残るわけです。
要するに東アジアの平和の為には日本の安全の為には、北朝鮮の国家体制を変えない限りには終わらないんです。
そのためにこの人権と言うカードを使ってやっていくという文脈の中で、この法律の意味を考えていかなきゃいけないと思っています。
ただ単純に脱北者が気の毒だとか、拉致被害者が気の毒だとか、そういうレベルの話で終わらせてはいけないというふうに思っています。

じゃあ、そのためには相当の覚悟が必要です。
残念ながらそこまでの覚悟が日本政府にあるのか?
政治家にあるのか?
そして我々国民の中にあるのか?というふうに問い直すと非常に私としては不安な所がありますけども、そういった狙いを持ってですね。
この法律を考えていかなければならないという事を、是非お訴えをさせて頂きたいと思っています。

★増元照明氏

昨年か今年の初めくらいからずっとその6団体、調査会・救う会、それから守る会、それから難民救援基金の代表者が集まって日本国内で北朝鮮人権法と言うのを是非作って貰おうではないか。
その内容に関して私たちも協議し、そして提言をしてきました。
昨年ですよね?
民主党が人権法案を提出しています。
その一番目にはやはり脱北者問題です。
脱北者の問題をメインで捉えて拉致問題にはさほど大きな物は含まれていませんでした。

今年になって自民党が提出した北朝鮮人権法は、拉致問題を強く取り上げ制裁の発動まで義務付けるというところまで言っているんです。
でも脱北者問題には言及されなかったので、中々歩み寄れなかったんですけども。
会期末近くになってどうしても国会会期内で成立して頂かなければ北に対する圧力にならないという事で、両方の対策本部に面会しまして「是非今国会会期内に成立させてください」と、いう事をお願いしましたら両方とも歩み寄るような姿勢を取ったんですけども。

北朝鮮人権法に対して反対する人はまず殆どいないだろうと、両方の党とも。
与党もそれから民主党とも。
ただ拉致の文言の部分で非常に揉めていたんですけどね。
ですからまずその辺でも合意は出来るだろうと言う事で、一応話はしていました。
ですから今北朝鮮人権法に対して多少異議を唱える方の中に、「審議もしないで会期末にばたばたと決めて、これでは良くない」と言う方たちもいるようですけど、この国会の中で決められたと言う事は北に対する大きな圧力になるということを私たちは考えておりましたので。
ばたばたとは言えお互い審議はしておりましたので、そんな反対者はいないですから、だから議長採決と言う形にしていただいて最後の会期末で決定をしていただいたわけです。

ただ、中身に関しては我々も満足はしていません。
それはなぜかと言うと拉致のこと、制裁の発動に関しては北朝鮮が誠意ある姿勢を示していない、それからそういうふうに判断された場合と書いてありますが、じゃあ誰が判断するんだ?と。
小泉さんが判断するんでしょうけど、今までだって小泉さんが北朝鮮の不誠実な態度に余り反応して来なかったんですから、結局今までと同じじゃないか?と。
私は気持ちではいるんですけど、でも出来ると言う事が北に対する大きな圧力になる。
それがいい事だと思って私はお願いをしておりました。

自民党が一番だらしないと言うか、自民党の中で問題になったのは脱北者と言う、脱北者をどういうふうに定義するのか?
更に脱北者を今中国が中朝国境で捕捉して強制送還してましたよね?
脱北者と言うこれを保護すると言う事は中国の行為に対して非難する事であって、内政干渉になるんではないか?という、非常に中国にまた弱腰な日本の汚点を見せてるわけですよ。
だから自民党としては脱北者問題はあまり入れたく無いと言う、それでも民主党はこの脱北者問題を入れて初めて人権と言うことではないか?
という事でしのぎを削ってお互いに納得できる線で今やられたんだと思いますが。
ただ定義自体は脱北者の定義は元在日の方に定義するとか、それから犯罪者が入ってきたりすると困るからどこで歯止めをかけるんだとか、いろいろまだ問題はあると思いますが、今後いろいろまた精査していけばそれで良いと私は思っています。

拉致被害者の支援法でも3年後に見直すと言うふうになっていますので、これは法というのはまず最初に出来て、それからどんどん現実に即して改正していけば良いことであって、まず北朝鮮の人権法と言う事で、人権と言う言葉で北朝鮮を攻めるのにまず成立をさせ、そして圧力をかけていく。
これが必要だろうと言うふうに私は思っておりましたので、今回は人権法まだいろいろと多々問題はありますけども、成立したことには感謝したいと思います。

★内田美津夫さん

この人権法について私は、間違った事を言ったら駄目なので大きい意味合いについては言えないんですけども、私たち寺越家の事を例に挙げて言いますと、親子の母が子を思う気持ち・子供が母を思う気持ちを悪用して行ったり来たり、今もなお北朝鮮に行ったり来たりしている状態。
また私の父親は男5人・女6人の11人きょうだいなんですね。
そのうちの父親・弟の外雄・更に今武志の父親、太左衛門が北朝鮮でもう90近いがかな?
まぁ、死んでしまうかも分からん。
5人の兄弟の内、なんも縁もゆかりも無い北朝鮮に、あの酷い北朝鮮にもう少ししたら骨を埋めることになるかもしれない。
そうなる前に何とか今人質状態みたいにおる太左衛門をこっちにやっぱり取り返さなならん。
こういう問題を一日も早く解決する為には、いろいろ今までに外為法とかいろいろ法律成立させて頂いたんですけども、この拉致問題という人権、寺越のこの問題を考える時やはり解決には人権法、人権と言う方法で北朝鮮に圧力をかけるという意味で、本当に良い法律が成立したと思っております。

★寺越昭男さん

私も弟と同じ意見で、武志の父親だけでなくて亡くなったうちの親父にもやっぱり人権はあるわけで、もしあればやはり遺骨を返して頂いて初めて寺越事件の解決に近づくと言うふうに考えていますので。
(遺骨が)無ければ無いで、無い説明をやはり北朝鮮側にさせなきゃいけないし。
もし親父が安明進さんの証言の言うとおり殺されたとしたら、やっぱり北朝鮮側は私らに謝罪してもらわないと私ら気が済まないし、日本の政府も同じだと思うんですけど、国民を殺されて黙っているのか?ということなんですね。
人権法とはちょっとずれるかも知れんけども、人権と言うと死んだ人にも人権はあるわけで、ひょっとしたら拉致被害者の方にも何人か北朝鮮の中で亡くなった方が、多分何人か出てくるかもしれないし。
そういう人たちの人権もやっぱり考えていかなければならないと思います。

★司会 川添氏

質問のお答え、ありがとうございました。

・・・「パネルディスカッション その2」に続く・・・ 

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第14回藤沢集会(11)

  『パネルディスカッション その2』

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★司会 川添友幸 救う会神奈川会長

私の方から皆様にフリーに聞いてみようかなと思うんですが、まず真鍋さんにちょっとお聞きしたいことが有るんですが。
特定失踪者のお話はいろいろ伺ったんですが、手嶋龍一さんの「ウルトラ・ダラー」でしたっけ?

私もあれを読んで目からうろこだったんですが、あの手嶋さんは(9・11同時多発)テロの時にNHKのワシントン支局で(テレビに)出られた方で。
北朝鮮でしょうね?偽札の話をずっと本に出されましたが。
あの本に関しては失踪者の事がちょっと出てくるので、調査会ではどういうふうにお考えか?を宜しくお願いします。

★真鍋貞樹 特定失踪者問題調査会専務理事

先ほども申し上げましたけども、「ウルトラ・ダラー」はですね。
いわゆる日本の失踪者の話からスタートしています。
それも偽札を作るだけの技術を持った職工さんが、東京湾から謎の失踪をしたと言う所から小説のスタートになっています。
中身はですね。
何人かの日本人の拉致被害者が、北朝鮮で偽札作りをされていったという展開になっています。

この本に書かれている情報と我々が持っている情報を比較いたしましたら、部分的に一致しております。
部分的に一致と言う事は、私たちが持っていない失踪者情報をその本に盛り込まれています。
その盛り込まれているのはフィクションではなくて事実を盛り込まれています。
だから、まだ私たちにお届出の無いですね。
偽札作りに従事できるであろう技術を持っていらっしゃる方が失踪していると言う事でございますから、注目している小説である事は間違いのないという事であります。

ちょっと補足しますとですね。
何故東京湾で職工さんが失踪しているか?ということですね。
偽札を作れる職工さんがという事ですが、ポイントは千葉大学です。
千葉大学はですね。
当時から印刷工学科と言うのは日本でもっとも優れた学科でした。
そこを卒業された方が失踪をされています。
その方の持っている知識・能力・理論はおそらくは、おそらくはですよ?
私の想像では偽札作りの大きなポイントになっただろうと思っています。

ちなみに偽札作りはいくつかの段階があります。
北朝鮮の偽札作りは、初期の段階からは今は本物よりも精巧な偽ドルを作っているわけですが、そのもっともターニングポイントになる、要するに独自で北朝鮮で偽札が作れるようになってからパッタリと日本人の職工さんの失踪が消えています。
要するに初期の段階ではやはりいろんな情報なり技術なりをですね。
身につけなければいけないからそういう日本人を必要としたんではないだろうか?と推測をしています。

蛇足ながら、何故北朝鮮は本物以上に精巧に偽札を作ったか?というのをお分かりでしょうか?
それは自分達が作ったものが偽札か偽札で無いか、分からなくなったら困るからです。
さっきロシアの方に決済で偽ドルを入れたと言う話をされていましたね。
だからまたそれが戻ってきた時に、これが偽札かどうかチェック出来るようにする為です。
どういうふうに精巧かと言いますと、拡大しますとですね。
1本の線が本物は滲むんです。
滲んで線が曖昧になるんです。
ところが北朝鮮の作った偽ドルは拡大しても拡大しても1本の線です。

それくらい凄い技術を持って、偽札作らないで本物作れよと(小さな笑い声)、ねぇ?
まともな国だったらそれだけの技術があるんだから「俺の所でドルを作らせてくれよ」とやりゃあ良いもんですけども、変な人がトップにいると変な事しかやらないということでございます。
ちょっと雑談でした。

★川添氏

ありがとうございました。
増元さん、お聞きしたいんですが。
今日次回の10月の講演会のチラシを配った中に北朝鮮自由週間のポスターを、4月にアメリカに行かれたときのあれのポスターをチラシの中に引用させてもらったんですが。
アメリカに行かれたとき北朝鮮自由週間のいろんな集会に参加されましたよね?
その辺の話で何か印象に残っている事があったら、そういうものがあればちょっとお話いただければと。
横田さんがブッシュ大統領と会ったと言う話はかなり出ているんですが、他の部分で訪米した時の話を何かあればお話していただければと思います。

★増元照明 家族会事務局長

昨年の4月にまずフリーダムハウスと言う所が主催して「ジェノサイド展」というのを開いたんですけれども。
これはアメリカの北朝鮮人権法に基づいて、そこから資金が出ているんだと思うんですけど。
ですから大きな大会になっておりました。
そこで丸一日朝から晩まで各部の国会議員やら脱北者の話が朝から晩までやっておりましたし、アメリカのブラウンバックとか強硬派の人たちが集まって北朝鮮の問題をやっていました。
その一角で拉致問題もやったんですが、アメリカの国内では脱北者問題、それと北朝鮮の国内での人権抑圧それに関しては非常に理解を示しているし、大きな運動になって行きつつあったとは思います。
ただワシントンに10万とも言われる韓国系アメリカ人の、そこが主体になって一般の方たちまで中々巻き込めていなかった。
それがキリスト教原理主義者の人たちと一緒になって、アメリカで北朝鮮人権問題を一緒にやっていたのが非常に印象的でした。

そういうキリスト教関係の人たちがやっぱり人権と言う問題で捉えて強くやっているんですけども、彼らが一番強くやっているのは中国にもっとしっかりしろと言う事を言ってるんです。
ですから昨年の4月も中国大使館前でデモンストレーションでプラカード持ってぐるぐるぐるぐる回ってやったんですけども、その前年にやったときは、前年の12月呼ばれてたんですけどその時初めてじゃないかと思うんですけど、全世界で同日同時刻ですから。
日本が一番先、12月8日の午前11時だったかな?
中国大使館前に私たちも行ったんですけど、それを全世界でやろうという運動があってアメリカでもやったそうです。
中国大使館前の小さい芝生、目の前に芝生があるんですけどね。
最初はアメリカの警察も全然警戒していなかったので、中国大使館の目の前の芝生でやってたんですね。
それ以降そこに柵を作られまして、ちょっと距離の開いたところからやらざるを得なくなったんですね。
それだけ中国が気にしていると言う事はあると思っています。

今年の4月の28日、何とか広場ってそこで集会をやったとき、私はその時帰国していたんですけど後から話を聞いたら今回の公聴会、それに対して韓国の大使館にキリスト教原理主義者の理事長が協力を求めたそうですね。
何でも良いから韓国の大使に「ちょっと来てください、そこで北朝鮮の人権問題に関して一緒にやりましょうよ」と、何回も何回も言ったんですけどもうんともすんとも言わなかったそうですね。
あの公聴会にも李美一さんとか、それから他の脱北者とかもいたんですが、結局日本サイドは救う会の方でちゃんと翻訳をする方を見つけお願いをして、それに対して綿密に事前に協議しながらあの10分間にまとめたんですけども。
向こうはまとめる方がいなかったので、各個々が勝手にしゃべって、通訳を入れて一人10分の所を10分だらだらと喋ってしまって、相手に対してまとめていないもんですから向こうの委員もうんざりした顔をしていたんですがね。

その通訳は結局アメリカの国務省の人間がやってたんです。
韓国の大使館はそこに一切関知してないんですね。
よっぽど北朝鮮に今刺激してはいけない。
だから韓国の大使館員は画面に出るのも駄目だという事で、公聴会にも来られてなかった。
その事実を踏まえて28日の集会が終わってみんなして手分けして中国大使館に抗議する人、韓国大使館に抗議する人と分かれて抗議しに行ったそうです。
今、中国・韓国、これが北朝鮮に非常に融和的な姿勢を示している事、これがアメリカの内部でも問題になっているというのは私にはちょっと印象的でした。

今回安保理でロシアと中国が棄権するか拒否権使うかと言ってますけども、これ中国が拒否権使ってたら、ロシアが拒否権使ったら、あの国2ヶ国これから世界から白い目で見られる。
そういう状況に追い込んで行かなければならないのではないかと更に思っております。

★川添氏

ありがとうございました。
昨年は確か日本も同時刻、中国大使館にやりましたよね?(増元さん「昨年、一昨年です」の声)
昨年は僕も行きまして、丁度反日デモの影響でですね。
物凄い数の警官隊がいましてですね。
大使館の前まで入れてもらえないで、入れる入れないで警察の方と押し問答をしたのを記憶で覚えています。
我々よりもマスコミや警察の方が数が多かったもんで、最後ちょっと抗議文を読んで確か帰って来たと記憶してますが。
中国に関してはこれからオリンピックとかいろんな場がありますんで、何とか拉致問題も含めてですね。
北朝鮮の問題で協力してもらうのは難しいかもしれませんが、貰うようなことを運動をしていきたいなと私も思っています。

次に寺越さんと内田さん、ちょっと一緒にお聞きしたいんですが、寺越武志さん。
北朝鮮にいらっしゃいますよね?
武志さんの近況、今の状況のお話ですとかね。
あるいは友枝さんがちょこちょこ行ってると言う話を私も聞くんですが、その辺の話で何か御存知の事があればお答えして頂ければと思います。

★内田美津夫さん(寺越昭二さん三男)

私たち4年前に初めて金正日が拉致を認めた後に、私たちの父親の真相究明を政府にお願いしたんです。
そこで4年前私たちは拉致だから拉致認定をして欲しいと、これも同時に要求しました。
その後、友枝さんと会いまして「私たちはこうして拉致問題を一生懸命救う会とやりますから一緒にどうですか?」と話をしました。
そこで友枝さんは「私は息子が可愛いから一緒にやれない」という事で、「進む道は違うけどもお互い頑張りましょう」と、こういうことで4年前に別れて。

その後一応直接友枝さんと話はしていないので、聞いたり見たりした話を一つさせて頂くと。
やはり今まで友枝さん、飛行機で中国経緯北朝鮮と言う形で行ってたんですが、前回は荷物が多くなったからということで新潟から万景で行きました。
本当に向こうの方で今の生活を維持しようとした時には、向こうからの配給だけではとてもじゃないが生きていけない。
武志の子供が嫁を取ったり孫が出来たりしたもんですから、どんどんどんどん持っていくものが増えると。
そういう事で、前回は万景で行きました。
荷物が多くなったと言う事で。

それともう一つ聞いた話では、今武志が一番心配をしているのは友枝さんが年老いて北朝鮮に来れなくなる事が一番心配だということです。
北朝鮮からのこちらへのメッセージは部屋が8つもあって、お母さんが行った時には焼肉を焼いたりお母さんの誕生日をしてあげたりと、そういう食べ物がわんさと出てくるようなメッセージばかりが出てくるんですけれども、武志はこの後北朝鮮でもし生きていこうとしたら援助が物凄く必要なんです。
それが途絶える事が一番心配していると、そういう事を聞いております。

★寺越昭男さん(寺越昭二さん長男)

付け加えて、やっぱり北朝鮮からもたらされる話ちゅうのは、何一つ私らには確認出来ないんですね。
武志が立派にやっている。
お母さんが行った時だけそこにいるんかも分からない。
再び帰ったら、どういうところに住んでいるかも分からない。
本当に北朝鮮のやっている事ちゅうのはもう何一つ分からない事ばっかりなんですね。

友枝さんが行った時に北朝鮮で何か運動会みたいなことがあって、武志が職場の(平壌市)総同盟副委員長と言う事で商品を渡しているようなビデオを持って来たりもしていますけども、これも私らから言わせればやっぱり何か作られているなと言う気もするし。
そんな事を考えるとやっぱり、一日も早いことやっぱり武志を自由にさせて、自由に行き来できるようにさしてやらないかんがな、と思いますけども。

★司会 川添氏

どうもありがとうございました。
そうしましたらですね、会場の皆様に一言ずつ何かアピールとかメッセージとかあればお願いしたいと思います。
寺越さんからちょっと宜しくお願いします。

★寺越昭男さん

私らの訴えいうのは拉致問題解決するためにはやっぱり国民も世論と言うのが最大の力になると思うんで、これだけはやっぱりどうしてもお願いしたいなというふうに思います。
日本の政府ちゅうのはやっぱり役人根性と言うんか、その時は「頑張ります、頑張ります」って言うけども、実際にどこまでやってくれるか?というのは本当に不安な点がある。
正直な事やっぱり国民が政府を動かすと言う、これまでの結果を見てくると本当にやっぱり国民の皆様の応援と言うのが私らにとっては一番心強いんで、また今後とも宜しくお願いしたいと思います。

★内田美津夫さん

今北朝鮮はミサイルなどを撃って脅しをかけてきていますけども、本当に皆さん、脅しに屈しないで私たちと一緒にこの拉致問題の声を上げ続けていって欲しいと思っております。
それと私個人的な思いなんですけども、やっぱり次の総理には安倍さん、必ずなって欲しいと思っております。
安倍さんが最高権力者になった時にはやはり誰にも遠慮する事無く、自分が北朝鮮に対して思っている事をやってくれると思っております。
これが拉致問題早く解決する道だと思っております。
もし安倍さんが(総裁選に)立ったとしたなら、私たちと一緒に後押しして頂きたいなと私は思っております。
どうも今日はありがとうございました。

★増元照明氏

今安倍さんの話が出ましたので、昨日政治家関係の人たちと一緒に食事をしたんですけども、その時に「今、噂が流れている」と。
まことしやかな噂ほどあまり信じない方が良いんですが、前回小泉さんがブッシュさんと会った時に「私は経済制裁をしなかったけども、安倍君になったら必ずするからその時は協力してくださいね」ということを話した、という事なんですね。
それが中国経由で北朝鮮に入って「それじゃたまらんという事でミサイルを撃ったんではないか?」というふうに今、まことしやかに永田町の中で流れているそうです。
そういうことも有るようですが、安倍さんになったらもっと厳しい姿勢は示してくれると思います。

1ヶ月ほど2ヶ月ほど前でしたかね?
福田さんが急追していると言っておられましたけども、私と多分蓮池透さんは福田さんに睨まれておりますので、やばいな、と思ってたんですけども。
永田町の論理というのは私たちとは全然違ってどうなるか分からない。
自分達の利益のためだけに考えている人たちが大勢いらっしゃるので、日本の国のことなんか殆ど考えていない人たちが大勢いらっしゃるので、福田さんになる確率もあるのかな?ということもあったんですが。
福田さんになったら拉致問題はもうアウトだなと思っておりましたが、福田さんもだいぶ意欲をなくしているみたいで良かったなと思っています。

ただ、私はいつも言ってるんですけども、福田さんには直接言いました。
2001年金正男ですよね。
彼が来た時に外務省のおばさん、田中真紀子さんか。
田中真紀子さんが足をバタつかせて「早く返しなさい、ミサイルが飛んでくるじゃない」と言われてたそうですが、それを受けて官房長官、おそらく小泉さんも了承して返したようです。

でもあの時に官房長官は国民に向かって「誰だか分かりませんけれども」と言ってるんです。
その後訂正していません。
「誰だか分かりませんけど、とにかく不法入国者として返した」と、しかも飛行機のファーストクラスで、出てきたシンガポールではなくて北京に、審議官級の外務省の職員を6人つけて返してる訳ですよ。
誰が聞いても嘘だろうと思うんですけれども、あの時は官房長官として「誰だか分からない」と仰って返されました。
国民に嘘をついたまま、私は総理になってはいけないとずっと思っています。

確かに場面場面で国民に対して欺く必要はあるのかもしれませんけども。
でもある一定時期経ったら国民にその時何故その嘘をついたのか?説明をしなければならないと思ってますし、これから総理になる人が嘘をついたまま総理になってはいけないと思っていますので。
絶対にこのまま福田さんが(総理に)なるようになったら、私はネット上で流したりテレビでがんがんがんがん言おうと思ったんですけども、でも私はそう思っています。
ですからこのまま福田さんになることだけは避けていって頂きたいと思いますし、安倍さんになって頂きたいとも思っておりますが、今あんまり僕たちが贔屓して引き倒しをしてしまっては困るので静かに見守っていきたい。
ただ今日本はまともになりつつあるので、まともな総理を選んで頂けるのではないか?と思っています。
この拉致問題も必ず解決しなければならないという、そういう方たちが本当にある地位に就いて頂くとどんどんどんどんと好転していくでしょうし、金正日政権とも対峙して頂けるのではないかと思っています。

金正日が今一番困っているのは安倍さんが総理になる事だと、これは佐藤勝巳会長が北朝鮮サイドの言葉として聞いていると。
だから安倍さんが総理にならないと、そう言う工作を一杯仕掛けていると。
週刊現代もそうですけどね。
安倍さんがいろいろと裏の画策をしているような事を週刊現代は書いているようですが、必ず、さっきの秘書官から電話がかかってきまして、「ああいう事はありませんから」と。
必ず発売される前に彼らはどういうのが出るのか分かりますので、その時点で電話が来まして「あんな事ありませんから、私中国へ行ってません」
もしかしたら行ってるのかもしれませんが、でもそういう事ですね。

私たちは安倍さんを信じてますので、安倍さんがそういうパイプを使って拉致問題を解決しようとしていると、私たちはもしそれが真実だとするとそう捉えていますので、何ら一点の疑問も持っておりません。
私たちは安倍さんになって頂きたいと思いますが、ただあんまりそんなに私たちが言わない方が良いだろうなとは思っております。
まともな国にしていくために国民の皆さんが、最終的には声を上げて頂く事が必要になってくる場面も出てくるかもしれませんので、その時には宜しくお願い致します。

★真鍋貞樹氏

増元さんは政治家は嘘をついちゃならないという発言をされましたが、私は嘘つきは政治家の始まりだと思っています。(笑い声)
政治家の方もいらっしゃるんですけども。
また私も実は何年か前、似たような職業をやってましたのでそう思っております。

だから私も安倍さんについては非常に信頼を置いているんですけども、ただ政治の世界はそんなに甘くないという事です。
嘘もつかなければいけないし、芝居もしなきゃいけないし。
その中でこの問題をどう解決していくか?という厳しい実際の現実の政治家の世界でですね。
どろどろした部分をですね。
潜り抜けていかなければ安倍さんとても、そんなに簡単に物事進められていく状況ではないわけですから、そういう安倍さんにしろ誰にしろ、そういう政治的リーダーをどう国民がですね。
バックアップするか?サポートするか?という事がとても大切だと思っております。

それで最後に私の方からお願いですが、「しおかぜ」の事でございます。
「しおかぜ」というのは、日本はミサイル撃つわけにはいかないですから、せめて電波くらい打とうじゃないかという形で始めております。
狙いは二つございます。

ひとつは増元さんとかですね。
寺越さん・内田さんもそうでしたけど自らの肉声で、るみ子さんなり武志さんなりにメッセージを伝えて頂きたいという形でやってます。
特定失踪者のご家族にもですね。
大澤さんもそうですし高野さんもそうなんですけども、自らの肉声で北朝鮮にいる拉致された人に向かって声を届けて、まずは励ましたいと。
絶対に忘れていないんだというメッセージをですね。
お送りしたいと言う事が一つ。

もう一つの狙いはですね。
大きな事を言うようですけども、東ドイツが崩壊した時のプロセスにおいて、北朝鮮よりはるかに開放的だった東ドイツでさえ非常に崩壊のプロセスは難しかったわけですけども、その時一番重要だったのは情報なんです。
ラジオ放送を通じた情報を国民が知ることによって、「どこに行けば西ドイツにいけるよ」と、「オーストリアに逃げる事が出来るよ」と、「今東ドイツの政権は崩れそうになってるよ」というような情報をですね。
東ドイツの国民の皆様はラジオ放送を通じて知り得た訳です。

だからあの北朝鮮を見たときに本当に閉鎖空間です。
東ドイツ以上に囲まれた社会の中にやはり自由な風・民主主義の大切さ・人権の大切さという物をどうやって伝えるか?という事になると、今効果的なのはですね。
手法の一つとしてラジオがあるんじゃないかと思っています。
金正日体制を如何に揺るがしていくか?と。
そして先ほども触れましたように、如何に普通の国に転換させていくか?というための一つの方法論として、そんなに大げさな事を言える程たいした事はやっていませんが、一つとしてですね。
取り組んでいきたいというふうには思っています。

今我々の「しおかぜ」に対しては北朝鮮からは妨害電波が出ております。
妨害電波を回避するために新しく別のチャンネルで始めましたら、そこにも(妨害電波が)かかっております。
いたちごっこの状態ですけども、向こうがそう出るならこっちもそう出るということで、どんどんチャンネルを変えていきますし、今チャンネルを公表していますけども、ちょっと公表を差し控えてやってみようかなというふうにも思っています。
いろいろな方法論を私どもなりに学びながら進めて行っておりますのでですね。
是非皆様方の御支援を是非「しおかぜ」の方にもお願いをして、私のお願いとさせて頂きます。
どうもありがとうございました。(拍手)

★司会 川添氏

ありがとうございました。
これでパネルディスカッションを終了いたしますんで、もう少しで終わりますんでもう少々お待ちください。 

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2006年7月25日 (火)

■金正日は「合理的な考え方をする指導者」か

■金正日は「合理的な考え方をする指導者」か

              荒木和博

 安倍晋三官房長官が昨23日、横浜市内で行った講演で、4年前の9.17第1次小泉訪朝で金正日と会った際に「論理的な話のできる、合理的な考え方をする指導者との印象を持った」と語ったとの報道がなされていました。一瞬目を疑いましたが、特に否定のコメントもないようなので、やはりその通りなのでしょう。

 しかし、もし金正日が「論理的な話のできる、合理的な考え方をする指導者」であれば、北朝鮮はこんな惨憺たる状況にはなっていません。官房長官の発言が本心であるとすれば、これはとんでもない勘違いだと言わざるを得ません。あるいは、何らかの部分的解決に向けての動きが北朝鮮との間であるのかも知れませんが、現体制が存続する限り、拉致問題の完全解決はあり得ず、結局は拉致問題の棚上げにつながるものと懸念せざるをえないというのが正直なところです。

 金正日体制の存続を前提に、話し合いでやっていけば、未認定の拉致被害者の多くは見捨てられてしまいます。また、身寄りがない人であった場合など、曽我さんのように北朝鮮が勝手に出してくることは奇跡でもない限りありえません。また、外国人の拉致被害者の救出や帰国者・日本人妻、そして北朝鮮2000万国民の人権問題解決も、体制の維持を前提としている限り不可能です。

 これまで拉致問題に熱心に取り組んできた安倍長官ですから、このような餌をぶら下げて北朝鮮当局を釣出しておいて一気に潰してしまおうという策であろうとは思いますが、あと一歩で倒れるというときに救いの手を差し伸べるようなことにはならないことを願うのみです。

 北朝鮮相手にはアメリカ頼みでもだめ、専守防衛でもだめです。拉致問題を自国の戦争と位置付け、攻撃は最大の防御(もちろんこれは武力だけの意味ではありません)との原則の元に手を打っていくことだけが解決の道だと確信します。

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2006年7月23日 (日)

翼(つばさ)

  川口の集会で紹介された曲です。
翼(つばさ)


           作詞:小林 かずまさ
           作曲:藤井 秀亮

もしも・・・ もしも悲願(ねがい)が叶うなら
この腕を 翼に変えて
力の限り飛んでいきたい あの子のもとへ
幾年(いくとせ)も 季節は巡り
咲く花も 川の流れも変わらねど
父も母も 於いて小さくなりました
だけど 瞼に焼き付く幼いあなたは
あの日のままで 微笑んでいる
寂しかろう辛かろう 北の彼の地は
戻れ戻れこの胸に

もしも・・・ もしも思慕(おもい)が届くなら
この魂(こころ)カモメに託し
絆の意図を届けて欲しい あの子のもとへ
今日もまた 星空仰ぎ
いつの日か 会えるその日を祈りつつ
合わす両手 皺もいつしか増えました
けれど 健気に生きているあなたを思えば
どんな苦労も 厭いはしない
ひもじかろう寒かろう 北の彼の地は
帰れ帰れこの腕に 父の腕に

いつか 戻る日信じて耐え抜いてるあなたを
片時だって 忘れはしない
泣きたかろう切なかろう 北の彼の地は
帰れ帰れ故郷に 家族のもとに
帰れ帰れ故郷に 家族のもとに

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横田早紀江さん 石垣島(2)

横田早紀江さん 石垣島(1)の続き

長男が(アメリカに)一緒に行ってくれましたので、めぐみが北朝鮮に連れて行かれて半年目ぐらいに写された写真だと思いますが、三枚の写真が出てきた中の一枚の、白いブラウスを着ている悲しげな写真を(それを持っていきました。)

あの寄居中学校の帰りに着ていたものと同じような白のブラウスの悲しげな写真を出してきました。骨も一緒に出てきました。けれども私はその骨を見たときは、「絶対にこれはめぐみの骨ではありません、めぐみのものとは思っておりません」とはっきりと藪中さんや斉木さんの前で申しました。「このような写真を出してきたんですよ」と三枚の写真を並べられました。後の二枚は大人になった、私達が想像もしていなかったような、めぐみの初めて見る大人の写真でしたけれども、あの白いブラウスの写真は本当に悲しい顔をしておりました。

もう、何とも言えない、悲しい目をして私達をじっと見ていました。「お母さん、私はどうしたらいいの?助けて、って言えないんだよ。でも生きてるんだよ。」と言う思いでじっと私を見ていました。本当に私は悲しくてたまりませんでした。あの、骨の白い骨壺に対しては、全然感じなかったものが、あの白いブラウスの写真を見たとき、本当に思わずあの写真を手にとって「あ~、めぐみちゃん どんなに探したかわからなかったのに、こんなところにいたのね!」と思わず涙があふれて止まりませんでした。

二人の弟たちも滅多に泣かない子ですが、声を出して泣きました。
ほんとーになんと残酷なことを、冷酷なことをする国だと思いました。
そしてその後、その骨は日本の科学的な鑑定の結果、やはり思っていたとおり、偽の骨が、二人の他人の骨が入っておりました。

それでも北朝鮮側は、「日本はいい加減なことを言っている。そんなこと言うなら、あの骨壺を返せ、そして拉致問題はこれで終結したんだ。みんな死んだんだ」ということで、今回また考えてもいなかった、あのチョルジュンさんといわれる方、めぐみの夫だとされる方が、外務省の方の前に表れたあの人が、あの時に、政府が「貴方の毛根と血液を差し出してください」と頼んだときにも、「私は特殊機関の者であり、顔を出すわけに行かないので、一切渡すことはできません」と断り続けていたのに、どういう訳か、北朝鮮は今回、めぐみの夫とされる人が、韓国の高校生を5人拉致した中のひとりである、金英男(キム・ヨンナム)と言う名前の、その方が夫である、それがチョルジュンさんだったんですけれども。その人を堂々と、出せないと言っていた人を、完全に世界に見えるように、差し出してきました。

そしてきっと私はその方が出てくるときに、「もう私の妻は死んだんです。私がその骨を持って大事にしていたんです。だから本当に死んだんです。だからこんなに元気な孫が、あなた方の孫がここにいるんですよ。」ということをきっと言うだろうと思っていたら、本当にその通り、間違いなくぴったりのことを証言をしております。

そのようにして、「おじいちゃん、おばあちゃん、私に会いたければ、北朝鮮に来てください。」とウンギョンちゃんと又名前が変わりましたけれども、(以前はヘギョンさんが)言っておりました。

あの当時も(2002年)小さかったまだ15歳の、ヘギョンちゃんの時に泣きながら、フジテレビが放映した中に、「おじいちゃん、おばあちゃん、私に会いに来てください」と言っていた姿を皆様も覚えてくださっていると思います。本当にどんなに揺れ動いたかわからない、すぐにでも抱きしめたい思いでいっぱいでしたけれども、そのようにして又向こうに行ったときに、あちらのラインの中に入ってしまった者と、あの北朝鮮のラインからこちらの自由な世界にいる者とでは、発する言葉が全然違うと言うことを、私達は勉強していました。

金英男さんが出てきたときに、お母さんやお姉さんにも申し上げました。「会いに行かれるのは親心として当然ですけれども、本当にどうしても返してもらいたいと思われるのであれば、ここの膝に、貴方の膝に金英男さんを抱きしめてください。あの北朝鮮のラインから外に出して抱きしめてあげましょう。私達もヘギョンちゃんや、めぐみを取り戻したいと活動しているんです」と言うことを申し上げましたけれども、やはり韓国と日本では拉致問題についての考え方も違うので、やはりまた向こうに会いに行かれました。

そのような中で、今のような状況に動いてきているわけです。けれども本当に先ほど砂川さんのお話にもありましたとおり、もうあの頃から、大韓航空機縛は事件から、そのことさえも北朝鮮は「我が国がやったことではない」と言い続けております。

拉致は認めましたが、「7名の人は全員死亡」、後の二人は、曽我さんのお母さんを含めて「見たことも入ってきたこともない」と言い続けて、「これで拉致問題は終わりだ」と言っています。

みなさま考えてみてください。何にも悪いことをしていない大切な子供が元気いっぱい帰ってきてときに、はっと捕まえられて、あの国に監禁されて、向こうの思想を埋め込まれて、向こうのために、工作員養成のためにこき使われて、今、三十年間もあちらで助けを求めているんです。

今も何処かで「助けて!」と言っている声が聞こえています。けれども、北朝鮮はそのようなことをして、もう、気が狂うようになる、気が狂ったかもしれない。。。めぐみは鬱病になったと言われていますが、本当にそうならないのがおかしいぐらいのことです。

そのような中で、「はい、死にました」「はい、拉致問題は終わりです」と言われて、みなさまは「あ、そうですか」、「残念でした」とおっしゃるでしょうか?

こんな馬鹿なことをされて、そのようなことを言われて引くことができるでしょうか?こんな大事な問題をこのままにして、日本の国は世界に笑われるのではないでしょうか?

さきほどもお話がありましたが、アメリカならば、たったひとりの自分の国の大切な者が連れ去られたら、空母を出してでも取り返すぐらいの力を持っています。

本当に日本中が怒って、外務省が怒って、国会議員全部が怒って、小泉総理が怒って(ほしかったんです。)骨が出てきたときに、偽だったとわかったときに、「何と言うことなんだ!」と怒っていただきたかったんです。誰も怒らなかったんです。「遺憾でありました。」とおっしゃっただけでした。

ご自分のお子様がそうであっても、「遺憾でした」とおっしゃるんでしょうか?

気が狂うような思いで私達は何十年間、本当に、一生懸命皆様に助けられて、ここまで来ました。、
そして北朝鮮のいろんな事が明らかにされ、拉致だけでなく、不審船が入ってきたり、そして万景峰号というあの大きな船が、いつも新潟港に入港して、向こうの国会議員といわれる人が、行ったり来たり、堂々とできて、向こうの秘密、こちらの秘密をいろいろ持って帰って、情報をつないでいるような、「そのような船をを止めてください」と、私達は垂れ幕を持って、蓮池さんのお母さんやお父さんと一緒に、もっと前から、万景峰号の前に立って、「子供達を返してください!この船に乗せて返してください。」と何度言ってきたかわかりません。それでもどういう訳か、あの船はなかなか止めて頂くことができませんでした。

「法律がないから、できないんです」ということでしたので、若い議員の方が、一生懸命頑張って、考えに考えて、計画を立ててくださり、ようやく船を止める法律を作ってくださいました。「今ならば、すぐに止められる、だから止めてください!」と言っても、なかなかそのことが実行されないで、発動がなされませんでした。

こーんなに悲しいことが、次から次から、起きていても、どこまで我慢をしなければならないのでしょうか?もしみなさまの大切なお子様やご兄弟が、このような状態にあったら、どうなさるでしょうか?本当にこの日本の国は、どうしてしまったんだろうと思うほど、悲しい思いでいっぱいです。

私達は新潟時代に、毎日、毎日、毎日、泣いて、泣いて、泣いて、絶叫して、畳をかきむしって「もーう、死にたい、早く死にたい」「こーんな哀しいことをひっさげて人生を歩みたくない」と、どれだけ思ったかしれません。どれだけ涙を流したかわかりません。

だんだん年が言ってきましたので、涙が枯れ果てたというか、何か体中の水分が全部抜けてカラカラになったような想いの毎日なんですけれども、今ようやく、大きく国際的に、この北朝鮮に対する人権問題ということが大きく問われているようになってきましたが、(それでも)なかなか、全部の国々が心を一つにして取り組むことができなくて、残念なんですけれども。

いろんなものが突然飛んできたり、恐ろしいことを平然と「これでもか?これでもか?」と北朝鮮はやっておりますけれども、本当にこのようなことを許していて良いのでしょうか?

私は別に戦争をしたいとも、あちらに国を責めてめちゃくちゃにしたいとか、そんなことを考えてはいないのです。本当にあの北朝鮮という国が、あの指導者の方が、ちょっと心を入れ替えて、拉致をした人たちを、「大変なことをやったけれども、これは本当に申し訳なかった」と、みんな待ち望んでいる、年老いた家族の元に、戻してほしいとお願いしているだけなんです。

そしてそのことで、本当にみんなが、国家が全部が、心を合わせて、「よい交流をしましょう」と、本当に「心からの暖かい交流をしましょう」と言うことになってほしいと、いつも願っております。

このような難しい問題を、どのようにするか、これ以上政治的なことは私達はわかりませんが、アメリカが一生懸命に拉致問題に対しては「必ず最後まで、核の問題と一緒に、声を表に出してやっていきましょう」と約束をしてくださいましたし。

本当にあの時に、ブッシュさんが、めぐみの写真を持っていった息子が、あの白いブラウスのめぐみの写真を見せた時、「私の姉は、本当に朗らかな明るい姉でした。いつも、歌っていました。けれども、こんなに悲しい顔をして写されてきたんです。」と言ったときに、ブッシュさんは、悲しそうな顔をなさって「この子の体はここにないけれども、この子の心をここに一緒に置きましょう」と言ってくださって、自分の横のテーブルにこうして(写真を)立てかけてくださったんです。

そして「本当にこのことは勇気のいる、大変な仕事だけれども、忍耐もいるけれども、お母さん、がんばってね」と最後に私にしっかりと言ってくださいました。

本当に日本の国の、全部の人たち、国民、家族、被害者家族、全国民、警察の方、外務省のお一人お一人、国会議員のお一人お一人--あれだけたくさんの国会議員の人たちが、ぎっしりとあれだけいつも座っていらっしゃるんですから、あれだけの人たちが、心を合わせて声をだせば、ものすごい大きな声になるはずなんです。怒れば、その声が向こうに届くんです。何も言わなければ、「あぁ、何も怒っていないんだな」と向こうに伝わるだけなんです。

本当に大切なことに対して怒る心を忘れてしまった日本という国が、本当に私は悲しくて仕方がありません。

でもこうして全国のたくさんの支援の方々が私達に力を貸してくださり、いろーんな方々が、いろーんな知恵を出しあってくださって、国民大集会、署名活動、カンパをお願いしたり、みなさまに助けられて、遠い外国まで(行く)費用をだす事ができて、皆様のおかげで、こうして長い時間動いてくることができたことを、本当にありがたく思っています。

けれども、この拉致問題がはっきりと解決しないと言うことは、これは、日本の国にとって大変な問題だと私は思っています。

こーんなに大切な命を奪われている国が、何にもできないということが世界に知れ渡ることは、世界は日本をどう見るのでしょうか?
命がけで、みんなが命がけで、大切な国民を、若者を、取り返そうと、心を込めて団結したときに、初めて、「あぁ、日本という国は、さすがにすごいんだな」ということが、世界に発信されるんではないかと思っているんです。

私達は本当に、小さな、小さな一庶民でしかありません。難しいことは何にもわかりません。
けれども、大事な大事な、<命の問題>、<心の問題>というのを父や母から教わってきました。昔の日本は、みんな父や母が厳しくそのことを教えてきました。本当に「悪に対してだけは、絶対に負けてはいけない。口を、言葉を出して行動で示しなさい」といつも言われてきました。そのような想いがあって、私達は何もできないんですが、一生懸命にこうして動かせていただいてきました。

そして、今一番大切な時に来ておりますので、どうか皆様方の本当の真心を私達と共に合わせてください。この拉致問題、たくさんの被害者がいます。特定失踪者は、480名に近い方が、特定失踪者調査会の方に調査を申し込んでいらっしゃいます。中でも、100名に近い方は、必ず北朝鮮に拉致をされた方だと言われています。こちらの方でも、私達は余り知らなかったのですけれども、二名か三名の方が拉致をされているんではないかと、言われています。

本当に闇の中で埋没してしまって、助けを求めている。どんなに悲しい、暗い、悲しい、人生でしょうか?、あのような無味乾燥なところで、毎晩、毎晩、お月様を見ながら、「どうして助けてくれないんですか」と叫び続けている子供達、溺れ続けている子供達。
溺れている人を見たら、誰だって、すぐに飛び込むんじゃないでしょうか?ロープを持って、投げ出してあげるんじゃないでしょうか?
もうアップアップとして、ほんとうに水がここまで来て、「早くしないと死んでしまいます!」と言っている人たちをしらんぷりをして、あちらに向いて逃げていくのでしょうか?

必ず私達は、日本人は、心を一つにして、今、この拉致問題を、少しの危険はあっても、「命がけで助けてあげましょう、みんなの大切な国民なのですから」ということができ、それが現されたときに、日本の国は、本当に、素晴らしいことに変わっていくのではないかなーと、私は思っています。

恐ろしい親殺し、子殺し、何とも言えない曖昧な、曖昧模糊とした、何を目標にして良いかわからないような、ただ、「勉強しなさい、勉強しなさい」と。何のために勉強するのかわからない。素晴らしい大学だけ出ればいい。優秀な会社に入れば、もうそれでいいというような事だけではなくて、どーんな地位にあっても、大切な魂を、しっかりと人の命を大事にしなければならない。絶対に命を奪ってはいけないと言うそういった大事なことが、真心の中にしっかりと植え付けられた子供達が、育っていくことが、どんな地位にあっても、
それが(命を大切にすると言うことが)発揮されていく大事な問題ではないかと思わせられております。

どうかみなさま、本当に私達を応援してください。

拉致被害者の、苦しんでいる人たちを、一刻も早く、この自由な日本の国の中に取り戻して、本当に自由な空気を吸わせてあげてほしいと願っております。

どうか宜しくご支援くださいますように、お願いいたします。
ありがとうございました。

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横田早紀江さん 石垣島(1)

横田早紀江さん 石垣島(1)


石垣のみなさん、こんばんは。
今日は本当にひどい風の中をこのようにたくさん、遅い時間にお集まりいただきまして、私達の被害者、また拉致問題のためにお話を聞きに来てくださいまして本当にありがとうございます。

今日の会を開いてくださいますために砂川さんはじめブルーリボンの会のみなさま、多くの方々が、いろいろな準備をしてくださいまして、日にちをのばしてもらったり、いろんなご迷惑をおかけしましたけれど、本当にこのように沢山のかたがこの場に集まっていただきまして本当にありがたく思っております。

今日はほんとうに、素晴らしい歌を聞かせていただいて、本当に心の底から、いろーんなことが思われて、あの美しいお月様がこちらで出てきましたときは、本当にお月様をいつもみながら私達も泣いておりまして、何年も何年も、めぐみのことを思いながら、「あの子もこのお月様見てるのかなー?どこにいるのかなー?」「ただもう生きていてほしいなー」、と言う思いで、何度、庭に出ては泣いたかわからないのですが、やはり曾我さん、蓮池さんたち、お帰りになった方もおっしゃっていましたけれども、「本当に何度もお月様をみながら毎日誰かが助けに来てくれるんじゃないかと待っていたんです」ということをおっしゃっていました。

蓮池さんご夫妻は、「待っても、待っても日本から誰も助けに来てくれなかった。三年間一生懸命我慢して助けに来てくれると思い続けていたのに、誰も来てくれなかったので、私達は諦めるしかないんだと、北朝鮮人として生きていくしかないんだと、思って、そして諦めてそのような生活を180度思いを変えて、過ごしてきたんです。」とおっしゃていました。

曾我ひとみさんは、「最後まであきらめないで、必ず日本に帰れると思って、思って、思ってきたんです」とおっしゃっていました。

みんなそれぞれ、どんな本当に悲しみの中に、理不尽な、な~にも悪いことをしていない、こんなに平和な日本の国の町々から、海岸から、いろんなところから、あっという間に袋を被せられて、あっという間に、船の乗せられて、暗い夜に船に乗せられて、ボートに乗せられて、そして工作艇に乗りかえさせられて、そして大きな母船まで運ばれて、北朝鮮に運ばれていったということを、みんな同じ事をお話しされていることを聞くたびに、本当に本当に恐ろしいことが、この日本の国の中で(起こっていたのだと思うのです。)

私達は何にもわからないで、平和な国になって、戦争を放棄して、「良かった、良かった」と物質にも恵まれ、自由に発言でき、なんでもおいしいものを頂き、なんでも好きなものを着られ、本当に自由に、素晴らしい人生になったと喜んでいたのに、その大切な平和の中で、(そう)思っていた大切な平和の中で、これだけの多くの日本の若者たちが、皆様のお子様と同じように本当に、お母さんのお腹の中に神様がくださった、大切な大切な小さな命が芽生えて、そしてそれが、本当に一生懸命喜びの中で大きくなって、10ヶ月たってようやく生まれてきて、「あー良かった」と、一生懸命に育てて、「あー、三歳になった」、「一年生になった」、「10歳になった」、「あー、13歳になった」、「二十歳になった」と、みんなが喜んで親は、喜んでいる最中に、また子供達はそれぞれに大きな夢を持って「この日本の国でこれからどんなことをしようかな」「どんなお役に立つような人間になろうかな」とか、いろいろに純真な思いで育っていただけの、ただそれだけの平和な子供達が、いったい何の罪があるのでしょうか?

私は、この事件が二十年間わからないで、新潟のあの海岸を泣きながら何度も探し回りました。
「めぐみちゃん、どこに行ったの?どうしたの?どこにいるの?」
まさか、あの土の中に埋められたんではないだろうか、まさか、あの海に放り投げられて、お魚に食べられてしまったのだろうかとか、もう本当に、黒い雲のように恐ろしいことが頭の中を駆けめぐって、気が狂うような、新潟時代を過ごしてきました。

一体この子はあんなに元気で歌っていたのに、あんなに家の中で大きな声で笑って、みんなを笑わせていたのに、ぱっとあの学校の帰りに、家のすぐそばの曲がり角のところで消えてしまって、まるで煙のように、パット消えて、何にもわからない、何十年探しても。

新潟県警がもう、かつてないような、大捜索で、あらゆるところを探し回ってくださっても、何一つわからない。こんな不思議なことが何故あるんだろうと思い続けてきました。お友達と三人で帰ってきましたその角のところで、捜査をする犬がきまして、ここでにおいが消えていました。「きっとめぐみさんはここまで歩いてきたにちがいありません」と言われていました。

その角のところで、いつもいつも、普通に帰ってくる角、もうすぐのところが家なんですが、どうしてこんなにわからないんだろうと、ここで何があったんだろうと、いつも思っていました。そして煙のように消えたことが不思議で不思議で、一体どういう事なんだろうと考えていましたが、曾我ひとみさんが帰国をなさって、(曾我ひとみさんはめぐみが連れて行かれて一年ぐらい後に北朝鮮に連れて行かれたんですが)その時にすぐに早いうちに、めぐみがひとりで住んでいる招待所と言うところにひとみさんが、連れて行かれて「今日からあなたはこの子と一緒にここで勉強することになりましたから、この子と暮らしなさい」と連れてこられたそうです。

初めて、自分とほとんど年が同じ年頃の(四つ五つは違うんですが)女の子同士があったわけで(す。)めぐみは本当に不審船(工作船)の船底にに閉じこめられて、「お母さん、助けて! お母さん、助けて!」と絶叫しながらあの暗い日本海を、40時間もかけて、もう泣き叫んで、疲れ果てて、どーんな怖い思いで連れて行かれたかわかりませんが、そのようなことを聞きます時に、本当に恐ろしかったと思います。悲しかったと思います。何故自分がこんなところにいるのかもわからないで、気が狂うような毎日だったと思います。

たったひとりで招待所で朝鮮語や物理や、数学や、いろんなものを、朝鮮史とか朝鮮語とか教えられていたと思いますが、そこにひょっこりと曽我さんが現れたことで、どんなに嬉しかったことでしょう。
あー私と同じようなお友達がきた と思ったと思うんです。それで「<こんにちは>と優しく声をかけてくれたんですよ」 とひとみさんは言ってました。そしてこれから一緒にここに住むようになったということで「よかったね」ということで名前を言い合って、そしてお茶を飲んだりしながら。

「夜寝るときに、お布団を敷いているときに、めぐみちゃんが聞いたんですよ」(ケガをしていたのかどうか知りませんが)ひとみさんの足を見て、めぐみが「<ひとみさん、その足どうしたの>、と聞いてくれたんですよ、こんなに優しく聞いてくれたのは、もう本当に初めてだったので、もう嬉しくて思わず私は本当のことを言いました。私は佐渡に住んでいて、そして佐渡で、お母さんと一緒に、夜、お買い物に出たときに突然後ろから3~4人の男の人に追いかけてこられて、あっという間に植え込みに連れ込まれて、そしてぐるぐる巻にされて、猿ぐつわをはめられて、あっという間に袋を被せられて、船に乗せられて連れてこられたんです」と言ったらしいんです。

「けれども私のお母さんは一緒に来たのに、そのお母さんはここにいないのよ。どこに行ったのかわからないのよ。」とめぐみに話してくださったそうです。そうしたらめぐみも「あーそうだったの。私も、実はバトミントンの練習の帰りに、お友達三人と一緒に帰ってきたときに、角のところまで歩いてきたときに男性に捕まえられて北朝鮮に連れてこられたんですよ、と言ってくれました。」と初めて話してくださいました。

「あーそれで、あの角で消えたのは、そういうことだったのか」とわかりました。
そして、本当に、北朝鮮に連れて行かれたことが現実だとはわかっていましたけれども、いろいろと細々と知らないことが次から次からと出てくるようになりました。

私達は、一人ではめぐみを捜し出すことはできませんので、家族会のたくさんの方達と、有本恵子さんや、この方は先ほど砂川先生がお話なさったように、ヨーロッパ経由であちらの方に騙されて連れて行かれたんですけれども、海岸から連れて行かれた蓮池さんや地村さん、そして曽我さん、そして富山から連れて行かれそうになって、ぐるぐる巻きにされて、もう連れて行かれそうになって海岸に置いておかれた時に、犬がワン!ワーン!と吠えてきたので連れて行こうとしていた人たちは、ぱーっと逃げて、そして、もうおばQのようにくるまれたたままでその男の人は転がるようにそのままで民家まで転がって、助けを求めて、助けていただいた。それは未遂事件ですけれども、その方は、全然表には出ませんが、そういうことは確かにあるんです。

そう言うことが、次から次からと、こんなに平和な日本の国で行われ続けてきたと言うことが、今わかりました。そして私達は、あまりにも北朝鮮という恐ろしい国のことを知らなすぎました。私達も全然知りませんでした。朝鮮と言っても本当にそんなことまでする国とは思っておりませんでした。だけれども、今の指導者の国家犯罪としての指令のために「拉致をしてきなさい」ということで、たくさんの人を連れて行ったんです。そしてそれは私達の日本だけではなく、ジェンキンスさんがお帰りになって「告白」と言う本を書かれてっそしてその本の中で、レバノンやその他の国(タイ・シンガポール・マカオ・香港・イタリアなど)全部で12カ国から若い人たちが拉致をされ、そして親はみんな悲しんで待っているわけです。そのようなことがだんだんと明らかにされてきました。

私達は今年の3月に一度(那覇に)伺いましたけれども、今日、二度目の沖縄ですが、全国を回って、もう10年になります。全国をこうして訴えてきまして、全国みんな、ほとんどの県がよくわかってくださり、そして救う会もたくさんの会ができました。私達はそのことだけでなくアメリカにも二度行きました。向こうのアーミテージさんはじめ多くの高官の方々、上院議員、下院議員の方に拉致問題を訴え、スイスのジュネーブのほうまで行き、国連の(国連人権委員会)にまで行って、訴え、本当に一生懸命に助けを求めてきましたけれども、日本の政治、日本の動きというのは非常に私達にとっては冷たいものでありました。本当にどうしてこんなに本気になって動いてくださらないんだろうと、みーんな家族のものは悲しくて仕方がありませんでした。

けれども、このたび、初めてアメリカの議会の公聴会に出させていただき、拉致被害者の家族として証言をさせていただく機会を与えられました。本当に普通の主婦でしかない私など、そんなところにとっても出られるものではないのですが、もうただ一心で、この問題を一生懸命話させていただき、まさかお会いできると思わなかったブッシュさんにお会いさせていただき、非常に緊張してカチカチになっていたのですけれども、ブッシュ大統領は非常に明るい方で、「こんな大切な人権の、命と自由と言うことについては、私はどんな時間でも割いて話しをすることができる」と言う形ではっきりとおっしゃっていただき、「このお母さんは、もう何にもいらないんだ、だた娘を返してほしいだけなんだ。娘を抱きしめてやりたいだけなんです。」ということもはっきりとおっしゃってくださいました。「北朝鮮が世界に尊敬される国になりたいのならば、拉致をした人を、すべて返すべきだ」ということまで、はっきりとおっしゃってくださいました。

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2006年7月22日 (土)

第14回藤沢集会(7)

   『増元照明 家族会事務局長の講演 その1』

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こんにちは。
増元るみ子の弟の、増元照明です。
ちょっとW杯で疲れておりますので。(笑い声)
この頃私、増元るみ子の弟とあえて言うようにしているんですけども、皆さん方は分からないというか、忘れたのか、それとも誤解が多いのか、どうもお兄さんと言われる事が多いもんですから、(笑い声)常に最初に弟と言う事を言わせて頂いております。

この2週間ですね。
非常に忙しく大変でした。
W杯でもあったんですけど、W杯というのも非常に私面白いと思っているんですけども、2002年の日韓W杯のときに金正日は拉致を認めて、この日本人拉致というのが大きく報道されるようになりました。
これはもちろん、今イ団長が仰ったように2001年の同時多発テロ、更にブッシュ政権になって大きな圧力が北朝鮮にかかるようになって1年、ようやく1年、結果じわじわと効いて来た、金正日が拉致を求めざるを得ない状況になってきた。
今年もW杯があった。
その最中に今度はテポドンを撃ってきましたので、これで世界中が大きな圧力をかけるようになりつつあります。
ですから私は今年で解決できるのではないか?と非常に期待しております。

前々から、昨年の9月からですね。
ブッシュ政権が金融制裁をかけておりましたので、これがだいぶ効いていると言うのが昨年末から私たちも伺っておりましたので、だから今年の初めから私たち家族会は今年が勝負だろうと。
今年出来なければ後何年かかるか分からないから、とにかく集中して動こうと言う事で今半年間過ぎてきたんですけども、半年が過ぎても小泉さんが中々真剣に拉致問題を考えて頂けなかったので進みませんでしたが、ようやくここに来て北朝鮮が馬鹿な事をやったお陰もあるんですけれども、制裁の発動をしていただきました。

2週間ちょっと忙しかったので、皆さんに何があったかという事を、この2週間の出来事でちょっと話をしたいと思います。
先月の27日にまず『アブダクション』という、これ日本で限定上映されたんですが、家族会主催でやらさせて頂きました。
限定上映ですので大半の方が御覧になってないと思いますけども、今日本での上映に向けて配給会社との交渉に入っているそうです。
ですから上手く行けば秋には御覧になっていただけると思いますが、ドキュメンタリー映画が果たして日本で流行るのかな?とちょっと思っているんですね。
御覧になった方は感動されたと言う方が多かったですけれども、ドキュメンタリー映画ですしね。
お金を払ってあれを観る人がいるのかな?とちょっと思っております。

更に私が非常に個人的な生活をその映画の中に入っておりまして、油断したんですね。
取材が来た時に。
当時アメリカの映画会社というか、アメリカのメディアなんですけど、アメリカの60分番組でこの拉致問題を取り上げたいと言うことでしたので、米国で放映されるならまぁいいかなと思って多少油断した部分もありまして。
言わないでも良い事をついつい言ってしまって、今年の1月にその映画が出来上がったのを観たらこんな事まで言ってたのか?と、ちょっと自分で恥ずかしくなりまして。
あの映画が日本で上映されるのをちょっと私としては恥ずかしいんですけども、これが拉致問題の解決につながればと思います。
もし、あの映画が流行ってしまったら、また町を歩けなくなるなと思っております。(笑い声)

その翌日28日29日、金英男さんの家族が面会されました。
殆ど私たちはああいう事になるんだろうなと思ったんですが、しかし「救助」というのは馬鹿馬鹿しくて誰も信用しないような、非常に詳細に言ってるんですね。
ケンカして、そして海岸で泣いていてまた戻ると苛められるから、と。
友達をゴロツキ呼ばわりしていますからね。(笑い声)
あれはとんでもないと私は思っていますが。
で、そこでボートがあって、艪が無かったけどそこに船底に板があったから、ちょっと沖に出たらついつい疲れて眠ってしまった・・・アホかと思った。(笑い声)
誰も信じる人がいないんでしょうけども、そういう話を作るしかなかった。
北朝鮮もそこまで切羽詰ってるんでしょうが、もうちょっとマシなストーリーを考えられないのかな?と、よっぽど人材がいなくなったのかな?と私思っています。

私でしたら、そうですね。
私でしたらストーリーを作るときに、もう北に対するシンパシーを持っていたから、当然北に行くつもりで韓国国内の工作関係のアンダーグランドに潜ってる人たちに話をつけて、あそこでおち合ってそして北に行ったんだと、僕だったらそういうストーリーを作るんですけど。
そちらの方がまだ納得できますよね?
そしたら拉致問題ではなくて、自分の意思で行った親北の人間だということに。
韓国国内での世論作りにはなると思うんですけど、そこまで考える余裕が無かったのか?
それともやっぱりそのストーリーを作った人が金正日に異常な反感を持っているのか?
後者を私は期待したいんですが、誰も信じなかった。

日本の方たちも当然あの場面を見て誰も信じる方はいないと思いますが、あの中で私一番頭に来たのは、金英男さんの会見がありましたよね?
一番頭に来たのは人権という言葉を使っているんですよね?
人権の無い国で人権を言うのは馬鹿らしいとは思いますけど、ただそれがその自分が言った横田めぐみさんの骨はその通りなんだ、それを疑うのは私に対する人権蹂躙だと言うですね。(笑い声)
アホか?と私言いたいですけど、何が人権蹂躙だと。

なぜ人権を使ったのか?というと、今世界中が北朝鮮の人権という問題で責め始めているんですね。
昨年はアメリカで人権法案が、国連の総会では人権非難決議が、そして日本はまた今年になって人権法と言うのが成立を始めました。
人権というのに非常に弱いし、世界中から人権という言葉で責められたら立場が無くなる。
だから自分を常に被害者にしなければいけないから、人権問題でも自分が被害者なんだと言う事を強調したかったのではないか?と思いますが、それでも彼の北朝鮮の言葉で人権という言葉を使ったときにはちょっと一番腹が立ちました。

まぁ言わされているのでしょうがないとは思うんですけど、面会の時に涙を見せなかった金英男さん。
それで時計もぶらぶらして、だいぶ北朝鮮は日本の報道を気にしているのはまず間違いが無いんですよ。
涙を流さないというふうに言ったら別れのときには涙を見せて、更に昨日も一昨日も涙を見せて、28年ぶりにお母さんと会って涙を見せない人がですよ?
日本に対する記者会見で娘さんがお母さんの事で泣いているといって涙を見せますかね?
私はちょっとそれは疑問に思っております。
だから涙を見せないのがおかしいと言ったら、今度は涙を見せろと言われたんでしょう。(笑い声)
だから帰り際に一応涙を流したと。

北朝鮮の言う事は全て私、金英男さんの会見、昨日の会見もそうですが、金剛山での会見も全て嘘だと私は思っております。
だからめぐみさんの娘さん、ウンギョンちゃんと言ってますが私はヘギョンだって良いじゃんと思ってるんですね。
別にどっちが本名か誰も分からないんですから。
最初は金英男はヘギョンちゃんと言ってヘギョンちゃんで報道して、今度ウンギョンちゃんと言ってウンギョンちゃんで報道の方たちはウンギョンちゃんと言い始めてますけども、誰も立証できないですし。
今までヘギョンちゃんで言ってますし、私はヘギョンちゃんで通そうと思っています。
この問題が解決して本当の本名が分かった時に改名すれば良いですし、日本に来たら日本名をつけて日本名を呼べば良いことですから、それまで私はヘギョンちゃんと呼ぼうと思っています。

そのヘギョンちゃんが金日成総合大学に入学したというのも、北朝鮮が言ってる事ですから。
おそらく今は金英男氏は工作員としては多分上級の方になっているでしょうけども、あくまでも拉致被害者ですから。
そしてめぐみさんは日本人拉致被害者ですから。
拉致被害者同士の子供が金日成総合大学に果たして入学できるか?
私は難しいと思います。
あれは抗日パルチザンからずっと一緒に戦ってきた信頼出来る軍の幹部とか党の幹部とか、そういう方たちの子息が主に入っている優秀な身分区の学校なんです。
そこに被害者の娘さんが入れるかどうか?

今確かにヘギョンちゃんは、めぐみさんの娘としてクローズアップされているから特別に入れているのかもしれませんけども、これも北朝鮮が発表しているわけで誰も検証できませんから。
金日成総合大学のコンピューター科にいると言ってるだけですから、これが事実かどうか分かりません。
そのうちにイギリスの公使か誰かに、突然金日成総合大学に行ってちょっと確認してみてくれと頼んでも良いんではと思うんです。
ドイツの人もいますし。

確認してもまた嘘が分かるだけなんでしょうけども、とにかく話は作られたストーリーだと思っていますので、それを見ている横田さんたちが僕は辛いと思うんですよね。
私たちは本当に腹が立ってしょうがないんですが、早紀江さんが「頭が煮えくり返り、腹が煮えくり返り」って、あれ本当だと思いますよ?
私たちが見ていても本当に煮えくり返るんですよ。

ただ、代表が非常に素直な方ですので、本当にあの話を半分信じるんですね?常に。
北朝鮮言ってることとか、遺骨の時も「そうかもしれない」と。
早紀江さんもそうなんですけど、僕たちは絶対にあれはめぐみさんの遺骨では無いと言ってたんですけど、代表は「いやそうかもしれない、とにかく調べて貰おう」というふうに仰る。
どうもまだ、北朝鮮の謀略というものに対して抵抗力が無い部分がありまして、ちょっともう少しやっぱりあれですね。
経験を積まないといけないのかなぁ?と。
日本銀行に勤めておられたので非常に素直なんですよ。
私たちのように民間に勤めてひねくれて(笑い声)、私たち本当にひねくれておりますので、あんな国の発表なんかは絶対に信用しておりませんし、これからも信用するつもりはありません。

で、そうですね、先週あたりに週刊朝日でめぐみさんの生存情報が出てきました。
これも西側の公使あたりから出ているんではないか?と日本政府関係者には言っているということを言っておられましたけど、あの取材源ですけど、めぐみさんがロイヤルファミリーの教師になる。
これは文春ですね?
今週号の文春でしたか、この取材源と西岡さんたちが聞いているめぐみさんがロイヤルファミリーの日本語教師になったという、これ違うんですよ。
だから二つ違うソースから同じ話が出ているということですね。
更に西岡さんはもう一つ別のルートからも、こういう話を聞いている。
という事ですので、おそらく間違いなくロイヤルファミリーの日本語教育をやっているんだろうと思います。
94年に死亡と言われておりますけど、彼らが94年にめぐみさんをおそらくある程度隔離し始めて、ロイヤルファミリーの教師とするために教育をしなおして、95年6年あたりから教師を始めたんではないか?と推測しています。

金英男はそのロイヤルファミリーの日本語教師の娘さんのお父さんだから、今優遇されているという事ですね。
でも、再婚されたあの女性。
あの人が党の人民何とか、副部長の何とかとか、誰も立証できないので分かりませんけどもね。
十幾つも違う若い奥さんですからね。
ちょっと理解が出来ないです。
まぁ再婚はしているのはそうなんでしょうけども、そのお父さんの地位とかお母さんの地位が果たしてそうなのか?は誰も立証できませんので、ちょっと私は疑ってかかっています。

それともうひとつ、ストーリーとしてラブトーリーになっていますが、北朝鮮ではラブストーリーは有り得ません。
ジェンキンスさんと曽我さんも最初突然一緒にさせられたという、同じ所で暮らすように命じられたという。
おそらくその時から夫婦になるのは義務付けられたと私は思っています。
日本でもそうですが、顔を見た事も無い男女が見合い結婚で生活していくうちに愛情が芽生えた事は有り得るとは思います。
でも恋愛結婚というのはまず有り得ませんし、住む家だって与えられないと(生活)できませんので、おそらく離婚も簡単に出来ないはずなんです。
ですからちょっとあのラブストーリー仕立ては、私は嫌な気がしました。
そのラブストーリーでめぐみさんを愛していたと称する金英男さんがああいう場でああいう発言をされているので、もっと嫌な気分になったんですけども、これは北朝鮮の内部で言われていることでしょうから、しょうがないと思います。

それと7月5日のテポドンですね。
7時くらいまで私ちょっと前日深酒をしておりまして、6時くらいに電話があったみたいなんですが全然起きられなくて、7時くらいに電話があって、それでようやく3発くらい撃ったというのを聞きました。
その時に私、正直な気持ち、「やったぁ!」と思いました。(笑い声)
本当に正直な気持ち。
テレビの中では余り言いませんけども、正直な話「やったぁ!」と。
これでようやく経済制裁に踏み切るだろうと思ってましたから。
ここで経済制裁を課さなければ、もう日本は駄目になるだろうというくらいの衝撃でした。

でもどこに撃ったんだろう?とテレビずっとつけていたら、日本海にどんどんどんどん撃ってるし今現在も撃ってるという話を聞いて「何でそんなに何発も撃つんだろうか?」とちょっと不思議ではありました。
当然、私新潟に行っていたもんですから万景峰号の入る日に行ったんですけど。
万景峰号が入ろうとしているその日に撃ったわけでしょう?
7月5日というのは金英男さんの日本人の記者団に対する会見をさせる日でもあるんですよね?
そういう複雑な事情の日にまたよく撃ったなぁ、というのもひとつ感想でした。

良く考えたら7月4日はですね。
アメリカでは独立記念日に撃ったと言うのが正解じゃないかと思います。
常に北朝鮮はアメリカを見ていますから。
日本は見ていません。
アメリカを見てアメリカと交渉してアメリカと仲良く国交が出来れば、日本はそれについてくるだろうと思っているから、だから日本は無視してもアメリカとの交渉をしたがるという事です。

ただブッシュ政権は本当に今早紀江さんに会った、それに姜哲煥さんにも昨年会ってるんですけども、金正日を嫌いみたいでブッシュさん。
単純な方なんです、小泉さんと同じように。(笑い声)
だから嫌いなものは嫌いというんで、だから北朝鮮を悪魔とずっと北朝鮮を言ってますけど、ですから絶対に妥協する事は無いですし、今後も米朝二国間協議に私は応じるとは思っておりません。
北朝鮮がどういうダダをこねようとアメリカは相手にしないでしょう。
続き~増元照明さん(2)へ

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第14回藤沢集会(8)

   『増元照明 家族会事務局長の講演 その2』

6者協議の中の枠組みで今やられていますけど、前々から私言ってますけど6者協議なんてちょっと茶番に私見えてしょうがないんですよね。
だいたいですよ。
北朝鮮という世界最貧国一国のために、ロシア・中国・日本・アメリカ、韓国は世界10位の経済国ですよね?
経済大国と軍事大国ですよ。
5者がかかって世界最貧国の北朝鮮に翻弄されているようなそんな会議、アホじゃないかと私は思っているんですね。
その5ヶ国が全て固まって北朝鮮にもっと強い圧力をかければ済む問題なのに、何かしらそれをしないというのはこれは中国の関与だと私は思います。

中国がどうしても北朝鮮という国、あの体制のままもう少し延ばしておきたい。
2008年の北京オリンピックまでどうしても延ばしておきたいと言うその気持ちがあるから、あそこが混乱しちゃうと脱北者が確かに中国の方にどんどん流れる可能性があるんですよね。
だから方やオリンピックやって、方や混乱していたらちょっと中国政府としてもまずいと言う気持ちがあるんではないかと思います。
2008年まではそっとしておきたい。
生かさず殺さずのまま、と言うのがあるんだと思います。
北朝鮮は北朝鮮で2008年まで生きいていれば、ブッシュ政権が終わりますから、次の民主党政権になればまたどうにか誤魔化せるんじゃないかと、そこまでじっとして居たかったんですが昨年の金融制裁でそれも出来なくなってテポドンを撃ったということじゃないかと思いますけどね。

今私たちは北朝鮮を追い詰め始めています。
私たちもアメリカの常に主導の下でやられているのは非常に残念でありますけど、それは何はともあれそういう追い詰められている状況は確かと思っています。
制裁の発動を私たちはずっと求めて万景峰号の入港反対にもずっと参加をしておりましたけども、中々それを実行してくれなかった政府がテポドンという、実害は無いですよね?今のところね。
その実害の無いテポドンで制裁の発動をしていただいたのは非常にありがたいんですが、もっと強く拉致問題を意識して制裁の発動をして頂きたかったですね。

本当に100人以上の拉致被害者がいるし、多くの日本人が北朝鮮という国に迷惑を被っているこの状況の中に、これを頭に制裁の発動をしていただきたかったのは事実です。
それ程でもやはり、日本の政府の中にはこの拉致問題最優先課題といいながら、結局はそこまでに強い意識ではなかったんだという思いが私にはあります。
テポドンというのはやはりアメリカにとっても脅威ですし、日本にとっては当然脅威なんですが、でも皆さん10年ちょっと前からすでにノドンという日本を全て射程圏におくミサイルがすでに150~200、すでに発射の状況になっているわけですよ。

それに対して日本は何ら防御の迎撃ミサイルも配備しない、もう十数年ですよね?
放置してきたわけでしょう?
ここでテポドン2でなぜこんなに今更のように騒ぐのか?私はちょっと分からないんですけど、日本の安全保障ということでしたらね。
十数年前にテポドンを配置した時点で制裁の発動をすべきでしたし、もっと専守防衛というのであればイージス艦のような物をもっとその、迎撃ミサイルですよね。
ミサイル防衛網とかそういう物をもっとまともに考えて配備して行かなければならなかったのに、それをやってこなかった日本政府は非常に今ちょっと責任が重いと思いますよ。

政府自体ではなくておそらく社会党とか共産党とかの人たちがそれを阻止してきたんでしょうけども、でも専守防衛であるならば、本当に撃たれてから被害を被ってからやるんではなくて、被害を被らないようにしなければならないのに、それにも全く頭が行かなかったと言うか、北朝鮮という国が本当にまだまともな集団だと思ってたんだと思います。
ましてや与党の中にも親北の人たちは結構いらっしゃいましたい、与党の幹事長の野中さんなんてのは親北の最先端で力がありましたからね。
ですから我々のこの拉致問題に対しても非常に悪い方向に行っていたんですが、その野中さんが政界を去り、そしてアメリカはブッシュ政権が出来上がって北朝鮮に圧力をかけ、で、今の状況になっているんだと思います。

テポドンに関して1998年、これ前に撃ったわけですよね。
1998年って、これもW杯の開催年なんです。
だからW杯の年にこの北朝鮮問題というのは4年に一回必ず起きて、W杯の年って言うのは北朝鮮と連動しているんじゃないか?と思ってしまいますが。(クスクス笑い)
金正日がよっぽどサッカー好きでW杯の世界中がお祭り騒ぎのときに、自分達の存在をアピールするために何かをしようと思うのか、たまたまそうなのか分かりませんが。
とにかくW杯の年にそれだけのいろんな事が起こったんです。

で、98年、日本は一応制裁をかけてます。
今回の万景峰号を止めるとか、そういうのはやってませんけどもチャーター便ですよね。
その運行停止。
それから北朝鮮の公務員ってのは、国会議員とか公務員その人たちの入国禁止。
そういう軽い制裁はかけています。
その翌年にテポドンの、あの時1号でしたけど次テポドン2号を撃つと構えを見せたら、今度は人・物・金を止めると公言していました。

あの時、でも、日本は単独の経済制裁法案を持っていなかったんです。
それでも人・物・金を止めると言ったんです。
だからどうやってやるつもりだったのか?分かりませんけども、そう言ってたんです。
だから私たちは出来るだろうと思って、2000年のあの時から経済制裁の発動をしなさいよと。
テポドンで日本の上空を飛んで太平洋に落ちて全く実害のなかった。
それで制裁の発動を出来るのであればこの拉致の問題で出来るでしょう。
意思を示しなさいよと言ってはいたんですけど。
だからずっと私たちは2000年前後、1999年ごろから制裁の発動を求めていました。

それは今効果の有る無し言われる方がいらっしゃいます。
1990年代後半は、おそらく制裁の発動をすればもっと効果があったと思いますが、今は貿易も余りやってませんし。
ただ、アメリカも貿易はやって無いです、北朝鮮とは。
それでも金融制裁は効いたんです。
ですから今日本は3分の1の貿易額とは言え、日本が本気になれば制裁は効くと思います。
それは万景を止めること自体もそうなんですが、これは在日の朝鮮人の方たちからちょくちょく家族会の方に秘密裏に連絡が来まして、「あの万景を止めるのは凄い効くんだよ」という話を何回も聞いておりますので、万景号を止める事も一つ大きな制裁というか、向こうに対する大きなインパクトを与えるとは思っております。

それよりも世界第一のアメリカ、経済大国のアメリカが金融制裁をして第二位の日本が経済制裁したら、それは途端にあの国はどうしようもなくなりますよ。
今マカオの銀行に25億円くらいの資金があってそれが凍結されてそれが困ってるんです。
今度アメリカはテポドン発射を受けて、香港にある銀行にも制裁を課す事まで考えている。
それに追随をして日本がそこに同じようにやっていけば、世界中の銀行が日本とアメリカ、経済大国一位二位の国がストップするような、そういう関係になりましたら北朝鮮との取引は全部出来なくなりますから。
そうなると北朝鮮は現金で決済するしかありませんけれど、でも現金で決済するとどれが本物かどれが偽物か分からないような(笑い声)ドルを使われますので、危なくて、ですからその貿易も出来ないですよね。
実際これは佐藤会長が言ってたんですけども、ロシアが物をやって代金を貰ったら1割に偽ドルが入っていたということですので、とてもじゃないけど危なくてそれは出来ない事だと思います。

そうなりますとミサイルの部品も調達出来なくなりますね。
更に軍の消耗品と呼ばれる車の部品がありまして、これが全部買えなくなりますよね。
今まで軍の車とか、軍備65%全て日本の製品であるというのは分かってます。
今までトラックとか軍の車、これに部品の注文があったのが日産と日野です。
先ほど固有名詞は忘れてと言ってましたけど、日産と日野という自動車メーカーが、多分中国から注文を受けて迂回して向こうに持って行くのが、万景峰号で持って行ったのもあります。

ですからこれが止められるという事は、北の軍備が大部治まるという事、小さくなってしまうという事です。
ミサイルも作れなくなってしまう。
更に核開発も出来なくなる。
万景峰号で核の融合剤とかそういった物も送られてましたから、それも出来なくなる。
まして核を作るにはお金が要りますから、銀行決済が出来なかったり現金決済が出来なかったりするとそれも出来なくなりますから、今後核の開発に関しても非常に支障を来たすでしょう。
もっと早くやっておけば核を持たせる事も無かったんですが、ここに来て核弾頭を持っているか持っていないか?
核弾頭が出来るかどうか?
それもいまだにちょっと不透明な所がありますけど、大半の人たちがまだ核弾頭までは出来ないだろうという事を仰っています。

で、昨日7月7日、イギリスは今日未明が7月7日ですかね。
朝方からずっと見ていましたら1年前に7月7日、同時テロを被ったイギリスのロンドンの市民がテレビで言ってました。
「自分達が普通どおりの生活をし普通どおりの仕事をしているところを見せる事が、テロに対する私たちの姿勢なんだ」と。
テロに対し私たちは怯まないというその姿勢を見せる事が、テロの抑止になる。
私たちはそういうロンドン魂というか、そういう事を市民の方が言っておられました。

今日本の中で、テポドンがミサイルが飛んで来たらどうするんだ?というふうに言う方たちも出てくるでしょう、おそらく。
でもそのミサイルの実験もしくは飛んでくることに対して恐れを見せた段階で、私たちの国は崩壊していくという事です。
これからもおそらくどういう事であれ恫喝はしてくるでしょうけども、そこで私たちは毅然と普通の生活をして、そして北のミサイルには怯えていないと絶対に怯えないという姿勢を見せなければ、どんどんどんどんつけ込まれてしまいます。
今後おそらく、ここで屈したら私たちの国はもう、今後日本という国はどんどんどんどん崩壊していく方向に行くと思います。
今金正日の政権の崩壊を目の前にしながら日本が崩壊するわけには行きませんので、私たちは、皆さんにも是非そのことだけは考えて頂きたいと思います。
これは拉致被害者を救出するだけではなくて、日本という国の有り方の問題として問われていると思っております。

今は万景峰号を止める制裁だけに留まっておりますけども、半年というふうに言われておりますが、先日安倍官房長官の秘書官という方から電話がありまして、「一応半年間という区切りはつけましたけど、それは拉致の問題が解決しなければ、その時点で延長も当然視野に入れております」というふうに仰って頂きました。
更に昨日「経済制裁の発動、これに対してはテポドン発射に対する抗議もあるけれど、拉致その他いろいろな問題を懸案して発動したんだ」という事をハッキリと仰って頂きましたので、今後拉致問題を政府として忘れる事はありませんし、国民の皆さんにも忘れて頂きたくないんです。

ミサイルの問題で拉致の問題が小さくなる事が、一番私たち怖いです。
「ミサイルを撃たなかったから良かったじゃない。これで北朝鮮と仲良くしなければいけないのね」とならない事を、拉致の問題がまだ解決していないと言う事を皆さんには必ず分かっていて頂きたい。
被害者が返って来ない限りはこの拉致問題は終わらないということを、分かって頂きたいと思っています。
そこまで私たちは戦うのを止めませんし、金正日との戦いを止めようとは思っておりません。

今、韓国がですね。
今日新聞を見たら、韓国の盧武鉉大統領の支持母体である「盧武鉉を愛する人々の集い」というそこのHPに、「北韓ミサイルの発射を歓迎する」と題した支持論で、「ミサイル発射は正当防衛だ」と。
更に「日本の独島侵犯に対する自己防衛だ」と言っているようですが、韓国の盧武鉉政権はもうアウトです。
民団の方がいらっしゃるので非常にあれなんですけど、米国の韓国系アメリカ人もアウトだと言っておられます。
日本の民団の方にも、おそらく盧武鉉政権のやり方は非常に腹立たしく見えておられると思います。
韓国の中にもそういった保守系の方たち、大勢心ある方たちは盧武鉉さんを批判的ですし、ようやく新聞も、新聞は朝鮮日報は前から戦っていたんですけど、今中央日報・東亜日報と盧武鉉政権に非常に追求を強めています。

更に拉致問題でも「金英男さんの会見、あれを認めるのか?」と言って、非常に強い攻撃をかけ始めています。
ですから来年の大統領選挙まで持つかどうか?
それがちょっとまだ分かりませんけど、まぁ持つかもしれませんけど、でも韓国もそうやって国民世論が、韓国の国民世論がそうやって厳しくなっていけば、その時こそ日韓連携が私は出来て北朝鮮と対峙できると私は思っています。
韓国の国民の人たちにも是非立ち上がって頂きたいと思っております。

私たちは最後まで戦い続けますし、日本の皆さんにも忘れないで頂きたいですし、一緒に戦って頂きたいと思いますので宜しくお願いします。
ありがとうございました。(拍手)   

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金聖民さんからの手紙

 救う会ニュースより

北朝鮮自由放送の金ソンミン代表が6月29日の金英男さんの記者会見を見て、横田早紀江さん宛に下記のような手紙を送ってきました。原文は韓国語でしたので、救う会が翻訳しました。

■国家的詐欺が可能なのが北朝鮮です−金ソンミン氏から横田早紀江さんに手紙

横田早紀江様

 昨日の夜はお疲れでしたでしょう。鋭い刃物で胸を切りつけられるような痛みが一晩中あなたを苦しめたでしょう。ある日突然失踪者になった娘の運命が、あなたの過ぎ去った痛みだったとすると「彼女は死んだ。これ以上、横田めぐみの名前を出すな」と通告した金英男の話は心臓をえぐる現在の痛みでしょう。

「あなたの娘が精神病者だった!」
 これはどれほど恥知らずな話ですか。
「あなたの娘は私がこれほど愛して面倒を見たにもかかわらず自殺してしまった!」 という金英男の話は傷だらけのあなたの胸を焼き焦がす、もう一回目の絞殺行為でした。

 ですから、あなたが気絶してしまうことを願ったのでしょう。いや、永遠に死んでしまいめぐみの名前とともに人々の記憶から消えてしまうことを願ったのでしょう。その一つの理由のため、あなたが一番嫌な話を婿という人間を出してきて平然とさせてしまい、正常な思考を持つ人間ならば言うことができない話にもかかわらずぬけぬけと強要したのでしょう。

 北朝鮮があなたのめぐみをそれほど殺したかったからこそ、前例のない記者会見まで繰り広げたのです。めぐみの存在がそれほど負担だったからこそ、あのような記者会見のための「金剛山特別面会」を大々的に準備したのです。そのように、あえて心を決めて愛するあなたの娘を殺してしまいました。世界でもっとも恥ずかしく残忍な方法であなたの娘を生きたまま埋葬しました。

 そのためにめぐみがあなたの胸から消えてしまいましたか。死に装束を着て両親より先に逝った子供のために涙を流したいですか。

 ちがいます。あなたの娘は生きています!めぐみが死んだと言われればいわれるほど、めぐみは生きています!めぐみが精神病者だと話したならばお母さんに対するめぐみの愛が強かったという反証で、めぐみの自殺が強調されれば生くることのための彼女の忍耐がとても強烈であったという証拠です。

 いまや悲しみを振り払い立ち上がってめぐみが「死んだ」と考える馬鹿どもに、お母さんの真実の愛がどのようなものかみせてやってください。全国家的な詐欺が可能な北朝鮮の性質をあなたが分かっているということを気づかせてやってください。あのようにあなたを失望させた婿ですが…北朝鮮の恐怖と独裁の環境では私であってもどうすることができなかっただろうと告白します。

 赦してください。恥ずかしくて申し訳ないほどあなたを愛している北朝鮮軍大尉出身の金ソンミンがお手紙をいたしました。

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2006年7月19日 (水)

第14回藤沢集会(6)

  『イ・ダルブ 民団・湘南中部支部団長の挨拶』

皆さんこんにちは。
湘南中部支部のイ・ダルブと言います。
今日はですね。
いまのですね、Aさんの話を聞いていて本当に涙があふれる気持ちです。
私たちがですね。
近年このような環境になったのも、やはり一つのきっかけがあって今日があったと思っています。

私は湘南地区の韓国の民団と言う所で団長をしているんですけども、歴史がわかると言うことではなくて、また政治の事がよく分かるということではなくて、ただちょっと人材が不足しているんで私がたまたま団長になっちゃったということなんですけども。
実はですね。
皆さんご存知のように総連と民団とのですね。
共同宣言というものが5月17日に宣言されたんですけども、これにつきましてはですね。
昨日正式に民団としては、この共同宣言はやはり一緒には出来ないということで正式にこれは破棄されました。(拍手)

我々も先ほどのAさんと同じで、私も日本で生まれて日本で育った韓国人であるんですけども、ずっと遡って私の子供の頃ですね。
今私54歳なんですけども、それこそ40年位前の話でやはり今のAさんのような、とにかく北は地上の楽園なんだよと。
で、韓国は地獄みたいな所なんだよみたいなね(笑い声)、そんなふうに聞いて来たんですよ。
それはあのその頃は朴政権、暗殺されちゃった朴大統領とかですね。
かなり強力な事を推し進めていまして、その反面北というのはベールに包まれちゃっているので、とにかく北は楽園なんだよと。
そんなふうにしてず~っと来ました。

私は生まれて育ったのは東京の浅草というところでですね。
浅草もやはり韓国籍、朝鮮籍の方々が物凄く多いんですよ。
いわゆる部落と言う所がありましてね。
そういう所で育ってるんで、どこそこの誰さんがちょっといなくなっちゃったみたいだよ?と、どうしちゃったんだろうな?というのを、私子供の頃に良く聞いていました。

それはそれとして、後は私が今ここで政治的なこととかそういう事ではなくて、別なふうな私的なコメント・考えなんですけど、私はここの藤沢ライオンズクラブと言う奉仕団体、ライオンズクラブに入っていまして先週ですね。
アメリカのボストンでですね。
国際的な大会があってそこに参加したんですよ。

その帰りにですね。
ニューヨークに寄りましてグランドゼロという、皆さんご存知の通りニューヨーク同時多発テロでね。
ビルが二つ、でっかいビルが一瞬にして無くなっちゃったという、あそこの跡地を見学に行ったんですよ。
その時にですね。
私はモヤモヤしている物があったんですけども、例えばその同時多発テロが無かったら今こういうような催しがあったのかどうか?という、私凄い疑問なんですよ。

その後にですね。
アメリカの大統領が北を名指しで、あれは悪の枢軸だというような事を言い始めてからね。
その北朝鮮と言う事は凄く注目されるようになったかと思うんですよ。
で、そのような事が契機になったかどうか?私には分かりません。
私的なコメントだけです。
私的な考えだけなんで。

ですから、私はこの拉致と言うのは、そのころから少しずつ生まれてきたんじゃないのかな?と思っています。
私は9・11が無かったら、この集会は多分無いのかな?と。
時の流れに埋もれちゃって本当に何も無くなっちゃうんじゃないか?と。

だから私は今韓国人という立場を離れてですね。
思う事は、とにかく最後の最後の最後の一人まで、日本に取り戻して。
これは韓国人も朝鮮人も向こうに、北にいるんですよ。
ですからその人たちの最後の最後の一人まで、やっぱり返って来ないといけないんですよ。

それが今私たちここの場にいる人たちのですね。
役目だと思っています。
ですから皆さんも決して忘れないで、一人残らず取り戻せるように考えて頂きたいと思います。
何かちょっとすみません、挨拶にならない挨拶で。(拍手) 

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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第14回藤沢集会(5)-1

   『脱北者Aさんの証言 (聞き手:川添友幸氏)』

※Aさんの安全のために登壇者の横に警備の人がつき、壇上と会場の間に衝立を立てジャンパーを頭からかぶった形で証言を開始。

・・・・・・・・・・

★聞き手 川添友幸救う会神奈川会長

救う会の川添です。
以前ですね、昨年やはり脱北者の方をお呼びした時に、サングラスをかけてやってもらったと記憶しているんですが、その方より今回は非常に身の危険があるという方だそうなので、我々も身の安全のために申し訳ないんですがこういう形で講演をやらせて頂きますのを、申し訳なく思っているところです。
講演の形式なんですが、私が質問してそれにAさんが答えていただく形になると思います。
宜しくお願いします。

じゃあ、Aさん宜しくお願いします。
まず帰還事業で北朝鮮へお帰りになったと言う話ですが、脱北した経緯をちょっと教えて頂ければと思います。

★脱北者Aさん

脱北の経緯ですか?
まずはですね。
今の政権に対しての、まぁ、なんて言いますか不満ですかね。

★川添氏

具体的にどんな不満ですか?

★Aさん

やはりですね。
自分が北に行ってその間、今度こそは今度こそはと言う調子で我慢していたんですが、今の政権は目の前が見えない。
目の先が見えない、そういうのがあって自分にも家族がいるんで。
自分が帰国して騙されたとかそういう事は言いませんけど、その先、生活するにも目の先が見えない。
そう言うのがありましたね。

★川添氏

なるほど。
それで中国経由ですか?

★Aさん

そうです。

★川添氏

良くうちの会にも来られる難民基金の野口さん、あの方が中国へ行かれて、かなり中国の当局も取締りが厳しいと聞いていますが、その辺は何か・・・・(聞き取れず)されそうになったこととか有りますか?

★Aさん

それは何回もありましたね。

★川添氏

具体的にどんな感じでしょうかね?

★Aさん

例えばですね。
皆さんご存知の通り、中国公安局というのは北朝鮮の安全部、あるいは保衛部と皆つながりがあるわけです。
だから例えば脱北者が中国のあるところへいると。
それを近所の住民が中国の公安局なりに知らせると、賞金が出るわけですね。
賞金目当てに通報をする。
そこで捕まれば、我々はなんと言いますかね。
送還されるんですけども、我々の場合、北朝鮮で言えば我々は帰国者ですから、そういう立場で凄く弱い立場です。
我々の場合はもう送還されたら、まぁ60~70%の割合で命が無い。

★川添氏

所謂公開処刑、昨年公開処刑の映像が出ましたが、公開処刑になってしまうと?

★Aさん

そうですね。
北で公開と言うよりも未公開でやるのが多いんで、その辺はもう命を懸けて。
自分もそうですし、今命からがら成功した方たちも、脱北するに当たって半分は命を投げ捨てて死ぬのを覚悟で、成功率は何%になるか分かりませんけども、まぁそういう感じです。

★川添氏

出来る範囲でいいんですけど、お仲間の方で捕まってしまった方とかいらっしゃいましたか?

★Aさん

いや、話は聞くんですけども、自分の場合はそういうなんていうか。
自分が脱北すると言うのを知っているのは家族だけです。

それは秘密にしてやりましたので。

脱北者の方のお話2へ


蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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第14回藤沢集会(5)-2

★川添氏

中国にはどれ位おられたんですか?

★Aさん

約8ヶ月くらいですね。

★川添氏

日本に来られたのはいつ位でしょうか?

★Aさん

今年で4年目になります。

★川添氏

最初、生まれたのは日本ですよね?

★Aさん

はい、そうです。

★川添氏

何年ぶりに日本に戻られた事になるんですか?そうすると。

★Aさん

約30年ですね。

★川添氏

やはり変わられましたか?周りなんかは?

★Aさん

だいぶ違いますね。
最初は戸惑いましたね。

★川添氏

日本で今回、北朝鮮人権法という法律が国会で先日成立しましたよね?
今回拉致問題で経済制裁を促していくことと同時に、脱北者の支援という事も柱になっておりますが、その辺というのはどうお考えになりますかね?

★Aさん

そうですね。
我々にとってはそれは本当にありがたい事なんですけども、一言で言いますとそういう支援活動を政治の一環として、要するに何かの宣伝としてやって欲しくない、と言うのが自分の思いです。

★川添氏

人権と政治は一緒にして欲しくない?

★Aさん

やはりそうですね。
あくまで。

★川添氏

ちょっと話が最初に戻るんですが、金日成、今の金正日政権に対して、我々は頭で知っているのは文句言う事は出来ないという事ですが、まぁこの場ですと、どういうふうにあの政権に対して思われますか?

★Aさん

そうですね。
自分もやっぱりそこに関しては、こういう所ではっきりコメントはしたくないんですけども、今の政権がですね。
まぁ、なんていいますか、自分が良い思いがあれば自分が今現在ここにいないと思うんですが、自分が脱北して日本でここで生活している事が、今の政権をどう思うか?と言えば、皆さんお分かりだと思いますが。

★川添氏

4年前脱北されて日本に来られたという事で、拉致問題が4年前というとちょうど騒がれた頃ですよね?
あの時、こういう報道を見てどう感じられましたか?

★Aさん

向こうではですね。
自分に不利な事は一切報道しないわけです。
だから我々もですね。
噂でそういうようなのを耳にした事はあるんですけど、ハッキリした内容は日本に来て分かったんです。

★川添氏

今噂という話がありましたけど、噂の話で具体的にどんなふうに拉致の話を聞きましたか?

★Aさん

まずはですね。
飛行機の爆破事件です。

★川添氏

大韓航空機爆破事件ですね?

★Aさん

はい、あれです。
あれは北では韓国のでっち上げだと、言うような感じで報道しているわけです。
ところがある人に「あれは俺たちの方がやったんだぞ」くらいの調子で聞いた事もあるし。
それで拉致任務の一環だと思うんですけど、自分が何を聞いたかというと、要するに平壌のあるところに行くと地下室があって、そこには例えば日本なら日本、香港なら香港の町がある。
それで要するに工作員の訓練の一環で、日本語村があって、その日本語を教える人は日本人だと。
自分は最初そういう話を聞いて、要するに習慣ですか。
日本語を教えたり日本の習慣とかそういうのを教えたりするのは、朝鮮総連の方から送られているそういう人かな?と思ったんですけども、日本に来て拉致被害者だと。

★川添氏

そうですね、帰国された蓮池さんたちもそういう事をやらされていたという話を聞いていますし。
次回ちょっとお呼びしようかと思っているんですが、田口八重子さんも金賢姫の指導役だったと言う話も出ていますしね。
非常に北の生活というのは、厳しかったと思うんです。
ちょっと北の時の生活の話をしたいんですが、私なんかうろ覚えですけど配給制度とか、そういうイメージがあるんですけど、その辺は脱北される直前までどういう状況だったですかね?

★Aさん

自分の場合はですね。
1985年度あたりまでは日本からある程度仕送りもあり、生活を保ってたんですけど、その以降に日本から仕送りが無くなってから大変な目にあったんです。
自分は1989年だったと、それから90年にかけてですね。
実際自分が経験した事で日本から仕送りが無くなって、家にある冷蔵庫・カラーテレビ全部売って、しまいにはマットレスまで売ったんですけど、それで使用人の生活をしていたんですけど、それも尽きて。

なんていいますか、その当時中国の方で北朝鮮で材木を売ってですね。
食料を・・・(聞き取れず)
その食料というのが食料じゃないんです。
肥料です。
それも鳥の餌。
聞くところによると、肥料の中でも鳥の餌というのは一番酷いらしいですね。
で、そういうものを、それを我々一般市民は闇市場で買う。
1988年、9年あたりですね。
本当に食うことに困って。

自分には息子が二人いるんです。
息子を連れて自殺しようと思った事があるんです。
ただ、自分としては父親として育ち盛りの子供に、今言ったように鳥の餌です。
そんな肥料を腹いっぱい食べさせる。
俺は父親なんだと。
で、自分を責めて責めて。

北では、例えば自分が自殺するじゃないですか?
その影響というのは必ず子供に行くんです。

★川添氏

具体的にどういう影響なんですか?

★Aさん

例えば向こうで自殺って言うと、反逆罪、罪に問われるんですね。
そうするとそれを自分の息子がどんなに頭が良くて、例えば普通に行けば大学に入れるのを、要するになんていうのか、昔の日本で戦争時代に戦争行かなかったら非国民て言われますよね。
そんな感じなんですよ。

だから例えば自分が自殺する。
それは出来ないです。
親として自分が死ぬんであれば子供のことまで責任を持たなくちゃいけない。
今後の事を。
だからある瞬間自殺しようと、その瞬間自分も・・・(聞き取れず)考えたんです。
どうにか耐えて来たんですけど。

その瞬間思ったんです。
あの瞬間、あの国の制度がどうにかなるんじゃないか?と思った自分が馬鹿だった。
それが脱北の理由、きっかけの一つですね。

★川添氏

話が飛んで恐縮なんですが、帰国事業というのを私もちょっと萩原遼さんの本なんかを読んだんですが、素晴らしい国という話で、行かれたときのその辺の経緯の話を。
行った後、騙されたという心境になったと読んだ事があるんですが、同じような心境でしたか?
その辺を教えて頂ければ。

★Aさん

それはそうですね。
自分も日本で生まれて育って、日本で総連系の朝鮮学校に通ってましたんで、その教育を受けていました。
要するに皆が平等だと。
社会主義国家だと。
生活水準も高い。
地上の楽園。
という事を、つまり聞かされたというより、頭の中に叩き込まれたんです。
込まれていたんですね、我々。

それで向こうに行って最初に見たものが、清津というところなんですけど、その時、なにか北で5大都市のひとつだという事を聞いていました。
その5大都市の一つの中に、牛車が走ってたわけです。
我々はいくらちょっと昔でも東京で生まれて育って、牛なんてのは動物園とかああいう所で見るだけで、市内のど真ん中に牛車という物を生まれて初めて見たんですね。
で、あれはなんだ?と。
自然動物園か?と。(笑い声)
ビックリしましたね。

★川添氏

清津は清らかな津と書くところですよね?
横田めぐみさんが確か連れて行かれて最初に、軍港でしたよね?
確か港町で。

★Aさん

そうです。
帰国船が着くのが清津ですね。

★川添氏

本で読んだ事が私もありますけど、実際に話を聞くと腹立たしいですね。

★Aさん

やはりあれですね。
その当時の総連の宣伝というか、教育っていうか、あれはあんまり度が過ぎたです。
余りにも、我々は子供の時分、子供なんてのは白い紙と同じなんです。
赤に染めれば赤になる。
黒に染めれば黒になる。
そういう子供たちに、北というのは生活水準も高くて、こうなんだと。
それは行ってみて現実に全然違うんで、そしたら我々みたいな向こうで言う帰国者、そういう方たちがそういう現実を見て、その場で気が狂ったと。
生活の中で、今で言ううつ病だということです。
そういう病気にかかった人は大勢います。

★川添氏

非常に初めてこういう話を聞くと、考えさせられる感じが私も今している限りです。
そろそろ時間なんですが、会場の皆様に何か思っている事で何か話したい事があればと思うんですが。

★Aさん

こんな姿かたちで申し訳ないんですけども、これからもこういう我々みたいな脱北者。
我々脱北者って言うのも北の政治、皆さんもご存知のように今、北というのは本当に常識じゃ考えられない事をやっていますね。
ミサイルを撃ったり、拉致をしてみたり。
そういう制度というかそう言うのが嫌で、北から見れば我々は罪人ですけども、そこを抜け出してきた我々なんですけども、やっぱり日本を離れてもう何十年、やっぱり日本に来てもいろいろ慣れない。
生活上そういういろいろありますけど、まぁ、あの、皆さんの御支援をいただく・・・

★川添氏

日本政府の先ほどお話したんですが、北朝鮮人権法という法律を作りまして、先月です。
今回国会の会期を延長しないということなんで駆け込み的にですね。
法律が可決されまして、殆ど、自民・公明・民主の、社共は反対、社共はたいした数じゃありませんけど、圧倒的な多数で賛成になりましてですね。
人権と政治は分けないとという話を頂いたんですが、一つ北朝鮮に対するカードになると思いますんで、そういう意味でもちょっとこの問題を関心を持ってですね。
私たちもこの神奈川の会でやっていきたいと思いますので、今後ともちょっと宜しくお願い致します。
今日はちょっとこんな形で本当に申し訳ございませんがこんな感じにしたいと思いますので、ありがとうございました。(拍手)

★Aさん

ありがとうございました。(拍手)

・・・・・・・・・・・・
脱北者のお名前は、御本人の身の安全を考慮し匿名とさせていただきます。
悪しからず御了承ください。 

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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2006年7月17日 (月)

第14回藤沢集会(4)-1

   『真鍋貞樹 特定失踪者問題調査会専務理事の講演』

司会がいなくなっちゃいましたので私の方で勝手に進めさせて頂きます。
特定失踪者問題調査会専務理事をしております真鍋でございます。
今日は多くの方にお集まりいただきまして、本当にありがとうございました。
今話題のテポドンとかですね。
金英男さんのお話は家族会の皆さんがいらっしゃいますのでそちらにお譲りして、私の方からは神奈川のですね。
特定失踪者の問題についてコメントを20分少々でお話をさせて頂きたいと思います。

私ども特定失踪者問題調査会では、全部で460件の失踪者の方の調査をご家族から依頼を受けております。
で、神奈川の実態なんですけれども、現在神奈川に特定失踪者のご家族がお住まいになっているケースは13件ございます。
後ろに高野美幸さん、お兄さん(=特定失踪者・高野清文さん)が神津島で失踪された方の妹さんも来ておられます。
ついでながらあそこで支援のグッズも販売しておりますので、是非お買い求めいただければ大変助かります。
それから大澤さんも先ほどお見えになってたんですが、大澤さん(=特定失踪者・大澤孝司さん)のお兄さんもやはり神奈川県にお住まいになって、あといらっしゃいますかね?
寺島佐津子さんのお父さんとお母さんがお見えになってらっしゃいます。
他には今日はいらっしゃいませんか?
後でご紹介があると思いますけど、460件の内13人の失踪者のご家族が神奈川県に住んでいます。

神奈川県での失踪事件、失踪した場所がとにかく神奈川と言うのが9件ございます。
全国的に見てもですね。
神奈川というのはそういう意味で失踪件数は実は少ない県でございます。
お隣の東京は人口が多い事もありまして、ご家族が50件も50人もいらっしゃいますし、失踪件数も50件という多い中で、神奈川は少ないんですけども非常に気になる点が神奈川にはありますので、これをちょっとお話をさせて頂いて。
実はもしこれ失踪に関わる情報を皆さんお持ちであればですね。
ぜひ私どもにお寄せ頂きたいという趣旨でお話をさせて頂きたいと思います。

ひとつはですね。
偽札騒動が大きくなったときにですね。
本が出ましたけど、「ウルトラ・ダラー」という本がございます。
手嶋龍一さんが、ワシントン支局長ですね、NHKの。
ワシントン支局長だった手嶋龍一さんが書かれた「ウルトラ・ダラー」という、読まれた方いらっしゃいますか?
あ、はい、ごく一部ですね。
あの小説としては余り面白くないんですけど、拉致問題を考える上では非常に重要な本ですから是非お買い求め頂きたいと、ご一読頂きたいと。

というのは偽札作りに日本人の拉致被害者が関わっているかもしれないという事で、書かれた小説でございます。
手嶋さんと私、ちょっとお話を以前させて頂いた時に、またあちこちの講演でもお話されていますが、あの「ウルトラ・ダラー」というのは小説の形を借りた事実です、と言うふうに言っておられます。
要するに小説と言う形でフィクションの物を描いているように見せてますけど、中身は全て事実ですよと言うお話です。
という事で要するに、偽札を作れるだけの技術を持った日本人の方の失踪と言うのはたくさんあるんです、実は。
そういうケースを元に小説に書かれていったわけでございますが、それで何が神奈川と関わるか?という点をお話しさせて頂きます。

あの本にですね。
読まれた方はお気づきになっているかも知れませんけども、1行だけ大切な文章がございます。
たった1行だけ。
それはですね。
1970年ごろ東京湾に北朝鮮の工作船が入ってきた、という1行の件がございます。
読み飛ばしそうな短い物なんですけど、ここがとっても重要でございます。
で、この点について手島さんにこれは事実ですか?というお話をさせて頂きましたら、非常に高度なレベルの情報筋から頂いた情報であるから真実である事は間違いが無い、と言うふうに言っておられました。

要するにここからすぐそこです。
三浦半島の沖、浦賀水道沖にですね。
北朝鮮の工作船と言っても貨物船のことですね。
万景峰号も何世代か亘っているんですけども、実際に横浜港とか千葉港に入港した事もありますし、万景峰号じゃなくて普通の貨物船だったらしばしば入っております。
しばしば北朝鮮の船が東京湾に入ってきてるわけですけど、この中の船がですね。
不思議と浦賀水道沖で停泊するんです、何日か。
何をしているんだろうという事で、ここらへん船が多いですからね。
泊まっていても全然誰も不思議に思わないんですが、なぜかここで停泊をするわけです。
で、夜な夜な悪さをするという事でございます。
その悪さと言うのは何か?というと、「ウルトラ・ダラー」で書かれているのは1970年ごろ、東京湾周辺で偽札を作るだけの技術を持った印刷工の人たちを連れ去る、そういうものに船が使われたという事でございます。

だから神奈川県におきましてもですね。
当然その影響は受けただろうと言うふうに、これは推測ですけども考えられるんですね。
その推測を裏付ける為のちょっといくつかお話させて頂きたいと思いますけど、ひとつは今日はお見えになってないと思いますけど、八尾恵さんですね。
神奈川で言えば八尾恵さんの横須賀での夢美波(ゆめみは)というですね。
スナックの話を皆さん御存知ですよね?
よど号の、いらっしゃいますよね?
今日はお見えになってないようですけども、よど号の妻だった八尾恵さんがですね。
横須賀の、あれは何通りだったですかね?
川添さん、何通りでしたかね?いないか?

有名な繁華街の所に夢美波という、夢を見る波と書きますが、そういうスナックを経営された事があります。
1年か2年くらいですね。
それは何故経営されたかと言う事は、当然自衛隊の関係者がそこへ呑みに来るわけです。
それからもしかすると米軍の関係者も呑みに来るかもしれない。
要するにその場所を通じて米軍情報なり日本の軍事情報を、中の自衛官あるいは軍人と接触する事によって得ようという趣旨であそこの夢見波を作られたと、これは私が言ってるんじゃなくて八尾恵さん自身が本の中でこういう証言をしている。
ですから1970年ごろの北朝鮮のそういう船の構造。
そしてそこを通る横須賀ですね。
横須賀で、これは事実としてよど号の妻の八尾恵さんがそういう活動を横須賀でやっていた、ということですね。

それから3番目ですけど、1991年3月にですね。
若人あきら事件と言うのがあるのを御存知でいらっしゃいますか?
これはもうテレビや雑誌で有名な話ですけども、タレントの若人あきらさん、今は我修院(がしゅういん)、何でしたっけ?(=我修院達也)
我修院という名前に変わってタレント活動をされていますが、彼が1991年にですね。
これは彼の言葉から言う事なんですが、

「熱海の和田浜海岸で釣りをしていたところ、何者かに船に連れ去られました。
その何者かは分からないんだけども、その船で『私は有名なタレントだからこんな事をすると大騒ぎになるぞ』と連れ込まれた船で騒いだところ、それがきっかけかどうか分からないけれど小田原の駅で開放された。」

という事件がございます。
御存知でいらっしゃいますか?
結局これは本人はですね。
記憶喪失であるということで、和田浜で釣りをしていて小田原で見つかったと言う事しか本人は言わないんですけど、その後の彼の行動と言うのは、名前は変えるわ、夜になると自分のマンションの明かりは全部こうこうと照らして、異常な行動をとり始められたと。

これが後日ですね。
段々明らかになってきたんですけど、北朝鮮によって何らかの理由で遭遇したらしいんですね。
遭遇して、上陸なり工作なりの活動のとき遭遇してしまったから連れて行かざるを得なかった。
その結果、本人が若人あきらだと言ってるんで、朝鮮総連の本部に確かめた所確かに若人あきらだということが分かったので、これはまぁ大騒ぎになってもなんだろうと言う事で小田原駅で開放させたと。
しかし開放する時には必ず言い含めるわけですね。
「黙っとけよ」と。
「余計な事を言うんじゃ無いよ」と。
「お前はいつも24時間見張ってるんだよ」と。
「何か言ったらおまえ自身の命、家族の命は無いよ」と言われたら皆さんどういう事になりますか?
という事件が、若人あきら事件と言うのが1991年小田原で発生しております。
これは私の推測ですけども、本人の弁では熱海の和田浜という所になってますけど、そうでは無いと言うふうに思います。
和田浜にしておけというふうに言われたと思いますので、別の場所だった可能性が高いと思っています。
それが神奈川での非常に顕著な事件です。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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第14回藤沢集会(4)-2

第14回藤沢集会(4)-1に続いて

続いて特定失踪者の方のですね。
特異な事件をですね。
全部を申し上げると時間が無いので、いくつか申し上げますけども、一番顕著な事件は河嶋功一さんです。

・・・・・・・・・・・・・・

氏名 河嶋 功一
失踪年月日 昭和57(1982)年3月22日
ふりがな かわしま こういち
生年月日 昭和33(1968)年5月5日
性別 男 当時の年齢 24
身長 168センチ 体重 58~60キロ
公開 第2次公開
当時の身分 大学卒業直後
特徴 野球のピッチャーをしていたので、右腕が掌半分くらい左腕より長い。怪我で左手中指が縫合し、少し内側に曲がっている。膝上よりふくらはぎにかけてケロイド状の火傷跡あり。少しうつむき加減につま先に力を掛けて早足で歩く。
失踪場所 神奈川県横浜市金沢区洲崎
失踪状況 関東学院大学機械工学科を卒業したばかりで、浜松に就職も決まっていた。当日は父親たちが車で下宿へ荷物を取りに行く。父親は荷物とともに車で、本人は汽車で浜松に帰ることにした。功一さんは「先に浜松に帰っている」と、午前9時半頃下宿を出た。父親は50~60m先の角を曲がるところまで見送った。父が「交通渋滞で帰りが遅れる」と浜松の実家に電話したが、功一さんは未だ帰っていなかった。荷物を下ろし夜遅く横浜に引き返すが、本人はいなかった。当時小雨で傘一本、電車賃・本人の小遣い程度しか持っていない。

※特定失踪者の情報は調査会HPより
http://chosa-kai.jp/index.html

・・・・・・・・・・・・

関東学院大学の学生で卒業して郷里の浜松に就職の為に帰る引越しの最中に失踪というですね。
大変不思議な失踪事件なんですけども、これは我々の言う1000番リストとさせて頂いている理由は二つございます。
ひとつはこれは検証不可能なんですけど北朝鮮の国内で目撃したと言う情報がございます。
これは検証不能です。

ふたつめはですね。
失踪する前に突然中学校の同級生にですね。
本人から電話があったんです。
その内容が「これから北朝鮮に行く」という。
だから電話を受けた同級生は何の事か分からなかったそうです。
で「何しに行くんだ?」と言っても何も答えない。
「どうして、いつ行くんだ?」と言っても何も答えない。
とにかくその一言だけ言って電話が切られたと言う不思議な事がありまして、これは静岡県警の方でもですね。
裏を取っていただいて、こうしたことがあったのは事実だということから、河嶋功一さんは拉致されたという事に間違いは無いと考えて、その現場は神奈川県の金沢文庫でございます。

非常にこの事件が顕著なのと、あともうひとつだけ申し上げますけども、神奈川での失踪事件の不思議な所はですね。
陸上自衛隊と某有名自動車メーカー、○○なんですけども。(笑い声)
ちょっと固有名詞は無かった事にしてください。
不思議とですね、不思議なんです。
北海道とか沖縄とかから出稼ぎに来られて○○の座間工場に季節工で入られて、その方はその前に陸上自衛隊の任期制の2年か3年の陸上自衛隊の横須賀基地で訓練を受けて。
あるいはその逆、最初に陸上自衛隊で2~3年訓練を受けてその後○○工場に季節工で入られて働いて、というパターンがあるんですけども、その方々が複数同じように失踪しています。

自動車メーカー別失踪者の数という事でセレクトしたことあるんですけども、実は○○だけなんです。
不思議と。
それも神奈川の○○ですね。
○○というのは車を作るだけじゃなくて、軍事用のロケットも作りますね。
ミサイルも作る企業ですからその関係があるどうかが、これから調査の目標です。
本当に不思議です。
ホンダやトヨタ、いろんな自動車メーカーがありますけども、失踪者はいません。
全部○○で、神奈川です。

これが非常に不思議な所でございますが、そのうちの一人で沖縄県出身の仲里次弘(なかざとつぐひろ)さんという方がいらっしゃいます。

・・・・・・・・・・・・

氏名 仲里 次弘
失踪年月日 昭和52(1977)年5月
ふりがな なかざと つぐひろ
生年月日 昭和25(1950)年11月15日
性別 男 当時の年齢 26
身長 161~2センチ 体重
公開 第12次公開
当時の身分 自動車会社季節工終了後
特徴
失踪場所 不明
失踪状況 "陸上自衛隊に入隊し、約2カ年間の訓練を受けたあと、沖縄へ帰郷。その後自動車工場に3ヶ月の季節労務に就くために再び上京し、契約期間の就労を終えたあと連絡が途絶えた。昭和52年5月には神奈川県茅ヶ崎市にあった断食道場に20日間いたことがわかっている。警察に行ったり、全国版新聞での尋ね人の広告を出したり、職業安定所での登録の確認等、東京・神奈川を中心に歩き回るが、手がかりは何一つ見つからない。2002年8月に男の声で「次弘はおばさんの世話で北朝鮮に行った。""""ちゅうさん""""と呼ばれていた。元気でいると思いますよ」などと早口で話す不審電話が実家にあった。

※特定失踪者の情報は調査会HPより
http://chosa-kai.jp/index.html

・・・・・・・・・・・・

この方は1977年に○○にお勤めになっていて、それである日突然失踪と言う事件ですけども。
この方を御家族一生懸命探しておられたのが、私どもが(調査会を)設立する3年前以前の話で、拉致問題が大きくなったもんだから御家族がですね。
警視庁に相談に行ったそうです。
うちの兄が失踪しているけれども、という事で相談を警視庁にした後に突然電話がかかってきたそうです。
御家族の元にですね。
その内容は、「ツギヒロさん」、この「ツグヒロさん」でなくて「ツギヒロさん」と言ったところがポイントです。
「ツギヒロさんは北朝鮮に拉致されていますよ。幸せに暮らしていますよ」という電話があってそれっきり。

いたずら電話にしてはですね。
どうして御家族の電話(番号)が分かるのか?
また御家族が警視庁に相談に行ったと言う事が分かるのか?
そのタイミングが絶妙なタイミングで(電話が)かかると。
そういうような不思議な事がありました。
状況からしてですね。
これ以上の事は分からないんですけども、いろんな神奈川でのポイント、横須賀の今まで申し上げたような事件からしてもですね。
この仲里次弘さんのですね。
事件はまだまだ解明しなければいけない事がたくさんありますが、とても怪しい事件となります。

といった事がですね。
神奈川での失踪事件の主たるポイントでございます。
もしこの中でですね。
こういった関連で何かお気づきの事がありましたら、どんな小さなことでも結構ですから仰って頂ければと思います。

後3分少々でまとめさせて頂きたいと思います。
経済制裁はお任せするとして、その他のお話をしたいと思います。
そのひとつは北朝鮮人権法が成立いたしましたですね。
これは二つのポイントがございます。
ひとつは経済制裁もきちんと書かれたということです。
という事はもうお分かりだと思います。

大きなポイントは脱北者の保護です。
この点につきまして、実はですね。
私たち拉致問題に関わる人たちからも実は「おかしいんじゃないか?」と。
「なんで日本人を助ければ良いのに、脱北者をここまで支援しなくちゃいけないんだ?」という声が実際あります。
それはそうかなのもしれませんけど、と言うお話をここでしておきたいと思うんですね。

それは特定失踪者の問題を解決する為にも脱北者の保護はとても大切だと言う事です。
もちろん脱北者の方々の人権その物も大切ですけど、我々にとっては脱北者の方々からもたらされる、日本人がいたかもしれないという情報はとっても大切なんです。
第一、安明進さんがスタートでしょう?この拉致問題のスタートは。
彼が脱北してめぐみちゃんを見たというところから始まったわけですから、この脱北者の方々からもたらされる様々な情報を我々は解析して積み重ねて、この方は拉致だとかというような作業を日夜やっているわけですから、この特定失踪者の問題を解決する為にとっても重要な事でございますから、その点を是非御理解頂きたいという事でございます。

それから特定失踪者の問題に限らずですね。
この拉致の問題というのは、様々な北朝鮮に関わる人権問題の中の大きな問題ですよ?拉致問題。
じゃあ、北朝鮮の人権問題何があるかと言うと、言うまでも無いことですけれど強制収容所ですね。
在日の方も帰国された方もそうですし、「日本の方が飯が上手いな」と「日本に帰りたいな」と一言言っただけで強制収容所行きですね。
そのまんま、命をおしまいになられた方と言う事を、本当に許して良いのか?というのを考えなきゃいけない。

それから今中々大きな問題になっていませんけども、北朝鮮に帰国された在日の人の配偶者、殆どは女性、殆どは奥さんですね。
その方々の問題というのも殆ど話題にもならなくなりました。
今日の司会をやっている高橋君はその人たちの人権を守るための「守る会」のメンバーでやってるわけですけども、そういう人たちの人権もやっぱりあわせて考えていかなければいけない、というふうに思っています。

それから今家族会・救う会で取り組んでいますけど、全世界12ヶ国にわたる拉致被害者の事もやはり考えていかなければいけない。

それから以外に、以外と言うか、これがとっても難しい問題なんですけども、在日朝鮮人の方の拉致被害者の問題がある。
これは非常に難しいです。
たくさんあるんです。
石高健二さんが非常に詳細に調べられた結果がありますけど、これは民団も全く助けません。
朝鮮総連なんか絶対に助けません。
だって朝鮮総連の犯罪ですからね。
我々救う会がそこまで手を出せるか?というとそれも中々難しい。

しかしですね。
この中に、この特定失踪者の中に(調査会のポスターの写真を示しながら)在日朝鮮人の方、何人かいらっしゃいます。
少ないんですけどもね。
何人かはいらっしゃる。
それはもう御家族とも我々いろいろ話をしまして公開に踏み切っていますが、非常に片隅に追いやられた問題でありますけども、そういった問題も我々としてはやはり視野に入れて、トータルで北朝鮮の人権問題というのを考えていかなきゃいけないというふうに思っております。

最後にですね。
テポドンの事に触れて閉めたいと思いますけど、要するに北朝鮮と言うのは外交手法と言うのは「ゆすり・たかり外交」ですよね。
米寄こせ、金寄こせ、物寄こせ。
それから核兵器開発、「恫喝外交」ですね。
今度のミサイルってのは「瀬戸際外交」とも呼ばれるし、「恫喝外交」とも言われるし。
あとは拉致の本質って言うのは、これは彼らの外交にとっては「人質外交」ですよね。
要するに日本のヤクザさんもかなわない様な、そういうゆすりたかりの恫喝を繰り返すところに対して、我々がどう立ち向かう?という非常に厄介な話ですね。

皆さんのお隣にヤクザさんが住んでいてですね。
町が気に入らないからと言ってバンバン撃ってですね。
「金寄こせ、飯寄こせ」というような人が、隣人にいるようなものなんですね。
その時に皆さん町内会でどうするか?という、やはりそこはお金寄こせと(言われて)どんどんお金をやっていたらどんどん付け上がるし、恫喝に負けていたらこの問題ずっと終わらないでヤクザさん、ヤクザさんに失礼な話ですけどね。
ヤクザよりももっと酷いんですけれども、それをどうやっていくか?という問題だと思うんです。
その時大切な事は横田早紀江さんがしょっちゅう言っているように、やはり毅然としたですね。
国家として国民として毅然とした態度と行動を取り続けるという事だと思います。

恫喝に負けない。
テポドンに負けない。
そういうような気概を持ってやっていく事が大切だろうと思っておりますので、また皆さんと共にですね。
この問題の解決に取り組んでいきたいと思います。
今日はどうもありがとうございました。(拍手)

・・・・・・・・・・
※文中某自動車メーカーの固有名詞は真鍋氏の意向を配慮して伏字にしてあります。
悪しからず御了承ください。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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戦略情報研究所大阪講演レポート

蒼き星々メインボードへの大阪しぐれさんの投稿より

略情報研究所大阪講演レポート


私は12日荒木和博先生の講演会へ行きました。
有本ご夫妻、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する大阪地方議員の会」、大阪ブルーリボンの会、一般の人で小さい会場は瞬く間にいっぱいになりました。
荒木先生は「準備した人のほうが多いのではないかと心配した。」と相変わらずの謙虚な姿勢。
閉会後の出口で西村真悟議員とばったり。私は図図しくも自分から彼の手を握って、「がんばってください。」思わず大阪のおばちゃんをしていました。
スターバックスで北朝鮮自由放送の集会以来、ひさしぶりに一人の主婦さんとしゃべりまくりました。
講演会の冒頭の挨拶で松本弁護士のお話がひときわ印象に残りました。今回はそれを皆様にお届けします。松本弁護士は原ただあきさんのことで刑事告発をされた人です。この告発から2年を経て今年3月のガサ入れにつながったきっかけを作ったともいえる弁護士です。

(拍手)「皆さん、ご苦労様です。松本です。私は、この拉致問題に関して、これから荒木先生がお話いただくと思うんですけれども、我々が拉致問題に関連しての北朝鮮あるいは韓国、この問題を考える時に、忘れてはいけない一点を指摘したいと思います。それはですね、韓国と言う民族、あるいは北朝鮮と言う民族、あるいはKoreanという民族は、日本人の知らないようなメンタリティーの持ち主であるということを知っておくべきだ、と思うんです。それは、いつも歴史の転換点になった時に常に敵と見方を間違えるという失敗を、繰り返し、その民族の歴史の中でやり続けてきた国だ、ということなのです。民族が滅びる時には最後まで戦い抜く忠臣とか、そういう人はいないんです、Koreanには。みなね、敵軍を迎えるために、昔の高官、あるいは宦官、こういう人間はみんな寄ってたかって、儀杖兵を並べて、そして整列してね、迎えると。こういう形になるわけなんです。常に自分たちが自分たちを攻撃するという形で物事を突き進めてきているわけです。この拉致問題に関してでも同じなんです。だから自分たちの味方となっていないわけなんです。いつも自分たちの味方を裏切り、そして敵に通じてそして崩壊する歴史を繰り返している民族である。だから、一番最後まで、たとえば日本で前の戦争のときに玉砕したとか、こういう事実があります。ああいう形で戦い抜けるような民族は世界広しといえども日本の他には僅かな所しかないわけなんです。で、KoreaとかChinaとかいう国は負けるとわかったら、敵軍の近衛軍を全部の高官、あるいは、かつてのこちらの近衛軍が整列をして迎えるという、こういうメンタリティーの国なんです。私はいろんな本で読んで知る限りではそういう感じがします。そういう国を相手にやる時には、日本がひとつに団結して絶対に乱れない、という形で押し捲る。最後になったら必ず相手は崩れるんです、このKoreanという民族は。必ず仲間からですね、裏切り者が出てくるものなんです。そして、崩壊する。で、最後の段階では、民族は滅びて、韓国の大統領が自分たちの民族を裏切っているような、敵と味方を間違えた宿阿の露呈が今、でている、と。こういうことも知りながらですね、拉致被害者を取り戻すために、心をひとつにしなければならない、という気が私はいたします。時間がありませんので抽象的な内容で申し訳ありません。がんばりましょう。(拍手)

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2006年7月16日 (日)

第14回藤沢集会(3)

   『内田美津夫さん(寺越昭二さんの三男)の講演』

0000854m

皆さんこんにちは。
今話をしたのが私の兄でありまして、私三男で内田美津夫と言います。
18の時に養子に行きまして、寺越から内田に変りまして、そんな事で宜しくお願いします。
じゃ、失礼してちょっと座らせて頂いて。

兄の説明にもありましたように、私の父親は陸から200メートルくらい沖に出たところで北朝鮮に拉致されました。
それはみんな良くご存知だと思うんですけど、今回韓国の拉致被害者の金英男さんの話が出てから私たちのところへ取材がどっと来まして。
それは何でか?というたら、拉致されたのに救助されたと本人が言っている。
これは寺越事件と同じケースだから、という事で多くのマスコミの方に取り上げて頂きました。

だけど私は救助したと言わされているこの件は私と金英男さんと2点だけでは無いんです。
もう一点知っているんです。
それは新潟の蓮池薫さんのお兄さんが「奪還」という本を出しまして、その本の中にも蓮池さん書いております。

・・・内田さんが「奪還」より一部朗読開始・・・・・・

「薫から聞いた話で北朝鮮という国をもっとも良く現していると思ったのが、彼らが日本に帰国する前、少し前の出来事です。
お前たちがこの国に来た理由を考えろ。
薫さんが祐木子を誘ってモーターボートに乗って海に出た。
途中でエンジンが故障してストップしてしまいどんどん沖に流されていった。
二人とも不安が募ってどうしようといっていた所に北朝鮮の船が通りかかり助けてくれた・・・というストーリーを考えて話をしたそうです。

北朝鮮にしてみれば、作った話を強制的に覚え込ませるよりも本人が考えた話を喋らせた方が説得力があると思ったのでしょう。
しかし、それにしても余りにもおかしな話です。
私は呆れて、「お前それ本当かよ、そんな話だれも信じるわけ無いだろう」と言ってしまいました。
石川県の寺越昭二さん・外雄さん・武志さんたちも消息に関しては漁船が故障し、漂流して海に投げ出された所を北朝鮮の船に助けられたという、おそらく真実では無い話が伝えられています。
「それと殆ど同じじゃないか」と思いました。」

・・・朗読終了・・・・・・・

北朝鮮は拉致被害者を出してきた時には、北朝鮮の国に来たストーリーを考えます。
拉致をしてきたというストーリーではなくて、作り話の救助されたというそういう話を必ず作ってきます。
これは金さんの証言の以前に出た本なので、私はまたかと。
本人が出て来たときには「北朝鮮が救助した、本当に北朝鮮という国は良い国や」
そういう事をアピールする為の作り話、ああまたかとそういうことを感じました。

私たちの父親の拉致事件という物は拉致を目的にした拉致事件、偶然に起こった拉致事件。
本当に後者の方の偶然に起こった拉致事件だと皆さんは考えております。
それはなぜかというとやはり岩場で地形が入り組んだ、船で進入しようとしたときに船を隠せる。
そういう場所で起こったんです。
他の拉致被害者の方々、殆ど多くは砂浜の海岸というところが多いと聞いております。
砂浜ですと人が良く通るから人がおるから拉致をすると。
岩場という所は人があんまり通らないから進入目的で入ると。
そういう事でうちの父親たちは、まず間違いなく偶然に進入した所出くわして拉致をされたんだと思います。

しかしこの救助された、拉致ではない救助されたとそう言う話が今でもまかり通り、私らの話は今から25年ほど前なんですけど、そのストーリーがいまだにまかり通ると言うのはやはり私たちが私の所は、日本の国がですね。
北朝鮮に対して24年間も音信不通のままにしておいたのは拉致監禁であると。
この件は絶対に本人が何と言おうとも状況を調べて間違いなく拉致だと、はっきり言わないから北朝鮮も頭に乗って、頭に乗ってかこのストーリーが使えると、そういう思いでいつまで経ってもこういう事を言ってくるんじゃないかと思います。
責任とまではいわないんですけど、やはり日本の政府もこの寺越事件を拉致と認定しない所に悪い所があると思っております。

私たちのその後の推移と言うか、それは寺越友枝さんが従兄弟の武志に会いに今回で36回目。
昨日、北朝鮮に行きました。
ミサイルが飛んで来ようが何しようが、息子に会いたいだけだからと会いに行きました、昨日。
そういう36回も訪朝したんですけども、その間には武志の父親である太左衛門というんですけども、北朝鮮に渡り今も暮らしています。
向こうにおって救助されたと良い暮らしをしていると、そういう事を言わされて、「お父さん、息子である私がいい暮らししているから、親孝行させてください」と、親子の情を北朝鮮は上手く使ってですね。
北朝鮮は呼び寄せるんです。

私そういう寺越事件の推移を見ていると心配してくるのは、韓国の金英男さんのお母さん。
やはり年老いて今病弱でね。
年老いて、なかなか会いに行こうとしても会いに行けない状態。
そうすると英男さんは必ず北朝鮮の命令か何か、それでね。
「お母さん、こういう広い家が当たってこういう良い生活をしています。最後の親孝行をさせてください」と母親を今度北朝鮮へ引っ張る。
こういう流れになる事を心配しているわけです。

また福井県の地村さんの娘さんを、まだ北朝鮮に残っている時に縁談話があると、そういうことを流したのが友枝さんなんです。
そのことによって被害者である保志さんたちを揺さぶると。
北に残っている子供が心配で北に帰りたいと、そういう揺さぶりをかけたのが友枝さんなんですけれども。
ヘギョンちゃん、もう18歳になりますかね。
もう本当に1年2年したら、そのことにヘギョンちゃんの結婚話、そういう事でまた揺さぶりをかけてくる事はまず間違いがない事だと思います。
お母さんが北朝鮮に親子の情を悪用されて、行きたいとかそういう事で揺さぶられたり。

私たち家族会の代表の横田さんご夫妻は、ある意味では私たちと同じ立場なんです。
ひとつの事件、身内で拉致と救助という事を言って、いろんな苦しみとか葛藤があって言うに言われん気持ちがあります。
本当の身内でないですけどもめぐみさんと旦那さん結婚されて、韓国のその家族の方々と身内になったと思います。
片方では救助されたと。
めぐみさんは間違いなく拉致であると。
本当にこれからも今までたくさんいろんな事で心を北朝鮮に揺さぶられて、これからもやはりいろんな事がこれまで以上に苦しい胸の内になってくると思います。
そういう事を考えますと、まずやはりこの拉致問題、早く解決しなければ手遅れになると思います。
今、キム・ヘギョンちゃん向こうで結婚する、子供が出来た、結婚男性の方の人は北朝鮮の人間や。
またたくさん問題が増えて出るに出られないになって来ると思います。

ここは本当に日本の政府には毅然とした態度を持って、本当に今回圧力をすぐかけてくれたのは本当に良かったと思います。
拉致問題を一日も早く解決しようとする姿勢、このためには本当に早い制裁をかけてくれて良かったと思っております。
私たちはこの寺越事件が分かってから25年経って、この北朝鮮のやり方と言うのを本当に良く分かってきております。
その分、金英男さんたちのこれからと言うのも手に取るように分かります。
だから一日も早くこの拉致問題を解決して頂きたいと、政府には本当に心から願っております。

皆さんもこの私たちの心情を本当にご理解はしていただいて、これからも力強い応援を宜しくお願いしたいと思っております。
今日はどうも本当にありがとうございました。(拍手) 

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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安保理で採択された北朝鮮決議の全文

安保理で採択された北朝鮮決議の全文
 
 国連安全保障理事会が15日採択した北朝鮮決議1695の全文は次の通り。

【前文】

 一、1993年5月11日の安保理決議825、2004年4月28日の決議1540を再確認。

 一、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定を維持することの重要性を認識する。

 一、安保理は核・化学・生物兵器や(ミサイルなどの)運搬手段の拡散が国際平和と安全への脅威となることを再確認。

 一、核・化学・生物弾頭の運搬手段として使用され得る弾道ミサイルを北朝鮮が発射したことに、重大な懸念を表明。

 一、北朝鮮のミサイル発射凍結継続の公約違反に深い憂慮を表明。

 一、北朝鮮が(発射にあたり)適切な事前通告を怠り、民間の航空や海運を危険にさらしたことにも加えて懸念を表明。

 一、北朝鮮が近い将来にさらに弾道ミサイルを発射する兆候があることに、重大な懸念を表明。

 一、安保理は、この状況の平和的かつ外交的解決策を希求し、安保理理事国と国連加盟国が対話を通じて平和的かつ包括的な解決に向けた努力を歓迎する。

 一、北朝鮮が1998年8月31日、周辺各国への事前通告なくミサイル推進による物体を発射、日本近海に落下させたことを想起。

 一、北朝鮮が、核拡散防止条約(NPT)や国際原子力機関(IAEA)の保障措置があるにもかかわらず、NPTからの脱退を表明し核兵器追求を宣言したことに遺憾の意。

 一、中国、北朝鮮、日本、韓国、ロシア、米国による2005年9月19日の6カ国協議共同声明の重要性を強調。

 一、特に北朝鮮の核兵器開発宣言に照らして、ミサイル発射が地域の平和と安定、安全を危うくすることを確認する。

【本文】

 一、国際平和と安全の維持に対する安保理の特別の責任の下で行動する。

 一、現地時間の06年7月5日の北朝鮮による複数回の弾道ミサイル発射を非難。

 一、弾道ミサイル計画に関連するすべての活動を凍結し、ミサイル発射を凍結するという既存の確約の再公約を要求。

 一、加盟各国の法律と国際法に従い、北朝鮮のミサイルや大量破壊兵器開発に、ミサイルやミサイル関連の品目、物資、商品、技術が移転されることを阻止するために必要な措置を、加盟国に要求する。

 一、加盟各国の法律と国際法に従い、北朝鮮からのミサイルやミサイルに関連する品目、物資、商品、技術の調達を禁じ、北朝鮮のミサイルや大量破壊兵器開発に関連したいかなる金融資産の移転も阻止するために必要な措置を、加盟国に要求する。

 一、北朝鮮に対し、自制を示すことと緊張を激化させる行動を控えることの必要があることと、政治的、外交的努力で不拡散問題に取り組み続ける必要性を強調する。

 一、北朝鮮に対し、前提条件なく6カ国協議に即時復帰し、05年9月19日の6カ国協議共同声明の迅速な履行に向けて行動することを強く要求。特に、すべての核兵器と進行中の核開発計画を放棄し、早期にNPTへの復帰とIAEAの査察を受け入れることを強く要求する。

 一、安保理は6カ国協議を支持し、早期再開を求め、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定と、検証できる形での朝鮮半島の非核化を平和的手段で達成する目的を持った、05年9月19日の6カ国協議共同声明の完全な履行に向け、協議参加国が努力を強めることを求める。

 一、この問題に引き続き取り組むことを決定する。

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2006年7月15日 (土)

第14回藤沢集会(2)

   『寺越昭男さん(寺越昭二さん長男)の講演』

0000853m

どうも皆さん、こんにちは。
今日石川の方から来ました、寺越といいます。

簡単に寺越事件という物を説明させて頂きたいと思います。
昭和38年、1963年、能登半島福浦港の沖合い400メートル、本当にわずか海岸から200メートルくらいのところからですね。
私の父・昭二と叔父・外雄、そして従兄弟・武志が3人一緒に漁をしていて北朝鮮に拉致された。

日本の政府は今だに拉致を言う事を認めていません。
というのは、今北朝鮮にいる従兄弟の武志が「拉致では無い」「と言っているから。
それでお母さんも北朝鮮に行く度に「拉致では無い」と、そういうふうに言っているから拉致とは認められないという現状なんですね。
で、あの、座らせて頂きます。(昭男さん椅子に座る)

今日は人権ということなので、寺越事件が今まで人権問題という事で、私たちは今までは北朝鮮で生きていた叔父・外雄さん、武志の事を心配し、いろいろ考えて声を上げないで2002年まで来たわけなんですけども、金正日が拉致を認め、丁度2002年の2月に私の母親が亡くなりました。
このままでは寺越事件というものは拉致ではなく救助で終わってしまう。
そういう心配というか危惧というかをしまして、政府に対して事件の真相(究明)、そして遺骨の返還、拉致の認定という事で、2002年の10月ですね。
声を上げる事にしたんですけども。

ひとつ言える事はまず、うちの父親が果たして本当に北朝鮮で亡くなったのか?ということなんですね。
安明進さんが1997年だったと思いますけども、証言をして頂きまして、横田めぐみさんの事などもひっくるめて寺越事件という物も証言して頂きまして、父が拉致されたときに武志をかばって工作員に射殺されて海に沈められたという証言をしてくれたんですね。
その時に私らも声を上げれば良かったんですけども、声をまだ上げるという気持ちにはなれなかった。
というのは、やっぱり上げてもどうにもならないという、そういう思いもありましたし。

それからやっぱり武志・外雄さん、外雄さんはその時点では亡くなっていたんですね。
外雄さんは平成の6年ですか、病気で亡くなったという事を知らされまして。
で、私たちが声を上げるという事に対して、友枝さんはやっぱり反対しました。
圧力もかかりましたね。

しかし寺越問題・事件というのを解決するというのはやはり私たちが声を上げるしかない。
でないと、殺されたかも分からん父親という者の人権というものも踏みにじられるんでないかと。
北朝鮮で亡くなった叔父さんも同じく、踏みにじられると。
叔父さんの家族もいるんですね。
亡くなった私の母親、そして私たち兄弟の人権という物もおそらく踏みにじられると思うんですよ。

うまく話が出来ないんですけど、本当に救助されたんなら私はそれで納得すると思うし、本当に真実というのを知りたい。
そう言うのが第一のひとつで、父親の遺骨、もし本当にあれば返して頂きたい。
多分無いとは思ってるんです。
横田めぐみさんと同じですね。
生きている人の遺骨は返せない。
無い人の遺骨も返せない。

今まで4年間、もう3年半ですか。
経ちますけども北朝鮮は、父の遺骨に関しては家族が反対している。
それからどこかの団体も反対している。
そういう回答しか返って来ていないんですね。
家族が反対するというのは、私たちが反対しているんじゃなくて、従兄弟の武志が反対せざるを得ないということなんじゃないかと思います。

なぜならば、やっぱり無い遺骨を返すことは出来ないから反対するんですよ。
しかし、私たちその遺骨の返還を求める事によって寺越事件の真相にも近づけると思っています。
遺骨が本当にあれば、父親が北朝鮮で生きていたという事が証明できるだろうし、救助という事も考えられるかもしれない。
しかし本当に遺骨が北朝鮮にあっても、私たちは救助という事は絶対に認める事は出来ない。
なぜならば、やっぱり本当に救助したんならなんで24年間も連絡をさせてくれなかったのか?
救助した人間をすぐに返さないとなればやっぱりそれは・・・(聞き取れず)と同じだと思うんですね。
そういうことで、これからも(遺骨の)返還・真相究明そして拉致認定と、求めて戦っていきたいと思うんですけども。

最後に、先日の金英男さんの会見を聞いていて、丁度私の思ったとおりになったなというふうに思ってますね。
金英男さんのお姉さんとお母さんが来日したときに、私お姉さんと少し話をする事が出来たんです。
2~3分だったと思いますけども、寺越事件というものがあって、そして北朝鮮にお母さんが会いに行ってますと。
で、会いに行ったばっかりに拉致を救助にすり替えられたと、いうふうに話をしておきました。
私は会いに行かないほうが良いですよという事を言いたかったんですけども、話が時間が無くてそこまで出来なくて何だったんですけども。
やっぱり北朝鮮において、面会したり会いに行ったりするという事は、結局北朝鮮の思う壺に、どうにもならないという事なんですね。

私は寺越事件の解決ということについて考えているんですけども、寺越事件の解決というのは、ひとつはやっぱり今北朝鮮で43年間生きてきて、子供が出来て孫が出来て、日本に帰りたくても帰れないという武志の事をどうにかしてやりたい。
どうにかしたいと言うのは、自由に本当に日本に行ったり来たりするような環境にしてやりたいということなんですね。
今のまんまではおそらく日本に自由に来る事は出来ないでしょう。

それをするにはどうすれば良いか?という事を考えた場合に、日本の政府がきちんと拉致を認定して、北朝鮮に対して武志の自由とか人権の保障を求めるべきだと思うんですね。
そうしないと寺越事件の解決にはならないと思うし、それから私の父親の事も叔父・外雄の事もやっぱり解決の道筋になっていかないということで、今までは拉致の認定という物は後からついてくるもんやと考えていましたけど、そうではなくて日本の政府がきちんと拉致認定をしていただく。

これは寺越事件だけでなくて、その他の特定失踪者、調査会で今上げられている1000番台の方、もしくは400人を超える特定失踪者。
私はもう間違っていてもいいから政府は認定をしていくべきだと考えています。
ただしこれは家族、特定失踪者の家族に了解を得てですね。
ひょっとしたら間違っているかもしれない。
しかし北朝鮮に対して、やはり拉致問題を解決する為にはそういう方法も有り得るという事で。

で、何で認定しなければならないかというと、北朝鮮側は今でも拉致は解決済みだと言ってますね。
しかし全然拉致の問題は進行していないという事です。
日本の政府がやっぱり解決済みだという北朝鮮の言いなりにならないように、幕引きをさせないためにやっぱり拉致認定をもう少ししていかなければならないのかな、と考えています。
話があっち行ったりこっち行ったり、あんまり話は得意でないもんですから分かり難いかも分かりませんけども、今の私の気持ちとしてはそう思っています。

今後とも本当に拉致問題解決のために、国民の皆様の協力という物を宜しくお願いしたいと思います。
今ミサイル問題で拉致問題を含めて人権問題と言うのが、声を抑えようとする意図もあったんじゃないかな?という気持ちもします。
やっぱりそうではなくて政府に対しては、拉致問題・人権問題に絡んでやっぱりこれからも北朝鮮に圧力をかけていって頂きたいと思っています。
どうかよろしく、ご協力をまた宜しくお願いします。
どうもありがとうございました。(拍手) 

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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第14回藤沢集会(1)

   『川添友幸 救う会神奈川会長 開会の辞』

暑い中ありがとうございます。
こちらで市民集会をやったのは確か1月だと思いますので、半年ぶりの市民集会です。
半年間の間にですね。
というか、先週から急にミサイルが飛んできまして、限定的ですが制裁も発動されるという形になりまして、ちょっと増元さんともいろいろお話は先日したんですが、新たなる局面に来たという感じはしております。
そういう意味で今日の集会ですね。
ぜひ成功させたいと思っています。

先日の神奈川新聞の方からですね。
コメントが欲しいと言う事で、私ミサイルが飛んで来たときにちょっとコメントを出したんですが、明らかに3つの今回金正日は裏切りをしたと。
ひとつはですね。
国際社会に対して、6カ国協議や何とか協議でミサイルをやらないと言っていたにも関わらずやったと。
更に日朝平壌宣言もこれを裏切ったと。

私は更にもうひとつ付け加えて言ったのは、北の人民に対するこれは裏切りであると。
今日は脱北者の方、○さん来られていますが自国から逃げ出す脱北者の方大量に出られて、更に200万の方が
餓死している状態です。
核兵器さえ作らなければですね。
助かった人たちなんですね。
私は金正日政権の人間がですね。
やはりいつの日か裁きを受けるんではないか?と思うんですね。

是非そういう意味でもですね。
私たちこういう活動を続けていきたい思っておりますので、今日はちょっと少し長くなるかもしれません。
前半は講演で、後半はパネルディスカッションを予定しておりますので、長時間かもしれませんがお話を聞いていただければと思いますので宜しくお願い致します。(拍手)

・・・・・・・・・・・・
脱北者のお名前については、ご本人の身の安全を考慮し伏字でご紹介させて頂きます。
悪しからずご了承ください。   

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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国連憲章第7章

第7章 平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動

第39条〔安全保障理事会の一般的権能〕
安全保障理事会は、平和に対する脅威、平和の破壊又は侵略行為の存在を決定し、並びに、国際の平和及び安全を維持し又は回復するために、勧告をし、又は第41条及び第42条に従っていかなる措置をとるかを決定する。

第40条〔暫定措置〕
事態の悪化を防ぐため、第39条の規定により勧告をし、又は措置を決定する前に、安全保障理事会は、必要又は望ましいと認める暫定措置に従うように関係当事者に要請することができる。この暫定措置は、関係当事者の権利、請求権又は地位を害するものではない。安全保障理事会は、関係当事者がこの暫定措置に従わなかったときは、そのことに妥当な考慮を払をなければならない。

第41条〔非軍事的措置〕
安全保障理事会は、その決定を実施するために、兵力の使用を伴わないいかなる措置を使用すべきかを決定することができ、且つ、この措置を適用するように国際連合加盟国に要請することができる。この措置は、経済関係及び鉄道、航海、航空、郵便、電信、無線通信その他の運輸通信の手段の全部又は一部の中断並びに外交関係の断絶を含むことができる。

第42条〔軍事的措置〕
安全保障理事会は、第41条に定める措置では不十分であろうと認め、又は不十分なことが判明したと認めるときは、国際の平和及び安全の維持又は回復に必要な空軍、海軍又は陸軍の行動をとることができる。この行動は、国際連合加盟国の空軍、海軍又は陸軍による示威、封鎖その他の行動を含むことができる。

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7月15日 北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進

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7月15日 北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進 
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◆集 会 
日  時:平成18年7月15日(土)開場12:30 開会13:00
場  所:砂防会館別館シェーンバッハ・サボー1階
     東京都千代田区平河町2-7-5  電話03-3261-8386
アクセス:地下鉄永田町駅
   (有楽町線・半蔵門線・南北線)4番出口徒歩1分

【第1部】
 ◆基調 講演
  佐藤勝巳「救う会」全国協議会会長現代コリア研究所所長)

 ◆公開討論会
『日本よ今...闘論!倒論!討論!2006』
青木直人(ジャーナリスト)荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)クライン孝子(ノンフィクション作家)
佐藤勝巳(「救う会」全国協議会会長現代コリア研究所所長)
佐藤守(元航空自衛隊南西航空混成団司令空将)増元照明(「家族会」事務局長)
三輪和雄(日本世論の会会長)ほか
司会:水島総(日本文化チャンネル桜代表)

【第2部】大行進
◆拉致被害者家族・特定失踪者家族・地方議員からの訴え
◆北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進
※16時30分出発予定
砂防会館別館~平河町~溜池山王~六本木~三河台公園解散(約2.6km)

詳細情報

◆―――――――――――――――――――――――――◆
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2006年7月13日 (木)

東京連続集会19-8

   『質疑応答 その1』

★質問者1

お尋ねします。
中山正暉という男がいました。
今もいると思いますけども、あの男が有本さんに対して救う会と縁を切れと、そしたら恵子さんに会わせてやるというふうに言ったはずです。
これ周知の事実ですね。
ところがそれ以降警察がですね。
中山に事情聴取をしたと言うことは聞いた事はありません。
したんでしょうか?

警察も所詮政治の影響がありますから、それが出来ないものなら今度は僕の不信感は救う会に向かいます。
何故救う会はあの男に会って、「ホントなのか?」
私たちは恵子さんは生きていると信じます。
それを前提に「お前何故それを言ったんだ」と、「誰から聞いたんだ」と、「もし本当ならそれを公表しないんだ」というふうに、責めるって言うか聞くって言うかですね。
しないのか?と不思議に思っています。
その事をお聞きしたいと思います。

★佐藤勝巳会長

中山正暉さんとは、彼が議連の会長で私が救う会の会長で、接触する機会もしばしばありました。
実を言いましてあの人ですね。
余り信用できる人ではない。
思いつきでしょっちゅう物を言う人ですから。

一例を紹介しますと、拉致の解決というのは「夜寝て朝起きてみたら、隣に拉致された人間が寝ておった」と。
「そういう状況が一番解決としては良い方法だ」などという事を公の場で平気で言う人ですから。
バッジをつけて十何回か当選されている方ですけど、そうですね。
冗談にしてもですね。
テロ国家から拉致(被害者)を救出する時、「朝、目が覚めたら拉致被害者が隣に寝ておった」なんて話をですね。
拉致議連かな?
何か知らないそういう場で平気で言う人ですから。

それから北に招待されて帰ってきたら「拉致という言葉を使わないでおこう」というような事を言ってみたりですね。
言動を見ておって、今ご指摘のような事を聞いてまともに答えるような人ではない。
時間の浪費であろうと思って聞きません。
以上です。

★質問者1

じゃあ、一応与太と思っていいんですね?

★佐藤会長

ああ、与太も与太で良いところです。(笑い声)
デタラメも良いところです。
第一あの男が情報なんか持ってるはず無い。

★質問者2

問題提起として皆さんのご意見を伺いたいんですが、二つあるんですが。
一つはですね。
この拉致問題をね。
最近教育基本法で愛国心が出てきているんですけど、私もその愛国心という言葉で一度酷い目に遭っている年代なんですが、拉致されている人はみな日本人なんですよね?
それを取り返す事が出来ない国にですね。
愛国心てのが育つのかな?と最近疑問に思ってるんですよね。
ですから国を挙げて日本人を救うという姿勢を示して、初めて愛国心が育ってくるんじゃないか?と(拍手)私思うんです。
ですから拉致という事を愛国心というところに結びつけて、活動を展開していく事が出来ないかな?と、ちょっと皆さんにご相談したいと言う事が一点。

後一点は金正日体制が崩壊するという事につきましてですね。
多分中国、特に韓国がですね。
ドラスティックには考えて無いんですよね?
出来れば軟着陸して日本から莫大な金を搾り取ろうという狙いがあるわけなんですね。
ですからその点をですね。
上手く考えていかに拉致されている人を救い出すかと事について、確かにお金を使うという事がありましたけどもね。
どういうふうにお金を使うか?という事を皆さんで考えてやっていった方が効率的じゃないか?と。

多分中国はですね。
特に韓国は金正日体制が崩れたときにですね。
大混乱が起きる事を予想してます。
例の東西ドイツが統一して今16年経つんですが、凄い経済格差があるわけなんですよね。
そういう事を韓国の人は考えていて、統一統一ってかっこいい事を言ってるけど、本当は統一はしたく無いんじゃないかな?と思われるんです。
その辺ちょっと分析をお願いします。

★佐藤会長

前の方は皆さん含めて愛国心で議論して頂いて。
後ろの方についてご意見を言わせて頂くと、私が金を使えと言ったのは、お金を使って拉致された人がどこにいるのか?調べる。
そういう意味でお金を使えと言うことであって、崩壊した後にどうしておるのか?という話は、さしずめ今の私の発言の中のお金ってのでは非常に限定された物とご理解してください。
いうことです。

凄いお金の効果があるんですよ。
今さっき言いましたようにですね。
ドルは偽ドルが入っているからやばいんです。
円はそんなことありませんからね。
円の力は強いですから。
・・・(聞き取れず)にお金を今使うという事は、お金を使って買収して情報を得る、ということなんです。

先ほど本間さんの方から北朝鮮に入って調べれば良いというお話があったけれど、そりゃあ確かに、まぁ時間と暇があったらやったほうが良いと思うんですが、簡単なんですよ?
拉致を管理している所はどこなのか?
分かっているんです。
拉致を管理している部署ははっきり分かってますから。
それから拉致をした人間を警備している部署はどこか?
これも分かってるんです。
ターゲットはハッキリしているんです。
そこを狙って金を使えば良いんです。

拉致なんていわば北朝鮮にとってはトップシークレット、担当者以外誰も知らないです。
その担当者はどこなんだ?という事を分かってるんです。
こんなもの、大騒ぎしてあっちこっち捜す必要なんか全く無い。
非常に限定されているんです。
そこに金を使ったら良い、いう意味です。
まぁはっきりいえば、買収をしましょうと。(笑い声)
そりゃ円の力は物凄い強いですから、それでやっぱり分かるならね。
一発も拳銃を撃たなくても住んでる場所が分かるなら、それに越した事は無いわけです。

それから前段の方の、愛国心なんか育たないんじゃないか。
拉致の問題でそれをやったほうが良いんじゃないかという、ひょっとすると育つかもしれないから、そういうお話なんですが、私はですね。
政府がしっかりやれば上手くいくという趣旨のお話もあったんですが、政府がしっかりとね、指導力を発揮してやれば良いという話があったんですけど、私は拉致の問題をやってみておってですね。
実感です。

政府なんかにね、期待したって何もしないんです。
政府を動かすのは国民です。
それ以外無いんです。
拉致が何故ここまで来たか?といえばね。
それはやっぱり家族会とか救う会とか国民のとても多くの人が、はっきりしろよと言ったから動き出したんです。(拍手)
私たちが本当にひとりひとり愛国心を持たなきゃいかんというなら、政府にしっかりとそれを要求すべきです。
何よりも自らが国を愛さなきゃ駄目だと思います。(拍手)
自らがどうするかを曖昧にしておってね。
人様に向かってああしろこうしろという話はね。
やっぱり説得力は無い。

そういうふうに考えますと、北朝鮮が、金正日が拉致を認めるまでの拉致救出運動の現状を考えた時、それは政府だけを責めるんじゃなくて、日本国民の愛国心だって問題になってるんじゃ無いか?という事ですよね?
私はそこを抜きにしてですね。
やっぱり愛国を語る、政府にああしろこうしろについてはですね。
あんまり賛成じゃないんですね。
やらなかったらお前の政府潰すぞ言うくらいの迫力を国民が持つべきなんです。
終わります。(拍手)

★質問者3

下妻の○○といいます。
茨城での県民集会では1000名以上集まったんですが、で、結局「私たちに何が出来るか?」っていう事で、佐藤会長さんさっき言われましたように、じゃあ何が出来るだろう?という事を話し合う事だと思うんですが。

茨城では一番結局地元、朝鮮総連に圧力をかけることだろうという事で、朝鮮総連に最後には下妻の市長さんも課税すると言う事で今年動かれました。
ところが残念ながらこの間の情報ですとさいたま市ですか。
川口で4人とか5人とか拉致された方がいられるという事で、埼玉県って本当に大きい被害者の県だと思うんですけど、そういう所で私も電話を実際かけてみましたけど、朝鮮総連では今日はいないって言う事で逃げっちゃうんですよね。
担当者がおりません、後でまた電話をかけてください。
で市役所に電話しますと市役所の担当の方、これは課している相手様の事情のことですから断る事もあるでしょうという事で逃げて。
じゃあどれほどのさいたま市にですね。
多くの市民の皆様、県民の皆様声が行ってるのか、そこはちょっとつかめないんですけども、それほど行ってないのかな?と残念な気持ちでね。

結局埼玉の方には埼玉の方が、茨城の方には茨城の方が声をかけて、自分でも投票してますんで市会議員の先生方にですね。
押しかけて行ってでも断じて熱く語ると。
これをしないとやはり安倍さんとかを国のトップに挙げる事も大事なんですが、一番地元・近く・隣組・自治会長さん、そこの所から動かしていくような運動をしないと、国民運動にならないとですね。
やはり拙いんじゃないか?という事で、今年北朝鮮が秋にも倒れるか?という事でそんな悠長な事を言ってたらという部分もあるんですが、やはり基本的なところかな?という気がするんですがいかがでしょうか?

★佐藤会長

全く賛成であります。
そのとおりだと思います。
埼玉は県民700万が、私もあそこに住んでおりますけど、仰るように一番私たち身近にいる市会議員さんですから、この人たちとコミュニケーションしてですね。
具体的に市議会で、あるいは県議会でね。
問題にしていただくと。

みておりますと県議会が、今あそこは全国の県議会に呼びかけて拉致県議会、なんていうのかな?
協議会みたいのを作って埼玉は事務局をやってるところで、あそこのリーダシップと言うのはご案内のように、拉致の議連の・・・(聞き取れず)をやっておった方で、非常に関心のあるところですから。
ご指摘の通り下の方からですね。
しっかりと問題提議をしていく。
言う事が非常に大切なんだろうと、ご意見に全く賛成であります。(拍手)

★質問者4

小泉首相はなぜ、経済制裁をしないと言うふうに考えたら良いですか?

★佐藤会長

はい、分かりません。(笑い声)

★質問者5

すみません、今の言われた事に私個人が感じた事はですね。
埼玉県は知事さんは凄い関心を持っているんですね、拉致問題に。
ですからその延長がずっとそれぞれの部署に影響が・・・(聞き取れず)って行くようです。

で、ついでにすみません。
山崎拓さんがまたうろちょろうろちょろしているようなんですが、何かその辺の情報感じてませんか?

★佐藤会長

山崎拓さんについては北朝鮮が相手にしていませんから、どうぞご安心ください。(笑い声、拍手)

★質問者6

最近産経新聞がですね。
大挙して訪朝したそうですけど、大手の中では産経が一紙訪朝したそうですけど、それも産経で別に記事も何もありませんけど、僕は非常に恥知らずなと、内心ですよ。
内心そう思ってるんですが、産経の人たちは何か佐藤先生に弁解めいた事を言ってますか?

★佐藤会長

全く分かってません。
申し訳ありません。

★質問者7

テポドンは、液体燃料っていうんですか?
入れたら抜くのが非常に危険で、入れたらもう撃っちゃう他ないと聞いているんですが、その辺はいかがですか?

★佐藤会長

技術的にはかなり難しいと聞いています。
多分ね、液体燃料入れてないんじゃないですか?
注入してないと思いますよ?
あのね、いないと思うってのは注入をしたという確かな証拠は存在致しておりません。

それから出たついでに申し上げますと液体燃料というのは燃料を詰めますとね。
あれ、蒸発しちゃうんです。
だからすぐ発射しないと時間が経てば経つほど、蒸発した部分だけ飛距離が落ちちゃう。
そういうものなんです。
従って注入が始まれば同時に発射と理解して宜しい。
従ってあれ、注入しているかいないかというのは大変大きなポイントで、発射していないから注入していないんです。(笑い声)

だから、脅しでやっているんじゃないか?という見方が、専門家がいるわけですが、私は中国側の動きを見ておったら脅しではないと思いますね。
本気でやはりミサイルを発射するつもりだった。
それが発射できなかった。
ここはしなかったんじゃなくて出来なかった、というのが最大のポイントだと思うんです。
これは将軍様の権威が著しく失墜する事ですから、これが今後どうなっていくのか?というのが大きなポイントですよね?

で、私みたいのが何を言うかというと、やっぱりいろいろ偉そうな事を言っておったけどあれは張子の虎だと、たいした力の無い奴です、といわれたら非常に北は、面子というかね。
潰されるから、発射してくれれば良いと思いますよ。(笑い声)
それはね、発射をすればですね。
非常に面妖になるんです。

今回私は率直に言ってアメリカの動きって言うのは賛成じゃない。
アメリカやそれから周辺の「発射するな、するな」というのは、私は反対なんです。
発射してもらったほうが良いんです。
非常にハッキリします。
で射程3500から6000くらいだろうといいますとね。
アラスカ沖くらいまで飛ぶんです。
アラスカ沖まで撃って貰えば、これはもう議論の余地が無いわけでしょう?
別にあそこに落っこったからといって、別にあそこの魚に被害は出るかもしれないけど、それ以外に余り被害は出ないわけですから。

そうすると国際的にはもう明白です。
まさに問題児でありね、テロなわけですから。
それに対してどうするか?ってのはね。
非常に議論がハッキリしてくる。
私は千載一遇のチャンスを逸したと思ってますね。
あれは発射して貰った方が非常に良いんです。

・・・質疑応答(2)へ


蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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東京連続集会19-9

  『質疑応答 その2』

★質問者8

実際にテポドンに関して、日本の政府とかはどの程度掴んでいたのか?
我々が知るのは多分テレビとかの情報なんですけど、それ以上の政府は発表していない情報までも、どの程度掴んだ上でマスコミに発表していたんでしょうか?

★佐藤会長

それはもう物凄い、我々やマスコミに報道されている何十倍も知っていると思います。
発表なんかしていないのが圧倒的に多いと思います。
この種の情報でね。
知り得た事を・・・(聞き取れず)発表するようでは政府じゃないですね。
それは早くからこういう状況にあるという事は承知しておったようです。
それからいろんな情報を相当・・・・・・(聞き取れず)でしょう?
ですからいろんな事を考えてね。
この程度。

例えばね、皆さん注意していておや?っと思ったはずですけど、麻生さんと安倍さんのテポドンに対するね。
記者に向かっての反応と言うのは非常に違っておったでしょ?
麻生さんはっきり、何かあれじゃないですか。
制裁の選択肢はたくさんあるんだから、船を入れないということもあるし、撃ったらやっちゃえば良いですよという話を良く言っておったじゃないですか、何度も。
安倍さんはああいう言い方をしていませんでしたよね?
非常に慎重な言い方をしておる。

という事で微妙に外務大臣と官房長官との間には反応の違いがあったんです。
なぜか?という事なんですね。

★質問者8

今度月曜日に外務大臣がテレビに映ってますけど、あの段階で撃ってこないと言う事は外務大臣は分かっていたという事なんですか?

★佐藤会長

そうだと思いますよ。
撃ってこないんだというよりも、もう今刻々とアメリカと北京とどういう今会話をされているのか?
ワシントンとロシア・モスクワとの間にどういう会話が交わされているのか?
で、プーチンはどういう反応を示したのか?
胡錦濤はどういう反応を示したのかということが刻々と入ってきていると思いますよ?
官房長官のところにはそりゃ入ってきていると思います。

アメリカとの関係ですよね?
アメリカとの関係でこのミサイルに対してどういう反応を示そうか?
一番それが良いのか?
打ち合わせはしょっちゅうしていると思います。
そこはそんなにね、国民が考えているほど悠長ではない。
臨戦態勢に入っておったという事ですよね。
危機管理がかなり・・・(聞き取れず)を上げた事は間違いが無い、ですね。

★質問者9

私は零細店を営んでいるものですから、国会へデモをかける方法なんかは方法が分からないわけですけど。
ああいう事は労働組合とか学生の団体とかそういうものを動員する方法が無いと、デモをかける方法は無いですか?

★佐藤会長

どういう理由でデモをかけるんですか?

★質問者9

国会へ請願のデモですね。

★佐藤会長

何を請願する?

★質問者9

拉致問題への積極行動を促す意味で。
本当に国民が燃えなければ、日本人なんてのは全然眠っているような民族だと見られているわけですね。
実際そうです。
ですから全然燃えるという事は、燃えているという意思表示はやっぱりデモの形が一番、マスコミも大きく取り上げますし、一般の人がもっと関心を持ってもらいたいと思うわけですね。

私は本当は小売の店をやってる場合はこういった政治めいた事にはマイナスなんです。
ですけれども私は戦争をやってきて4回死に損なって来てますから、日本をこのままにしたんじゃとても死ねないという気持ちで燃えてますけども。(拍手)
・・・(聞き取れず)瓦版として、この前の日比谷公会堂でやるときにも、皆でもってあそこへ行ってお話を聞きましょうという瓦版を配って。
また出席したあくる日、昨日行って参りましたとそういうことをまた配ってるんです。(拍手)

ですけどもまだ行き交う人によって、「ご苦労さん」といってくれる人は稀にいますけども、ほとんどの人が無関心です。
これがもっと関心を持ってくれるようでないと舐められて、どうせ日本なんてあんなもんだという見られ方のひとつだと思います。
何かデモる方法ってのは無い物なんですかね?(拍手と笑い声)

★佐藤会長

そうですね。
運動形態の問題ですよね?
どういう運動のやり方をするか?という問題なんですが。

★質問者9

あれはサヨクの運動だけなんですかね?(笑い声)
何か方法は無いものか?と思って、私ら知恵が無いもんですから。

★佐藤会長

デモも決して、デモも否定しているわけでもありませんし、結構だと思うんです。
しかしそれは前にも2度ほど、うちデモをやった事があるんですね。
はい、2回ほどあるんです。
あるんですが、国会に拉致の関心を持ってもらう。
あるいは国民の皆さんに拉致の関心を持っていただく。
それはその関心を持ってもらう方法の中でデモもひとつだと理解をしています。

そうなんですね、もうちょっとですね。
先ほど茨城の方が仰っていたように、地域において市会議員の皆さんなんかの了解というか理解を得て、朝鮮総連の建物に課税をしていないなどという行政機関はおかしいわけです、これ。
それから北朝鮮ほど素晴らしい国はありませんとか言ってね。
歌劇をやって日本国中を回っている。
金剛団歌劇団というのをね。
県が後援団体になる。
あるいは市が後援団体になるなんて事をね。
やっているのはおかしいわけ。
これは地域でやれるわけですから。

それから民族学校の中でどういう教育をしているか?といえば、アメリカと日本ほどけしからん国は無いと言う教育をやっている。
そういう学校に地方自治体が補助金を出している。
おかしいですね。
ですから、そういうことの一つ一つ。
つまり拉致をした国の直接指導を受けている教育機関に日本の自治体が補助金を出すなんて変な話はないわけですから、そこらへんのね。
地域社会において啓蒙をして、一つ一つ潰していくというですね。
事も拉致に関心を持ってもらうことの手段の一つであろう、というふうに考えておりますし。

それから拉致議連の先生方にいろいろご協力を頂いて、議会で、あるいは拉致問題特別委員会でこういう問題を取り上げてもらう、ああいう問題を取り上げてもらうという動きも私たちは東京では致しております。
そういう運動はあまりあるひとつの事に今絞り込まないで、多方面から責めた方が宜しいではないか?
で、決定的な瞬間ですよね?
その時には国会を取り巻くような大デモというような事は当然選択肢のひとつとして考えておかなければならないと思いますが、先ほど誰かから質問があったように、小泉さん。
何で制裁を発動しないのか?
分からないんです。

いろいろな推測は出来ますよ?
推測は出来ますけど証拠はありませんから、全く分からないです。
これは本当に不思議な現象でありまして、で、例えば小泉さんがやりませんよね?
その下にいる官房長官は制裁をやろうとしているわけなんです。
それでなにか日本の政治は上手く動いているというから、これも分からないです。(笑い声)
だから自民党がですね。
なんであんな小泉なんて総裁の存在を、拉致の問題において許しているのか?というのも分からない。
自民党の議連総会でもってね。
なんで経済制裁を総理大臣は発動しないのか?総裁は発動しないのか?おかしいじゃないか?という声が出たって話を聞いたことが無いですね。

だから今ご指摘のように国家いと言う抽象的なことじゃなくて、自民党の総裁がイコール首相なんです。
何故自民党がそういう総裁のああいう言動を許しておるのか?
おかしいですね。
これがデモの問題とはちょっと次元が違う。
自民党そのもののあり方が問われているんだろうし、私は機会があったらおかしいと言ってるんです。

それから閣僚懇談会。
閣僚懇談会でもって、総理に向かってなんで制裁を発動しないのかと迫っていかないのか?
言った国会議員は一人もいませんよね?
あ、失礼誰一人閣僚はいませんよね?
なぜか?
おかしいんです。
つまり内閣というのは総理大臣を中心にして閣僚によって構成されている。
懇談会においては何でも発言できる。
自由が保障されている。
何故?総理大臣を糾弾しないのか?
いうことです。
不思議です。

これはちょっとね、デモのレベルとは違うんですね。
一体自民党という政党はどういう事になっているのか?
分かんないです。
本当に正直言って秘密だらけで分からないんです。

これはね、本質的には民主党も同じですよ?
小沢一郎さん、拉致の事なんか一言も言った事無いですよ?
あれ、拉致について何を考えているのか全く分からない。
全く分からない。
で、在日の韓国人や朝鮮人に参政権を与えるというような事言ってますよね、あの人。
そういったことについて一体民主党の中でどういう議論がなされているのか?
我々国民の側には見えてきませんよね?
分からんです。

私がもし自民党の国会議員のバッジをつけた人間なら、議員総会で必ず言いますね。
総理、発動しない理由は何か?教えて欲しい。
言います。
ところが誰も言わない。
何故?
ということです。

★質問者9

そんなに分からないんですか?

★佐藤会長

答えになっていないかもしれませんが、本当に分からないんです。

★増元照明氏

デモに関してなんですが、来月の15日、福岡で九州の救う会がまとまってデモをやります。
7月の16日でしたっけ?
そして7月の15日にはチャンネル桜の草莽の会が主宰になって、このままじゃ我慢できないというデモをやるそうです。
それがどこでやるのか私もちょっと聞いておりませんけども、北朝鮮からの・・・・まぁ2~300人くらいは集まるんじゃないか?と仰っておりました。
デモに関してはそういうことです。

・・・・・・・・・・・・

※増元さんのお話の中に出てくるデモについての情報はこちら↓

7月15日 北朝鮮からすべての拉致被害者を奪還する国民大行進
 http://blue.ap.teacup.com/applet/star717/20060715/archive
7月16日 北朝鮮に拉致された日本人を救出する国民集会・国民大行進
 http://blue.ap.teacup.com/applet/star717/20060716/archive

・・・・・・・・・・・・・

★質問者10

これまでも救う会で、日本の与野党を問わず議員の人が、お中元とかお歳暮を北朝鮮とか朝鮮総連から贈られて弱みを握られているという確か・・・(聞き取れず)がありましたけど、この期に及んでもそういった工作で押さえつけているところがあるのかどうか?
あったら恐ろしい事で、それ自体許されないことなんですけど、まだそういう工作がまだ続いているのかどうか?

★平田事務局長

朝鮮総連から議員個人へのお歳暮その他は続いているのか?と。

★佐藤会長

はい、部分的には続いているようです。
だけど、今金が無くてですね、少数の人たちだけで。
私は朝鮮総連の結成された時から朝鮮総連を見てきた人間からしてみれば、敵ながらここまで落ちぶれたかと可哀想でね。
あの落ちぶれ方は酷いもので、本当に金が集まらないです。

これは、我々からすると実に好ましい現象でありましてね。
先ほどチラッと言いましたけども、総連にくっついておったら将来生きていけないと、商売が出来ない。
ということで組織離れが物凄い加速度的に進んでいます。
そういう状態ですから、とても日本人に何かね。
昔は人参酒なんかしょっちゅう配っておったんですが、そんなことはとてもとてもですね。
出来るような状況には無い、です。
だからまぁ体力的には、そうですね。
近頃の国会議員はみんなドライですから、人参酒一本で騙されるような(笑い声)奴はあんまりいないですよね。

昔はね。
派閥の総裁というのはバブル時代にはだいたい1億です。
桁が違います。
まだ貰った奴で生きてる政治家いますよ。
それ程バブル期で、亡くなった韓徳銖(ハン・ドクス)というのは一晩でもって1億2億の金を集める力がありましたからね。
金丸が訪朝したときなんかは、あれは韓徳銖の作った金を持って行ってるんですが、それは大変な力を持っていました。
しかしその時代に比べたら、もう見る影も無い。

しかしながら先ほど申し上げましたように、工作をする力は依然として残っているんです。
物凄い力がありますから、そこは侮りがたいものがありますよね?
今回の民団の事件なんかを見ておりましてね。
やっぱり凄いなぁ~~という感じがしますし、日本が学ばなきゃいかんのはあの執念ですよ。
本当に日本の国家の利益とかね。
国民の安全を守るために北朝鮮のやっているあの工作の執念さ、これをですね。
やっぱり日本が学ぶとすれば、ああいうことを学ばなければいかんのだろう、いうふうに思っています。
以上です。(拍手)

集会終了


蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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2006年7月12日 (水)

シーファー駐日大使インタビュー

救う会ニュースより

 トマス・シーファー駐日米国大使インタビュー

下記は、5月9日、トマス・シーファー駐日米国大使に「救う会」副会長・島田洋一が行ったインタビューである。月刊誌『ボイス』7月号に掲載された。大使は、この前夜アメリカから帰任したばかりだったが、長旅の疲れも見せず、約1時間のインタビューに応じてくれた。シーファー大使はじめ在日米国大使館のスタッフ、月刊『ボイス』編集部の方々に、改めて謝意を表したい。


■工作員を引き上げるつもりがないから拉致被害者を解放しない−シーファー駐日米国大使
『Voice』2006年7月号
トマス・シーファー駐日米国大使インタビュー(聞き手、島田洋一)
2006年5月9日在日アメリカ大使館にて

—— お忙しい中、有難うございます。拉致被害者家族会から、ブッシュ大統領と横田早紀江さんらの面会実現に尽力頂いたことに、心から謝意を表する旨のメッセージを預かってきました。
 早紀江さんは、大統領の真摯な態度に大変心を動かされたと言っています。私も、ブッシュ氏は、強い信念をもった指導者だと思っており、実際、現代のアメリカ大統領の中で、ロナルド・レーガンとジョージ・W・ブッシュを最も高く評価しています。最悪は、ジミー・カーターでしょうか。

シーファー大使 (笑)

—— もちろん、カーター氏のまじめな人柄はよく知っていますけれども。さて、よく分からないのは、なぜアメリカ国内に、あれほど多くの「ブッシュ嫌い」(Bush-haters)がいるのか。なぜでしょう。

シーファー 私自身、実際、よく分かりません。アメリカ国民に対して描かれる大統領のイメージが、しばしば、私の知るジョージ・ブッシュとは非常に異なることに、苛立たしいものを感じてきました。

 私は、大統領の思いやり、そして、理不尽な目に遭っている人々に対する共感力に常に感心してきました。それは、横田夫人との面会を見ても分かると思います。あの面会の後、大統領と話をしましたが、彼は深く感動しており、娘のためにあれほど強い訴えのできる人がいるだろうかと言っていました。

 このお母さんが再び娘と抱き合えるようにせねばならない、という言葉が彼の口から出ましたが、それが、私の知るジョージ・ブッシュという人間を要約していると思います。

 横田夫人が彼に会えば、夫人はこうした形で彼を動かすだろうと私は確信していました。

 難しい時代においては、鋭く意見が対立する難しい問題があります。戦争が起これば、強く感情がかき立てられる、当然のことだと思います。

 しかし、時の経過とともに、ジョージ・ブッシュの評価は高まるし、将来人々は、彼の大統領時代を非常に好意的に振り返るだろうと思います。それは、時代の転換を画したような大統領にしばしば見られるところでしょう。フランクリン・ルーズベルトは大いに批判されたし、ハリー・トルーマンの支持率は大変低かった。しかしその後、歴史は彼らの仕事を高く評価するようになりました。ジョージ・ブッシュについてもそうなると期待しています。なぜなら彼はよい大統領だと思うからです。

—— 4月末の米下院公聴会で、私も横田早紀江さんとともに証言しました。その際に強調したいくつかの点について、大使の考えをお聞きしたいと思います。

 まず、なぜ北朝鮮はすべての拉致被害者を解放しないのか。横田めぐみさんをはじめ工作員教育に当たらされた被害者らは、工作員の顔を知っており、彼らが帰国後、捜査機関に協力すれば、日本やその他の地域に潜んでいる工作員を特定することができる。北朝鮮が、被害者を拘束し続ける最大の理由はそこにあると思います。つまり、拉致被害者を解放しないことイコール工作員を引き上げるつもりがないこと、と解釈せざるをえない。

 北朝鮮に対する経済支援の条件として、「検証可能な核廃棄」と同時に「検証可能なテロ放棄」も必要だと思います。後者における重要要素の一つが、テロリストの教育係を務めさせられてきた拉致被害者の解放です。

 日本政府が、核と並んで拉致問題も解決されなければ、北への援助はできないという立場を採っているのは、「検証可能な核放棄」と「検証可能なテロ放棄」をともに求めるという意味で、きわめて正当な主張だと思いますがどうでしょうか。

シーファー 北朝鮮との合意に当たって何を求めるかは日本政府が決めることです。ただ、いま言われた点は、理に適っていると思います。

 めぐみさんが生きているのかどうか確かな情報がありません。横田家は生存を信じ、もちろん私もそう願っています。とにかく最低限、すべての拉致被害者がおかれた状況について、北朝鮮側から納得のいく説明がなされねばなりません。
何人が拉致され、その後どうなったのか。これは、北朝鮮に対し、われわれが皆、必ず要求せねばならない点であり、北は、しっかりした説明を、検証可能な形で行わねばなりません。

 彼らがそうするなら、さまざまな難問の解決に向け、一歩を踏み出すことができるでしょう。しかし、説明責任を放棄するのであれば、アメリカにとってもどの国にとっても、いつまでも現状の継続を認めるというわけにはいきません。

—— 北朝鮮による拉致の被害者は、目下、少なくとも12カ国にわたると見られます。拉致が最も活発に行なわれたのは、1977年から78年にかけてですが、当時はカーター政権時代で、北朝鮮がアメリカを恐れて手を出さないといった状況にはなかったと思います。

「救う会」のような小さなNGOですら、新たな拉致事例をいくつも発見、確認してきました。強力な情報機関を有するアメリカ政府が、疑わしい行方不明事件について、北朝鮮による拉致という観点から、本格的再捜査、情報収集に乗り出すなら、アメリカ人をも含む新たな拉致被害者の存在が必ず明らかになると思います。米議会公聴会でも、その点を強調しました。

 帰国後、安倍晋三官房長官にも、日本政府主導で、各国に「合同調査」を呼びかけてもらいたい旨要請しました。大使にも、同じことを要望したいと思います。

シーファー この問題に取り組む過程で、われわれがはっきり認識したのは、この種の拉致というものが実際にありえたのだということです。新潟のめぐみさん拉致現場を訪れた後、散髪に行った時のことですが、日本人の理髪師が、事件から20年経って、拉致は本当にあったのだと知らされた時、最初は半信半疑だったと言っていました。あまりに常軌を逸した行為であるため、ともかく信じることが出来なかったというのです。

 そして今、日を追うごとに、ますます多くの人々が、実際こうしたことが起こっていたのだと認識するようになってきています。正義が実現されねばならないという機運も、どんどん盛り上がってくると思います。

—— この問題は、被害者である日本が、第三者であるアメリカに支援を求めるという形でのみ捉えるべきではないと思います。北朝鮮による外国人拉致は、被害者が多国に及ぶ上、被害者に教育を受けた、あるいは成り代わった工作員の活動も広範囲に及ぶと見られることから、今後、日米を中心に国際的な連携を強めていくべきではないでしょうか。

シーファー その通りだと思います。多国間のアプローチが必要です。アメリカにおいてこの問題への認識を高めることについては、かなりの前進があったと思います。ただ、実は、横田さんの訪米について、もっとアメリカのメディアが取り上げるものと期待していました。その意味で、なすべきことはまだまだあります。

 映画祭で賞を取ったあのドキュメンタリー(注・『拉致——横田めぐみストーリー』のこと)をさらに多くのアメリカ人が見るなら、支援の動きに大きな弾みがつくと思います。日米以外の国についても同じでしょう。とにかく前進していることは間違いありません。横田夫人は、本当に強く訴える力をもった人です。
自分の娘が受けたひどい不正について、そしてすべての家族が受けたひどい不正について、彼女が語るのを聞けば、誰もが強く心を揺さぶられるはずです。

 新潟で横田さんたちに、私が駐日アメリカ大使を務めている限り、拉致問題でつねに新たな動きを起こすよう努力すると約束しました。そのことをもう一度ここで確認したいと思います。

—— 北朝鮮に入った脱走米兵4人は、みな外国人拉致被害者と結婚していますが、北は、西洋風の顔をした子供たち、混血の子どもたちを特に在外米軍基地周辺を狙う特殊工作員にしようとしていたのではないかと、ジェンキンス氏が証言しています。ペンタゴンで、リチャード・ローレス国防副次官等にも、この話をしました。かなり関心をもたれたようです。拉致問題の解決は、米軍の安全、ひいてはアメリカの安全保障にも関係するという一例だと思います。

シーファー その具体的な件については聞いていませんが、リチャード・ローレスとは、これまで拉致問題に関し、何度も何度も話をしています。途方もなくひどい話だという点で、彼も私と同意見です。彼もまた、ワシントンで横田夫人と面談して、非常に心を動かされたと言っていました。

—— 日本政府は、7月のサンクトペテルブルグ・サミットにおいて、拉致問題を取り上げる方針を明らかにしています。米下院公聴会の場で、クリス・スミス国際人権問題小委員長が、そのことを米政府に要請すると自ら強調されました。
サミットの件で大使から何かサジェスチョンはあるでしょうか。

シーファー サミットで日本が何を取り上げるかは、もちろん日本が決めるべきことです。ただ、大統領は、横田夫人との面会後、就任以来、最も意義深い会談の一つだったと言っていました。拉致問題に関し、ブッシュ大統領は、感情を投入して当たる姿勢を見せています。彼は、これが、単に日本人にとってのみならず、国際システムにおける正義のあり方に関わる重要案件であると理解しています。彼が、大いに踏み込んで小泉氏をサポートしても、私は何ら驚きません。

—— 昨年9月、米政府は、北朝鮮によるニセ札行使、マネー・ロンダリングに深く関与してきたとして、マカオの中国系銀行バンコ・デルタ・アジアに金融制裁を発動しました。他行にも、北との取引を手控えるなど波及効果があったようです。北朝鮮は、金融制裁が解除されない限り六者協議に応じないといっていますが、北が何をいおうが、どんどん金融制裁を強化してもらえれば幸いです。日本国内でも、北に対する経済的締め付けを強めるべきだという声が高まっています。しかし、六者協議の進展に悪影響が出るため、米政府は日本の対北制裁発動を歓迎しないと解説する向きもあります。実際、米政府の姿勢はどうなのでしょ
うか。

シーファー まず、われわれは、バンコ・デルタに対する処分を、制裁(sanctions)と呼ばず、法執行 (law-enforcement)と呼んでいます。ニセ札作り、マネー・ロンダリング、麻薬密売に対する法執行です。この種の行為について、われわれは世界中で目を光らせています。

 さて、拉致問題に関しどういう対応を取るかは日本が決めるべき事柄です。すべての面で、日米が緊密な協調のもと取り組んでいくべきだと考えています。六者協議の主席代表はクリス・ヒルなので、6者協議に関連して何をすべき、すべきでないとコメントするのは差し控えたいと思います。

 6者協議の最優先課題は核ですが、ただ、はっきり言えるのは、横田夫人の訪米、そして大統領との面会によって、わが政府内における拉致問題の位置づけが高まったということです。拉致問題を放置して、北朝鮮との関係を正常化するなどありえません。これは非常に意味のあることだと思います。私の判断では、核と拉致、この二つは別々の問題ではなく、いずれも北朝鮮問題全体の一部をなすものだと思います。

——アレクサンダー・バーシュボウ駐韓米大使が、北朝鮮のことを「犯罪国家」(criminal state) と呼びました。シーファー大使も同じ認識でしょうか。

シーファー 北朝鮮がいかなる存在であるかの描写は彼に任せます。が、北朝鮮には、大きく世の中を乱す、他の国々とはまったくかけ離れた行動パターン、思考パターンが見られます。ある政治目的を達成するため、13才の子どもを家族のもとからさらってくるなどという政権は、世界のどこを探しても見つからないでしょう。ニセ札作り、麻薬密輸、人身売買、マネー・ロンダリング、これらすべてが、政権の最高レベルによって容認されているようです。まったく国際規範の枠外で動いている政府と言わねばなりません。そのあり方は、アメリカのみならず国際社会全体にとって許容しがたいものです。

 北朝鮮が国際社会に入りたいなら、この種の行為をやめ、そして、外部による検証を受け入れねばなりません

—— ブッシュ大統領には、「金正日には虫酸が走る」(I loathe Kim Jong-il.)という有名な言葉があります。アメリカの大統領がこういう率直な発言をするのは、非常に意義のあることだと思います。大使もこの言葉は適切だと思われますか。

シーファー  大統領は、金正日に関して言いたいことを、的確な言葉で表す完璧な能力を備えています。だからどう表現するかは、彼に任せます。

—— 韓国の盧武鉉政権が、金正日体制を支えるべく親北宥和政策を採っており、日本では、韓国政府は敵側陣営の一員だと見る人が増えています。アメリカ政府にとって、いまの韓国政府は同盟相手として信頼できる存在でしょうか。


シーファー はい。韓国は信頼できる国だと信じています。彼らの見解はさまざまな点でわれわれの見解とは異なるかも知れません。しかし、韓国はアメリカのよい同盟国であったし、そうあり続けると期待しています。

—— 送り返せば殺される、あるいはひどい拷問に遭うと分かっていながら、中国政府は北朝鮮難民の強制送還を続けています。送還される脱北者の中には、拉致被害者やその家族、あるいは拉致被害者に関し重要情報をもった人たちも、おそらく含まれているでしょう。中国政府は、拉致問題の解決を妨害し続けている存在であると言わざるを得ません。中国政府の対応について、大使はどのような認識をおもちでしょうか。

シーファー 中国政府が拉致問題に無関心でないことを望みますが、事実どうなのかは知りません。中国の対応について、特にブリーフィングは受けていませんが、政策的に子供を拉致するといった行為を黙認する、これほど想像を超えた行為に無感覚でいられる、世界中どこであれ、そんな政府が存在するとは信じられません。

—— いまイランの核問題が国連安保理に持ち出され、経済制裁の議論も出ていますが、北朝鮮問題の安保理付託について、展望はどうでしょうか。

シーファー それも、この問題の交渉担当者であるクリス・ヒルに回答を委ねたいと思います。大変微妙な問題だけに、複数のスポークスマンがアメリカの立場を語るのは、あまり有益でないように感じます。もちろん、イランと北朝鮮のいずれについても、現状を大変深刻に受け止めています。北朝鮮の核については、地域の不安定要因というにとどまらず、その核兵器技術や核兵器そのものが、テロリストに売られかねないという大いなる懸念があります。そうならないよう、確実を期したいところです。

—— 「制裁」と呼ぶにせよ「法執行」と呼ぶにせよ、バンコ・デルタ・アジアに対するアメリカの金融措置は、実際上、北への圧力として効いたようです。アメリカ政府として、金融制裁に続く圧力カードを何か考えておられるでしょうか。

シーファー まあ、その点についても、やはりクリス・ヒルに回答を委ねたいと思います。

—— アメリカでも日本、欧州でも、イラク戦争は失敗あるいは間違いだったとする意見がかなりあるようですが、人権問題を重視する人間として、私は、サダム・フセインのあの残虐非道な体制を倒したというだけでも、イラク戦争の意義は大いにあったと思っています。大使は、イラク戦争の必要性、意義をどのように整理されますか。

シーファー 確かにかなりの批判的意見が見られます。私は、大統領は、アメリカのみならず、国際秩序全体を新たなテロ行為から守るため、あの戦争を決意したと思います。当時広く受け入れられていた情報によれば、イラクは大量破壊兵器の開発を進めていました。

 いま重要なのは、イラクにおける戦いを成功裏に決着させることであり、イラク政府が民主的に選ばれ、自らの運命に責任を持てるようにすることです。それができれば——私はできると思いますが——、イラクのみならず中東全体に変革の波が及ぶのではないでしょうか。すでにいくつか、前向きの変化が現れています。

 例えばリビアが、自ら大量破壊兵器計画の廃棄に応じました。大変重要な動きです。エジプトでは、はじめて野党の対立候補が立った大統領選挙が行われました。クウェートでは、女性に選挙権が与えられました。サウジアラビアでは、市議会議員が選挙で選ばれるという状況が生まれました。パレスチナで、確かにハマスが選挙を通じて権力を握りましたが、民主的選挙が行われたという事実は、やはり前進だと思います。彼らはいまや統治に責任をもつ立場にあります。そこから、前向きの動きが出てくることを期待しています。

—— 誰が次のアメリカ大統領に最もふさわしいと思われますか?

シーファー うっかり答えたら、大変なことになるじゃないですか。(笑) これは、大使の立場にある者が公の場で踏み込んだ発言をするのはまずい性質の問題でしょうが、まじめな話、誰が両党の大統領候補に指名されるか、ましてや大統領に選ばれるか分かりません。

 ただ、今回非常に異例なのは、確か1952年以来、現職の大統領、副大統領のいずれもが候補として立たない初めての選挙だという点です。これは興味深い状況設定で、候補の可能性の幅が広く、一体どうなるか、私も他の人たち同様、関心を持って見ていくことになると思います。ともかく、見ていて非常に面白いはずですよ。

—— 日本に赴任される前は、駐オーストラリア大使をしておられました。いま日米豪の安保協力を進める動きがありますが、どういう形が望ましいと思われますか。

シーファー オーストラリアと日本が、より多くの問題について議論するのは、大変よいことだと思います。ややユニークな視点を持つ人間として日豪の友人たちに言いたいのは、アメリカはオーストラリアときわめて親密な関係をもち、日本ともきわめて親密な関係をもっています。すなわち、日本とオーストラリアそれぞれがアメリカと有しているような関係を、お互い同士においてももてないはずがないと私は考えます。アメリカとしては、そうした日豪の関係構築を喜んで後押ししたいし、それは三国すべてにとって利益になるだろうと思います。


★インタビューを終えて (島田洋一)
 トマス・シーファー大使は、1947年10月4日生まれ、現在58歳の働き盛りである。日本に着任する前は、三年半強、駐オーストラリア大使をつとめた。
ブッシュ大統領と同じくテキサス育ちで、州議会議員などを経て、大リーグ球団テキサス・レンジャーズをブッシュ氏らと共同経営したこともある。

 かつて面談したボルトン国務次官(現国連大使)やローレス国防副次官などもそうだったが、シーファー大使も、拉致問題を語るとき、単に同情の念だけでなく、犯人である金正日に対する怒りの念がはっきり表情に出る。その辺りが、ブッシュ大統領と気が合うゆえんだろう。

 一般にアメリカの保守派とされる人々の中にも、ロナルド・レーガンやジョージ・W・ブッシュのように、リスクを冒しても、「悪の帝国」「悪の枢軸」のレジーム・チェンジを図ることが長期的安定を得る道と考える「理想主義者」と、ヘンリー・キッシンジャーやブレント・スコウクロフトのように、体制の問題には踏み込まず、勢力均衡に基づく安定を確保するのが肝要と考える「現実主義者」がいて、しばしば意見の対立が見られる。日本の保守派についても、似たような構図があるだろう。

 アメリカ政治を見ていて、私は、前者が最も信頼できる勢力だと思う。日本で、彼らと本当の信頼関係を築ける政治家といえば、やはり安倍晋三氏あたりだろう。
日米の「理想主義」的保守派が連携を深めていくことが、同盟関係を盤石にし、両国の国益を大きく増進させる道だと思う。シーファー大使は、その結節点として、今後ますます重要な役割を担っていくだろう。

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日本最南端の市(石垣市)での講演会

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日本最南端の市(石垣市)での講演会
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日 時:平成18年7月12日(水)
    18:30~21:00(時間注意)
場 所:石垣市民会館大ホール(1,000人収容)
講 師:横田滋・早紀江、砂川昌順
テーマ:日本最南端から拉致被害者家族を応援する市民の集い
    ~横田滋・早紀江さんご夫妻を迎えて~
入場料:無料(但し、入場整理券が必要)
呼びかけ人:国際ソロプチミスト石垣
主 催:『八重山ブルーリボンの会』 実行委員長:山田隆一
後 援:『八重山毎日新聞社』『南山舎』


実行委員会構成団体:
 (順不同)
 国際ソロプチミスト石垣
 石垣市商工会
 八重山青年会議所
 石垣ロータリークラブ
 八重山ライオンズクラブ
 石垣市女性団体ネットワーク会議
 八重山PTA連合会
 八重山高等学校PTA連合会
 石垣市PTA連合会
 八重山婦人連合会

※砂川昌順さんからのメッセージ
沖縄県石垣市(石垣島)で横田さんご夫妻をお迎えして講演会を開く ことになりました。日本最南端の市から拉致被害者全員の奪還を呼びかけたいと思っ ております。

八重山をあげての講演会となります。八重山の人たちは、拉致被害者ご家族を応援したいという気持ちを強く持っております。横田さんご夫妻に石垣島で元気になってもらえるような石垣島ならではの講演会にしたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。

来週水曜日に行われる石垣島での講演会はNETライブで生中継されます。
NET中継は、以下のアドレスで行います。
http://www.netlive.ne.jp
全国各地で、石垣の集会を見ることが出来ます。
当日は是非、アクセスしてみてください。

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2006年7月11日 (火)

東京連続集会19-7

   『本間勝さん(田口八重子さんの兄)のお話』

0000849m

皆さんこんばんは。
最近の情勢を見ていますと、北朝鮮は今テポドン2号を発射という事で大騒ぎしていますけど、これは本当は拉致問題から行けば良いチャンスくれたな、と。
すでに北朝鮮に対して政府が法をかける状況に当然追い込まれるわけですね。
良いにしろ、悪いにしろ。
それが我々にとっては、今の現状では打開出来そうも無いような現状であると思いますので、・・・・・・・・(聞き取れず)。
厳密には発射できない。
佐藤会長の言われるように、分析で発射できないだろうという事なんですけどね

今年も6月の22日です。
本当に月日は早い物で今年ももう半分も来ちゃうと、言う事で本当に、今年こそと私たちは思っているんですね?
今まで横田早紀江さんがブッシュ大統領に会ったり、いろいろ諸外国を巻き込んでこれだけ盛り上げてきた年なんで、今まで無かったんですよね。
本当に今年が勝負だと思うんですけども、中々打開できないでいると。

北朝鮮は相も変らず拉致問題は解決済みだと、そういうふうに言ってるわけですよね?
これは2002年からずっと来てるわけですよ。
たかだか3家族返して誠意は見せたぞと、冗談じゃないです、我々は。
我々の家族を生きて返してこそね。
何ぼの世界なんですよ。
死んでからどうのこうのなんて言う事で、とてもそんな問題は許せない事ですから。

テポドン2号でも分かる通り、人工衛星の、偵察衛星ですか?
性能が凄く良いわけですよね?
だからあれを徹底的に利用してね。
日本は・・・・・・・・・・・・。(聞き取れず)
性能的には今ひとつみたいなんで、そういった偵察衛星の情報をお金を出して、どんどん、じゃあ収容所はどこにあるのか?と。
この収容所はどんな実態なのか?と。
それは当然軍関係者しか分からない情報なんでしょうけど、軍隊から逃げて脱北している人が、韓国の自由北朝鮮放送、北朝鮮の同胞に対してやってますよね?

そういう人たちがいますから、情報は何とでも得られると思うんですよね。
空から見て、それから人を介して、それでしらみつぶしに潰していって。
今になってね、どこにいるのか?どうのこうのなんて言ってる状態じゃないですよね?
本当に金正日が倒れたら、現地に乗り込んで行ってひとつひとつね。
じゃあこの辺に居そうだと、山の中のどこか洞窟でも、地下に潜り込まされているんじゃないかとか、絶対に1000人近い日本人が拉致されているんですから、全体的には
1000人近いんじゃないですよね。
そういう所でどんどんお金を使ってやるべきだと思うんですよ。

それからもう一点なんですが、先日埼玉県の川口の市議会が、私たち八重子も含めて特定失踪者の家族の方々と、川口の駅前・浦和の駅前等で署名活動をやっております。
そういった中で、川口の市議会で前原議員さんが川口の東口の電光掲示板に拉致家族、拉致被害者たちの情報を、それを川口では8人今現在分かっておるんですが、そういった電光掲示板を利用して拉致問題に取り組んでいく。
一地方自治体の中では埼玉県、それに川口は非常に前向きにやって頂いて。
それで現実に拉致被害者帰ってきたら、どうするんだこうするんだと、そういう所で川口の市長さんは先日の議会の中で答弁しておられます。

こういった事をどんどん各地方自治体の中で取り組んでいただければね。
本当にありがたい事だと思いますけど、そういった現状をご披露しておきます。
ありがとうございました。(拍手)


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東京連続集会19-6

   『有本明弘さんのお話』

0000848m

※有本さんのお話は全体的にマイク音声が割れていて、大変聞き取りにくい所が多数あります。
その為、聞き取れない所は全て・・・で飛ばしてテキストを起こしました。
少し分かり難いテキストになってしまいましたが、悪しからずご了承ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みなさん、こんばんは。(拍手)
今日は・・・がおらなかったので、ここへ来るのが大変な事になりました。
・・・がおらないと言う事はずっと一人だけで、もう子供みたいな物や思っとります。(笑い声)

今、佐藤先生が仰ったようにやはり北朝鮮と日米の間で緊迫した状況が生まれてきました。
これはこの問題の関わった当初から、北朝鮮と話し合いではなくて緊迫した状況が生まれて来ない事には解決の方には進まないんやと、私はずっと言ってる事でありまして、今やっとそういう状況が生まれてきました。

そういう中で振り返ってみたら我が国の政治状況は小泉さんが9月で辞めると。
そういう中で、私たちはひょっとしたら安倍さんがやってくれんやろうというふうに思いましたが、それがどうもマシな状況が生まれてきて、福田さんが追い上げてきたと、言うようなマスコミ報道があります。
そういう中で小泉さんは今までに無い政局闘争が起こるのは・・・・・・・・・・他人事のような顔をして楽しんでおりますが、これが今我が国の政治の状況なんです。

で、福田さんを応援する人は、古くからおる自民党の先生方。
中身は全員知りませんが、福田さんの後ろにおって福田さんを総理にしたいと、古くから自民党におるその先生方が殆ど福田さんの後ろに回っておって、若い先生方安倍さんくらいですか?
若手の国会議員、分かりやすいには、・・・・・・・された、それ以降の自民党が野党に下った、その時以降に生まれた自民党の若い先生方。
これが多分安倍さん支持に回る先生やと思っています。

何故この古い政治家の先生方が、今の次期、日本の政治状況を正すのならばこれはもう安倍さんしか無いんです。
でもその人たちは福田さんを担ぐという事に関しては、私は北朝鮮制裁つぶしの・・・の人を排除する。
これしかないんです、(拍手)簡単に言えば。
こんな事を我々国民が黙っとるということはないんです。
言う権利はあるんです、国民は。
何故か?
皆さん政党助成金、儲けから天引きされてるやん。
だから政治家に対しては昔はそうじゃなかったかもしれないけど、今は政党助成金を取られてるとなれば、その政治家のおかしな行動については、国民は関心のある人は全部文句が言えるです、これ。

それとあの議員会館。
あの二つに全部議員が集中しとるんです。
それに抗議を・・・集中的にやれば・・・かなと思うとる先生方も、これは人間的な国会議員の常識として、あの北朝鮮と対抗できるのは安倍晋三さんしか無いんだからこっちの方に入れとこうと、そういう考えになっていくんじゃないかと、私は個人的にはそう思っておって、国会議員の先生方にもいろいろお話をしてとにかく安倍さんになってもらいたいと。

だからいろんな事を勘案して、この8月ですか?
8月くらいになったら福田さんの方もだいたい自分の票がどれ位来るんか?と、そんな票読みももう見てるんやないか?と思います。
だから票読みをみているというような状況をこさえるというのは危険な事であって、もう安倍さんしか、今の日本の国を現状を考えた場合は安倍さんしかないんだと。
そういうような風を、風を先生方に送り続けて頂きたい。
私はそういうように思っておるんです。

どうも票読みをするということは、非常に私は危機感を持っているんです。
なぜか?
50票差なんです。
50なら50票分、・・・の金が出てくる。
そういう所が出てくるんです、政治の世界は

結局北朝鮮は制裁(賛成)の人を排除する。
50くらいの差やったら出てきよるで、そんなもん。
これがあの世界の・・・世界の今までの状況なんです。
・・・・の状況なんです。
だから票読みすると言うような状況をさせずに、安倍しかないんだというような風を起す。
これが一番安全な方法だと、私は一人でそういうふうに思っておるんです。

以上です。(拍手)


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東京連続集会19-5

『増元照明 家族会事務局長のお話』

0000847m

こんばんは。(拍手)
この集会が終わったら、明日万景号が入りますので新潟の方へ行きますけど、昨日でしたかね?
テポドンの騒ぎのお陰で一時期新潟県が許可を出さなかった。
良いも悪いも新潟に行かないで済むから。
結局昨日の段階で許可を出したようで、一時のポーズのようなことなんでしょうけども、それでも一応許可を出さないと言う姿勢を示せたという事は、新潟県独自で万景峰号の入港を阻止できるという事だと僕は感じています。

更にテポドンの事でまた呆れてしまいますけども、ずっと我が国の政治家の方たちの何人かは「経済制裁しても効果が無い」とか、麻生さんなんかもそう言ってたんですね。
日本と北朝鮮の貿易は3分の1になっていて、経済制裁をしても何の効果も無いんだからと。
中国と韓国が一杯援助しているし貿易もそちらの方でやるから、日本が制裁しても何ら効果が無いだろうという事を仰ってたんですが、テポドンを打つとなったら今度は経済制裁をやろうと。
じゃあ、効果の無い経済制裁でテポドンの発射を防げると思ってやってるのかどうか?
今度じっくり聞いてみたいと思っているんですけど、効果があると思うからそうやって言ってるんでしょう?
そうじゃないんですかね?

それとも国会意思を示す為にやっているんであれば、それは正解だと思います。
「テポドンなんか撃ったら私たちの国は許さないから、経済制裁という発動をするぞ」という国家意思を示すんだったらそれは正解だと思いますが、私はテポドンでやるなら拉致でやれと言いたいですね。(拍手)
テポドンは飛行距離がだいぶ長いですから日本にはまず落ちないと思いますけども、ただあそこの技術ですからどうなるか分かりません。
・・・(聞き取れず)飛行機は余り関係ないかもしれないけど、落ちる時に飛行機がたまたまそこにいたら当たってしまったら大変ですから、撃たないには越した事は無いんですけど、ほとんど実害の無いテポドンで経済制裁をかけるという方たちは、なぜ実害のある拉致で経済制裁しようと今まで言わなかったんでしょう?
結局は本気でこの拉致問題解決しようとしていないんじゃないか?
私は本当にこの2~3日腹が立ってしょうがないんですが、みんなまともに真面目にやってます、一生懸命やりますとか言って経済制裁の発動はしない。
小泉さんもそうでしょう?

でもテポドンでは経済制裁を発動すると脅しをかけている。
本当にこの人たちは被害者を救出する意思があるのかどうか?
私は残念でなりません。
皆さん、日本の国民の皆さんはまともな人が多いと思いますよ?まだ政治家なんかよりは。
私たちは声を上げていかなければこの国まともになりません。
是非一緒に声を上げてください。
ありがとうございました。(拍手)

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東京連続集会19-4

   『飯塚繁雄 家族会副代表のお話』

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どうも、皆様こんばんは。(拍手)
この問題を取り巻く情勢というのは非常に広がりを含めて、また非常に複雑化されていまして、中々私たち素人の判断ではどうして良いか分からないと言う状況にだんだんなって参りました。
今日は佐藤会長がいろいろ解説して頂きましたけども、私たちとしてはやはり最後に仰いますようにどうやって助け出すんだ?と。
それからいろんな事実・状況が明らかになってくる中でも、では日本人も被害者・韓国人の被害者をどうやって奪還するのか?いう課題がどうも見えない状況なんですね。

我々の最終目的はとにかく日本人の被害者を全員奪還すると。
更に韓国人の被害者もきちっと戻して貰いたいと。
言う事が最終的な願いでありますけども、そこまで行くまでにですね。
今言ったように非常に問題が難しくなって来ているということが感じられます。

まぁそうは言っても皆さんのお力を借りながら、あと専門家のご意見も借りながら、私たちが活動していく指針をですね。
はっきりと見極めて、またちょっと今年・・・(聞き取れず)ありますけどまた難しい場面も出てきます。
そういう中で、何とか力を合わせてですね。
この問題を少しでも前進できるように頑張って参ります。
引き続き皆様のいろんな面でのご支援をお願いしたいと思います。

宜しくお願いします。(拍手)

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2006年7月10日 (月)

東京連続集会19-3

   『佐藤勝巳 救う会会長の講演 その3』

北から見て上手く行かなかった、連邦制の雛形は日本で潰れちゃった。
もうひとつ北から見て拙いなぁと思い出したのは、金大中のスキャンダルです。
最近になって判明した事なんですが、金大中はアメリカ・ニューヨーク州に400億円の土地を買って持っているんです。
これが具体的に明らかになってきた。
韓国の保守派がこれを掴んでアメリカ当局に告訴している。
同じ資料に基づいてソウルでも告訴している。
韓国のメディアは政権当局に握られていますから、そういうことは報道していないんですけども、そんな物は口コミで一発です。
つまり北にも分かっている。

いずれ金大中は、アメリカだけで400億円です。
そういった韓国国内、あるいはひょっとすると日本の国内にも金大中ファンドがあるかもしれない。
そういうものが次々暴露されて来た場合です。
そんな者を相手にして連邦制なんて言っておった日には、それは将軍様に傷がつく、って問題があったんです。
ミサイルの発射が忙しいから金大中さんに来てもらっては(困る)、と私は真っ赤な嘘だと思う。
つまり利用価値がなくなったから来ないでも良いですよ、という事だと思います。

ですから今の民団のこの戦いと言うのは、南北の、僕に言わせれば、まぁ昔からそう言ってるんですが。
悪魔と詐欺師がですね、(笑い声)合体をすると。
それで韓国全体をですね。
金正日が飲み込んで、生き延びようとこういう算段ですから、そいつをまず一発ですね。
民団の諸君の戦いでここで挫折をさせたと。
昨日夜7時のNHKのテレビを見ておったら、北朝鮮政府のスポークスマンみたいのが一人韓国にいるじゃないですか?
李何とかって言うのが。
あの男は「北朝鮮がもしミサイルを発射したなら、我が国が人道支援として用意をしている食料とか肥料は止めざるを得ません」みたいな事を言ってました。
本心は全く違うと思いますけど、そういわざるを得ない国際情勢が生まれて来ているという事ですね。

私はもう、少し大胆な予測を致しますと金大中という政治家は今回の事件で政治生命は絶たれた、いうふうに思っております。
盧武鉉政権からみてもやっぱり面白くないんですよね。
自分が大統領なのにね。
本来連邦制なんて自分がやりたいわけですから。
それを何か前の大統領がカーターがやったような形で、うまい事歴史に名を残そうとしてごそごそ動いておった物が、ここで潰れちゃった。
だいぶお歳でもあるし体調も良くないようですから、それからもうひとつは金大中さんの足元の全羅道で、金大中と一緒に心中するのは嫌だよと公然と言う勢力が出てきまして、いろいろあってあの政治家はこれで終わりだろうと思います。

韓国における北朝鮮のスポークスマンみたいな奴が、何か制裁措置をとらなきゃいかんと言わざるを得ない背景とは何か?
ここが今回のミサイル事件の最大の焦点なわけです。
つまりどこがもっとも反対したのか?
私が調べた限りでは北京政府です。
強烈なプレッシャーをかけた、言うふうに聞いております。
なぜか?
北朝鮮が願っているのは先ほども仰いましたように、アメリカと北朝鮮の交渉です。
中国が考えておるのは6者協議です。

つまりアメリカと北の交渉が、まぁ実現しっこないが、実現すれば中国関係無いよという事です。
6者協議関係無いよ。
アメリカから見れば中国の北朝鮮に対する影響力ゼロという事です。
中国がこれからアメリカと交渉して行く場合、大きなカードを失ってしまう。
北朝鮮を押さえ込むと言うポーズを取ることによってアメリカに譲歩を迫るのが6者協議なんですが、これが全部パーになる。
絶対に認める事は出来ない。
これがひとつですね。

もうひとつ、前から中国人が我々に誰もいないときに言ってるんですが、「先生北朝鮮なんか関係ないです。中国とアメリカ・中国と日本が話さえつけば、あんな物はいくらでも料理が出来るよ」と。
自分の植民地か少数民族のひとつくらいにしか北京は思っていない。
ほぼ間違いないです。
それが、「お前たち北京なんか関係ないよ」と「ミサイル打ち上げて俺はアメリカと交渉するよ」って話ですから。
それは大国主義の塊みたいな所ですよね?中国とっていうのは。
それが自分の子分だと思っているのに、後ろ足で砂をかけられるような行動ですよね?今回の。
物凄い圧力です。
それは止めとけと、打ち上げるのは止めときなさいという話を水面下でずっとやってきた。

それに対して、金○○(聞き取れず)は何と言ったかというと、安倍晋三が在京の大使を呼んで今度次のサミットで拉致問題を出すから宜しく頼む、協力してくれと言った。
確かに中国大使館は、大使は出なかった。
公使が出ている。
韓国もそうです。
大使が出ないで公使が出た。
その場ではない別のところで中国は日本の拉致問題解決に協力をしますと発言をしています。
本日の新聞に出ています。
これを持ち出したんです。

つまり横田早紀江とブッシュ大統領が会って一緒になって人権問題で我が国を締め上げるといってるときに、中国がそれに対して理解を示す。
同盟国でもなければ友好国でも無い。
「我が国が作ったミサイルを我が国の意思でを発射する、文句があるか!」となったんです。
それに対して中国は「やれるならやってみろ!」
中身はほぼこういうやり取りです。

という事でしかしケンカなんてのは、売り言葉に買い言葉でえらいみんな勢い良く元気になりますよね?
元気は良くなったんだけど、結果を見ておりますとね。
結局発射しなかったんです。
出来なかった。
中国はこれは北朝鮮をやっつけるなんて朝飯前です。
生殺与奪権を握っている。
つまり重油は中国から行ってるんですから、バルブ閉めれば良いんですよ。
故障とか言って。
たまんないですよね。
現に3日間くらい閉めた事も有りますからね、過去に。

それと国境貿易、中国側が止めたらあらゆる品物がストップになっちゃうでしょ?
やる気になればいつでも何でも出来る。
多分何かを、伝家の宝刀か何かをチラつかせたか抜いたんでしょう。
発射しないところを見ると、というような事がまぁ起きて来たんです。

他方アメリカです。
前からこれも私が申し上げているように、アメリカはイージス艦を5隻くらい配備しまして、これ1万トンクラス、昔の言葉で言えば巡洋艦ですから。
これの搭載している巡航ミサイルはイージス艦1隻でだいたい200発です。
5隻という事は全部で1000発です。

それから軍事情報ですから公にはなっていません。
それは非公式情報なんですが、アメリカが南西太平洋に今4隻の空母を配置している。
グァムとかフィリッピンとか台湾、沖縄周辺ですね。
一千トン空母に搭載されている搭載機は75機くらいです。
4隻ということは300機です。
いつでもそれが北朝鮮に向けて発着陸できる、飛び立つ事が出来ると言う体制がひかれている。
物凄い軍事的圧力ですよね?

つまり試みるに一空母に対して護衛艦・駆逐艦5隻です。
原子力潜水艦2隻です。
これでもって1機動隊を形成しているんです。
4機動隊が入っているということです。
1隻の空母の乗組員は5000名です。
この空母の中には修理工場があり病院があり、5000人の食べ物を作るんですから、大レストランがあるとこういうことですよね?

それが今北朝鮮を睨んで4つ太平洋上に浮いているんです。
もし一発打ったら、いつでも巡航ミサイルが北朝鮮の全部の都市に向けて照準を合わせて発射される体制です。
私たちは、軍事情報ですからそういう事は公になりませんので、しかし日本の安全というのは今私が申し上げたような状況の中で安全が確保されているんです。

この事がですね。
この事を抜きにして、何か久米宏とか言うのが何か第1次湾岸戦争の時とか、たまたまテレビ見ておったら馬鹿な事を言ってましたですね。
アメリカは戦争好きなんですよね、とか馬鹿な事を言ってましたですよね?
本当にですね。
アホと違うか?
東アジアの、アジア全体の平和というのはまさに危機一髪という時にね。
目に見えないところでこのようにしてアジアの平和が安定されていると言う事を、私たちはぜひとも知って置く必要があるんです。

そういう状態の中で今金正日は、さぁミサイル発射台にテポドン2を立ててみた。
発射したらどうなるか?という事です。
これはひとたまりも無いですよね。
最近アメリカではいや発射したらミサイル・・・・(聞き取れず)で打ち落とすてなことを、わけも分からず言ってますけど、あんなものは私は打ち落とせないと思いますけど、今までの実験で成功した試し無いんですから駄目だと思うけども、それ以前にそれは北朝鮮の基地に巡航ミサイルが殺到しますよね?

というようなことの中で、さぁ、時間も後2~3分しかありませんけども、発射出来なくなったらあの政権どうなるんだ?
こぶしは振り上げたんです。
降ろす場所が無いんです。
で、ミサイルはこれは軍のものです。
軍に金正日がゴーサインを出したからあれやぐらに立ったんですよ?
その金正日が外圧がかかったらよう発射できない。
どうなるか?

金正日と軍の信頼関係は大きく揺らいでいくと思います。
これはまぁどこの国でもそうです。
うちの大将、こんな者を担いでおって大丈夫かな?という話になります。
要するに、何も出来んじゃないか?
北朝鮮の出版物を見ているとね。
もしアメリカと戦争すると言うならアメリカ人を全部無縁仏にしてやるとか、しょっちゅう書いてるんですよ。(笑い声)
あれだけ読んでいると物凄い北朝鮮強いように思えるわけですよ。
しかし、実際にはね。
プロの横綱と勝負がぜんぶ相撲にならんです。

そういう今状況の中で、これからの北朝鮮はどうなっているか?
周りの収拾大変だと思いますよ?
先ほど言いましたように、韓国の頼りにしている盧武鉉はあのザマですよ。
選挙やったら負けちゃうんですから。
じゃあ連邦制でもって危機を脱出しようとした。
それも金大中も潰した。
盧武鉉、今のような状況の中で国際情勢の中で・・・(聞き取れず)を切り開いていく力、そんな物あるかって事です。
北も無い。

いう事になると後は内部矛盾が出てくる。
どういう形で出てくるのか?
これはまぁ救う会主催のところですから、拉致という事で一言で終わりますが、そういう内部矛盾が出てきたときに、それがテロになるのかクーデターになるのか何だか良く分からないけれども、混乱が起きた時拉致をされた人たちを救出しなきゃいかん。
どこにいるのか分からないんです。
どこにいるのか分からないんだったら救出のしようが無いんです。

具体的に救出すると言う事は収容された所に行って安全に救出する事なんです。
だけどどこに救出されているのか分からないんですから、救出しようが無い。
これが我が国の現状ですよね?
非常に拉致問題について金正日政権がぶっ倒れる事は大歓迎ですが、しかしながら具体的に救出する為には、言う所を確定をしていかなければならん。
その事が焦眉の課題と今なってきている。

もちろん政府はこの事を承知いたしております。
知らないわけじゃ全然無いです。
やかましく言ってますから、会うたびに。
だけど、良くわかんないんですけど政府ってのは図体が大きいから、それから関係省庁の縄張りみたいな物があるらしくて、中々やっぱり身軽に動けない。

簡単なんです。
金を使えば良いんです。
極めて簡単なんです。
誰のイニシアチブでどうやって金を使って日本人が拉致されているところを特定をするのか?
特定をしたならば、それを救出するためにどういう手段を講じるのか?
言うような事が、つまり拉致救出というセンターが無いわけですから困るんです。

早くね、安倍さんに総理大臣になってもらって、専任の国務大臣を置く。
私は候補としてですね。
中山恭子さんを選任の大臣として置く。
その大臣が指揮をとって全部やる。
言う事を早急に急ぐべきである。
以上を持って私の話を終わります。(拍手)


蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

拉致家族「金正日との戦い」全軌跡 拉致家族「金正日との戦い」全軌跡

著者:佐藤 勝巳
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2006年7月 9日 (日)

宋日昊会見

 日朝国交正常化交渉を担当するソン・イルホ大使が7日午前、ピョンヤンで日本の報道陣と会見し、ミサイルの発射について、「正常な訓練を非難する行動をとるなら、さらなる対応をとらざるをえない」と発言しました。

「(日本は)誰に向かって経済制裁しているのかまったく言語道断である。(日朝関係は)破局的な状況になるだろう」(北朝鮮 ソン・イルホ国交正常化交渉担当大使)

 ソン大使はこのように述べ、ミサイル発射に対して日本が制裁を決めたことを非難しました。そのうえで、「日本が過去の清算を避けているのだから、我々が制裁を加えるのは正常なことだ」とミサイル発射を正当化し、「日本が責任をとるべきだ」と強調しました。

 さらに、北朝鮮に対する制裁を続けるのなら、より強硬策をとる考えを示唆しました。

 「日朝関係は『最悪』どころか『対決局面』に入っています。米朝関係より悪化している」(北朝鮮 ソン・イルホ国交正常化交渉担当大使)

 また、日朝関係については、「対決の局面に入っている」としたうえで、拉致問題に関して横田めぐみさんの「遺骨問題」に言及し、「別人のもの」とした日本政府の鑑定結果に強く反発、「ニセモノと主張するなら返せばいい」と述べました。

 また、ソン大使は日朝ピョンヤン宣言については「関係正常化のための立派な道しるべ」と述べ、ミサイル発射は宣言自体を破棄したものではないという認識を示しました。

TBSニュースより

日本の制裁「言語道断」…北朝鮮大使が非難
【平壌=宇恵一郎】北朝鮮の宋日昊(ソン・イルホ)日朝交渉担当大使は7日午前、訪朝中の日本人記者団と会見し、北朝鮮のミサイル発射に関する日本の制裁措置発動について、「言語道断だ。後に破局的結果を招きかねない」と強く非難するとともに、「ミサイル発射は日朝平壌宣言に違反しない」と述べた。

 宋大使はミサイル発射について「日朝平壌宣言は、過去の清算と国交正常化に向けた信頼醸成の精神が守られる限りという前提でミサイル発射のモラトリアム(凍結)を2003年以降も継続すると約束したもので、対話がなされていない現状でのミサイル訓練は何ら宣言に違反しない」との見解を明らかにした。

 さらに、日朝交渉再開について、日本政府が発表した制裁措置の中に日本政府職員の北朝鮮への渡航見合わせなどの項目があることを指摘し、「こうした態度で日本側には交渉を再開する意思があるのか。交渉が再開できるかどうかは日本側の姿勢にかかっている」と制裁を批判した。

 日本の制裁措置に対する対抗措置については、「今後、日本の態度を注視し、しかるべき対応を講じる」と述べ、措置の中身については、「ミサイル発射訓練を含めてもっと強い物理的な対応を示さねばならない」とし、その中身については、「いずれわかるだろう」と述べるにとどまった。

 日朝平壌宣言については「今も有効だと考えているし、日朝交渉の再開についても楽観している」と発言。日本の政権交代後にも有効かと問われると、「宣言は個人に属するものではなく、だれが首相の後継となっても有効だ」との見解を示した。

読売新聞ニュースより


この発言から読み取るべきは、北朝鮮は万景峰号を止めてほしくない。

制裁を嫌っている。安倍首相が怖い。

どうしても援助がほしい。

拉致問題をうやむやにしたい。

ということだけ、恫喝は追い込まれたネズミのすること。

その部分は無視して読めば北朝鮮の真意が良く理解できますね。

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しおかぜ変更と「人情の海」

[調査会NEWS 384](18.7.9)

■しおかぜ第二放送 周波数・放送時間変更

「しおかぜ」第二放送は明日7月10日より次のように放送時間と周波数を変更します。

 第2放送は周波数を9486KHz(修正)

 第一放送は従来と同じ05:30~06:00 
9785キロヘルツです。

 今後北朝鮮当局からの妨害によっては追加の対策をとる予定です。

■続・悪者は誰か
                         荒木和博

 383号のニュースで「悪者は誰か」と題して書きましたが、付け加えて書いておきたいと思います。

 前に飯塚繁雄さんにお聞きしたことですが、田口八重子さんの拉致が大韓航空機爆破事件によって分かったときに、八重子さんはマスコミから事件の共犯者のように見られたそうです。

 確かに、田口八重子さんが金賢姫に日本語や日本の風習を教え、その金賢姫が爆破事件を起こしたのは事実です。しかし、日本で平和に暮らしている私たちに、彼女を共犯者と呼ぶ資格のある人間はいないはずです。最も悪いのはもちろん、拉致をした北朝鮮の体制であり、次に悪いのはそれを放置してきた日本政府であり、私たち日本国民すべてです。自分自身が拉致をされて、北朝鮮当局に反抗すれば生命の危機にさらされるということになるなら、私も自分の安全を選ぶと思います。

 このところ、拉致問題については金英男さんの発言などの矛盾ばかりマスコミの皆さんの関心(それはおそらく読者・視聴者の関心ということでしょう)が集中し、工作員としての印象が強く報道されているように思います。確かに、その方が報道しやすいとは思いますが、本質はそこにはありません。

 もともと、北朝鮮当局の発表というのはほとんどが嘘です。私自身、大学での講義などで、学生には「北朝鮮の公式発表や報道などを読むときは、まず『これはすべて嘘である』と思って読め。そして、『彼らはどうしてこんな嘘をつくのだろう』と考えると、意外にホンネが分かる」と言っています。「労働新聞」など、間違いないのは発行の日付位と思っていた方がいいでしょう。間違い探しはいくらやってもあまり生産的ではありません。

 金英男さんの発言なども、矛盾を突くより、「北朝鮮当局は彼になぜこんなことを言わせるのか」と考えた方がいいのではないでしょうか。ともかく、彼は拉致被害者であり、北朝鮮でどんな発言をしたとしても、あるいは過去にどのような活動に従事させられたとしても、救出の対象であることは間違いありません。

 北朝鮮は混乱しています。これからまた何か訳の分からないことを持ち出してくるでしょう。私たちはそれに惑わされず、一気に攻勢をかけるべきだと思います。

 ちなみに、金英男さんの事件と類似したケースである寺越事件について、寺越武志さんは北朝鮮で「手記」を出版しています。題名は何と『人情の海』。もちろん、北朝鮮当局が寺越事件を拉致でないとするアリバイづくりなのですが、書かれていることを裏読みすると、事件の真相が明らかになり、また、北朝鮮当局の手口も分かります。なぜ、金英男さんがああいう発言をしたのかも分かると思います。ご関心のある方は訳文を私のブログからダウンロードできますのでご一読下さい。


荒木和博ブロク 記事「人情の海」

「人情の海」Pdfファイルダウンロード  

上記よりダウンロードして読むことができます。

印刷すると100ページぐらいになります。

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2006年7月 8日 (土)

東京連続集会19-2

  『佐藤勝巳 救う会会長の講演 その2』

安倍さんが総理大臣になれば、私は率直にあの人に会って、全部ハイテク関係・大量破壊兵器関係止めなさいと。
法律はあるんだと、二つですね。
船を止めろと。

今度何か私まだ読んで無いんですけど、読んだ人から聞いたんですけど藤本何とかさん(=藤本健二 「金正日の料理人」著者、近著は「核と女を愛した将軍様」)という人が第3弾目の本を書いている。
その中に、金正日が日本の物を食べるとこれは美味しいじゃないかとすぐに命令して、これを買って来いと。
すると、万景が次ので何でも買って持ってくる。
だから万景というのは、あんな物は国民の生活とは何の関係も無い。
金正日の食べ物ですとかね。
あの一族のお化粧品とか、そんな物ばかり運んでいる船なんですから。
そんな物はストップさせりゃぁ良いんです。

まぁ安倍さんならやってくれるだろうと思います。
そりゃ、やらなかったら安部そりゃ話が違うじゃないか?という事になりますよね?今までと。
安倍さんはやってくれると思いますけど、で、そういうふうになったときにあの国は私たちと価値が違いますから。
・・・(聞き取れず)が何を考えているか?といったら、もっといったらば・・・(聞き取れず)は何を考えているか?と言ったら、国民の事なんか一切誰も考えていないです。
将軍様が何を考えているか?何を欲しているか?
その希望とか要望とかを考えてやるのが党官僚達の仕事ですから、それ以外の事は考えてませんから。
それをやっとったら出世しますからね。
自分の地位が安泰ですから、ということであります。

ですからあの万景なんてのは本当にですね。
止めちゃえば良い。
誰が困るかと言えば金正日将軍様が困る。
国民はなんも関係ないです。
そういうことをやれば効果は、拉致解決しなかったらそうしますよ。
言う強力なメッセージを送る事がいわば初めてそうした場合に話し合いに乗ってくる。

皆さん、注意をされる方はお分かりだと思いますが5月28日日比谷で私たちが集会を致した時に、安倍官房長官からメッセージが届きました。
「対話と圧力」では無かったです。
「圧力と対話」というふうに表現がなっていたと思います。
つまり圧力があって初めて対話が成立する。
今までとは逆になっておったはずでした。
いやはずです、そうなってました。
これはかなり大きな政策の転換とお考え頂いて宜しいと思います。

話は横道に逸れましたけども、そういうふうないわばアメリカの締め付け・日本の締め付けなどで、金正日政権は非常に困ったんです。
もうひとつはこれはご案内のように5月31日韓国で統一地方選挙が行われて、ご案内のように与党はものの見事に完敗したんです。
野党の全面勝利です。
これが来年行われる韓国の大統領選挙にどういう影響を及ぼすか?
というような事がもうひとつあったんです。

よく言われるように前二回、統一地方選挙で野党が勝ちながら大統領選挙になったら、金大中と盧武鉉にやられてしまった。
だから必ずしも統一地方選挙で勝ったから、この次のいわば最高レベルの国政選挙である大統領選挙に勝てるという事には過去二回はなってはいない。
しかし今回は過去二回と同じなのか?という問題があるわけです。
私はそこはかなり大きく違っているだろうと言うふうに見ております。
私もそう見ていますし、どうも平壌も同じように見ているようです。

この来年の12月までに何か手を打たなかったら2代続いた、つまり10年間続いたより北に近い政権の本筋は生まれないのではないか?誕生しないのではないか?という危機感も持っている。
何か手を打たなきゃいかん。
考えておりました。
それが実は連邦制という、2000年の6月の15日金大中が平壌に行ってお互いに抱き合って、何か声明を出した。
声明の2項目目、連邦制という言葉が出て参ります。
この連邦制を実現をさせて、つまり紙の上で実現をさせてそれで・・・(聞き取れず)でやってきた盧武鉉の対北宥和政策、そして反米・反日政策が正しかったんだと言う事を韓国国民に大きくアピールしていた。

私喜んで良いのか、悲しんで良いのか良く分からなかったんですけど、私のところの研究所が現代コリアと言う雑誌を出している。
私の体のように胸の厚さなんですけど、薄い雑誌なんですが、この雑誌がかなり前から韓国の政局の、つまり南北の政局の焦点は連邦制にあるんだという事を、ずっと座談会であるとかで書き続けてきた。
この私たちの雑誌を一番熱心に読んでくれているのは日本国民では無いんですね。(笑い声)
残念な事なんですけど、それは一部韓国の人たちと北朝鮮の人たち。
日本にいる、工作員もたくさんいますから読んで下すって、その中の一人が電話をかけて寄こして、「現代コリアがずっと言っておった、あの連邦制はホンマで正しい」と、わざわざご通告いただきまして、喜んで良いのか?悲しんで良いのか?ということなんです。

そこで金大中の話に移らせて頂きますが、中々我々から見ておって分かり難い所がある。
それは金大中さんてのは前の大統領です。
これが4月に平壌を訪問するとか6月に訪問するとか、6月は日にちまで決まっておったが昨日になって延期しますという話になった。
何か延期の理由というのはなんだろう?と思ってじっと見ておりますと、テポドン発射に伴って何か北の方がいろいろ忙しいらしくて具体的にお出でなさいという詰めの返事が、話し合いをするのをいつにすると話を来ていないから、これは27日か28日行く予定が時間的に間に合わないから延期せざるを得ないと言う、訳の分からない理由が発表されたわけです。

しかし皆さん考えてみてください。
テポドン発射なんてのは、北朝鮮内部では偉いさんが前から決めておって既定の方針として準備しているわけです。
金大中さんが27日とか28日とかに平壌入りする。
それも4月段階から決まっているわけです。
なのにこの期に及んでミサイルの発射問題であれこれあるから返事が出来ない。
あほなこと言っちゃいかんです。
私は理由は他にあると思います。

大きく言って理由は二つある。
ひとつは、まあ結論から申しますと、北から見て金大中大統領の利用価値が無くなった、という事だと思います。
それがどういうことか?といいますと、大きく言って二つあったんです。
まず二つのうち一つは日本国内と直接関係する事で、民団と総連が5月の17日だか?5.17。
和解しますって、みょうちくりんな声明を出したわけです。
今発売されている現代コリアに私がはっきり物を言った方が良いだろうと思って書いた。

北、あれはテロ政権なんだ、テロ政権の出先機関が総連なんだ。
その総連と和解する民団?気は確かか?って。
つまり我々にとっては打倒すべき対象ですよね?金正日政権なんてのは。
別に日本人を攫っているというだけでは話はなくて、韓国人も攫っているわ、核は開発しているわ、ミサイルは開発しているわ、これは全部国際法から二国間の協定から何から全部違反していると。
そういう出先機関の総連と民団が和解をして共生する。
つまり正真正銘本当にそうならば、民団というのは我が日本国民の敵なんだ、言うふうにはっきりと書きました。
本気でそう思っているなら我が方は、入管法改正してそういうアホは海外退去にした方が良いって書いたんです。
私本当にそう思っていますから。

そりゃ民団の中にも良心的な人はいるわけですから、この執行部馬鹿と違うか?ということで次々と下から突き上げをなされて6月15日韓国光州で、金大中と金正日が出した共同声明のお祭り、祝賀会というか祝典をやると言う。
そこに総連と民団の代表が踊りに参加しているという、声明の・・・(聞き取れず)があるんです。
8月15日、総連と一緒になって集会をやるという。
これ、全部パアになったわけです。
そりゃあ、やはりここは民団の人たち頑張ってますよ。
この24日土曜日、臨時の中央委員会総会が開かれて、そこでもってあの声明が否定されれば現執行部は総辞職ですよね?
せざるを得ないと思います。
私は半ば冗談で言ってるけど、そうなったら民団と仲良くしようや、とこういう話ですよね。(笑い声)
そうでなかったら仲良くなんが出来ないよ。ということですよね?

なんでこんな事になったか?と言うのが大問題なんです。
なんで5月17日、こんな事が起きてきたか?
これね、北朝鮮の政権というのは本当に怖い。
つまり民団を乗っ取るのに40年間の歳月を要した。
皆さん方はもうご存じないと思うんですが、1972年、南北74共同声明と言うのが発表されてその直後です。
民団の中で執行部排除の動きが出てきた。
私たちはそれをベトコンと当時呼んでおった。
ベトナムのベトコンですよね。
あの南の方に共産党の組織がうわ~っと一挙に蜂起して、革命を達成しているという。

あのベトコン派という事は、親分が大将が、郭東儀(カク・トンギ)ということなんですよ。
郭はなべぶたに口を書いて子供を書いて、遊郭の郭という。
東と言う字、これよく覚えていてください、この人の名前を。
で地球儀の儀です。
郭東儀。

こいつがまぁ、実質的親分になって民団執行部の乗っ取りを図ったわけです。
しかしこのときは民団は頑張ってこいつを排除したんです。
排除された連中が韓民統(韓国民主回復統一促進国民会議)というグループを作って、今皆さん方全然知らないと思うんです。
今名前を変えて韓統連(在日韓国民主統一連合)です。
で、親分は郭東儀です。

こいつが実は北から直接指導を受けてる連中ですから、民団内部にオルグを致しまして自分達の息のかかった人間をですね。
ず~~っと送り込んできて、団長以下ですね。
副団長クラス何人かを彼らが握って、そして5月17日ああいう声明を出させた。
民団の河(丙オク=ハ・ビョンオク、「オク」は「金」へんに「玉」)という、かわ、さんずいに優良可の可。
この団長を当選させるのに、もうず~~っと時間をかけて民団内部に浸透を計ったわけです。

だいたい北朝鮮の工作というのは単位は20年と考えてください。
それぐらいの単位で持って相手側の団体のトップの頭を握ってしまう。
あるいは主要メンバーを握って乗っ取ってしまう。
言うような事は、これは長年北朝鮮を見ておったら一目瞭然です。
全部それでやってるんです。

もう今歳とって私名前忘れましたけど、北朝鮮のですね。
政治局員候補で女性がいるんですよ。
これね、北朝鮮から密航してきて日本に入ってきて、在日韓国人の男性と結婚をして、結婚をしてから「恐れ多くも」と言って日本の法務当局に出頭したと。
韓国から密入国してきましたと、結婚している相手は在日です。
簡単に特在が取れますよね?
その特在をとって今度は民団が計画しておった祖国訪問団の中に入って、2度くらい韓国を往来して、そして韓国へ入っていく。
そのおばはん、韓国で10年間地下組織をば~~っと作ったんです。
韓国でこれ摘発されたら、240人くらいですね、分かったと。
そのおばはんが北から入ってきて日本におって、そして日本経由で韓国へ入っていく。
30年間です。

こんなのね、結婚なんて別に愛しているわけでも何でもないでしょ。
なんていうのかな?任務遂行のために結婚すると、そういう事ですよ。
そんなケースたくさんありますよね?
民団もその指揮下で乗っ取られたんです。
だけどあそこは先ほど申し上げましたように、民団の人たちもアホじゃないから執行部を突き上げて今戦いの最中なんですが、これは一体何を意味するのか?

5.17というのはいわば連邦制の雛形として考えたんです。
まず日本にその雛形を作る。
そして6月15日の共同声明の祝典に民団・総連が同時に参加していく。
それと同じ物を南北でつくろうじゃないかと考えたのが金大中なんです。
その金大中を動かしているのが、郭東儀です。
いう構図が見えてきたわけです。

だからあの、アホな声明ですよね?総連と民団の。
言うのは実は本国の政治の延長線上にあった。
ところが民団が蹴飛ばした。
そんな式典なんかに行けるか!と蹴飛ばした。
従ってそこで郭東儀と金大中の思惑は飛んでしまったんです。
金大中はそれを引っさげて平壌に乗り込んで行ってですね。
すでに日本ではもう出来ているんだと、これで行こうじゃないかという話をね。
金大中はしようとした、言うふうに私は推定を致しております。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

コリア!―38度線を越えたゴール Book コリア!―38度線を越えたゴール

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東京連続集会19-1

   『佐藤勝巳 救う会会長の講演 その1』

~~拉致問題と最近の朝鮮半島情勢~~  06.6.22 友愛会館にて

0000842m

こんばんは。(「こんばんは」の声)
今紹介されましたように、今日は朝鮮半島が今どうなっているか?とラジオの対応も含めて、どうなっているのか?というような事を約1時間くらい喋らせて頂きます。

最大の関心事はテポドン2が飛ぶのか?飛ばないのか?いう事だと思いますが、ただいま現在では私は80%くらいは飛ばす事ができないだろう、と見ています。
飛ばしたかったんですが、飛ばす事が出来なくなってしまったということ。
なぜか?という事は後で話をさせて頂きますが、そもそもこの時期にどうしてテポドン2を発射しようとしたのか?という事がまず第一番の問題点になってくると思います。
完全に行き詰まってしまって金正日政権がテポドン2を発射することによって、アメリカとの2国間の話し合いに持ち込みたい。
そうする事によって今の局面の打開をしたい、いうふうに考えておった事はこれはもう間違いございません。
昨日の夕刊あたりで報道されておりますように、ニューヨークにある北朝鮮の国連代表部のナンバー2がアメリカに対して、「我々のテポドン2の発射がそんなに心配なら、話し合いをしようじゃないか」というような事を、彼ら自身がそうはっきりと言っておりますから。

なぜ行き詰まったのか?ということを少し説明をさせて頂きます。
前々回かここの場で私、アメリカの金融制裁、マカオにあるバンコ・デルタ・アジアに対してアメリカ側がマネーロンダリングの懸念先として指摘をすると同時に、あの銀行とアメリカの銀行との一切取引停止の措置を講じた、いう事なんですが、あの銀行はたいした銀行では無いんですね。
例えば日本の都市銀行のようなそんな銀行では全く無い、もっとちっちゃい。
しかし、何が国際的に物凄い反響を呼んだかというと、9.11つまりアメリカにテロがかけられた後、アメリカは愛国法という法律を作ってそれの311条の適用というのが、バンコ・デルタ・アジアにかけたアメリカとの銀行の取引停止措置です。

それまではアメリカの国内法として法的根拠がないわけですね。
外国の銀行に対して制裁措置を講じるということ。
ところが9.11の後、その国内法が出来ましてアメリカとしてはしっかりとした国内法に基づいての措置というところですから、何が問題になったかと申しますと、世界中の銀行があれを見ておって下手に北朝鮮と取引をしたならば、バンコ・デルタ・アジアと同じような措置をとられるのではないか?
もしそれをとられたら、これはアメリカの銀行と取引が出来ないような状況で、銀行として国際的に動こうといったってそれは無理です。
ですからバンコ・デルタ・アジアそれ自身よりも、国際的にアメリカが国内法311条によってやって来るぞという事で、北朝鮮の国は言うまでも無く、貿易商社、個人等々の口座の開設に応じなくなってしまった。
これが非常に大きなダメージなわけです。

それからこれは実際にあった話なんですが、北の方は困りましてね。
じゃあ、まぁドルで払いますよって言ってね。
ロシア側にドルで払ったんです。
ロシアはそれを貰ったんですね。
で、調べてみたら丁度一割が偽ドルだった。(笑い声)
言う事が、これまたずっと知れ渡りまして、現金で取引をすると言っても誰も偽ドルを作っている本家本元からですね。
ドルを貰う所はなくなってしまった。

こういう事ですから、中朝の国境貿易は別に致しまして、それ以外のドルの決済などと言うようなものは、全く出来なくなった。
そうしますとこの地球上に通貨が発生する前の状況、物々交換で無いと取引が出来ないという事になってきた。
今の世の中で物々交換で貿易をやるなんてそんな事、そりゃ部分的には可能かもしれませんけども、国家としては大変な事になるわけです。

でまぁそういう状況が起きまして、あのアメリカの金融制裁というものが、どんなに北朝鮮にとって物凄い打撃だったかという具体的な この4月明らかになったんです。
東京でもって、6者協議の代表者が集まりまして会議という物を開いたのはご記憶があると思います。
その会議は開きましたけども、そんなものは何の成果も無いんですが、私から見ておって凄い成果があったのは、北朝鮮からやってきた核担当の金桂寛という外務次官が、これが帰る直前に記者会見をやった。
アメリカがバンコ・デルタ・アジアに対して北朝鮮の資産・預金を凍結しております。
この資産凍結を解除したならば、その瞬間に6者協議に参加すると言う発言をしたわけです。

じゃあ、北朝鮮はあのバンコ・デルタ・アジアに金をいくら預けているんだ?と。
2000万ドルです。
日本円に直して23億7千万円です。
あの国は今23億円の外貨が無いと言うことです。
それがハッキリしたんですね。
本人はまぁ、そんな事は全然意図しないで「早く解除してくれよ」と言う話をしたと思うんですが、同じ会議でアメリカからやってきたヒル代表がこの数字を公にしたんですね。
バンコ・デルタ・アジアに北の金が2000万ドルあるよと、日本のメディアにリークしたわけです。

だから今北朝鮮は、高々2000万ドルの金でアップアップしている。
しかし外務次官は何を言ったか?というと、同じ記者会見で「我々が核を開発して困るのならば制裁を解除しろ」とこういう台詞ですよね。
やくざの台詞そのものです。
解除しなければ核開発をするぞと、だったらアメリカお前困るだろうと、こういう話なんですが、2000万ドルの銭が無い奴が核開発も無いだろう、そもそも。
それは漫画みたいな事で、ある意味では悲鳴に近いものですね、見ていると。

今アメリカは昨年の9月15日にバンコ・デルタに制裁をかけたんですが、それ以来ず~っと、日本ではほとんどあまり報道されていないんですけども、ヨーロッパ各国にアメリカが持ってる情報を流してるんです。
お前の所に駐在している北朝鮮の外交官は、過去に麻薬取引でこういう経歴があるぞと、要注意だから気をつけろと。
あなたの国の中にある北朝鮮の商社はこういう性格の商社で、こういう性能を抱えている部品を扱っている商社だ。
具体的にみんなアメリカが情報を流し出したんです。
それで今ヨーロッパ連合各国はその情報に基づいて、北朝鮮の商社、片っ端から摘発をしているんです。
ちょっと昨年の9月からそういう状況が続いております。
その面からも北はびしびしと締め上げられているわけです。

我が国はご承知のように現行法令に基づいて違反をしているものはどんどん取締りますよ、って言う言い方を、これは政府の今の公的な見解です。
ご承知のようにこれは安倍さんが官房長官になってから、今年に入ってから政府の決定として現行法令に基づいて一生懸命やる。
いう事で麻薬の問題、境港の問題などが大きくクローズアップされてきましたし、その他、あれじゃないですか。
無人のヘリコプターか何かをどこか、ダイハツかな?なにかが中国に出そうとして大問題になった。
あれは実は、朝鮮総連の科学技術者協会の手入れをした時に持ってきた資料と言うのが有るわけですが、それを見ていたら出て来たんですね。

ですから北朝鮮じゃなくて中国にも全部関係していると言うような事が接収資料の中に明らかになってきて、その他いくつか貿易関係で精密機械というのがやられているのは、あれはみんな科学技術者協会に強制捜査をかけて手にした資料を元にして行っている物とご理解して頂いて宜しいと思います。
とんでもない昔の事件であるにも拘らず、大阪の朝鮮総連の商工会に強制捜査をかけた。
というような事でびしびしやられている。

また脱税ってのは誰がやってもこれ摘発を受けるんです。
脱税して強制捜査を受けたからといって新聞に報道されると言う事は、これまず無いです。
しかし今全国でパチンコ屋さんで脱税でバシバシやられている、です。
朝鮮総連のパチンコ屋さんなんかでは、総連におってはこれ我々生きていけないぞと、仕事が出来ないぞというような状況に今なってきております。

そういうことだし、それから朝鮮総連が日本の政府に借金をしている。
政府に借金をしていると言うよりも、朝鮮信用組合が破綻をして日本が公的資金を導入して不良債権を買い取った。
これRCC(整理回収機構)が買い取って、あれ100%預金保険機構、つまり政府機関の預金保険機構が100%株式を握っている所です、あのRCCというところは。
だから政府機関が握っていると考えて良いんです。
それが不良債権として628億円、これは朝鮮総連も確認した借金があると言う事、これの取立てを今やっておりますし、払わなければ担保に入っている担保物件を片っ端から競売にかける。
いう事に今なっています。

北朝鮮は今このミサイルの問題の前に、何を問題にしておったか?というと、日本のポスト小泉に誰がなるのか?という事に異常な関心を払っていました。
今でも払っています。
安倍晋三官房長官が総理大臣になったら北朝鮮は持たない、という判断を持ってるんですね。
なんとしてもこれは安倍さんが総理になるのを止める方法は無いか?と言うのが北の最大の関心事だったんです。

テレビなんか見てますとね。
よく解説者が、「日本なんかいくら制裁したって韓国だって中国だってどんどん(援助を)出すから効果なんか無いよ」とよく言ってる人がなんかいるらしい。
僕はあまりテレビ見てないので分からないですけど、そういう人がいるらしいですね。
これが如何に間違っているかという事は、当の北朝鮮が安倍さんが(総理に)なって経済制裁を本気で発動したら、北は自分達が駄目になるという事を認めている。
あんな評論家の言ってる事は本当に分かっちゃいないんですね。
そりゃそんな米なんて食べる物は金を出せば中朝国境でどんどんどんどん入ってるじゃないですか?
中国だって商売ですから金出せば食料だってなんだって売りますよ。
別に日本は経済制裁は食糧を止める事だなんて一切言ってませんからね。

あの今テポドン2というのも、あのミサイルのハード、つまり部品は圧倒的にメイド・イン・ジャパンが多いはずです。
我々にとって一番怖いのは大量破壊兵器が我々の頭上で爆発する事です。
それを運搬できる運搬手段、つまり弾道ミサイルです。
一旦地球圏外に出て突っ込んでくると言う、これが日本にとっても東アジアにとってももっとも怖い事であり、避けなきゃいけない事。
そいつの生殺与奪権を握っているのは日本なんですよ?
全面的にストップをかければ良いわけです。
で、それをやられたら猛獣が牙を抜かれたと同じでして、ミサイルを作る事は出来ないです。
大量破壊兵器を作る事は出来ない。

国民は飢餓状況にあって圧倒的な部分はいつどうなるか分からない。
いつでもお腹を空かせている。
兵隊さんもお腹を空かせている。
というような状況の中で我が国にとって軍事的脅威という事になり得ないし、飯なんか食べたかったらいくらでも食べさせてやれば良いじゃないですか。
盧武鉉政権が出したければ食料でも肥料でもいくらでも出してやらせれば良い。

問題は二つです。
大量破壊兵器と運搬手段です。
止めてしまうと、そしたらあとはいくらでもなんとでも、あんなアホみたいな政権、料理できるんです。
それが一番大切な事だと言うふうに私は考えています。

佐藤勝巳講演(2)続きへ


蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

拉致家族「金正日との戦い」全軌跡 拉致家族「金正日との戦い」全軌跡

著者:佐藤 勝巳
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2006年7月 7日 (金)

■拉致も制裁の理由

救う会ニュース(2006/7/7)より

■拉致も制裁の理由、総連6幹部も対象−安倍官房長官
 安倍晋三官房長官は、7月6日、記者会見で、前日に決定した北朝鮮への制裁措置について、「ミサイル発射を契機としたが、拉致問題について誠意ある対応をしてこなかったことも総合的に勘案した」と述べ、北朝鮮による拉致も制裁の理由の一つであることを明らかにした。

 また、安倍長官は、制裁措置の中の「在日北朝鮮当局職員の本国渡航後の再入国禁止」の対象として、在日で北朝鮮人民代議員(北朝鮮の国会議員)を務める下記の6人が含まれることも、民間団体の講演で明らかにした。

★最高人民会議第11期選挙(2003年8月3日)で人民代議員に選出された朝鮮総連幹部6人
救う会メールニュース(2006.03.10)より

徐萬述(議長)三選
許宗萬(責任副議長)再選
梁守政(副議長・商工連会長)再選
金昭子(女性同盟委員長・元愛知県本部委員長)初選
朴喜徳(総連経済委員会副委員長・商工連顧問)初選
張炳泰(朝鮮大学長)初選

★コメント(平田隆太郎)
「拉致も制裁の理由に含まれる」という官房長官発言は、本日の新聞紙面、報道等ではあまり関係者の関心を集めていないようであるが、この発言は、核・ミサイル問題、拉致問題などへの北朝鮮の対応を「不誠実」とし、日本政府の方針として「たとえ核・ミサイル問題が解決されても拉致問題等で誠意ある対応がなされない限り制裁措置が解除されない」ということを意味し、拉致問題を解決する手段として画期的な措置となると思われる。同時に、拉致問題についての日本国の毅然たる意思を北朝鮮はもとより国際社会に明示したことになる。また、安倍長官は、報道対応での発言と同時に、横田滋家族会代表に直接電話をかけ、「制裁発動理由には拉致問題が含まれる」等説明し、上記の決定を伝えている。北朝鮮の「不誠実さ」に応じて、今後も速やかに制裁措置を強化してほしいものである。

 家族会・救う会では、上記6人の再入国許可取消しも繰返し要請してきた。人民代議員の再入国問題も制裁に含めてほしいという趣旨から、「経済制裁」といわず、単に「制裁」とし、「制裁発動で拉致被害者救出を!」と求めてきた経過もあった。この6人は、多数の拉致被害者が抑留され続けている中で、これまで日本と北朝鮮との間を自由に往復し、金正日政権から多様な指令を受け、実行してきた責任者である。今回のミサイル発射に対応する措置により、今後、彼らが帰国した場合、日本に戻れないこととなり、これも結果的に拉致問題解決の効果的な手段となると考えられる。

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七夕・願いの短冊

テレビで横田さん夫妻を拝見していると、その苦しみ、悲しみ、怒りが伝わってきて、こちらまで五臓六腑をかき回されるような痛みを感じます。

お疲れはいかばかりか?心労はいかばかりか?

横田さん夫妻、めぐみさん、ウンギョンさん、三代に渡って、人生をめちゃくちゃにする北朝鮮、金正日!

許せない気持ちです。

今日は七夕、昨年願いを込めた短冊を見ながら、どうして日本は被害者を取り戻すことが出来ないのかと思います。

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2006年7月 6日 (木)

北朝鮮外務省の談話要旨

北朝鮮外務省の談話要旨

 【平壌6日共同】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官の6日の談話要旨は次の通り。

 一、今回、成功裏に行われたミサイル発射は、自衛的国防力の強化のため、わが軍が実施した通常の軍事訓練の一環。

 一、主権国家としてのこうした合法的権利は、どのような国際法や日朝平壌宣言、6カ国協議共同声明などの合意にも拘束されない。ミサイル関連技術輸出規制(MTCR)の参加国でもないので、この拘束も受けない。

 一、1999年に米国と合意した長距離ミサイル発射凍結については、米朝間に対話が行われる期間に限られたもの。ブッシュ政権は米朝間の対話を全面的に遮断した。既に2005年3月、ミサイル発射凍結の合意が何ら効力もないことを明らかにした。

 一、02年に日朝平壌宣言で合意した長距離ミサイル発射凍結も日朝国交が正常化され、日本の過去清算が実現されることを前提としたもの。しかし、日本は拉致問題が完全に解決したのにもかかわらず、自己の義務は一つも履行せず、米国の敵視政策に便乗して拉致問題を国際化するなど、日朝関係全般を原点に立ち戻らせた。

 一、05年9月19日の6カ国協議共同声明は、朝鮮半島非核化実現のため関係国が行うべき義務を規定している。しかし、米国は共同声明が採択されるや、金融制裁を実施し、われわれを標的とした大規模な軍事演習などにより共同声明履行を阻んでいる。こうした条件において、われわれだけが一方的にミサイル発射を留保しなければならない必要はない。

 一、強力な自衛的抑止力がなかったなら米国は何度もわれわれを攻撃しただろう。われわれのミサイル開発と実験、生産・配備は北東アジア地域における力の均衡、平和と安定を保障する主要因になっている。

 一、6カ国協議共同声明で公約した通り、朝鮮半島非核化を対話と交渉を通じて平和的に実現しようとする意思は今も変わらない。しかし、わが軍のミサイル発射訓練は最初から6カ国協議とは関係ない。

 一、わが軍は今後も自衛的抑止力強化の一環としてミサイル発射訓練を継続するだろう。もし、誰かが言いがかりを付けて圧力を加えようとするなら、やむを得ず、ほかの形態のより強硬な物理的行動措置を取らざるを得ない。

http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1618&blockId=82736&newsMode=article

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2006年7月 5日 (水)

テポドン発射に対する安倍官房長官記者会見

安倍官房長官記者会見

北朝鮮による飛翔体発射を受けての当面の対応について

 今般の北朝鮮による弾道ミサイル又は飛翔体の発射は、我が国の安全保障に直接関わることであり、極めて憂慮すべきことである。また、本件は、日朝平壌宣言に違反し、かつ、六者会合共同声明と相容れない行為であり、国際社会の平和と安全及び大量破壊兵器の不拡散の観点からも極めて遺憾である。この観点より、北朝鮮に対し、毅然とした厳しい対応をとることが必要であり、具体的に以下の措置をとることを決定した。

 対北朝鮮の措置として、次の措置をとることとした。
1.引き続きあらゆるレベルで北朝鮮側に遺憾の意を伝えて厳重抗議すると同時に、再び行わないことを申し入れ、ミサイルの開発中止、廃棄、輸出停止を求める。また、北朝鮮がミサイル発射モラトリアムを改めて確認し、それに従った行動をとると同時に、六者会合へ早期かつ無条件に復帰することを強く求める。

2.万景峰92号の入港を禁止した。

3.北朝鮮当局の職員の入国は原則として認めないことし、その他の北朝鮮からの入国についても、その審査をより厳格に行うこととする。また、北朝鮮船籍の船舶が我が国港湾に入港する場合であっても、その乗員等の上陸については、原則として認めない。

4.在日の北朝鮮当局の職員による北朝鮮を渡航先とした再入国は原則として認めない。

5.我が国国家公務員の渡航を原則として見合わせると同時に、我が国からの北朝鮮への渡航自粛を要請する。

6.我が国と北朝鮮との間の航空チャーター便については、我が国への乗り入れを認めない。

7.北朝鮮に関するミサイル及び核兵器等の不拡散のための輸出管理に係る措置を引き続き厳格にとっていく。

8.北朝鮮による不法行為等に関し、厳格な法執行を引き続き実施する。

9.北朝鮮の対応を含めた今後の動向を見つつ、更なる措置について検討する。

国際社会における連携として、次の対応を行う。

1.日米間のハイレベルを含めあらゆるレベルで調整・情報交換など緊密な連携をとる。

2.国連安全保障理事会等において然るべき対処がなされるよう必要な働きかけを行う。

3.六者会合関係国間、G8首脳その他のあらゆる機会を活用して、調整・情報交換を行う。

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(13)

『高野美幸さん(特定失踪者・高野清文さんの妹)のお話』

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1976年に伊豆七島の神津島からいなくなりました、高野清文の妹・高野美幸と申します。
私からこの左に、(向かって)右の方にいらっしゃる方たちというのはまだ1000番台にも入っていない、拉致かどうか非常に不安を感じながら日々過ごしている者なんです。
警察や日本政府に拉致かどうか調べてもらっているか?という事も、調査会を通してもですね。
伝わってこない。
非常にどうなっているのか?五里霧中の状態の者たちでございます。

そして今日私が傍聴させて頂きまして感じた事は、「あれ?これ今なんでこれやってるの?」という事です。
とりあえず家族がどうなっているか知りたい、早く帰って来て貰いたい。
両親、待っている家族、本人が元気なうちに一刻でも早く自由の身にさせてあげたいと思っているのに、「ここでなんで日本の政府と争っているの?」
すんごい疑問でした。
そしてもう肩に力入っちゃって、ボールペン握りながら聞いていました。

こうやって待っている家族、まず拉致かどうかを分からなくて失踪しているケースは、まずそれさえも分からないから、それを調べて欲しいわけです。
拉致が解決しないと、その先にもいけないんです。
そういう失踪者の家族の気持ちをもう少し、もう少し本気で考えて欲しいと思います。
以上、感想でした。(拍手)

・・・・・・・・・・

氏名 高野 清文
失踪年月日 昭和51(1976)年7月30日
ふりがな たかの きよふみ
生年月日 昭和31(1956)年10月31日
性別 男 当時の年齢 19
身長 172センチ 体重
公開 第2次公開
当時の身分 電気通信大学2年生
特徴 中肉、丸顔鼻低い、口は大きい、眉濃い。
失踪場所 東京都神津島村の民宿から
失踪状況 大学寮の仲間と神津島へ行き行方不明に。前日に山へ行くと言っていたため、神津島村の天上山を捜索するが発見できず。同月12日に隣の新島でも若い女性が行方不明になっている。

※特定失踪者の情報は調査会のHPより引用
http://chosa-kai.jp/index.html

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(12)

   『特定失踪者・寺島佐津子さんのお母さんのお話』

0000838m

(昭和)54年8月に横浜でいなくなった寺島佐津子の母でございます。
今日はじめてこういう場に出させて頂きました。
宜しくお願い致します。(拍手)

氏名 寺島 佐津子
失踪年月日 昭和54(1979)年8月10日
ふりがな てらしま さつこ
生年月日 昭和35(1960)年7月26日
性別 女 当時の年齢 19
身長  体重
公開 第12次公開
当時の身分 銀行員
特徴
失踪場所 神奈川県横浜市戸塚区
失踪状況 失踪当日、勤務先の支店の親睦会で鎌倉の花火大会に行き、夜10時に現地解散。同僚と鎌倉駅で別れ、戸塚駅からバスで帰宅途中に行方不明。翌日、自宅近くの草むらからセカンドバッグが見つかる。警察犬の捜査でもここまで来たのは間違いない。

※特定失踪者の情報は調査会HPより引用
http://chosa-kai.jp/index.html

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(12)

『特定失踪者・宮本直樹さんのお兄さん・お母さんのお話』

★高野美幸さん

特定失踪者・高野清文の妹の高野美幸でございます。
ここからは1000番台で無い家族になりますので、先に宮本さんのご家族の方からご紹介していきたいと思います。

★宮本直樹さんのお兄さん

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2002年の3月に失踪というか、行方が分からなくなりました宮本直樹の兄のツヨシ(漢字表記不明)と申します。
隣は母のハルミ(漢字表記不明)と申します。

今日の裁判を見て思ったこと、それと私なりに一言申したい事がありますので、お伝えしたいと思います。
まず今日の裁判を見て、何故?こんなにのんびりと人の命が関わっている事なのに、何故?こんなにも人の気持ちが分からない国なのかな?という事を、凄く強く感じました。

また私の弟もですね。
いなくなった当時は、やはり素人ですので警察に頼るしか無いんですね。
そうすると犬でもいなくなったような、もう大人なんだからという形で、凄く母も高齢ですけど尋ねて行っても本当にあしらわれるような感じで、事件にならないと動いてくれない。
要は死なないと動いてくれない。
そういった国というのは一体なんなんだろう?というのを、本当に常日頃思っています。
以上です。

★宮本直樹さんのお母さん

本当に宜しくお願いします。
どうもありがとうございます。(拍手)

・・・・・・・・・・

氏名 宮本 直樹
失踪年月日 平成14(2002)年3月3日
ふりがな みやもと なおき
生年月日 昭和52(1977)年11月9日
性別 男 当時の年齢 25
身長 178センチ 体重 66~8キロ
公開 第3次公開
当時の身分 フリーター(主に清掃業務)
特徴 筋肉質、がっしりした体格 靴のサイズ27.5センチ 鼻の下から唇にかけて手術痕あり、視力は要コンタクト。
失踪場所 東京都荒川区
失踪状況午後3時30分頃、「今夜は夕飯はいらない」と行って自宅を出ていった。いつもと全く変わらなかった。5日朝、新門司港の海上保安庁より電話で「3月3日 19時10分発のフェリー船室に荷物だけ残し、本人が見あたらない」との連絡。荷物には免許証、財布、眼鏡、コンタクトレンズなど身の回りのもの一切があった。東京湾フェリー乗り場から乗ったと思われるが、降りた形跡なし。同フェリーは朝5時に新門司港(福岡)着。時々1人旅に出かけることはあったが、心配かけるようなことはなかった。

※特定失踪者の情報は調査会のHPより引用
http://chosa-kai.jp/index.html

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(10)

   『佐々木アイ子さん(特定失踪者・佐々木悦子さんの母)のお話』

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皆様こんにちは。
いつもお世話様になっております、私は特定失踪者問題調査会でお世話になっている佐々木悦子の母、佐々木アイ子と申します。
宜しくお願いします。

昨夜、めぐみさんの映画を観まして、本当に皆様が何十年も一生懸命やっている姿を見まして、うちの場合は今15年になります。
皆さんの一生懸命やっている姿を見て、私も娘悦子が帰るまでは日本の土を踏むまでは、私も頑張って頑張り続けたいと思います。
皆さんご支援宜しくお願いします。(拍手)

・・・・・・・・・・

氏名 佐々木 悦子
失踪年月日 平成3(1991)年4月22日
ふりがな ささき えつこ
生年月日 昭和38(1963)年12月6日
性別 女 当時の年齢 27
身長 162センチ 体重 52キロ
公開 第1次公開
当時の身分 埼玉銀行パート
特徴 左目の下に泣きぼくろあり、両手共ふっくらとしているが指先が細い。
失踪場所 埼玉県浦和市
失踪状況 「仕事へ行く」と言って埼玉県浦和市の家を出たまま失踪。当日は休みをとっていた。平成16年1月29日、埼玉県警に告発状提出。

※特定失踪者の情報は調査会のHPより
http://chosa-kai.jp/index.html

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(9)

   『生島馨子さん(特定失踪者・生島孝子さんの姉)のお話』

特定失踪者・生島孝子の姉、生島馨子でございます。
今司会の方から本当に一言と仰られて、あれ困ったな。
私はたくさん言いたいことが有るんです。(笑い声)

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まずどうして認定が必要か?ということ。
主権侵害者の人権問題だと言う事は総論として偉い先生方また専門家にお任せするとして、家族としてどうして認定が必要だと思っているか?と言いますと、皆さん「家族が歳をとるんだ」「もう先が長くない」と仰るんですけど、うちはいなくなってから今年で35年です。
それで竹下さん、大澤さんも35年近くになろうとしています。
そうしますと、そこから35年経っているんですね。
うちの妹は今年の6月14日で65歳になりました。
大澤(孝司)さんも6月21日で60歳になっています。
拉致された者自身が、もう日本にあってもそろそろ病を得るような年齢になっているんです。

それで認定を得ていないと、万が一向こうで病気でもして死んでしまった時に、日本政府の認定していない人間を「この人死にました」って返してくれるわけがないんです。
拉致認定が無いと、北朝鮮に拉致されたということを証明する担保するものが何も無いわけですよね?
拉致認定されたから取り返してもらえるとは思いませんよ?
でも家族としては何かひとつ政府に担保してもらいたいと思うんですよね。
しかも35年も経って、もう本人が死ぬんじゃないか?死ぬんじゃないか?と心配をしていますから、そういう観点からも拉致認定は是非必要だと、私自身は考えています。

それともう一点。
この裁判が始まって一年ですよね?
その間、傘と弁当は自前でっていう、一生懸命調べてくださった弁護士の先生方、それから調査会の方々、それからみんなの期待を一身に背負って竹下さんには非常に申し訳ないです。
この先も大変だと思いますが、宜しくお願いします。

それでですね。
折角こういうふうな裁判を一年経ってやっているのに、いろいろ今までもそうだったんですけど、一般の人はこの状況を良く知らないわけですよね。
認定者と認定者じゃない人が差をつけられているという言い方はちょっと僻みっぽいかもしれないけれど、扱いに違いが有るんだよ、という事を知ってないんじゃないか?と思う事が多々あるんですよね。
例えば日比谷の壇上から、「今年中に全員取り返します」
それからいろいろな集会で「今年中に何とかしましょう」
今年中は別としても、皆さん「全員を取り返すまでは私たちは支持します」と言うんですよ。

ところが拉致被害者の全員って誰と誰か?って言うコンセンサスが全然無いんですよね?
国と家族とそれから国民との間に、そこのところは全然うやむやになっているわけですよね?
ですから政府は拉致被害者を全員取り返すって言ったって、認定者だけと思っているかもしれない。
それから支援してくださる市民団体の方、「私たち最後のあなたの家族が帰ってくるまで」って言うから、そういう意味で全員だと思っているかもしれない。
そういうコンセンサスの無いところで議論されているというか、支持して頂いている中に不安を感じるんですね。
もちろんみんな国民の方の支持が無いと、この認定もいかないと思いますよね。

でももうちょっとこういうふうに認定で苦しんでいるんだという事を、ご自分のたとえば大沢さん山本さん竹下さんのように、ご自分のご家族を支援する団体がありますよね?
そういう会の人たちにももっとしっかりそこを認識して頂いて、運動して頂けたら。
そういう会の無い私が言うのは僭越ですけれど、そういう会を持っていらっしゃる幸せな方たちは、そこのところをもうちょっと声を大きくして叫んで言ってもいい時期じゃないか?
一年前と違いますから、そこらへんを考えて頂きたいと思います。

長くなってごめんなさい。
宜しくお願い致します。(拍手)

・・・・・・・・・・

氏名 生島 孝子
失踪年月日 昭和47(1972)年11月1日
ふりがな いくしま たかこ
生年月日 昭和16(1941)年6月14日
性別 女 当時の年齢 31
身長  体重
公開 第1次公開
当時の身分 港区役所麻布支所交換手
特徴
失踪場所 東京都渋谷区
失踪状況当日、一日の年休届けを出し勤め先を休む。朝、同居していた妹に「夕方に電話があったら出かける」と言っていた。衣類の入れ替えをし、夕方クリーニング店に衣類を出している。孝子さんは翌日出勤時に着る服を揃えておいて出かけていた。その夜何の連絡もなく帰宅せず。翌2日夜、自宅に電話があり、しばらく無言の後、「今更仕方ないだろ」と男性の声とともに切れた。平成16年9月29日、警視庁に告発状提出。

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※特定失踪者の情報は調査会HPより引用
http://chosa-kai.jp/index.html

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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2006年7月 4日 (火)

北朝鮮の現実(1)

北朝鮮の現実 ロシア人が撮影した北朝鮮、平壌の様子

ロシア語版

英語版

なかなかみられない写真です。上記リンク先でどうぞ!

以下二点、参考に

上)Water seems not to be avaliable everywhere when you leave the capital. A woman is washing her clothes in the river.

下)Oil is almost inexistant, so most of the labor is manual.

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(7)

   『藤野義昭 法律家の会共同代表のお話』

★藤野義昭 弁護士

0000834m

今のお話にもあったんですが、北海道にも斉藤裕さんという有力な目撃証言のある特定失踪者がいます。
先ほど飯塚さんが拉致認定されたからと言って、それで返ってくるわけじゃないんだと。
国から・・・・・・(聞き取れず)で、この膠着している状況の事を取り上げると仰っていましたけども、私がちょっと書きましたのは特定失踪者の方は拉致認定という事にですね。
非常な期待をかけていると思うんですね。
非常にグレーゾーンのまんまでずっといるという事。
北朝鮮に間違いないんだと思うんだけども、政府が認定してくれない。
そういう状況でずっといるという事は、失踪してからの長い時間のご苦労、それから苦しみもさることながら、また更にですね。
どっちつかずの状態が今後も長々と続いていくと。
これをやはり何とかしなくちゃいけないんじゃないかと。

私思いますに、例えば95件の空き巣を働いた男に、100件の疑いをかけたからといって誰か非難するでしょうか?
この検察がですね。
起訴するんであれば、それは95件だけを起訴しなければなりません。
しかし北朝鮮はですね。
大量に日本人を拉致していったんですよ。
ですから、だから認定がどうでも良いという事を私申し上げているわけじゃないんですが、やはりそこの認定の基準という物は、これだけ有力な目撃情報なり写真なりが出てきた者はどんどんと認定していくと、言う事を求めたいです、私も。
そこを踏み切れないのか?
あるいはあえてこの時期に拉致被害者を増やすのを、避けようとするような動きさえあるという事を感じております。

先ほど二瓶先生言われましたけど、訴訟要件でこの事件が却下されてしまう可能性も、今日の裁判を傍聴した限りでは私も感じました。
そういうことの無いように微力ながら尽くしていかなければいけないんじゃないかなと考える次第です。
ありがとうございました。

★司会 二瓶弁護士

どうもありがとうございました。
それでは一応・・・(聞き取れず)としては最後になりますけども、共同代表、何か。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(6)

   『岡田和典 特定失踪者問題調査会理事のお話』

★司会 二瓶弁護士

今日は遠くから来ておられる方もたくさんいますので、その中で特定失踪者調査会の理事である岡田さん。
岡田さん、何か質問でもあれば。

★岡田和典 特定失踪者問題調査会理事

こんにちは、岡田です。
拉致認定の古川さんの裁判で極めて象徴的なのが、実は前に拉致被害者のご家族の方、3名がおられます。
3名それぞれが立場が違います。
まず飯塚さん、ご存知のように当然のごとく拉致認定をされているわけでありますね。

お隣に内田(美津夫)さんがお座りになっていらっしゃいます。
寺越さん所の、この問題3名とも一人として拉致認定されていません。
この寺越さんの問題、拉致ではないと言える方一体どこにおられます?
この日本国中探して。
間違い無しに拉致されているわけですね。
現在内田さん、家族会に入っておられます。
そういう立場でまだ拉致認定されていない方でございます。

それとこの古川さん。
特定失踪者問題調査会という中に属してですね。
今拉致認定を求める戦いをしているわけです。
私神戸から参りましたが、皆さんご存知のように昨年度田中実さんが拉致認定されました。
じゃあ、私どもが運動してその結果として拉致認定を勝ち取ったというつもりはございますけども、じゃあその根拠は一体何なのか?と。
私は分かりません。

他の方、たくさんの方、我々田中実さん、あるいはそれ以上にですね。
拉致は間違いないんじゃないか?と確信を持っておられる方がいまだに拉致認定されていない現状においては、田中実さんなぜこの方だけ拉致認定されたのは、極めて運動が盛り上がり、そういう国民的な後押しがあったもののみしかですね。
拉致認定がされないのか?
極めて政治的な判断、恣意的な要素が強いんじゃないか?と、そういうのをつくづく感じる所であります。
長くなりました。
以上でございます。(拍手)

★司会二瓶弁護士

どうもありがとうございました。
北海道からですね。
藤野先生、我々法律家の会の代表。
今日の裁判について。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(5)

   『森本美沙さん(特定失踪者・山本美保さんの妹)のお話』

0000831m

どうもありがとうございます。
私もこの公判に2回参加させて頂きました。

そこで素人ながら思うんですけど、なぜ被告席に日本政府がいるんだろう?という思いがまた改めてしました。
あそこに本当は北朝鮮の関係者じゃないか、原告側には日本の政府関係者じゃないかと、本当にそう思うんですね。

皆さん仰られたように私たちはただ家族を取り戻したいだけなのです。
その手段を本当に考えて頂きたい。
これほど大きな問題、もう何百人という方々が日本から何の罪もなく連れ去られている。
この事実が分かってもう10年です。
日本人拉致が認められてでも、4年以上経っています。

それなのに、どうしてこんな細かい所で政府が、政府関係者が被告にならなければいけないのか?
それが日本の現実なんだと言う事が非常に感じました。
もっと日本全体が一丸となって北朝鮮の政府関係者を被告席に立たせるさせるような、そういう運動をやって頂きたいと感じました。
またこれからも頑張ってやっていきたいと思いますので、皆様宜しくお願いします。(拍手)

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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2006年7月 3日 (月)

■悪者は誰か

[調査会NEWS 383](18.7.2) より

                      荒木和博

 金英男さんとご家族の対面、そして記者会見等を受けて日本のマスコミではその矛盾点がクローズアップされています。お姉さんの英子さんのインタビューなども流されていますが、正直なところ、「こんな間違い探しばかりやってどうするのか」という思いがしてなりません。

 寺越事件の例を挙げるまでもなく、あのようなときに金英男さんが事実を話せるわけはなく、また、それを聞いたご家族が、「英男の言葉は嘘だ」と言えるはずもありません。家族の思いからすれば何としても金英男さんを守ろうとするでしょう。北朝鮮当局のシナリオに沿って言わされているのは自明の理なのに、その矛盾ばかり突いていたら金英男さんやそのご家族が悪者になるばかりです。

 悪いのは拉致をした北朝鮮当局です。金英男さんにああいうことをしゃべらせている金正日体制に問題があるのであって、28年ぶりの再会で自分の感情を表現することすらできなかった彼に罪はありません。また、彼の発言をを否定することの許されないご家族でもありません。記者会見のときとうって変わって、お母さんとお姉さんを見送るときの金英男さんの顔は必死に耐えているようでした。あるいは彼の発言は、あえて矛盾を大きくし、自らが言わされているのだということを知らせようとしたメッセージかもしれません。

 ともかく報道される皆さんも、それを見られる皆さんも、本当に悪いのは誰かということをもう一度心にとめていただければと切に願う次第です。

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(4)

   『飯塚繁雄さんのお話』

皆さんこんにちは。

0000830m_2 

多分今日、初めてこういった裁判を傍聴させて頂きましたけど、考えてみるに日本人拉致(被害者)の奪還という大きな目的がある中で、小さな部分で遅々として進まないというそういう実感を感じました。
例えば特定失踪者、我々のように認定されていない人も含めて、ひとりひとりこういった裁判をしていかないと日本は動かないのか?と。
そしたらここでも話に出たように、家族の方々がみんな歳をとっていつまで頑張れるか分からない状態の中で、悠長な事が言っていられないと言うのが現実だろうと思うんです。

私たち一応被害者という認定はされていますけども、かと言ってされているから奪還だと、いう所に繋がっていないのが現実でありまして、そういう意味では北朝鮮に拉致された日本人という単位でみんな動かなければ、ますます細かい部分での論争に終始されて、あたかもそれが目標であるような感じにされそうな気がするんですね。

先だって訪米してブッシュ大統領と会った件についても、会えば終わりというんじゃなくてあれがスタートという感じもするんです。
今回韓国の家族が北朝鮮に行ってまた一騒ぎさせそうですけども、ああいった事も考えるに北朝鮮と日本の関係というのは非常に悪い感じがあるわけですけども、そういう関係があるからこそもっと強い態度で当たっていかなければ、これ永久にこの問題は続いてしまう。
あるいは途中でやめてしまう。

当初、うちの感じでも特定失踪者の事を入れないように入れないようにという感じで、中途半端な幕引きをさせようという狙いがあったのではないか?と。
これは日本としてもそうだし北朝鮮もそういう考えがあったのではないか?
そこはそれは違うという事で皆さんが立ち上がって、この問題をこれだけ大きくしたんだなぁと感じますけども、いずれにしても最終目的は奪還ですから、如何にスピードを上げてこれに対応して頂くところをたくさん作っていくか?
例えば今回の裁判の話でも、今内閣に専門幹事会と言うのが各省の代表が集まってやっておりますけども、例えばそこで法務関係について、今杉浦さんが大臣ですか?
こういった問題どうするんだ?と。

いつまでも悠長にあと3ヶ月とか、次はまた3ヶ月後とか、こういうような遅々とした進め方では困るという話をしていったらどうですか?という思いもあるんですけども。
いずれにしてもこの問題非常に深く広くあるいは複雑になってきて、我々素人に判断はつかない状態になって来ますけども、やはり家族が拉致されたというその時点で共通すると言う事が、大きな一番の力を合わせるポイントだと思います。
これからも私たちに出来る事を一生懸命やりますのでお願いします。(拍手)

★司会 二瓶弁護士

次は山梨から、山本美保さんの妹さんの森本美沙さん、ちょっと一言。


このテキストは話しの花束ぴろんさんの労作です。

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2006年7月 2日 (日)

恐ろしいこと

≪TBSの報道特集≫

≪荒木和博氏≫
「日本の世論は記者会見、再会から見ていて、これはもう<言わされているな>と、北朝鮮というのはひどい国だなと言うことをますます学習してしまったと。おそらく韓国の中でもこれを真に受けている人はほとんどいないだろうと。そう言うことを考えると分断を狙ったのかもしれませんが結果は逆の方向に動いているんじゃないかと思います。」


≪ナレーション≫

<しかし、こんな心配も聞かれます。
金英男さんと横田めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさん。これは新たに公開された写真。
  

幼い頃から裕福な家庭で育ってきたことが伺えます。
彼女は現在18才、親権を持つのは、父親の金英男さんです。
会見ではこう話しました。

≪金英男さん≫
「現在の状況で日本政府が取っている処置をみると、ウンギョンを送りたいとは思いません。またウンギョンも行かないと話しています。」

≪ナレーション≫
43年前のいわゆる寺越事件で父親が失踪、死亡と伝えられた内田美津夫さん。
かつて家族を分断された立場からこう話します。

≪寺越さんのご家族内田美津夫さんのことば≫
「取り返すなら、いまのうちです。
これが年月がたつと、キム・ヘギョン(ウンギョンさんのこと)ちゃん、

結婚することになるかもしれません。向こうの人と・・・。

出てくるにしても、旦那さんの家族とか、子供が出来たりすれば、また問題は難しくなります。」

≪ナレーション≫
美津夫さんの従兄弟、寺越武志さんは一緒に暮らそうと父親を説得し北朝鮮に連れて行きました。美津夫さんは同じ事態も考えられると言います。

≪寺越さんのご家族内田美津夫さんのことば≫
武志の父親は「お父さん一緒に暮らしましょう。私達も北朝鮮でこういう良い生活、広い部屋を与えられて、食べるものにも不自由しないで、そういう生活をしていますから、最後の親孝行をさせてください」と言われて、今平壌で暮らしています。 必ず、金英男さん家族も、そう言うことになるかもしれないと心配しています。

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(3)

古川了子さん第6回行政訴訟報告会(3)   

                  2006/6/28

『竹下珠路さん(特定失踪者・古川了子さんの姉)のお話』

0000828m_1

左:生島馨子さん、

右:竹下珠路さん

★竹下珠路さん

本日は本当にようやく裁判が動き出したと言う感慨深い思いで話を聞いていました。
荒木先生が本当に分かりやすく、そして川人先生が具体的に話が分かるように質問してくださった事で、とても裁判長に分かりやすくこの話が聞いて頂けたのではないかと思い込んでおります。

思いますに、昨日も「アブダクション」という映画を私も拝見させて頂きましたけど、これは前から思っておりますことなんですけども、今は認定されているご家族の皆さんと、私とこの後ろに並んで頂いている特定失踪者の家族と、同じであると。
本当に同じ思い。
ある日突然に愛していた家族が消えてしまった。
そしていろいろ捜したけれども見つからなくって、20数年も30年近く経ってようやく北朝鮮にいるという事が分かった。
ただ1997年に拉致という事実が国会に認定された時に、私を含めて私たちの家族は、この後ろにいる皆さんは、(この辺りから声を詰まらせながら)ほんの少しの勇気とそれから知恵と、それからほんの少しの情報が無かったために、今拉致被害者として認定されているか、特定失踪者という立場になっているかの違いがこんなに大きくなっているんだと思います。

裁判で争うなんていけない事だ。
まず私は悲しいと思います。
日本国として拉致された被害者を、全部同じ命ですから裁判が少しでも早く。
荒木先生が最後に言ってくださったように、皆の命がかかっているのですから、少しでも早く司法が行政への働きかけをしていただいて、拉致被害者全員の奪還に向けた動きを国が一丸になってしてくださるように、本当に願うばかりです。
皆さんのご協力を今後一層宜しくお願いします。(拍手)

★司会 二瓶弁護士

どうもありがとうございました。
竹下さんのその様な思いがですね。
法廷の中で裁判長に直接訴える・・・(後は聞き取れず)
改めて思いました。
たくさんの方今日傍聴されていまして、時間の関係もあるので家族会の飯塚さんお願いします。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(2)

古川了子さん第6回行政訴訟報告会(2) 

                    2006/6/28
  『荒木和博氏のお話』

★荒木和博氏0000827m_4

前列右:荒木和博さん

前列左:川人弁護士

後列左:森本美砂さん

後列右:高野美幸さん

こうやって話すのと違いまして、裁判の法廷というのは2回目なんですけど非常に緊張致しまして、十分に喋りきれない。
ともかく、この証人が裁判の進行にとって決定的にマイナスになったと言われないようにはなんとかやりました。

中身については今川人先生の方でお話になったとおりでございますけど、私が最後に申し上げましたのは、ともかくこの争っている被告側の国側で出て来ている人たちというのは、直接の当事者の方は殆どいないわけなんですね。
また当事者であっても個々の担当の方はそれなりに皆さん一生懸命にやって下さっていると。
その個別の問題を取り上げての事ではない。

この間長い間ですね。
丁度隣に家族会の飯塚(繁雄)さんも内田(美津男)さんもおられますけど、この拉致問題がずっと放置をされてきたということで、尚且つ現在未認定の人は更に放置をされているという事を、ともかく分かって頂きたいという事でございました。

今日もお見えの方、生島さんであれ森本さんであれ、ご家族がこの3年半の間に亡くなられていると言う事が、他にも何人もおられるわけでございまして、ともかく時間が無い。
で、これは行政の方がやはり根本的が動いてもらわなければ仕方が無いわけで、そのためには司法、裁判所でですね。
明確な判決を持ってひとつの結論を出して頂きたい。
それによって動かすのが最善であろうという事で、申し上げた次第でございます。
まぁ、十分に中々意を尽くせなかったと思いますけども、以上のように証言申し上げました。

★司会 二瓶弁護士

どうも本当にありがとうございます。
続きまして今回の裁判の原告、竹下さんに。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟報告会(1) 2006/6/28

  『川人弁護士による裁判報告』

                 2006/6/28

0000826m_1

★司会 二瓶弁護士

それではですね。
今日は早めに(裁判が)終わりましたのでこれからですね。
本日の裁判の報告集会を行います。
最初にたくさんの方に傍聴いただきまして、ありがとうございました。
また傍聴できなかった方がおられると思うんですけど、その方についてはこれから今日あったことについてご報告を致します。
一番最初に今日、荒木さんにですね。
尋問をしました川人弁護士の方からお願いします。

★川人弁護士

どうもこんにちは、川人です。
ちょっと座って話をしたいと思います。
ちょっとすみません、傍聴で中に入れなかった方、ちょっと手を挙げていただけますか?
ありがとうございます。
それでは傍聴された方、少しダブるかもしれませんがご了解ください。

今日はですね。
この裁判が始まってから、初めての証人尋問が行われました。
荒木さんが証人として証言台に立ちました。
時間が約30分という制約がございましたので、原告代理人からの主尋問が約30分という制約がございました物で、非常に重大な問題を30分で証言すると言うのは中々大変なんですけども、荒木さんの方で非常に的確にですね。
分かりやすく裁判長に証言をして頂いた。
その様に思っています。

荒木さんに証言をしていただいたポイントは、大きく分けて二つございます。
ひとつはですね。
この裁判の中で大きな争点になっているのは、国側は政府の認定した被害者であろうと、そうでない政府が認定していない方であろうとですね。
差別はしていないと。
同じようにですね、救出活動に取り組んでいると、こういう趣旨の事をこの裁判では言ってるわけです。

私どもはそうでは無いということで、明確にですね。
政府が認定した被害者の方とそうで無い方の間にはですね。
取り扱いの違いがあるということを主張しているわけですが、その点について最も詳しい荒木さんに事情を説明をしていただきました。

具体的には政府が認定していない被害者の方々についてはですね。
今までも公式にはですね。
何ら北朝鮮にどなたについて聞いたという事についてはですね。
公式には話してないわけです。
唯一例外は過去、藤田(進)さんと加瀬(テル子)さんについて、写真が出てきたときに若干話が出た事はあるんですが、それ以外はですね。
現在に至るまで公式的に、例えば古川さんについては「こうこうこういうふうに北朝鮮に問いただした」とですね。
その様な説明は一切無いわけであります。

更にはですね。
抽象的には30数名について、北朝鮮に問い合わせをしたというふうに言ってるわけですけども、荒木さんの証言の中でもですね。
これらについてもですね。
あくまで安否の確認と言いますか、行方不明の確認という趣旨で日本政府は北朝鮮に聞いているに過ぎないと。
つまり30数名という人については名前もハッキリしないし、且つ安否の確認という事で聞いているに過ぎない。

日本政府が認定した人については帰国をしてもらうという事で、交渉しているわけでありますから、そういう点でも明らかに言い方も含めて違うんだと。
その辺の事を・・・(聞き取れず)の外務省の担当課長と荒木さんとの間のですね。
荒木さんなどとの会談の模様を証言して頂きました。

そしてそれ以外にですね。
当然の事ですけども日本政府は今まで政府認定者以外についてはですね。
パンフレットを作った事も無いしHPに名前を載せた事も無いですし、国連に働きかけた事も無いわけです。
つまり救出活動と呼べるような事は何もしていないわけですが、そういった点についても荒木さんの方から証言を頂きました。
これがまず大きく第一点の尋問でございます。

で、第二点はですね。
荒木さんがソウルに、竹下(珠路)さんと一緒に2002年の12月6日に行きまして、安明進さんと古川了子さんの事について話を聞いた。
その時の模様についてお話をしていただきました。
その時に安明進さんが書いたですね。
絵、ソウルの915病院の図面があるんですけども、それを裁判所に提出しておりまして安明進さんがですね。
かつて古川了子さんを目撃したということについてのですね。
証言の具体的な内容をですね。
荒木さんの方からお話を頂いたということでございます。

そして政府が横田めぐみさんに関しましてはですね。
安明進さんが1997年の2月に目撃したと、安さんが横田さんを目撃したということですね。
1997年の2月には証言をしたわけです。
その3ヵ月後には日本政府は横田さんを認定したわけですね。
そういった経過からも、安さんの証言を重要な根拠にして政府が横田さんの被害者認定をしたわけですから、そういう比較から言ってもですね。
古川さんについて政府が認定しないのはおかしいじゃないか?と、筋が通らないじゃないか?と、そういうことについてご証言を頂きました。

つまり日本政府としてですね。
これだけ明確な安明進さんの証言がありですね。
尚且つ古川さんも失踪経過を含め、非常に疑わしいところがたくさんあるわけです。
そういった点から考えまして、政府が当然認定すべきだと言うお話いただきました。

あと、荒木さんが最後に裁判官の方に言われたのは、この問題についてはですね。
是非裁判所がきちっと判断をしてもらいたいと、司法が役割を果たしてもらいたいという事をお話いただきました。
政府の担当の部署の方はそれぞれ努力をされているけれども、国家が国として拉致問題についてどのようにやって来たのか?という点については様々な疑問もあるわけで、裁判所で初めてく言う形で争われているわけでして、司法の場できちっと役割を果たして頂きたいという趣旨のお話を、証言をしていただきました。

荒木さんの証言が約30分、今私が概略を申し上げました内容で行われましたが、その後国側から反対尋問が行われました。
ただし、反対尋問は約5分くらいでございましたけども、ありました。
この内容はですね。
要は、今年の2月28日に政府はいろいろ説明したじゃないか?と、外務省は荒木さんにご説明したじゃないか?と、そういう趣旨の尋問をしたわけですけども、内容的には先ほどお話した内容の繰り返しでもありまして、いずれにしても大きなですね。
新たな事実なり新たな尋問があったわけではございません。

それから裁判官の方からはですね。
若干一点だけ質問がありまして、これが質問の趣旨がいまひとつ分からないんですが、要は所謂特定失踪者についてのご家族の方、ですね。
奥さんとか子供さんとかそういう方々が、拉致をされている方にはどのくらいいますか?と、そういう趣旨の質問がありました。
これは質問の趣旨がイマイチ分かりませんが、おそらくですね。
推測するには、要は政府がですね。
拉致被害者として認定した場合にはどなたに通知をしたりですね。
する必要があるかと、そういう事に関連した尋問ではなかったか?というふうに思います。

証人尋問に関しましてはですね。
従いまして全て40分くらいで終了いたしました。
今後の進行に関しましてはですね。
裁判所の方から進行協議期日と申しますが、裁判をどういう進行をするか協議をしたいと言う期日を7月に設けたいと言う事で、7月の18日の午後4時に進行の協議期日が入りました。
これは一応訴訟の形としては非公開となっておりまして、双方の代理人のみが出廷して今後の訴訟の進行について協議する事になります。

私ども原告側からはですね。
法廷でもですね。
是非安明進さんの証言を聞いてもらいたい。
更に原告本人竹下さんの証言も聞いてもらいたい。
あるいは増元さんの証言も聞いて頂きたいと言う事を今日改めて申し上げました。

今後ですね。
18日に証人尋問をどうするか?という事を含めて、あるいは訴訟全体についてどのように進めるかという事が、話し合われることになっております。
以上でございます。
どうもありがとうございました。

★司会 二瓶弁護士

あの、ちょっと付け加えますと、進行協議という事で7月18日に入ったんですけども、それより裁判官からですね。
状況を見たなかで、こちらからはですね。
証人を誰と誰を採用されたいと強く要請したわけですけども、それについては若干気になるような事を言ったんですね。
という事は今後新証言も、これ以上証人尋問しないでと言う事も含めてですね。
その辺も大変気になると、決して、そういうこともありうると。
それをいかに撥ね付けていくかということがですね。
これからの一番の・・・(聞き取れず)ということで、私の感じとしましては次回の進行協議が極めて重要であると言うふうに感じました。

後引き続きましてですね。
今日大変落ち着いて分かりやすく証言して頂きました、調査会の荒木さんの話。
証言についての感想をお願いします。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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古川了子さん第6回行政訴訟(2006/6/28)

~~荒木和博氏の証人尋問要旨~~ 

    6月28日、東京地裁で開催されてた古川了子さん拉致認定を求める第6回行政訴訟を傍聴してきました。
本日の裁判では調査会の荒木和博代表が証人として、法廷で証人尋問をしましたので、その内容をこれからご紹介したいと思います。

ただし、皆さまご存知のように法廷内は録音は録れませんので、今回のテキストは手書きのメモによる発言起こしとなります。
プロの速記者のように完全に発言の内容を追いかける事は出来ませんでしたが、尋問の7割くらいは発言内容を拾えたと思います。
言葉尻や細かい表現が微妙に違うと思いますが、だいたいこういう感じのやり取りがあった、というざっくりとしたレポートということでお読み頂ければと思います。


06.6.28 東京地裁 606号法廷にて

※証人の荒木氏入廷、宣誓の後、裁判長から2~3注意事項の説明があり、証人尋問開始。

・・・原告側証人尋問・・・

★原告側代理人 川人弁護士
甲27号は荒木さんの陳述書ですか?

★荒木氏
はい。

★川人弁護士
署名捺印は間違いありませんか?

★荒木氏
間違いありません。

★川人弁護士
平成14年、特定失踪者問題調査会の代表になられたそうですが、現在も荒木さんが特定失踪者問題調査会の代表である事は間違いありませんか?

★荒木氏
はい、間違いありません。

★川人弁護士
調査会の目的を説明してください。

★荒木氏
主に政府が認定していない拉致被害者についての真相究明と政府認定を求めるのが目的でございます。

★川人弁護士
調査会が活動する理由はなんでしょうか?

★荒木氏
私が朝鮮問題の専門家である事。
また、政府の動きだけでは被害者を救う事が出来ないと考えたからでございます。

★川人弁護士
甲○○(=調査会作成のポスターの事)、たくさんの写真が載っていますが、これは調査会で作ったものですか?

★荒木氏
はいそうです。

★川人弁護士
他にもいるのでしょうか?

★荒木氏
非公開で200人くらいいます。

★川人弁護士
全部で何人くらいいるのでしょうか?

★荒木氏
合計460人になります。

★川人弁護士
460人の中に1000番リストの人はいますか?

★荒木氏
はい、います。

★川人弁護士
1000番台リストとは何でしょうか?

★荒木氏
様々な状況を調査した結果、拉致の可能性が高い人を1000番台リストと言います。

★川人弁護士
1000番台リストは何人いるのでしょうか?

★荒木氏
34人います。

★川人弁護士
古川了子さんもその一人ですか?

★荒木氏
はい。

★川人弁護士
救う会にも認定はされていますか?

★荒木氏
はい、されています。

★川人弁護士
政府は16人を認定していますが、古川了子さんとでは扱いは同じですか?違いますか?

★荒木氏
違います。

★川人弁護士
甲第12号、これは政府が飯塚繁雄さん宛に出した通知書です。
田口八重子さんを拉致被害者認定したという通知ですが、政府認定以外の人に通知はあるのでしょうか?

★荒木氏
一切ありません。

★川人弁護士
政府が作ったパンフ等に認定被害者以外の名前が宣伝・広報された事はあるのでしょうか?

★荒木氏
ありません。

★川人弁護士
写真が一人増えていますが、これは誰でしょうか?

★荒木氏
田中実さんです。

★川人弁護士
田中さんは、この裁判開始後の認定でしょうか?

★荒木氏
そうです。

★川人弁護士
2月28日、外務省の担当課長と会った事はありますか?

★荒木氏
はい、あります。

★川人弁護士
その担当課長の名前は何という名前ですか?

★荒木氏
イトウナオキさんです。(漢字表記不明)

★川人弁護士
他に誰か同席した人はいますか?

★荒木氏
調査会からは真鍋さんと杉野さんが同席しました。

★川人弁護士
その面会は、外務省から言って来たのですか?それとも調査会から要望したのですか?

★荒木氏
調査会から要望をしました。

★川人弁護士
認定・非認定についてどう話していましたか?

★荒木氏
(証言、書き取れず)

★川人弁護士
政府認定は生存を前提に帰還を求める。
非認定は安否確認を求める、ということでしょうか?

★荒木氏
そうです。

★川人弁護士
マスコミ報道では日朝交渉で日本側からは30数名の安否確認を求めたと出ていますが、具体的に誰の安否を確認したのか説明は受けていますか?

★荒木氏
具体的な説明はありません。

★川人弁護士
誰について安否確認をしたのか、分からないという事ですか?

★荒木氏
はい。

★川人弁護士
日朝協議についての説明はありましたか?

★荒木氏
ありません。

★川人弁護士
話が少し戻りますが、2回目の総理の訪朝以後、何か説明はありましたか?

★荒木氏
特別なケース以外ありません。
北朝鮮から写真が出た藤田進さん・加瀬テル子さんについては、こちらから求めて説明を受けた事はあります。

★川人弁護士
古川了子さんに関して、古川さんの名前を出して安否確認の説明はありましたか?

★荒木氏
公式な説明はありません。

★川人弁護士
国連への働きかけをするとき、政府認定被害者には外務省の職員が同行しています。
未認定被害者の同行はありましたか?

★荒木氏
ありません。

★川人弁護士
交通費は出ているのでしょうか?

★荒木氏
政府が被害者を招聘した場合は出ていると聞いています。

★川人弁護士
未認定被害者に交通費、遠方からの場合は宿泊費もですが、それは出ているのでしょうか?

★荒木氏
ありません。

★川人弁護士
安明進さんの「北朝鮮拉致工作員」は読んだ事がありますか?

★荒木氏
あります。

★川人弁護士
1991年8月に、915病院で日本人女性に会った事があると書いてありますが、これは9月17日の訪朝前のことですか?

★荒木氏
以前です。

★川人弁護士
千葉の古川さんの事だと分かっていましたか?

★荒木氏
分かっていません。

★川人弁護士
915病院で安さんが会った女性が古川さんだと分かった経緯を教えてください。

★荒木氏
古川さんのご家族がフジテレビに連絡を取り、信友ディレクターが安さんに写真を見せて確認をしました。
その時点で名前までは知りません。

★川人弁護士
写真を安さんに見せたのは、9.17以前ですか?

★荒木氏
はい。

★川人弁護士
2002年12月6日、安明進さんに会うためにソウルに行ったのは誰と誰ですか?

★荒木氏
古川さんのお姉さんと、信友ディレクターと私です。

★川人弁護士
その目的はなんですか?

★荒木氏
安さんに直接会って、確認をするためです。

★川人弁護士
安さんに古川さんの写真を見せたのですか?

★荒木氏
アルバムを持参しまして、その写真を見てもらいました。

★川人弁護士
古川了子さんと、915病院の女性は似ているのですか?

★荒木氏
はい。
私と竹下さんがホテルの部屋で待っていました。
安さんが部屋に入ってきて、驚いていたのが印象に残っています。
お姉さんの竹下さんが女性の顔と良く似ていると証言をしました。

★川人弁護士
安さんは横田めぐみさんを見たと証言していますか?

★荒木氏
はい。

★川人弁護士
それはいつ頃ですか?

★荒木氏
H9年2月3日、衆議院議員・・・・(書き取れず)の1~3日後だったと記憶しています。

★川人弁護士
横田めぐみさんの拉致認定はH9年5月1日、安さんの証言より3ヶ月後ですね?

★荒木氏
はい。

★川人弁護士
影響はあると思いますか?

★荒木氏
そう思います。

★川人弁護士
安さんがはっきり見たと証言したのは他に誰がいますか?

★荒木氏
市川修一さんです。

★川人弁護士
認定されていますか?

★荒木氏
はい。

★川人弁護士
安さんが目撃しているのは他に、増元さん、蓮池さん、田中実さん、加藤久美子さん。
彼らについて、その後拉致でなかったと言う事実は判明していますか?

★荒木氏
していません。

★川人弁護士
古川さんの拉致認定を求める根拠はなんですか?

★荒木氏
拉致以外の可能性が考え難い事。
安さんの目撃証言、この二つです。

★川人弁護士
安さんはこの裁判を傍聴した事はありますか?

★荒木氏
あります。

★川人弁護士
安さんに証人として出廷してもらう事は可能でしょうか?

★荒木氏
可能です。

★川人弁護士
最後にこれだけは言っておきたい事を述べてください。

★荒木氏
今日は後ろの傍聴席に家族がたくさん来ています。
もう何人もの方が亡くなっています。
この問題の解決を政府にだけ任せてはおけない。
もちろん担当の人は一生懸命やっています。
しかし、行政が進めるには司法の判断が必要なのです。

★川人弁護士
司法の判断というのは判決の事ですか?

★荒木氏
そうです。

・・・・引き続き被告側証人尋問・・・

★被告・国側代理人
H18年2月28日、日朝協議で1000番代リストを提出したと言う説明はありましたか?

★荒木氏
言葉として1000番代リストを入れたと、言う言葉は私は聞いていません。

★被告・国側代理人
家族の要望があれば必要な説明はするという説明はありましたか?

★荒木氏
ありました。

★被告・国側代理人
在京の1000番代リストの家族には調査会を通して伝えると言う話は聞いていますか?

★荒木氏
はい。

★被告・国側代理人
それはどのように伝えましたか?

★荒木氏
調査会ニュースというメールニュースで伝えています。

・・・原告側より補足の質問・・・

★原告側代理人
特定失踪者、460人。
その後も人数は増えているのですか?

★荒木氏
はい、そうです。

・・・裁判官より質問・・・

★裁判官
田口八重子さんの通知は飯塚繁雄さんに行っている。
ご本人とどういう関係の人に通知が行くのですか?

★荒木氏
家族の中で両親・きょうだいなど、一番近い人に通知すると認識しています。

★裁判官
被害者の中で、奥さん・子供がいない人はどのくらいいますか?

★荒木氏
正確に数えた事はありませんが、3分の2くらいはいると思います。

・・・証人尋問は以上で終了・・・

この後、次回の予定を決める。
原告側弁護士より、安明進さん・原告の竹下珠路さん・増元照明さんの3名の証人尋問を裁判所に強く要請して、本日の法廷は終了。

蒼き星々サブボード への 話しの花束 ぴろんさんの投稿より

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2006年7月 1日 (土)

金英男さん家族の写真

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渡されない写真

 中国新聞ニュース

めぐみさん

「3歳の時に交通事故」 

金英男さん

'06/7/1

 【ソウル30日共同】横田めぐみさんの夫だった韓国人拉致被害者、金英男さん(44)の姉の金英子さん(48)は三十日、韓国取材団に対し、英男さんが「(めぐみさんが)三歳の時に交通事故に遭った」と語ったことを明らかにした。めぐみさんの母、横田早紀江さんは「そのような事実はありません」と否定した。

 英子さんは、英男さんが二十九日の記者会見で自らの拉致を否定、海で漂流し北朝鮮船に救助されたと説明したことについて「百パーセントではないけど、本当のようにも思える。聞いた通り信じたい」と述べた。

 安倍晋三官房長官は三十日の記者会見で、英男さんの説明について「いくつかの矛盾点がある」とあらためて指摘した。

 英子さんと母の崔桂月さん(78)は同日、北朝鮮・金剛山での英男さんやめぐみさんの娘キム・ウンギョン(ヘギョン)さんらとの再会日程を終え、韓国に戻った。

 英子さんによると、英男さんは「結婚前から(めぐみさんの)具合が悪いことは知っていた」とした上で「頭痛がひどかったが、自分が守らなければとの気持ちや同情心もあり結婚した。お互い好きだった」と説明。今でもめぐみさんとの結婚写真を持っていると話したという。

 記者会見では、英男さんは「(めぐみは)幼いころ事故で脳に損傷を負ったと話していた」と説明していた。

 英子さんは同取材団に、英男さんが持参したウンギョンさんらの家族写真の一部を公開。早紀江さんらに写真を送るかとの質問には「そのような考えはない」と話した。

 英男さんは、勤務する「統一部門」の中で自分の地位は「局長程度」だと語ったという。

 韓国の拉致被害者家族団体「拉北者家族会」の崔成竜代表は三十日、崔さんと英子さんが七月二日に自宅のある全州で記者会見する予定だ、と語った。


この記事中国新聞の中で触れられている早紀江さんには渡されないと思われるキム・ウギョンさんの写真が、朝鮮日報に掲載されていたので、いささかルール違反ではありますが、記録として残しておきます。

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