大阪集会(7)賀上大助さんのお母様
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賀上大助さんのお母様 賀上文代さん
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賀上大助さんのお母様 賀上文代さん こんにちは。この大阪から23才の時に失踪いたしました、賀上大助の母親でございます(声が震えている)息子大助は2001年、平成13年ですけれども、12月22日、大阪にある松下電器産業の社員寮の部屋を夜の10時18分に出たのを最後に、行方がわからなくなっています。肩掛け鞄に携帯電話と財布だけを持って外出で その日に帰ってくるつもりで出たものと思われます。その後の足取りは全くなく、携帯電話も、預金も使われてはおりません。
本人は人と争うような子ではなく、穏やかーな性格の子です。家族思いで、お盆や正月の集まりには必ず参加しておりました。そして、その年の暮れには、帰省することを電話で伝えてきておりました。
そんな息子がいなくなると言うことは、どーうしても考えられず、事故、事件に巻き込まれたのではとの思いで、十三(地名=じゅうそう)で、ビラ配りをしたり、テレビに出て呼びかけたりと、情報収集に努めて参りましたけれども、本人につながる情報は得られませんでした。
息子はお酒も飲みませんしたばこも吸いません、すごく用心深い子でしたので、夜にひとりで出歩く子ではありませんでした。その子がカードキーの記録からで夜の10時18分に出かけたと言うのがわかったとき、誰か顔見知りの人に呼び出されたのではと思い、警察の方に事件として扱ってもらえるようにお願いにあがりました。
でも、息子のように、急にいなくなったというだけでは、事件としては扱ってもらえませんでした。何か自分たちで、証拠となるものを見つけなければ、事件としては扱ってもらえませんでした。
今警察の初動捜査がすごく問題視されていますが、その時に、警察が本腰を入れて捜査をしてくださっていたら、ひょっとして、息子につながる糸口が見つかったのではないかと悔やまれて仕方がありません。
悔やまれて仕方がありません。
息子のいなくなったその日というのは、北朝鮮の工作船が撃沈されたその日であります。私の頭の中では、拉致というのは随分昔のことのように思っておりましたが、こうして工作船が行き来している現在、今あっても不思議ではないと思います。
息子が北朝鮮にいるかどうか私にはわかりません。
調べたくても、国交のない国ですので、どうすることもできないんです。
現在民間団体である特定失踪者問題調査会のほうで調査していただいています。調査会の方では、調査だけでなく、政府へのに働きかけ、それからラジオの短波放送を使った北朝鮮方面への呼びかけなど、いろんな面で、あらゆる方法で働きかけをしてくださっています。みなさまお仕事を持ちながらのボランティアですほんとうに有り難く、頭が下がる思いで一杯です。
本来なら、こういうことは政府の機関がすべき事だと思うのですが、今少し、動きが感じられません。すごく残念です。
こうして支援してくださる方がおいでで、今日こうして息子のことを話せる機会を与えてくださて、ありがとうございます。息子のことを話すことでひとりでも多くに息子のことを知ってもらい情報を得ること。そして、息子を一生懸命捜しているというメッセージを送ること、それが私にできる精一杯のことです。
今北朝鮮の情勢はすごく深刻な状況です。そんな中、拉致された人たちは、救出されることを信じて必死で頑張って生きていると思います。
ひとりの人間の力というのは、すごく弱いものです。でも力をあわせれば、政府をも、世界をも、動かせる大きな力になると思います。
どうかみなさま、拉致された人々がこの日本の地を踏むことができきますよう、力をあわせて共に闘っていただきたいと思います。
どうか一緒にメッセージを送ってください。
宜しくお願いいたします。
名前 賀上 大助
失踪年月日: 平成13(2001)年12月22日
ふり がな: かがみ だいすけ
生年 月日: 昭和53(1978)年8月17日
性 別: 男 当時の年齢 23
身 長: 169センチ 体重 64キロ
公 開: 第3次公開
当時の身分: 会社員
特 徴: 左目下に小さいほくろ、近眼、本来は左利き、筆記と箸は右。虫垂炎の手術跡、音楽好きでピアノが弾ける。
失踪場所:大阪府大阪市の会社の寮
失踪状況:
22日午後2時頃帰寮したのを防犯カメラで確認。午後9時に電子メールを出している。午後10時18分、部屋のドアを施錠したあと、足取り不明。夜出歩くタイプではない。眼鏡、携帯充電器が残されている。財布、携帯電話くらいしか持って出ていない。預金も手つかず、携帯からの発信は22日午前零時以降なし。友人との約束、上司との会話から年末は徳島県の実家に帰るつもりでいたことが窺える。帰省に備え預金5万円を別の銀行に移している。
――――――――――――――――――――――――――――――――※時折涙で声を詰まらせながらのお話に会場からもすすり泣きが漏れました。拉致は現在進行形であるということを強く感じました。
音声はBlue jewel Voiceで
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