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2006年10月28日 (土)

町田シンポジウム(1)

シンポジウム「救出してみせる!」 (1)
      2006/10/8 町田市民ホールにて

◆コーディネター荒木和博氏 

今日はみなさまお忙しい中しかも、連休の真ん中の所、これだけ沢山のかたにおいで頂きまして、本当にありがとうございます。本来でしたら午後の集会で、もう少し時間がとれるんですが、今日は夜しか会場がございませんで、短時間のうちに終わらせなければなりません。できるだけ効率的にやってまいりたいということで、今日は、拉致被害者をどうやって救出するかいうところに絞ってパネルディスカッションを行いたいというふうに思います。

まぁこのあいだも、テレビ等々で出ておりましたが、横田ご夫妻、お母さんの体調のことがでておりました。横田代表も先年来入院されたりしておりまして、家族会のみなさん、特に横田さんご夫妻大変大きくなっていまして、なんとか軽減していくと言うことになっておりますが、今回、「何とかして取り戻す」というタイトルになっていますとおり、この集会が横田さん夫妻が町田に来て訴えられる最後の集会にしたいと是非考えていただいて、どうやったら取り戻せるかと言うことを、真剣に一緒に考えていただければと思います。

8時15分までのシンポジウムと言うことでございますが、私が最初にちょっとだけ、基調講演をいたします。今日お集まりの他のパネルのみなさん、お顔はみなさんもうご存じのかたばかりだと思いますが、実際に、これまで具体的に現場で評論ではなく闘ってきた方々ばかりでございます。

私自身も、この拉致問題を年内いっぱいで、解決をする。今年いっぱいでに解決をする。それが出来なければ、責任をとりますということを繰り返し繰り返し申しております。ここあと3ヶ月と言うところでございますけれど、情勢は、事態は、決して我々に不利ではない。

あのミサイルの7月5日の発射によって、北朝鮮はますます周りから孤立をしてまいりました。国際的圧力が強まっている。今回核実験をやるということを言ったことで、で、今回実際に核実験をやれば、更にそれが全く逃げ場のないところに追い込まれていくだろうと言う風に思います。一方日本では安倍政権ができまして、安倍さん自身が、それ=拉致問題を中心にされることで、或意味で(それが)首相になられたひとつの原因でもある。

これ、拉致対策本部を作ったり、担当の大臣を任命したりと先頭に立ってやってきてくださっています。さまざまな状況は、私たちにとって良い方向に動いているんですが、問題は、これを実際に結実させる事が出来るのかということです。
安陪内閣になったから大丈夫だろうと言う風に思っていたら、これは絶対にうまくいきません。
自由民主党の中も、様々な方々が安倍さんの支持にまわりました。これは逆に言うと、安倍さん自信が、ちょっと風向きが変われば、ご自分の思っていることが出来なくなると言うことでございます。

その意味では今日おいでの松原議員を先頭にいたしまして、民主党が或意味で自民党と建設的な緊張関係を持っていただいて、自民党のだめなところは、「とんでもない話だ」と言って突っぱねる。そして協力するところは協力するということでやっていただくことが、本当の意味での国全体の力につながっていくということだろうと思います。

去る6月に北朝鮮人権法という法律が成立しました。
これは民主党が案を作りまして、そしてその後自民党が案を作る。最終的には自民党と民主党がすりあわせをやって、こないだの通常国会の最後の日でまとめることが出来たという法律でございます。このような形を是非とっていただいて、先頭に立って、まさに拉致特の理事として、松原議員には活躍して頂きたいと思いますし、それが実を結ぶことを期待をしております。

また、私自身が「この問題は安全保障の問題だ」ということを常々申し上げております。この問題は、個別の事件ではありません。ひとりひとりの、横田めぐみさんが拉致をされた、あるいは、田口八重子さんが拉致をされた、増元るみ子さんが拉致をされたという、個別の事件ではなくて、これは、総体として北朝鮮から日本に対する戦争でございます。

この戦争を我々は勝たなければいけません。これが戦争であると言うことを我々がちゃんと認識して、そしてそれに正面からそれに向き合ったときに、この日本の国力を持ってして、北朝鮮ごときに負けるわけがない。そこに何とかして、我々自信の意識を持っていかなければならない。ということで今日は佐藤空将においでいただきました。

私は、予備役の予備一等陸曹で、旧軍で言えば軍曹でございまして、佐藤将軍は、昔風に言えば、空軍中将ございまして、本来であれば、こうやって横に坐ってお話をすることが出来るわけはないんですが、今日は特別に一緒に坐っていただきまして、お話をしていただくということです。

そして、まぁ、今日増元さんは、家族会の事務局長として先頭にたって、身を粉にして、活躍をしています。
すでに、二年前に、家族会の活動に専従をされている。ともかくおねいさんを取り戻すまで、そして拉致被害者をすべて取り戻すまでは、自分は絶対にこれをやり抜くという覚悟で、やっておられるわけでございます。

私どもに必要なことは、今最初にいったように、すべての条件は、我々にとってプラスの方向にきております。ただし、プラスが来るときは必ずマイナスがやってきます。そこで我々が躊躇していたら、できない。増元さんが先頭に立って、活動しているように、今必要なのものは、絶対に取り戻すという決意と気合いでございます。

今日は短い時間ではございますけれども、そういうことをお話ししていければと思っております。

以上で私の基調講演は5分で終了いたしました。
このお三方、一人で一時間でも二時間でもほっとけば話す方でありますが、まさか、基調講演よりも長い時間しゃべるということはないであろうと思います。その辺ご十分理解いただきまして、出来るだけたくさんの回数やり取りをしたいと思っております。
という難しいところで、まず松原議員から、お願いします。

◆ 松原仁民主党衆議院議員

こんばんは、ただ今ご紹介いただきました、松原仁でございます。荒木さんから、あらあら、お話があったとおりでありまして、政党は民主党に属しておりますけれども、今回の安倍内閣が安倍さんの前任だった内閣に比べて遥かに早く、そして実効的な施策をこうじられるのではないかというふうに期待をいたしております。それは、今荒木さんがおっしゃったように、今日の安倍さんが、日本の総理大臣になる、その大きな原動力になったのは、彼が拉致問題に毅然たる態度をとってきた、このことが高く評価されたんだろうと思っています。

私たちは、従来から、この何年かの間、「なぜ拉致の対策室が作れないのか?」予算委員会でも、しばしば他の委員会でも訴えてきたわけですが、安倍さんになって、即座に拉致対策室もつくられた。そしてさまざまな北朝鮮に対する効果的施策の模索が行われ、また実行が行われている。そういった意味において、安倍さんの内閣で拉致の問題が解決ができなければ、これは他の内閣ではできないというふうに、それくらいに私は思っております。

しかし自民党というのは大変に幅の広い政党でありますから、中には「そこまで、北朝鮮をやるなよ」というふうに言うような反対勢力も存在しているわけであります。私はその時には、民主党が、或意味では、そういった自民党の中において、拉致の問題の解決に、竿を差すような勢力に対して、安倍さんに対して「もっと頑張らなければ、我々は、安倍さん、貴方に対して、もうちょっとがんばれよ、という叱声をあたえますよ。」という事を言いながら、更に拉致の問題に対して安倍さんが動くように私は民主党の中で頑張っていきたいと思っております。

しかしながら、実際に
どのようにして、この問題を解決するのか?
どのようにして、横田めぐみさんを取り返すのか?
どのようにして、他の拉致被害者を取り返すのか?
どのようにして、更に特定失踪者と呼ばれる私たちが少なくとも日本の国家として認定していない拉致被害者を取り戻すのか

これが大きな課題であります。

結論を言えば、こういった問題の解決というのは、誘拐された人たちを取り返すだけでは、当然不十分である。
誘拐した人間をとっつかまえて処罰をしなければ、こういった案件は解決したと言えないのは当たり前であります。
そのためには、誘拐した当事者は、金正日その人でありますから、彼をつかまえないかぎり、私は本質的に拉致問題の解決はできないと、このように思っております。

また、誰が拉致されたか、実際北朝鮮のこの体勢が或意味で崩壊しないかぎり、私は明らかにならない(と考える)。チャウセスクのルーマニアにおいてもそうでありました。従って、最終的なところ、最終的もなにも、拉致問題の解決は、この金正日体制の体制をいかにして崩壊させるかというところ、本音の部分、本質的には、それを目指していかなければならないだろうと思っております。

当面、民主党としては、前回も拉致対策本部を開催いたしましたけれど、いわゆる特定失踪者を政府認定の拉致被害者にどんどんと繰り入れていくということを強く国会の中に於いて、これを要望していこうと。

もちろん安倍さんにしても、その(認定拉致被害者の)後ろの何人かは明らかに、特定失踪者、これは拉致被害者に間違いないと思っている人はいるわけでありますから、彼自身も、民主党から、そう言った声が大きく上がることは、彼の決断にとってもマイナスにならないというふうに思っております。

今、すでにお話があったように、北朝鮮が核を使うというような話がある。彼等は更に国際的に孤立し、少なくとも、六カ国協議において北朝鮮の肩を持ってきた中国にしても、韓国にしても、もはや北朝鮮をかばえない状況になってきている。
私は、このチャンスに乗じて、我々日本が特に外国の世界に於いて、北朝鮮に対する包囲網を作り、そしてアメリカとの連携を強くして効果的施策をとり、最終的には、どうやってこのレジュームを変えていくのかということを、(これは・・ですが)政府部内で考えていただき、解決に向かって努力するように、そのためには、私たちはまさに、政党を超えて応援していきたいと思っております。

以上です。

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この集会は、9日、北朝鮮が、第一回目の地下核実験を行う前日、10月8日に行われたものです。8日は安倍首相は、中国滞在中。 

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