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2006年11月15日 (水)

町田シンポジウム 第二部 家族のトークリレー(2)

   北朝鮮による拉致問題シンポジウム「救出してみせる!」
06.10.8 町田市民ホールにて

第二部 家族のトークリレー

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『横田早紀江さんの訴え』

皆様こんばんは。(「こんばんは」の声、拍手)
心から本当にお世話になりまして、またご支援頂いて心から感謝いたします。

先ほどの荒木先生、佐藤先生、松原先生ほか増元さんのお話をお聞きしていて、本当にこれは大変な問題で命に関わっている問題ですから、強硬な態度で救出をする場合にやはり本当にある程度覚悟をしなければならない。
それは前に誰か中西先生でしたか、そういう本を書いているのを見ましたときに、本当に拉致被害者と言うのを救出るっていうのをする場合、戦争が起きるような場合もある程度それは悪いものをやっつけると言う意味で覚悟しなければならないというのを、ずいぶん前にお読み致しましたけれども。

私たちはめぐみの名前と写真を一番最初に披露したときに、新聞や本に出すとき、その時非常に悩みました。
そのときからすでに、こういう声を出した時に抹殺されてしまうのではないかという事で、うちでも3対1で非常に悩み続けた短い時間を思い出しますが、やはりある程度覚悟をしていないと本当に悪と言うものと戦う事は出来ないのではないかと、私は本当に初めから悲しい決断をしております。

それで思いがけなく4月に訪米をさせていただき、そして公聴会でも初めて拉致の家族会の一人として話をさせていただく事ができましたし、翌日思いがけずこれもブッシュ大統領とお話をさせていただきました。
その時私は、本当にどうにもならない悪と言うものはこの世にはあって、その悪と戦うために私たちは命を削って一生懸命に救出するために、たくさんの日本の大切な命を救出するために、皆さんの支援の中で頑張ってまいりました。
長い間戦っておりますと言いました。
そしてめぐみの事も話し、めぐみの写真も見せましたときに、本当にブッシュさんはその通りだと、本当にそうだと悲痛な顔をなさって「祈りましょう、頑張ろう」と言って握手をしてくださったんですが。

本当にこのように大変な人間がこの世の中にいるんだという事ですね。
そのためにどれだけ多くの人が苦しまなければならない、悲しまなければならない。
それは北朝鮮の金正日だけではなくて、いろんな国々にやはりそういう悪の思いを持った人が、その思いをだんだん広めていく事によって周りもまた悪に染まっていき、そしてたくさんの罪の無い人がいろんな国で殺されてしまいます。
本当にそのようなものと戦うと言う事は、本当に命がけでなければ出来ないんだなと、私は本当に思わずにはいられないんです。

皆、80歳90歳くらいしか生きられない人生だし、私ももう70歳になりました。
61歳でこの事の活動を始めましてから早10年近くなりますが、あっという間に過ぎていく人生の中で今置かれている中で、自分がその死の時までどれだけ一生懸命心を尽くして来たのは何だったのか?
遣り残すことなく本当に心から子供を愛し子供を助けようという思いで最期を迎える事が出来たのか?ということだけが今残された私の人生の歩みだと思っています。
どういうふうになっていくのか?
難しい政治の話は本当に私たちにはどうして良いのか分かりませんけど、先ほども仰いました。
柔らかい方向、硬い方向、本当に両方使い分けてやっていくしか無いのではないかと思います。

私はいつも思います。
金正日と言う人に本当に話し合って、あなたの子供だってやはり悲しいんじゃないですか?どういう心を持っているんですか?と言う事を本当に話し合って、そして拉致をした事を認めているんだから、本当の事を言ってみんなをすぐに親の元に返しなさい。
そしたら友好関係が信頼関係が日朝の間に生まれるのではないですか?
そしてあなた方も国民の方々も、日本も日本の国民も皆が平和に温かい思いで思いあって、友好関係を持って過ごしていく事が一番いいんじゃないですか?っていうことを、どうしたら伝えられるんだろう?と言う事をいつも思っています。

私たちには力がありません。
本当にただの一介の庶民でしかありませんけども、この事が浮上して私たちは子供のために何が出来るのか?
私たちが経験した悲しみ苦しみ。
そしてそれでも私たちはまだこの自由なこの日本の中で、なんでも頂けてなんでも着る物もあり、言論の自由もあり自由に幸せに暮らさせて頂いております。
連れて行かれた人たちまた北朝鮮に住んでいる多くの人たちは、本当に地獄のような監視の中で、なんで私がこんな目に遭わなければならないんだろう?と、助けて!早く来て!と今も泣き叫んでいるに違いない。
子供たちを思うだけで、本当に命が縮むような思いであります。

まだ倒れる事は出来ません。
帰ってくるまで、頑張るしかないと思っておりますので、どうかこれからも皆さん方本当にお一人お一人のお父様お母様として、ご自分の子供たちを思う。
これからこの子供たちや孫たちが住んでいくこの日本の国が、こんな大切な大事な事を本当に延び延びにして、まだこれ以上放棄して、解決が出来ないままで。
私たちの子供たちがどんな日本に住んでいく事になるのか?と言う事を本当に考えてくださって、心を一つにしてマスコミの方に特にお願いを致します。

先ほど増元さんが言ってらしたように、田中真紀子さんのこの間の国会討論も見ましたけど、どうしてあんなに次元の低いところでしか話が出来ないのか?
本当に日本国民として、悲しく思いました。(拍手)
もっともっと大事な事が、田中真紀子さんも日本の国の人です。
お子さんもいらっしゃる方です。
安倍さんも日本の国の方であり国民であります。
上に立った方を本当に心から応援して、そこはちょっと違うんじゃないでしょうか?と優しく言って、そしてそうだな、そうだなと安倍さんが分かるように、皆もマスコミの方もそのような思いで温かい思いで、この国を良くして行こうという思いで、皆がひとつになって応援しながら良い国を作り上げていくのが私たちの今の使命だと思っております。

どうかこれからもよろしくご支援ください。(拍手)
よろしくお願いいたします。(拍手)
 

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