第16回藤沢集会
07.3.31 藤沢産業センターにて
『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の講演』
今日は皆さんお忙しいところを大変こんなにたくさんお集まりいただいてご苦労様でございます。
ただ今ご紹介を頂きました、特定失踪者問題調査会の荒木でございます。
大変に遅れてまいりました。
今日は実は、東京と埼玉の境ですが朝霞でですね。
陸上自衛隊の中央即応集団と言う部隊の編成貫徹式と言うのがございまして、ご招待を受けましてそちらに行ってまいりました。
中央即応集団と言うのは、国際協力業務がですね。
今回、自衛隊法の改正で本来業務になりました。
それとですね、各種のテロですとか緊急の事態に対応するために、するための部隊でございます。
で、その部隊の一番トップの人は、今回陸上自衛隊始まって以来50年で司令官と言う肩書きになっています。
方面総監とか師団長とか旅団長とかあるいは駐屯地の指令と言う肩書きなんですが、司令官と言う肩書きをつける部隊というのは今回これが初めてでございまして、この司令官と言うのはどういう意味か?と言うと、外征軍の長という事でございます。
この部隊は外に出すための部隊です、基本的には。
後はですね、外国からの特殊部隊とか、そのようなものが入った時のための部隊でございましてつまりですね。
これは北朝鮮に拉致被害者を救出に行く時も、この中央即応集団が動いて、その中の隷下部隊が動いていくことになるという事で、私としては一歩進んだのかな?と言う感じが致しております。
すでにもう何人もの方がお話をされておりますので、おそらく私のいう事は重複するのでは無いかと思うんですが、今までやはり日本は常にやられっぱなしでまいりました。
専守防衛と言う絶対に出来ることの無い事でですね。
国の防衛の基本にしてやってきた事ですべての事がおかしくなってきた。
拉致問題はまさにその一つでございます。
皆さん、陸上自衛隊全部で約15万弱います。
この陸上自衛隊の総力を挙げて海岸線を守るとすると、どれくらい守れるかお分かりになりますか?
いろんな計算の仕方があるんですが、ある計算の仕方では青森県一つでおしまいと言うふうに言われます。
この間、私鹿児島県の南端にあります徳之島で集会がありまして、そちらに行ってまいりましたが、徳之島と言うのは周囲84キロの島です。
行ってからふと単純計算してみましたけども、84キロの島をですね。
周辺を例えば100メートル間隔で守ったとして840人かかります。
これに交代要員とかですね。
そういうのを加えると、もし海岸なんかを守ろうと思ったら100メートル間隔では絶対に出来るものではありません。
もっと縮めなければいけないんですが、例えば100メートルで置いたとしてもですね。
おそらく後方支援まで入れれば数千人は必要だろうと。
数千人の部隊を例えば、九州より西を管轄している西部方面隊からですね。
抜き出して送るとこれは西部方面隊の機能ほとんど停止します。
という状態です。
これは一体どういう事を意味しているのか?
つまり日本と言う国は絶対に水際では守ることの出来ない国なんです。
西部方面隊にですね。
佐世保の相ノ浦と言うところに西部方面隊の普通科連隊と言う部隊がございます。
これはSAPIOなんかでも書かれていましたので、ご覧になった方いらっしゃるかと思いますが、それは島しょ、島を守るための部隊でございます。
どういうふうに守るか?と言うと来るのを防ぐんじゃないんですね。
上陸した敵の部隊を後から逆上陸して殲滅すると、いうのがこの部隊の作戦で、これ以上の立て方は出来ないんです、絶対に。
守れませんから。
入って来てからやると。
つまり島におられる方というのはですね、最初から一定の犠牲を覚悟してそれを回復する事を考えなくてはならない。
これは別に島だけではなくて本土でも全く同じでありまして、こういう事について我々は全く知らされてもいなかったし、なんか如何にもですね。
日米安保条約があって、今の現状で大体守れると言うふうに思っていた。
そんな所から拉致された方が、日本人がたくさん拉致をされるはずが無い。
されるはずが無いからされてもですね。
無かった事にしておこうという事で、何十年間も来てしまったのがこの国の現状でございます。
横田めぐみさんの事件でも失踪してから、しばらくした時にはですね。
これが北朝鮮による拉致だとおそらく分かっていたであろうと、複数の話がございます。
おそらくそうだと思います。
私もですね、後からふと考えてみたんですが、昭和52年の11月15日にあれだけですね。
いなくなってから公開捜査に切り替えて、新潟県警がですね。
県警始まって以来というくらいと言うほどの大規模な捜査をやった。
それで何も出てこなかった。
その時に誰かその事を考えた人が間違いなくいるはずです。
おそらくそれを声を上げようとしたのではないだろうか?と思うんですが、結局ですね。
その声はかき消されてしまったのか、あるいは最初から出さなかったのか、誰も分からないままにずっと日にちが経っていった。
そしてめぐみさんを金正日政治軍事大学で見た安明進さんが韓国へ亡命をして、その時点でこの話はしているわけです。
していた情報を韓国の当時の国家安全企画部は、日本側政府に対してですね。
こういう情報があるよというのを出して、日本海側の海岸で1970年代の後半に中学生1年生の女の子がバドミントンの練習の帰りにいなくなった。
これだけの情報があれば、簡単に横田めぐみと言う名前が割り出せるはずです。
おそらく私はその時点で割り出していたんだろうというふうに思います。
しかしそれでも動かなかったと、それがこの国の現実でございます。
拓也さんは当然これはご家族の立場で、しかも今までの歴代政権にですね。
ずっと裏切られ続けているわけですから、安倍さんを支持をするという事はもちろんこれは当然でありますし、これは私とニュアンスが違っても方法的には全く違っていないと思っているんですが、ご家族の立場とやはりそうじゃない者はですね。
ある程度立場を変えてやっていた方がいいと言う部分もある、と言うふうに思っております。
で、さっき拓也さんから説明がありましたこの小さいパンフレット、あったんですね。
これこの間6者協議の説明を井原外務省参事官が説明した時に、首相官邸で中山補佐官などもおられてその場でこれが配られました。
このパンフ見て、確かにこういうの今まで政府作ったこと無いです。
だからまぁそれは良いですよと、言ったんですが一番問題はこの一番最後のページにある。
小さくてわからないと思うんですが、最後のページにどう書いてあるかと言うとですね。
拉致問題について詳しくはこちらのHPをご覧くださいといって、官邸のHPが書いてある。
で、良いんですと。
良いんだけど、ここまで書くのならせめて「これを貰った人で拉致事件について何かご存知の事があったら、ぜひ情報を出してください」いう事を一言書いてくださいよ、と言う話を中山補佐官に申し上げました。
そしたら中山補佐官の答えはですね。
ちょっと躊躇されていたんですけど、「情報を出してくださいという事を書くべきか書かないべきかという事で議論があった」と、いう事を言われていました。
「議論があった上で書かないことにした」という事。
どうして書かないことにしたか?
これはもう簡単です。
お役所だから、もし例えば情報が出て来たときにどうしたらいいか分からない。
自分の責任で、もし例えば大事な情報が来たと、しかしそれをどうすることも出来ない。
いうことでですね、自分が責任を取りたくないという事が結局そういう事になってしまう。
だからこれだけ、もちろんこれを作るのに膨大なお金で作っていると思います。
お金を使ってそしてここまで書いておいても、その最後のところが駄目なんです。
私、調査会のニュースで前に書きましたので前にご覧になった方もおられるかと思いますが、政府がテレビコマーシャル、この中でもテレビご覧になった方がおられるかもしれません。
あのスポットですね。
ご覧になって分かるように、海岸にご家族が立っていてその中のお子さんが一人いなくなるというシュチュエーションで描いてます。
で、「許されざる拉致」ということで出ている。
あそこまでやるんだったらあの後にせめて一言ですね。
「拉致問題について知っている方はここにかけてください、電話してください、メール送ってください、手紙送ってください」ということをですね。
一言書いておけば良い。
何も書かないで、ただ「許されざる拉致」と言うふうに書いたってですね。
何の意味もありません。
でこれでですね。
これのために使っているお金は1億5百万で、その500万が制作費で後1億円は広告代理店に払っているんです。
広告代理店がその中の何十%と電通と博報堂が受け取ってポケットに入れて、後残りを下請けに出す。
こういうやり方でやるんですよ。
これ私が知っている、ちょっと誰とは言い難いんですけども、政府の関係者でもですね。
「私の言っている、全くその通りだ」というふうに言って来た人がいます。
その人は非常に一生懸命やっている人で、「もし自分にその金の一部でも渡してくれて中朝国境でもどこでも行かせてくれれば、絶対に情報を取ってきてやる」というふうに言って来た人が、政府の中にもいるんです。
だから今やらなければいけない事というのは、具体的にどうするべきかという問題でございまして、それをですね。
どうやってやっていくかという事をもう考えていかなければいけないし、実行していかなければいけない。
そういう時期であるというふうに私は思っております。
報道に流れておりますが、私どもがやっております北朝鮮向けの短波放送「しおかぜ」が、この26日から日本国内、茨城県内のKDDIの八俣送信所を使っての送信が朝出来るようになりました。
非常に強い電波でですね。
物凄い明瞭に聴こえます。
これもちろん場所によって指向性がありますから、日本国内どこでもきれいに聴こえるというわけじゃないんですが、ともかくソウルなんかの受信は物凄くきれいに聴こえています。
それに対して北朝鮮側は29日から妨害電波を流し始めました。
今までですね。
周波数を変えたりして妨害電波が流れるまでには大体2週間くらい通常かかっていたのが、今回わずか4日でかけるようになったというのは、それだけ向こうが気にしている証拠であるだろうなというふうに思っております。
今私たちが朝日本国内から流している放送と言うのは、特定失踪者それから政府認定者・救う会認定者のですね。
お名前と失踪時期などを読み上げる放送。
それからご家族からのメッセージ・お手紙等を読み上げる放送だけ、日本語だけの放送でやってます。
それ以外の朝鮮語とか英語とか中国語のニュースなどを読み上げているのは、全部夜の方でやっておりますので、もし北朝鮮が拉致が本当に解決済みだったならば朝の放送にですね。
妨害電波をかける必要など全くないわけでございますね。
いないんですから、そういう人たちは。
そういう人たちいないし、みんな横田めぐみさんを含めて死んでしまっているんですから、だったらいくらこちらから放送を流そうとですね。
なんでもないはずなのに、そこに大慌てで横から妨害電波をかけてくるのはどういう意味があるか?いう事でございます。
今は総務省もですね。
今回の国内からの送信には物凄い一生懸命やってくれまして、29日に妨害電波が出て昨日早速ですね。
この電波を管理しています国際電気通信連合と言うところにですね。
要は、これは北朝鮮も入ってますので、「これは北朝鮮から妨害電波が出ている」という事の申告をしているという事でですね。
これから先、どういうふうに向こうがしてくるか分かりませんが、こちらも様々な手を使ってですね。
やっていこうと思っています。
ただ今の現状でもまだですね。
電波が出ているのは平壌周辺らしいんですが、それ以外のところではかなりハッキリと聴こえている筈だというふうには言われておりまして、このモニターも今後やって行きたいと思っています。
聞えて来た話ではですね。
これは夜の放送では朝鮮語でニュース、これは私が話したりしているのが結構あるんですけども、平壌の中学生がこれを聴いていてですね。
これは当局が問題にしているというような話がございました。
私の朝鮮語は非常に拙い朝鮮語ですので、昔風に言えばですね。
「ニッポンノヘイタイサンデテキナサイ」というような調子で(笑い声)聴こえているだろうというふうに思うんですが、ともかくですね。
我々も絶対に取り返すという事のメッセージを繰り返して流しておりますし、これ本当に情報戦で弾を撃っているつもりでですね。
やっているわけでございます。
皆様方からのカンパをいただいて流している放送ですので、これは後は一刻も早く効果を上げるようにしていきたいというふうに思っております。
先ほど萩原さんの話に最後のところにビラが出ましたけども、これも来月の10日11日とですね。
ソウルで私どものビラを送るという作業を行なう予定にしております。
これは元々加藤博さんの方からご提案があった話で、加藤さんがこのビラの活動をやっておりますイ・ミンボクさんという方、韓国の脱北者でNGOの方からいろいろ話を聞かれて、じゃあ一緒にやってみないかと言う話でですね。
ご相談を受けまして、難民基金は難民基金で準備を進めておられます。
私どもはちょっと一足先に来月からスタートさせて、やがては日本の中の各NGOをですね。
出来れば交代交代で行って、我々が行く時は他のNGOの分も含めてやると。
みんなで交代でやればですね。
かなりの量のものが流せるというように思いますので、これを何とか実現をして軌道に乗せていきたい。
それと合わせてイ・ミンボクさんのキリスト北韓人連合と言う団体ですが、やはり韓国のNGOと言うのはやはり北系の人が非常に強かったり、あるいは政府に反対する人ですね。
多かったりとかですね。
あるいは政府も非常に非協力的と言うか、場合によっては敵対的ですのでどうしたってブレーキをかけてくる。
これ何とかして我々としてもサポートをしていきたい。
資金面とかですね。
いろんな面でサポートをしてまいりたいというふうに思っております。
そのイ・ミンボクさんの話では、これまで14回ほど北朝鮮から韓国政府に対して抗議が来たということで、抗議がそれだけくるという事はやはり効果が間違いなくあるという事でございます。
今すでにイ・ミンボクさんたちが送ってくださっているビラの中にはもう我々のですね。
特定失踪者問題調査会の電話番号とかね。
私書箱の番号を入れてくださっていまして、これは日本人拉致被害者の情報があったら出してくれという事はすでに書いてくださっているんですが、それはこの先我々の物を使ってですね。
逆に日本の方からも北朝鮮の人権問題に対しても関心を非常に強く持っているんだと、日本と韓国はですね。
そういうふうにして分断する奴らがいてもですね。
絶対に一緒にやっていくんだという事を、メッセージを伝えて行こうというふうに思っている次第でございます。
この間韓国に先月行きました時には、丁度6者協議のですね、前くらいだったかな?
どうもアメリカの雰囲気がおかしいと、言うようなことでですね。
韓国の人の中でもやっぱりちょっと大丈夫なのかな?と、保守系の方でも不安がありました。
そういう方々は皆さん何と言ったかと言うと、「やっぱり日本は凄い」と、「日本は揺らいでいない」という事でございまして、やはりこの拉致問題があってですね。
決して北朝鮮に対して原則的なな態度を変えていないと。
私らから見れば「大丈夫かいな?」と思う部分もあるんですが(笑い声)、少なくとも韓国から見ればですね。
日本はしっかりしているというように見えるわけで、そういう期待を我々受けているんだなぁと感じた次第でございます。
もう一つ申しておきたい事がございます。
この間ですね。
明日出る諸君に、私持ってます・・・(聞き取れず)を書いたんですが、この間あるところで講演をやりましたときに、講演が終ってからの懇親会でですね。
私のところに近づいて来てこういう事を言った方がおられました。
「北朝鮮への食糧支援は一切すべきではない」と。
「それはそうですね」と言ったらその方がどうしてそう言ったか?と言うとですね。
「食傷支援をしないでみんな餓死させてしまえばいいんだ」と。(笑い声)
「そしたらですね、日本にもう歯向かえなくなる」と。(笑い声)
さらに言ったのは、「爆弾を撒け。小さい爆弾ですぐに爆発しない奴。人形みたいな小さな可愛らしい形をした奴をですね、撒く」と。
それをどうするかと言うとですね。
「子供がおもちゃと間違えて取ってですね、爆発させる」と。
「そうすると子供が手足を吹っ飛ばされて、そしたらやがて大きくなって兵隊として使えなくなる」と。(笑い声)
いや、皆さんこれね。
笑い事じゃないんです、本当に。
ちょっとゾッとしたんですけども、私やがて日本の世論の中でもこういう世論が起きてくると思います。
どうしてか?と言えば、それは今我々十分に分かっていないからなんです。
これから先拉致に関して北朝鮮と言う国はどんな事をやっていたか?という事は必ず分かってきます。
分かってきた時にですね。
あの9.17で5人生存8人死亡と言われた時に、みんなそれはとんでもない話だというふうになりましたよね?
あれよりはるかに大きな怒りが日本国民の中に生まれるだろうと思います。
その時にどういう事になるか?と言うと、そのやっていた連中、金正日をはじめとするですね。
一部の人間だけではなくて、2千万北朝鮮の国民のすべてに対して怒りがぶつかる可能性が私は決して無いとは言えないというふうに思います。
それから萩原さんなんかも苦労されておられる脱北帰国者の方、この方々もですね。
すでに日本国内でも結構トラブルが起きたりしています。
去年、北朝鮮人権法が出来るときにですね。
自民党と民主党の間で一番引っかかったのは、この難民の保護の問題です。
「そんな事をする必要があるのか?」と言う声がある。
それをしかし、自民党も民主党もですね。
一生懸命やって難民の対策まで含めた法律に作ってくれたんですが、その法律が出来た後にですね。
平沼議連会長の事務所に行ったならば、平沼会長はですね。
「いや実は山ほどメールとかが来ているんだ」と。
これはつまり「難民の保護なんかするなと、いう事の抗議のメールが山ほど来ているんだよ」という事を言ってですね。
ちょっと残念な顔をしていたんですが、そういう事がやがて間違いなく出てきます。
帰国している拉致被害者にだって、私は週刊現代で書きましたけども、蓮池薫さんが日本に帰国する前に日本に潜入して来てですね。
工作活動をしていた。
私はやっぱり可能性はかなりあるんじゃないか?と言うふうに思っています。
あの週刊現代に書いた方以外にもですね。
見たというような話はございまして、それは十分にありうる話だと思います。
これ書いたことに対して政府のある関係者の方からですね。
「そういう事を書くと拉致被害者の方々が犯罪者であるというふうに受け取られるから、止めた方がいいんじゃないか?」と言うような事を言われた事がございました。
その時に私が言ったのは、「隠していたらですね。後に明らかになった時にもっととんでもない事になりますよ」と。
「あいつは嘘をついていたじゃないか」と。
彼はもちろんですね。
そういう事があったとしても、自分でやりたくてやってるわけでも何でもない。
そうせざるを得ない。
そしてそういう人たちを守る事が出来ないこの国の状況があるからこうしているんである。
しかしそれをですね、いつまでも隠していたらやがてその恨みは彼らのところに間違いなく回ってくるだろうというふうに思っております。
そういう事には絶対にしないためには実態を明らかにしていかなければいけない。
現在の安倍さんは、ともかく今までの歴代の総理大臣よりは一番ですね。
一生懸命拉致問題やってくれています。
これはもう、絶対誰も否定できないと思います。
ただし問題は、その安倍さんが乗っかっているこの国家権力と言うのはですね。
今まで拉致を隠蔽して何十年もの間隠蔽し続けていて、その上に乗っかっているんだという事です。
これだけは絶対に忘れちゃいけない。
そこをですね。
もし蓋を開けて、そこに手を突っ込んでくれなければ拉致問題の完全解決は無いと思いますし、それをやるとなれば安倍さんは場合によったら政権を投げ出すとか、場合によっては命まで失うという事を覚悟してやっていただかなければいけない。
それはしかし政治家ですから、政治家はですね。
そういう事をやって死んでしまうというのは、これは当たり前の話なので、軍人が戦争に行って戦死するのと同じですからそんな事はもう仕方が無い。
そんなものは政治家を志した時点で諦めてもらうしかない。
そういう事をやる人はですね。
出て行ってもらわなければこの国は良くならないわけでありまして、しかし実際の問題はですね。
こういうような問題だという事でございます。
拉致被害者の救出に私は何度も自衛隊を使えと言っているわけでございまして、そしてそれがあるからこそ、自分自身も予備自衛官になっているわけでございます。
しかしもし具体的にですね。
どんなシュチュエーションがあるか知りませんが、助けにいくという事になればですね。
その時は戦死者が出る事を覚悟してやるしかない。
場合によっては一人の人を助けるためにですね。
何人もの人が死ぬという事も覚悟しなければいけません。
命が一番大事であれば、そんな事をする必要は何も無いわけですね。
そうじゃないです。
これは私は少しでも言っていますけども、中越地震のときに長岡でですね。
あの土砂崩れの中に巻き込まれて車が挟まれてですね。
お母さんとお嬢さん亡くなって、男の子一人助け出したと。
あの時助けようとした人たちだってですね。
二次災害でいつ死ぬか分からなかったわけですね。
もし本当に命が一番大事であれば他人の見たことも無い子供を助けるために、自分の命を差し出す必要なんか何にも無い。
この間の東武線の踏み切りで自殺しかけた人をですね。
助けようとして亡くなったお巡りさんもそうですし、そういう殉職者と言うのは警察でもそれから消防署でもですね。
たくさんいるわけですけども、本当に人の命だけが大事なのであればですね。
そんな事をする必要は全く無いわけであります。
しかし人間と言うのはそれじゃ済まないわけであって、それをあえて越えてやっていかなければいけませんし、それをやらないと我々自身の安全も守る事は出来ない、いうことであります。
最初に申しましたように、この国と言うのは物凄い長い海岸線があり、広い領海があります。
入ってくるものを水際で止めるという事は絶対に出来ません。
そのためにはどうするか?
日本から日本人を拉致していったらば、どんな事をしても取り返しに来る。
何をされるか分からない。
日本と言う国に被害を与えたらですね。
何倍にもしてお返しをされるというくらいの事にしておかなければですね。
この国の平和とか安全とか国民それこそ命、生命・財産を守る事は出来ないんです。
これから先は我々もそういう意味で、そういうものと戦っていくという姿勢を持たなければいけない。
それこそが我々自身を守り、我々の子供を守り、そしてその次のですね。
世代に誇りある国を渡していく事になるのであろうと言うふうに思っております。
拉致問題、これからまだまだいろんな事が分かってまいります。
分かってくればですね。
本当にですね。
また今と状況が一変する。
今こうやっている事態でもですね。
まだ牧歌的な状況だったんだなぁと振り返る日が必ず来ると思います。
それはもう現実を見るのが非常に恐ろしいことであろうと思います。
絶対拉致問題と言うのはハッピーエンドと言うのはありません。
誰か横田めぐみさんが帰って来たと。
その一人一人のハッピーエンドはあったとしても、全体には絶対にはハッピーエンドはない。
そしてそれだけじゃなくて、その後で北朝鮮の体制が崩壊した後で、北朝鮮に行ってみてあそこでですね。
公開処刑をされた人とか収容所の中でですね。
殴り殺しにされてですね。
そのまま埋められてしまった人などの骨とか出てくるんです、必ず。
我々一体今まで何をしていたんだ?ということに必ずなります。
なんだかんだ偉そうなことを言いながらですね。
あの体制を放っておいたじゃないかという事に必ずなるんです。
それを覚悟して見なければ、知らないうちに終っていきます。
でも我々はそれを見ていかなければいけないというふうに思っている次第でございまして、この問題まだこれから非常に深刻な問題でございますけども、私も最後までやるつもりで頑張りますので何卒どうぞよろしくお願いします。(拍手)
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※藤沢集会の録音・写真撮影・ネット公開については主催者の同意を頂いております。
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