3.三野由美子 藤沢市議会議員の挨拶
第16回藤沢集会
07.3.31 藤沢産業センターにて
『三野由美子 藤沢市議会議員の挨拶』
こんにちは。
藤沢市議会議員の三野由美子と申します。
花粉症が喉に来てしまいましてお聞き苦しいかと思うんですが、私はこの拉致問題について、まだ一期目なんですけどもこの4年間、何か地方議員の立場で出来ることは無いだろうか?というふうにずっと考えてまいりました。
もちろんこういった集会に参加させていただいたり、本などで勉強させていただいたり、ボランティアと言う形でそれはもちろんあると思うんですけども、やはり皆様に信託を頂いた公職・地方議員と言う立場で何か出来る事はないだろうかと考えてまいりましたが中々その答えが見つからないまま、間もなく一期目を終ろうとしております。
ところが数ヶ月前にあるきっかけがございまして、あぁこういう事をしなければならないと確信をした事がございました。
それはある初対面の方とお話をしておりました時に、雑談の中で拉致問題がどちらからともなく出てまいりまして、お話をしていますとその人は「拉致は問題なんだけども、拉致した側にもそれなりの理由があるんだろう」と言うような事を言うんですね。
で、「理由があるんだろう。日本も過去に悪い事をしてきたんだから」と言うんですね。
私はちょっととんでもないと思いまして、「あなたは横田めぐみさんをはじめ、各被害者の家族のお話を聞いたりご本を読んだりしたことがありますか?」と聞いたところ、「それはない」という事だったのですが。
無いにしても家族が突然さらわれて何十年も助けに行くことも出来ないと言う人にもし直接会った時に、「お気の毒だけど、それはやる側にも理由があったから仕方が無いよね、なんて直接いえますか?」と聞いたら、ハッとなさって「あぁ」と言いながら黙ってしまって、最後別れる時には「すいませんでした、僕も勉強します」と仰ってくださったんですけども。
長年日本のマスコミをはじめ、日本の中野の空気に、この方悪気は無かったんでしょうが、なんとなくこのような空気が知らず知らずのうちに蔓延してしまっていたという事が、今家族の方々がこんなにも長い間苦しまなければ、被害者の家族の方が苦しまなければならない事の原因なんでは無いか?と私その時思いました。
それに先駆けて、たまたま櫻井よしこさんから私たち地方議員に対するメッセージをいただきまして、その中で非常に櫻井よしこさんのメッセージの中に、これから私たちが何をしなければならないかと言う答えがあるというふうに、やっと確信することができました。
櫻井先生のお言葉を直接引用させていただきます。
これは地方から誇りある国作りをということで、地方議員がが30人弱集まって原稿を持ち寄ってして出した本なんですけど、その中で「地方議員の人たちに期待すること」という事で櫻井よしこさんが言って下さっていますが。
「まずは日本が直面している諸問題の根底には、歴史の勉強をしていないことがある」と言うふうに語られた後、「最後に地方議員に期待する事は、各国に比べて全く自分の国の歴史を知らないという事が日本の現状」ですね。
「そこへ対して大事な国民教育を力を合わせてやっていくような国にして欲しい」という事。
「国会議員の方も頑張っていらっしゃいますが、国会議員よりもっと国民に近いところで政治に携わっている地方議員の皆様方には日々の活動の中で、日々のスピーチの中で、日本国の足跡・歴史・私たちの先輩たち・祖先たちがどのような思いでこの国を築いてきたのか、という事を語り次の世代に伝えていって欲しい。もしそれが出来なければ未来永劫、この国はまともな国になる事は無いと思っております」
櫻井よしこさんこのように述べております。
私はこれ拉致問題も同じで、おそらく根底にある問題なのでは無いかと考えました。
間もなく私も次の市民の皆さんからの審判を頂くわけですけれども、皆様それぞれのお住まいの場所で、それぞれの地方議員をお選びになる事が出来ると思うんですが、是非その時にはこの国の問題を解決する、拉致問題を解決する事をはじめ、様々な問題の根底にある私たちの国がどのような国であるかという事をしっかりと認識して行こうという気概を持った人を選んでいっていただきたいなと思います。
私もそのような仲間を増やしていって、このような拉致の問題のように、被害者の方々・家族の方々がこんなに長く苦しまなくてもいいはずなのに、余りにも長い時間こんなにも長い事、多くの方が苦しまなければならなかったこの間違いをこれから正していかなければならないと思います。
ちょっと取り留めの無い話になってしまいましたが、皆さんも是非そういった目で地方議員を選んでいっていただきたいなと思っております。
藤沢市議会議員の三野由美子でございました。(拍手)
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