東京連続集会28 惠谷治氏
----アメリカはどう動くか--
東京連続集会28
07.5.30 友愛会館にて
『恵谷治氏(ジャーナリスト)のお話』
今日のタイトルが「アメリカはどう動くか」という事で私個人的にはアメリカは余り得意では無いんですが、一言言えばですね。
ブッシュ大統領が譲歩したんでは無いか?あるいはブッシュが変わって来たんでは無いか?と言うような見方も分からないんでは無いんですが、やっぱり大事と言いますか考えるべき事はですね。
大統領に就任して「悪の枢軸」という3ヶ国を名指しして、その内の一つを核を持っているだろうという前提の元に攻撃して崩壊させた。
後残りの2ヵ国の内、核を持っている持っていると口ばっかりだったのが実際実験をした国があると。
もう一つ濃縮ウランをすでに1000SWU以上を稼動させているという枢軸の二つの国が、イラクとは違って実際に核開発を行っていたわけですね。
ですから大統領が退任する2008年、正確には2009年1月かな?
1008年来年末までに、この2ヶ国に対して何らかのアクションを起こさない限りですね。
ブッシュ大統領としては歴史に残らないと思います。
ですからその事を本人も一番気付いているはずで、となれば優先順位からみれば、取りあえず石油が関係するイランの方が優先順位としてはやはりとも思いますが、いずれに白北朝鮮に対してですね。
何らかのアクションを起こさないわけは無い、と私は思っています。
そして今回の認定機関、その前の去年の中間選挙の結果とか、そういう事によって多少の戦術的変更はあるとしても大統領個人の意思は変わるはずが無いと思いますし、そのことによってまだ一年半以上時間はあるわけで。
大統領としては二つの問題を片付ける必要があるし、そういうときに中東の方がイスラエルが協力するとか、何らかの形で退任までには私は大きな変化があるのではないか?と私は期待しています。
というよりもそうしなければ、ジョージ・ブッシュが最悪の大統領だったという歴史的評価になると思います。
つまり、その時々で戦術的にこうあって評価したと、マスコミはこういう批判があるとも思うんですが、もう少し長いスパンで見てですね。
最終的に来年末の結果、それまでには先ほども出ました北京オリンピックもその意味ではどうなるか?という事もありますし、私自身はブッシュ大統領個人を信頼して大丈夫なんだと。
何らかのアクションを起こすんだというふうに期待しています。
それが一点と、今個人的な事として申し訳ありませんが、今出ておりますSAPIOに私拉致の全般を簡単にですが、それをお読みになっている方はお分かりだと思いますが、その事についてアメリカの人たちと関係ないと思いますがそれについてお話したいと思います。
そのSAPIOに書いた中で朝鮮戦争当時ですね。
実際には判明しているのは9万5千人余りの韓国人が拉致された。
これはこれまでにも当然伝えられて来ていますが、それ以前に金日成がソ連から帰国して、その翌年にとにかくインテリその他を南から連れて来いと。
こういういわば実行犯に対して、「こういう理由で必要なんだ、頑張って来い」という文章を金日成全集に載せていたという事実は私も正直言って知りませんでした。
つまり北朝鮮と言うのは、建国の時点でもう拉致国家であったというのが今回はっきり分かったという事と、朝鮮戦争当時9万5千人の、これまで8万5千人と見られていましたが、それが名前が分かったという事であって、だから実際に連れて行かれたという事ではなくて、ある文書では「50万人を南から北に送れ」と言う指示書がある。
要するにこれは、その9万5千人のデータを見ても分かりますが、とにかくリストを作ってその個人の家に行って連れて行くと完全な拉致で、遭遇拉致と言うか通りを歩いている人間をトラックに載せて連れて行くといったようなそういう拉致ではなくてですね。
個人個人を狙った拉致をシステマチックにやっているというのが、今回私が驚きながら記事を作ったんですが、そういった事を考えれば日本人の数十人数百人でも拉致するなんてのは訳なかったんだろうというような感想です。
ですからその事を詳しくSAPIOに書いていますので、ご存じない方は読んでいただければと思います。(拍手)
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