消えた277人より 屋木 しのぶさん
「消えた277人」より
ご家族のメッセージの記載がある方を、順次ご紹介していきます。
屋木しのぶさん
昭和23(1948)年1月27日生れ。身長158センチ。
中肉だが骨太でがっしりした感じにも見える。目がくっきりした二重でかわいい顔立ち。
編み物、裁縫をするなど手先が器用。読書が好きだった。
昭和43(1968)年一月中旬、富山県朝日町の母の実家を出たのち失踪。
当時19歳、美容師で、インターンとして人善町の美容院に勤務していた。
失踪当日、しのぶさんは働いていた美容院から休みをもらい、母の実家である人善町新屋の叔母の家で双子の赤ちゃんの帽子と靴下を編んでいた。
そして、それが出来上がるとしのぶさんは、タ方六時三十分頃、新屋のバス停に向かった。
この日は大雪だったので叔母は家から見送ったのだが、それを最後にしのぶさんは消息を絶ってしまった。現金や荷物は持たず、運転免許証も実家に置いたままだった。
なお、昭和四十年頃、しのぶさんのいとこに編み物を習っていた若い女の子が、トラックに引き上げられそうになる事件が起こっている。
◆「もう一度「姉ちゃん」って呼んでみたい」 板谷春美さん(妹)から
姉ちゃん、 会いたいです。
一緒にご飯食べたり、 買い物に行きたいです。お風呂にも入りたいです。
お姉ちやん 会いたいです。
父ちやんも母ちやんも亡くなりました。
姉ちやんのこと とても心配しながら 生きていると信じながら。
姉ちやん 会いたいです お花を持って 一緒にお墓参りに行こう。
「ただいま」って 「待たせてごめんね」つて 手をあわせようね。
姉ちやん 会いたいです 生きて会いたいです。
もう一度「姉ちやん」って呼んでみたいです。
みんな待つているから 何も心配いらないから 絶対助けに行くから、生きて 帰ってきてほしい。
姉ちやん 会いたいです 生きて 会いたいです。
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現在 59才 失踪から39年
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