渋谷街頭活動 古賀俊昭都議(2007/9/17)
2007/9/17 渋谷街頭活動
渋谷ハチ公前広場にて
『古賀俊昭 東京都議会議員の挨拶』
夏の炎天下が戻ってきました。
この暑い夏、私たちは、小泉訪朝以来未解決の拉致問題に引き続き取り組んできたところであります。
今回、国の政変によって安倍内閣から内閣が交替するという事態になりましたけれど、私たちは国家の主権が侵害され、日本人の人権が侵害されたこの事件を一刻も早く解決をするために、次期内閣にも当然この問題の国家的優先順位での取り組みを訴えたいですし、私たちも国民運動をより一層強化をして拉致被害者の全員救出に結び付けて行きたいと思います。
皆さんご存知のように、横田めぐみさんが拉致誘拐された北朝鮮の国家犯罪を私たちは糾弾しなければなりませんけども、この事件が起きてからすでに30年が今年は経過します。
横田めぐみさんは自分が生きた13年の日本での人生よりも長い人生を、あのテロ国家北朝鮮において送っているのです。
我々は何故この事件が一体解決されて来なかったのか?
戦後政治の闇と戦わなければならないと思うのです。
この間、横田めぐみさんの事件の2ヶ月前に三鷹市役所の警備員をやっていた久米(裕)さんと言う方が同じように拉致をされました。
この久米さんの昭和52年9月の拉致事件は警察によって犯人は逮捕されています。
証拠品も押収されています。
しかし、なぜかこの事件は闇に葬られ、公になる事はありませんでした。
もし、この犯人逮捕と北朝鮮による拉致事件を国がはっきりと国民に説明し、そして世界に訴えていたならば、2ヵ月後の横田めぐみさん、あるいは翌年昭和53年に多発する、あの帰国をした5人の拉致被害者の事件は防げた可能性が大変大きいのです。
当時の内閣は福田武夫内閣でありました。
この福田武夫内閣において昭和52年当時、北朝鮮の工作員、拉致犯人を逮捕した警察の情報が、内閣に総理官邸に届かなかった事は無いはずなのです。
その総理官邸には秘書官として、あの福田武夫の息子である福田康夫と言う、いま少し有名になっている人が、秘書官となっていました。
つまり、彼らはこの事件の全貌を知っているのです。
しかし、なぜかこの事件を公にしなかった。
その事が拉致事件の未解決に、今もこの事件を引きずりながらつながっているという事を、我々は知らなければなりません。
今テロ特措法の問題がいろいろ議論されておりますけども、日本はとっくの昔にテロに屈しています。
あの昭和52年の久米さんの、三鷹市役所の警備員です。
昭和52年の9月に拉致誘拐され、犯人が逮捕されたと言いました。
その10日後に、日本航空機、バングラディッシュのダッカに着陸をしたあの東京行きの日航機が、赤軍派に乗っ取られるハイジャック事件が起きました。
このときももちろん福田内閣です。
このとき日本は何をしたか?
刑務所に入っていた連合赤軍のテロリストたちを釈放し、そして16億円の身代金を我々の税金から払ったのです。
日本はとっくの昔にテロと闘わない国家になってしまいました。
つまりその事が拉致事件を真に国家主権の侵害、さらに言えば戦争を覚悟しなければ解決できない問題として捉えることが出来なかったのです。
私たち国民は、私たち議員連盟は、土屋たかゆき都議会議員を中心に、平成9年からこの運動に取り組んでまいりました。
10年の歴史を刻みました。
当時はいろいろ朝鮮総連の妨害もありました。
また私たちはそれとも戦ってきました。
皆さん、我々は小泉訪朝によって拉致事件の解決の糸口を遂げたと思っているかもしれませんけども、私は最初から期待していませんでした。
あの小泉訪朝はブッシュ大統領が北朝鮮を悪の枢軸と位置づけて、場合によって武力攻撃も躊躇しないというメッセージを年頭教書で訴えたから、北朝鮮の金正日が震え上がってこの誘拐事件、あるいは拉致事件に関して、被害者の一部を返したに過ぎないのです。
そのときの総理大臣が、たまたま小泉純一郎と言う人だったという事なのです。
本当にわたしたちは戦後政治の闇と戦う姿勢を引き続き崩してはいけません。
小泉訪朝のあと、私たち議員連盟はこの、今皆さんがつけておられるブルーリボン運動を始めました。
三角の切り込みは一日も早い解決を願っています。
青い海と青い空によって隔てられているけれど、私たちはこの通り輝く国ですという気持ちを込めて、このブルーリボン運動を始めました。
当時つけてくれる人はほとんどいなかったのです。
政治家も官僚もほとんどつけてくれませんでした。
しかし、我々の運動も皆さんのご協力によって盛り上がったことによって、拉致問題解決のための一つの象徴として、このブルーリボン運動が広がったのです。
時間ですと言う表示が今出されました。
もっともっと申し上げたい事があるんですけど、皆さん、拉致問題は戦争なんです。
国家主権を侵害すれば戦争を覚悟しているはずです、北朝鮮は。
それと戦う勇気が無い政治ではこの問題、解決出来ません。
その事を皆さんに強くお訴えをして、私からの訴えを終わりに致します。
ありがとうございました。
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