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2007年11月 7日 (水)

渋谷街頭活動 杉野正治さん(2007/9/17)

07・9・17 渋谷街頭活動
渋谷ハチ公前広場にて

『杉野正治 特定失踪者問題調査会常務理事の挨拶』

渋谷を御通行中の皆様、特定失踪者問題調査会の杉野でございます。
今、お話をされた生島孝子さん、この渋谷区にお住まいの時に失踪をされました。
昭和47年のことです。
この大都会、東京の真ん中で拉致をされた可能性が非常に高い。
北朝鮮で目撃された情報がある。
こういう方でございます。

ここにポスターとそして顔写真がありますけど、この東京でたくさんの方が拉致をされた可能性がある。
今日は飯塚さんがお出でですけど、その妹さんの田口八重子さんもこの東京の池袋で拉致をされました。
という事はですね。
北朝鮮から上陸した工作員は、海岸にいる人を拉致しただけじゃないんです。
東京にいて十分調べて日本人を拉致して行った。
それが拉致の本質でございます。

このように東京では50名公開しておりますけど、非公開の方を含めれば80名くらい。
全国では約470名くらいの方が、拉致の可能性を否定できない方、拉致の可能性がある方という事で、私ども特定失踪者問題調査会の下にいます。

丁度5年前、小泉元総理が訪朝して金正日が拉致を認めました。
そして5名生存・8名死亡と言うあの情報がもたらされたんです。
あの時、新潟の佐渡で拉致をされた曽我ひとみさんと言う方がおられました。
そして曽我ひとみさんのお母さん、曽我ミヨシさん。
この二人の方は日本の政府も警察も、誰もが拉致だと思っていなかったんです。
犯人である北朝鮮が自白をして、そして拉致であることが分かった。

あれによってですね。
この5年間、全国から「自分の家族も拉致をされたんじゃないだろうか?」と、そういう申し出がたくさん我々のところに来たのです。
我々調査したところ、今政府が認定しているのは17名。
17名が政府が認定した拉致被害者。
しかし我々はそれだけではない。
もっともっとたくさんの拉致被害者がいる。
どんなに少なく見積もっても100名、もしかすると200名、もっとたくさんいるかもしれない。
我々のところに届け出ていない拉致被害者も必ずいるに違いない。
我々はそう見ています。

それに対しまして、日本国政府は今どうしているか?
北朝鮮に対しては現在6カ国協議の中の日朝の交渉の中で、北朝鮮に対してこの拉致被害者、政府が認定している拉致被害者が今12名、この人たちを返してもらうように北朝鮮に対して誠意を求めている。
これが日本国政府の今の考えなのです。
しかし考えてみていただきたい。
北朝鮮の交渉を担当している人間に誠意があると思っている人は、おそらくこの今渋谷を歩いている人の中にも誰一人いないと思う。
日本国政府も というのは、交渉だけをしていれば、つまり交渉をすることだけが目的になってしまっている。

これだけたくさんの方が拉致をされている可能性がある。
これを明らかにするためには交渉によって北朝鮮の誠意を求めるのではない。
解決のためには必ずやらなければいけないことがある。
これは北朝鮮の金正日の独裁体制、これを倒すこと以外に方法がありません。

先ほど古賀都議会議員が仰ったように、この拉致と言うのは戦争であります。
我々の国民を30年40年の長きに亘って、勝手に日本の国内に入って、そしてやすやすと攫っていった。
それも10人20人じゃない、もっとたくさんの日本人を攫っていったのです。
これを解決するには交渉だけではなく、北朝鮮に対して強い態度で臨まなければいけない。
そのように思っています。

それにこれは政府だけの問題ではありません。
あの5年前の9月17日、そして10月15日に5人が帰国したあのときの怒りを、北朝鮮に対する怒りを是非皆さん、もう一度思い出していただきたい。
あの時政府を動かしたのは、間違いなく皆さん一人一人の思い、怒り、それが日本の政府を動かし、そして北朝鮮に拉致を認めさせた事は間違いありません。
我々は北朝鮮のあの政権を揺さぶるために、ありとあらゆる努力を続けていきたい。
是非、皆さん一人一人の気持ちを是非私たちにも分け与えていただきたい。

そして今日はブルーリボンを皆さんにお配りをしています。
今日は大変いい天気ですけど、この青い空の向こうには今現在、私がこうやって話をしてそして皆さんにこうやって聞いていただいているこの瞬間にも、我々の同胞日本人が祖国日本、故郷。
そしてお父さんやお母さんやごきょうだいの事を思いながら、日本に帰れるよう助けを待っているんです。
この事を是非皆さん、心の中に刻んでいただきたい。
このようにお願いを申し上げまして、お訴えを申し上げます。

それからですね。
私どもは、先ほど金正日体制を崩壊に導くという事を申し上げましたけども、私ども今北朝鮮に向けて短波放送を行っております。
これは北朝鮮の中にいる日本人に向けて、「我々日本人が探している、絶対に諦めない」
こういうメッセージを拉致をされた、あるいは何らかの理由で北朝鮮に行って戻れなくなった人に向けて、情報を短波放送で流す。
これは日本人だけじゃなくて、あの金正日体制に虐げられている北朝鮮の人民の皆さん、こういった人たちに向けて北朝鮮の崩壊のために、毎日毎日北朝鮮に向けて放送を行っております。

政府は1億3千万の予算を使って同じような事をやっていますが、我々はその10分の1の予算を持って頑張って拉致被害者が全て帰ってくるまで、我々はこれを続けて行くつもりです。
是非皆さん、ご協力をお願いしたいと思います。
どうもありがとうございました。

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