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2007年12月15日 (土)

家族のメッセージ(2007/10/20)

北朝鮮による拉致問題を考える 第5回埼玉県民の集い
07.10.20 埼玉会館小ホールにて

メッセージ


★飯塚繁雄さんのメッセージ

お兄ちゃん早く助けて!!妹田口八重子は北朝鮮に拉致されて29年も心の底からそう叫び続けているでしょう。
私もその届かぬ叫びを感じつつ、毎日が居たたまれない気持ちです。
他の拉致被害者家族の人達も同じ気持ちでいるでしょう。
日本にいる私たち家族は、どうしたらよいのか、どうしたら助けだせるのか、その手立はありません。
ひたすらに世論に訴えつづけ、そして日本政府に頼るしかないのです。
北朝鮮による容赦ない人材の略奪は、多くの被害者とその家族を悲しませ、苦しませ、悲劇のどん底に突き落としてしまったのです。
こんな事がこの地球上に当たり前いのように、存在していても良いのですか。
私たちは全国民と共に、北朝鮮に向け大きな怒りをぶつけ、日本人拉致被害者を全員取り返すまで戦います。
そして日本国政府は、重要課題として位置づけ、際社会と協力し、政府の責任で被害者を取り返すことを強く要望します。
タラップの下で家族が抱き合う姿を、是非正夢に!

飯塚繁雄


★飯塚耕一郎さんのメッセージ

『北朝鮮による拉致問題を考える第5回埼玉県民の集い』参加者各位様

家族会 田口八重子の長男であります 飯塚耕一郎です。
平素より拉致問題に御注視、御協力、御指導頂きまして誠に有難うございます。
また本日はお忙しい処、本集会に御参加頂き、誠に有難うございます。

さて、今年も2ヶ月ほどとなりましたが、私個人として昨今の状況から推察するに年末年始を田口八重子さんと過ごす事は厳しいと考えております。
この理由は6カ国協議の核無力化を中心とした協議進行、また、12月の韓国大統領選などのターニングポイント以外、現在の硬直状態に変化を与える要素が見当たらないと判断しているためです。また、一部では米国のテロ支援国家指定解除と拉致問題解決は切り離す報道がなされています。

私は最近“何故、帰ってくれないのだろう。何故、普通に母親と暮らすことができないのだろう。”と時折、煩悶してしまうことがあります。常々言っていますが、ただ普通の家族がある生活がしたい、ただ母親に逢いたいだけなのにどうしてこんなにも困難なのだろうと考えています。近頃は自分へのあまりの不甲斐なさなどで虚無感に駆られることはしばしばあります。

しかし、悲観的な事実だけというわけでもありません。
現日本政府は、福田政権が変わっても拉致問題対策本部の人員シフトは変わらず、また10月9日に経済制裁継続と言う判断を下しております。また先日町村官房長官にお会いした際には、「各メディアが6カ国協議で日本だけ浮いてしまうことを懸念する報道をがあるが私はそれで構わないと考える。」とお聞きしており、日本政府として拉致被害者を帰さないと許さないぞという強い姿勢は変わっておりません。

この継続性について、私はやはり世論が現体制の根幹にあり、拉致被害者の奪還を絶対にやらなければならないという皆様の声が届いているからこそだと感じています。
この問題を解決に導くのはやはり皆様の声であると改めて痛感しています。
いつも御願いばかりで申し訳御座いませんが、私共と一緒に日本政府へ、北朝鮮へ、世界へとうか声を上げ続けて下さい。集会へ御参加頂いたり、御署名へ御協力頂いたり、政府官邸へメールや電話などでできることで結構でございます。皆様の一人一人のお声がこの問題を解決するための“根っこ”となります。
また、特にこの問題の理解があまり高くない若年者へこの問題を伝えて頂ければ幸いでございます。

各位様におかれましては季節柄体調を崩しやすい時期ですので皆様お体をご自愛下さい。

平成19年10月20日
飯塚耕一郎

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飯塚繁雄さん、飯塚耕一郎さんのメッセージ紹介については、集会主催者・救う会埼玉の同意を頂いております。

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