カテゴリー「東京集会26(2007/3/10)」の記事

2007年4月15日 (日)

東京連続集会26(7)

   6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『家族の訴え』

★西岡力 救う会常任副会長

後10分くらいありますので、今日は地方から家族の方もたくさん来ていますので何かありましたら一言。
じゃあ、有本さんどうぞ。

★有本明弘さん(有本恵子さんの父)

え~、あのね。
今壇上の先生方の仰った。
皆さん大体感じておられると思いますけども、私もあまり長いことしゃべったら怒られるかもしれないけれど、その代わり安倍さんの姿勢は皆さんご存知と思います。
私らは朝鮮半島の解決、あれは安倍さんでなければならないとそう言うふうに思っています。
だから安倍総理と言うよりも私は安倍・・・(聞き取れず)になって欲しい。(笑い声)
独裁。
これを国民全部が支持して独裁の政治を安倍さんにやってもらいたい。(笑い声)
そうでなければとてもじゃないが、この日本の国の政治も改良することが出来ない。

なぜなら安倍さんの支持率が下がってきた。
もう1年くらいしか持たんのじゃないかと。
それから次は俺がやるぞと誰かさんが大きな声ででしゃべってると。
そんな話誰も起こらんと、誰も腹立たない。
誰も怒らない。
それが今の日本の国の国情なんです、これ。
おかしいでしょ?これ。

ただ、つい2~3日前ですけども、安倍事務所で話をしました。
江藤さんも党規委員会にかけると、なぜ江藤さんなんやと。
この谷崎をかけるべきでしょ?(笑い声)
総理の話も遠慮なくやる、言う。(笑い声、拍手)
ある程度言われるでは・・・(聞き取れず)、安倍独裁と、(笑い声)それくらいの独裁を発揮していただきたい。
私はそういうふうに思っています。
以上です。(拍手)

★松本孟さん(松本京子さんの兄)

先ほどから壇上の先生方仰っていますけど、日本の政府もそうですけども、特に外務省の方はこのたび特に日朝の作業部会に行かれた方、日本はこういうふうに思うんだ、こうなんだという事をもっときつく激しく言って欲しい。
私たち本当に命をかけてやっているんです。
壇上の方は仕事で言っているかもしれませんけど、私も家族、特に母親が高齢でございますので、いつどうなるかは分かりません。
ただ仕事だから行って帰って来たとそういう事ではなくて、唾を飛ばし、相手がいう事を聞かなかったら蹴飛ばす。
命をかけてやってきて欲しい。
それをお願いしておきます。

★本間勝さん(田口八重子さんの兄)

ちょっと一事言わせてください。
拉致問題は解決済みと言う相も変わらず、最初門前払いと言う言葉に対して、もっと怒りをぶつけて欲しいと思います。
最近の朝鮮総連の動きでは大阪とか東京の日比谷の集会をですね。
朝鮮総連への法の執行と締め付けが激しいとかね。
万景峰号の入港を解除しろとかね。
そういう事を言ってきているわけです。

という事は逆の話なんですね。
これだけ朝鮮総連の後ろ盾となっている北朝鮮が困っているわけです。
決して今の状態では万景峰号の入港を解除することなく、 は来月の話なんですよね。
最初の話では。
半年間の入港阻止と。
これは絶対そのまま延長。(拍手)
さらには出来れば朝鮮総連の送金停止までもっていければ一番の力になる。
これはもうちょっと懐に隠しておいて抜かないで

それから我々の家族会に対して、週間新潮なる雑誌がですね。
家族会の話をしていますよね。
安倍さんが家族会を利用している、利用するのは止めて欲しいと。
そんな事はね。
我々一貫して家族、誰も言っておりませんから。
(会場より「分かってます」の声)分かってますよね?
誤解しないでください。
それでもう我々は政府、安倍さんと一体になって戦っているんです。

これはね、家族会だけの問題じゃないんですよ?
日本国民全体の問題なんですから。
国民が全体で団結していかなければ、決して解決しません。
是非誤解のないようにお願いします。(拍手)

★浜本雄幸さん(旧姓・浜本 現・地村富貴恵さんの兄)

私の妹が帰国してから、もう5年になりますけれども、帰国したときにですね、これが平成14年の10月でございました。
日本の国会がですね、これを、政府が拉致を認め、日本の国会が拉致、即、解決の全会一致で採択をしましたね。
皆さん、ご存じないですか。
その、帰国する6ヶ月前に採決したんですね。
だから、日本の国会、それから国民の皆さんが一生懸命、これを、拉致問題について気勢を上げてくれた。
その気勢の馬力によって、金正日はびっくりして、これ、5人を帰国させたんじゃないかと私、こう思っとるんです。
ま、今日、5年たってからですね、安倍政権になってから、安倍さんは一生懸命やってくれて、拉致問題解決に一生懸命。

今現在は、何か、ちょっと国会内なんなりの空気がですね、宥和政策をとるような政治家が出てきやって、非常に、この足を引っ張る。
安倍政権の足を引っ張る空気が出てきた。
私は非常に残念に思うんです。
なぜ、もっと政治家、国民の皆さんが総力を挙げてこれを結集して拉致問題の対して、意識的にならないか。
私残念に思うんです。
皆さん、そう思いませんか。
もう選挙が済んで、5年前の議決したことをもう忘れてしまって、野党の先生方、何を言ってるんでしょうか。
拉致の問題は、全然、ヌキにして分かっていないような気がするんです。私、残念に思うんです
皆さん、どうかひとつ、頑張って、安倍政権を支持してください。

★市川健一さん(市川修一さんの兄)

鹿児島から来ました市川です。(拍手)
日朝作業部会で、相変わらず不誠実な態度を取っている北朝鮮。
ご存知のようにあの国は・・・(聞き取れず)を軽視した言動を行なっている。
政府はね。
自国民の生命を奪われれば身を挺して戦うのが国家の姿勢です。
その姿勢を安倍さんは今実行されております。
この安倍さんの政策を成功させるためにはどうしても国民の皆様方の支援が必要です。
後押しが必要です。
どうか安倍さんを支援してください。
お願いします。(拍手)

★横田滋 家族会代表

我々は8日の日に6者協議が終った時に、記者会見をやりました。
それで今言ったように日本が一枚岩にならなくてはならないのに、日本が孤立しているという事を言ってくる政治家が いるという事。
それからバスに乗り遅れるという事、日本が乗らなければ発車できないような状態だからという事を話しましたが、やはりこの際、加藤さんそれから山崎さんたちのような意見がそりゃ国民の中に一部あるかもしれませんが、しかし政治家の立場としてああいう事を言うんじゃなくて、やはり一枚岩に。
自民党本部でもそれは決議されているわけなんですけども、それが北朝鮮から見て日本の世論が割れているなんて無いようにしていただきたいと思っています。(拍手)

・・・集会終了・・・

・・・・・・・・・・・・・
※このエントリーのうち、浜本雄幸さんのテキストはmomoedakeさんの手によるものです。   

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東京連続集会26(6)

   6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『報告会 その6』

★島田洋一 救う会副会長

3月19日に次回の6者協議が予定されていますけども、日朝協議が・・・(聞き取れず)で北の不誠実がまた改めて今になって分かっているわけですが、ああいう結果になった。
それを受ければですね。
一つのオプションとしては来月の会議の途中でも佐々江局長が席を蹴って、6者協議全体のこんな猿芝居には日本は付き合えないと、その宣言をする。
そのアメリカの保守派はますます日本の理由に従うべきだという事になるでしょうし、そして席を蹴って日本制裁を強化すると、そういうやり方が一つあると思いますし、安倍さんがもしそういう指示を出したりしたらですね。
私は全面的にそれは支持しますけども。

とにかく会議に残るという上でですね。
何をすべきかを具体的に考えるのは、ひとつは中国人の拉致被害者がいるんだという事をはっきりですね。
打ち出す。
中国は拉致問題ではですね。
とにかくこれは日朝二国間の問題なんだから日朝で話し合ってくれと言うのが、善意の仲介者を装ったりしますけども、いつものことですが中国はまず脱北者を強制送還を続けておる。
その中には拉致被害者やその家族、あるいは重要情報を持った人がいる可能性が強いですから、明らかに中国は拉致問題の解決を妨害しておる。

それに加えてですね。
分かっているだけでも1978年に二人の中国人の二十歳前後の女性が拉致されている。
確実な情報があるわけです。
中国政府は人権感覚ゼロですから、人権感覚に訴えても全くそれは動かないでしょうから、大中国が金正日に自国民を拉致されて恥ずかしくないのか?という確固たる国際世論があれば中国側も何らかの動かざる柄を得ない。
いう気になる可能性がありますから、やはり拉致問題が解決しないことが北京政府にとっても苦痛だという状態を作らないと、多分ですね。
一般的に中国に対して、拉致の解決に協力してくださいといっても、口では協力しますよと言うでしょうが、実際は何もするわけがありませんから、中国人の拉致被害者もいるんだという情報をですね。
国際広報戦略として日本政府はどんどん打ち出していくべきだと思います。

それからもう一つやるべきだと思うのは、やはり日本人拉致問題の事をアメリカで人権運動をやってる連中は本当にですね。
自分たち直接の問題でもないのに、議会に訴えたり政府に訴えたりをやってくれていると。
それに対してですね。
日本側も拉致問題を加えて北朝鮮の人権問題一般にもっと政府に踏み込んでですね。
発言する。
そのことによって日米の人権を重視する保守派、価値観外交としての保守派の連携が深まってくると思います。

その意味ではですね。
首相やあるいは官房長官が踏み込んだ、人権一般に関して発言するのも大事ですけれども、もうひとつ人権大使と言うポジションが設けられたわけですけども、一体何をしておられるのか?よく分からない。
この中で人権大使の名前誰だったか言える人何人いるか?
ほとんどいないんじゃないかと思うんですね。
私も一瞬思い出せません。

斎賀さんと言う外務省のノルウェー大使だという事ですけど、兼任なんですけども、もっと例えばボルトンみたいな発言をどんどんしてですね。
まずは日本の斎賀人権大使がこういう強硬発言をしたと言うのをどんどんメディアに出ると。
それでちょっと安倍首相が弱気に見えるくらいにですね。
人権大使のポジションにいる人間がやらないといけない。
ボルトンなんかはそれをはっきりと意識して、国連と言う場でですね。
きつい事も言っているわけですけども。
今人権大使と言うポジションが事実上死んでいますから、これはやはりもうチェンジした方がいいだろうと。
佐藤会長でも西岡さんでも良いですけど、そういうですね。
とにかく厳しい発言でニュースをどんどん作るんだというような意識の人を人権大使に持って来る。

それからさらに言えば今アメリカの下院で慰安婦決議と言うのが出されている。
あれは絶対に潰さないといけないわけですけども、実は国連の場等においても以前から北朝鮮は、この慰安婦問題と拉致問題を相殺しようとずっとやっているんですね。
去年の10月、私、西岡氏、それから増元さん飯塚さんで、国連人権関連の会合の傍聴に行ったんですが、その時もですね。
日本の国連代表部、次席大使が拉致問題未解決であるという事を言うと。
それに対して北朝鮮側は反論として何を言うか?と言うと、日本は過去に840万人の朝鮮人を強制連行したと。
プラス20万人の若い女性を強制連行して慰安婦として性奴隷としてみたいな云々という事を言うわけです。

それに対して日本代表部がどういう再反論をするか?と言うと、これいつものパターンですけども、「日本は繰り返し謝罪をしていると、反省の意を示している」というのがひとつ。
もうひとつは「北朝鮮が挙げる数字は過大である」これしか言ってないんですね。
とにかく数字が過大だという事では話半分でも10万人くらいは連れて行ったという事になっちゃうんですね。
そうなると拉致問題もあるけど、じゃあ日本が10万人くらい朝鮮人女性を性奴隷にした。
この問題同時に解決すべきだとか何とかとかいう雰囲気になる。
完全に北朝鮮ペースに国連のやり取りを見ているとハマっているわけです。

それは言われているようなアメリカの下院決議も・・・(聞き取れず)ですけど、事実関係に立ち入って強制連行していないという事を言わないといけないわけですけれども。
だから慰安婦問題で事実に立ち入って反論しなかったという事は、あの下院決議の問題だけではなくて、国連の場で拉致問題に関してもですね。
明らかに足を引っ張るようになっていると。
その意識を持ってですね。
きちんと慰安婦問題に対して責任ある立場の人は踏み込んだ反論をしないといけないと思います。

後はですね。
やはり今思うのは敵基地攻撃用のミサイルをすぐにでも配備する方針を明確にすべきだと思います。
国会答弁でも日本政府は以前から、敵側がミサイルを撃とうとしているのが明らかな状況では、ミサイル基地を叩いても専守防衛に違反しないと言ってるわけですから。
専守防衛と言う場合に・・・(聞き取れず)なければいけないと思いますけど、敵基地攻撃用のミサイルを持つと。
敵の射程に入れたようなミサイルを持つと言えばですね。
それだけで日本は信用されていませんから、これは核開発ミサイル開発に乗り出したり核に乗ってくれたりして、それも抑止力になるでしょうから、核を持つというとまたいろいろ日本国内でもめるでしょうから、取り合えず攻撃用のミサイルを持つと。

これだけでは憲法違反でも何でもないわけですから、まずそれを言うと。
言えばそれは核保有宣言なき核抑止力としてある程度効いてくると思いますから、やるべきであると。
そういった事の繰り返しですが、日本は北の核廃棄にただ乗りしているだけなのか?と言われている場合には、それに対してですね。
日本はじゃあ解体搬出の費用を全部持ちますよと、そこまで持ってくる。
言えばいいと思います。
大体そんなところです。(拍手)

★西岡力 救う会常任副会長

ありがとうございました。
様々な議論をしてきましたけども、一つの焦点は金正日の狙いの中に日本、特に安倍政権を孤立化させようとしている。
言うことがある。
安倍政権の今の姿勢が、彼らの南北首脳会談やテロ支援国の解除や国際金融機関からの融資や、拉致を棚上げして日本から金を取る事をすべて邪魔している。
アメリカが揺らいで来たから安倍を孤立化させて、日本国内からそして国際的に、安倍の強硬的な姿勢がせっかくまとまりつつある核廃棄プログラムを阻害していると、言う声を出さそうとしているんです。
いう事が今までに議論を聞いてきてまとめられることではないかと思うんですね。

それに対して我々はどうするのか?と。
孤立しているのは金正日であると。
安倍政権が今北に対して制裁をかけているわけですけども、この制裁を断固支持し、より強い制裁を求めていく。
そしてもうひとつですね。
安倍政権は核問題、核廃棄のプログラムの中のエネルギー支援について、「進展なくして支援なし」と言っているんですね。
「じゃあその進展の定義はなんですか?」と横田さんが総理に直接お伺いした時に総理は「それは日本が決めます、私が決めます、自分が決めます」
「交渉がありますからはっきりは今は言えません」と言ってましたけど、しかし政府はある方針を決めているんですね。

政府の方針と言うのはすべての被害者を取り戻すという事です。
今回の原口大使は北朝鮮に対して、すべての被害者と家族の安全確保と早期帰国、これを第一に求めて、二番目に真相究明、三番目に犯人の引渡しを求めたんです。
3つを要求しているんです。
この3つのうち少なくとも第一の、すべての被害者を取り戻すという事がなければ進展とは言えないんじゃないか。
これは大変厳しい話ではありますけども、しかし被害者の家族の方たちはすべての被害者が一緒に帰ってきて欲しいと言っているんです。

私は横で聞いていて感激した事があるんですが、2002年の3月4月ごろに実は有本さんが生きている。
恵子さんが生きている。
恵子さんが一人帰ってくるとか、恵子さんと会えるとかいう話がたくさん出たんですね。
その時有本さんのご両親がマスコミに取材をされた時に、「恵子一人じゃ駄目です。」
ず~っとそう仰っていたんです。
ある政治家がですね。
救う会と手を切れば平壌に行けば恵子さんと会わせてあげると言っても、「全員でなければ駄目です。」

私たちはたまたま、どこかで恵子さんは生きていると思いますし、北朝鮮は最初はよど号グループの3人を蓮池さんたちの代わりに返そうと検討していたんじゃないかと思います。
もしかしたらそのご両親の発言が(恵子さんと)会う事を遅らせることになったのかもしれない。
しかし全員でなければ駄目だとず~っと仰っていて、今でも仰っている。
進展と言うのは今助けを待っている人がすべて帰ってくることだと。
そこを譲ってもらっては困ると。

そういう安倍政権の姿勢を我々は支持するし、ブッシュ大統領にも世界中の人たちにも自由を愛する世界中の人たちに、この私たちの主張を広めていく。
制裁の強化と国際連帯で日本を、安倍政権を孤立化させない。
金正日を孤立化させる。
いう事が今我々に求められているんじゃないかと思います。   

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2007年4月14日 (土)

東京連続集会26(5)

   6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『報告会 その5』

★島田洋一 救う会副会長

マカオのバンコ・デルタ・アジアと言う銀行の、北朝鮮関係の口座がですね。
アメリカ政府の圧力で凍結されている。
それの一部解除と言う話が出ているわけですが、これは北朝鮮から見ればそもそも自分の金の一部が使えるようになった。
言う話ですけども、何度も言うようにテロ支援国リストからの解除。
これが実現できれば国際機関から新たに金融機関から新たに金が取れると。
当然北朝鮮はそれを踏み倒すでしょうけども、日本から核を保障すればその間に生き伸ばす事は間違いないことですけども。
テロ支援国リストから外されればイメージが良くなりますから、貿易なんかもかなり今より自由に出来るようになるでしょう。

だから北朝鮮はですね。
これから拉致問題が焦点になってくるわけだと思うんですが、北朝鮮は盛んにアメリカ国務省に対してですね。
もしテロ支援国リストから外してくれさえすれば、本当に核廃棄をするつもりがあるんだというくらいの事をどんどん言っているんですね。
現在北朝鮮をテロ支援国家指定している理由は、二つで要するに拉致問題。
もうひとつはよど号犯をまだかくまっていると。

よど号犯についてはですね。
例えばみんな交通事故で死んじゃったとか、海で泳いでいて溺れて死んだとか心臓麻痺で死んだとか、とにかく死んじゃったことにすれば解決出来るわけですね。
だから結局拉致だけが残ってくると。
北朝鮮としてはアメリカから日本に圧力をかけさせて、要するに日本が納得する形で拉致問題を解決しろと言うところまでしかアメリカ政府は言いませんが。
だから何とか日本に納得させる形にアメリカの圧力にしろと、北朝鮮から見ればですね。

で、テロ支援国リストから外してくれれば核廃棄する。
こういう事で仕掛けてくると思うんですけども、すでにですね。
アメリカ国務省にいて、北朝鮮を担当してきたチャールズ・カートマンと言う人物がつい最近、拉致はとんでもない犯罪だけどしかし古い犯罪だと。
これをテロ支援国指定の理由にするのはおかしいという発言をし出しております。
これはカートマン一人の意見ではなくて、私はアメリカ国務省の一般的な雰囲気はカートマンと同じだと思いますね。

だから大変危ういわけですけども、現在テロ支援国指定の理由の欄を見ると非常に第三者的な書き方をしている。
遺骨の問題でも生存者がいるんじゃないかと言う問題に関しても、日本と北朝鮮の間で揉めていると議論していると。
そういう書き方なんですね。
なぜなら数日前に出たウォール・ストリート・ジャーナルにある女性が書いた記事なんかは、はっきり北は嘘を言っているんだというスタンスで書いてあるわけですけども。

そんなのに比べると如何にもですね。
話しやすいように言われるから嫌々日本の拉致問題書き込んだというような文章なんですね。
カートマン氏の発言を紹介しますけど、国務省の中では拉致の記述をむしろ外してしまって、テロ支援国リスト解除の道を広げたいという発想が間違いなくある。

それに対して日本側はですね。
逆に今の記述よりもっと厳しい、同盟国らしい書き方をしてくれという事をどんどん言わなければならない。
それは安倍首相も麻生外相もそれを言うとずっと言っています。
すでに言ってるみたいですけども。

つまり、アメリカ国務省側は北朝鮮からの圧力を受けて、拉致に関する記述をもっと弱めたい。
あるいは出来れば外したい、と思っている。
それに対して日本側は逆に今よりももっと厳しい突っ込んだ形をと言う要求をしていくべきですね。
ここはだから本当に大きな攻防の焦点に。
で、何度も言うようにこの決着と言うのは要するに国際金融機関から大量の金が出るかどうか、という話につながってくれるわけですから、北側の狙いと言うのはそういう感じだと。

★西岡力 救う会常任副会長

ありがとうございました。
まず北の狙いとして皆さんが知っているのは、ひとつは金融制裁・法執行制裁は効いていて、これから逃れようとしている。
苦しいところから逃れようとしているという事が一つある。
もう一方で、その制裁を発動して来たアメリカ及び日本の中で、アメリカを核を止めるという餌で引き寄せて、逆に日本を孤立させて国際金融機関からお金を取ったり、韓国から多額の物を取ったり、日本からも金を取ろうとしている。
制裁強化を緩めるだけじゃなくて取るものも取ろうとしている。

そして上手く行けば韓国全体をですね。
連邦制の統一の足がかりにという事にも使おうとしている。
苦し紛れであるけれども、追い込まれてたけれども逆に追い込み返そうとしている。
戦争ですからやったりやられたりと言うのはあるわけですけど、こういう大きな枠組みの中で、では日本はどうすべきなのか?
あるいは我々は何をすべきなのか?という事を5分くらい洪さんお願いします。

★洪?さん(早稲田大学現代韓国研究所研究員)

先ほど韓国の戦争の時の実際の話をしたんですけど、昔の戦争を見ますと大体戦争の時はですね。
領土を広げるとか、略奪するとか、捕虜を獲得するとか、そういうのが戦争の目的だったんですが、今日本の拉致者も金正日がそういう革命・工作のために拉致したような、過去の4年前の戦争の時に拉致したようにですね。
当初から戦争の目標の一つが韓国から大量の人材を獲得する。
拉致する事が戦争の目標だったんです。

その目標の一つを今ほとんどの人がこれを無視するんですね。
あの戦争中に戦闘中に偶然拉致したとか被害が発生したとか言うんじゃなくて、当初それは朝鮮労働党と金日成の方針によってモスクワの了解を得て行なわれた、捕虜獲得のための拉致だったわけです。
だからそういうのをさておいて、アメリカが平和体制の問題でですね。
軽々と北の朝鮮に乗るとか。
その為にテロ支援国のリストから解除するとかという事になれば、じゃあアメリカ今まで言ってきたアジアの他の国々に銃の拡散と言う、そういう大義名分。
アメリカのかつての目標はここにくるかという事になるか思います。

それから今日本では60日がたつまでは様子を見ようと。
でもこれは間違いです。
60日の間に溜まっているのは、多分、日本は他の法執行があるんですが、6者と取られてですね。
他の国がですね。
この60日と関係なく動いているんです。
つまり核の解決と平行して次の平和体制の問題が今薦められていると、そちらの方へもって行くという事を我々は見逃してはいけないと思うんです。

もちろんこれは一番これは戦略的に、利益を得るのは当事者の金正日の生き残りのためにやるんですが、実はこれをね。
このようにすり替えたのは、いわゆる議長国である中国の思惑じゃないかと見るんですね。
じゃあ、日本にあの致命的な悪の政権を生き延びさせるのは、結局は他の国なんです。
南北の最高だけのあれだけじゃないんです。
そういう側面があると思います。

だから私はブッシュ大統領には感謝します。
今までいろいろな日本とか韓国の被害者のために、そこまで同盟国の大統領があのように頑張ってくださったんですから、今度の2月の行為を見てね。
ブッシュ大統領は裏切ったとか、そう言うのはこれは違うと思うんです。

ただここでですね。
ある意味今まで半世紀近くアメリカが、日本も韓国も安全保障の大きな外の、なんですか。
防波堤のようにそれを守ってくれたんですから、もうここまで来るとですね。
アメリカも疲れているんですから、金正日の解決。
この問題は日本と韓国が責任を取って主役になるべきだと思います。
そういう覚悟が必要だと思います。

我々はね、普通見ますと韓国もそうですが、このいわゆる6者協議の各者の色は観察者ですね。
これ、我々は当事者です。
観察者ではありません。
これはそういう覚悟を持って行けばこれ出来るんじゃないかと思います。

それから今もちろん恵谷先生仰ったように、なぜそのように、今ここ時間が無いので説明が出来ないんですが、想像も出来ないようなスピードで、南北の連邦制の地ならしのためのいろんな措置をとっているんです。
これはですね。
彼らが言うのはそのまま紹介しますと、次にどういう政権が出来ても揺り戻しの出来ない既成事実化をやってしまうと。
今年中に、という事です。
そこにいわゆる6者協議が利用されている。

アメリカも核の廃棄からですね。
どうもアメリカは今、核の拡散をとめればいいと言うふうに目標が変わっているんじゃないかと言われているんですが、結局は中国も韓半島の非核化が中国の目標だと言いながら、みんな騙しているんですね。
これを・・・(聞き取れず)の・・・(聞き取れず)は近い。
正しく見て認識して、自由、アジアで唯一の自由民主国の先進国としての日本のイニシアチブと、またいろんな国々の自由を愛するそういう勢力が連帯してこの問題に取り組むべきだと思って、いつまでも外交官の協議に任せていれば解決できるとは思いません。
以上です。(拍手)

・・・その6に続く・・・   

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東京連続集会26(4)

   6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『報告会 その4』

★洪?さん(早稲田大学現代韓国研究所研究員)

まずですね。
わずか5万トンでこういう措置を取ったのは安いものだと仰るんですが、これ5万トンでも25億円くらいです。
なぜ我々が25億円もの緊急援助、支援しなくちゃいけないのか?
日本でこの拉致問題の政府の予算は全体枠はどれくらいか分かりませんが、これ初期のわずか5万トンでも25億円です。
これは金正日が何を考えているのか?と言うのは推測の問題ではなくて、実話(?)として我々が観察すべきだと思うんです。

本当の北京での合意はですね。
この1月の19日からベルリンで、アメリカと平壌側の秘密接触、これで出来るんですね。
もしベルリンでの秘密接触がなかったら、2月13日の合意はなかったと思います。
では果たしてベルリンでの秘密接触はなんだったのか?
これはこれからいろんな方々がこれからこれをマスコミが追求すべきだと思うんですが、今のところ少しのヒントは出るんですね。
何か言われているのは今もいろいろ報道されていますし、ベルリンでの秘密接触という事は誰かがシナリオを書いているんですね。
ベルリンで二人が偶然あったという事ではなくて、その前段階でのワシントンと平壌の間での戦略、接触、それはあったと思います。
そういう事を我々は確認していくべきだと思うんですが、今我々のブレーンが推測できるのは、2月13日の合意が出てからすぐ、例えば平壌は黙っていても、平壌のために頑張った、金正日に従うような勢力の言動からそれが現れております。

つまりですね。
例えば韓国の盧武鉉大統領はこれが発表された時ヨーロッパ訪問中だったんですが、16日にローマでイタリアで北が欲しいままに中国に上げてもいいと、自分は最初からそのように訓令を発すると発したかったと、こうやって言い切っているんです。
それから今度のいろいろな大きな実務の協議の事が5つあるんですが、これが始まる前に韓国の場合は先に南北長官級会談をですね。
2月27日にも平壌へ行くんです。
そこへ行って裏でいろいろと北で合意をしているんですね。
今伝わっているのは少なくとも協議措置とは関係なく、時期は4月以降になるんですが肥料とか米を40万トンとか50万トンとかね。
肥料を30万35万トン上げるとか言う話がずっと出来ているんです。

だからこれはベルリンでの秘密接触、これから北京での合意、その後ずっと今年の後半までのシナリオは実はずっとあったわけです。
誰と誰の間なのかは分からないんですが、金正日はそういうスケジュールを持って後追いしたと。
金正日はそういうふうに見るべきだと思います。

例えばその証拠があるんですが、3月の3日ニューヨークで、だから日本の時間で3月4日ですね。
3月4日は金正日が平壌の中国大使館を訪問する。
その時間です。
その時間でニューヨークで韓国の韓半島の平和体制の問題を担当する韓国の外交高官が、キム・ケガンに会って何を言うかと言うとですね。
自分がキム・ケガンより先にワシントンに着いてアメリカでいろいろな人に会ってみたら、感触は大体こうだと。
保守党の雰囲気などを説明してあげるんです。
だからあのアメリカとの実務協議でワシントンを訪問する北の態度にキム・ケガン、次官の方にアメリカ側の体制や気持ちを強く伝えるんです。

それから実は来月なんですが12日、北京で実務協力・経済協力のこれも会議があるんですが、それをどのようにやりたいから平壌から何を準備して来たらいいと、これ全部明快に報道されています。
それからテロ支援国のリストからの解除とですね。
敵性国の貿易の適用問題の終了に対しても、その為には政治的環境作りをどう整えれば良いのか、という事を言うんですね。
だから金正日は裏でそういう事を全部やりながらやるんですよ。
北京で6者会談で協議に出てそこで何を決めたじゃなくて、その前にすべてこういう事は行われていたという事です。

今南北の私は先ほど頂上会談の障害は無くなったと申し上げたんですが、今韓国の盧武鉉政権は南北関係の正常化のためにこの上半期に多分実行するだろうと思われる予算がですね。
日本の円で560億円です。
米とかですね、いろんなのを全部入れるとこれ560億円以上の正常化の費用を払うんですよ。
わずか重油を5万トンではないんです。
だから金正日の立場ですべてを見るべきで、合意書をその物を見て物を言うのは、私は金正日の事を反対するのは難しいと思います。

もう一つ問題なのは、今度これは主催国の中国の許せないそういう点だと。
韓国のいろんな人が思っているんですが、この核の問題の解決の場をいつの間にか、平和体制の構築の場にすり替えようとしているんですね。
結論はそれです。
いろいろな事を言っているんですが、大体翌日以降の延々と時間のかかる、先ほどプルトニウムと言うのがそこまで含まれるのかはじめですね。
この解釈の問題でとんでもない、後は疲れる交渉が予想されるんですが、それに成功して平和体制の問題。

私はアメリカのブッシュ大統領がもちろんいろいろな情報・作戦で、金正日を追い詰めるのはそれは当然だと思うんですが、じゃ軍事行動は取れるのか?
私は多分不可能だと思います。
不可能だから情報作戦で出るし、情報作戦で出るのは、それは金正日の方が工作他の最高工作責任者ですから、彼はそれには対応できると思っているはずです。

私はこの6者会談はですね。
アメリカが戦略的に出発点でちょっと錯覚があったと思います。
アメリカは、アメリカと北の両者会談では困るから、周りの関係国を全部参加させれば圧力が何倍にも増えると思っていろいろ参加させたわけなんですが、最初から極端に言えばですね。
アメリカは5対1で金正日に圧力をかけたかったでしょうが、最初から多分4対2だったと思うんですよ。
日米と他の4つの国。

ただアメリカは私は先ほどこの交渉が非常に真面目で純真ささえ私は感じるんですが、これをやった外交官なのか当局者はですね。
理屈の上ではそうですが、6者会談になれば協議になれば5つの国が1つの国を圧力をかけるだろうと。
実際にはそうじゃないんですね。
こういうことをまず・・・(聞き取れず)とした・・・(聞き取れず)があると厳しい言い方ですね。

それからもうひとつはこの包括的解決はこれはとんでもない話です。
包括的な解決と言うのは要するに、金正日の安全を体制を保障すると言う意味です。
保障するという前提が包括的です。
金正日はですね。
外国に対して嘘をついても他国を欺いてもいろいろ良いんですが、他の国は・・・(聞き取れず)の国は一応言葉で文書で約束した事は、それは守らなくちゃいけないんです。
包括的な解決と言うのは要するに金正日の安全を保障する代わりにという事ですから、今皆さん仰るように金正日が退場しない限りは拉致問題は解決できないという前提から見れば、6者協議で包括的な解決をやれば拉致問題は解決できません。
論理的には。

こういう致命的な事を大体どこの国もですね。
役人は敵を説得するのが難しい場合は自国民を説得します。
これは相当上手くいったものですとか、相手が動かないから我々は今段階的にこれが出来ますとか、と言うふうに悪く言えば役人側の自分の政治とかね。
国民を騙すようなものなんですが、そういうのを金正日の立場からはそれは問題になります。

今度は先ほど金正日が平壌の大使館に現れたというのは、主権国家ではありえない話です。
主権国家では自分の家来ですね。
連れて他国の大使館に出向いてですね。
何とかやるというのはありえないです。
これは金正日がアメリカに対していろいろなポーズを打っているんですから、中国に対してもあらゆるポーズをとったと思うんですが、結局韓国の西岡先生のあれなんですが、私は韓国ではこれは平和体制の問題と言ったんですから、実は韓国戦争の時にですね。
今リストが残っているだけでも8万4千くらいの拉致者のあれが残っているんです。
戦争中だったので、本当は10何万じゃないかと言われているんですが、今数字が残っているのはリストが残っているのは8万3千人以上4千人。

ここでもう一つ重要なのはですね。
金正日は、これは本当に野蛮な話ですが、金日成は1947年に南からインテリを高級人材を連れてくる方針を出します。
北朝鮮の共産主義国家の建設のために貴重な人材を南から、彼は当初の目標は50万人だったそうです。
これは冷戦後にですね。
モスクワの解放の文書で確認されるんですが、それで韓国では拉致問題でこれはいろいろ、日本と韓国はこの地域の問題で主役になるべきだと、と言う転換期を迎えるべきだと 期待していると、頼もしいというのが韓国の拉致被害者の関係した人のもしくは右派の気持ち・考えと言える。(拍手)

★西岡力 救う会常任副会長

今、若干補足しますけど、この初期段階の措置の紙を見ていただきますとですね。
韓国の代表の肩書きは平和交渉本部長になっているんです。
核担当じゃなくて平和交渉本部長なんですね。
そして一番下のところのですね。
下から二番目の11と言うところにですね。
「6者の相互信頼を高めるために積極的に・・・(聞き取れず)取るという事を再確認するという事と、国際的な永続的な平和と安定のために不断の努力を行なう」と書いてある。

その次が問題なんですが、「直接の当事者は適当な話し合いの場で、朝鮮半島における恒久的な平和体制について協議する」と書いてあるんですね。
この直接の当事者と言うのは、日本とロシアを除いた南北とアメリカと中国です。
朝鮮戦争の休戦を平和体制に変えるという話し合いを別途持つという事についてもここに書いてあると。

私はこの間、合意が出来た後ソウルに行ってきましてですね。
ソウルの左翼の文献を一杯集めたんですが、みんなですね。
6者協議、高い評価なんですね。
大きな評価。
その理由は、米朝が・・・(聞き取れず)のように進んで、そして南北首脳会談になって、南北米の首脳会談も行なわれるかもしれない。
そして平和条約が結ばれて米軍がいなくなって、左派主導の統一が出来るんだと。
金正日良くやったと左派の文献、週刊誌とか月刊誌とか新聞とかみんなそう書いてあります。
それがここに書いてあるという事であるという意図ですね。

しかし、そういう中で日本がこれを止めているという点では、拉致のことについては日本の姿勢で、ここへ行くのを止めているんじゃないかと言う点で、韓国の保守派も日本の安倍政権を評価しているんです。
そういうことだと思うんですけども、じゃ島田先生。(=佐藤会長のいい間違い)

★佐藤勝巳 救う会会長

拉致をされているのはアメリカ人でもないわけで、日本や韓国の人たちが拉致をされて。
韓国の方はちょっと別にして日本と言う立場で考えた場合に、我が国の拉致をされた人間を我が国の力でどう取り返すか。

今まで私が小泉政権などを批判して来た事は、自分で制裁を科さない。
あるいは自分の力で取り返そうという努力をしないで、各国首脳に会うと「拉致をよろしく」と言う馬鹿げた話をして来た。
自分がやるべき事をやらないで、「他人によろしく頼む」という話をですね。
個人の関係においても国家の関係においてもありえないことですから。
日本がまずどうするか?
いう事で安倍政権になってから独自制裁を科していった。
言う意味では大きな外交の質的展開が来ている。

ところがここに来てアメリカが、今まではむしろアメリカの方が昨年の9月バンコ・デルタ・アジアに対して金融(制裁)をかけた。
非常に日本よりも突出しておったのが、今度は逆に制裁のテロ支援国国家を解くとか、あるいは金融制裁を緩めるぞと言う話に大きくアメリカ側の態度が変わってきた。
それに対して日本が、そういうアメリカに対して「我が国は拉致を救出するために我が国の安全を確保するために、しかじかの対応の政策を取ります。よろしく」というふうに言わなければならない。

つまり明らかにアメリカはスタートからは変わってきている。
それに対して国の安全と拉致を救出するためにこういう政策を取ります。
例えば制裁であるならば、日本からの送金停止を掛ける。
あるいは在日朝鮮人、あるいは日本人からの北朝鮮への渡航を禁止する。
あるいは厳しい制限を加える。
あるいは日本からの全輸出品を入れないように制裁を掛ける。

しかし私は、アメリカについて申しますとね。
アメリカはアメリカの国益、アメリカの事情で動いているんですよ。
アメリカは明らかに引いた姿勢を取っているという言い方をしているんですが、それはアメリカの事情なんです。
アメリカの事情があるからそういう姿勢に変わっているわけで、我が国は我が国の事情があるんです。
今申し上げたように。

ミサイルが飛んでくる制限が300キロ。
これはもう日本が全部射程圏内に入るわけであって、1300キロのミサイルでアラスカに届くはずがありません。
我が国が一番脅威を受けている。
しかもそのミサイルの頭に核弾頭が搭載されたらどういう事になるのか?
これは日本にとっては大変な重要なやっぱり脅威です。
その脅威に向かって北朝鮮が政策をどんどん進めている時に対して、我が国はどうするんだ?いう事です。

その政策をやっぱり我が国の政府は・・・(聞き取れず)となって行かなければ駄目だ。
と言うのが私の持論です。
それで「いや、日本はそうかもしれんけど、我が中国には我が合衆国にはこういう事情があるんだ」と。
そう走られたら困る。
言うような事が出てくるような政策を打ち出すみたいです。

で、・・・(聞き取れず)を探りましてですね、アメリカがどう出てくるのか?
中国がどう動くのか?韓国がどう動くのか?と言うそれ以前の問題として、我が国の政府が最悪の事態。
例えばアメリカの都合でテロ支援国家を外すんだと、言うようなことが明白になってきた時に、じゃあ日本だけの経済制裁だけで本当に食い止める事ができるのかどうか?と言う問題です。
そこでは中々今のアメリカの事情を変える事は出来ない。
だとすればどうするんだ?という事です。

その前に日本は決定的なカードを握っているわけ。
非核三原則の見直しという決定的なカードを持っているわけです。
それをどの時点で切るのかどうか?と言うようなことも計算の上に立って、つまり戦略的な目標として国際情勢を正確に睨みながら、そこをどうやって国益を守り拉致を奪還していくのか?と言う事が今、私は安倍内閣に迫られているという事を、客観的にそうなんだと。

しかも国際情勢と言うのは先ほど申しましたように、去年の9月にアメリカがバンコ・デルタにが~っとやったわけです。
ごめんなさい、一昨年やったわけです。
しかし1年ちょっと経ったら状況が全く逆の方向に動き出している。
情勢と言うものはそういうものです。

そういうものに対して我が国柔軟にはどう対応できるのか?いう事が今厳しく問われている。
そういう事を政府は真剣に検討すべき時期に来ている。
つまり安全保障と言うのは最悪の事態を予想して対策を立てる。
だから日米安保条約、日米同盟が不変だ。
嘘です、そんな事は。

朝中関係、不変だ。
そんなこと嘘です。
国益が違って来たらがたがたに崩れていく。
いうのが国際政治の現実だと私は理解しています。

従って安倍内閣は最悪の事態を予想して、どういうふうないわば国益・国家の安全を守り、拉致を奪還するのか?と言うような事を真剣に検討すべき時期に至っていると、以上です。(拍手)

・・・その5に続く・・・ 

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2007年4月11日 (水)

東京連続集会26(3)


   6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『報告会 その3』

★西岡力氏

5分と言う司会者の強制力で一言ずつ聞いたんですが、恵谷先生が言った高い評価をしていて、多分洪先生が一番低い評価をしていて、島田さんはアメリカの中で割れていると。
アメリカの中でも評価が割れていて、ブッシュ大統領は国務省に騙されているんじゃないか?と言う評価があると。
ただしアメリカの保守派も、今回安倍政権がやった事は高く評価している。
そこはその点は恵谷さんは多分評価をしているわけですけども、洪先生は大体金正日は紙に書いた物を守る事はありえないという事で、彼の狙いの方を考えなくてはいけないという事で。
佐藤会長は流動的だから、我々はどうするか?にかかっているんだという事で大体終ってしまったんですが。
結論としてはまだ分からなくてまだ戦いは続いているという事では無いかと思いますけども、少し各論に入って議論をしていきたいと思いますが。

その前に一つだけ洪先生が言ったことで大切なポイントがあるんですが、6カ国協議とニュースでは言うところが多いんですが、日本政府はいまだに北朝鮮を国家として認めていません。
アメリカもそうですね。
ですからParty talkと言う。
我々もなぜ拉致被害者を返してこないテロ国家をですね。
国家承認をしなくちゃいけないのか?と。
言葉使いにも気をつけてですね。
6者協議と言うふうに是非言いたいと思いますね。
日本の外務省の紙でも6者協議となっています。
そもそも大韓民国は朝鮮半島の中の唯一の合法政権だというわけですから、そういう点でも6者協議と言う言葉使いをしていきたいと思うんですが。

まずですね、各論に入りまして若干話があったんですが、二つの事を考えたいんですね。
金正日が何を考えているのか?
金正日の狙いは何なのか?
そしてそれを考えた後、じゃあ我々日本は何をすべきか?
安倍政権の今のやり方がいいのかどうか?
言う順番で議論を進めたいと思いますが、もう一度佐藤会長から5~6分くらいで金正日の狙いは何だと思うか?いう事についてお願いします。

★佐藤勝巳氏

話がありましたけど、94年の米朝合意に比較しますと、大変な金正日の敗北と言ってもいいくらいの中身です。
それはなぜこんな事になったのか?といえば、国連決議をはじめとするアメリカの金融制裁、日本の独自制裁、さらには中国の国連決議に基づく制裁の実施。
これがですね。
予想を超えて大きく金正日政権にダメージを与えた。
ここで一息つく必要がある。
それが6者協議の合意である。

一息つく。
文学的な表現ですが、具体的にはどうするか?
盧武鉉政権を騙してがっぽりと食料とか肥料とかそういうものを召し上げると。
現に韓国は盧武鉉政権はそれで今精力的に動き出しているわけです。
合意に至った。
従って韓国側は信認を取る。
いうこういう・・・(聞き取れず)が出来ておりますので、金正日の側から見れば上手いこと盧武鉉政権を騙して、とにかく具体的に米や肥料などなどを取って困難を乗り切る。

でまぁ、初期段階の5万トンの油も入ってくる。
いう事で、最大のしかし北の狙いは最終的に日朝の正常化に持ち込んで、日本から1兆円ないし2兆円の金を取る。
言うところに一番の最終的な狙いがあるんですから、そのためには日本側の主張している。
いわば安倍政権が主張している拉致の問題を国際的に孤立化させてしまう。
アメリカがブッシュ政権がそれに相応えるような対応を取っているのを100%これを利用する。
他方、裏でもって核弾頭の開発をがんがん進めていく。
いうそういう狙いがあるだろうと思います。
以上です。

★西岡力氏

さっきの順番で恵谷さんお願いします。

★恵谷治氏

金正日が何を考えているか?というのは基本的に今の佐藤会長と同じなんですが、要するに結論はですね。
核放棄をするわけが無い。
ですからこの6者協議を私が高く評価するというのは、実は6者協議なんか非常に期待なんかしてなかったですね。
今回6回目でしたか。

これは6者の会議でついでに言いますとですね。
6者協議の議長国というふうになりますが、これも間違いです。
主催国であります。
議長国ではありません。
英語で言うとhost・・・(聞き取れず)ですか。

その事を一言付け加えるのと同時に、この6者協議と言うのは米朝、少なくともブッシュ政権・ブッシュ大統領がですね。
北朝鮮の核問題を外交で解決すると、これは就任以降何度も言っております。
で、その心はご存知のようにイラクを抱えていると、あるいは悪の枢軸であるもう一つのイラン。
今もイラン問題は緊張状態が高まって、私はこれこそ軍事オプションもあるかな?と思いますが、それは別としてそういう事を考慮すればですね。
北に対する軍事オプションは取れない。

しかし悪の枢軸と名指しした一国をですね。
何もしないわけにはいかないという、私から見ればアリバイ作りのための協議だと思っております。
ですから合意なんか生まれるわけないと思っていたんですが、2005年の9月に一応放棄するという合意が出来ました。
これは文書だけでしたが。

で、今回具体的に60日と言う制限の中で凍結と言う具体的な事がなったんですが、その具体的なこと以上に私が評価したのは、先ほど言った日本政府・安倍政権が主張したものをモスクワ・北京・ソウル・ワシントンに納得させた上で調印したと。
これほどの独自外交はこの近代史でもなかったんでは無いかと思う。
私は外交の専門家ではありませんが、そういう印象を持っているわけです。

金正日の事を考えますと本当にこの合意のあれは、佐藤会長の言われた南北頂上会談の障害を取り除く。
これが最大の目的で、そういう点を考えればですね。
この5万トンと言うのは私は95年の時は50万トンで、今回5万トンになったというのは結局はいくらでもいいと。
合意しろという金正日の命令によって、とにかく合意に達して、合意すれば頂上会談の道が開ける。
そうすればソウルからいくらでも取れる。
逆に盧武鉉大統領はご存知のように、もう欲しいだけやればいいという関係ですから、金正日は折り込まれて一息ついているというのも事実です。

しかしですね。
もう一件、ここでもお話したと思いますが、金正日を追い込んでいるのは金融制裁、これはちょっと法の執行と言う制裁とは多少性格が違いますが、非常にこれは効いている。
その結果、ミサイル実験それが失敗し核実験につながったと私は思います。
もう一点は日本政府と言うか、警察庁・警視庁による在日本朝鮮人科学技術協会、科協ですね。
に対する、非常に厳しい監視。
これはミサイル実験・核実験を失敗させた原因だと思いますが、そのミサイル実験によって日本政府の独自の経済制裁。
それから核実験によって今度は国連による制裁決議。
それで国連の様々な活動も中止・停止になっている。

もうこれは決定的に追い込まれているわけで、金正日は高笑いをする暇は無いんですね。
しかしその合意をすることによって南から取れるというのが今の金正日の本音ですが、もう一点ブッシュ大統領が外交で解決するという裏で、秘密作戦である5030という謀略工作が深く進行しています。
これはどういう形で結果が出るかは分かりませんが、とにかく核問題・拉致問題を解決するのはですね。
金正日政権を倒すしかない。
私も思いますし、おそらくブッシュ大統領もそう思っていると思います。

ですから倒すことを前提に動いている。
しかしそれは公表できない、公に出来ない、秘密工作・秘密作戦である。
それを進めているがゆえに6者協議と言う公的な場で、外交的な形・合意をブッシュ政権側もですね。
保守派に批判されつつ、こういう形にしたんだろうと。
つまり何度もいいますが核武装・核保有を放棄しないと決心している金正日を、交渉によって完全に無能化させる。
この無能化というのは施設の問題でありまして、すでに保有しているいくつかの核爆弾あるいはミサイルと言うものには、今回の合意書には何の関係もありません。

ですから分かりませんがいずれにしろ言いたいのは、問題を解決するには金正日政権を倒すしかないと私は思うし、おそらくブッシュ大統領もそう思っている。
そういった中でこの外交的合意交渉の結果を見るというのもいいんですが、私は見えないところでですね。
着々と深く打撃を与えているんでは無いか?と言うふうに感じます。
以上です。

★西岡力氏

ありがとうございました。
先日ですね。
急に日本の外務省の方を持つんではないんですけど、佐々江局長の説明では、今日お配りした資料の初期段階の措置のところでですね。
2-2を見ますと、北がこの60日間の中でやるべき事の中でですね。
核兵器一覧表を協議するという事になっているんですが、ここに使用済み燃料から抽出されたプルトニウムを含むと書いてありまして、佐々江局長の説明は「このプルトニウムと言うのは今起爆装置の中に入っている、あるいは弾頭に入っているものが含まれる」と。

「そして無能力化の対象にも当然このプルトニウムも含まれるし、濃縮ウラニウムおよび濃縮ウラニウム施設も含まれると言うのが我々の側の解釈だ」と言うふうにいいましたので、書いてないという解釈でもない。
相手がどう解釈しているか?と言うことはあってもですね。
解釈が分かれるような事を書いても北は守らないだろうという意味では、兵器を完全に廃棄させる事が出来るかどうか?と言う疑いはあるでしょうけども、「こちら側としてはすべての兵器を廃棄させて、濃縮ウラニウムを止めさせると読めるようにもなっている」と、いうふうに説明を聞きました。

洪先生に金正日の狙いという事をお願いしたいんですが、一点それとですね。
アメリカの保守派はブッシュの弱気を批判しているという話がありましたけども、韓国の保守派。
あるいは韓国の脱北者の人たちは安倍氏、あ、ごめんなさい。
アメリカの保守派は安倍のやった事は日本外交は高く評価しているという話があり、恵谷さんも日本外交については高く評価しているという事なんですが、金正日の狙いを話していただくと同時に、韓国の保守派や韓国にいる脱北者の人たちは、今回の日本がやったことについてどう評価しているのか?という事も含めてぜひお話いただければ。

・・・その4に続く・・・   

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東京連続集会26(1)

   6者協議と日本の対応 東京連続集会26
07.3.10 友愛会館にて

『報告会 その1』

◆登壇者

恵谷治さん(ジャーナリスト)
洪?さん(早稲田大学現代韓国研究所研究員)
佐藤勝巳 救う会会長
西岡力 救う会常任副会長
島田洋一 救う会副会長

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★西岡力 救う会副会長

それでは早速始めさせて頂きたいと思います。
まず、6者協議の合意と、それから今回の米朝そして日朝の作業部会があったわけですけど、それを見て皆さんどう思っているのか?一人5分でお願いします。(笑い声)
では、佐藤会長から。

★佐藤勝巳 救う会会長

まず、作業部会の方ですが一言で申しますと5つ作業部会があるんで、今大体2つ開かれておりますんで、北側の出方を見ておりますと、日本に対しては拉致問題は解決済みと言う形で突き放す。
アメリカなどとの関係については蜜月を演じている。
そういう、いうなれば国際的に拉致を言っている日本を孤立化させる言う戦術が非常にハッキリして来ているだろうと思います。

それに対して日本がどう反撃を加えていくのか?という事です。
アメリカとの関係で言えば、テロ支援国家の指定解除。
これは佐々江アジア局長の説明によれば、アメリカと日本との間では、テロ支援国家を解消する前提として日本人の拉致問題の解決、これが合意に達しているというふうに発言をされます。
しかし、実際に見ておりますと本当に大丈夫なのかなぁ?と言うような事が懸念されます。

もう一つ、アメリカが北朝鮮に課している金融制裁、これの解除については慎重に対処して欲しいという日本側からアメリカ側への申し入れ。
まぁこれも了解とはいきませんけども、理解を示す態度にどうもなっているようです。

特に拉致支援国家指定解除という事になりますと、日本の拉致は、テロ支援の中身としては日本関係について言うならば、拉致・よどの犯人の隠匿の二つあるわけです。
その他はだからいろいろ北がテロをやって、航空機を爆破するとかいろんな事をやってるわけですから、そういう問題があるんですが日本に関連して言うならば、どうも明確に拉致の問題がテロ支援国家の中身としてあるわけですから、そこは日米間のこれからの外交というか、調整という事がかなり大きな問題になっていくと思います。

6者協議の評価、5分という事ですから、そんなものむちゃくちゃな話なんですが(笑い声)、結論から申しますとアメリカは端的に言って朝鮮問題から手を引きたい、言う姿勢は明確です。
それから中国、これは国内に対北朝鮮政策を巡って・・・(聞き取れず)の対立があって、中々水際立った動きをすることが出来ないでいる。
これが中国です。

それからロシア、これは6者協議なんかどうでもいい、朝鮮半島なんかどうでもいいと言うふうに考えておりますから、これはあまり考慮の対象にしなくてもよろしいと思います。
韓国、これは北朝鮮の金正日政権を支援することによって、金正日政権も維持させたいし、同時にそうしないと自分も延命する事が出来ない。
盧武鉉政権は、という事でこれが最も北寄りの活動を取っております。

日本はご案内のように圧力を強めて有利な状況で対話に引きずり出すという、日本が一番強硬な姿勢をとって、これの寄り合い所帯の中で出て来た合意です。
あの合意と言うのは、一言で言えば北朝鮮は核施設を全部撤廃すると、無力化すると。
その代償として100万トンの油を5カ国で出す。
こういう中身です。

この5ヶ国の中で日本は、拉致が大きく前進しない限りエネルギー負担のお金は出しませんよという事を議事録に残してしっかりと関係国に承認をさせた。
言う意味ではお金が欲しかったら拉致解決に他の4カ国は協力してくださいねと。
協力が頂かない限り日本は金を出しませんよという、そういう意味ではかつてない外交的な成果であったと。
その点については評価していたと。

しかしながら後で、もうこれで5分くらい来たと思いますけど(笑い声)、そういう点では今までとは日本の外交、特に拉致問題の外交では従来の政権とは際立った違いを見せてきていると、いう事が言えると思います。
この合意の中身をプラスにするのかマイナスにするのか。
これはもう上げて我々がどう戦っていくか?
戦い方によって決まってくる、いうことです。

広く指摘されているようにあの合意は穴がたくさんございますから、つまり濃縮ウランの問題なんか全く触れておりませんし、今もっている核爆弾、これについての処理をどうするのか?言うようなことも触れられていませんから、穴はたくさんなんです。
その穴をこれから我々がどうやって埋めていくのか?
ひとえにそれは政府の力量などという事ではなくて、私たち国民がどうやって政府を支えて圧力を加えて中身のあるものに変えていくか?言うような事にかかっていると思います。
以上です。

★西岡力氏

今各国の立場についての話がありましたけど、今日はアメリカの専門家の島田教授と、それから韓国の・・・・・(聞き取れず)する洪先生においで頂いておりますので、その立場からお話を頂きたいと思いますけど、その前に核の問題ですから、核問題・軍事問題の専門家である恵谷先生から全体としての評価を頂いて、そしてその後アメリカの観点、そして韓国の観点から島田先生と洪先生にお話いただきたいと思います。

★恵谷治氏

どうも、恵谷です。
5分と言うので緊張しますが、私の6者協議の合意と言うのは、個人的には非常に高く評価しています。
ご承知のように初期段階で発生すれば5万トンと言う内容ですが、これは寧辺の施設を凍結した場合ですと。
臨時措置と言う形で、いずれにせよIAEAが入って凍結をします。
これ名94年の米朝枠組み合意と同じ事です。
当時94年の段階ではご承知の通り、50万トンを結果的に8年、つまり400万トンのただ取りをしたわけですが、今回は同じ核施設を凍結・停止するのにわずか5万トンです。★2;10

ですから米調和組み合意の50万トンに比較すればですね。
10分の1、逆に言えば10倍北朝鮮は追い込まれていると。
もっと言えば400万トンただ取りをしたと思えば、80倍追い込まれていると言うのが北の現状です。
ですからとりあえず初期段階は、60日以内と言う明確な日限を決め、94年は戻るというのに5万トンがただ取りされたという見方もあるでしょうが、あの国と交渉するにはですね。
5万トンくらいはやむを得ないだろう、言うのが一点。

それからすべて無力化すると100万トンと、これもこの数字でとりあえず北朝鮮は納得した。
これについては北側の金正日もですね。
別に無力化する気もなくてそっちの数字は幾らでもいいと、言うふうに考えているのでは無いかと思います。
いずれにせよですね。
この5万トンで手を打ったというのが北朝鮮の現状を示している、という事です。

それと先ほど佐藤会長も仰られましたが、この合意と言うのは日本外交にとって私は大勝利だろうと思っております。
拉致問題あるいは核問題と言うのは、この6者協議で解決すると考えている人間は、私は誰もいないだろうと思います。
しかし、外交では何らかの合意をする必要がある。
その中で日本政府はですね。
お分かりのように「拉致問題が解決しない限り経済支援は一切行なわない」いう事を、あの北京もモスクワもそして韓国も納得させた上で調印したと、サインしたという事は大変なことです。

これをある解説者は「日本の外交の孤立化だ」という評価もする人もいますが、そういう人間は昨日までは「日本は対米従属外交だ」と言っていた人間であってですね。
日本のこれこそ独自外交と言うものが評価できない人間が「外交の孤立化だ」と寝言を言うわけです。
ですから60日までの初期段階までは大勝利です。
しかしその後、これは北朝鮮ご存知のようにある事ない事言ってですね。
延々引っ張って結果的には何も解決しない。

しかしその間プルトニウムの生産は停止します。
それと先ほど佐藤会長言われた濃縮ウランに関して合意には何も触れられていない。
あるいは現在保有している核爆弾、これについても何もこの交渉に入っていませんが、私は濃縮ウランについてはまだまだ研究段階であってですね。
それを生産を稼動させるような状況には全く至っていない。
と言う意味で逆に安心して、ワシントンも分かっていてあえて今回のこの合意の中には面倒になるから入れなかったんだろうというふうに私は判断しています。

それともう一つ核爆弾です。
いくつあるか、いろいろ推定はありますがハッキリしている事は一つ。
要するにまだ完成していない。
昨年の10月の核実験は失敗だった、いう事です。
ですから、いくつと言うのはその数量を持てるプルトニウムを持ってるという事は間違いありません。
しかしいわゆる完全な設計どおりの核爆発を起こせる核爆弾はまだ完成していないという事を、去年の10月に示したと言う事です。
ですからこの6者協議がこれからまた3月19日にもありますけれども、そういった交渉では私はもう何ら解決はしない。
しかし、そういう協議は必要だろう。

もう一点私が評価するのはですね。
この分科会で日朝が話し合いをしますが、今回も45分だったか決裂しました。
これでも全然構わない。
ですからつまりどういう事か?と言いますと、6者協議の分科会の日朝とですね。
そうではなくて別の日朝二国間の話し合い、これは全く性質が違いまして、日朝独自の話し合いの中では解決しない限りは支援しないわけです、何ら。

ですからその話は持ち出せないんですが、6者協議の分科会においてはですね。
95万トンと言うものをどうするのか?と言う言い方で、それは交渉の中で言えるわけですよね。
ですから拉致問題解決したといっているわけであるなら、その95万トンは誰が出すのか?
という事を言えるし、結局この顔ぶれを見ればその95万トンは日本が出さざるを得ないだろうと思えばですね。
北朝鮮も折れてくる可能性は非常に高い、と言う意味で評価するという事です。


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