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2007年4月27日 (金)

パネルディスカッション その2

第16回藤沢集会
07.3.31 藤沢産業センターにて

『パネルディスカッション その2』

★司会 川添友幸救う会神奈川代表

ありがとうございました。
次、荒木先生にお伺いしたい点が2点ございます。
風船の話がございましたね?
風船を飛ばすという、この風船の問題は私たち神奈川の会でも全面協力していきたいと思っていますが、風船の効果と言うものを教えていただければと言うのと。
今日冒頭にもちょっとお話をしたんですが、平壌のよど号グループから私ら名指しをされてしまったという経緯があるんですが、福留貴美子さんや拉致被害者が一旦日本に戻って来たという経緯があるという事を考えますと、週刊現代の件と言うのもちょっともう一回考えてみる必要があるんでは無いか?と私考えるんですが、さっきの話以上にこういう事があるというのがあれば、お教えいただければと思いまして、その2点お願いいたします。

★荒木和博 特定失踪者問題調査会代表

まず、風船の方ですがこれはですね。
今回我々が作っているビラの内容と言うのは片面はですね。
日本人の拉致被害者向けということで、それでもタイトルは日本語で書いてあって中身は朝鮮語で書いてあるんですが、ともかく今救出のために努力をしていますと。
情報を是非日本になんとか送ってくださいとこちらの連絡先ですね。
電話からFAXからe-mailから私書箱からみんな一応書いてございます。
それが片面でとにかく助ける努力をしていますという事を伝えたい。
それから短波放送を流していますので是非聴いてくださいということですね、これが書いてあります。

もう片方は北朝鮮の幹部並びに人民の皆さんへと言う内容になっていまして、これはともかく今金正日にくっついていても駄目だと。
是非その時に審判を受ける立場ようなにならないようにしてくださいねという事でですね。
情報をこれも出してもらいたい。
今回一つのポイントになっていますのは、情報を出してくれれば1000ドルから内容によっては1万ドル以上の謝礼をお払いしますという事を書いてございます。
金額まで書いてあるのはおそらく今回が初めてだろうと思います。

イ・ミンボクさんとですね。
原稿のやり取りなんかをいろいろして、それを彼が直してくれたりしたんですが、最初彼から返って来たのは10万ドルと書いてありましてね。
間違いだろうと思って1万ドルと書き直したら、いや10万ドルだともう一回書き直して来まして、「いや10万ドルも無い」って言ったら、「それは来た情報にそんな価値は無かったと言えば良いんだ」と(笑い声)、いかにもコリアンらしい発想ではあるんですが、日本人としてはそれは中々言えないのとですね。
さすがにいくらなんでも10万ドル出すとですね。
特定失踪者問題調査会は全く無くなってしまいますので、それは出来ないという事でそれでも一応1万ドルという事で書いた。
出すあてがあるのか?と言ったら正直ありませんが、あったらかき集めてくるしか方法がございません。

ただ、イ・ミンボクさんの話によれば1000ドル出すって書けばですね。
それだけで北朝鮮の一般の人間は命かけるという事ですので、ともかくですね。
こんなところでケチついてもしょうがないのでやるだけやってみるかという思いでございます。
それで情報が何か出てくれば、そこから次に動かすことが出来るだろうということでありまして、ご案内のとおり我々6者協議の合意に反してですね。
政府からの支援を5~600万蹴っ飛ばしてしまったものでですね。
本当に昔からいつ潰れてもおかしくないと北朝鮮みたいな事を言われておりますけども(笑い声)、このまましばらく自転車操業が続きます。

しかし考えてみれば、調査会が出来た時からいつ潰れてもおかしくないと言われながら今まで残ってきたのは、そこの北朝鮮と同じようなものでですね。
それでもやれば周りの国が北朝鮮と同じに大事にしてくれると。
やがて調査会が暴発したら怖いから6者協議でもやろうというふうに言ってきてですね。
エネルギー支援でもしてくれるんじゃないかという期待をしております。

風船とラジオとを両方相乗効果を持たせたい。
ラジオの方では風船でビラを飛ばしていますよと、ビラの方では放送をやっていますよという事をやってですね。
とにかく助けようとしているんだと、そしてそれは日本人の拉致被害者だけではなくて、帰国者も一般の北朝鮮の人たちも含めてですね。
助けようとしているんだという事を、特に日本がやろうとしているんだという事をやっていく。

韓国なんかは非常にプロパガンダが効いてしまってですね。
反日的な事を言う人が非常に多いと。
実際はそうでもないんですよ?
実際はそうでもないんですけども、表に出ている報道とかですね。
そういうものは反日的なものが多いですけども、北朝鮮は逆にそうじゃなくてですね。
北朝鮮から脱北した多くの人が言うのは「何で南の連中はこんなに日本の事を悪く言うんだろう?」と。
北の人の方が反日感情というのは弱いです。
と言うか逆に日本に対する非常な憧れがあります。
だから我々が今やっておく事にですね。
これはある意味朝鮮半島との関係を後で変える起爆剤にもなるであろうと言うふうには思っております。

でまぁ、すでに14回北から抗議が来たということでですね。
言っていますのでそれだけ効果がある。
韓国の政府関係者の人にこの間会ったときにですね。
「今度やるから韓国政府の方で邪魔しないでくださいね」と一言言っておいたらですね。
「今なにも韓国の民間団体が政府のいう事を聞くわけが無いじゃないですか」と言うふうに言っておりました。

去年の8月にそのイ・ミンボクさんと一緒にちょっと実地みたいにやらして貰ってですね。
飛ばした風船の一つが上でビラがはじけてしまいまして、それが二日後くらいにソウルの首相官邸にビラが一枚落っこちたと(笑い声)、ということがございまして、三浦小太郎さんが言えばですね。
ここも北朝鮮みたいなものだから効果があったんじゃないか?と。(笑い声)
さっき言った韓国政府の高官の人もですね。
その事を言ったら「あぁ、それは一番効果がありましたね」と(笑い声)、そういう状態ですから効果はあるらしいと。(笑い声)

それからよど号の話で福留さんの事がございましたけども、福留さんとはお母さんと私も2度ほどお会いしました。
今日お見えの高沢皓司さんと一緒にやっておりまして、非常に特殊なケースではあるんですけども、やはりですね。
これから先いろんな事が分かってくるであろうと。

この間ちょっと発表したものの中に出したんですが、今まで特定失踪者の1000番代リストという可能性の高い人という事で入れていたお子さん二人ですね。
高さん姉弟、お姉さんと弟さんですが、このお母さんについても我々は0番台リストにこの間上げました。
上げたのはですね。
全く絶対に亡くなったという確信があるわけじゃないです。
大変残念ですけど、拉致でなかったとすれば亡くなっているという可能性があるんですけど、拉致だったという可能性が全く排除できないという事で、特定失踪者のリストに上げることに致しました。

この渡辺秀子さんと言う方のご主人が高大基と言う工作員で、それがいた東京都内のですね。
ユニバース・トレイディングと言う会社ですが、この会社のあったビルの受付のところに福留貴美子さんが仕事をしていた。
と言う事実関係がございまして、非常にですね。
これも単なる偶然なんだろうか?と言うふうに思わせるところがございます。

やはり我々絶対に考えておかなければいけない事は、拉致被害者と言うのはいったいどうして連れて行かれたのか?
基本的にはですね。
北朝鮮に連れて行ってしまえばいいと、工作機関の方では連れて行けば点数が上がったという事で非常に単純なことでやっていると思うんですが、私はその中に目的を持って連れて行っている人間がいると。
目的を持って連れて行っている人間の中にはですね。
当然日本国内に戻してそして仕事をさせている人間がいるはずです。
今だって日本の国内に戻ってきている人がいる可能性はあるわけでございます。

我々の失踪者のリストでは無いんですけど、群馬県の人でですね。
ある時に同僚との海水浴ですね。
新潟の海岸に行って突然パンツ一丁で消えてしまってですね。
そして数年してから沖縄に突然現れた。
その間の事は全く覚えていないという人物がおります。
持っていったのは免許証だけだったらしいという事でございます。

その人は非常に不思議なんですが、公務員だったんですけども公務員であればこうやって突然消えてしまったら当然懲戒免職という事になるんですけど、記憶喪失という事で戻ってきてからですね。
またほぼ元の職場に復帰をしたりしているという事でですね。
非常に周辺が不思議に思っていることでございまして、おそらくこういうケースは他にもあるんだろうと思います。

拉致と言うのは海岸を歩いていてそこに来た突然海から上がってきた工作員に捕まるなんて事は、無いとはいえませんけども本当にごく一部だったと思います。
横田めぐみさんの事件だって海岸からいなくなった、警察犬が止まったところから海岸まで数百メートルの距離があるわけで、上がってきた工作員だけであんな事が出来るわけがありません。
だから相当の数の人がですね。
北朝鮮の工作員なりあるいは協力者であれ、日本の国内に今でも存在している事は間違いないです。
相当多くの人が、これは日本人も含めてですね。
北朝鮮の下請けみたいにしたやくざもいると思うんですが、そういう連中で拉致の事を知っている人は相当いるはずです。

福留貴美子さんの事件と言うのはやはりですね。
福留さんだけがああやって戻って来たというふうに思っては絶対にいけないことだと思った方がいいです。
あれはそういう事がおそらく複数と言うか相当あったわけですね。
ですからそういう目で眺めてみるとまた別の見方が出てくると。
川添さんがさっき言ったようによど号グループからですね。
この間のことについて要はけしからんと言うかでっち上げだみたいな事をですね。
声明がこの間出たわけですが、これは北朝鮮側の反応からですね。
こういうのが出た時と言うのは、それはですね、要は本当だという事です。
どうでもいいことであれば向こうも反論する必要も無いわけで、わざわざそういうふうに言ってくるというのはですね。
かなり良い線をいっていたからだと思っていた方がいいだろうと思います。
おそらくこの中にもよど号の関係者一人くらいいると思いますので、帰ったらよく伝えてください。(笑い声)

皆さんそういうふうに言ってくれれば言ってくれるほどですね。
大体向こうの状況が分かる。
先ほど加藤さん、指名手配になっているという話をされましたが、これも加藤さんがいかに北朝鮮からですね。
困る存在であるかという事の証しでありまして、残念ながら私なんか指名手配のしの字もしてくれません。(笑い声)
如何にこれは格の違いを示していると思うんですけども、やはり向こう側が反応するという事はそれだけですね。
効果が上がっていると、撃った弾が当たっているとの証拠でございます。
福留さんのこともこれからもっと掘り下げて突っ込んでいくことによってですね。
さらにいろんな事が分かってくると思います。

先ほどいいました蓮池さんのケースについては、これもそういう線で捕らえた方が良いだろうと思います。
今年の1月にNHKで、NHKさっきカメラも来ていた様で記者さんも来ていた様で余り言うと悪いんですけども、NHKも一生懸命やってくれているんですが、今年の1月にスクープのようにして出たニュースでですね。
蓮池さんに対して向こうで指導員が、実は女の方を連れて来ようと思ったんだけどあなたも一緒にいたので連れて来たんだというニュースを流していました。

真っ赤な嘘です、こんなもの。
誰が嘘をついたかって、私は警察だと思っています。
この中にもまたおそらく警察の人いると思うんですが(笑い声)、そんなはずは絶対にありません。
大体ですね、やろうと思ったらですね。
もう一人いたから連れてきたなんてありえないです、そんなこと。
だって要員とか装備とか二人分用意しなければならないので、70年代にあれだけのアベックの拉致とか続いているというのは一体何を意味するのか?

その時はそういうふうにして連れて来いと、もちろん一人で連れてきためぐみさんみたいなケースもありますけども、たくさんですね。
ともかく二人で連れてくればお互い安心してですね、定着するだろうというですね。
極めて単純な発送の下にやったという事でございまして、しかもあの二人のどちらを連れてくるかと言ったらですね。
やはり蓮池薫を連れて行ったと、だからこそ今でも彼があの5人のコントロールタワーの役割を今でもしているという事だろうと言うふうに思います。

じゃあ何でそんな発表があったのか?
おそらくはですね、その週刊現代に出た話を打ち消すためのリークだろうと私は確信をしております。
つまりこれはですね、要は日本政府の中でもですね。
そういうものを隠そうとする動きがいまだに動いているという事であってですね。
やがて全部明らかになると思うんですけども、その事はやはりちゃんとしてもらわなければいけないと思っています。
それが明らかになれば日本国内の問題が出てくるわけであって、だからこそ私さっき言いましたように、情報を出してくださいと。

どうせテレビの広報とかCMとか、あるいはパンフレットやるんだったらですね。
一言ここに情報を送ってくださいという事をですね。
書いてその情報を対策本部で収集してですね。
分析して次の対策に使って貰いたいというふうに思っているという事でございます。
以上です。

★川添友幸氏

ありがとうございました。
最後は横田さんにお伺いが一点と後は皆さんにメッセージをお願いしたいと思います。
今度5月19日・20日なんですが、チラシの方に入っているんですが、あさがおの会からパネルを借りましてですね。
藤沢で写真展をやろうかと思っています。
それとプラスアルファ特定失踪者問題調査会からもパネルを貸していただくという事で、神奈川県内の関係の方のパネルを借りましてですね。
さらに今日来られています、萩原さんの守る会のほうで北朝鮮の強制収容所のおどろおどろしい絵がありまして、それも3セットのパネル展をやろうかと思っています。
あさがおの会の写真展の写真の説明みたいなことと、横田さんのご両親が今後講演が難しいと思いますので、会場の方にメッセージなどございましたら是非お話をしていただきたいと思うのでよろしくお願いします。

★横田拓也さん

二つあると思うんですが、あさがおの会と言うのは、私の両親が住んでいるマンションの方々の有志の組織で、いろんな写真展を含めていろんな活動の支援をしてくださっている方々です。
私の両親の部屋のお隣に住んでいる方が中心になってやっている方で、マンション・地域一体となって、もしくはこの川崎市という地域一体となってですね。
拉致問題に対して直面してくださって、この問題をこの問題を本当に力強く対応くださっていると言った内容です。

これまでも、あさがおの会の方の力でですね。
写真展ですとかいろいろなお力添えを頂いて、私が去年の4月にアメリカに行きまして母とホワイトハウスの中で面会をする機会を頂いた事があったですが、その場でも持っていった写真の協力がですね。
そういったものにも入っているという内容で、とかくどこかで集会・講演会という活動の中でですね。
そうした一般的には見えないような大きな力によってですね。
私たちは支えられているといった内容です。

そしてこの写真展、今5月中旬と伺ったんですが、予想以上にこれは効果が大きいと思います。
写真展ですとか、先ほどのいろいろな中身は小さいかもしれません。
こういったチラシですとか、DVDとか、もしくは過去にも出たような漫画とか、そういったものは幅広い方・幅広い地域・幅広い年齢の方に、漫画なら若い方に読んでみたいとかですね。
こういったものはインターネットにお詳しい方なら読んでくださったりですね。
そうした一つ一つのツールと言うものは、この問題を深く掘り下げていく有効な手段だと思っています。

これは藤沢でやっていただくのは本当にありがたい話ですし、そこから情報を発信していただきたいんですが、こういったやはり写真展であれ漫画であれDVDであれ、この前公開されました映画であれですね。
一人で見に行ってそこで観客で(満足)していただきたくないという事なんですね。
やはりこういうものがあったという事を一人でも二人でも多くの方々に伝えていただいてですね。
この問題の深刻さ、そして現在もまだ解決がされていないんだという事をですね。
わたしたちがしっかり認識をしていくこと。
そしてそれを政府に求めていくこと。
このつながりが出来ていけばとてもベストなんじゃないかなと思います。

あと二つ目のご質問でメッセージと言うか、両親の状況なんですが、先ほども少しお話をしたようにですね。
相当疲れています。
一緒にいれば歩くときもですね。
歳が歳ですから仕方が無い部分もあるんですが、やはり今まで一緒に軽快に歩いていたスピードではなくてですね。
少し足を、引きずってはいませんが、ゆっくりになって来ていたり。
もしくは家に、私も忙しくて行く時がありませんが、行っても寝ている時もあれば起きている時でもあまり元気じゃないな、と言うのが正直分かるし、一緒に政府に面会に行く時に会う事があるんですが、その時でも話をしても本当に疲れているなぁという感じはあります。

もちろん父は検査を今でも継続的に受けますから、数値、あらゆるものを項目で検査をやるんですが、その一つが完治していないことによってですね。
自分自身も精神的にストレスがあると思うので、本当にこれは休ませてあげたい。
一刻も早くめぐみを日本に、そして自分の家庭の中に取り戻してゆっくりとした楽しい生活をさせた上げたいなというのは考えています。
これは本当に出口は見えていると思います。
ただ、その距離は何メーターか何百メーターか何キロか分からないので、その距離を縮められるのは私たちの民意の力だと思っていますし。

とはいっても、父と母にこれ以上体を犠牲にしてまでですね。
我が子の為とはいってもですね。
ここまで高い水準で国民の皆さん、日本政府が自立的な機動でですね。
対北朝鮮に対する運動が高まっていますから、ここでやっぱり自分の体を崩して、帰ってくるときに自分が床に伏していたとかですね。
他界していたという事では全くこの10年間、もしくは30年間耐え抜いてきた意味というのは残念ながら無くなってしまうので、やはり私もこういった場でよく申し上げるんですが、皆様方にこれまで支えていただいたお礼を唯一出来るのは、、めぐみを取り戻して皆様方に家族全員でですね。
「これで皆様方の力で帰ってくる事が出来ました」とお礼を申し上げること。

これが皆様方に対する真の御礼だと考えていますので、その意味でも両親には、出なくてはいけないところは有るにしてもですね。
あまり無理せず元気良く明るく、そして最後のゴールを目指してですね。
行っていただければというふうに思います。
今日両親からメッセージを預かってきているわけではありませんが、いつも当たり前の話ですが皆様方にですね。
「本当に心からありがとうございます」という事は言ってくれていると思うので、その気持ちを改めて私の口から伝えて終わりにしたいと思います。
ありがとうございます。

・・・集会終了・・・

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2007年4月25日 (水)

8.パネルディスカッション(1)

    第16回藤沢集会
07.3.31 藤沢産業センターにて

『パネルディスカッション その1』

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★司会 川添友幸救う会神奈川代表

これからちょっとですね。
パネルディスカッションと言う形で私の方から短い質問を講演者の4人の方に出しますので、それに講演者の方でお答えしていただくような感じをちょっと考えております。

まず恵谷先生、今日はありがとうございました。
ちょっと先生に2点程お聞きしたい事があるんですが、本当はですね。
今拉致被害者の国というのはかなり世界的に広がっているという話がありまして、日本人とか韓国・レバノン、今回ルーマニアが出てきましたが、それを含めたその他の拉致の外国、ヨルダンとかフランスとかいろいろ名前が出ていますが、それに関しての何か情報のような事があれば教えていただきたいと思います。

後日本のですね。
ミサイルとか核が日本から技術流出したんじゃないかいう話が、それを聞いた事があるんですが、日本の技術を使う理由というあたりの話でご存知の事があればお教えいただきたいと思うので、よろしくお願いします。

★恵谷治氏(ジャーナリスト)

まず拉致被害者についてですが、現在確認されているのは12ヶ国で、その基本はですね。
北朝鮮に拉致された韓国の女優の崔銀姫さんからの情報、そしてもう一つは曽我さんのご主人のジェンキンスさん。
どちらも本を書かれておりますが、ジェンキンスさんの場合本に書かれている以上の情報をお持ちで、とにかくその情報自体をすべて確認できる。
つまり彼の証言は非常に具体的で信憑性があるという事で、ここで言って良いのか悪いのか、明日のフジテレビでも新しいジェンキンス情報がスクープで放送される。
夜の報道番組ですが、それにも私ちょっと話をしたんですが、具体的にこれまで知られている以上に被害者の情報が出ています。
その中には脱走兵だった4人の米兵の奥さんになる人。
タイの方、マカオ、レバノンそれからルーマニアで非常に詳しい情報が出ています。

そこで彼の証言によるとですね。
これまでに無かったのはですね。
彼は拉致被害者の国籍を言っているんですが、マカオはこれまでも当然知られています。
しかし当時はマカオと中国は別、マカオはご存知の通りポルトガル領ですが、それに彼はマカオに加えて新たに中国という言い方をしています。
それにですね、新しい情報としては台湾からも、それからモンゴルという事を言っています。
これは初めて紹介されることですが、それを加えるともっと国籍があると思うんですが、今後ですね。
そういった情報、もっと具体的に広がっていくんでは無いかと思いますし、救う会では先月ですか。
すでにルーマニアに行って弟さんが名乗りを上げていますし、上手く行けば22日の国民大集会に参加される可能性も考えられると。

ですからこれまでは、日本人は二言目には拉致拉致と言うと。
韓国もご存知のように戦争中に8万3千人戦後486人と言う数字があるにも拘らず、ああいう政権ですから・・・(聞き取れず)っていますが、でも地道に活動されている方がいるし、とにかく国際連帯で金正日を追い詰めていく必要があると、このように思っています。

それとミサイル・核技術、これはですね。
日本の技術が行っているとか行っていないとかじゃなくて、これは日本が無ければ開発なんか出来ないんです。
極端に言えばすべて日本からですね、行ったもの。
まず、核開発だけで言えばですね。
最初にイ・スンリという化学の権威で京大出身の、日本で勉強されて韓国に渡った後に朝鮮戦争で拉致されて北に行った。
北は自ら進んで来たと宣伝していますが、イ・スンリさんの場合は韓国経由ですが、直接日本から北送船で帰られた、たくさんいてですね。
その中でですね、核物理学をやったとかいろんな方がいます。

この核開発の原点は1953年に北朝鮮とロシアが会って、当時はソ連ですが、原子力技術開発協定を結んで以後北朝鮮から年間4~5人の学者、あるいは技術者・研究者と言うのが・・・(聞き取れず)なんていう、モスクワの120キロくらい北側にあるんですが、私もそこでいろいろ取材をしましたがそこに派遣されて情報収集をやりながらやる。
言葉で言う留学して帰国すると。

一方で日本から帰った学者・研究者はですね。
この留学組と帰国組とで当初、1950年代後半から70年代に関して、核開発についての論議の中で留学組と帰国組とのイニシアチブ争い、または方法論の問題の対立があってですね。
結局日本から帰った帰国組、日本の東大を出たり東北大を出たりした優秀な研究者がですね。
「こんな調子ではとても開発は進まない」という事で金日成に直訴しようとしたところ、その事が計画が発覚して核開発研究グループの日本からの帰国組は全員収容所に入れられた、という事がありました。
それは1960年代。

それが1980年代に入って金正日が核開発の責任者になります。
70年代の後半から80年代なんですが、頭にですね。
金正日は経過を聞いて親父は頑固だったからそういう事でとにかくすべての収容所から連れ出してと指示を出した結果、半数は収容所で亡くなっていた。
それから半数は出て来たんですが、もう研究もこういう核物理学、原子力工学というのはどんどん進んで日進月歩ですから、その知識もですね。
収容所に十何年もいれば知識も使い物にならない。

しかし、日本とのパイプはあるわけですよね。
それが先ほど私が言った科協という、それでその科協を通じて部品・必要なデータ、あらゆる事を通じる。
そのいわば仲介役と言うかそういうふうになっています。
ミサイルの製造の脱北者にも会った事があるんですが、とにかく必要な部品は昔はですね。
品番を書いてFAXで東京に送ったら、もう翌週には万景峰号で取りに行けばみんな手に入る。
そういうくらいにみんなソフトウエアのみならず、ハードウエアも日本製が使われている。
もちろん当然ロシアの技術で彼らが作った物ももちろんあります。
しかし日常的に必要な物はすべて日本から行っている。
これだけは間違いありません。

万景峰号に乗せるというかですね。
定期的に移動している船と言うのは、彼らはそういう使い方をしていた。
ここで言って良いかどうか、この間、昨年のテポドン2号で打ち上がった時にその直後に、同じ日に万景峰号が入って来たんですが、そこにも核技術・ミサイル技術者が乗っていました。
それは帰国者ですね。

もう一つ裏情報を言うとですね。
2005年9月から科協に何度も家宅捜査をしています。
もうその関係者や部品番号、工場もすべてリストアップされています。
公安当局はすべてその人間をマンツーマンで監視しておりまして、部品を注文する会社に対してももういろんな話し合いをして、どこまで言って良いか。
そういう事が行われておりましてですね。
それもあってミサイルも失敗し、核の失敗はちょっとそれとは違うんですが、逆に言うと日本に依存しているが故にですね。
日本が監視を強めれば、もうテポドンは飛びません、飛べません、飛ばすことが彼らは出来ません。
その必要部品がもう手に入らない状況になっています。

核に関して言うとそこまでは言い切れないんですが、彼らの技術ではもう一度よくですね。
直後に第2の実験があるのでは無いか?と騒がれましたがそんな余裕は無い。
まだまだ技術開発不足で次にやってもおそらく失敗すると私は思っています。
以上です。

★司会 川添友幸氏

ありがとうございました。
次なんですが、加藤さん、ちょっと何点かお伺いしたいんですが、ご存知の方も会場におられると思うんですが、昨年の2月のですね。
日朝実務者協議の中で、私その現場にいられた方に直接話を聞いたんですが、北朝鮮に対して拉致被害者の実行犯を何人か日本政府が出していますよね?
その事を日本政府がいいましたら、北朝鮮側は我々にも言うべき事がある。
北朝鮮人を誘拐した誘拐犯が日本にいるじゃないかという事を、これも変な話なんですが言いまして、いつもうちの集会に来ていただいている野口さんとかですね。
全回講演した山田文明さんとか、今回講師として来ていただいた加藤さん。
RENKの李英和さんを名指しして引き渡し要求をしたと。
その辺の引き渡し要求をされた時の経緯などを是非お教えしていただきたいというのをぜひお願いしたいのと、もう一点。

今フランスの大統領選挙を何気なくインターネットなどを見ておりましたら、中国に対しての政策がフランスの中で問題になっていまして、人権状況が酷いという事でオリンピックに対してフランスは参加しないみたいなのが、大統領選挙の争点の一つになっていて面白いなとちょっと思ったんですが。
フランスとは別に北京オリンピックに対してのですね。
我々も何か一部反対運動をやったらどうかとかいう意見があるんですが、その辺を含めてですね。
2点、ちょっと教えていただければと、お願いいたします。

★加藤博 北朝鮮難民救援基金事務局長

それはですね、昨年の2月に日朝交渉が行われましたときにですね。
日本政府側が辛光洙他何名かの国際指名手配をして、身柄の請求をして国際指名手配にしました。
その対抗措置としてですね。
北朝鮮側は私他数名を、「あなたたちがそういう事をするなら我々も要求したい人物がいる」と言って具体的に名前を挙げたわけですね。

これはですね。
政治取引ですから当然そういう事はあるんですが、彼らが要求している「私が北朝鮮公民を拉致した」というような実態は無いんですね。
北朝鮮の人たちが逃げてくるのは自分たちが食えなくて、あの国が嫌で自分の意思で逃げてくるんですね。
我々が拉致してくるのではなくて、実態を全く捻じ曲げてですね。
政治目的のために利用しようとする、その結果だと思うんですね。

いつも北朝鮮はそういうやり方をするんですけども、そうでなくてもですね。
北朝鮮は要するに北朝鮮難民を助けるという事について非常に不愉快と思っているわけですね。
もっと言えば、そういう事がどんどん進んでいけば北朝鮮の労働人口が減る。
北朝鮮の機密情報が漏れる。
北朝鮮の政権の崩壊につながる、とそういう危機感を持っているせいかもしれないですね。

皆さんもご存知のようにそういう形で逃げてきて、今ソウルに滞在している中では黄長ヨプという昔労働党の書記をやっていた人もいますし、それから朝鮮人民軍の後方支援をやっている作戦副司令官も逃げてきていますし、かなり高位高官の人たちも逃げているわけですね。
そういうのが非常にたまらなく嫌だろうと思うんですね。
ですから私たちの事を、たまたま日本政府が拉致犯の身柄を引き渡せという要求したときにですね。
「あなたたちもそういう事をやっているではないか」と、そういう証拠として挙げたんだと思います。
しかし、その証拠は非常に薄弱なもので比べようもありません。
日本政府はそんな事は全く問題にもならないと一蹴した話ですね。

ところがですね。
今年ハノイで行なわれた日朝交渉の中でも再び同じ問題を持ち出したというふうに言われています。
私自身はですね。
そういう事はあるだろうなと思うんですが、外務省の方から注意を受けましてですね。
身辺には注意してくださいと、然るべく警察の保護を頼んでくださいというふうに言われてますから、それは当然しています。
それをしたからと言って安全という事も無いんでね。
それはそれとして十分自分で注意しなければならないんですが、北朝鮮と言う国はどういう国なのか?という事を知る一番いい教材だというふうに思います。

私は昨年の日朝交渉で問題にされる以前にですね。
北朝鮮の国家保衛部から派遣された7名のチームによってですね。
私は追われたことがあります。
それは北朝鮮を逃げて中国に滞在している人をですね。
第三国に送るために一部の区間を手伝ったわけですけども、その時は私に対して北朝鮮の国家保衛部は懸賞金をかけました。
懸賞金は35万元、大体今のお金でしたら500万くらいちょっといきますかね。
とベンツ一台をかけました。
加藤博の生死に関わらず、その身柄を北朝鮮に持って来た者に対してはそれだけの報奨金を出すと。
あんた気をつけろ、と言うふうに言われたことがあります。

こういう事はオープンにはなっていませんけどもね。
こういう事は平気でやるんですね。
ですから外交交渉の場で私の名前が出たからと言って驚くべきことでもないし、そんな事は彼らにとっては朝飯前。
なんでもない事です。

他人の国から人を引っ張っていってね。
勝手にその人間の運命を滅茶苦茶にするような国なんです。
人の命なんて関係ない。
自分たちの目的のためにはなんでもする。
そういう国だという事についてよく理解をして欲しい。
私はその事についてですね。
皆さんには繰り返し言いたいですね。

そういう国から逃げてくる人なんですね。
ですから200万人もの人間が飢え死にしたって気にしない国なんです。
気にしない指導者なんです。
だからそういう虐殺から逃れてきた人たちにですね。
私たちが手を差し伸べて助けるという事は当然のことなんです。

ですからこれは今の北朝鮮に対して絶対に甘い見方をしてはいけない。
今の北朝鮮の国家指導者に対して甘い見方をしてはいけない。
厳しくやっぱり対応しなければいけない。
人間の命と言うものはどう言う物なのかね。
そういうものをもっと知らしめるべきだろうと思います。

問題はそこに限らずですね。
中国はそういうふうにして逃げてきた人たちを捕まえて送り返すんですね。
送り返された中には日本から1960年代に渡っていった日本人配偶者が捕まってですね。
送り返された例もあるんです。
そういうような人たちがどういう運命を辿るか?というのはですね。
私がここで繰り返して言うまでもなくですね。
彼らがそういう意図があって外国に逃げたという事が、本当に極刑なんですね。
それで処刑された人もいますし、ですからそういう事を、送り返されたら生命の危険があるという事を分かっていながら中国政府は彼らを送り返す。
このような中国政府の立場も決して許してはいけない。

そういう国がですね。
オリンピックをやる資格があるのか?という事なんですよ。
私たちは繰り返しそういう事を言っていますけども、ですからフランス政府の選挙キャンペーンの争点のひとつとしてオリンピック問題が持ち上がるという事はこれは健全な人権感覚だと思いますね。
ですから私たちはこの拉致問題を上手く解決するためにも、この北京オリンピック開催をどのように私たちの取引材料として使うかどうか。
これは良く考えていい問題だと思います。
これを考えない手は無いし、使わない手は無い。
そのように私は思います。

中国は国際的な常識がやや外れている。
中国の常識は日本の非常識ですから。
ですから私たちはそういう点では中国に対してもきっちりと、そしてそのオリンピックのマターは私たちが問題を解決するに当たって非常に有効なマターであるという認識は私は持っていますし、それをどのように使うか?という事はですね。
そういう意思のある団体同士でですね。
上手く調整したいというふうに考えます。(拍手)

・・・その2に続く・・・

・・・・・・・・・・
※藤沢集会の録音・写真撮影・ネット公開については主催者の同意を頂いております。 

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2007年4月23日 (月)

7.荒木和博氏講演

   第16回藤沢集会
07.3.31 藤沢産業センターにて

『荒木和博 特定失踪者問題調査会代表の講演』

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今日は皆さんお忙しいところを大変こんなにたくさんお集まりいただいてご苦労様でございます。
ただ今ご紹介を頂きました、特定失踪者問題調査会の荒木でございます。
大変に遅れてまいりました。

今日は実は、東京と埼玉の境ですが朝霞でですね。
陸上自衛隊の中央即応集団と言う部隊の編成貫徹式と言うのがございまして、ご招待を受けましてそちらに行ってまいりました。
中央即応集団と言うのは、国際協力業務がですね。
今回、自衛隊法の改正で本来業務になりました。
それとですね、各種のテロですとか緊急の事態に対応するために、するための部隊でございます。
で、その部隊の一番トップの人は、今回陸上自衛隊始まって以来50年で司令官と言う肩書きになっています。

方面総監とか師団長とか旅団長とかあるいは駐屯地の指令と言う肩書きなんですが、司令官と言う肩書きをつける部隊というのは今回これが初めてでございまして、この司令官と言うのはどういう意味か?と言うと、外征軍の長という事でございます。
この部隊は外に出すための部隊です、基本的には。
後はですね、外国からの特殊部隊とか、そのようなものが入った時のための部隊でございましてつまりですね。
これは北朝鮮に拉致被害者を救出に行く時も、この中央即応集団が動いて、その中の隷下部隊が動いていくことになるという事で、私としては一歩進んだのかな?と言う感じが致しております。

すでにもう何人もの方がお話をされておりますので、おそらく私のいう事は重複するのでは無いかと思うんですが、今までやはり日本は常にやられっぱなしでまいりました。
専守防衛と言う絶対に出来ることの無い事でですね。
国の防衛の基本にしてやってきた事ですべての事がおかしくなってきた。
拉致問題はまさにその一つでございます。

皆さん、陸上自衛隊全部で約15万弱います。
この陸上自衛隊の総力を挙げて海岸線を守るとすると、どれくらい守れるかお分かりになりますか?
いろんな計算の仕方があるんですが、ある計算の仕方では青森県一つでおしまいと言うふうに言われます。
この間、私鹿児島県の南端にあります徳之島で集会がありまして、そちらに行ってまいりましたが、徳之島と言うのは周囲84キロの島です。
行ってからふと単純計算してみましたけども、84キロの島をですね。
周辺を例えば100メートル間隔で守ったとして840人かかります。
これに交代要員とかですね。
そういうのを加えると、もし海岸なんかを守ろうと思ったら100メートル間隔では絶対に出来るものではありません。

もっと縮めなければいけないんですが、例えば100メートルで置いたとしてもですね。
おそらく後方支援まで入れれば数千人は必要だろうと。
数千人の部隊を例えば、九州より西を管轄している西部方面隊からですね。
抜き出して送るとこれは西部方面隊の機能ほとんど停止します。
という状態です。
これは一体どういう事を意味しているのか?
つまり日本と言う国は絶対に水際では守ることの出来ない国なんです。

西部方面隊にですね。
佐世保の相ノ浦と言うところに西部方面隊の普通科連隊と言う部隊がございます。
これはSAPIOなんかでも書かれていましたので、ご覧になった方いらっしゃるかと思いますが、それは島しょ、島を守るための部隊でございます。
どういうふうに守るか?と言うと来るのを防ぐんじゃないんですね。
上陸した敵の部隊を後から逆上陸して殲滅すると、いうのがこの部隊の作戦で、これ以上の立て方は出来ないんです、絶対に。
守れませんから。
入って来てからやると。
つまり島におられる方というのはですね、最初から一定の犠牲を覚悟してそれを回復する事を考えなくてはならない。

これは別に島だけではなくて本土でも全く同じでありまして、こういう事について我々は全く知らされてもいなかったし、なんか如何にもですね。
日米安保条約があって、今の現状で大体守れると言うふうに思っていた。
そんな所から拉致された方が、日本人がたくさん拉致をされるはずが無い。
されるはずが無いからされてもですね。
無かった事にしておこうという事で、何十年間も来てしまったのがこの国の現状でございます。

横田めぐみさんの事件でも失踪してから、しばらくした時にはですね。
これが北朝鮮による拉致だとおそらく分かっていたであろうと、複数の話がございます。
おそらくそうだと思います。
私もですね、後からふと考えてみたんですが、昭和52年の11月15日にあれだけですね。
いなくなってから公開捜査に切り替えて、新潟県警がですね。
県警始まって以来というくらいと言うほどの大規模な捜査をやった。
それで何も出てこなかった。
その時に誰かその事を考えた人が間違いなくいるはずです。
おそらくそれを声を上げようとしたのではないだろうか?と思うんですが、結局ですね。
その声はかき消されてしまったのか、あるいは最初から出さなかったのか、誰も分からないままにずっと日にちが経っていった。

そしてめぐみさんを金正日政治軍事大学で見た安明進さんが韓国へ亡命をして、その時点でこの話はしているわけです。
していた情報を韓国の当時の国家安全企画部は、日本側政府に対してですね。
こういう情報があるよというのを出して、日本海側の海岸で1970年代の後半に中学生1年生の女の子がバドミントンの練習の帰りにいなくなった。
これだけの情報があれば、簡単に横田めぐみと言う名前が割り出せるはずです。
おそらく私はその時点で割り出していたんだろうというふうに思います。
しかしそれでも動かなかったと、それがこの国の現実でございます。

拓也さんは当然これはご家族の立場で、しかも今までの歴代政権にですね。
ずっと裏切られ続けているわけですから、安倍さんを支持をするという事はもちろんこれは当然でありますし、これは私とニュアンスが違っても方法的には全く違っていないと思っているんですが、ご家族の立場とやはりそうじゃない者はですね。
ある程度立場を変えてやっていた方がいいと言う部分もある、と言うふうに思っております。
   

   で、さっき拓也さんから説明がありましたこの小さいパンフレット、あったんですね。
これこの間6者協議の説明を井原外務省参事官が説明した時に、首相官邸で中山補佐官などもおられてその場でこれが配られました。
このパンフ見て、確かにこういうの今まで政府作ったこと無いです。
だからまぁそれは良いですよと、言ったんですが一番問題はこの一番最後のページにある。
小さくてわからないと思うんですが、最後のページにどう書いてあるかと言うとですね。
拉致問題について詳しくはこちらのHPをご覧くださいといって、官邸のHPが書いてある。

で、良いんですと。
良いんだけど、ここまで書くのならせめて「これを貰った人で拉致事件について何かご存知の事があったら、ぜひ情報を出してください」いう事を一言書いてくださいよ、と言う話を中山補佐官に申し上げました。
そしたら中山補佐官の答えはですね。
ちょっと躊躇されていたんですけど、「情報を出してくださいという事を書くべきか書かないべきかという事で議論があった」と、いう事を言われていました。
「議論があった上で書かないことにした」という事。

どうして書かないことにしたか?
これはもう簡単です。
お役所だから、もし例えば情報が出て来たときにどうしたらいいか分からない。
自分の責任で、もし例えば大事な情報が来たと、しかしそれをどうすることも出来ない。
いうことでですね、自分が責任を取りたくないという事が結局そういう事になってしまう。
だからこれだけ、もちろんこれを作るのに膨大なお金で作っていると思います。
お金を使ってそしてここまで書いておいても、その最後のところが駄目なんです。

私、調査会のニュースで前に書きましたので前にご覧になった方もおられるかと思いますが、政府がテレビコマーシャル、この中でもテレビご覧になった方がおられるかもしれません。
あのスポットですね。
ご覧になって分かるように、海岸にご家族が立っていてその中のお子さんが一人いなくなるというシュチュエーションで描いてます。
で、「許されざる拉致」ということで出ている。

あそこまでやるんだったらあの後にせめて一言ですね。
「拉致問題について知っている方はここにかけてください、電話してください、メール送ってください、手紙送ってください」ということをですね。
一言書いておけば良い。
何も書かないで、ただ「許されざる拉致」と言うふうに書いたってですね。
何の意味もありません。

でこれでですね。
これのために使っているお金は1億5百万で、その500万が制作費で後1億円は広告代理店に払っているんです。
広告代理店がその中の何十%と電通と博報堂が受け取ってポケットに入れて、後残りを下請けに出す。
こういうやり方でやるんですよ。
これ私が知っている、ちょっと誰とは言い難いんですけども、政府の関係者でもですね。
「私の言っている、全くその通りだ」というふうに言って来た人がいます。

その人は非常に一生懸命やっている人で、「もし自分にその金の一部でも渡してくれて中朝国境でもどこでも行かせてくれれば、絶対に情報を取ってきてやる」というふうに言って来た人が、政府の中にもいるんです。
だから今やらなければいけない事というのは、具体的にどうするべきかという問題でございまして、それをですね。
どうやってやっていくかという事をもう考えていかなければいけないし、実行していかなければいけない。
そういう時期であるというふうに私は思っております。

報道に流れておりますが、私どもがやっております北朝鮮向けの短波放送「しおかぜ」が、この26日から日本国内、茨城県内のKDDIの八俣送信所を使っての送信が朝出来るようになりました。
非常に強い電波でですね。
物凄い明瞭に聴こえます。
これもちろん場所によって指向性がありますから、日本国内どこでもきれいに聴こえるというわけじゃないんですが、ともかくソウルなんかの受信は物凄くきれいに聴こえています。

それに対して北朝鮮側は29日から妨害電波を流し始めました。
今までですね。
周波数を変えたりして妨害電波が流れるまでには大体2週間くらい通常かかっていたのが、今回わずか4日でかけるようになったというのは、それだけ向こうが気にしている証拠であるだろうなというふうに思っております。
今私たちが朝日本国内から流している放送と言うのは、特定失踪者それから政府認定者・救う会認定者のですね。
お名前と失踪時期などを読み上げる放送。
それからご家族からのメッセージ・お手紙等を読み上げる放送だけ、日本語だけの放送でやってます。

それ以外の朝鮮語とか英語とか中国語のニュースなどを読み上げているのは、全部夜の方でやっておりますので、もし北朝鮮が拉致が本当に解決済みだったならば朝の放送にですね。
妨害電波をかける必要など全くないわけでございますね。
いないんですから、そういう人たちは。
そういう人たちいないし、みんな横田めぐみさんを含めて死んでしまっているんですから、だったらいくらこちらから放送を流そうとですね。
なんでもないはずなのに、そこに大慌てで横から妨害電波をかけてくるのはどういう意味があるか?いう事でございます。

今は総務省もですね。
今回の国内からの送信には物凄い一生懸命やってくれまして、29日に妨害電波が出て昨日早速ですね。
この電波を管理しています国際電気通信連合と言うところにですね。
要は、これは北朝鮮も入ってますので、「これは北朝鮮から妨害電波が出ている」という事の申告をしているという事でですね。
これから先、どういうふうに向こうがしてくるか分かりませんが、こちらも様々な手を使ってですね。
やっていこうと思っています。

ただ今の現状でもまだですね。
電波が出ているのは平壌周辺らしいんですが、それ以外のところではかなりハッキリと聴こえている筈だというふうには言われておりまして、このモニターも今後やって行きたいと思っています。
聞えて来た話ではですね。
これは夜の放送では朝鮮語でニュース、これは私が話したりしているのが結構あるんですけども、平壌の中学生がこれを聴いていてですね。
これは当局が問題にしているというような話がございました。

私の朝鮮語は非常に拙い朝鮮語ですので、昔風に言えばですね。
「ニッポンノヘイタイサンデテキナサイ」というような調子で(笑い声)聴こえているだろうというふうに思うんですが、ともかくですね。
我々も絶対に取り返すという事のメッセージを繰り返して流しておりますし、これ本当に情報戦で弾を撃っているつもりでですね。
やっているわけでございます。
皆様方からのカンパをいただいて流している放送ですので、これは後は一刻も早く効果を上げるようにしていきたいというふうに思っております。

先ほど萩原さんの話に最後のところにビラが出ましたけども、これも来月の10日11日とですね。
ソウルで私どものビラを送るという作業を行なう予定にしております。
これは元々加藤博さんの方からご提案があった話で、加藤さんがこのビラの活動をやっておりますイ・ミンボクさんという方、韓国の脱北者でNGOの方からいろいろ話を聞かれて、じゃあ一緒にやってみないかと言う話でですね。
ご相談を受けまして、難民基金は難民基金で準備を進めておられます。
私どもはちょっと一足先に来月からスタートさせて、やがては日本の中の各NGOをですね。
出来れば交代交代で行って、我々が行く時は他のNGOの分も含めてやると。
みんなで交代でやればですね。
かなりの量のものが流せるというように思いますので、これを何とか実現をして軌道に乗せていきたい。

それと合わせてイ・ミンボクさんのキリスト北韓人連合と言う団体ですが、やはり韓国のNGOと言うのはやはり北系の人が非常に強かったり、あるいは政府に反対する人ですね。
多かったりとかですね。
あるいは政府も非常に非協力的と言うか、場合によっては敵対的ですのでどうしたってブレーキをかけてくる。
これ何とかして我々としてもサポートをしていきたい。
資金面とかですね。
いろんな面でサポートをしてまいりたいというふうに思っております。

そのイ・ミンボクさんの話では、これまで14回ほど北朝鮮から韓国政府に対して抗議が来たということで、抗議がそれだけくるという事はやはり効果が間違いなくあるという事でございます。
今すでにイ・ミンボクさんたちが送ってくださっているビラの中にはもう我々のですね。
特定失踪者問題調査会の電話番号とかね。
私書箱の番号を入れてくださっていまして、これは日本人拉致被害者の情報があったら出してくれという事はすでに書いてくださっているんですが、それはこの先我々の物を使ってですね。
逆に日本の方からも北朝鮮の人権問題に対しても関心を非常に強く持っているんだと、日本と韓国はですね。
そういうふうにして分断する奴らがいてもですね。
絶対に一緒にやっていくんだという事を、メッセージを伝えて行こうというふうに思っている次第でございます。

この間韓国に先月行きました時には、丁度6者協議のですね、前くらいだったかな?
どうもアメリカの雰囲気がおかしいと、言うようなことでですね。
韓国の人の中でもやっぱりちょっと大丈夫なのかな?と、保守系の方でも不安がありました。
そういう方々は皆さん何と言ったかと言うと、「やっぱり日本は凄い」と、「日本は揺らいでいない」という事でございまして、やはりこの拉致問題があってですね。
決して北朝鮮に対して原則的なな態度を変えていないと。
私らから見れば「大丈夫かいな?」と思う部分もあるんですが(笑い声)、少なくとも韓国から見ればですね。
日本はしっかりしているというように見えるわけで、そういう期待を我々受けているんだなぁと感じた次第でございます。

もう一つ申しておきたい事がございます。
この間ですね。
明日出る諸君に、私持ってます・・・(聞き取れず)を書いたんですが、この間あるところで講演をやりましたときに、講演が終ってからの懇親会でですね。
私のところに近づいて来てこういう事を言った方がおられました。
「北朝鮮への食糧支援は一切すべきではない」と。
「それはそうですね」と言ったらその方がどうしてそう言ったか?と言うとですね。
「食傷支援をしないでみんな餓死させてしまえばいいんだ」と。(笑い声)
「そしたらですね、日本にもう歯向かえなくなる」と。(笑い声)

さらに言ったのは、「爆弾を撒け。小さい爆弾ですぐに爆発しない奴。人形みたいな小さな可愛らしい形をした奴をですね、撒く」と。
それをどうするかと言うとですね。
「子供がおもちゃと間違えて取ってですね、爆発させる」と。
「そうすると子供が手足を吹っ飛ばされて、そしたらやがて大きくなって兵隊として使えなくなる」と。(笑い声)
いや、皆さんこれね。
笑い事じゃないんです、本当に。

ちょっとゾッとしたんですけども、私やがて日本の世論の中でもこういう世論が起きてくると思います。
どうしてか?と言えば、それは今我々十分に分かっていないからなんです。
これから先拉致に関して北朝鮮と言う国はどんな事をやっていたか?という事は必ず分かってきます。
分かってきた時にですね。
あの9.17で5人生存8人死亡と言われた時に、みんなそれはとんでもない話だというふうになりましたよね?
あれよりはるかに大きな怒りが日本国民の中に生まれるだろうと思います。

その時にどういう事になるか?と言うと、そのやっていた連中、金正日をはじめとするですね。
一部の人間だけではなくて、2千万北朝鮮の国民のすべてに対して怒りがぶつかる可能性が私は決して無いとは言えないというふうに思います。
それから萩原さんなんかも苦労されておられる脱北帰国者の方、この方々もですね。
すでに日本国内でも結構トラブルが起きたりしています。

去年、北朝鮮人権法が出来るときにですね。
自民党と民主党の間で一番引っかかったのは、この難民の保護の問題です。
「そんな事をする必要があるのか?」と言う声がある。
それをしかし、自民党も民主党もですね。
一生懸命やって難民の対策まで含めた法律に作ってくれたんですが、その法律が出来た後にですね。
平沼議連会長の事務所に行ったならば、平沼会長はですね。
「いや実は山ほどメールとかが来ているんだ」と。
これはつまり「難民の保護なんかするなと、いう事の抗議のメールが山ほど来ているんだよ」という事を言ってですね。
ちょっと残念な顔をしていたんですが、そういう事がやがて間違いなく出てきます。

帰国している拉致被害者にだって、私は週刊現代で書きましたけども、蓮池薫さんが日本に帰国する前に日本に潜入して来てですね。
工作活動をしていた。
私はやっぱり可能性はかなりあるんじゃないか?と言うふうに思っています。
あの週刊現代に書いた方以外にもですね。
見たというような話はございまして、それは十分にありうる話だと思います。

これ書いたことに対して政府のある関係者の方からですね。
「そういう事を書くと拉致被害者の方々が犯罪者であるというふうに受け取られるから、止めた方がいいんじゃないか?」と言うような事を言われた事がございました。
その時に私が言ったのは、「隠していたらですね。後に明らかになった時にもっととんでもない事になりますよ」と。
「あいつは嘘をついていたじゃないか」と。

彼はもちろんですね。
そういう事があったとしても、自分でやりたくてやってるわけでも何でもない。
そうせざるを得ない。
そしてそういう人たちを守る事が出来ないこの国の状況があるからこうしているんである。
しかしそれをですね、いつまでも隠していたらやがてその恨みは彼らのところに間違いなく回ってくるだろうというふうに思っております。
そういう事には絶対にしないためには実態を明らかにしていかなければいけない。

現在の安倍さんは、ともかく今までの歴代の総理大臣よりは一番ですね。
一生懸命拉致問題やってくれています。
これはもう、絶対誰も否定できないと思います。
ただし問題は、その安倍さんが乗っかっているこの国家権力と言うのはですね。
今まで拉致を隠蔽して何十年もの間隠蔽し続けていて、その上に乗っかっているんだという事です。
これだけは絶対に忘れちゃいけない。

そこをですね。
もし蓋を開けて、そこに手を突っ込んでくれなければ拉致問題の完全解決は無いと思いますし、それをやるとなれば安倍さんは場合によったら政権を投げ出すとか、場合によっては命まで失うという事を覚悟してやっていただかなければいけない。
それはしかし政治家ですから、政治家はですね。
そういう事をやって死んでしまうというのは、これは当たり前の話なので、軍人が戦争に行って戦死するのと同じですからそんな事はもう仕方が無い。
そんなものは政治家を志した時点で諦めてもらうしかない。
そういう事をやる人はですね。
出て行ってもらわなければこの国は良くならないわけでありまして、しかし実際の問題はですね。
こういうような問題だという事でございます。

拉致被害者の救出に私は何度も自衛隊を使えと言っているわけでございまして、そしてそれがあるからこそ、自分自身も予備自衛官になっているわけでございます。
しかしもし具体的にですね。
どんなシュチュエーションがあるか知りませんが、助けにいくという事になればですね。
その時は戦死者が出る事を覚悟してやるしかない。
場合によっては一人の人を助けるためにですね。
何人もの人が死ぬという事も覚悟しなければいけません。
命が一番大事であれば、そんな事をする必要は何も無いわけですね。
そうじゃないです。

これは私は少しでも言っていますけども、中越地震のときに長岡でですね。
あの土砂崩れの中に巻き込まれて車が挟まれてですね。
お母さんとお嬢さん亡くなって、男の子一人助け出したと。
あの時助けようとした人たちだってですね。
二次災害でいつ死ぬか分からなかったわけですね。
もし本当に命が一番大事であれば他人の見たことも無い子供を助けるために、自分の命を差し出す必要なんか何にも無い。

この