冬の薔薇
庭のブルーローズが、この寒さにもかかわらず、一輪二輪と、霜柱の朝、冷たい風に負けずに咲いています。
寒く厳しいであろう北朝鮮での幽閉生活の中で、希望を失わずに待っていてくれるめぐみさんのことを思います。
早紀江さんは、以前集会で「30年も戻らない事には、必ず意味があると思っています。きっと使命があるのだと信じています」と強くおっしゃっていました。
冬の薔薇は健気に、静かに、傷つきながらも、咲いています。凜と天を見あげ、日の光を一杯に浴びようと懸命に咲いています。
たくさんの花を付ける5月の華やかさに比べれば、花も小さく、少し貧相ですが、それでも薔薇は薔薇。気品を感じさせる高い香りが、私を和ませてくれます。
どんなことがあっても、諦めてはいけないと、強い意志を私に与えてくれる冬の薔薇。
拉致被害者は必ず待ってます。
どんなに政府が動かなくても、私達の意志が強ければ、願いが結束すれば必ず救うことができると信じさせてくれる冬の薔薇。
その姿は、まるで早紀江さんの信じる姿に似て、待っているめぐみさんの耐えている姿に重なるのです。
普通の市民には、結局想いを重ねることしかできないのかもしれません。
活動家のように、集会にいくことも中々できないものです。
けれども、願いは一緒に持つことができます。
昨日見学した 東京国際キルトフェスティバル では、たくさんの救いたい願いを持つ日本女性にお会いしました。
展示されていたブルーリボンキルトには、<Dear Megumi>と刺繍が施され、さりげなく開場で、家族の再会を願うメッセージを伝えていました。
キャシー中島さんは、「必ず生きていると私は信じています」とおっしゃってくださいました。
冬の薔薇に、その想いを重ねて、私は祈ります。
全員返してください と。
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